JP4609136B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙に画像を形成するプリンタ、複写機、複数の機能を兼備する複合機等の画像形成装置に係り、特に、画像形成時の画像形状の不良や画像形成位置の不良を検出し、その不良を自動で補正して高精度に画像を形成することが可能な画像形成装置に関するものである。
カラー画像の市場の拡大に伴い、近年の画像形成装置には、有版印刷技術に匹敵するレベルの見当合わせ精度が要求されるようになっており、高い位置合わせ機能を備えていることが求められてきている。このような要求を満たすため、形成される画像をスキャナや用紙搬送路内に設置したセンサで読み取り、その読み取られた画像データと元データの差分から演算により補正量を求め、各画像形成のための構成部材の形成条件を調整することで画像位置精度を向上させる技術も開発されつつある。
ところで、このような方式により求めた画像形成部材の形成条件は、経時変化、環境の変化に伴う部材の磨耗、寸法変化、記録用紙の水分含有量の変化等により理想条件から次第に離れてしまうことが避けられない。また、用紙の両面に画像形成する際にも、その各面どうしで画像形成部材の条件が異なるおそれもある。
従来においても、たとえば、高度の両面画像位置合わせを行なうことを可能にする目的から、用紙の片面にマークを形成し、そのマークを読み取ることによって他方の面に形成する画像の調整を行なう画像形成装置が提案されている(特許文献1)。
特開2000−305324号公報
しかしながら、この従来の画像形成装置では、片面のみの画像形成には適用できず、また上述したように画像形成装置内の各部を調整するものではなく高精度の調整を行なうことができない。また、各用紙に形成する画像毎に調整を行なうため、出力される画像にはすべてマークが付されてしまい、そのマークがなければ高精度に調整された画像が得られない。
この他にも、用紙の両面に形成するマークをそれぞれ別々に読み取るために読取手段(ラインセンサ)を用紙搬送路内の2箇所に設置し、計2つの読取手段で用紙両面の各マークをそれぞれ専用に読み取っているが、この場合は、2つの読取手段の読取性能(特性)を一致させる必要があり、その調整が難しい。また、高度な調整を行なうためにはマークの読取精度を上げるため読取手段としてもラインセンサのような高価なものが必要になるが、かかる高価な読取手段が2つ必要になれるとさらにコスト高になることは避けられない。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、用紙の両面に制御用のパターンが形成される場合であっても、1箇所に設置する読取手段によりそのパターン画像を読み取ることができ、これにより、温度や湿度などの環境の変化や画像形成に関わる各部の経時劣化等による画像形成位置のずれを簡易に抑制し、画像位置精度を維持することができる画像形成装置を提供するものである。
本発明(第1発明)の画像形成装置は、用紙搬送路を経由して搬送される用紙の片面および両面に画像を形成し、各部の調整が可能になっている画像形成手段と、特定パターンおよびその特定パターンの位置情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている前記特定パターンを前記画像形成手段で用紙上に形成したときの当該特定パターンの画像形成位置を少なくとも読み取る読取手段と、この読取手段で読み取った特定パターンの画像形成位置と前記記憶手段に記憶されている前記特定パターンの位置情報とを比較して当該画像形成手段の各部におけるずれ量を算出する算出手段と、この算出手段で算出されたずれ量をもとに前記画像形成手段の各部を調整する調整手段を有し、
かつ、前記読取手段として、前記画像形成手段の定着部を通過した後の用紙がその面を反転されてからその画像形成手段に再送されるまでの用紙反転再送路以後となる用紙搬送路の途上に1つ配置し、
かつ、予め設定される調整シーケンスにおいて前記画像形成手段により前記特定パターンを用紙上に形成し、前記読取手段、算出手段および調整手段を動作させて当該画像形成手段の各部の調整を自動的に行なうとともに、前記調整シーケンスにおいて前記特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成し、その用紙の第2面目に形成した特定パターンの画像形成位置を読み取る際には、その第2面目の画像の定着後に用紙を前記用紙反転再送路に送って装置内を空搬送し、用紙の第1面および第2面の各読み取りを前記1つの読取手段により行なうことを特徴とするものである。
この第1発明の画像形成装置においては、用紙の第2面目に形成した特定パターンの画像形成位置の前記読取手段による読み取りが終了した後に、それ以後にある用紙搬送路の搬送速度を通常時の搬送速度よりも速い速度に変更するように構成するとよい。
また、本発明(第2発明)の画像形成装置は、用紙搬送路を経由して搬送される用紙の片面および両面に画像を形成し、各部の調整が可能になっている画像形成手段と、特定パターンおよびその特定パターンの位置情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている前記特定パターンを前記画像形成手段で用紙上に形成したときの当該特定パターンの画像形成位置を少なくとも読み取る読取手段と、この読取手段で読み取った特定パターンの画像形成位置と前記記憶手段に記憶されている前記特定パターンの位置情報とを比較して当該画像形成手段の各部におけるずれ量を算出する算出手段と、この算出手段で算出されたずれ量をもとに前記画像形成手段の各部を調整する調整手段を有し、
かつ、前記読取手段として、前記画像形成手段の定着部を通過した後の用紙がその面を反転させられるために送り込まれる用紙反転路の途上に1つ配置し、
かつ、予め設定される調整シーケンスにおいて前記画像形成手段により前記特定パターンを用紙上に形成し、前記読取手段、算出手段および調整手段を動作させて当該画像形成手段の各部の調整を自動的に行なうとともに、前記調整シーケンスにおいて前記特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成する際には、その用紙の各面に特定パターンを形成した後に前記用紙反転路にそれぞれ送り込み、その各面に形成された特定パターンの画像形成位置の各読み取りを前記1つの読取手段により行なうことを特徴とするものである。
この第2発明の画像形成装置においては、前記読取手段により前記用紙の各読み取りを行なう前に、その用紙を前記用紙反転路内で一時停止させるように構成するとよい。
このような第1および第2の発明によれば、いつでも調整シーケンスにより画像形成手段の各部を自動的に調整することができ、常に良好な精度で画像を形成することができる。また、その調整が自動的に行なわれるので、使用者が調整作業に時間をかける必要がなく、しかも、実際に使用される環境に対応した調整が可能となる。
また、第1発明では、上記効果が得られることに加えて、調整シーケンスにおいて特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成した場合であっても、用紙反転再送路以後となる用紙搬送路の途上に配置した1つの読取手段でその両面に対する各読み取りを行なうことが可能になる。これにより、画像形成位置のずれを簡易かつ低コストで抑制することができ、画像位置の精度を維持することができる。
さらに、第1発明では、用紙の第2面目に形成した特定パターンの画像形成位置の読取手段による読み取りを行なう場合は、用紙反転再送路などを通して装置内を空搬送しなければならず時間を要するが、その読み取りが終了した後に、それ以後にある用紙搬送路の搬送速度を通常時の搬送速度よりも速い速度に変更することにより、その用紙第2面目の特定パターンの読み取りをはじめ、その第1面目の読み取りも含む両面のパターン読み取りに要する時間を短縮することができる。
また、第2発明では、上記効果が得られることに加えて、調整シーケンスにおいて特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成した場合であっても、用紙反転路の途上に1つ配置した1つの読取手段でその両面に対する各読み取りを行なうことが可能になる。これにより、画像形成位置のずれを簡易かつ低コストで抑制することができ、画像位置の精度を維持することができる。
さらに、第2発明では、用紙反転路が定着部の直後にあたる位置になる場合には定着直後の用紙の変形が存在して正確な読み取りを困難にするおそれがあるが、その用紙反転路内に設置する読取手段により用紙の各読み取りを行なう前にその用紙を用紙反転路内で一時停止させることにより、用紙の変形がある程度復帰してから読み取りを行なうことができる。
<実施形態1>
図1および図2は、本発明が適用される画像形成装置の一例を示すものであり、図1はその装置全体の構成を示す概略構成図、図2はその装置の制御系の構成を示すブロック図である。
この実施形態1に係る画像形成装置1は、いわゆるタンダム型で中間転写方式を採用したカラー画像形成装置であり、主に、原稿の画像を読み取る画像読取部12、用紙P上に画像を形成する画像形成部13、画像形成部13に対して所定サイズ等の用紙Pを複数の用紙収容部から1枚ずつ供給する用紙供給部14、画像を形成した用紙Pを排出する用紙排出部15などによって構成されている。
画像形成部13は、画像情報に応じた所定色の画像の形成をそれぞれ行う複数の画像形成ユニット21、複数のロールに張架されて各画像形成ユニット21の一次転写部を通過するように回転する中間転写ベルト22、中間転写ベルト22上の画像を用紙Pに転写するロール式の二次転写部23と、用紙Pの搬送姿勢を補正する姿勢補正部24、用紙Pを二次転写タイミングにあわせて二次転写部23に送り込むレジストロール26、用紙Pに転写された画像を加熱等により定着する定着部27、操作部29等を含んで構成されている。用紙排出部15には、排紙トレイ16があり、その排紙トレイ16に至る手前に用紙Pのカールを矯正するかまたは消失させるデカーラ17が設置されている。
また、画像形成部13には、次の用紙搬送路が設置されている。すなわち、用紙供給部14から供給される用紙Pを二次転写部23まで搬送する給紙路R01と、二次転写部23から二次転写後の用紙Pを定着部27まで搬送する中継搬送路(ベルト搬送方式)R02と、定着部27から定着後の用紙Pを用紙排出部15の排紙トレイ16まで搬送する排紙路R03という基本的な用紙搬送路である。この他にも、排紙路R03の途中で分岐して定着後の用紙Pをスイッチバック方式により反転させるために送り込む反転搬送路R04と、その反転搬送路R04で反転させた用紙Pを両面画像形成時の第2面目の画像形成のために給紙路R01に再送する用紙反転再送路R05と、その反転搬送路R04で反転させた後の用紙Pを排紙路R03に合流するように戻してから排紙させるように反転搬送路R04の途中で分岐して排紙路R03が搬送側に送る反転排出路R06などである。
さらに、画像形成部13には、上記用紙反転再送路R05の途上に、後述する調整シーケンスを実行する際に用紙Pに形成される特定パターンを読み取るパターン読取部50が設置されている。この例では、その用紙反転再送路R05のうち反転搬送路R4との分岐点よりも給紙路R01との合流点側に近い水平な部位に設置しているが、これに限定されず、特に支障がなければ用紙反転再送路R05以降の用紙搬送路であってもよい。
画像形成ユニット21では、電子写真方式等によってフルカラー画像を形成し得る各色成分(4色)のトナー像を感光ドラム等に形成する。中間転写ベルト22は、各画像形成ユニット21で形成される各色成分のトナー像を順次一次転写して保持する。二次転写部23は、中間転写ベルト22に押し付けて回転する二次転写ロールを備えたものであり、中間転写ベルト22上に一次転写されたトナー像を給紙路R01から供給される用紙Pに二次転写させる。姿勢補正部25は、用紙給紙部14から供給されて給紙路R01を通して搬送される用紙Pの搬送姿勢を補正する。レジストロール26は、互いに圧接状態に保持された一対のロールにて構成され、その一対のロール間で用紙をニップしつつ、所定のスタート信号に基づくタイミングでロール対が回転することによって用紙を二次転写部23に送り込む。
定着部27は、中継搬送路R02にて搬送される二次転写後の用紙P上の未定着トナー像を加熱・加圧処理して定着する。排紙トレイ16は、基本的に、定着後に排紙路R03を通して搬送される用紙Pを積載収容する。操作部29は、利用者に対して各種の情報を提示する表示装置や、また利用者などからの指示を受け付ける入力装置などで構成されている。
そして、画像形成装置1には、画像形成部13を始めとする前記した各構成部などを含む装置全体の各種動作を制御するための制御部30を備えている。この制御部30を中心とした主な制御系の構成を図2に示す。制御部30は、その演算処理装置がROM31に記憶された各種のプログラムに従い、RAM32を利用しながら制御処理を実行する。また、制御部30は、後述する調整シーケンスにおけるずれ量を算出するずれ量算出機能も備えており、また、装置全体の制御を行って画像形成装置1が有する各種の機能を実現するものである。RAM32は記憶部としても利用される。
この制御部30は、その本体部が演算処理装置等からなるマイクロコンピュータで構成されており、この本体部に対してRAM31やROM32等の記憶装置のほか、温度/湿度センサ33、パターン読取部50の光読取51〜55、パターン読取部50のずれ量算出部56、平行度調整モータ34、レジストロール26の調整モータ35、サイドシフトモータ36、スキュー調整モータ37、イメージ形成制御部38、枚数カウンタ39、タイマー40、用紙スイッチ41、その他各種の制御部やセンサ、スイッチなどと接続されている。
このうち温度/湿度センサ33は、画像形成装置1内の温度や湿度を検出するものであり、画像形成装置1の環境条件を判定する際に用いられる。温度センサは、温度環境に起因した用紙等の記録媒体の寸法変化を検出するために機内に配置される。特に、温度環境の違いによるレジストロール26や二次転写部23の二次転写ロールの外径変化はリードレジ(用紙の搬送方向先端部の位置合わせ)に影響を与えることになるため、温度センサはこれらの近傍に設置するのが望ましい。湿度センサは、用紙Pの水分含有量の変化を検出する。特に水分含有量の違いによって定着時の用紙の伸縮度合いが異なり、リード、サイド(用紙の搬送方向側辺部)の位置ずれが生じるため、湿度センサは用紙給紙部14における用紙の収容部(トレイなど)の中に設置するのが望ましい。なお、湿度変化により、弾力材を用いた二次転写部23の二次転写ロールの外形形状が変化することもあることから、湿度センサを別途二次転写ロールの近傍に設置してもよい。このように温度/湿度センサ33は、必要に応じて装置1内の各部に設置することができる。
平行度調整モータ34は、用紙Pに形成される画像の平行度(用紙の搬送方向における左右の寸法バランス)を調整するためのモータである。この平行度は、たとえば、二次転写部23において中間転写ベルト22から用紙Pへトナー像を転写する際に転写ニップ幅を調整し、二次転写部における二次転写ロールのニップ圧分布を調整することによって調整することができる。
レジストロール駆動モータ35は、レジストロール26を回転駆動するためのモータである。この駆動モータ35によりレジストロール26の回転開始タイミングを調整することによって用紙のリードレジの調整を行うことができる。サイドシフトモータ36は、レジストロール26をその回転軸方向に移動させるためのモータである。このサイドシフトモータ36を駆動してレジストロール26をその軸方向に変位させることによって用紙Pのサイドレジの調整を行うことができる。
スキュー調整モータ37は、搬送される用紙(最終的には画像)のサイドスキュー(斜めになるゆがみ)の調整を行うものである。たとえば、前記姿勢補正部24に設けられる用紙のサイドガイドを駆動(移動)させることによってサイドスキューの調整を行うことができる。
この他にも、中間転写ベルト22の駆動を制御してその回転速度を調整することによって、画像の縦倍率を調整することができる。また、画像形成部21に設けられるスキューミラーを調整することによって画像の直角度の調整を行うことができる。同じく、中間転写ベルト22の支持ロールの一部を変位させることによっても画像の直角度の調整を行うことができる。さらに、画像形成部21内の潜像書き込み用の露光光源としてLEDアレイを用いる場合、その発光ダイオードの駆動部の制御により感光ドラム等への書き込み周波数を調整することによって、画像の横倍率を調整することができる。もちろん、この他にも必要となる各部を作動させることによって様々な調整を行うことができる。
イメージ形成制御部38は、各部の動作を制御して搬送されてくる用紙P上に画像を形成する動作などを制御する。通常のシーケンスでは、画像読取部12で読み取った原稿の画像または外部から入力された画像を用紙Pに形成するようにする。また、調整シーケンスでは、RAM32に記録されている後述の特定パターンを制御部30から受け取って用紙上に形成する。
枚数カウンタ39は、画像を形成した用紙の枚数(または面数)をカウントするカウンタである。タイマー40は、各種の時間の計測に用いられる。用紙スイッチ41は、画像形成に用いられる用紙のサイズ(大きさおよび送り方向)が設定される。
パターン読取部50は、図3、図4等に示すように、用紙反転再送路R05の途上となる設置位置に複数の光読取センサ(たとえばCCDラインセンサ)51〜55を適宜配置したものであり、用紙Pに形成される特定パターン60をその光読取センサ51〜55によって読み取るようになっている。また、この光読取センサ51〜55の用紙搬送方向Mの前後となる位置には、再送路R05を構成する用紙搬送ロール対57〜59が用紙搬送方向Mに所定の間隔をあけて適宜設置されている。
この例では、画像形成部13によって用紙Pの四隅に矩形の特定パターン50を形成している。この特定パターン60の形状は任意であるが、図4に示すように、特定パターン60の主走査方向(用紙の搬送方向Mと直交する方向とほぼ同じ)における用紙端からの距離(2)、(4)、(6)、(8)をそれぞれ測定することができ、しかも、その副走査方向(用紙の搬送方向Mとほぼ同じ)における用紙端からの距離(1)、(3)、(5)、(9)をそれぞれ測定することができるものであればよい。また、特定パターン60については、カラー画像を形成可能な装置の場合には、用紙に対する反射率の差が最も大きい黒色のトナーによって形成するとよい。
上記光読取センサのうち第1読取センサ51と第2読取センサ52は、その再送路R05における用紙搬送方向Mと直交する方向(主走査方向)に読取有効幅をもつ状態で所定の間隔をあけて設置されている。これにより、その第1読取センサ51では上記距離(2)、(6)を測定する一方で、その第2読取センサ52では上記距離(2)、(6)を測定し、しかも両読取センサ51,52によって用紙Pの搬送方向の幅(9)を測定するようにしている。
また、上記光読取センサのうち第3読取センサ53と第4センサ54は、それぞれ第1読取センサ51と第2読取センサ52の内側近傍であって用紙搬送方向Mに沿う方向(副走査方向)に読取有効幅をもつ状態で所定の間隔をあけて設置されている。これにより、その第3読取センサ53では上記距離を(1)、(5)を測定する一方で、その第4読取センサ54では上記距離(3)、(7)を測定するようにしている。
さらに、上記光読取センサのうち第5読取センサ55は、第1〜第4の読取センサ51〜54の設置位置よりも所定の距離だけ用紙搬送方向Mの上流側の部位に、用紙搬送方向Mに沿う方向(副走査方向)に読取有効幅をもつ状態で設置されている。これにより、第5読取センサ55では、用紙Pの搬送方向の長さ寸法である用紙長(10)を測定するようにしている。
この光読取センサ51〜55による読み取りは、用紙を所定の光読取センサの下で一時停止させた状態で行うことができるが、この例では用紙Pを再送路R05内を搬送させながら読取を行うようにしている。なお、光読取センサの配置位置や個数、形式などは任意であるが、一次元センサに限らず、二次元センサを用いるなど、種々の形態で特定パターンの画像形成位置を読み取るように構成することができる。
ずれ量算出部56は、このパターン読取部50で検出された各距離(1)〜(10)のデータをもとに画像形成部13の各部についてのずれ量を算出する。
図5は、その読み取った特定パターンの画像形成位置の各距離データからずれ量を算出するときの算出方法の一例を示すものである。ここでは、算出する値として10項目を算出する例を示している。調整要素としてのリードレジ(A)については距離(1)と距離(3)の平均値を、サイドレジ(B)については距離(2)と距離(6)の平均値を、それぞれ算出する。また、調整要素としてのサイドスキュー(C)については距離(2)と距離(6)の差分を、リードスキュー(D)については距離(3)と距離(1)の差分を、それぞれ算出する。台形度(平行度)(E)については距離(3)と距離(1)の和と距離(1)と距離(5)の和との差分を算出する。
平行四辺形度(直角度)(F)については、リードスキュー(D)の値から、サイドスキュー(C)の値に用紙Pの縦横比を乗算した値を減算して算出する。なお、縦横比は次の用紙縦幅(G)と用紙横幅(H)とから求めることができる。用紙縦幅(G)は用紙長を示す上記距離(10)であり、用紙横幅(H)は用紙幅を示す上記距離(9)である。
横倍率(I)は、用紙幅を示す距離(9)から、左右のマージンの平均、すなわち距離(2)と距離(6)の平均、および、距離(4)と距離(8)の平均を減算し、実際の画像の幅を求めて、理想長により除算すればよい。同様に、縦倍率(J)は、用紙長さを示す距離(10)から、上下のマージンの平均、すなわち距離(1)と距離(3)の平均、および、距離(5)と距離(7)の平均を減算し、実際の画像の幅を求めて理想長により除算すればよいなお、図5中の(1,3)は距離(1)と距離(3)の平均を、(5,7)は距離(5)と距離(7)の平均をそれぞれ示している。
得られた値は、そのまま、あるいは特定パターンのそれぞれの位置情報に対応するずれ量に変換し、制御部30に接続されている各部の調整部(各モータ34〜37、あるいは制御部38など)により画像形成部13における所要の部分の調整を行う。なお、上述の説明では特定パターンの位置情報とのずれ量を求めて、そのずれ量によって調整を行う場合を示したが、たとえば、前回の調整時の値を所定の記憶部(RAM等)に保存しておき、その保存している値からの相対値が所定の値以上ずれた場合に、その保存している値に対して相対値を適用し、新たな値を求めるように構成してもよい。
図6は、この実施形態の画像形成装置1による調整シーケンスを含む制御動作の一例を示すフローチャートである。画像形成部13の調整を行う際には、たとえば調整シーケンスに切り替えて行う。たとえば、電源投入時や、高精度な画像形成位置調整が必要な画像を形成する前など、通常シーケンスを行っていないときであればいつでも調整シーケンスに移行して画像形成部13の調整を行うことができる。さらに、たとえば調整を優先して行わなければならないときには、通常シーケンスを行っている間であっても割り込み処理により調整シーケンスを行うように構成することもできる。
まず、ステップS61において、調整シーケンスのモード(片面画像時または両面画像形成時のいずれか、または、画像形成の枚数など)の設定を行う。このモード選定は、特に調整シーケンスを画像形成装置の停止状態から実行する場合に必要となる。なお、調整シーケンスを、電源投入時や、一連の画像形成動作(ジョブ)の途中などにおいて自動的に実行するようにする場合には、このモード設定についてはたとえば両面設定をデフォルトとしかつ枚数も予め設定しておく。もちろん、自動調整でモード設定できるように構成してもよい。
次に、この設定後に、記憶部としてのROM31に記憶されている特定パターン60を画像形成部13の稼動により用紙P上に形成し(S62)、しかる後、その用紙P上に形成された特定パターン60の画像形成位置をパターン読取部50で読み取る(S63)。
すなわち、調整シーケンスでは、画像形成ユニット21等において用紙P上に(黒色)トナーからなる特定パターン60が形成されて定着されると、その定着後の用紙Pは、反転搬送路R04に送り込まれた後、その表裏面が反転された状態で用紙反転再送路R05に送られパターン読取部50を通過するように搬送される。そして、パターン読取部24では、その用紙上に形成された特定パターン60の画像形成位置が読み取られる。たとえば、図4、図5に示したように用紙P上に形成された特定パターンの画像形成位置を求めることができる。読み取りが終了した用紙Pは、その片面への画像形成時のものであるときには、その用紙反転再送路R05から給紙路R01に送られた後は、画像形成を行うことなく中継搬送路R02および排紙路R03を経由して、たとえば排紙トレイ16に搬送される。
特定パターン60の画像形成位置を読み取った後は、ステップS64において、その画像形成位置と、ROM31に記憶されている特定パターンの位置情報とをステップ64で比較する。S65においては、S64で行った比較の結果から、ROM31に記憶されている特定パターンの位置情報からのずれが許容範囲内であるかを判定し、調整の要否を判断する。その調整の必要がなければ、そのままこの処理を終える。なお、この調整の要否に関する判断は、特定パターンを形成した1枚の用紙Pで実施してもよいが、その特定パターンを複数枚の用紙Pに連続して形成し、それらの画像形成位置の読み取り結果を平均することで、その調整の精度を上げられるのは言うまでもない。この判断する際の読み取り枚数を予め指定できるように構成してもよい。
調整の必要がある場合には、ステップS66において、S63で読み取った画像形成位置と、記憶部3に記憶されている特定パターン60の位置情報との差分から、ずれ量算出部56において画像形成部13の各部におけるずれ量を算出する。そして、算出したずれ量を制御部30を通して各調整対象の調整部(34〜38など)に渡し、このずれ量にしたがって当該調整部により画像形成部13の各部を自動的に調整する(S67)。
このときの各部の調整としては、平行度の調整には、平行度調整モータ34を駆動し、これにより、たとえば中間転写ベルト22から用紙へトナー像を二次転写する際の転写ニップ幅を調整して、二次転写部23における二次転写ロールのニップ圧分布を調整する。また、リードレジの調整には、レジストロール調整モータ35を駆動し、これによりレジストロール26の回転開始タイミングを調整する。サイドレジの調整には、サイドシフトモータ36を駆動し、これによりレジストロール26を軸方向に変位させることによって調整する。サイドスキューの調整には、スキュー調整モータ37を駆動し、これにより、たとえば姿勢補正部24に設けられているサイドガイドを駆動することによって調整される。
この他、縦倍率の調整は、中間転写ベルト22の駆動を制御し、これによりベルトの回転速度を調整することで行う。横倍率の調整は、画像形成ユニット21内のLD駆動部を駆動し、これによりレーザーダイオードによる潜像書き込みを行う際の書き込み周波数を調整することで行う。また、直角度の調整は、たとえば画像形成部21中に設けられているスキューミラーを調整したり、中間転写ベルト22の一部の支持ロール(ステアリングロールなど)を変位させることで行う。
また、ステップS68において、再調整を行うか否かを判断し、再調整を行う場合には、S61に戻って特定パターンの用紙への形成から同様に繰り返す。この判断は、利用者が行ってもよいが、たとえば回数を限るなど所定の判断基準に基づいて自動で行うようにしてもよい。S62に戻って再調整する場合も含め、S65における判断で調整が必要なくなった時点で、この調整シーケンスは終了する。
最後に、前記モード設定時の設定枚数の出力をしたかの判断を行った後(S69)、そのモード設定時に片面設定されている場合または両面設定でかつその第2面の全出力が終了したかが判断され(S70)、それらのすべての条件を満たしたときに調整シーケンスのすべての動作が終了する。
ちなみに、このような調整シーケンスで用いた用紙は、通常シーケンスで用いた用紙の排出先とは別の排出先に排紙するとよい。たとえば、通常シーケンスで排紙トレイ16に排出する一方で、調整シーケンスでは排紙トレイ16とは異なる別の隠れ排出トレイ(不図示)に排出するように構成する。そして、この場合には、たとえば、画像形成装置1のメンテナンス時などにそれまでの調整シーケンスで特定パターン60が形成された用紙Pを参照できるようにしておく良い。
また、このような調整シーケンスは、たとえば用紙の種類やサイズが変更されるごとに、また環境が変化するごとにそれぞれ行うことが望ましい。用紙の種類やサイズは、図2に示すように用紙スイッチ41などで検出することができる。また、環境の状況は、温度/湿度センサ33などによって検出することができる。さらに、調整シーケンスは、たとえば枚数カウンタ39によって所定枚数以上の画像形成を行ったことを検知された場合や、タイマー40によって所定時間以上、画像形成を行ったことが検知された場合に行うように構成してもよい。
また、用紙Pの両面への画像形成(両面画像形成)が可能である場合は、その用紙Pの各面(第1面、第2面)における上述したような調整とともに、その表裏両面での調整を行うようにする。
両面の調整を行う場合には、図6に示す調整シーケンスのフローにおいて、初めに、用紙Pの片面(第1面)Paへの特定パターン60aの形成を行ってから(S62)、その用紙Pを用紙反転再送路R05に送ってその特定パターン60の画像形成位置をその再送路R05の途上にあるパターン読取部24により読み取り、その読み取った特定パターン60aの検知情報とROM31に記憶されている特定パターン60aの位置情報との比較が行われる(S64)。
続いて、両面の調整を行う場合には、上記片面Paに特定パターン60aが形成されて読み取りが終了した反転状態の用紙Pを給紙路R01を経由させて画像形成ユニット13側に送り、その用紙Pの他面(第2面)Pbに対して同じ形状の特定パターン60bの形成を行う(S62)。次いで、その用紙Pは、定着が終了した後に排紙することなく再び反転搬送路R04に送り込まれ、しかる後、その表裏面が反転された状態で用紙反転再送路R05に送り込まれパターン読取部50を通過するように搬送される。これにより、図7に示すように、その第2面Pbに形成された特定パターン60bがパターン読取部50により読み取られ(S63)、その読み取った特定パターン60bの検知情報とROM31に記憶されている特定パターン60bの位置情報との比較が行われる(S64)。
この用紙両面に形成した特定パターン60a,60bの読み取りと比較がなされた後は、前述した片面に対する調整シーケンスの場合と同じように、その比較の結果から調整が必要か否かについて判断される(S65)。このときの調整の要否の判断は、その用紙の表裏両面における比較結果の双方を考慮して行われる。これ以降の調整シーケンスに関する動作は、前述した内容と同じである。
この画像形成装置1では、上述したように用紙Pの両面に特定パターン60を形成して調整を行う場合であっても、1箇所に設置したパターン読取部50によりその双方の特定パターン(60a,60b)を読み取ることができる。
なお、この用紙両面に対する調整シーケンスを実行する場合、その用紙の両面に形成する特定パターン(60a,60b)のパターン読取部50による読み取りが、その第1面目に形成される特定パターン60aの読み取りについては、その第2面への特定パターン60bの形成のために両面画像形成時に必要な反転搬送路R04および用紙反転再送路R05を搬送する動作をそのまま実行することで効率よく行うことができる。これに対し、その第2面目に形成される特定パターン60bの読み取りについては、その特定パターン60bの形成後に、その特定パターンの読み取りのためだけに再び用紙反転再送路R05を通して画像形成装置1内を搬送する、いわゆる空搬送を行う必要がある。
この用紙第2面目Pbの特定パターンの読み取りを用紙反転再送路R05の途上にある1つのパターン読取部50で行うためには、その空搬送を行うため第1面の読み取りを併せると、その両面のパターン読み取りに要する時間が増える。
そこで、この画像形成装置1では、図8に示すように、用紙の第2面目Pbに形成した特定パターン60bのパターン読取部50による読み取りが終了した後に、それ以後にある用紙搬送路(用紙反転搬送路R05の残り部分、給紙路R01、中継搬送路R02、排紙路R03など)の搬送速度を通常時の搬送速度よりも速い速度に変更するようにしている。
また、この構成を採用する場合、画像形成部13における画像形成ユニット21や中間転写ベルト22がその用紙搬送速度の増加に追従(同期)させることができないときには、たとえば画像形成ユニット21の感光ドラム等や中間転写ベルト22を各転写部(23)において離間させるような支持機構を採用し、用紙搬送路における搬送速度のみを増加させるようにする。
このような構成を採用した場合は、用紙第2面目Pbの特定パターン60bの読み取りが終了すると、その用紙Pは通常時よりも高速で装置1内を搬送されて所定の部位に排紙される。これにより、1枚の用紙での両面読み取りを行う場合にはその読み取り全体に要する時間に大きな差はないが、複数枚の用紙での両面読み取りを行う場合には、その全部の読み取りに要する時間が短縮される。しかも、その場合の調整シーケンスを通常シーケンス内に割り込んで行う場合には、その読み取りに要する時間が累積して増えると、その最終的な調整時間も増えて生産性が低下してしまうが、上記タイミングで搬送速度を高速に切り替えることにより、生産性の低下も回避することができる。
ここで、この用紙搬送速度の高速への切り替え時期を用紙の第2面目Pbへの特定パターン60bの形成後(実際には定着部27の通過直後)に設定することも可能である。しかし、この場合には、定着部27を通過した直後の用紙Pがその定着部27での加熱加圧処理により変形していることが多く、パターン読取部50に達するまでの時間が短くなるため、搬送過程での自然冷却により変形が復元せず、その状態で特定パターンの読み取りを行うと、用紙変形による計測の誤差が生じるおそれがあるため、少し難点がある。ただし、その変形による計測誤差の発生を見込んで、その予測する誤差分を読み取りデータにおいて補正するように構成すれば、定着直後の高速への切り替えも可能である。
<実施形態2>
図9は、本発明が適用される画像形成装置の他例を示すものである。
この実施形態2に係る画像形成装置1Bは、実施形態1に係る画像形成装置1(図1)において、パターン読取部50Bを用紙反転排出路R06と組み合わせられる用紙反転路R04の途上に設置するように変更した点が大きく異なるのみで、それ以外については同じ構成からなるものである。
パターン読取部50Bは、図10に示すように、用紙反転路R04のうち用紙反転排出路R06との分岐点に至る手前側の位置に設置されている。この設置位置が異なる点を除けば、パターン読取部50Bの構成は、実施形態1におけるパターン読取部50の構成(図3、図4参照)と同じである。
そして、この用紙反転路R04の途上に設置されたパターン読取部50Bを採用した調整シーケンスにおけるパターン読取(図6のステップS63)は、次のとおりである。
まず、用紙Pの片面(第1面目)Paに形成される特定パターン60aの読み取りは、その定着後に、用紙Pが用紙反転路R04に送り込まれるときに行われる(図10)。この際、その他面(第2面)Pbに特定パターンを形成しない場合には、その用紙反転路R04に送り込まれて一旦停止した後、スイッチバック方式のように、その用紙の搬送方向後端部を先頭にして逆送されて反転排出路R06側に送り込まれ、最後に排紙路R03を経由して排紙トレイ16に排出される。
一方、用紙の他面(第2面目)Pbに形成される特定パターン60bの読み取りは、その定着後に、第1面目のときと同様に、用紙Pが用紙反転路R04に送り込まれるときに行われる(図10)。
この画像形成装置1Bにおいても、用紙Pの両面に特定パターン60を形成して調整を行う場合であっても、1箇所に設置したパターン読取部50によりその双方の特定パターン(60a,60b)を読み取ることができる。また、この画像形成装置1Bの場合は、実施形態1に係る画像形成装置1と比べると、用紙の第2面面に形成した特定パターンの読み取りのために空搬送を行う必要がないため、その分用紙搬送路の動作制御(搬送速度の切り替え動作を含む)や、二次転写部などに離間機構などを採用する必要がなくなる利点がある。
なお、この実施形態2のようにパターン読取部50Bを用紙反転路R04の途上に設置した場合は、上記した利点がある反面、その用紙反転路R04が定着部27の下流側近傍に設けられることが多いため、前述したように定着直後における用紙変形による計測誤差を考慮する必要がある。
そこで、この画像形成装置1Bでは、図11に示すように、定着直後から用紙反転搬送路R04に搬送されて経過する時間(ΔT)に対して用紙の変形が復帰する復帰量を予測し、その予測される復帰量(ΔA)をパターン読み取りデータにおいて補正するように構成している。
この復帰量に基づく読み取りデータの補正量は、予め用紙Pの定着直後における変形およびその復帰量を、紙種やサイズごとに実験などにより求め、それに基づいて用紙の種類、サイズごとに補正値を記憶部(ROMなど)に格納しておく、そして、その補正値を調整シーケンスに使用される用紙の条件に対応して選択して使用する。
また、この構成以外にも、たとえば調整シーケンスの所要時間が多くなっても問題がない条件下では、そのパターン読取部50Bによる各特定パターンの読み取りを行なう前に、その読み取り対象の用紙Pを用紙反転路R04内で一時停止(所定の時間だけ停止)させるように構成することもできる。この構成を採用した場合には、その一時停止により、定着直後における用紙の変形がある程度復帰してから特定パターンの読み取りを行なうことができ、測定誤差を少なくすることができる。そのときの特定パターンの読み取りは、停止中に行ってもよいことは言うまでもない。また、この構成は、上記読み取りデータの補正を行う構成と併せて採用しても、あるいは、単独で採用してもよい。
さらに、実施の形態1,2においては本発明をカラー画像形成装置に適用した場合について説明したが、白黒等の画像を形成する画像形成装置に適用しても何ら問題はない。
実施形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 主な制御系の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置におけるパターン読取部や特定パターンなど構成を示す正面説明図である。 図3のパターン読取部や特定パターンの構成を示す平面説明図である。 読み取った特定パターンの画像形成位置に基づくずれ量の算出方法の一例を示す図表である。 調整シーケンス時における動作の一例を示すフローチャートである。 用紙第2面に形成した特定パターン等の読み取り状態を示す説明図である。 搬送速度の切り替え動作の一例を示すタイミングチャートである。 実施形態2に係る画像読取装置を示す概略構成図である。 定着後の経過時間と用紙の復帰量との関係を示すグラフ図である。 図9の画像形成装置におけるパターン読取部や特定パターンなど構成を示す正面説明図である。
符号の説明
1,1B…画像形成装置、13…画像形成部(画像形成手段)、30…制御部、31…ROM(記憶手段)、32…RAM(記憶手段)、34…平高度調整モータ(調整手段)、35…レジストロール調整モータ(調整手段)、36…サイドシフトモータ(調整手段)、37…スキュー調整モータ(調整手段)、50,50B…パターン読取部(読取手段)、56…ずれ量算出部(算出手段)、P…用紙、Pa…第1面、Pb…第2面、R…用紙搬送路、R04…用紙反転路、R05…用紙反転再送路。

Claims (4)

  1. 用紙搬送路を経由して搬送される用紙の片面および両面に画像を形成し、各部の調整が可能になっている画像形成手段と、
    特定パターンおよびその特定パターンの位置情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている前記特定パターンを前記画像形成手段で用紙上に形成したときの当該特定パターンの画像形成位置を少なくとも読み取る読取手段と、
    この読取手段で読み取った特定パターンの画像形成位置と前記記憶手段に記憶されている前記特定パターンの位置情報とを比較して当該画像形成手段の各部におけるずれ量を算出する算出手段と、
    この算出手段で算出されたずれ量をもとに前記画像形成手段の各部を調整する調整手段を有し、
    かつ、前記読取手段として、前記画像形成手段の定着部を通過した後の用紙がその面を反転されてからその画像形成手段に再送されるまでの用紙反転再送路以後となる用紙搬送路の途上に1つ配置し、
    かつ、予め設定される調整シーケンスにおいて前記画像形成手段により前記特定パターンを用紙上に形成し、前記読取手段、算出手段および調整手段を動作させて当該画像形成手段の各部の調整を自動的に行なうとともに、
    前記調整シーケンスにおいて前記特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成し、その用紙の第2面目に形成した特定パターンの画像形成位置を読み取る際には、その第2面目の画像の定着後に用紙を前記用紙反転再送路に送って装置内を空搬送し、用紙の第1面および第2面の各読み取りを前記1つの読取手段により行なうことを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙の第2面目に形成した特定パターンの画像形成位置の前記読取手段による読み取りが終了した後に、それ以後にある用紙搬送路の搬送速度を通常時の搬送速度よりも速い速度に変更する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙搬送路を経由して搬送される用紙の片面および両面に画像を形成し、各部の調整が可能になっている画像形成手段と、
    特定パターンおよびその特定パターンの位置情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている前記特定パターンを前記画像形成手段で用紙上に形成したときの当該特定パターンの画像形成位置を少なくとも読み取る読取手段と、
    この読取手段で読み取った特定パターンの画像形成位置と前記記憶手段に記憶されている前記特定パターンの位置情報とを比較して当該画像形成手段の各部におけるずれ量を算出する算出手段と、
    この算出手段で算出されたずれ量をもとに前記画像形成手段の各部を調整する調整手段を有し、
    かつ、前記読取手段として、前記画像形成手段の定着部を通過した後の用紙がその面を反転させられるために送り込まれる用紙反転路の途上に1つ配置し、
    かつ、予め設定される調整シーケンスにおいて前記画像形成手段により前記特定パターンを用紙上に形成し、前記読取手段、算出手段および調整手段を動作させて当該画像形成手段の各部の調整を自動的に行なうとともに、
    前記調整シーケンスにおいて前記特定パターンを用紙の両面にそれぞれ形成する際には、その用紙の各面に特定パターンを形成した後に前記用紙反転路にそれぞれ送り込み、その各面に形成された特定パターンの画像形成位置の各読み取りを前記1つの読取手段により行なうことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記読取手段により前記用紙の各読み取りを行なう前に、その用紙を前記用紙反転路内で一時停止させる請求項3に記載の画像形成装置。
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