JP4606627B2 - Tempo setting device - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンポ設定装置に関し、さらに詳細には、操作子に対する所定の操作に応じて演奏のテンポを設定することのできるテンポ設定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、操作子を押圧するなどの所定の操作を繰り返し行い、各操作間の時間間隔に応じて演奏のテンポを設定するようにしたテンポ設定装置が知られている。
【０００３】
こうした従来のテンポ設定装置によれば、ユーザーは、所望の時間間隔で操作子を押圧することにより、所望のテンポを簡単に設定することができた。
【０００４】
ところで、上記した従来のテンポ設定装置においては、ユーザーが操作子の押圧によりテンポを変更したのちに、以前に設定したテンポに戻そうとする場合には、戻そうとするテンポを設定した際の時間間隔で操作子を再度押圧する必要があった。
【０００５】
しかしながら、ユーザーにとって、以前にテンポを設定した際の時間間隔と同一の時間間隔で操作子を再度押圧することは困難であるとともに、テンポの設定には操作子を複数回押圧しなければならないので、操作が煩雑であるとともに時間がかかるという問題点があった。
【０００６】
また、上記したようなテンポ設定装置を備えるとともに、音色やテンポなどの設定をまとめたもの（以下、「パッチ」と称する。）を複数プリセットしておき、ユーザーがプリセットした複数のパッチの中から所望のパッチを選択すると、選択したパッチに従って演奏データの再生を行うようにした電子楽器が知られている。
【０００７】
こうした電子楽器においては、ある音色やテンポで演奏データを再生することが設定されているときにユーザーが所望のパッチを選択すると、従前に設定されていた音色やテンポに代えて、当該選択されたパッチの音色やテンポにより演奏データの再生が行われることになる。
【０００８】
ところで、上記した電子楽器においては、ユーザーがパッチを選択して音色やテンポを変更したのちに、テンポのみ以前にパッチの選択や操作子の押圧により設定したテンポに戻そうとする場合には、戻そうとするテンポに応じた時間間隔で操作子を押圧する必要があった。
【０００９】
しかしながら、ユーザーにとって、戻そうとするテンポに応じた時間間隔と同一の時間間隔で、操作子を押圧することは困難であるととともに、テンポの設定には操作子を複数回押圧しなければならないので、操作が煩雑であるとともに時間がかかるという問題点があった。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定の操作に応じて演奏のテンポを設定することのできる操作子を備えたテンポ設定装置において、簡単な操作により短時間で確実に以前に設定したテンポを設定することができるようにしたテンポ設定装置を提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項１に記載の発明は、所定の操作が行われる操作子と、上記操作子に対する前回の所定の操作と今回の所定の操作との時間間隔を検出する操作間隔検出手段と、上記操作間隔検出手段の検出した時間間隔が所定時間以内であれば、該検出した時間間隔に対応したテンポを設定し、上記操作間隔検出手段の検出した時間間隔が前記所定時間を超過した後、上記操作子に対する所定の操作が行われ、さらに前記所定時間を超過した場合に、所定のテンポを設定するテンポ設定手段とを有するようにしたものである。
【００１２】
従って、本発明のうち請求項１に記載の発明によれば、操作間隔検出手段の検出した時間間隔が前記所定時間を超過した後に、操作子に対して所定の操作を行い、さらに前記所定時間を超過した場合には、テンポを所定のテンポに設定することができる。
【００１３】
また、本発明のうち請求項２に記載の発明は、本発明のうち請求項１に記載の発明において、さらに、現在時刻において設定されているテンポの直前に設定されたテンポを記憶する記憶手段を有するようにして、上記テンポ設定手段が、所定のテンポとして上記記憶手段に記憶されたテンポを読み出して設定するようにしたものである。
【００１４】
従って、本発明のうち請求項２に記載の発明によれば、操作間隔検出手段の検出した時間間隔が所定の時間を超過した後に、操作子に対して所定の操作を行い、さらに所定の時間を超過した場合には、テンポを前回設定したテンポに戻すことができる。
【００１５】
また、本発明のうち請求項３に記載の発明は、本発明のうち請求項１に記載の発明において、さらに、演奏開始時に設定されたテンポを記憶する記憶手段を有し、上記テンポ設定手段は、所定のテンポとして上記記憶手段に記憶されたテンポを読み出して設定するようにしたものである。
【００１６】
従って、本発明のうち請求項３に記載の発明によれば、操作間隔検出手段の検出した時間間隔が所定の時間を超過した後に、操作子に対して所定の操作を行い、さらに所定の時間を超過した場合には、テンポを演奏開始時に設定されたテンポに戻すことができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるテンポ設定装置の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【００１８】
図１には、本発明によるテンポ設定装置の実施の形態の一例として、ディレイ効果装置のブロック構成図が示されている。
【００１９】
図１に示すディレイ効果装置は、その全体の動作の制御を中央処理装置（ＣＰＵ）１０を用いて制御するように構成されている。このＣＰＵ１０には、バス１２を介して、ＣＰＵ１０が制御を行うために実行するプログラムなどが格納されたリード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）１４と、プログラムの実行に必要な各種バッファやレジスタ群などが設定されたワーキング・エリアを有するランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）１６と、操作子群１８と、表示部２０と、オーディオ入出力インターフェース（ＩＦ）２２とが接続されており、オーディオ入出力インターフェース（ＩＦ）２２には、演奏データとして外部から入力されるアナログ・データをデジタル・データに変換するアナログ／デジタル変換器（Ａ／Ｄ）２４と、演奏データとして外部へ出力するデジタル・データをアナログ・データに変換するデジタル／アナログ変換器（Ｄ／Ａ）２６とが接続されている。
【００２０】
図２には、操作子群１８を構成する各種の操作子ならびに表示部２０を配置した操作パネル１００の概略構成説明図が示されている。
【００２１】
ここで、表示部２０は、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）などにより構成されており、このディレイ効果装置の動作状態などを示す種々の情報を表示する。
【００２２】
次に、図２を参照しながら、操作子群１８を構成する各種の操作子についてそれぞれ説明する。
【００２３】
モード選択操作子１０２は、録音モード（アナログ／デジタル変換器２４、オーディオ入出力インターフェース２２を介して外部から入力された演奏データを、ＲＡＭ１６の所定のエリアに記憶するモードである。）、再生モード（ＲＡＭ１６に記憶した演奏データを、オーディオ入出力インターフェース２２、デジタル／デジタル変換器２６を介して外部へ出力して再生するモードである。）、パッチ選択モード（ＲＯＭ１４に設定されたパッチ・メモリ・エリア（図３参照）に設定されたパッチ番号１乃至パッチ番号１１の１１個のパッチの中から、所望のパッチ番号のパッチを選択して設定するモードである。）などの各種のモードを選択する操作子である。
【００２４】
タップ・テンポ操作子１０４は、ユーザーが押圧することにより演奏のテンポを入力するための操作子である。具体的には、タップ・テンポ操作子１０４は、ユーザーが押圧する毎に自動復帰する操作子であり、ユーザーがタップ・テンポ操作子１０４を押圧する毎に１パルス出力され、これによりタップ・テンポ操作子１０４の押圧が検出される。なお、タップ・テンポ操作子１０４を押圧する操作のことを、「タップ入力」と適宜に称する。
【００２５】
録音開始操作子１０６は、モード選択操作子１０２の操作により録音モードが選択されているときに、ＲＡＭ１６への演奏データの記憶処理の開始を指示する操作子である。
【００２６】
再生開始操作子１０８は、モード選択操作子１０２の操作により再生モードが選択されているときに、ＲＡＭ１６に記憶された演奏データの再生処理の開始を指示する操作子である。
【００２７】
停止操作子１１０は、録音開始操作子１０６の操作により開始された記憶処理ならびに再生開始操作子１０８の操作により開始された再生処理の停止を指示する操作子である。
【００２８】
パッチ選択操作子１１２は回転式の操作子であり、モード選択操作子１０２の操作によりパッチ選択モードが選択されているときに、パッチ番号１乃至パッチ番号１１を選択することにより所望のパッチを設定するための操作子である。
【００２９】
図３には、ＲＯＭ１４に設定されたパッチ・メモリ・エリアの記憶内容が概念的に示されている。パッチ・メモリ・エリアには、パッチ番号１乃至パッチ番号１１の１１個のパッチが記憶されており、各パッチには、テンポ値を示すｐａｔｃｈ＿ｔｅｍｐｏの他に、音色などのその他のｎ個（「ｎ」は、正の整数である。）のパッチ・データが記憶されている。
【００３０】
図４には、ＲＡＭ１６に設定された本発明の実施に用いるレジスタならびにカウンターが示されており、以下にそれぞれについて説明する。
【００３１】
ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏは、テンポが変更される時点における変更前のテンポのテンポ値をバックアップしておく記憶エリアである。
【００３２】
ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏは、後述する演奏処理（Ｓ５０８）において用いられるテンポのテンポ値を記憶する記憶エリアである。
【００３３】
ｔａｐ＿ｔｅｍｐｏは、タップ・テンポ操作子１０４に対する押圧により設定したテンポのテンポ値を記憶する記憶エリアである。
【００３４】
ｃｎｔ＿ｏｖｅｒは、後述するタップ処理（Ｓ５０６）におけるカウント終了時刻オーバー処理（Ｓ７１０乃至Ｓ７１６）を行うか否かを判定する際の基準となる時間をミリ秒単位で記憶するエリアである。
【００３５】
ｔａｐ＿ｔｉｍｅは、タップ・テンポ操作子１０４が押圧された時刻を、当該押圧毎に更新して記憶するエリアである。
【００３６】
ｔａｐ＿ｃｎｔは、タップ・テンポ操作子１０４による押圧毎に「１」ずつインクリメントするカウンターであり、後述する初期設定の処理（Ｓ５０２）ならびにカウント終了時刻オーバー処理（Ｓ７１０乃至Ｓ７１６）において「０」に初期化される。
【００３７】
以上の構成において、図５乃至図７に示すフローチャートならびに図８乃至図９に示す動作例の説明図を参照しながら、上記したディレイ効果装置の動作について説明する。
【００３８】
このディレイ効果装置においては、以下に説明するように、ｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間間隔以内でタップ・テンポ操作子１０４を２回以上押圧することにより、現在のテンポに代えてタップ・テンポ操作子１０４の押圧の時間間隔に応じた新たなテンポを設定することができるとともに、パッチ選択操作子１１２の操作によりパッチ番号１乃至パッチ番号１１を選択することにより、現在のテンポに代えて当該選択したパッチ番号の示すパッチに記憶されたテンポを設定することができる。
【００３９】
一方、このディレイ効果装置においては、タップ・テンポ操作子１０４を１度押圧したのみでｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間が経過した場合には、現在のテンポを設定する以前のテンポに戻すことができる。
【００４０】
再生モードにおいては、タップ・テンポ操作子１０４に対する押圧により設定されたテンポ、あるいは、パッチ番号１乃至パッチ番号１１のいずれかのパッチを選択することにより設定されたテンポにより、ＲＡＭ１６に記憶した演奏データの再生が行われる。
【００４１】
また、録音モードにおいては、外部からの演奏データをＲＡＭ１６に記憶する通常の録音の他に、操作子（図示せず）によりオーバー・ダビング処理を行うことが選択されると、タップ・テンポ操作子１０４に対する押圧により設定されたテンポ、あるいは、パッチ番号１乃至パッチ番号１１のいずれかのパッチを選択することにより設定されたテンポに応じた遅延時間（Ｄｅｌａｙ ｔｉｍｅ）で、ＲＡＭ１６に記憶した演奏データに当該演奏データがオーバー・ダビングされて記憶される。
【００４２】
図５には、このディレイ効果装置に電源が投入されると起動されるメイン処理のルーチンが示されている。
【００４３】
このメイン処理においては、まず、各種のデータや設定を初期状態に設定する処理が行われる（Ｓ５０２）。この初期設定の処理において、図４に示すように各レジスタに初期値が設定される。
【００４４】
次に、モード選択操作子１０２によりパッチ選択モードが選択されていて、パッチ選択操作子１１２が操作されてパッチ番号１乃至パッチ番号１１のいずれかが選択された場合には、パッチ処理のルーチンを起動して実行する（Ｓ５０４）。なお、パッチ処理については、図６に示すフローチャートを参照しながら後述する。
【００４５】
パッチ処理を終了すると、タップ処理のルーチンを起動して実行する（Ｓ５０６）。なお、タップ処理については、図７に示すフローチャートを参照しながら後述する。
【００４６】
次に、録音、再生、各種パラメータの設定、効果の付与などの演奏に関する全ての処理を行う（Ｓ５０８）。この演奏処理において用いられるテンポは、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶されているテンポ値に基づいて設定される。
【００４７】
Ｓ５０８における演奏処理を終了すると、演奏処理以外のその他の処理（表示部２０における表示の変更処理など。）を行い（Ｓ５１０）、操作子（図示せず。）により動作の終了を指示されるまで（Ｓ５１２）、Ｓ５０４以降の処理を繰り返し実行する。
【００４８】
次に、図６に示すフローチャートを参照しながら、このディレイ効果装置におけるパッチ処理について説明する。
【００４９】
上記したように、パッチ選択モードにおいてパッチ選択操作子１１２の操作によりパッチ番号１乃至パッチ番号１１のいずれかが選択されると、このパッチ処理のルーチンが起動され、選択されたパッチ番号に対応するパッチがＲＯＭ１４のパッチ・メモリ・エリアから読み出される（Ｓ６０２）。
【００５０】
次に、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値をｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏに記憶して、ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新する（Ｓ６０４）。
【００５１】
その後に、Ｓ６０２において読み出したパッチのｐａｔｃｈ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値をｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶して、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新する（Ｓ６０６）。
【００５２】
最後に、Ｓ６０２において読み出したパッチのその他のパッチ・データ１乃至パッチ・データｎに関する処理を行って（Ｓ６０８）、このパッチ処理のルーチンを終了する。
【００５３】
次に、図７に示すフローチャートを参照しながら、このディレイ効果装置におけるタップ処理について説明する。
【００５４】
タップ処理ルーチンが起動されると、まず、現在時刻にタップ入力が有るか否かを判断し（Ｓ７０２）、タップ入力がない場合には、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」であるか否かを判断する（Ｓ７０４）。ここで、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」である場合には、そのままタップ処理を終了する。
【００５５】
一方、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」でない場合には、ｔａｐ＿ｔｉｍｅと現在時刻とを比較し（Ｓ７０６）、タップ入力後に現在時刻がｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間を経過したか否かを判断する（Ｓ７０８）。換言すれば、現在時刻が、タップ・テンポ操作子１０４に対する現在時刻の直前における押圧（タップ入力）の時刻（ｔａｐ＿ｔｉｍｅ）からｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間以内の時刻であるか否かを判定している。なお、「現在時刻−ｔａｐ＿ｔｉｍｅ＞ｃｎｔ＿ｏｖｅｒ」である場合に、タップ入力後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間を経過したと判定する。
【００５６】
タップ入力後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間を経過していない場合には、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新することなしに、そのままタップ処理を終了する。
【００５７】
一方、タップ入力後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間を経過した場合には、Ｓ７１０乃至Ｓ７１６のカウント終了時刻オーバー処理を行う。
【００５８】
このカウント終了時刻オーバー処理においては、まず、ｔａｐ＿ｃｎｔが「１」であるか否かを判定する（Ｓ７１０）。
【００５９】
ｔａｐ＿ｃｎｔが「１」である場合には、ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値をｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶して、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新する（Ｓ７１２）。これにより、１回目のタップ・テンポ操作子１０４に対する押圧、即ち、１回目のタップ入力が行われた後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒの時間を経過した場合には、Ｓ５０８の演奏処理において用いられるテンポが、前回設定したテンポに戻されることになる。
【００６０】
一方、ｔａｐ＿ｃｎｔが「２」以上である場合には、Ｓ５０８の演奏処理において用いる新たなテンポとしてタップ入力に基づくテンポを設定するために、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値をｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏに記憶して、ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新するとともに、ｔａｐ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値（Ｓ７２２の処理により得られる。）をｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶して、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容を更新する（Ｓ７１４）。
【００６１】
その後に、ｔａｐ＿ｃｎｔを「０」にクリアして（Ｓ７１６）、このタップ処理を終了する。
【００６２】
一方、現在時刻にタップ入力が有ると判断された場合には、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」であるか否かを判断する（Ｓ７１８）。
【００６３】
ここで、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」である場合、つまり、現在時刻におけるタップ入力が１回目のものである場合には、ｔａｐ＿ｃｎｔを「１」インクリメントする（Ｓ７２０）。
【００６４】
一方、ｔａｐ＿ｃｎｔが「０」でない場合、つまり、現在時刻におけるタップ入力が２回目以上のものである場合には、前回のタップ入力の時刻を示すｔａｐ＿ｔｉｍｅの示す時刻と現在時刻との時間差とに基づいてテンポを演算し、そのテンポ値をｔａｐ＿ｔｅｍｐｏに記憶する（Ｓ７２２）。
【００６５】
そして、上記したＳ７２０またはＳ７２２の処理を終了すると、現在時刻をｔａｐ＿ｔｉｍｅに記憶し（Ｓ７２４）、このタップ処理を終了する。
【００６６】
従って、上記したディレイ効果装置においては、図８（ａ）に示すように、タップ入力Ｓ１とその１つ前のタップ入力Ｓ０との間の時間間隔が、ｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間ｔ_ｌｉｍよりも長く、かつ、タップ入力Ｓ１の後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間ｔ_ｌｉｍよりも長い時間経過しても次のタップ入力Ｓ２がない場合には、Ｓ７１２の処理において、ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値がｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶され、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容が更新される。これにより、パッチを読み出すことによりＳ５０８の演奏処理において用いられるテンポを変更したり、あるいは、タップ入力することによりＳ５０８の演奏処理において用いられるテンポを変更した場合でも、タップ入力を１回だけ行う簡単な操作により、Ｓ５０８の演奏処理において用いるテンポを変更前の前回設定したテンポに戻すことができる。
【００６７】
一方、図８（ｂ）に示すように、タップ入力Ｓ１とその１つ前のタップ入力Ｓ０との間の時間間隔が、ｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間ｔ_ｌｉｍよりも長く、かつ、タップ入力Ｓ１の後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間ｔ_ｌｉｍを経過する前に次のタップ入力Ｓ２があり、かつ、タップ入力Ｓ２の後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間ｔ_ｌｉｍよりも長い時間経過しても次のタップ入力がない場合には、Ｓ７１４の処理において、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値がｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏに記憶され、ｂｅｆｏｒｅ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容が更新されるとともに、Ｓ７２２の処理によりｔａｐ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値（タップ入力Ｓ１の時刻（ｔａｐ＿ｔｉｍｅの示す時刻）と現在時刻（タップ入力Ｓ２の現在時刻）との時間差（ｔ_ｃｎｔ）に基づいてテンポを演算する。）がｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶され、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏの記憶内容が更新される。
【００６８】
なお、図９には、ＲＡＭ１６に記憶された演奏データのオーバー・ダビング処理が示されている。
【００６９】
図９（ａ）には、演奏データとしてループ再生される波形が示されている。こうした波形をオーバー・ダビング処理する際に、ｃｕｒｒｅｎｔ＿ｔｅｍｐｏに記憶されたテンポ値を遅延時間（Ｄｅｌａｙ ｔｉｍｅ）として用いて、図９（ｂ）に示すように遅延させてオーバー・ダビングすることができる。
【００７０】
なお、上記した実施の形態は、以下の（１）乃至（４）に示すように変形してもよい。
【００７１】
（１）上記した実施の形態においては、ｃｎｔ＿ｏｖｅｒの値については、初期設定された値を用いることにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、ユーザーが任意に設定できるようにしてもよいし、あるいは、現在のテンポに応じて自動的に変更されるようにしてもよい。
【００７２】
（２）上記した実施の形態においては、１回目のタップ入力の後にｃｎｔ＿ｏｖｅｒに記憶された時間が経過した場合、即ち、１回目のタップ入力の後に所定の時間が経過する前に次のタップ入力がなかった場合には、現在のテンポを設定する直前に設定されていたテンポに戻すようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、予め設定しておいたテンポに戻すようにしてもよいし、あるいは、演奏開始時に設定されたテンポを記憶しておき、この演奏開始時に設定されたテンポに戻すようにしてもよいし、あるいは、従前に設定したテンポを管理するようにしておき、現在のテンポを設定する以前に設定されたいずれかのテンポに戻すようにしてもよい。
【００７３】
（３）上記した実施の形態においては、タップ入力の後に所定の時間（ｃｎｔ＿ｏｖｅｒの値）が経過する前に次のタップ入力がなかった場合に、カウント終了時刻オーバー処理を行ってテンポの変更の設定を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、タップ入力された時間間隔よりも少し長い時間タップ入力がなかった場合には、テンポの変更の設定を行うようにしてもよい。
【００７４】
具体的には、図１０（ａ）に示すように、タップ入力１とタップ入力２との時間間隔をｔ_ａとすると、時間間隔ｔ_ａよりも所定の割合以上長い時間間隔ｔ_ｘが経過する前に次のタップ入力がなかった場合には、時間間隔ｔ_ａに基づいてテンポの変更の設定を行うようにすればよい。
【００７５】
また、図１０（ｂ）に示すように、タップ入力１とタップ入力２との時間間隔をｔ_ａとすると、時間間隔ｔ_ａよりも所定の割合以上長い時間間隔ｔ_ｘが経過する前にタップ入力３およびタップ入力４があり（タップ入力２とタップ入力３との時間間隔をｔ_ｂとし、タップ入力３とタップ入力４との時間間隔をｔ_ｃとする。）、タップ入力４の後に時間間隔ｔ_ｘが経過する前に次のタップ入力がなかった場合には、テンポの変更の設定を行うようにすればよい。なお、この際には、時間間隔ｔ_ａ、ｔ_ｂ、ｔ_ｃの平均値に基づいてテンポを設定してもよいし、時間間隔ｔ_ｃに基づいてテンポを設定してもよい。
【００７６】
従って、上記したような処理を行うと、タップ入力でテンポを設定する際に、迅速にテンポ設定を行うことができるようになる。
【００７７】
（４）上記した実施の形態ならびに上記した（１）乃至（３）に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【００７８】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、所定の操作に応じて演奏のテンポを設定することのできる操作子を備えたテンポ設定装置において、簡単な操作により短時間で確実に以前に設定したテンポを設定することができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるテンポ設定装置の実施の形態の一例としてのディレイ効果装置のブロック構成図である。
【図２】操作子群を構成する各種の操作子ならびに表示部を配置した操作パネルの概略構成説明図である。
【図３】ＲＯＭに設定されたパッチ・メモリ・エリアの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【図４】ＲＡＭに設定された本発明の実施に用いるレジスタならびにカウンターの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【図５】メイン処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図６】パッチ処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図７】タップ処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図８】（ａ）および（ｂ）は、本発明の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図９】オーバー・ダビング処理を示す説明図である。
【図１０】本発明の変形例を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
１０ 中央処理装置（ＣＰＵ）
１２ バス（ＢＵＳ）
１４ リード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）
１６ ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）
１８ 操作子群
２０ 表示部
２２ オーディオ入出力インターフェース（ＩＦ）
２４ アナログ／デジタル変換器（Ａ／Ｄ）
２６ デジタル／アナログ変換器（Ｄ／Ａ）
１００ 操作パネル
１０２ モード選択操作子
１０４ タップ・テンポ操作子
１０６ 録音開始操作子
１０８ 再生開始操作子
１１０ 停止操作子
１１２ パッチ選択操作子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tempo setting device, and more particularly, to a tempo setting device capable of setting a performance tempo in accordance with a predetermined operation on an operator.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a tempo setting device is known in which a predetermined operation such as pressing an operator is repeatedly performed to set a performance tempo according to a time interval between the operations.
[0003]
According to such a conventional tempo setting device, the user can easily set a desired tempo by pressing the operation element at a desired time interval.
[0004]
By the way, in the conventional tempo setting device described above, when the user wants to return to the previously set tempo after changing the tempo by pressing the operator, the tempo to be returned is set. It was necessary to press the operation element again at time intervals.
[0005]
However, it is difficult for the user to press the operator again at the same time interval as when the tempo was previously set, and the operator must be pressed a plurality of times to set the tempo. The operation is complicated and takes time.
[0006]
In addition, a tempo setting device as described above is provided, and a plurality of settings (hereinafter referred to as “patches”) in which settings such as timbre and tempo are summarized are preset, and a plurality of patches preset by the user are selected. There is known an electronic musical instrument in which performance data is reproduced according to a selected patch when a desired patch is selected.
[0007]
In such an electronic musical instrument, when the user selects a desired patch when performance data is set to be played back at a certain tone or tempo, the selected tone or tempo is used instead of the previously set tone or tempo. Performance data is reproduced according to the tone and tempo of the patch.
[0008]
By the way, in the electronic musical instrument described above, after the user selects a patch and changes the tone and tempo, when trying to return to the tempo set by the selection of the patch or the pressing of the operation element before the tempo only, It was necessary to press the operation element at a time interval corresponding to the tempo to be returned.
[0009]
However, it is difficult for the user to press the operation element at the same time interval according to the tempo to be returned, and the operation element must be pressed a plurality of times to set the tempo. Therefore, there are problems that the operation is complicated and takes time.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide an operation element capable of setting a performance tempo according to a predetermined operation. An object of the present invention is to provide a tempo setting device that can reliably set a previously set tempo in a short time by a simple operation.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 of the present invention is characterized in that an operation element for performing a predetermined operation, and a time interval between the previous predetermined operation and the present predetermined operation for the operation element. an operation interval detecting means for detecting said if the detected time interval of the operating interval detection means is within between a predetermined time, to set the tempo corresponding to the time interval the detected time of detection of the operation interval detecting means after the interval has exceeded the predetermined time, a predetermined operation on the operation member is performed, when the addition exceeds the predetermined time, is obtained so as to have a tempo setting means for setting a predetermined tempo.
[0012]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, after the time interval detected by the operation interval detection means exceeds the predetermined time , a predetermined operation is performed on the operator, and the predetermined time is further increased. If this is exceeded, the tempo can be set to a predetermined tempo.
[0013]
The invention according to claim 2 of the present invention is the storage means for storing the tempo set immediately before the tempo set at the current time in the invention according to claim 1 of the present invention. The tempo setting means reads and sets the tempo stored in the storage means as a predetermined tempo.
[0014]
Therefore, according to the invention described in claim 2 of the present invention, after the time interval detected by the operation interval detecting means exceeds a predetermined time, a predetermined operation is performed on the operator, and the predetermined time is further exceeded. If it exceeds, the tempo can be returned to the previously set tempo.
[0015]
The invention according to claim 3 of the present invention is the invention according to claim 1 of the present invention, further comprising storage means for storing a tempo set at the start of performance, the tempo setting means. Is to read and set the tempo stored in the storage means as a predetermined tempo.
[0016]
Therefore, according to the invention described in claim 3 of the present invention, after the time interval detected by the operation interval detection means exceeds a predetermined time, a predetermined operation is performed on the operation element, and the predetermined time is further exceeded. If this is exceeded, the tempo can be returned to the tempo set at the start of the performance.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment of a tempo setting device according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0018]
FIG. 1 shows a block diagram of a delay effect device as an example of an embodiment of a tempo setting device according to the present invention.
[0019]
The delay effect device shown in FIG. 1 is configured to control the overall operation using a central processing unit (CPU) 10. The CPU 10 has a read only memory (ROM) 14 in which a program to be executed by the CPU 10 for control via the bus 12 and various buffers and register groups necessary for executing the program are stored. A random access memory (RAM) 16 having a set working area, an operator group 18, a display unit 20, and an audio input / output interface (IF) 22 are connected, and an audio input / output interface ( IF) 22 includes an analog / digital converter (A / D) 24 that converts analog data input from the outside as performance data into digital data, and digital data output to the outside as performance data. A digital / analog converter (D / A) 26 for converting data is connected. .
[0020]
FIG. 2 shows a schematic configuration explanatory diagram of the operation panel 100 in which various operators constituting the operator group 18 and the display unit 20 are arranged.
[0021]
Here, the display unit 20 is configured by a liquid crystal display (LCD) or the like, and displays various information indicating the operation state of the delay effect device.
[0022]
Next, the various operators constituting the operator group 18 will be described with reference to FIG.
[0023]
The mode selection operator 102 is a recording mode (a mode in which performance data input from the outside via the analog / digital converter 24 and the audio input / output interface 22 is stored in a predetermined area of the RAM 16) and a playback mode. (This is a mode in which performance data stored in the RAM 16 is output to the outside via the audio input / output interface 22 and the digital / digital converter 26 and played back), a patch selection mode (a patch memory set in the ROM 14) Various modes such as a mode in which a patch having a desired patch number is selected and set from 11 patches of patch numbers 1 to 11 set in the area (see FIG. 3) are selected. It is an operator to do.
[0024]
The tap tempo operator 104 is an operator for inputting a performance tempo when pressed by the user. Specifically, the tap tempo operation element 104 is an operation element that automatically recovers every time the user presses it, and one pulse is output every time the user presses the tap tempo operation element 104, whereby the tap tempo operation element 104 is output. The pressing of the operation element 104 is detected. The operation of pressing the tap / tempo operator 104 is appropriately referred to as “tap input”.
[0025]
The recording start operator 106 is an operator for instructing the start of the performance data storing process in the RAM 16 when the recording mode is selected by the operation of the mode selection operator 102.
[0026]
The reproduction start operator 108 is an operator for instructing the start of the reproduction process of the performance data stored in the RAM 16 when the reproduction mode is selected by the operation of the mode selection operator 102.
[0027]
The stop operator 110 is an operator that instructs to stop the storage process started by the operation of the recording start operator 106 and the reproduction process started by the operation of the playback start operator 108.
[0028]
The patch selection operator 112 is a rotary operator. When the patch selection mode is selected by the operation of the mode selection operator 102, a desired patch is set by selecting patch number 1 to patch number 11. It is an operator to do.
[0029]
FIG. 3 conceptually shows the stored contents of the patch memory area set in the ROM 14. The patch memory area stores 11 patches of patch number 1 to patch number 11, and each patch has other n pieces (“n” such as timbre) in addition to patch_tempo indicating the tempo value. "Is a positive integer.) Patch data is stored.
[0030]
FIG. 4 shows the registers and counters set in the RAM 16 and used for carrying out the present invention. Each of these will be described below.
[0031]
Before_tempo is a storage area for backing up the tempo value of the tempo before the change when the tempo is changed.
[0032]
The current_tempo is a storage area for storing the tempo value of the tempo used in the performance process (S508) described later.
[0033]
The tap_tempo is a storage area for storing the tempo value of the tempo set by pressing the tap / tempo operator 104.
[0034]
The cnt_over is an area for storing, in milliseconds, a reference time for determining whether to perform a count end time over process (S710 to S716) in a tap process (S506) described later.
[0035]
The tap_time is an area for storing the time at which the tap / tempo operation element 104 is pressed by updating it for each pressing.
[0036]
The tap_cnt is a counter that is incremented by “1” every time the tap / tempo operator 104 is pressed, and is initialized to “0” in the initial setting process (S502) and the count end time over process (S710 to S716) described later. Is done.
[0037]
With the above configuration, the operation of the delay effect device described above will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS. 5 to 7 and the explanatory diagrams of the operation examples shown in FIGS.
[0038]
In this delay effect device, as described below, the tap tempo operator 104 is replaced with the current tempo by pressing the tap tempo operator 104 twice or more within the time interval stored in cnt_over. A new tempo can be set according to the pressing time interval, and patch number 1 to patch number 11 are selected by operating the patch selection operator 112, so that the selected patch is used instead of the current tempo. The tempo stored in the patch indicated by the number can be set.
[0039]
On the other hand, in this delay effect device, when the time stored in cnt_over has elapsed after the tap / tempo operator 104 has been pressed once, the current tempo can be restored to the previous tempo.
[0040]
In the playback mode, the performance data stored in the RAM 16 at the tempo set by pressing the tap tempo operator 104 or the tempo set by selecting any one of the patch numbers 1 to 11. Is played.
[0041]
In the recording mode, in addition to the normal recording in which the performance data from the outside is stored in the RAM 16, when the overdubbing process is selected by an operator (not shown), the tap tempo operator is selected. The performance data stored in the RAM 16 is stored in the RAM 16 with a delay time (Delay time) corresponding to the tempo set by pressing the 104 or the tempo set by selecting any one of the patch numbers 1 to 11. The performance data is overdubbed and stored.
[0042]
FIG. 5 shows a main processing routine that is started when the delay effect device is powered on.
[0043]
In this main process, first, a process of setting various data and settings to an initial state is performed (S502). In this initial setting process, initial values are set in the respective registers as shown in FIG.
[0044]
Next, when the patch selection mode is selected by the mode selection operator 102 and the patch selection operator 112 is operated and any one of the patch numbers 1 to 11 is selected, the patch processing routine is executed. Start up and execute (S504). The patch processing will be described later with reference to the flowchart shown in FIG.
[0045]
When the patch process is finished, a tap process routine is started and executed (S506). The tap process will be described later with reference to the flowchart shown in FIG.
[0046]
Next, all the processes related to performance such as recording, reproduction, setting of various parameters, and application of effects are performed (S508). The tempo used in this performance process is set based on the tempo value stored in current_tempo.
[0047]
When the performance process in S508 is completed, other processes (such as a display change process on the display unit 20) other than the performance process are performed (S510) until the operation is instructed by an operator (not shown). (S512), the processing after S504 is repeatedly executed.
[0048]
Next, patch processing in this delay effect device will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0049]
As described above, when any of patch number 1 to patch number 11 is selected by operating the patch selection operator 112 in the patch selection mode, this patch processing routine is started and corresponds to the selected patch number. The patch is read from the patch memory area of the ROM 14 (S602).
[0050]
Next, the tempo value stored in current_tempo is stored in before_tempo, and the stored content of before_tempo is updated (S604).
[0051]
After that, the tempo value stored in the patch_tempo of the patch read in S602 is stored in the current_tempo, and the stored contents of the current_tempo are updated (S606).
[0052]
Finally, processing relating to the other patch data 1 to patch data n of the patch read in S602 is performed (S608), and this patch processing routine is terminated.
[0053]
Next, the tap processing in this delay effect device will be described with reference to the flowchart shown in FIG.
[0054]
When the tap processing routine is activated, it is first determined whether or not there is a tap input at the current time (S702). If there is no tap input, it is determined whether or not tap_cnt is “0” ( S704). Here, when tap_cnt is “0”, the tap process is terminated as it is.
[0055]
On the other hand, if tap_cnt is not “0”, tap_time is compared with the current time (S706), and it is determined whether the current time has passed the time of cnt_over after the tap input (S708). In other words, it is determined whether or not the current time is within the time of cnt_over from the time (tap_time) of pressing (tap input) immediately before the current time with respect to the tap tempo operator 104. If “current time−tap_time> cnt_over”, it is determined that the time of cnt_over has elapsed after the tap input.
[0056]
If the cnt_over time has not elapsed after the tap input, the tap process is terminated without updating the stored contents of the current_tempo.
[0057]
On the other hand, when the time of cnt_over has elapsed after the tap input, the count end time over processing of S710 to S716 is performed.
[0058]
In the count end time over process, first, it is determined whether tap_cnt is “1” (S710).
[0059]
If tap_cnt is “1”, the tempo value stored in before_tempo is stored in current_tempo, and the stored content of current_tempo is updated (S712). As a result, when the time for the cnt_over has elapsed after the first tap / tempo operation element 104 has been pressed, that is, the first tap input has been performed, the tempo used in the performance processing of S508 is set to the previously set time. It will be returned to the tempo.
[0060]
On the other hand, if tap_cnt is “2” or more, the tempo value stored in current_tempo is stored in before_tempo to set the tempo based on the tap input as a new tempo used in the performance processing of S508, and before_tempo. And the tempo value stored in tap_tempo (obtained by the processing in S722) is stored in current_tempo, and the stored content of current_tempo is updated (S714).
[0061]
Thereafter, tap_cnt is cleared to “0” (S716), and this tap process is terminated.
[0062]
On the other hand, if it is determined that there is a tap input at the current time, it is determined whether tap_cnt is “0” (S718).
[0063]
Here, if tap_cnt is “0”, that is, if the tap input at the current time is the first time, tap_cnt is incremented by “1” (S720).
[0064]
On the other hand, when tap_cnt is not “0”, that is, when the tap input at the current time is the second time or more, based on the time difference between the time indicated by tap_time indicating the time of the previous tap input and the current time. The tempo is calculated and the tempo value is stored in tap_tempo (S722).
[0065]
When the process of S720 or S722 is completed, the current time is stored in tap_time (S724), and the tap process is terminated.
[0066]
Therefore, in the delay effect device described above, as shown in FIG. 8A, the time interval between the tap input S1 and the previous tap input S0 is larger than the time t _lim stored in cnt_over. If there is no next tap input S2 after the tap input S1 is long and the time t _lim stored in cnt_over has elapsed after the tap input S1, in step S712, the tempo value stored in before_tempo is set to current_tempo. And the stored content of current_tempo is updated. Thus, even if the tempo used in the performance processing of S508 is changed by reading the patch, or even if the tempo used in the performance processing of S508 is changed by tap input, the tap input is performed only once. By a simple operation, the tempo used in the performance processing of S508 can be returned to the previously set tempo before the change.
[0067]
On the other hand, as shown in FIG. 8B, the time interval between the tap input S1 and the previous tap input S0 is longer than the time t _lim stored in cnt_over, and the tap input S1 There is a next tap input S2 before the time t _lim stored in cnt_over later, and even if a time longer than the time t _lim stored in cnt_over after the tap input S2 If not, the tempo value stored in current_tempo is stored in before_tempo in the process of S714, the stored content of before_tempo is updated, and the tempo value stored in tap_tempo by the process of S722 (time of tap input S1) (Time indicated by tap_time) and current time (with tap) The time difference between the current time) of S2, based on the _{(t cnt)} calculates the tempo.) Is stored in Current_tempo, storage contents of Current_tempo are updated.
[0068]
FIG. 9 shows overdubbing processing of performance data stored in the RAM 16.
[0069]
FIG. 9A shows a waveform that is loop-reproduced as performance data. When overdubbing such a waveform, the tempo value stored in the current_tempo can be used as a delay time (Delay time), and can be overdubbed with a delay as shown in FIG. 9B.
[0070]
The embodiment described above may be modified as shown in the following (1) to (4).
[0071]
(1) In the above-described embodiment, the initial value is used for the value of cnt_over, but it is needless to say that the present invention is not limited to this. For example, the user may arbitrarily set it, or it may be automatically changed according to the current tempo.
[0072]
(2) In the above-described embodiment, when the time stored in cnt_over has elapsed after the first tap input, that is, the next tap input before the predetermined time has elapsed after the first tap input. If there is no error, the current tempo is set back to the tempo set immediately before it is set, but the present invention is not limited to this. For example, the tempo may be returned to a preset tempo, or the tempo set at the start of the performance may be stored and returned to the tempo set at the start of the performance, Alternatively, the previously set tempo may be managed and returned to any tempo set before the current tempo is set.
[0073]
(3) In the above-described embodiment, when there is no next tap input after a predetermined time (cnt_over value) has elapsed after the tap input, the count end time over process is performed to change the tempo. Although the setting is made, it is needless to say that the present invention is not limited to this. For example, when there is no tap input for a time slightly longer than the time interval when the tap is input, the tempo change may be set.
[0074]
Specifically, as shown in FIG. 10 (a), when the time interval between the tap input 1 and the tap input 2 and t _a, a long time interval t _x has elapsed or a predetermined ratio than the time interval t _a If there is no next tap input before it may be to configure the settings of the tempo changes based on the time interval t _a.
[0075]
FIG. 10 (b) as shown in, when the time interval between the tap input 1 and the tap input 2 and t _a, tap before the lapse of a long time interval t _x predetermined ratio or more than the time interval t _a There are input 3 and tap input 4 (the time interval between tap input 2 and tap input 3 is t _b and the time interval between tap input 3 and tap input 4 is t _c ). If there is no next tap input before the interval t _x elapses, the tempo change may be set. At this time, the tempo may be set based on the average value of the time intervals t _a , t _b , and t _c , or the tempo may be set based on the time interval t _c .
[0076]
Therefore, when the above-described processing is performed, the tempo can be quickly set when the tempo is set by tap input.
[0077]
(4) You may make it combine suitably the embodiment shown above and the modification shown in said (1) thru | or (3).
[0078]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, in a tempo setting device having an operator capable of setting a performance tempo in accordance with a predetermined operation, a simple operation can be performed in a short time reliably. It has an excellent effect that the tempo set to can be set.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a delay effect device as an example of an embodiment of a tempo setting device according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a schematic configuration of an operation panel in which various operators constituting the operator group and a display unit are arranged.
FIG. 3 is an explanatory diagram conceptually showing storage contents of a patch memory area set in a ROM.
FIG. 4 is an explanatory diagram conceptually showing storage contents of a register and a counter used in the embodiment of the present invention set in a RAM.
FIG. 5 is a flowchart showing a routine of main processing.
FIG. 6 is a flowchart illustrating a patch processing routine.
FIG. 7 is a flowchart showing a tap processing routine;
FIGS. 8A and 8B are timing charts showing an example of the operation of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an overdubbing process.
FIG. 10 is a timing chart for explaining a modification of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Central processing unit (CPU)
12 Bus (BUS)
14 Read-only memory (ROM)
16 Random access memory (RAM)
18 Operator 20 Display 22 Audio Input / Output Interface (IF)
24 Analog / Digital Converter (A / D)
26 Digital / analog converter (D / A)
100 Operation Panel 102 Mode Selection Operator 104 Tap / Tempo Operator 106 Recording Start Operator 108 Playback Start Operator 110 Stop Operator 112 Patch Selection Operator

Claims (3)

所定の操作が行われる操作子と、
前記操作子に対する前回の所定の操作と今回の所定の操作との時間間隔を検出する操作間隔検出手段と、
前記操作間隔検出手段の検出した時間間隔が所定時間以内であれば、該検出した時間間隔に対応したテンポを設定し、
前記操作間隔検出手段の検出した時間間隔が前記所定時間を超過した後、前記操作子に対する所定の操作が行われ、さらに前記所定時間を超過した場合に、所定のテンポを設定するテンポ設定手段とを有するテンポ設定装置。An operator that performs a predetermined operation;
An operation interval detecting means for detecting a time interval between the previous predetermined operation and the present predetermined operation on the operation element;
If the detected time interval of the operating interval detecting means is within between a predetermined time, to set the tempo corresponding to the time interval the detected,
A tempo setting means for setting a predetermined tempo when a predetermined operation is performed on the manipulator after the time interval detected by the operation interval detecting means exceeds the predetermined time and further exceeds the predetermined time ; A tempo setting device. 請求項１に記載のテンポ設定装置において、さらに、
現在時刻において設定されているテンポの直前に設定されたテンポを記憶する記憶手段を有し、
前記テンポ設定手段は、所定のテンポとして前記記憶手段に記憶されたテンポを読み出して設定する
ものであるテンポ設定装置。The tempo setting device according to claim 1, further comprising:
Storage means for storing a tempo set immediately before the tempo set at the current time;
The tempo setting device, wherein the tempo setting means reads and sets the tempo stored in the storage means as a predetermined tempo. 請求項１に記載のテンポ設定装置において、さらに、
演奏開始時に設定されたテンポを記憶する記憶手段を有し、
前記テンポ設定手段は、所定のテンポとして前記記憶手段に記憶されたテンポを読み出して設定する
ものであるテンポ設定装置。The tempo setting device according to claim 1, further comprising:
Storage means for storing the tempo set at the start of performance,
The tempo setting device, wherein the tempo setting means reads and sets the tempo stored in the storage means as a predetermined tempo.

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