JP4604543B2 - 計算機、計算機起動方法、管理サーバ装置およびプログラム - Google Patents

計算機、計算機起動方法、管理サーバ装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は計算機及びその起動方法に関し、特にネットワークを介して取得したプログラムを用いて計算機を起動する方法に関する。
一般に計算機を起動するときには、最初にハードウェアの初期化を行い、次にオペレーティングシステム(以下、OSと呼ぶ)を起動し、最後に、必要となるアプリケーションプログラムを起動するという処理が順に実行される。
ここでのハードウェアの初期化を除くソフトウェア処理部分、つまり、OSとアプリケーションプログラムの起動の際には、まず、これらのプログラムを読み込む処理を行い、次に、プログラムに記述されている初期化処理を行う。この初期化処理を行った後にそのプログラムの本来の目的の機能である運用処理を行うことが可能となる。
OSを読み込む処理は、具体的には、IPL(Initial Program Loader)がOSのプログラムを記憶装置から取得するという作業を行う。アプリケーションプログラムを取得する際も、取得する主体がOSになるだけで記憶装置から取得することに変わりは無い。このとき、プログラムを計算機が有するローカルのハードディスクドライブ(HDD)から取得する方法の他に、ネットワークを経由して取得する方法がある。ネットワーク経由でOSのプログラムを取得して計算機システムの起動を行うことをネットワークブートという(例えば、非特許文献1参照)。
このネットワークブートを用いると、ローカルにHDDを持たない計算機でも、プログラムを提供する管理サーバからOSのプログラムを取得することでシステムを起動させることが可能となる。したがって、個々の計算機のローカルHDDにインストールされていたOSやアプリケーションなどのプログラムが、管理サーバ上で一括管理できるようになり、常に最新のプログラムに更新しておくことによって、セキュリティホールやウィルスの侵入を防ぐことが可能となる。このとき計算機が増えてもプログラムの管理の手間は変わらない。また、複数のシステム用のプログラムを管理サーバ上で用意すれば、個々の計算機でどのシステムを立ち上げるかを管理サーバ側で設定することも可能である。このような特徴を有するため、ネットワークブートは、多くのサーバ計算機を地理的に集約化してサービスを行っているようなシステムにおいて、突発的なリクエストの増加によって各サーバに対する負荷が高まったときに、新たにサーバを追加してリクエストの応答性を向上させる、いわゆるデプロイメントに好適な手法としても考えられている。
しかし、ネットワークブートにはこのような利点がある反面、プログラムをネットワーク経由で管理サーバから取得するためにプログラムの読み取りに時間がかかり、ローカルのHDDから取得する通常の起動方法に比べると、起動に要する時間が長くなるという課題がある。このため、ネットワークブートによる計算機システムの起動を高速化する技術が重要である。
ネットワークブートによらない通常の計算機の高速起動方法としては、起動直後の主記憶イメージを用いる手法が知られている。これは、使用するハードウェア、OS及びアプリケーションプログラムの設定及び構成を変更しない限り、システムの初期化処理の際には毎回同じ動作を行うので、起動直後の主記憶の内容は毎回、ほぼ同じ状態になることを利用したものであり、起動直後の主記憶イメージをローカルな記憶手段に保存しておき、起動時に前記起動直後の主記憶イメージを主記憶にそのままの形で読み込んで起動する方法である。
この種の高速起動方法の一例が、特許文献1に記載されている。この文献に記載されている方法は、バックアップメモリ手段又はバックアップ用のディスクファイル手段を持ち、前記メモリ手段又は前記ディスクファイル手段に起動直後の主記憶イメージが保存されている。起動時および再起動時に、前記メモリ手段又は前記ディスクファイル手段から主記憶へのメモリコピーを連続的に行い、主記憶上に起動直後の主記憶イメージがコピーし終った時点でシステムが運用可能となる。また、特許文献1には、起動直後の主記憶イメージの作成方法についても記載されている。
Hal Stern著「NFS & NIS」株式会社アスキー、1992年12月1日、p.219−232 特許第2772103号公報
上述したようにネットワークブートには種々の利点があるものの、ネットワークブートを用いる従来の計算機では、高速な起動が行えないという課題がある。その理由は、ネットワークブートによる従来の計算機の起動時間は、a)ハードウェアの初期化に要する時間、b)ネットワーク経由でプログラムを取得するための時間、c)プログラムに記述されている初期化処理に要する時間、の総和で与えられるためである。
前述した特許文献1に記載された起動直後の主記憶イメージを用いる手法をネットワークブートによる計算機の起動に適用すれば、前記cの時間だけ起動時間を短縮することが可能になる。しかし、ネットワークの通信速度が遅い場合、起動時間に占める前記bの時間の割合が大きくなるため、起動直後の主記憶イメージを用いる手法を適用して前記cの時間だけ短縮しても、起動時間の短縮率はそれ程は向上しない。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、ネットワークブート方法による計算機の起動時間を十分に短縮し得るようにすることにある。
本発明の第1の計算機は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生した際に、所定幅の領域毎に、前記管理サーバから主記憶イメージを取得して前記主記憶に展開することを特徴とする。
本発明の第2の計算機は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生したことを所定幅の主記憶イメージ毎に検出する手段と、前記最初のアクセスが検出された所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第3の計算機は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記主記憶イメージの一部である初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、所定幅の主記憶イメージ毎に、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生したことを検出したときに例外を発生させる手段と、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第4の計算機は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、前記初期取得イメージに含まれるテーブルであって、システムの論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスのマッピング情報および保護モードを記憶し且つ前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックについては本来の保護属性とは無関係な所定の保護モードが初期設定されているマッピングテーブル部と、前記初期取得イメージに含まれる情報であって、システムの各論理ブロックの本来の保護属性とその論理ブロックに対応する物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性とを保持する保護情報部と、前記マッピングテーブル部を参照してメモリアクセス要求に含まれる論理アドレスを物理アドレスに変換する手段であって、アクセス先の保護モードが前記所定の保護モードであったときに例外を発生させる手段と、前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックの位置属性を前記保護情報部から判定し、位置属性が前記物理ブロックが前記サーバ上にあることを示す場合に当該物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記マッピングテーブル部における前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックに対応する保護モードを前記保護情報部に設定された本来の保護属性に変更する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第5の計算機は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、システムの物理ブロックとその物理ブロックが取得済みかどうかを示すステータスとの組を保持し、システム起動時に前記ステータスが未取得状態に初期化されるステータステーブル部と、システムの各物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性を保持する保護情報部と、メモリアクセス要求に従って前記主記憶部をアクセスするメモリアクセス部であって、アクセス先の物理ブロックの位置属性が前記ステータステーブル部で未取得状態に設定されており、且つ、その物理ブロックの位置属性が前記保護情報部で管理サーバ上にあることが示されているとき、その物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部の前記ステータスを取得済に変更するメモリアクセス部とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の計算機起動方法は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して計算機の主記憶に展開し、該展開した初期取得イメージから前記計算機のシステムの起動を行い、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生した際に、所定幅の領域毎に、前記管理サーバから主記憶イメージを取得して前記計算機の前記主記憶に展開することを特徴とする。
本発明の第2の計算機起動方法は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機の前記通信部を、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続し、前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生したことを所定幅の主記憶イメージ毎に検出し、前記最初のアクセスが検出された所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開することを特徴とする。
本発明の第3の計算機起動方法は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機の前記通信部を、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続し、前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、所定幅の主記憶イメージ毎に、システムの運用開始後、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて最初のアクセスが発生したことを検出したときに例外を発生させ、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記計算機の主記憶部に展開することを特徴とする。
本発明の第4の計算機起動方法は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機の前記通信部を、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続し、前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスのマッピング情報および保護モードを記憶し且つ前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックについては本来の保護属性とは無関係な所定の保護モードが初期設定されているマッピングテーブル部を参照してメモリアクセス要求に含まれる論理アドレスを物理アドレスに変換する手段であって、アクセス先の保護モードが前記所定の保護モードであったときに例外を発生させ、システムの各論理ブロックの本来の保護属性とその論理ブロックに対応する物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性とを保持する保護情報部から、前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックの位置属性を判定し、位置属性が前記物理ブロックが前記管理サーバ上にあることを示す場合に当該物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記計算機の前記主記憶部に展開し、前記マッピングテーブル部における前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックに対応する保護モードを、前記保護情報部に設定された本来の保護属性に変更することを特徴とする。
本発明の第5の計算機起動方法は、主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機の前記通信部を、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続し、前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの物理ブロックとその物理ブロックが取得済みかどうかを示すステータスとの組を保持し、システム起動時に前記ステータスが未取得状態に初期化されるステータステーブル部およびシステムの各物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性を保持する保護情報部を使用して、メモリアクセス要求に従って前記主記憶部をアクセスするメモリアクセス部が、アクセス先の物理ブロックの位置属性が前記ステータステーブル部で未取得状態に設定されており、且つ、その物理ブロックの位置属性が前記保護情報部で管理サーバ上にあることが示されているとき、その物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部の前記ステータスを取得済に変更することを特徴とする。
本発明の第1の管理サーバ装置は、計算機のOS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを記憶する記憶装置と、前記計算機とネットワーク経由で通信する通信部と、前記初期取得イメージの取得要求を前記計算機から受信したときに前記記憶装置から前記初期取得イメージを読み出して前記通信部によりネットワーク経由で要求元の前記計算機へ送信し、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージの取得要求を前記計算機から受信したときに前記記憶装置から要求された所定サイズの主記憶イメージを読み出して前記通信部によりネットワーク経由で要求元の前記計算機へ送信する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の管理サーバ装置は、第1の管理サーバ装置において、前記起動直後の主記憶イメージの所定幅の領域毎に、その領域が前記初期取得イメージに属するかどうかを示すフラグを持つ管理テーブルを備え、前記制御手段は、前記管理テーブルを参照して初期取得イメージを決定するものであることを特徴とする。
ここで、前記初期取得イメージには、システムの起動に最小限必要なオペレーティングシステムのテキスト及びデータと前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックを前記計算機が前記管理サーバから動的に取得するために必要なプログラム及びデータとが少なくとも含まれている。
本発明によれば、ネットワークブート方法による計算機の起動時間を大幅に短縮することができる。その理由は、本発明にあっては、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージを管理サーバから取得して主記憶に展開するため、プログラムに記述されている初期化処理に要する時間だけ起動時間が短縮でき、且つ、起動直後の主記憶イメージすべてを一括して取得せず、その一部である初期取得イメージだけを起動時に取得し、残りはシステム運用後に適宜取得するため、起動時における管理サーバとの通信時間を短縮できるからである。
[第1の実施の形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態にかかる計算機システム100は、計算機101と管理サーバ102とを含んで構成され、計算機101と管理サーバ102はネットワーク103を通じて相互に通信可能になっている。本実施の形態では管理サーバ102と計算機101がそれぞれ1台ずつの構成を示しているが、いずれも1台に限られるわけではなく、複数台の構成も可能である。
ネットワーク103は、管理サーバ102と計算機101が1対1で繋がれる場合にはシリアル回線、パラレル回線或いはイーサネット(登録商標)などの通信用回線が使用できる。また、管理サーバ102または計算機101のいずれか、もしくは両方が複数台になった場合には、イーサネットが使用できる。また、通信用プロトコルにはTCP/IPが使用できる。ただし、これらに限らず、任意の通信用回線及び通信用プロトコルが使用可能である。
管理サーバ102は、計算機101との通信のための通信部111、記憶装置112、制御装置113および管理テーブル114を有している。
管理サーバ102の記憶装置112には、計算機101上で動作するOS及びアプリケーションプログラムの初期化処理後の主記憶イメージ(以下、起動直後イメージと言う)115が記憶されている。起動直後イメージ115の生成方法は任意であるが、例えば、計算機101を通常のシステム起動方法で起動した直後の主記憶イメージをダンプすることにより生成することができる。主記憶イメージ115中、斜線を施した部分は、計算機101のネットワークブート時に計算機101に対して一括して送られる初期取得イメージ116である。初期取得イメージ116には、計算機101のシステムの起動に最小限必要なOSのテキスト及びデータと初期取得イメージ116以外の主記憶イメージ115に属するブロックを管理サーバ102から動的に取得するために必要なプログラム及びデータとが少なくとも含まれる。この記憶装置112は、例えばHDDや半導体メモリ(DRAMやSRAMなど)などの読み書き可能な記憶媒体で構成される。主記憶イメージを書き換える必要がなければ、ROMなどを使っても良い。
管理サーバ102の管理テーブル114は、起動直後イメージ115を管理するテーブルである。図2に管理テーブル114のエントリの構成例を示す。管理テーブル114は、このようなエントリの集合から構成される。1つのエントリは、起動直後イメージ115の1つのブロックに対応する。1つのブロックは、計算機101の物理アドレス空間における1物理ブロックに相当する。図2を参照すると、1つのエントリには、当該ブロックの物理ブロックアドレス121と、そのブロックが記憶されている記憶装置112の格納アドレス122と、そのブロックが初期取得イメージ115に属する場合には値1、そうでない場合には値0となる属性フラグ123とが保持される。
管理サーバ102の制御装置113は、計算機101から受信した要求に応じて、起動直後イメージ115中の初期取得イメージ116および初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ部分を要求元の計算機101に送信する手段である。
図3に計算機101からの要求形式と管理サーバ102からの応答形式の一例を示す。図3(a)を参照すると、計算機101から管理サーバ102に送信される要求131には、識別ID132および要求種別133が含まれる。識別ID132は、計算機101で立ち上げるシステムを一意に識別する識別子、もしくは、計算機101を一意に識別する識別子である。後者の場合、計算機101に割り当てられたIPアドレスや、通信部152のMACアドレスなどを識別ID132として使用することができる。要求種別133は、初期取得イメージ116を要求するのか、初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115を要求するのかを指定する項目である。初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115の要求は1物理ブロック単位で行われ、その要求種別133に続けて、要求する物理ブロックのアドレス134を指定する。
図3(b)を参照すると、管理サーバ102から計算機101に送信される応答136には、識別ID137、応答種別138および応答データ139が含まれる。識別ID137は、要求131における識別ID132と同じである。応答種別138は、初期取得イメージ116の要求に対する応答なのか、それ以外の起動直後イメージ115の要求に対する応答なのかを指定する項目である。応答データ139は、初期取得イメージ116の要求に対する応答の場合、初期取得イメージ116に属する全ての物理ブロック毎に、その物理ブロックアドレス141および当該物理ブロックのデータ143が含まれ、最後にその旨を示す所定の終了マーク144が含まれる。初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115の要求に対する応答の場合、要求された1つの物理ブロックについて、その物理ブロックアドレス141および当該物理ブロックのデータ143が含まれる。
図4に管理サーバ102の制御装置113の処理例を示す。制御装置113は、計算機101から送信されてきた要求131を通信部111で受信すると(S101)、要求131中の要求種別133を解析し、初期取得イメージ116の要求か、それ以外の起動直後イメージ115の要求かを判別する(S102)。初期取得イメージ116の要求であった場合、制御装置113は、属性フラグ123の値が1になっている全てのエントリを管理テーブル114から検索する(S103)。そして、検索したエントリのうちの1つのエントリに注目し(S104)、注目中エントリの格納アドレス122から1ブロックサイズ分のデータを1物理ブロックのデータとして記憶装置112から読み出し(S105)、注目中エントリの物理ブロックアドレス121および上記読み出した物理ブロックのデータを図示しない応答データバッファに蓄積する(S106)。そして、次の1つのエントリに注目を移し(S107)、ステップS105、S106の処理を繰り返す。全てのエントリについての処理を終えると(S108でYES)、応答データバッファの最後に終了マーク144を付加し、この応答データバッファに蓄積された応答データ139に、識別ID137と応答種別138を付加した応答136を生成し、通信部111を通じて要求元の計算機101へ送信する(S109)。
他方、要求131の要求種別133が、物理ブロックアドレス134の付随する要求、つまり初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115を1物理ブロック単位で取得する要求であった場合、制御装置113は、要求131の物理ブロックアドレス134と同じ物理ブロックアドレス121を持つエントリを管理テーブル114から検索する(S110)。次に、検索したエントリの格納アドレス122から1ブロックサイズ分のデータを1物理ブロックのデータとして記憶装置112から読み出し(S111)、検索したエントリの物理ブロックアドレス121および上記読み出した物理ブロックのデータを図示しない応答データバッファに蓄積する(S112)。そして、応答データバッファに蓄積された応答データ139に、識別ID137と応答種別138を付加した応答136を生成し、通信部111を通じて要求元の計算機101へ送信する(S109)。
計算機101は、主記憶部151、通信部152、ハードウェア初期化部153、マッピングテーブル変更部154、動的取得部155、アドレス変換部156、マッピングテーブル部157および保護情報部158を有している。ここで、主記憶部151及び通信部152以外の要素はデータ処理装置を構成している。
主記憶部151は、読み書き可能な半導体メモリならば任意の種類のメモリで良く、一般的にはDRAMやSRAM等が使用される。
マッピングテーブル部157は、計算機101上で動作するOSやアプリケーションプログラム(両者を総称してプログラムと言う)が仮想的に指定するメモリアドレス(論理アドレス)を、主記憶部151に実際に割り当てられているメモリアドレス(物理アドレス)に変換するための情報、および保護モードを記憶する制御テーブルである。ここで、論理アドレスは論理ブロックアドレスとブロック内アドレスとで構成され、物理アドレスは物理ブロックアドレスと前記ブロック内アドレスとで構成される。
図5にマッピングテーブル部157のエントリの構成例を示す。マッピングテーブル部157は、このようなエントリの集合から構成される。図5を参照すると、1つのエントリには、論理ブロックアドレス161と物理ブロックアドレス162と保護モード163の組が保持される。論理ブロックアドレス161は、論理アドレス空間を所定の大きさのブロックに分割したときにできる個々の論理ブロックを一意に識別するアドレスである。物理ブロックアドレス162は、物理アドレス空間を論理アドレス空間と同じ大きさのブロックに分割したときにできる個々の物理ブロックを一意に識別するアドレスである。ブロックとしては、ページと呼ばれるアーキテクチャ固有の単位を用いることで効率良く処理することが可能となるが、本発明はその単位に制限されるわけではない。保護モード163は、読み込み専用の保護モード、読み書き可能の保護モード、NULLの保護モードの何れかの値をとる。保護モード163がNULLの場合、そのエントリの論理ブロックアドレス161で定まる論理ブロックに対して、そのエントリの物理ブロックアドレス162で定まる物理ブロックが未だ割り当てられていないことを示す。保護モード163が読み込み専用あるいは読み書き可能の場合、そのエントリの論理ブロックアドレス161で定まる論理ブロックに対して、そのエントリの物理ブロックアドレス162で定まる物理ブロックが割り当て済であり、かつ、そのブロックの保護モードが読み込み専用あるいは読み書き可能であることを示す。
保護情報部158は、計算機101で実行されるプログラムの保護属性を保持する制御テーブルである。図6に保護情報部158のエントリの構成例を示す。保護属性部158は、このようなエントリの集合で構成される。図6を参照すると、1つのエントリには、論理ブロックアドレス171と保護属性172と位置属性173の組が保持される。保護属性172には、読み込み専用の保護属性と、読み書き可能の保護属性とがあり、何れの保護属性が設定されるかは、論理ブロックアドレス171で特定されるブロックの本来の保護属性によって決定される。位置属性173には、「サーバ」か「ローカル」のいずれかの位置属性が設定される。位置属性173が「サーバ」の場合、当該ブロックが管理サーバ102から取得されるべきデータであることを示し、「ローカル」の場合、当該ブロックのデータが管理サーバ102上にはなく、計算機101が任意の物理ブロックを割り当てることができることを示す。
ハードウェア初期化部153は、計算機101の起動時にシステム各部のハードウェアの初期化を行う部分である。このハードウェア初期化部153は、初期イメージ取得部159を備える。
初期イメージ取得部159および動的取得部155は、通信部152を通じて管理サーバ102に対して図3(a)の形式の要求を送信することにより、起動直後イメージ115を取得する部分である。このうち初期イメージ取得部159は、ハードウェア初期化部153によるシステム各部のハードウェア初期化後に、起動直後イメージ115中の初期取得イメージ116を一括して取得する役割を担い、動的取得部155は、システムの運用開始後、初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115を1物理ブロック単位に動的に取得する役割を担っている。管理サーバ102から取得した起動直後イメージ115の各物理ブロックは、図3(b)の形式の物理ブロックアドレス141に基づいて、主記憶部151に書き込まれる。具体的には、応答種別138が初期取得イメージ116の要求に対する応答を示す場合、初期イメージ取得部159は、終了マーク144を受信するまで、物理ブロックアドレス141とデータ143の組を受信する毎に、そのデータ143を主記憶部151の物理ブロックアドレス141から1ブロックサイズの領域に書き込んでいく。応答種別138が初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115の要求に対する応答を示す場合、動的取得部155は、物理ブロックアドレス141とデータ143の組を1組だけ受信するので、そのデータ143を主記憶部151の物理ブロックアドレス141から1ブロックサイズの領域に書き込む。
アドレス変換部156は、計算機101上で動作するプログラムがメモリ操作の際に指定する論理アドレスを物理アドレスに変換する機能と、保護モード違反による例外を検出し例外処理を起動する機能とを有する。論理アドレスから物理アドレスへの変換および保護モード違反による例外検出は、マッピングテーブル部157を参照して行う。マッピングテーブル変更部154は、アドレス変換部156で起動された例外処理を実行する機能を有する。例外処理では、保護情報部158の参照による本来の保護属性の判定、動的取得部155による通信部152を介しての管理サーバ102からの未取得ブロックの取得と主記憶部151への書き出し、及び、マッピングテーブル部157の更新などの処理が行われる。
図7にアドレス変換部156およびマッピングテーブル変更部154の処理の一例を示す。アドレス変換部156は、プログラムから指定されたメモリアクセスにかかる論理アドレス中のブロックアドレスでマッピングテーブル部157を検索し、図5に示した論理ブロックアドレス161が一致するエントリを取得する(ステップS121)。アドレス変換部156は、ステップS121で取得したエントリ中の保護モード163がNULLか、読み込み専用か、読み書き可能かを判別する(ステップS122)。読み込み専用もしくは読み書き可能な保護モードであれば(ステップS122でNO)、アクセスのモードを保護モードとチェックして正当なアクセスか否かを確認し(ステップS123及びS124)、不正なアクセスの場合は、メモリアクセスを拒否する等のエラー処理1を行う(ステップS132)。正当なアクセスの場合、アドレス変換部156は、ステップS121で取得したエントリ中の物理ブロックアドレス162を用いて、プログラムから指定された論理アドレスを物理アドレスに変換し(ステップS125)、その物理アドレスで特定される主記憶部151の個所をアクセスする(ステップS126)。
保護モード163がNULLの場合(ステップS122でYES)、アドレス変換部156は、当該メモリアクセスの処理を一時保留し、例外イベントをマッピングテーブル変更部154に通知して例外処理を起動する(ステップS127)。この例外イベントでは、ステップS121で取得したエントリ中の論理ブロックアドレス161と物理ブロックアドレス162をマッピングテーブル変更部154に通知する。
マッピングテーブル変更部154は、通知された論理ブロックアドレス161で保護情報部158を検索し、図6の論理ブロックアドレス171が一致するエントリの保護属性172および位置属性173を取得する(ステップS128)。次に、マッピングテーブル変更部154は、位置属性173が「ローカル」か、「サーバ」かを判別する(ステップS129)。位置属性173が「ローカル」であれば(ステップS129でNO)、マッピングテーブル変更部154はアドレス変換部156に対してエラーを通知し、アドレス変換部156は保留中のメモリアクセスを拒否する等のエラー処理2を行う(ステップS133)。通常この場合は、オン・デマンドのメモリ割り当てを行うOSで使用されることが多く、エラー処理2の後のOS処理では物理メモリを割り当てるなどの処理が行われる。
他方、位置属性173が「サーバ」であれば(ステップS129でYES)、動的取得部155により、アドレス変換部156から通知された物理ブロックアドレス162で特定される未取得のブロックを管理サーバ102から取得し、主記憶部151に書き出す(ステップS130)。取得したブロックを書き出す主記憶部151の書き出し先アドレスは、アドレス変換部156から通知された物理ブロックアドレス162である。
次にマッピングテーブル変更部154は、図5の論理ブロックアドレス161がアドレス変換部156から通知された論理ブロックアドレスに一致するエントリをマッピングテーブル部157から検索し、そのエントリ中の保護モード163をステップS128で検索した保護属性172の値に書き換える(ステップS131)。そして、例外処理の完了をアドレス変換部156に通知する。
アドレス変換部156は、マッピングテーブル変更部154から例外処理の完了通知を受けると、一時保留していたメモリアクセスの処理をステップS121から再度開始する。
図8は計算機101の概略動作を示すフローチャートである。以下、各図を参照して本実施の形態の動作を説明する。
計算機101は起動されると、図8に示されるように、先ず、ハードウェア初期化部153によってハードウェアの初期化を行う(ステップS141)。次に計算機101は、初期イメージ取得部159により、図3(a)の識別ID132と初期取得イメージの取得を要求する要求種別133とを含む要求131を通信部152を通じて管理サーバ102に送信することにより、管理サーバ102から初期取得イメージ116を取得し、主記憶部151に展開する(ステップS142)。本実施の形態の場合、マッピングテーブル部157および保護情報部158は、初期化済の状態で初期取得イメージ116に含まれている。
初期化済みのマッピングテーブル部157では、図5のエントリ全てにおいて、論理ブロックアドレス161と物理ブロックアドレス162は設定済であり、保護モード163は、初期取得イメージ116に属するブロックのエントリではそのブロック本来の保護属性(読み込み専用あるいは読み書き可能)に設定され、初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115に属するブロックのエントリではNULLに設定されている。
初期化済みの保護情報部158では、図6のエントリ全てにおいて、論理ブロックアドレス171と保護属性172は設定済みであり、位置属性173は、起動直後イメージ115に属するブロックのエントリでは「サーバ」に設定され、計算機101側で動的に割り当てるブロックのエントリでは「ローカル」に設定されている。
次に計算機101は、管理サーバ102から取得し主記憶部151に展開した初期取得イメージ116からシステムを起動する(ステップS143)。この初期取得イメージ116は、OSやアプリケーションプログラムの起動直後と同じ状態であるため、システムは立ち上げ直後の環境に復帰することになる。このとき、初期取得イメージ116から起動してより、システム運用(ステップS144)が可能になるまでの運用中断状態は存在しない。
システム運用(ステップS144)の段階において、未取得のとあるブロックに対してプログラムから初めてのアクセスが発生したときには、そこはNULLの保護モードでマッピングされているので、アドレス変換部156が例外イベントを通知し、当該アクセスを一時保留する(図7のS127)。例外イベントを受け取ったマッピングテーブル変更部154は、保護情報部158を参照してそのアクセスされた論理アドレスのブロックの位置属性を判断し(図7のステップS128)、位置属性が「サーバ」であれば、管理サーバ102から当該ブロックのデータを取得してその内容を主記憶部151に書き出す(図7のステップS130)。更に、マッピングテーブル変更部154は、当該物理ブロックをアクセスが発生した論理ブロックアドレスに本来の保護属性の保護モードでマッピングするようマッピングテーブル部157に設定して、一時保留されたアクセスの処理を再開させる(図7のステップS131)。この結果、一時保留されたアクセスおよびその後の当該ブロックへのアクセスは、割り当てられた主記憶ブロックに対して実行される。このとき、ブロックの単位を小さくすることで管理サーバ102からの取得時間が短くなり、システム運用が中断される時間を短くすることができる。
次に、初期取得イメージ116について更に詳しく説明する。
本実施の形態においては、初期取得イメージ116だけを使って計算機101のシステムを起動している。従って、初期取得イメージ116には、計算機101のシステムの起動に最小限必要なOSのテキスト及びデータが含まれていなければならない。反対に、無くてもシステムの起動が支障なく行えるOSの付加的な機能を実現するためのテキスト及びデータや、アプリケーションプログラムは、初期取得イメージ111に含まれていなくて良い。
また、これまでの説明から明らかなように、図7の処理を実現するためのプログラム及びデータが計算機101上に存在しないと、システムの起動後、処理が立ち行かなくなってしまう。従って、マッピングテーブル変更部154をはじめとするOSの例外処理ハンドラ、動的取得部155を実現するプログラム、通信部152の制御ドライバ、マッピングテーブル部157及び保護情報部158は、少なくとも初期取得イメージ116に含まれている必要がある。なお、初期イメージ取得部159が通信部152を通じて初期取得イメージ116を管理サーバ102から取得する際に使用する通信部152の制御ドライバが、そのまま利用可能であれば、初期イメージ取得部159に含める必要はない。
初期取得イメージ116として上述した最小構成を採用すれば、システム起動時間を最小にすることができる。しかし、最小構成の初期取得イメージ116でなくても、起動直後イメージ115よりサイズの小さな初期取得イメージ116であれば、ある程度の効果は奏される。従って、最小構成の初期取得イメージのブロックに加えて更に、OSの残り全部のブロックを加えたもの、または、OSの残りの一部のブロックを加えたもの、または、OSのすべてのデーモン(常駐プログラム)を加えたものなどであっても良いし、さらに、それらに加えてさらに、最初に起動するアプリケーションプログラムのブロックを加えたものであったも良い。
次に、本実施の形態について、一実施例を挙げてより詳細に説明する。
図9の計算機システム200は、本実施の形態を適用した計算機システムの一例であり、コンピュータ201と、管理サーバ202と、両者を通信可能に接続するネットワーク203とで構成される。
管理サーバ202の記憶装置212には、OS221及びアプリケーションプログラム222の初期化処理後の起動直後イメージ223が予め記憶されており、その一部分が初期取得イメージ224となっている。初期取得イメージ224には、図1のマッピングテーブル部157及び保護情報部158が初期状態で含まれ、またマッピングテーブル変更部154及び動的取得部155がOSの一機能として含まれている。CPU及びこのCPU上で動作するプログラムを記憶するメモリを含んで構成される制御装置213は、記憶装置212、管理テーブル214および通信部210に接続されている。通信部210には、コンピュータ201と通信するためのNIC(ネットワーク・インタフェース・カード)211が設けられている。
コンピュータ201においては、主記憶部151が、CPU231にメモリバス232を通じて接続されており、アドレス変換部156はCPU231に内蔵されている。CPU231には、他のハードウェアとして通信部233と記憶装置234とが接続されており、通信部233に、BIOS235を含むNIC236が設けられている。本実施例では、BIOS235の機能を用いて、管理サーバ202から初期取得イメージ224を取得する。つまり、BIOS235が図1の初期イメージ取得部159の役割を兼ねている。NIC236に載っているBIOS235の例としては、intel社のPXE(Preboot Execution Environment)などがある。また、記憶装置234には、IPL237が記憶されている。なお、本実施例では初期イメージ取得手段(BIOS235)の機能は、NIC236上に載っているが、BIOS235に単純なNICの制御ドライバしか載っていない場合には、その制御ドライバを用いてまず初期イメージ取得手段をネットワーク経由で外部のサーバから取得し、これを実行することで初期取得イメージを取得するという方法も可能である。
図10に管理サーバ202の管理テーブル214の内容例を示す。図示した例は本発明の理解を容易にするためにブロック数を極めて小さくしてあり、実際には数多くのブロックが存在する。図10を参照すると、起動直後イメージ223は6つの物理ブロックから構成されている。なお、それぞれの物理ブロックのサイズは4096バイトを想定している。それぞれの物理ブロックの物理ブロックアドレスは1〜6であり、それぞれ記憶装置212の0x1000、0x2000、…、0x6000以降の領域に記憶されている。また、6つの物理ブロックのうち、物理ブロックアドレス1、2、6の3つのブロックの属性フラグが値1に設定されており、それら3つのブロックが初期取得イメージ224であることが示されている。
図11にOS221が有する保護情報部158の内容例を示す。図示した例は本発明の理解を容易にするためにブロック数を極めて小さくしてあり、実際には数多くのブロックが存在する。図11を参照すると、論理ブロックアドレス0〜2の各ブロックの保護属性は読み込み専用(R)、論理ブロックアドレス3〜6の各ブロックの保護属性は読み書き可能(RW)となっている。また、論理ブロックアドレス0〜5の各ブロックの位置属性は「サーバ」、論理ブロックアドレス6の位置属性は「ローカル」になっている。
図12(a)にOS221が有する初期状態のマッピングテーブル部157の例を示す。図示した例は本発明の理解を容易にするためにブロック数を極めて小さくしてあり、実際には数多くのブロックが存在する。図12(a)を参照すると、マッピングテーブル部157の初期状態は、0〜6の論理ブロックアドレスに対して、物理ブロックアドレス1〜7が予約済として対応付けられている。図10をあわせて参照すると、物理ブロックアドレス1〜7の7つの物理ブロックのうち、物理ブロックアドレス1〜6の6つの物理ブロックが起動直後イメージ223に相当し、更にそのうちの物理ブロックアドレス1、2、6の3つの物理ブロックが初期取得イメージ224である。従って、物理ブロックアドレス1、2、6の各物理ブロックの保護モードには、本来の保護属性が初期設定されている。これに対し、初期取得イメージ224以外の起動直後イメージ223に属する物理ブロックアドレス3〜5は、図11を参照すると本来の保護属性はR、RW、RWであるが、運用開始後に初めてアクセスがあった際に保護属性違反をわざと起こして例外処理を起動するため、NULLの保護モードが初期設定されている。なお、論理ブロックアドレス5のブロックは、マッピングテーブル部157を含むブロックであるため、その保護モードは読み書き可能(RW)とされている。
以下、本実施例の計算機システム200の動作を説明する。
コンピュータ201は起動されると、図8のステップS141において、主記憶部151のクリア、通信部233などのハードウェアの初期化を行う。
次に、図8のステップS142において、NIC236に載っているBIOS235の機能を用いて、初期取得イメージ224を管理サーバ202から取得し、主記憶部151に展開する。具体的には、以下のような動作を行う。
まず、図3(a)の識別ID132にNIC236のMACアドレスを設定し、要求種別133に初期取得イメージ224を取得する旨の種別を設定した要求131を通信部233からネットワーク203を通じて管理サーバ202へ送信する。管理サーバ202の通信アドレス(MACアドレス)は例えばBIOS235に事前に埋め込んでおくことが考えられる。要求131を通信部210を通じて受信した管理サーバ202の制御装置213は、図10の管理テーブル214を参照し、属性フラグが値1になっている3つの物理ブロックを、記憶装置212の開始アドレス0x1000、0x2000、0x6000から順に読み出し、図3(b)に示したような形式の応答136を作成し、通信部210によりネットワーク203経由でコンピュータ201に送信する。応答136の識別ID137にはNIC236のMACアドレスを設定し、応答種別138には初期取得イメージ224の要求に対する応答である旨を設定し、物理ブロックアドレス141には、開始アドレス0x1000から読み出した物理ブロックには1を、開始アドレス0x2000から読み出した物理ブロックには2を、開始アドレス0x6000から読み出した物理ブロックには6をそれぞれ設定する。コンピュータ201のBIOS235は、受信した応答136に含まれる物理ブロックアドレス141およびデータ143の組毎に、その組のデータ143をその組の物理ブロックアドレス141で特定される主記憶部151の開始アドレスからブロックサイズ分のアドレス範囲に格納する。
このとき、初期取得イメージ224には、初期設定済のマッピングテーブル部157及び保護情報部158が含まれているため、コンピュータ201上において自動的にマッピングテーブル部157の状態が図12(a)のように設定され、また図11に示したような状態の保護情報部158が設定されることになる。さらに、初期取得イメージ224には、マッピングテーブル変更部154および動的取得部155の機能が含まれているため、それらの機能の利用が可能となる。
続いて図8のステップS143において、CPU231が、主記憶部151に展開された初期取得イメージ224からシステムを起動する。具体的には、IPL237がCPU231内のプログラムカウンタにシステムの運用を開始する際に最初に実行する命令の論理アドレスを設定し、その命令から実行を開始させることにより、システムの運用を開始させる。
次に、システム運用(ステップS144)の段階において、CPU231上で実行されるプログラムが主記憶部151をアクセスした際の動作を説明する。例として以下のようなアクセスを想定する。
(1)論理ブロックアドレス「3」を持つ論理アドレスへの最初の書き込みアクセス
(2)論理ブロックアドレス「3」を持つ論理アドレスへの2回目以降の書き込みアクセス
(3)論理ブロックアドレス「1」を持つ論理アドレスへの読み出しアクセス
先ず、論理ブロックアドレス「3」を持つ論理アドレスへの最初の書き込みアクセスが発生した際の動作を説明する。この場合、アドレス変換部156は、論理ブロックアドレス「3」でマッピングテーブル部157を検索し、図12(a)中の「論理ブロックアドレス3、物理ブロックアドレス4、保護モードNULL」のエントリを取得する(図7のステップS121)。このとき、保護モードがNULLであるので(ステップS122でYES)、当該メモリアクセスの処理を一時保留し、例外イベントをマッピングテーブル変更部154に通知して例外処理を起動する(ステップS127)。
マッピングテーブル変更部154は、論理ブロックアドレス「3」で保護情報部158を検索し、図11の論理ブロックアドレス3を持つエントリの位置属性「サーバ」と保護属性RWを取得する(ステップS128)。
位置属性が「サーバ」であるので(ステップS129でYES)、動的取得部155は、NIC236を通じて管理サーバ202上に存在する物理ブロックアドレス「4」で特定される当該ブロックのデータを取得して主記憶部151上の物理ブロックアドレス4に書き出す(ステップS130)。次にマッピングテーブル変更部154は、図12(b)に示されるように、論理ブロックアドレス「3」を持つエントリの保護モードをNULLからRWに書き換える(ステップS131)。そして、例外処理の完了をアドレス変換部156に通知する。
アドレス変換部156は、マッピングテーブル変更部154から例外処理の完了通知を受けると、一時保留していたメモリアクセスの処理をステップS121から再開する。アドレス変換部156は、論理ブロックアドレス「3」でマッピングテーブル部157を検索すると、マッピングテーブル部157は図12(a)の状態から図12(b)の状態に更新されているので、今度は「論理ブロックアドレス3、物理ブロックアドレス4、保護モードRW」のエントリを取得する(ステップS121)。アドレス変換部156は、プログラムから指定されたメモリアクセスが、書き込みアクセスであり(ステップS123でYES)、保護モードがRWなので(ステップS124でYES)、保護違反なしと判断し、取得したエントリ中の物理ブロックアドレス「4」を用いて、プログラムから指定された論理アドレスを物理アドレスに変換し(ステップS125)、その物理アドレスで特定される主記憶部151の個所をアクセスし、プログラムから渡されたデータを書き込む(ステップS126)。
このように、システムの運用開始後、保護属性がNULLの或るブロックに対して最初のアクセスが発生した場合、そのブロックのデータが管理サーバ202から取得されて主記憶部151に書き出され、その上で更新が行われる。ここでは、更新を例にしたが、読み込みアクセスの場合も同様である。
次に、論理ブロックアドレス「3」を持つ論理アドレスへの2回目以降の書き込みアクセスが発生した場合の動作を説明する。アドレス変換部156は、論理ブロックアドレス「3」でマッピングテーブル部157を検索すると、マッピングテーブル部157は図12(a)の状態から図12(b)の状態に更新されているので、「論理ブロックアドレス3、物理ブロックアドレス4、保護モードRW」のエントリを取得する(ステップS121)。次にアドレス変換部156は、プログラムから指定されたメモリアクセスが、書き込みアクセスであり(ステップS123でYES)、保護モードがRWなので(ステップS124でYES)、取得したエントリ中の物理ブロックアドレス「4」を用いて、プログラムから指定された論理アドレスを物理アドレスに変換し(ステップS125)、その物理アドレスで特定される主記憶部151の個所をアクセスし、プログラムから渡されたデータを書き込む(ステップS126)。
このように、システムの運用開始後、初期取得イメージ224以外の起動直後イメージ223に属するブロックに対して2回目以降のアクセスが発生した場合、初回のような管理サーバ202からの取得動作は最早必要ないため、主記憶部151上に存在するデータが直ちに更新される。ここでは、更新を例にしたが、読み込みアクセスの場合も同様である。
次に、論理ブロックアドレス「1」を持つ論理アドレスへの読み出しアクセスが発生した場合の動作を説明する。アドレス変換部156は、プログラムから指定された論理ブロックアドレス「1」でマッピングテーブル部157を検索し、図12(b)の「論理ブロックアドレス1、物理ブロックアドレス2、保護モードRのエントリを取得する(ステップS121)。
次に、アドレス変換部156は、プログラムから指定されたメモリアクセスが読み出しアクセスであるため(ステップS123でNO)、取得したエントリ中の物理ブロックアドレス「2」を用いて、プログラムから指定された論理アドレスを物理アドレスに変換し(ステップS125)、その物理アドレスで特定される主記憶部151の個所をアクセスし、読み出したデータをプログラムに返却する(ステップS126)。
このように、初期取得イメージ224として取得したブロックに対する読み込みアクセスは、再度管理サーバ202から取得することなく主記憶アクセスが実行される。ここでは、読み込みを例にしたが、更新アクセスの場合も同様である。
[第1の実施の形態の変形例1]
第1の実施の形態では、管理サーバ102で1種類の起動直後イメージ115を管理しているが、それぞれ内容の異なる複数の起動直後イメージ115を記憶装置112に記憶して管理することも可能である。この場合の管理サーバ102の構成例を図13に示す。
図13を参照すると、管理サーバ102の記憶装置112には、それぞれ内容の異なる複数の起動直後イメージ115−1〜115−nが記憶されており、制御装置113に各起動直後イメージ115−1〜115−nに1対1に対応する管理テーブル114−1〜114−nが接続されている。それぞれの管理テーブル114−1〜114−nは、図2に示したエントリと同様のエントリにより、対応する起動直後イメージ115−1〜115−nの物理ブロックアドレス121、格納アドレス122および属性フラグ123を保持する。複数の起動直後イメージ115−1〜115−nの内容がそれぞれ異なるので、その一部を構成する初期取得イメージ116−1〜116−nも一般的にそれぞれ相違する。
また、各管理テーブル114−1〜114−nには、図3(a)の要求131に含まれる識別ID132がインデックス135−1〜135−nとして付与されている。制御装置113は、図3(a)の要求131に含まれる識別ID132と同じ識別IDをインデックス135−1〜135−nとして持つ管理テーブル114−1〜114−nを検索し、この検索した管理テーブル114−1〜114−nを使って図4に示した処理を実行する。
[第1の実施の形態の変形例2]
本実施の形態では、初期設定時にNULL(未取得)のブロックにも物理アドレスが設定されており、主記憶部151のブロックが割り当てられている。しかし、起動直後イメージの中で物理アドレスが直接使用されていないOSの場合は、初期設定時にNULLのブロックには主記憶部151を割り当てず(つまり、物理ブロックアドレスを明示的に設定せず)、動的に主記憶部151の空いているブロックを割り当てる方式も可能である。
この変形例2においては、管理サーバ102の管理テーブル114では図2のエントリにおける物理ブロックアドレス121が論理ブロックアドレスに置き換えられ、図3の要求131および応答136に含まれる物理ブロックアドレス134、141が論理ブロックアドレスに置き換えられる。そして、マッピングテーブル変更部154における図7のステップS130の処理において、管理サーバ102から取得したブロックデータを主記憶部151の空ブロックに書き出し、次のステップS131の処理において、図5の論理ブロックアドレス161がアドレス変換部156から通知された論理ブロックアドレスに一致するエントリをマッピングテーブル部157から検索し、そのエントリの物理ブロックアドレス162をステップS130における書き出し先の主記憶部151のブロックの物理ブロックアドレスに書き換え、かつ保護モード163をステップS128で検索した保護属性172の値に書き換える。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、論理アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換部において、システム運用中にプログラムから未取得のサーバ位置属性のブロックへのアクセスが発生すると、そのアクセスが発生した物理アドレスを含む所定幅のアドレス範囲内のデータをサーバから取得して主記憶部に書き出した。本実施の形態では、メモリアクセスにかかる物理アドレスを受けてメモリのアクセスをコントロールするメモリアクセス部において、システム運用中にプログラムから未取得のサーバ位置属性のブロックへのアクセスが発生すると、そのアクセスが発生した物理アドレスを含む所定幅のアドレス範囲内のデータをサーバから取得して主記憶部に書き出す。
図14を参照すると、本発明の第2の実施の形態にかかる計算機システム300は、計算機301と管理サーバ102とを含んで構成され、計算機301と管理サーバ102はネットワーク103を通じて相互に通信可能になっている。本実施の形態では管理サーバ102と計算機301がそれぞれ1台ずつの構成を示しているが、いずれも1台に限られるわけではなく、複数台の構成も可能である。
本実施の形態が図1の第1の実施の形態と相違するところは、計算機301側にあり、管理サーバ102は第1の実施の形態におけるものと同じである。
計算機301は、主記憶部151、通信部152、ハードウェア初期化部153、メモリアクセス部311、動的取得部155、ステータステーブル部312および保護情報部314を有し、ハードウェア初期化部153は、初期イメージ取得部159およびステータステーブル初期化部313を有している。ここで、主記憶部151、通信部152、動的取得部155および初期イメージ取得部159は、第1の実施の形態におけるものとほぼ同じである。また、主記憶部151及び通信部152以外の要素は、データ処理装置を構成している。
ステータステーブル部312は、物理ブロックの各ブロック毎に、そのブロックが管理サーバ102から取得済か否かを示すステータスを保持するテーブルである。図15にステータステーブル部312のエントリの構成例を示す。ステータステーブル部312は、このようなエントリの集合から構成される。図15を参照すると、1つのエントリには、物理ブロックアドレス321とステータス322の組が保持される。ステータス322は、物理ブロックアドレス321のブロックが主記憶部151に取得済みであれば論理値1に、そうでなければ論理値0に設定される。
保護情報部314は、物理ブロックの各ブロック毎に、そのブロックの保護属性を保持するテーブルである。図16に保護情報部314のエントリの構成例を示す。保護情報部314は、このようなエントリの集合から構成される。図16を参照すると、1つのエントリには、物理ブロックアドレス331と保護属性332と位置属性333の組が保持される。保護属性332には、読み込み専用の保護属性と、読み書き可能の保護属性とがあり、何れの保護属性が設定されるかは、物理ブロックアドレス331で特定されるブロックの本来の保護属性によって決定される。位置属性333は、第1の実施の形態における位置属性(図6の173)と同様の属性であり、「ローカル」または「サーバ」の値をとる。
計算機301の起動時にシステム各部のハードウェアの初期化を行うハードウェア初期化部153は、本実施の形態では初期イメージ取得部159に加えてステータステーブル初期化部313を備えている。このステータステーブル初期化部313は、主記憶部151への物理アドレスの割り当て機能と、ステータステーブル部312の初期設定機能とを有する。但し、本発明において物理アドレスの動的な割り当ては必須の事項でなく、物理アドレスが静的に割り当てられている計算機システムに対しても適用可能である。ステータステーブル部312の初期設定では、ブロックに割り当てられた各物理ブロックに対して、未取得を示す論理値0のステータスを設定する。
メモリアクセス部311は、計算機301上で動作するプログラムからのメモリアクセス要求に従って、主記憶部151をアクセスする部分である。図14に破線で示したように、プログラムがメモリ操作の際に指定する論理アドレスを物理アドレスに変換する機能341を計算機301が備えている場合、メモリアクセス部311は物理アドレスに変換されたアドレス情報を含むメモリアクセス要求を入力する。他方、計算機301がそのような機能341を備えず、論理アドレスと物理アドレスとが同じ場合には、プログラムから出されたアドレス情報を含むメモリアクセスをそのまま入力する。
メモリアクセス部311は、管理サーバ102上の未取得ブロックに対するメモリアクセス要求については、ステータステーブル部312および保護情報部314を参照して、アクセス先ブロックの取得が必要ならば取得して主記憶部151への書き出しを行う機能を備えている。
図17にメモリアクセス部311の処理の一例を示す。メモリアクセス部311は、メモリアクセスにかかる物理アドレス中のブロックアドレスでステータステーブル部312および保護情報部314を検索し、図15に示した物理ブロックアドレス321が一致するエントリおよび図16に示した物理ブロックアドレス331が一致するエントリを取得する(ステップS201、S202)。次にメモリアクセス部311は、ステップS201で取得したエントリ中のステータス322が0(未取得)か、1(取得済み)かを判別する(ステップS203)。ステータス322が1(取得済み)であれば(ステップS203でNO)、アクセスのモード(書き込み操作、読み出し操作)をステップS202で検索したエントリの保護属性332と比較して正当なアクセスか否かを確認し(ステップS204、S205)、不正なアクセスの場合は今回のメモリアクセスを保護属性違反として拒否する等のエラー処理1を行う(ステップS207)。正当なアクセスの場合は、メモリアクセスにかかる物理アドレスの主記憶部151にアクセスを行う(ステップS206)。
他方、ステップS201で取得したエントリ中のステータス322が0(未取得)であれば(ステップS203でYES)、メモリアクセス部311は、ステップS202で検索したエントリの位置属性333が「サーバ」か、「ローカル」かを判別する(ステップS208)。「ローカル」であれば、メモリアクセスを拒否する等のエラー処理2を行う(ステップS213)。通常この場合は、オン・デマンドのメモリ割り当てを行うOSで使用されることが多く、エラー処理2の後のOS処理では物理メモリを割り当てるなどの処理が行われる。また、位置属性333が「サーバ」であれば、アクセスのモード(書き込み操作、読み出し操作)をステップS202で検索したエントリの保護属性332と比較して正当なアクセスか否かを確認し(ステップS209、S210)、不正なアクセスの場合は今回のメモリアクセスを保護属性違反として拒否する等のエラー処理1を行う(ステップS207)。
正当なアクセスの場合(ステップS210でYES)、メモリアクセス部311は、メモリアクセスの物理ブロックアドレスで特定されるブロックを、動的取得部155により第1の実施の形態と同様にして管理サーバ102から取得し、主記憶部151のブロックに書き出す(ステップS211)。次にメモリアクセス部311は、図15の物理ブロックアドレス321が入力の物理ブロックアドレスに一致するエントリをステータステーブル部312から検索し、そのエントリのステータス322を取得済みを示す1に書き換え(ステップS212)、当該物理アドレスの主記憶部151にアクセスを行う(ステップS206)。
図18は計算機301の概略動作を示すフローチャートである。以下、各図を参照して本実施の形態の動作を説明する。
計算機301は起動されると、図18に示されるように、先ず、ハードウェア初期化部153によってハードウェアの初期化を行った後(ステップS221)、ステータステーブル初期化部313によって、主記憶部151に物理アドレスを割り当て、ステータステーブル部312を初期設定する(ステップS222)。ステータステーブル部312の初期設定では、全てのブロックの物理ブロックアドレス321と論理値0のステータス322とをステータステーブル部312に登録する。
次に計算機301は、初期イメージ取得部159により第1の実施の形態と同様に初期取得イメージ116を管理サーバ102から取得して主記憶部151に展開し(ステップS223)、その初期取得イメージ116からシステムを起動する(ステップS224)。この初期取得イメージ116は、OSやアプリケーションの起動直後と同じ状態であるため、システムは立ち上げ直後の環境に復帰することになる。このとき、初期取得イメージ116から起動してより、システム運用(ステップS225)が可能になるまでの運用中断状態は存在しない。
システム運用(ステップS225)の段階において、プログラムから、初期取得イメージ116以外の起動直後イメージ115中のとあるブロックに対して初めてのアクセスが発生したときには、ステータステーブル部312におけるそのブロックのステータス322は0(未取得)に初期化されているので、メモリアクセス部311は、保護情報部314を参照してそのアクセス発生物理アドレスを含むブロックの位置属性を判断し(図17のステップS208)、管理サーバ102から当該ブロックの内容を取得して主記憶部151に書き出し(ステップS211)、ステータステーブル部312の当該ブロックのステータス322を取得済みを示す論理値1に書き換え(ステップS212)、主記憶部151をアクセスする。この結果、今回のアクセスおよびその後の当該ブロックへのアクセスは、主記憶部151上の内容が直ちにアクセスされる(ステップS206)。
次に、本実施の形態について、一実施例を挙げてより詳細に説明する。
図19の計算機システム400は、本実施の形態を適用した計算機システムの一例であり、コンピュータ401と、管理サーバ402と、両者を通信可能に接続するネットワーク403とで構成される。
管理サーバ402の記憶装置412には、OS421及びアプリケーションプログラム422の初期化処理後の起動直後イメージ423が予め記憶されており、その一部分が初期取得イメージ424となっている。初期取得イメージ424には、図14の保護情報部314が含まれる。CPU及びこのCPU上で動作するプログラムを記憶するメモリを含んで構成される制御装置413は、記憶装置412、管理テーブル414および通信部410に接続されている。通信部410には、コンピュータ401と通信するためのNIC411が設けられている。
コンピュータ401においては、主記憶部151がメモリコントローラ431を通じてCPU432に接続されており、図14のメモリアクセス部311、動的取得部155およびステータステーブル部312はメモリコントローラ431に内蔵されている。CPU432には、他のハードウェアとして通信部233と記憶装置433とが接続されており、通信部233に、BIOS235を含むNIC236が設けられている。本実施例では、BIOS235の機能を用いて、管理サーバ402から初期取得イメージ424を取得する。つまり、BIOS235が図14の初期イメージ取得部159の機能を備えている。また、記憶装置433には、ステータステーブル初期化部313を有するIPL434が記憶されている。
図20に管理サーバ402の管理テーブル414の内容例を示す。図20を参照すると、起動直後イメージ423は物理ブロックアドレス256〜400のブロックで構成され、それぞれの物理ブロックのサイズは4096バイトである。それぞれの物理ブロックは、記憶装置412の0x256000、0x257000、…、0x400000以降の領域に記憶されている。また、これらの物理ブロックのうち、ブロックアドレス256、301の2つのブロックの属性フラグが値1に設定されており、それら2つのブロックが初期取得イメージ424であることが示されている。
図21はOS421が有する保護情報部314の内容例を示す。図21を参照すると、保護情報部314には、物理ブロックアドレス256〜511の複数のブロックのうち、ブロックアドレス256〜300のブロックに対しては読み込み専用(R)の保護属性が、残りのブロックアドレス301〜511のブロックに対しては読み書き可能(RW)の保護属性がそれぞれ割り当てられている。また、物理ブロックアドレス256〜400の各ブロックの位置属性はデータがサーバ上にあることを示し、物理ブロックアドレス401〜511の各ブロックの位置属性はデータがサーバ上には無く、コンピュータ401が自由に使えることを示している。
以下、本実施例の計算機システム400の動作を説明する。
コンピュータ401は起動されると、図18のステップS221において、主記憶部151のクリア、メモリコントローラ431や通信部233などのハードウェアの初期化を行った後、次のステップS222において、IPL434に実装されたステータステーブル初期化部313によってメモリコントローラ431内のステータステーブル部312を初期設定する。この初期設定により、物理ブロックアドレス256〜511に対して、全て未取得を示す論理値0のステータスが設定される。
次に、初期イメージ取得部(BIOS235)159によって、第1の実施の形態の実施例と同様に初期取得イメージ424が取得されて主記憶部151に展開される(ステップS223)。本実施例は、この展開後に初期イメージ取得部159が、ステータステーブル部312を更新し、図22(a)に示すように、初期取得イメージ424に属するブロックに対してそのステータスを1(取得済)に更新する。
次に、図18のステップS224においては、CPU432が管理サーバ402から取得された初期取得イメージ424からシステムを起動する。具体的には、IPL434がCPU432内のプログラムカウンタにシステムの運用を開始する際に最初に実行する命令の論理アドレスを設定し、その命令から実行を開始させることにより、システムの運用を開始させる。
次に、システム運用(ステップS225)の段階において、CPU432上で実行されるプログラムが主記憶部151をアクセスした際の動作を説明する。例として以下のようなアクセスを想定する。
(1)物理ブロックアドレス「400」を持つ物理アドレスへの最初の書き込みアクセス
(2)物理ブロックアドレス「400」を持つ物理アドレスへの2回目以降の書き込みアクセス
(3)物理ブロックアドレス「256」を持つ物理アドレスへの読み出しアクセス
先ず、物理ブロックアドレス「400」を持つ物理アドレスへの最初の書き込みアクセスが発生した際の動作を説明する。この場合、メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「400」でステータステーブル部312を検索し、図22(a)中の「ブロックアドレス400、ステータス0」のエントリを取得する(図17のステップS201)。また、メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「400」で保護情報部314を検索し、図21中の「ブロックアドレス400、保護属性RW、位置属性サーバ」のエントリを取得する(ステップS202)。メモリコントローラ431は、ステータスが0(未取得)であることを判別し(ステップS203でYES)、位置属性がサーバであることを判別する(ステップS208でYES)。
次に、メモリコントローラ431は、メモリアクセスが書き込みアクセスであることを判別し(ステップS209でYES)、取得した保護属性が読み書き可能であることを確認する(ステップS210でYES)。そして、管理サーバ402から当該ブロックの内容を取得し、物理ブロックアドレス「400」のブロックを主記憶部151の物理ブロックアドレス「400」のブロックに書き出す(ステップS211)。次に、図22(b)に示すように、ステータステーブル部312中の物理ブロックアドレス「400」のステータスを0から1(取得済み)に更新する(ステップS212)。そして、メモリコントローラ431は、主記憶部151の物理ブロックアドレス「400」のデータを、プログラムから渡されたデータで書き換える(ステップS206)。
このように、システムの運用開始後、初期取得イメージ424に属するブロック以外の起動直後イメージ423のブロックに対して最初の書き込みアクセスが発生した場合、そのブロックの内容がサーバから取得されて主記憶部115に書き出され、その上で更新が行われる。この例では、更新アクセスがあった場合であるが、読み出しアクセスがあった場合も同様である。
次に、物理ブロックアドレス「400」を持つ物理アドレスへの2回目以降の書き込みアクセスが発生した場合の動作を説明する。メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「400」でステータステーブル部312を検索すると、ステータステーブル部312は図22(a)の状態から図22(b)の状態に更新されているので、「ブロックアドレス400、ステータス1」のエントリを取得する(ステップS201)。また、メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「400」で保護情報部314を検索し、図21中の「ブロックアドレス400、保護属性RW、位置属性サーバ」のエントリを取得する(ステップS202)。次に、メモリコントローラ431は、ステータスが1(取得済み)であることを判別する(ステップS203でNO)。次に、メモリコントローラ431は、メモリアクセスが書き込みアクセスであることを判別し(ステップS204でYES)、取得した保護属性が読み書き可能であることを確認し(ステップS205でYES)、主記憶部151の物理ブロックアドレス「400」のデータを、プログラムから渡されたデータで書き換える(ステップS206)。
このように、システムの運用開始後、初期取得イメージ424に属するブロック以外の起動直後イメージ423のブロックに対して2回目以降の書き込みアクセスが発生した場合、初回のような管理サーバ402からの取得動作は最早必要ないため、主記憶部151上に存在するデータが直ちに更新される。これは、保護属性がRの或るブロックに対する2回目以降の読み込みアクセスでも同様である。
次に、論理ブロックアドレス「256」を持つ論理アドレスへの読み出しアクセスが発生した場合の動作を説明する。メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「256」でステータステーブル部312を検索し、図22(b)中の「ブロックアドレス256、ステータス1」のエントリを取得する(ステップS201)。また、メモリコントローラ431は、物理ブロックアドレス「256」で保護情報部314を検索し、図21中の「ブロックアドレス256、保護属性R、位置属性サーバ」のエントリを取得する(ステップS202)。次に、メモリコントローラ431は、ステータスが1(取得済)であることを判別する(ステップS203でNO)。次に、メモリコントローラ431は、メモリアクセスが読み出しアクセスであることを判別し(ステップS204でNO)、主記憶部151の物理ブロックアドレス「256」のデータを読み出し、プログラムに通知する(ステップS206)。
このように、初期取得イメージ424に属するブロックに対する主記憶アクセスは、1回目のアクセスから主記憶部151に直ちにアクセス操作が実行される。
[第2の実施の形態の変形例1]
第2の実施の形態においては、メモリアクセス部311が保護情報部314を参照して保護属性違反チェックを行っている。しかし、図14中に破線で示したように、プログラムがメモリ操作の際に指定する論理アドレスを物理アドレスに変換する機能341を備える場合、機能341の段階で保護属性違反チェックを行うことが考えられる。また、保護属性違反チェック自体を省略することも考えられる。このような場合、保護属性部314のエントリは図16と異なり、図23に示されるように保護属性332が省略され、物理ブロックアドレス331と位置属性333とを記憶する。また、メモリアクセス部311の図17の処理は、図24のように変形される。
[第2の実施の形態の変形例2]
第2の実施の形態およびその変形例1においては、保護情報部314をOSの一部として初期取得イメージ424に含め、主記憶部151上に展開した。しかし、保護情報部314をOSでなく図19の実施例におけるメモリコントローラ431に設定するテーブルとして初期取得イメージ424に含め、初期取得イメージ424を取得した際に初期イメージ取得部159が保護情報部314をメモリコントローラ431内に展開するようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態にかかる計算機システムのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバが備える管理テーブルのエントリの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における計算機と管理サーバ間で授受される要求と応答の形式を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバの制御装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における計算機が備えるマッピングテーブル部のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における計算機が備える保護情報部のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における計算機のアドレス変換部およびマッピングテーブル変更部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の一実施例のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の一実施例における管理サーバが備える管理テーブルの内容例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の一実施例における保護情報部の内容例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の一実施例におけるマッピングテーブル部の初期状態および変更後の状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例1における管理サーバの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる計算機システムのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるステータステーブル部のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における保護情報部のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるメモリアクセス部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の概略動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の一実施例のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における管理サーバが備える管理テーブルの内容例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の一実施例における保護情報部の内容例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の一実施例におけるステータステーブル部の初期状態および変更後の状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例1における保護情報部のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例1におけるメモリアクセス部の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
100…計算機システム
101…計算機
102…管理サーバ
103…ネットワーク
111…通信部
112…記憶装置
113…制御装置
114…管理テーブル
115…起動直後イメージ
116…初期取得イメージ
121…物理ブロックアドレス
122…格納アドレス
123…属性フラグ
131…要求
132…識別ID
133…要求種別
134…物理ブロックアドレス
135−1〜135−n…インデックス
136…応答
137…識別ID
138…応答種別
139…応答データ
141…物理ブロックアドレス
143…データ
144…終了マーク
151…主記憶部
152…通信部
153…ハードウェア初期化部
154…マッピングテーブル変更部
155…動的取得部
156…アドレス変換部
157…マッピングテーブル部
158…保護情報部
159…初期イメージ取得部
161…論理ブロックアドレス
162…物理ブロックアドレス
163…保護モード
171…論理ブロックアドレス
172…保護属性
173…位置属性
200…計算機システム
201…コンピュータ
202…管理サーバ
203…ネットワーク
210…通信部
211…NIC
212…記憶装置
213…制御装置
214…管理テーブル
221…OS
222…アプリケーションプログラム
223…起動直後イメージ
224…初期取得イメージ
231…CPU
232…メモリバス
233…通信部
234…記憶装置
235…BIOS
236…NIC
237…IPL
300…計算機システム
301…計算機
311…メモリアクセス部
312…ステータステーブル部
313…ステータステーブル初期化部
314…保護情報部
321…物理ブロックアドレス
322…ステータス
331…物理ブロックアドレス
332…保護属性
333…位置属性
400…計算機システム
401…コンピュータ
402…管理サーバ
403…ネットワーク
410…通信部
411…NIC
412…記憶装置
413…制御装置
414…管理テーブル
421…OS
422…アプリケーションプログラム
423…起動直後イメージ
424…初期取得イメージ
431…メモリコントローラ
432…CPU
433…記憶装置
434…IPL

Claims (12)

  1. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記データ処理部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバから前記初期取得イメージを前記通信部によりネットワーク経由で取得して前記主記憶に展開すると共に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージへのプログラムからのアクセスが発生した際に保護モード違反による例外が所定幅の主記憶イメージ毎に発生するよう初期設定を行った後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの運用開始後、所定幅の主記憶イメージ毎に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて前記保護モード違反による例外が発生した際に、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開すると共に前記保護モード違反による例外が発生しないように設定を変更することを特徴とする計算機。
  2. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージへのプログラムからのアクセスが発生した際に保護モード違反による例外が所定幅の主記憶イメージ毎に発生するよう初期設定を行った後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、システムの運用開始後、所定幅の主記憶イメージ毎に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて前記保護モード違反による例外が発生した際に、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開すると共に前記保護モード違反による例外が発生しないように設定を変更する手段とを備えることを特徴とする計算機。
  3. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、前記初期取得イメージに含まれるテーブルであって、システムの論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスのマッピング情報および保護モードを記憶し且つ前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックについては本来の保護属性とは無関係な所定の保護モードが初期設定されているマッピングテーブル部と、前記初期取得イメージに含まれる情報であって、システムの各論理ブロックの本来の保護属性とその論理ブロックに対応する物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性とを保持する保護情報部と、前記マッピングテーブル部を参照してメモリアクセス要求に含まれる論理アドレスを物理アドレスに変換する手段であって、アクセス先の保護モードが前記所定の保護モードであったときに例外を発生させる手段と、前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックの位置属性を前記保護情報部から判定し、位置属性が前記物理ブロックが前記サーバ上にあることを示す場合に当該物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記マッピングテーブル部における前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックに対応する保護モードを前記保護情報部に設定された本来の保護属性に変更する手段とを備えることを特徴とする計算機。
  4. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成され、前記通信部は、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され、前記データ処理部は、システムの物理ブロックとその物理ブロックが取得済みかどうかを示すステータスとの組を保持し、システム起動時に前記ステータスが未取得状態に初期化されるステータステーブル部と、システムの各物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性を保持する保護情報部と、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、前記ステータステーブル上の前記展開した初期取得イメージに属する物理ブロックの前記ステータスを取得済状態に更新した後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、プログラムからのメモリアクセス要求に従って前記主記憶部をアクセスするメモリアクセス部であって、アクセス先の物理ブロックの位置属性が前記ステータステーブル部で未取得状態に設定されており、且つ、その物理ブロックの位置属性が前記保護情報部で管理サーバ上にあることが示されているとき、その物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部の前記ステータスを取得済に変更するメモリアクセス部とを備えることを特徴とする計算機。
  5. 前記初期取得イメージには、システムの起動に最小限必要なオペレーティングシステムのテキスト及びデータと前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックを前記管理サーバから動的に取得するために必要なプログラム及びデータとが少なくとも含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の計算機。
  6. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機が実行する起動方法であって、前記データ処理部が、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバから前記初期取得イメージを前記通信部によりネットワーク経由で取得して前記主記憶に展開すると共に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージへのプログラムからのアクセスが発生した際に保護モード違反による例外が所定幅の主記憶イメージ毎に発生するよう初期設定を行った後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの運用開始後、所定幅の主記憶イメージ毎に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて前記保護モード違反による例外が発生した際に、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開すると共に前記保護モード違反による例外が発生しないように設定を変更することを特徴とする計算機起動方法。
  7. 主記憶部と、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続される通信部と、データ処理部とで構成される計算機が実行する起動方法であって、
    前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージへのプログラムからのアクセスが発生した際に保護モード違反による例外が所定幅の主記憶イメージ毎に発生するよう初期設定を行った後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの運用開始後、所定幅の主記憶イメージ毎に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて前記保護モード違反による例外が発生した際に、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開すると共に前記保護モード違反による例外が発生しないように設定を変更する
    ことを特徴とする計算機起動方法。
  8. 主記憶部と通信部とデータ処理部とで構成される計算機の前記通信部を、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続し、前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、該展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、システムの論理ブロックアドレスと物理ブロックアドレスのマッピング情報および保護モードを記憶し且つ前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックについては本来の保護属性とは無関係な所定の保護モードが初期設定されているマッピングテーブル部を参照してメモリアクセス要求に含まれる論理アドレスを物理アドレスに変換する手段であって、アクセス先の保護モードが前記所定の保護モードであったときに例外を発生させ、システムの各論理ブロックの本来の保護属性とその論理ブロックに対応する物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性とを保持する保護情報部から、前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックの位置属性を判定し、位置属性が前記物理ブロックが前記管理サーバ上にあることを示す場合に当該物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記計算機の前記主記憶部に展開し、前記マッピングテーブル部における前記例外が発生した前記論理アドレスのブロックに対応する保護モードを、前記保護情報部に設定された本来の保護属性に変更することを特徴とする計算機起動方法。
  9. 主記憶部と、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続される通信部と、システムの物理ブロックとその物理ブロックが取得済みかどうかを示すステータスとの組を保持するステータステーブル部、システムの各物理ブロックが管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性を保持する保護情報部、およびプログラムからのメモリアクセス要求に従って前記主記憶部をアクセスするメモリアクセス部を有するデータ処理部とで構成される計算機が実行する起動方法であって、
    前記データ処理部が、前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、前記ステータステーブル上の前記展開した初期取得イメージに属する物理ブロックの前記ステータスを取得済状態に更新した後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行い、
    前記メモリアクセス部が、アクセス先の物理ブロックの位置属性が前記ステータステーブル部で未取得状態に設定されており、且つ、その物理ブロックの位置属性が前記保護情報部で管理サーバ上にあることが示されているとき、その物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部の前記ステータスを取得済に変更する
    ことを特徴とする計算機起動方法。
  10. 前記初期取得イメージには、システムの起動に最小限必要なオペレーティングシステムのテキスト及びデータと前記初期取得イメージ以外の主記憶イメージ部分に属するブロックを前記管理サーバから動的に取得するために必要なプログラム及びデータとが少なくとも含まれることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の計算機起動方法。
  11. 主記憶部と、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続され通信部と、データ処理部とを備えるコンピュータを、
    前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開する手段と、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージへのプログラムからのアクセスが発生した際に保護モード違反による例外が所定幅の主記憶イメージ毎に発生するよう初期設定を行った後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、システムの運用開始後、所定幅の主記憶イメージ毎に、前記初期取得イメージ以外の残りの部分の主記憶イメージについて前記保護モード違反による例外が発生した際に、前記例外が発生した前記所定幅の主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開すると共に前記保護モード違反による例外が発生しないように設定を変更する手段として機能させることを特徴とする計算機用プログラム。
  12. 主記憶部と、OS及びアプリケーションプログラムの起動直後の主記憶イメージ及び該主記憶イメージの一部である初期取得イメージを管理している管理サーバにネットワークを通じて接続される通信部と、システムの物理ブロックとその物理ブロックが取得済みかどうかを示すステータスとの組を保持するステータステーブル部、およびシステムの各物理ブロックが前記管理サーバ上にあるかどうかを示す位置属性を保持する保護情報部を有するデータ処理部とを備えるコンピュータを、
    前記通信部により前記管理サーバから前記初期取得イメージをネットワーク経由で取得して主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部上の前記展開した初期取得イメージに属する物理ブロックの前記ステータスを取得済状態に更新した後、前記展開した初期取得イメージからシステムの起動を行う手段と、プログラムからのメモリアクセス要求に従って前記主記憶部をアクセスするメモリアクセス手段であって、アクセス先の物理ブロックの位置属性が前記ステータステーブル部で未取得状態に設定されており、且つ、その物理ブロックの位置属性が前記保護情報部で管理サーバ上にあることが示されているとき、その物理ブロックの主記憶イメージを前記通信部により前記管理サーバからネットワーク経由で取得して前記主記憶部に展開し、前記ステータステーブル部の前記ステータスを取得済に変更するメモリアクセス手段として機能させることを特徴とする計算機用プログラム。
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