JP4610276B2 - 突起部形成方法に用いる金型 - Google Patents

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Description

この発明は、位置決め用の突起部をワークの一面に形成する突起部形成方法に用いる金型に関する。
従来、例えばスポット溶接加工等で、板状の母材に対して溶着する部品等の位置決めを行う場合、その基準面を形成加工する方法として、ワークWの一面に突起を形成するために、図10(A)、(B)に示されているように半抜き加工、絞り成形加工(ハーフシャー・ダボだし)が行われている。この場合、パンチ・ダイの凹凸の噛み合いを利用して位置決め用の突起Tを形成していた。
上述した図10(A)、(B)での突起Tの形成方法では、必要な突起Tの形成面側の裏面側に大きな凹部が発生するため、凹部側が製品表面に用いられるなどの場合、外観が悪くなってしまうため凹部を穴埋め修正したりしている。
そこで、ワークWの裏面側に大きな凹部が発生しないようにして突起部を形成する金型が提案されている(特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の金型は、図11に示すごとき構成である。すなわち、パンチPは端面にリング状の肉寄せリブRを突出して備え、この肉寄せリブRの先端部内周面に、突起形成穴H側へ材料肉を寄せるためのテーパーTを形成した構成である。そして、ダイDにおいては、肉寄せ効果をより多くするために、ダイ金型面よりわずかに出た突出しEを設けた構成である。
実開平6−23615号公報
前記特許文献1に記載のパンチP,ダイDとの間に板状のワークを介在し、パンチPによってワークの上面を加圧すると、前記肉寄せリブRがワークに食い込むように没入される態様となり、テーパーTの作用によって内側へ肉寄せが行われるので、前記突起形成穴H内に、環状の突起が形成されることになる。この際、ワークの下面には突出しEの作用により僅かな凹部が形成される。
すなわち、特許文献1に記載のパンチ・ダイを用いてワークの一面に突起を形成する場合、突起の大きな突出高さを得ることは困難であり、また依然としてワークの裏面に凹部が形成されるという問題がある。
特許文献1に記載の加工方法は一種の後方押出し加工に相当するものであり、金属製の板材の表面に突起が形成されるとしても、微小突起であると、例えばスポット溶接加工において部品等の位置決めを行うとき、安全のために上記部品等に加工してある微小面取り部が、前記微小突起に乗り上げることがあり、位置決めに注意を払う必要がある。そこで、より大きな突起を形成することが望まれている。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、金属製のワーク(W)の一面に環状の突起部(41)を形成するための金型であって、前記ワーク(W)の一面を押圧する押圧平面(21)を備えた外側押圧部材(15)の中心部に貫通孔(15H)を備え、当該外側押圧部材(15)における前記貫通孔(15H)の周囲に、断面形状が三角形状の環状の食込み部(19)を備えると共に、当該食込み部(19)がワーク(W)に食い込むときに、放射内方向への金属流動部を生起するための内側テーパ面(19A)を前記食込み部(19)に備え、前記外側押圧部材(15)の前記貫通孔(15H)を上下動自在に貫通し、かつ突出する方向へ付勢して備えたピン状の内側押圧部材(27)の先端部に内側押圧部(31)を備え、ワーク(W)に対する内側押圧部(31)の圧入深さに比較して多量の金属を放射外方向へ流動するために、前記内側押圧部(31)の先端部に形成した凸曲面を、径の大きな凸曲面に形成して備え、前記内側テーパ面(19A)の作用による放射内方向への金属流動部と前記内側押圧部(31)の作用による放射外方向への金属流動部とを合流して、前記食込み部(19)と内側押圧部(31)との間に備えられた凹部(39)内に、前記突起部(41)をワーク(W)の一面に対して垂直に押し出し形成する構成であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ワークの近接した二位置を押圧したときに互いに逆方向への金属流動部を形成し、この逆方向の金属流動部の合流により金属の盛上り部を形成することによって突起部を形成するものであるから、突起部の突出寸法を大きくすることができるものである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1を参照するに、本発明の実施形態に係る金型1は、例えばタレットパンチプレス等のごときパンチプレス(図示省略)に装着して使用されるもので、パンチ金型(上金型)3とダイ金型(下金型)5とを備えている。上記パンチ金型3は、パンチプレスにおけるパンチホルダ(例えばタレットパンチプレスの場合は上部タレットが相当する)にリフタースプリングを介して上下動可能に支持される円筒形状のチップホルダ7を備えており、このチップホルダ7の上端部には、複数のボルト等のごとき固定具9を介してパンチドライバ11が取付けてある。そして、パンチドライバ11の上部には、パンチプレスに備えた上下動自在なストライカ(ラム)によって打圧されるパンチヘッド13が上下位置調節可能に螺合してある。
前記チップホルダ7の先端部(下端部)には、中心部に貫通孔15Hを備えた外側押圧部材15がボルト等のごとき複数の固定具17によって着脱可能に取付けてある。この外側押圧部材15の外側面であって前記貫通孔15Hの周囲には、断面形状がほぼ三角形状の環状の外側押圧部(食込み部)19(図2参照)が突出して形成してある。そして、この外側押圧部19の外側には、所定幅の環状の押圧平面21が形成してあり、この押圧平面21の外側には、外周側が高くなるように傾斜した逃げのテーパ面23に形成してある。
したがって、ダイ金型5上の金属製のワークWの上面に対して外側押圧部材15を強固に押圧すると、前記外側押圧部19がワークWの上面に食い込むことになると共に、押圧平面21でもってワークWの上面をダイ金型5へ強く押圧することになる。したがって、前記外側押圧部19は食込み部をなすものである。
前記外側押圧部19の内面は、図2より明らかなように、上部側が小径になる内側テーパ面19Aに形成してあり、上記外側押圧部19の外面は上部側が大径になる外側テーパ面19Bに形成してある。そして、内側テーパ面19Aと外側テーパ面19Bとが合わさった円形状の稜線部は、ワークWに対して食い込みを生じ易い角度、例えばほぼ直角程度に形成してある。したがって、前述のごとく外側押圧部19がワークWに食い込むと、前記外側押圧部19における内側テーパ面19Aに対応した部分は内側方向へ押圧され、放射内方向への金属流動部が生起されることになる。
筒状の前記チップホルダ7内の下端部には、前記外側押圧部材15の上面に接触してカラー25が備えられており、このカラー25には、前記外側押圧部材15の貫通孔15Hを上下動自在に貫通したピン状の内側押圧部材27が支持されている。この内側押圧部材27の先端側には、図2に示すように、環状の段部29が形成してあり、かつ先端部には内側押圧部(食込み部)31が突出形成してある。
上記内側押圧部31の先端部側は概略球面状に形成してある。より詳細には、前記内側押圧部31の全体的形状は先端部(下端部)側が小径になるテーパー状を呈するものであって、先端部側には断面形状が円弧状を呈する凸曲面に形成してあり、かつ先端面31Aは小円形の平面又は大きな径の凸曲面に形成してある。すなわち、内側押圧部31の先端部の形状は、内側押圧部31を金属製の板状のワークWの表面に食い込むように強固に没入するとき、ワークWの表面に放射外方向への金属流動部が効果的に生起される形状に形成してある。
前記チップホルダ7内において、前記カラー25の上側には、前記内側押圧部材27の頭部に当接した当接プレート33が上下動可能に嵌入してあり、この当接プレート33の上側にはスペーサ35が上下動自在に嵌入してある。そして、このスペーサ35と前記パンチドライバ11との間には、例えばコイルスプリングなどのごとき弾性部材37が弾装してあり、スペーサ35等は常に下方向へ押圧付勢されている。したがって、常態においては、前記内側押圧部材27の先端側の内側押圧部31は、前記外側押圧部材15における外側押圧部19から突出した状態にある。
なお、前記パンチドライバ11と前記スペーサ35との間隔Cは、前記外側押圧部19に対する前記内側押圧部31の突出寸法とほぼ等しく設定してある。
前記ダイ金型5は、パンチプレスにおけるダイホルダ(例えば下部タレット)に支持されるものであって、前記パンチ金型1と対向する上面(対向面)における中央のワーク支持面5Aは平面又は大きな径の凸曲面に形成してある。このワーク支持面5Aの径は、前記外側押圧部材15の対向する前記押圧平面21の径よりも大きく設けてある。そして、前記ワーク支持面5Aの外側の周面5Bは、ワークWから逃げるように、外側が低くなるテーパー面又は前記ワーク支持面5Aより低い低面に形成してある。したがって、ワークWは、ダイ金型5における小径のワーク支持面5Aによって支持されるものである。
以上のごとき構成において、ダイ金型5上にワークWを載置位置決めした後、パンチプレスに備えたストライカーによってパンチ金型1のパンチヘッド13を打圧し、パンチ金型1全体をリフタースプリングに抗して下降すると、前記内側押圧部材27の下端部の内側押圧部31がワークWの上面に当接する。その後、パンチ金型1をさらに下降すると、弾性部材37の付勢力に抗して内側押圧部材27が相対向に上昇し、スペーサ35がパンチドライバ11に当接すると、前記外側押圧部材15における外側押圧部19と内側押圧部材27における内側押圧部31は共にワークWの上面に当接した状態となる(図2(B)参照)。
上述のごとく外側押圧部19と内側押圧部31とがワークWの上面に当接した後、さらにパンチ金型1を下降すると、前記外側押圧部19及び内側押圧部31はワークWの上面に対して食い込むように没入(圧入)されることになる。前記外側押圧部19がワークWに対して食い込むように押圧され没入されるときには、外側押圧部19における内側テーパ面19Aの作用により、ワークWの上面に放射内方向への金属流動部が生起(形成)されることになる。
また、内側押圧部材27における内側押圧部31がワークWの上面に対して押圧され食い込むように没入(圧入)されるときには、内側押圧部31の先端面31Aによって押圧された部分の金属が放射外方向へ押圧され、かつ先端面31Aの周囲の曲面の作用によって放射外方向への金属流動部が生起される。この際、前記先端面31Aが平面又は径の大きな凸曲面に形成してあり、かつ先端面31Aの周囲が凸曲面に形成してあるので、ワークに対する内側押圧部31の圧入深さに比較して比較的多量の金属が放射外方向へ流動することになる。
前述のごとく、外側押圧部19によって放射内方向への金属流動部が形成され、かつ内側押圧部31によって放射外方向への金属流動部が生起されるので、互いに逆方向の金属流動部は前記外側押圧部19と内側押圧部31との間において合流し、前記外側押圧部19と内側押圧部31との間に備えられた凹部39内に金属の盛上り部が押し出し形成されて突起部41を形成することになる。その後、パンチ金型1を元の上昇位置に復帰すると、弾性部材37の作用によって内側押圧部31が突出され、前記突起部41の離脱が行われる(図2(D)参照)。
前述のごとく突起部41を形成するとき、突起部41の周囲は、前記外側押圧部材15の環状の押圧平面21とダイ金型5におけるワーク支持面5Aの小面積部分によって強固に押圧されて拘束されるので、加圧力が集中することとなり、前記突起部41の押し出し形成を効果的に行うことができると共に、精度の良い加工を行い得るものである。
前記突起部41は、ワークWの上面に対して垂直に突出形成されるものである。この際、前述したように、ワークWの一面の近接した二位置を、外側押圧部材15の外側押圧部19と内側押圧部材27の内側押圧部31によって押圧し、互いに逆方向の金属流動部を形成して、この逆方向の金属流動部の合流により金属の盛上り部を形成することによってワークWの一面に突起部41を形成するものであるから、前記突起部41の突出寸法を大きくすることができる。
また、前記突起部41を形成するときには、前記外側押圧部19の作用によって、前記突起部41の周囲に環状の溝が形成されるので、ワークWの上面と前記突起部41との間に凹状の溝が存在することとなる。したがって、パンチ金型1とダイ金型5とによるワークWの押圧を解除したとき、前記突起部41に対する内部応力の影響を抑制でき、ワークWの表面に対する突起部41の垂直を高精度に保持することができるものである。
したがって、ワークWに形成された前記突起部41に、例えばスポット溶接を行う部品等を当接し位置決めする場合、ワークWの上面を滑るように前記部品を移動して、部品の垂直な端面を前記突起部41に当接するとき、部品に微小な面取りが行われているような場合であっても突起部41に乗り上げるようなことがなく、正確な位置決めを迅速に行い得ることになる。
図3はパンチ金型3の第2の実施形態を示すものである。この第2の実施形態について説明するに、前述した実施形態に示した構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この実施形態においては、前記外側押圧部19を備えた外側押圧部材15の中心部に、前記内側押圧部31を備えた内側押圧部材27を一体的に備えた構成である。そして、前記外側押圧部材15を、複数の固定具43及び押えリング部材45を介してチップホルダ7の下部に着脱可能に取付けた構成である。そして、前記押えリング部材45の下部には、前記外側押圧部材15を囲繞したコイルスプリング或は筒状のウレタンゴム等のごとき弾性部材47が取付けてある。この弾性部材47の先端部(下端部)は、常態においては前記外側押圧部材15の先端部から突出した状態にある。
上記構成においては、パンチ金型3全体を下降すると、先ず、弾性部材47によってワークWをダイ金型5の上面に押圧固定した後、前記外側押圧部材15の外側押圧部19及び内側押圧部材27の内側押圧部31がワークWの上面に当接する。その後、パンチ金型3全体を下降することにより、前述同様に、ワークWの上面に突起部41が形成されるものである。そして、パンチ金型3を元の位置へ上昇復帰したときには、弾性部材47の作用によってワークWの離脱が行われる。
既に理解されるように、前記弾性部材47は、前記外側押圧部材15,内側押圧部材27からワークWを離脱するためのストリッパーの機能を奏すると共に、ワークWをダイ金型5へ押圧固定するワーク押え部材の機能を奏するものである。すなわち、第2の実施形態は、ワーク押え部材(弾性部材)47の内側に外側押圧部材15を相対的に突出自在に備え、この外側押圧部材15に内側押圧部材27を備えた構成である。この第2の実施形態においても、前述した実施形態と同様の効果を奏し得るものである。
図4はパンチ金型3の第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態について説明するに、前述した実施形態に示した構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この実施形態においては、一般的な打抜き加工用のパンチ金型に適用したもので、パンチプレスにおけるパンチホルダに上下動自在に支持される筒状のパンチガイド49内にパンチボディ51を上下動自在に備えている。そして、前記パンチガイド49の上部に備えたリテーナカラー53を貫通して上方向に突出した前記パンチボディ51の上端部にはパンチヘッド13が上下位置調節可能に螺合してあり、このパンチヘッド13と前記リテーナカラー53との間にはストリッパースプリング55が弾装してある。
そして、前記パンチボディ51の下部には、前述した構成と同様構成の外側押圧部(食込み部)19(図4には詳細は省略)を下端面に備えた外側押圧部材15が複数の固定具17を介して着脱可能に取付けてある。上記外側押圧部材15における外側押圧部19は、常態においては前記パンチガイド49の下面に対して僅かに没入した状態に保持されている。
前記外側押圧部材15の中央部には、前述した構成と同様の内側押圧部(食込み部)31を先端部(下端部)に備えた内側押圧部材27が僅かに上下動自在に備えられている。そして、前記パンチボディ51の下部に形成した上下方向の穴51H内には、前記内側押圧部材27の上方向への移動を規制するストッパ57が設けてあり、このストッパ57と前記内側押圧部材27との間には、内側押圧部材27を下方向へ押圧付勢するコイルスプリング等のごとき弾性部材59が弾装してある。
この第3の実施形態に係るパンチ金型3においては、ワーク押え部材であるパンチガイド49がワークWをダイ金型5に押圧固定した後に前記外側押圧部材15の外側押圧部19及び内側押圧部材27の内側押圧部31がワークWの上面に押圧されて、前述同様に突起部41が形成されるものである。なお前記内側押圧部材27は、前述した第2実施形態の構成と同様に、外側押圧部材15と一体的に設けることも可能である。
図5は第4の実施形態を示すものである。すなわち、前記第1〜3の実施形態においては、パンチ金型3に外側押圧部材15,内側押圧部材27を備えて、ワークWの一面としての上面に突起部41を形成する場合について例示した。しかし、前記突起部41は、ワークWの一面としての下面に形成する場合もある。そこで、この第4の実施形態においては、ダイ金型に外側押圧部材15,内側押圧部材27を備えた場合を例示するものである。
なお、第4の実施形態について説明するに、前述した実施形態における構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この実施形態においては、ダイ金型5におけるダイ本体60の上面中央部には、前記外側押圧部(食込み部)19と同一構成の外側押圧部(食込み部)61を上面に備えた外側押圧部材63が上方向へ突設してある。そして、前記ダイ本体60から上記外側押圧部材63に亘って設けた段付きの貫通孔64内には、前記内側押圧部31と同一構成の内側押圧部(食込み部)65を上端部に備えた内側押圧部材67が上下動自在に備えられており、上記貫通孔64の下部に螺入したプラグ69と前記内側押圧部材67との間には、内側押圧部材67を上方向へ押圧付勢するコイルスプリング等のごとき弾性部材71が弾装してある。そして、前記貫通孔64内には、前記ストッパ57に相当する管状のストッパ73が設けられている。
さらに、前記ダイ金型5には、前記外側押圧部材63を囲繞した環状のエジェクタプレート75が上下動自在に備えられている。このエジェクタプレート75は、エジェクタプレート75とダイ本体60との間に弾装した複数のコイルスプリング等のごとき弾性部材77の作用によって常に上方向へ付勢されており、このエジェクタプレート75の上面は、常態においては前記外側押圧部材63に備えた外側押圧部61よりも高い位置に保持されている。なお、前記エジェクタプレート75の上昇位置は、前記ダイ本体60を上下動自在に貫通してエジェクタプレート75の下面に螺着したストッパーボルト79によって規制されている。
前記構成のごときダイ金型5と対向するパンチ金型3は、前述したダイ金型5における前記ワーク支持面5Aに相当するワーク当接面81A及び前記周面5Bに相当する周面81Bを下面に備えた押えプレート81を前記チップホルダ7の下面に固定具17によって一体的に取付けた構成である。
換言すれば、図5に示した実施形態は、図4に示したパンチ金型3とダイ金型5との上下関係を逆にした構成に相当するものである。すなわち、図4の構成を上下逆にして対比すると、図5に示したダイ金型5におけるエジェクタプレート75は図4に示したパンチ金型3におけるパンチガイド49に相当し、同じく、ダイ本体60がパンチボディ51に、外側押圧部材63は外側押圧部材15に、内側押圧部材67が内側押圧部材27に、弾性部材71が弾性部材59に、ストッパ73がストッパ57に、そして押えプレート81がダイ金型5にそれぞれ相当することになる。
したがって、図5に示した実施形態においては、パンチ金型3を下降してワークWをダイ金型5へ押圧すると、ダイ金型5はワークWに対して相対的に上昇することとなり、前述した実施形態と同様の作用により、ワークWの下面に前記突起部41と同様の突起部が形成されるものである。なお、前記内側押圧部材67は、前述した第2実施形態の構成と同様に、外側押圧部材63と一体的に設けることも可能である。
図6はダイ金型の第2実施形態を示すものである。この実施形態においては、ワークWの下面に突起部41を形成したとき、X,Y方向へのワークWの移動を容易に行ない得るように、前記エジェクタプレート75の上面にX,Y方向の溝83を形成した構成である。したがって、上記構成によれば、ワークWの下面に突起部41を形成した後、上記突起部41とエジェクタプレート75との間に干渉を生じることなく、ワークWをX,Y方向へ円滑に移動することができるものである。
図7はダイ金型5の第3の実施形態を示すもので、この実施形態においては、ワークWの下面に突起部41を形成した後、前記エジェクタプレート75を容易に乗り越えることができるように、エジェクタプレート75の上部内周面に、上側が次第に大径になるテーパ面85を形成したものである。したがって、上記構成によれば、ワークWの下面に形成された突起部41は、ワークWの移動時に前記テーパ面85に沿って相対的に上昇することになり、エジェクタプレート75を容易に乗り越えることができるものである。
図8はダイ金型5の第4の実施形態を示すものである。この実施形態においては、ほぼ円筒形状のダイ本体86の下面に複数の取付具87によってダイベース89を取付けた構成である。そして、前記ダイ本体86に形成した大径の段付き穴91内には、略筒状の外側押圧部材93が上下動自在に内装してあり、この外側押圧部材93が前記ダイ本体86から上方に突出した上端面には、前記外側押圧部19と同一形状の外側押圧部(食込み部)95が設けてある。
前記外側押圧部材93の上面で前記外側押圧部95の周囲には、前記押圧平面21に相当する押圧平面97Aが形成してあり、この押圧平面97Aの周囲には、前記逃げのテーパ面23に相当するテーパ面97Bが形成してある。すなわち、前記外側押圧部材93の上面は、前記外側押圧部材15の下面と同一構成の面に形成してある。そして、前記外側押圧部材93は、前記ダイベース89との間に弾装したリフタースプリングのごとき弾性部材99の付勢力によって常に上方向に付勢保持され、常態においては、上端部は前記ダイ本体86の上面から突出した状態に保持されている。
前記ダイベース89には、前記内側押圧部31と同一形状の内側押圧部(食込み部)101を上端部に備えた内側押圧部材103が支持されている。この内側押圧部材103は前記外側押圧部材93の内部に配置してあり、この内側押圧部材103と外側押圧部材93との間には、ワークWの下面に形成された突起部41を上方向へ押出すための管状の押出部材105が上下動自在に介在してある。この押出部材105と前記内側押圧部材103の基部側に備えたスプリング座107との間には、コイルスプリング等のごとき弾性部材109が弾装してあり、前記押出部材105は常に上方向に付勢されている。
上記構成において、ダイ金型5上に載置位置決めしたワークWをパンチ金型3における押えプレート81によって押し下げると、前記外側押圧部材93の外側押圧部95及び内側押圧部材103の内側押圧部101がワークWの下面に対して相対的に上昇し没入されることとなり、前述同様にワークWの下面に突起部41が形成される。この際、突起部41は弾性部材109の付勢力に抗して押出部材105を押し下げることになる。
したがって、前記パンチ金型3を元の位置へ上昇復帰してワークWの押し下げを解除すると、前記押出部材105によって突起部41が上方向へ押し出されるので、前記内外の押圧部材105,93からワークWの離脱を容易に行うことができるものである。
図9はダイ金型5の第5の実施形態を示すもので、この実施形態においては、図4に示した前記パンチ金型3の構成を、上下逆にしてダイ金型5に適要した構成に相当するものである。したがって、同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この実施形態においてはダイ本体111内に固定具17によって外側押圧部材15を固定し、この外側押圧部材15内に内側押圧部材27を上下動自在に備えた構成である。そして、前記ダイ本体111から垂設したボルト等の支柱113の下端部に支持されたスプリング座115Aと上記支柱113に上下動自在に支持されたスプリング座115Bとの間にストリッパスプリング117を弾装し、前記外側押圧部材15及びダイ本体111を上下動自在に貫通してエジェクタプレート75に上端部を螺着したピン119の頭部を、前記スプリング座115Bの上面に当接した構成である。なお、前記内側押圧部材27は、前述した第2実施形態の構成と同様に、外側押圧部材15と一体的に設けることも可能である。
この実施形態においても、前述したダイ金型5と同様に、ワークWの下面に突起部41を形成することができるものであり、前述した効果と同様の効果を奏し得るものである。
以上のごとき説明より理解されるように、ワークWの上面又は下面に突起部41を形成するとき、ワークWの上面又は下面の近接した二位置を押圧して互いに逆方向の金属流動部を形成し、この逆方向の金属流動部が合流して盛上がる(盛下る)ことによって前記突起部41を形成するものであるから、前記突起部41の突出寸法を大きくすることができる。そして、前記突起部41の周囲に溝を形成するものであるから、ワークWの上面又は下面に対しての、前記突起部41の外周面の直角精度が良いものである。
本発明の実施形態に係るパンチ金型の断面説明図である。 ワークに突起部を形成するときの作用説明図である。 パンチ金型の第2の実施形態を示す断面説明図である。 パンチ金型の第3の実施形態を示す断面説明図である。 第1の実施形態に係るダイ金型の断面説明図である。 第2の実施形態に係るダイ金型の断面説明図である。 第3の実施形態に係るダイ金型の断面説明図である。 第4の実施形態に係るダイ金型の断面説明図である。 第5の実施形態に係るダイ金型の断面説明図である。 従来の突起部の説明図である。 従来の金型の説明図である。
符号の説明
1 金型
3 パンチ金型
5 ダイ金型
7 チップホルダ
15,63,93 外側押圧部材
19,61,95 外側押圧部(食込み部)
21 押圧平面
23 逃げのテーパ面
27,67,103 内側押圧部材
31,65,101 内側押圧部(食込み部)
33 当接プレート
35 スペーサ
47 弾性部材
49 パンチガイド
51 パンチボディ
57 ストッパ
60,86 ダイ本体
75 エジェクタプレート
83 溝
85 テーパ面

Claims (1)

  1. 金属製のワーク(W)の一面に環状の突起部(41)を形成するための金型であって、前記ワーク(W)の一面を押圧する押圧平面(21)を備えた外側押圧部材(15)の中心部に貫通孔(15H)を備え、当該外側押圧部材(15)における前記貫通孔(15H)の周囲に、断面形状が三角形状の環状の食込み部(19)を備えると共に、当該食込み部(19)がワーク(W)に食い込むときに、放射内方向への金属流動部を生起するための内側テーパ面(19A)を前記食込み部(19)に備え、前記外側押圧部材(15)の前記貫通孔(15H)を上下動自在に貫通し、かつ突出する方向へ付勢して備えたピン状の内側押圧部材(27)の先端部に内側押圧部(31)を備え、ワーク(W)に対する内側押圧部(31)の圧入深さに比較して多量の金属を放射外方向へ流動するために、前記内側押圧部(31)の先端部に形成した凸曲面を、径の大きな凸曲面に形成して備え、前記内側テーパ面(19A)の作用による放射内方向への金属流動部と前記内側押圧部(31)の作用による放射外方向への金属流動部とを合流して、前記食込み部(19)と内側押圧部(31)との間に備えられた凹部(39)内に、前記突起部(41)をワーク(W)の一面に対して垂直に押し出し形成する構成であることを特徴とする突起部形成金型。
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