JP4615335B2 - 温度制御システム及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は,基板処理装置の複数個所の部材の温度を制御する温度制御システムと基板処理装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスでは,例えばプラズマを用いたエッチング処理や成膜処理が行われている。
これらのプラズマを用いたプラズマ処理は,通常工場のクリーンルーム内に設置されたプラズマ処理装置により行われている。プラズマ処理装置には,上下に電極を有する平行平板型のものが多く用いられている。このプラズマ処理装置は,例えば処理容器内に,プラズマ生成用の高周波電力が印加される上部電極や,基板が載置される下部電極などを有している。そして,処理容器内を所定の圧力に減圧し,処理容器内に処理ガスを供給し,上部電極にプラズマ生成用の高周波電力を印加することによって,処理容器内にプラズマを生成し,当該プラズマによって基板上の膜をエッチングしている。
上記プラズマ処理は,プラズマを生成するために高温の条件下で行われるが,基板の処理状態を一定に保つため,処理容器内の温度や基板の温度を一定に維持する必要がある。このため,例えばプラズマ処理装置の下部電極や上部電極には,冷媒を循環供給して蓄熱される熱を取り去るチラー装置が接続されていた。
従来より,チラー装置は,プラズマ処理装置の設置されたクリーンルームの床下に設置されている。そして,チラー装置からプラズマ処理装置まで延びる循環路を通じて冷媒を電極に供給することによって,電極を冷却していた(例えば特許文献1参照。)。また,上部電極と下部電極の制御温度が異なるため,各電極に対して異なるチラー装置が設けられていた。
特開2001−332463号公報
しかしながら,従来のようにプラズマ処理装置からチラー装置までの距離が長い場合には,冷媒の温度を安定させてから冷媒を電極に供給するために,チラー装置に冷媒の貯留タンクを設ける必要があった。このため,チラー装置が大型化し,さらにその大型のチラー装置が上下の電極に対して別々に設けられていたので,チラー装置の設置のために大きなスペースが必要であった。近年,基板の処理状態をより厳密に制御するために,上下の電極以外の部材についても温度制御が必要になっており,これらの各部材に対してチラー装置を設定した場合,さらに広いスペースが必要になる。
加えて,貯留タンクに冷媒を貯留する必要があるため,冷媒の使用量が非常に多くなり,冷媒に関するコストの負担も大きい。
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,プラズマ処理装置などの基板処理装置における電極などの複数個所の部材の温度制御システムにおいて,設置スペースを低減し,冷媒の使用量を低減することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は,基板処理装置の複数個所の部材の温度を制御する温度制御システムであって,前記複数個所の各部材の内部を通過するように一次冷媒を循環させる第1の循環系と,前記循環系の一次冷媒と二次冷媒との間で熱交換を行う第1の熱交換器と,前記第1の熱交換器に二次冷媒を供給する冷凍機と,前記循環系内の一次冷媒を回収し,その回収した一次冷媒を循環系に戻すことができる一次冷媒回収装置と,を備え,前記循環系は,前記部材の内部を通過する分岐路を各部材毎に備え,前記各部材毎の各分岐路には,前記部材に供給される一次冷媒を加熱する加熱部材が設けられており,前記熱交換器は,前記基板処理装置が設置された室内に設置されており,前記一次冷媒回収装置は,前記循環系に対して取り外し自在に構成され,前記各部材の温度制御が行われている際には,循環系から取り外されていることを特徴とする。
本発明によれば,一次冷媒の熱交換器を基板処理装置と同じ室内に設置する。そして,一次冷媒の循環系には,複数個所の部材に通じる分岐路が各部材毎に形成され,当該各分岐路に,一次冷媒の温度を調整する加熱部材が設けられる。これにより,従来のように貯留タンクを設けなくても,複数個所の各部材に所定の温度の一次冷媒を供給することができるので,温度制御システムの省スペース化が図られる。また,複数個所の部材の温度制御に対して冷凍機が一台で足りるので,部材の数が増えても冷凍機のための設置スペースを増やす必要がない。さらに,貯留タンクがなく,熱交換器が基板処理装置と同じ室内に設置されるので,一次冷媒の使用量を大幅に低減することができる。なお,前記室は,クリーンルームであってもよい。
前記各分岐路には,流量調節弁が設けられていてもよい
前記一次冷媒回収装置は,一次冷媒を貯留する貯留槽と,前記循環系の一次冷媒を前記貯留槽に導入するための第1の管路と,前記貯留槽の一次冷媒を前記循環系に導出するための第2の管路と,前記第2の管路内にガスを供給するガス供給管路と,を備えていてもよい。
前記貯留槽は,密閉可能な貯留槽収容容器に収容されており,前記ガス供給管路は,前記貯留槽収容容器内にも前記ガスを供給可能に構成されていてもよい。
前記複数個所の部材のうちの特定の部材について,前記循環系に代えて,当該特定の部材の内部を通過するように一次冷媒を循環させる第2の循環系と,前記熱交換器に代えて,前記第2の循環系の一次冷媒の熱交換を行う第2の熱交換器をさらに備え,前記第2の熱交換器は,前記冷凍機に対する三次冷媒により前記一次冷媒の熱交換を行うようにしてもよい。
別の観点による本発明によれば,請求項1〜8に記載の温度制御システムにおける部材を有する基板処理装置が提供される。
本発明によれば,温度制御システムが小型化され,設置スペースの低減が図られる。また,冷媒の使用量が低減され,コストの低減が図られる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる温度制御システムが適用される基板処理装置としてのプラズマ処理装置1の構成の概略を示す縦断面図である。
プラズマ処理装置1は,クリーンルームR内に設置されている。例えばプラズマ処理装置1は,平行平板型電極構造の容量結合型のプラズマエッチング装置である。プラズマ処理装置1は,例えば筐体1a内に設置されている。プラズマ処理装置1は,例えば略円筒形状の処理容器10を有し,処理容器10内に処理室Sが形成されている。処理容器10は,例えばアルミニウム合金により形成され,内壁面がアルミナ膜又はイットリウム酸化膜により被覆されている。処理容器10は,接地されている。
処理容器10内の中央の底部には,絶縁板11を介在してサセプタ12が設けられている。サセプタ12は,略円柱状に形成され,その上面に基板Wを載置することができる。サセプタ12は,例えばアルミニウム合金により形成され,平行平板型電極構造の下部電極を構成している。
サセプタ12の内部には,リング状の流路13が形成されている。流路13は,後述する循環系91の一部を構成し熱交換器100に連通している。流路13には,循環系91を通じて一次冷媒としてのブラインが循環供給され,この循環供給によりサセプタ12上の基板Wの温度を制御できる。
サセプタ12の上方には,サセプタ12に対向するプラズマ生成用の上部電極20が設けられている。サセプタ12と上部電極20との間には,プラズマ生成空間が形成されている。
上部電極20は,例えば電極板21,分散板22及び天板23の3層構造になっている。例えば最上部の天板23の中央部には,エッチングのための処理ガスを処理室S内に導入するための処理ガス供給管24が接続されている。供給管24は,処理ガス供給源25に接続されている。天板23の下層には,例えば略円筒状の分散板22が設けられ,処理ガス供給管24から導入された処理ガスを均等に分散させることができる。分散板22の下層には,例えばサセプタ12上の基板Wに対向する電極板21が設けられている。電極板21には,多数のガス噴出孔21aが形成されており,分散板22で分散された処理ガスを複数のガス噴出孔21aから均等に噴出できる。
上部電極20の例えば天板23の内部には,ブラインが通過するリング状の流路30が形成されている。流路30は,後述する循環系91の一部を構成し熱交換器100に連通している。流路30には,循環系91を通じてブラインが循環供給され,この循環供給により上部電極20の温度を制御できる。
上部電極20には,整合器40を介して第1の高周波電源41が電気的に接続されている。第1の高周波電源41は,例えば40MHz以上,例えば60MHzの周波数の高周波電力を出力できる。この第1の高周波電源41により,上部電極20に高周波電力を付加し,処理室S内にプラズマを生成できる。
サセプタ12には,整合器50を介して第2の高周波電源51が電気的に接続されている。第2の高周波電源51は,例えば2MHz〜20MHzの範囲,例えば20MHzの周波数の高周波電力を出力できる。この第2の高周波電源51により,サセプタ12に高周波電力を印加し,処理室S内の荷電粒子を基板W側に引き込むことができる。
処理容器10の側面には,図示しない排気装置に連通する排気管60が接続されている。排気管60からの排気により,処理容器10内の所望の圧力に減圧できる。
プラズマ処理装置1には,例えば処理ガス供給源25,第1の高周波電源41及び第2の高周波電源51などのエッチング処理を実行するための各種諸元の動作を制御する装置制御部70が設けられている。また,装置制御部70は,後述するブラインの循環系91のヒータや流量調整バルブの動作も制御できる。
このプラズマ処理装置1で行われるプラズマエッチング処理は,先ず基板Wがサセプタ12上に吸着保持される。サセプタ12に保持された基板Wは,サセプタ12の所定温度に調整される。次に,例えば排気管60からの排気により,処理室S内が所定の圧力に減圧される。上部電極20から処理室S内に処理ガスが供給される。第1の高周波電源41により,上部電極20に高周波電力が印加され,処理室S内の処理ガスがプラズマ化される。また,第2の高周波電源51により,サセプタ12に高周波電力が印加され,プラズマ中の荷電粒子が基板W側に誘導される。これらのプラズマの作用により,基板W上の膜がエッチングされる。
次に,上述のプラズマ処理装置1の上部電極20とサセプタ12の温度制御を行う温度制御システム80について説明する。図2は,温度制御システム80の構成の概略を示す模式図である。
温度制御システム80は,例えば熱交換ユニット90と,熱交換ユニット90と上部電極20及びサセプタ12との間で一次冷媒としてのブラインを循環させる循環系91と,熱交換ユニット90に対し二次冷媒としての代替フロンを供給する冷凍機92を有している。
熱交換ユニット90は,例えば図1に示すようにクリーンルームRにおけるプラズマ処理装置1の筐体1aの上に設置されている。熱交換ユニット90は,例えば図2に示すように熱交換器100とポンプ101を有している。熱交換器100は,例えば冷凍機92から供給される代替フロンの蒸発作用によって,循環系91内のブラインを冷却できる。ポンプ101は,例えば熱交換器100の出口側に設けられており,循環系91内のブラインを循環させることができる。
循環系91は,例えば熱交換ユニット90内を通る管路110と,管路110から分岐する2つの分岐管111,112を備えている。第1の分岐管111は,例えば熱交換器100の出口側の管路110から上部電極20に通じ,上部電極20の内部の流路30を通過して,熱交換器100の入口側の管路110に通じている。第2の分岐管112は,熱交換器100の出口側の管路110からサセプタ12に通じ,サセプタ12の内部の流路13を通過して,熱交換器100の入口側の管路110に通じている。この循環系91によれば,熱交換器100で冷却されたブラインを分流し,上部電極20とサセプタ12にそれぞれ供給して再び同じ熱交換器100に戻すことができる。
第1の分岐管111における上部電極20の入口側,つまり上部電極20の上流側には,流量調整バルブ120とヒータ121が設けられている。第2の分岐管112にも同様に,第2の分岐管112におけるサセプタ12の入口側には,流量調整バルブ120とヒータ121が設けられている。これにより,管路110から各分岐管111,112に供給されたブラインをそれぞれ所定の流量,温度に調整して各電極20,12に供給できる。したがって,上部電極20とサセプタ12を異なる温度に調整できる。
冷凍機92は,クリーンルームRの外部,例えば階下の用力室Bに設置されている。冷凍機92には,冷凍機92で冷却された代替フロンを熱交換器100に供給し,熱交換器100で熱交換された代替フロンを再び冷凍機92に戻す二次冷媒循環路130が接続されている。冷凍機92には,代替フロンを冷却する三次冷媒としての冷却水を循環させる三次冷媒循環路140が接続されている。
次に,以上のように構成された温度制御システム80の動作について説明する。循環系91内のブラインがポンプ101により圧送され循環される。熱交換器100においてブラインは,冷凍機92から供給された代替フロンにより冷却される。熱交換器100においてブラインは,上部電極20とサセプタ12の目標制御温度よりも低い温度に冷却される。熱交換器100において冷却されたブラインは,循環系91の管路110から,各分岐管111,112に分流される。このときの分流の流量比率は,例えば上部電極20とサセプタ12の目標制御温度に基づいて,各分岐管111,112の流量調整バルブ120の設定により制御される。
第1の分岐管111に流入したブラインは,ヒータ121により温められ,所定の目標制御温度に調整される。第1の分岐管111において温度調整されたブラインは,上部電極20の内部に供給され,上部電極20の温度を調整する。その後,ブラインは,第1の分岐管111からは管路110に戻され,熱交換器100に戻される。また,第2の分岐管112に流入したブラインは,ヒータ121により所定の目標制御温度に調整され,サセプタ12の内部に供給される。第2の分岐管112のブラインは,サセプタ12の温度を調整した後,管路110に戻され,熱交換器100に戻される。熱交換器100に戻されたブラインは,また代替フロンにより冷却され,再び上部電極20或いはサセプタ12に供給される。
以上の実施の形態によれば,ブラインの熱交換器100をクリーンルームR内に設置し,熱交換器100と上部電極20或いはサセプタ12との間でブラインの循環系91を形成し,循環系91の各分岐管111,112にヒータ121を設けた。これにより,熱交換器100のブラインを分流し,各々所望の温度に調節して上部電極20とサセプタ12に供給することができる。かかる構成によれば,従来のように用力室Bに貯留タンクを設ける必要がなく,またブラインの循環路も短くなるので,ブラインの使用量を大幅に低減できる。さらに,一台の冷凍機92により,熱交換器100のブラインを冷却し,熱交換器110から複数の部材にブラインを供給するようにしたので,従来のように温度制御する部材毎に冷凍機を設ける必要がなく,温度制御システム80を小型化し,設定スペースを大幅に低減できる。
以上の実施の形態で記載した温度制御システム80は,一次冷媒回収装置としてのブライン回収装置150を循環系91に対して取り付け可能に備えていてもよい。ブライン回収装置150は,循環系91内のブラインを回収しその回収したブラインを循環系91に戻すためのものである。
例えば図3に示すようにブライン回収装置150は,ブラインを貯留する貯留タンク160と,循環系91のブラインを貯留タンク160に導入するための第1の管路161と,貯留タンク160のブラインを循環系91に導出するための第2の管路162と,貯留タンク160を密閉状態で収容可能な貯留タンク収容容器163と,第2の管路162と貯留タンク収容容器163内に窒素ガスやエアなどのガスを供給するためのガス供給管164を主に備えている。
例えば第1の管路161は,例えば接続部材としてのカプラ170によって循環系91に接続できる。第1の管路161は,例えば循環系91の熱交換器100とポンプ101との間の管路110に接続できる。第1の管路161には,ブラインの導入を動停止するための第1の開閉バルブ171が設けられている。
第2の管路162は,例えば接続部材としてのカプラ180によって循環系91に接続できる。第2の管路162は,例えば熱交換器100とポンプ101との間の管路110であって第1の管路161よりも下流側に接続できる。第2の管路162には,ブラインの導出を動停止するための第2の開閉バルブ181が設けられている。
ガス供給管164は,例えば上流側の一端が図示しないガス供給源に接続可能であり,下流側の他端が第2の管路162と貯留タンク収容容器163内のノズル190に接続されている。ガス供給管164には,第2の管路162へのガスの供給を制御する第3の開閉バルブ191と,ノズル190へのガスの供給を制御する第4の開閉バルブ192が設けられている。
例えばプラズマ処理装置1においてプラズマ処理が行われ,上部電極20やサセプタ12の温度制御が行われている際には,ブライン回収装置150は,循環系91から取り外されている。そして,例えば循環系91のメンテナンスの際に,第1の管路161と第2の管路162が循環系91に接続される。そして循環系91内のブラインを回収するときには,例えば循環系91のポンプ101を稼働させた状態で,第1の開閉バルブ171と第3の開閉バルブ191が開放され,第2の開閉バルブ181と第4の開閉バルブ192が閉鎖される。そして,ガス供給管164から第2の管路162にガスが供給され,そのガスが第2の管路162から循環系91に導入される。循環系91内のブラインは,導入されたガスにより押されて,第1の管路161を通じて貯留タンク160内に導入される。こうして循環系91内のブラインが貯留タンク160に回収される。
循環系91のメンテナンス作業が終わって,貯留タンク160内のブラインを循環系91内に戻すときには,例えばポンプ101を稼働させた状態で,第2の開閉バルブ181と第4の開閉バルブ192が開放され,第1の開閉バルブ171と第3の開閉バルブ191が閉鎖される。そして,ガス供給管164から貯留タンク収容容器163内にガスが供給され,そのガスによって押された貯留タンク160内のブラインが第2の管路162を通じて循環系91に導入される。こうして貯留タンク160内のブラインが循環系91内に戻される。この後,ブライン回収装置150が循環系91から取り外される。
かかる例によれば,循環系91のメンテナンスを簡単に行うことができる。また,メンテナンス用の貯留タンクを常設する必要がないので,例えば熱交換ユニット90を小型化できる。
以上の実施の形態では,温度制御システム80が,プラズマ処理装置1の上部電極20とサセプタ12の2カ所の部材の温度を制御していたが,プラズマ処理装置1の他の部材を含む3カ所以上の部材の温度を制御してもよい。例えば温度制御システム80は,上部電極20やサセプタ12に加えて,プラズマ処理装置1の処理容器10や排気管60の温度を制御してもよい。かかる場合,例えば図4に示すようにプラズマ処理装置1には,処理容器10の側壁の内部を通るブラインの流路200と,排気管60の側壁の内部を通るブラインの流路201が設けられている。図5に示すように温度制御システム80の循環系91には,管路110から処理容器10に通じ,流路200を通って管路110に戻る分岐管202と,管路110から排気管60に通じ,流路201を通って管路110に戻る分岐管203が設けられている。分岐管202及び分岐管203には,それぞれ流量調整バルブ120とヒータ121が設けられる。こうすることにより,処理容器10や排気管60も上部電極20やサセプタ12と同様に,同じ熱交換器100により温度制御できる。
プラズマ処理装置1において温度制御される部材のうち,比較的高温に温度制御されるものについては,ブラインを冷凍機92の三次冷媒を用いて冷却してもよい。
かかる場合,例えば0℃以下の比較的低温のブラインにより温度制御できる部材,例えば上部電極20サセプタ12については,上記実施の形態と同様にブラインが冷凍機92からの代替フロンにより冷却される。例えば0℃以上の比較的高温のブラインにより温度制御できる部材,例えば処理容器10や排気管60については,図6に示すように熱交換器ユニット90と別の第2の熱交換器ユニット210が設けられる。この熱交換ユニット210は,クリーンルームR内に設置される。第2の熱交換ユニット210には,熱交換ユニット90と同様に,処理容器10及び排気管60との間でブラインを循環させる第2の循環系211が接続されている。また第2の熱交換ユニット210は,第2の熱交換器212とポンプ213を備えている。第2の循環系211は,第2の熱交換ユニット210内を通る管路214を備え,当該管路214には,処理容器10に通じる上述の分岐管202と,排気管60に通じる上述の分岐管203が接続されている。各分岐管202,203には,上述したように流量調整バルブ120とヒータ121が設けられている。三次冷媒循環路140は,冷却水を第2の熱交換器212に供給しその後冷凍機92に供給するように形成されている。こうすることにより,処理容器10と排気管60を温度制御するブラインは,第2の熱交換器212において冷凍機92の三次冷媒により冷却される。
かかる場合,温度制御する部材が多数ある場合に,比較的高温に温度制御される部材については,温度の高いブラインを循環させることができるので,例えば各分岐管202,203におけるヒータ121によるブラインの温度調節を短時間で正確に行うことができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば,本実施の形態では,温度制御される部材を有する基板処理装置が,エッチングを行うプラズマ処理装置であったが,成膜処理を行うプラズマ処理装置や,プラズマを用いない他の基板処理装置であってもよい。
本発明は,基板処理装置の複数の部材の温度制御システムにおいて,設置スペースを低減し,冷媒の使用量の低減する際に有用である。
プラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 温度制御システムの構成の概略を示す模式図である。 ブライン回収装置の構成の概略を示す模式図である。 処理容器と排気管を温度制御する場合のプラズマ処理装置の構成を示す縦断面図である。 処理容器と排気管を温度制御する場合の温度制御システムの構成を示す模式図である。 ブラインの冷却に三次冷媒を使用する場合の温度制御システムの構成を示す模式図である。
符号の説明
1 プラズマ処理装置
12 サセプタ
20 上部電極
80 温度制御システム
91 循環系
92 冷凍機
100 熱交換器
111 第1の分岐管
112 第2の分岐管
W 基板

Claims (7)

  1. 基板処理装置の複数個所の部材の温度を制御する温度制御システムであって,
    前記複数個所の各部材の内部を通過するように一次冷媒を循環させる第1の循環系と,
    前記循環系の一次冷媒と二次冷媒との間で熱交換を行う第1の熱交換器と,
    前記第1の熱交換器に二次冷媒を供給する冷凍機と,
    前記循環系内の一次冷媒を回収し,その回収した一次冷媒を循環系に戻すことができる一次冷媒回収装置と,を備え,
    前記循環系は,前記部材の内部を通過する分岐路を各部材毎に備え,
    前記各部材毎の各分岐路には,前記部材に供給される一次冷媒を加熱する加熱部材が設けられており,
    前記熱交換器は,前記基板処理装置が設置された室内に設置されており,
    前記一次冷媒回収装置は,前記循環系に対して取り外し自在に構成され,前記各部材の温度制御が行われている際には,循環系から取り外されていることを特徴とする,温度制御システム。
  2. 前記室は,クリーンルームであることを特徴とする,請求項1に記載の温度制御システム
  3. 前記各分岐路には,流量調節弁が設けられていることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の温度制御システム。
  4. 前記一次冷媒回収装置は,一次冷媒を貯留する貯留槽と,前記循環系の一次冷媒を前記貯留槽に導入するための第1の管路と,前記貯留槽の一次冷媒を前記循環系に導出するための第2の管路と,前記第2の管路内にガスを供給するガス供給管路と,を備えたことを特徴とする,請求項1〜3に記載の温度制御システム。
  5. 前記貯留槽は,密閉可能な貯留槽収容容器に収容されており,
    前記ガス供給管路は,前記貯留槽収容容器内にも前記ガスを供給可能に構成されていることを特徴とする,請求項に記載の温度制御システム。
  6. 前記複数個所の部材のうちの特定の部材について,前記循環系に代えて,当該特定の部材の内部を通過するように一次冷媒を循環させる第2の循環系と,前記熱交換器に代えて,前記第2の循環系の一次冷媒の熱交換を行う第2の熱交換器をさらに備え,
    前記第2の熱交換器は,前記冷凍機に対する三次冷媒により前記一次冷媒の熱交換を行うことを特徴とする,請求項1〜のいずれかに記載の温度制御システム。
  7. 請求項1〜に記載の温度制御システムにおける部材を有する基板処理装置。
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