JP4601131B2 - 樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオキシメチレン樹脂の摺動性能と耐衝撃性の改良を目的としたもので、特に高温高荷重下における対ポリオキシメチレン樹脂との摺動において摩擦係数や摩耗量の増大及びきしみ音の発生がなく、対金属との摺動に優れ、繰り返し衝撃強度を大幅に改良した樹脂組成物である。本材料は精密機器、OA機器、自動車および工業材料における摺動部品、特に高温高荷重で使用されるギヤ、プレート、スライダー、ローラーなどの材料に好適である。
【0002】
【従来の技術】
ポリオキシメチレン樹脂は、バランスのとれた機械的性質と優れた耐摩耗性をもつエンジニアリング樹脂として、各種の機構部品をはじめ、OA機器などに広く用いられている。
しかしながら、このポリオキシメチレン樹脂は、本来有する耐摩耗性のみでは、摺動材料としては必ずしも十分ではなく、特に高温高荷重の条件では摩擦係数や摩耗の増大やきしみ音の発生等が起こり、このため摺動部分にグリスを塗布して使用しているのが現状である。このグリスの塗布は作業工程が長くなったり、煩雑になったりするため、グリス塗布無用のポリオキシメチレン樹脂組成物が求められ、幾つかの改良がなされている。
【0003】
それら従来の改良技術には次の様なものがある。まず、ポリオキシメチレン樹脂に1,4ブタンジオールと脂肪酸とのエステルを添加する方法(特公昭55−23304号公報)、次に、グリセリンモノ脂肪酸エステルの硼酸塩を添加する方法(特公昭57−15616号公報)、さらに、活性水素を持つポリオレフィンとポリエチレン及びイソシアネートを添加する方法(特開平4−126758号公報)、さらに、α−オレフィンとエチレン−ビニルモノマーとのコポリマーを添加する方法(特開昭49−40346号公報)、ポリアセタールを含むブロック共重合体に熱可塑性エラストマーとアルコールへのアルキレンオキサイドの付加物を添加する方法(特開平4−36341号公報)、さらに、超高分子量のポリエチレン粉末を添加する方法(特開昭60−144351号公報)などが知られているが、これらの方法では、常温での摺動性は改良されるものの高温高荷重下で生じる摩擦係数や摩耗量の増大及びきしみ音の改良には効果が無かった。
【0004】
上記課題の解決策として、ポリオキシメチレン樹脂、特定の融点を持つエチレン−α−オレフィン共重合体、およびテトラメチレングリコール−エチレングリコール共重合体と液状エチレン−α−オレフィンランダム共重合体の中から選ばれる一種以上とからなる高温摺動性に優れる組成物(特開平8−176399号公報)が開示されている。この組成物は対ポリオキシメチレン樹脂との摺動において非常に優れた効果を示すが、対金属摺動性においては不十分で、さらに繰り返し衝撃強度も十分ではない。
【0005】
本願の(B)成分であるイソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体は、特開平7−316421号公報に示される特定の構造を持つポリウレタン樹脂である。通常、一般的なポリウレタン樹脂はポリオキシメチレン樹脂の衝撃性の改良や帯電防止性能の付与を目的に使用されているが、本願のように摺動性の改良を目的として用いられた例はなかった。
【0006】
勿論、ポリオキシメチレン樹脂に弾性ポリウレタン及びポリオルガノシロキサンを配合してなる組成物(特開昭63−000344合公報)やポリアセタール樹脂を含む熱可塑生樹脂にポリウレタンを含む熱可塑性エラストマー及び潤滑剤を配合した特定の曲げ弾性率を有する低騒音歯車(特開平2−066365号公報)、ポリアセタール樹脂に、曲げ弾性率が100〜5000kg/cm2である熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーの中から選ばれた重合体、及びオキシアルキレン化合物からなる組成物(特開平4−36341号公報)、などが開示されているが、これらはポリオキシメチレン樹脂と一般的なポリウレタンからなる組成物にポリオルガノシロキサンやオキシアルキレン化合物などの潤滑剤を添加することで摩擦摩耗性の改良を図ったものであり、本願の如く、特定の構造のポリウレタン成分そのもので摩擦係数、摩耗量及びキシミ音の改良を図ったものではない。
【0007】
本願の(B)成分であるイソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体を開示している特開平7−316421号公報は熱可塑性樹脂(ポリアセタール樹脂の記載あり)と(B)成分を配合した組成物であり、帯電防止効果を目的としたもので、本願の摺動性の改良に関する事柄は示されておらず潤滑剤の併用に関する記載も無い。特開平11−189702号公報には、ポリアセタール樹脂、水溶性ポリオキシアルキレンを主体とするポリウレタン樹脂及び金属含有化合物あるいは窒素化合物の一種あるいは二種以上を配合してなる永久帯電防止性を有するポリアセタール組成物が開示されているが、摺動性の改良や潤滑剤の使用に関する記載はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情のもとで、対ポリオキシメチレン樹脂との摺動において、高温高荷重下における摩擦係数や摩耗量及びきしみ音の発生を防止し、さらに対金属摺動性を損なわない、繰り返し衝撃強度を改良した材料の開発を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、(A)ポリオキシメチレン樹脂、(B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体、(C)潤滑剤、及び必要により(D)芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレン樹脂からなる組成物が、対ポリオキシメチレン樹脂との摺動性において、高温下や高荷重下での摩擦係数、摩耗量の増大及びきしみ音の発生を防止し、さらに対金属及び非晶性樹脂との摺動性に優れ、繰り返し衝撃強度が大幅に改良された材料であることを見いだし、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち本発明は、
. (A)ポリオキシメチレン樹脂100重量部、(B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体0.1〜10重量部、(C)アルコール、脂肪酸、アルコールと脂肪酸とのエステル、アルコールとジカルボン酸とのエステル、平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物及びシリコーン化合物の中から選ばれる少なくとも一種の潤滑剤0.1〜10重量部及び(D)芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレン樹脂0.5〜10重量部からなるポリオキシメチレン樹脂組成物。
【0011】
.(B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体の分子量が、10,000〜500,000の範囲である上記に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
.(B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体の分子量が、30,000〜300,000の範囲である上記1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
. 上記1〜のいずれかに記載の樹脂組成物を、射出成形または押出成形し、必要により切削加工してなる成形品、である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の(A)成分に用いられるポリオキシメチレン樹脂はホルムアルデヒド、またはその3量体であるトリオキサンや4量体であるテトラオキサンなどの環状オリゴマーを重合し、重合体の両末端をエーテル、エステル基により封鎖したホモポリマーをはじめ、ホルムアルデヒドまたはその3量体であるトリオキサンや4量体であるテトラオキサンと、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1、3−ジオキソラン、グリコールのホルマール、ジグリコールのホルマールなどとを共重合させて得られた炭素数2〜8のオキシアルキレン単位をオキシメチレンに対して、0.1〜20モル%を含有するオキシメチレンコポリマーやさらに分岐状分子鎖を有するもの、オキシメチレン単位からなるセグメント50重量%以上と異種セグメント50重量%以下とを含有するオキシメチレンブロックポリマーのうちの少なくとも一種である。オキシメチレンブロックポリマーとしては特願平11−216654号公報に示されるブロックポリマーが有用である。
【0013】
これらポリオキシメチレン樹脂の中でコポリマーを用いる場合は、コモノマー量が0.1〜10モル%のものが好ましく、さらに好ましくは0.2〜5.0モル%である。オキシアルキレン単位が0.1モル%未満では熱安定性に不安があり、10モル%を超えると曲げ弾性率の低下に起因する摺動性能の低下が認められる。また、本発明で用いらるポリオキシメチレン樹脂の溶融指数MI(ASTM−D1238−57Tの条件で測定)は、1.0g/10分から100g/10分、好ましくは2.0g/10分から80g/10分である。1.0g/10分未満では成形加工が困難で、100g/10分を超えると耐久性が不十分である。
【0014】
本発明のポリオキシメチレン樹脂には、従来のポリオキシメチレン樹脂に使用されている安定剤、例えば熱安定剤、耐候(光)安定剤を単独、またはこれらを組み合わせて用いることが出来る。熱安定剤としては酸化防止剤、ホルムアルデヒドやぎ酸の捕捉剤およびこれらの併用が効果がある。
【0015】
酸化防止剤としては、ヒンダードフエノール系酸化防止剤が好ましく、例えば、n−オクタデシル−3−(3’5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3−(3’−メチル−5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−テトラデシル−3−(3’5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)、1,4−ブタンジオール−ビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)、トリエチレングリコール−ビス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)、テトラキス−(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートメタン、3,9−ビス(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、N,N’−ビス−3−(3’5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プリピオニルヘキサメチレンジアミン、N,N’−テトラメチレンビス−3−(3’−メチル−5’−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオニルジアミン、N,N’−ビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオニル)ヒドラジン、N−サリチロイル−N’−サリチリデンヒドラジン、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、N,N’−ビス(2−(3−(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ)エチル)オキシアミド等がある。
【0016】
これらヒンダードフェノール系酸化防止剤のなかでもトリエチレングリコールービス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)、テトラキス−(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートメタンが好ましく、トリエチレングリコールービス−(3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート)が特に好ましい。
【0017】
ホルムアルデヒドやギ酸の捕捉剤としては、(イ)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物および重合体、(ロ)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシド等が挙げられる。
(イ)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物としては、(1)ジシアンジアミド、(2)アミノ置換トリアジン、(3)アミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合物等が挙げられる。
【0018】
(2)アミノ置換トリアジンとしては、例えば、グアナミン(2,4−ジアミノ−sym−トリアジン)、メラミン(2,4,6−トリアミノ−sym−トリアジン)、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラミン、N,N−ジフェニルメラミン、N,N−ジアリルメラミン、N,N’,N’’−トリフェニルメラミン、N−メチロールメラミン、N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリメチロールメラミン、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フェニル−sym−トリアジン)、2,4−ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−クロロ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メルカプト−sym−トリアジン、2,4−ジオキシ−6−アミノ−sym−トリアジン(アメライト)、2−オキシ−4,6−ジアミノ−sym−トリアジン(アメリン)、N,N’,N’−テトラシアノエチルベンゾグアナミン等がある。
【0019】
(3)アミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合物としては、例えば、メラミン−ホルムアルデヒド重合物等がある。これらの中で、ジシアンジアミド、メラミン及びメラミン−ホルムアルデヒド重合物が好ましい。
さらに(イ)ホルムアルデヒド反応性窒素基を有する重合体としては、(1)ポリアミド樹脂、(2)アクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミドおよびその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で重合して得られる重合体、(3)アクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミド及びその誘導体と他のビニルモノマーとをラジカル重合の存在下で重合して得られる重合体、(4)アミン、アミド、尿素、及びウレタン等の窒素基を含有する重合体でも良い。
【0020】
(1)のポリアミド樹脂としては、ナイロン4−6、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン6−12、ナイロン12等、及びこれらの共重合物、例えば、ナイロン6/6−6、ナイロン6/6−6/6−10、ナイロン6/6−12等が挙げられる。(2)アクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミドおよびその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で重合して得られる重合体としては、ポリ−β−アラニン共重合体が挙げられる。これらのポリマーは特公平6−12259号、特公平5−87096号、特公平5−47568号及び特開平3−234729号の各公報記載の方法で製造することができる。(3)アクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミド及びその誘導体と他のビニルモノマーとをラジカル重合の存在下で重合して得られる重合体は、特開平3−28260号公報記載の方法で製造することが出来る。
【0021】
(ロ)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシドとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムもしくはバリウムなどの水酸化物、上記金属の炭酸塩、りん酸塩、けい酸塩、ほう酸塩、カルボン酸塩が挙げられる。該カルボン酸塩のカルボン酸は、10〜36個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸等であり、これらのカルボン酸はヒドロキシル基で置換されていてもよい。飽和脂肪族カルボン酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、セロプラスチン酸が挙げられる。不飽和脂肪族カルボン酸は、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸などが挙げられる。又、アルコキシドとして、上記金属のメトキシド、エトキシドなどが挙げられる。
【0022】
耐候(光)安定剤としては、(イ)ベンゾトリアゾール系物質、(ロ)シュウ酸アニリド系物質及び(ハ)ヒンダードアミン系物質が好ましい。(イ)ベンゾトリアゾール系物質としては、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−イソアミル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられ、好ましくは2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾールである。
【0023】
(ロ)シュウ酸アニリド系物質としては、例えば、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリド等が挙げられる。これらの物質はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0024】
(ハ)ヒンダードアミン系物質としては、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,26,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(エチルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)−カーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−オキサレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−テレフタレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−エタン、α,α’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−p−キシレン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリレン−2,4−ジカルバメート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレン−1,6−ジカルバメート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,4−トリカルボキシレート等が挙げられ、好ましくはビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケートである。上記ヒンダードアミン系物質はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また上記ベンゾトリアゾール系物質、およびシュウ酸アニリド系物質の中から選ばれる一種以上、とヒンダードアミン系物質の組合せが最も好ましい。
【0025】
本発明の(B)成分に用いられるイソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子量ジオール化合物を重合して得られる重合体に用いられるイソシアネート化合物は、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルヘキサン、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェート、ヘキサメチレンジジイソシアネートの環状3量体から選ばれる少なくとも一種であり、これらの中ではトリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジソシアネートが好ましく、さらにトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジソシアネートがより好ましい。
【0026】
ポリアルキレンオキサイドとしては、重合度が4〜1000の範囲のポリエチレングリコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合体、エチレンオキサイドと1,4ブタンジオールとの共重合体、エチレンオキサイドとテトラメチレングルコールとの共重合体、ポリプロピレングリコール、ポリ−1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレングリコールから選ばれる少なくとも一種である。[ここで共重合体は、ブロック共重合体でもランダム共重合体であっても良い。]また、好ましい重合度は10〜500の範囲である。(B)成分中でのポリアルキレンオキサイド成分中のポリエチレンオキサイド成分とポリエチレンオキサイド以外の成分との比率はポリエチレンオキサイド成分が40重量%以上、好ましくは60重量%以上、より好ましくは80重量%以上である。ポリエチレンオキサイド成分が40重量%未満では、対ポリオキシメチレン樹脂摺動性と繰り返し衝撃の改良効果が低下するため好ましくない。
【0027】
必要により用いられる低分子ジオール化合物は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、重合度4未満のポリアルキレンオキサイド(ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合体、ポリプロピレングリコール、ポリ1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレングリコールなど)を用いることも可能であるが、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールが好ましい。
【0028】
このイソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子量ジオール化合物を重合して得られる重合体は、特開平6−144889号公報、特開平7−316421号公報および特開平8−92476号公報に記載された方法で製造するすることが出来る。具体的には、押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを用いて、イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子量ジオール化合物を反応させることにより得られる。反応温度は30〜230℃、好ましくは40〜200℃で、反応時間は1分〜30時間、好ましくは3分〜5時間である。この反応は溶剤を用いても良く、この際、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、ジオキサン、メチルエチルケトンおよびトルエンなどの溶媒やジブチル錫ラウレート、ジオクチル錫ラウレートなどの有機金属化合物やトリエチルアミン、ジアザビシクロウンデセンなどのアミン類などのウレタン化触媒を用いることも可能である。
【0029】
イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子量ジオール化合物を重合して得られる重合体の分子量はクロロホルムを溶媒として、ゲルパーメーションクロマトグラフで測定したポリスチレン換算分子量で10,000〜500,000の範囲が好ましく、30,000〜300,000の範囲がより好ましい。分子量が10,000未満では、繰り返し衝撃強度の改良効果が不十分で、分子量が500,000を超えると、対ポリオキシメチレン樹脂との摺動における改良効果が不十分となるため好ましくない。
【0030】
本発明の(C)成分に用いられる潤滑剤は、アルコール、脂肪酸、アルコールと脂肪酸とのエステル、アルコールとジカルボン酸とのエステル、及び平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物、およびシリコーン化合物の中から選ばれる少なくとも一種である。
【0031】
アルコールとしては、1価アルコール、多価アルコールであり、例えば1価アルコールの例としては、オクチルアルコール、カプリルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ベンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘブタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、ペヘニルアルコール、セリルアルコール。メリシルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−イソヘプチルイシウンデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−メチルステアリルアルコール、ユニリンアルコールなどがあげられる。
【0032】
多価アルコールとしては、2〜6個の炭素原子を含有する多価アルコールであり、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、トレイトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルバイト、ソルビタン、ソルビトール、マンニトールがあげられる。
【0033】
脂肪酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシ酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸等が挙げられ、かかる成分を含有してなる天然に存在する脂肪酸またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの脂肪酸はヒドロキシ基で置換されていてもよい。
【0034】
アルコールと脂肪酸のエステルとしては下記に示す、アルコールと脂肪酸とのエステルである。アルコールとしては1価アルコール、多価アルコールであり、例えば1価アルコールの例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ベンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコール、ユニリンアルコール等の飽和・不飽和アルコールが挙げられる。多価アルコールとしては、2〜6個の炭素原子を含有する多価アルコールであり、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルバイト、ソルビタン、ソルビトール、マンニトール等があげられる。
【0035】
脂肪酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシ酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸等が挙げられ、かかる成分を含有してなる天然に存在する脂肪酸またはこれらの混合物等が挙げられ、これらの脂肪酸はヒドロキシ基で置換されていてもよい。これら、アルコールと脂肪酸のエステルの中では、炭素数12以上の脂肪酸とアルコールとのエステルが好ましく、炭素数12以上の脂肪酸と炭素数10以上のアルコールとのエステルがより好ましく、炭素数12〜30の脂肪酸と炭素数10〜20のアルコールとのエステルがさらに好ましい。
【0036】
アルコールとジカルボン酸のエステルは、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ベンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコール、ユニリンアルコール等の飽和・不飽和の一級アルコールとシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカニン酸、ブラシリン酸、マレイン酸、フマール酸、グルタコン酸等のジカルボン酸とのモノエステル、ジエステル及びこれらの混合物である。
【0037】
これらのアルコールとジカルボン酸のエステルの中では、炭素数10以上のアルコールとジカルボン酸とのエステルが好ましい。
平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物とは〔式1〕で示される化合物である。
【0038】
【化1】
Figure 0004601131
【0039】
〔R1、R2は水素、アルキル基、アリール基、エーテル基より選ばれ、各々同一でも異なっていても良い。nは平均重合度で10〜500である。〕
アルキル基としては、例えばエチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基等であり、アリール基としては、例えばフェニル基、p−ブチルフェニル基、p−オクチルフェニル基、p−ノニルフェニル基、ベンジル基、p−ブチルベンジル基、トリル基、キシリル基等がある。またエーテル基としては例えばエチルエーテル基、プロピルエーテル基、ブチルエーテル基等がある。
【0040】
具体的にオレフィン化合物を構成するモノマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、1−ヘキセン、2,3−ジメチル−2−ブテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等で表されるオレフィン系モノマー、又は、アレン、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、シクロペンタジエン等で表されるジオレフィン系モノマーがある。これらオレフィン系モノマー、ジオレフィン系モノマーの2種以上を共重合して得られる化合物であってもかまわない。
【0041】
オレフィン化合物がジオレフィン系モノマーを重合して得られる化合物である場合は、熱安定性向上の観点から慣用の水素添加法を用いて炭素−炭素不飽和結合を極力少なくしたオレフィン化合物を用いる方が好ましい。オレフィン化合物を構成するオレフィン単位の平均重合度nは10〜500の間にある必要があり、好ましくは15〜300の範囲である。平均重合度nが10より小さい場合は、長期の潤滑特性が低下すると共に、金型汚染性へも悪影響を与えるため好ましくない。nが500より大きい場合は、初期の潤滑特性が大きく低下するため好ましくない。
【0042】
シリコーン化合物としては、公知のシリコーン化合物、及びその変性品から必要に応じて選ばれるものである。例えば、〔式2〕で表されるジメチルポリシロキサン、及びそのメチル基が水素、アルキル基、アリール基、エーテル基、エステル基や反応性置換基であるアミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、カルビノール基、メタクリル基、メルカプト基、フェノール基、ビニル基、ポリエーテル基、フッ素含有アルキル基などで置換されたシリコーン化合物を用いることが出来る。また、後述するように他の樹脂に上記シリコーン化合物をグラフト重合させたものも使用可能である。
【0043】
これらのシリコーン化合物は2種以上を併用してもかまわない。本願組成物の摺動性能を満足させるためには、シリコーン化合物の平均重合度は1,000〜10,000であることが必要で、さらに1,000〜8,000が好ましい。平均重合度が1,000未満では長期の摩擦摩耗性が悪化するため好ましくなく、10,000を超えると摩擦摩耗性能が低下するため好ましくない。この摩擦摩耗性能の低下は樹脂中に均一に分散することが難しくなるためではないかと推測される。
【0044】
【化2】
Figure 0004601131
【0045】
これらシリコン化合物は、取り扱いの利便性から他の樹脂(例えばポリエチレンやポリプロピレン樹脂などのオレフィン系樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂)と予め混練し、ペレット化されたマスターバッチを用いることや、他の樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂)に上記のシリコーン化合物をグラフトさせたものなどを用いることも可能である。ポリオレフィン系樹脂にシリコーンガムがグラフトした樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン及びテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂(これらは酢酸ビニルなどの少量のビニル系単量体を含有していても良い。)に、下記、式2に示す平均重合度が1,000〜10,000のポリジメチルシロキサンに代表される化合物をグラフト重合したものである。このポリオレフィンにシリコーンガムがグラフトした樹脂は特公昭52−36898号公報に示す様に、ポリオレフィンとシリコーンガムを有機過酸化物、紫外線、ガンマー放射線及びイオウの存在下で特定の温度及び剪断条件下で溶融混練することによって製造する事が出来る。また、同様の技術は特公昭56−1201号公報にも示されている。また、特公平6−43472号公報に提案されているような触媒を用いてシリコーン化合物にポリマーをグラフト共重合させる方法でも良い。
【0046】
また、これらシリコン化合物は電気的接点不良を防止する上から、環状低分子モノマーおよびオリゴマーの含有量を極力少なくしたものがより好ましい。
本発明の(D)成分に用いられる芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレン樹脂において、芳香族ビニルモノマーとは、ベンゼン環を含むビニルモノマーである。例えば、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレンなどのアルキル置換スチレンなどで、中でも、スチレンが好ましい。
【0047】
また、活性水素含有ビニルモノマーとは具体的には、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、p−ヒドロキシフェニルメタクリレート、p−ヒドロキシベンジルメタクリレート、グリセリンモノメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリコールメタクリレートなどのα,β不飽和カルボン酸の水酸基含有エステル、アクリル酸、メタアクリル酸、アクリルアミド、アリルアミン、アリルアルコールなどである。
【0048】
これらの中ではα,β不飽和カルボン酸の水酸基含有エステルが好ましく、2−ヒドロキシエチルメタクリレートが特に好ましい。グラフト変性体を構成するポリエチレンとは、エチレン単位90重量%以上、及びブテン−1やプロピレンなどのビニルモノマー単位10重量%以下からなるポリエチレンである。好ましい分子量は2,000〜1,000,000の範囲であり、かつ比重が0.91〜0.98で、融点が100〜140℃の範囲にあるものが好適である。具体例としては、ポリエチレンワックス、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレンなどが挙げられるが、数平均分子量が2〜5万のエチレンのホモポリマーである低密度ポリエチレンが好ましい。
【0049】
本発明における芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレンの製造方法としては、ビニルモノマーをラジカル開始剤の存在下でポリエチレンにグラフトさせる方法や予め造られたポリマーをグラフトさせる方法で製造する方法がある。好ましくは「高分子論文集」第44巻、第2号、89〜95頁(1987年)に記載の過酸化結合を側鎖にもつポリマーのポリオレフィンへのグラフト化反応を利用する方法を用いて製造する方法である。
【0050】
本願のグラフト変性体における芳香族ビニルモノマー含有量は、グラフト体トータルに対し、20〜40重量%含むことが好ましい。さらに好ましくは25〜35重量%である。また、活性水素含有ビニルモノマーのグラフト体トータルに対する量は0.1〜3重量%の範囲であり、好ましくは0.3〜2.5重量%である。
本発明におけるグラフト変性体のうち好ましいのは、ポリエチレンへのスチレングラフト重合体およびポリエチレンへのスチレン−α,β不飽和カルボン酸の水酸基含有エステル共重合体のグラフト重合体である。
【0051】
本発明における芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレンの添加量は、ポリオキシメチレン樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲であり、0.5重量%未満では摩擦摩耗性の改良効果が不十分であり、10重量%を超えると成形品にハクリがみられる場合があるため好ましくない。好ましい添加量はポリオキシメチレン樹脂100重量部に対して1〜8重量部であり、さらに好ましくは1〜5重量部である。
【0052】
さらに本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物は、所望に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で、従来ポリオキシメチレン樹脂で用いられる各種の添加剤(例えば、本願記載以外の潤滑剤やポリオキシメチレン樹脂で一般的に使用される結晶核剤、離型剤、無機フィラー、染顔料など)を用いることが出来る。
本発明の組成物の製造方法は一般的に使用されている溶融混練機を用いることが出来る。溶融混練機としてはニーダー、ロールミル、単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機等上げることが出来る。このときの加工温度は180〜240℃であることが好ましく、品質や作業環境の保持のためには不活性ガスによる置換や一段及び多段ベントで脱気することが好ましい。
【0053】
また、本願の組成物は、一般的に熱可塑性樹脂の成形に使用されている射出成形機を用いて射出成形を行なうことで成形品が得られる。また、射出成形した厚肉の成形品や、押出成形で成形した直径数mm〜40cmの丸棒や数mm〜10cmの厚板をアニール処理(120〜150℃で5〜50時間の加熱処理)を行った後、フライス盤等の切削加工機械を用いる事で切削成形品が得られる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。尚、実施例および比較例で使用する成分の内容と評価方法を以下に示す。
【0054】
[使用成分の内容]
A.ポリオキシメチレン樹脂
A−1;両末端がアセチル化されたメルトインデックス10g/10分(ASTM D−1238−57T E条件)のポリオキシメチレンホモポリマー
A−2;1,3ジオキソラン0.5モル%を共重合成分として含むメルトインデックス9g/10分(ASTM D−1238−57T E条件)のポリオキシメチレンコポリマー
【0055】
B.ポリアルキレングリコールとイソシアネート及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体
B−1;平均分子量2000のポリエチレングリコール89.0重量部とジフェニルメタンジイソシアネート11.0重量部を池貝鉄工(株)製PCM−30二軸押出機(30mmφ、L/D=32)を用いて、シリンダー温度190℃で5分間溶融混練を行った。得られた樹脂をゲルパーメーションクロマトグラフ(クロロホルム溶媒)を用いて測定したポリスチレン換算分子量は100,000であった。
【0056】
B−2;平均分子量2000のポリエチレングリコール68.3重量部と平均分子量1000のポリプロピレングリコール18.5重量部及びジフェニレンメタンジイソシアネート13.2重量部の割合で調合し、池貝鉄工(株)製PCM−30二軸押出機(30mmφ、L/D=32)を用いて、シリンダー温度190℃で5分間溶融混練を行った。得られた樹脂をゲルパーメーションクロマトグラフ(クロロホルム溶媒)を用いて測定したポリスチレン換算分子量は200,000であった。
【0057】
B−3;平均分子量2000のポリエチレングリコール62.7重量部、エチレングリコール5. 8重量部及び4−4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート31.5重量部を池貝鉄工(株)製PCM−30二軸押出機(30mmφ、L/D=32)を用いて、シリンダー温度190℃で5分間溶融混練を行った。得られた樹脂をゲルパーメーションクロマトグラフ(クロロホルム溶媒)を用いて測定したポリスチレン換算分子量は300,000であった。
【0058】
B−4;平均分子量6,000のポリエチレングリコール90重量部と平均分子量8,500のポリオキシエチレンオキシプロピレングリコール(平均分子量1,700のポリプロピレングリコールにエチレンオキサイドを付加したもの)120重量部及び4−4‘−ジフェニレンメタンジイソシアネート7重量部を容量5リットルのニーダーを使用して、160℃で2.5時間反応させた。得られた樹脂をゲルパーメーションクロマトグラフ(クロロホルム溶媒)を用いて測定したポリスチレン換算分子量は58,000であった。
B−5;日本ポリウレタン株式会社製、ミラクトランP22M(比較例)
【0059】
C.潤滑剤
C−1;アジピン酸ジラウリルエステル
C−2;ミリスチン酸セチルエステル
C−3;液状エチレン−プロピレン共重合体(エチレン/プロピレン=50/50モル比、重合度=55)
C−4;ダウコーニング社製シリコーンマスターペレットSP−310
【0060】
D.芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレン
D−1;Mn=30,000の低密度ポリエチレンとポリスチレン(30重量%)とのグラフト共重合体。
【0061】
[評価方法]
(1)物性評価
実施例及び比較例で得られたペレットを80℃で3時間乾燥した後、シリンダー温度200℃に設定された5オンス成形機(東芝機械(株)製IS−100E)を用いて、金型温度70℃、冷却時間30秒の条件で試験片を成形した。この試験片及びペレットを用いて下記の試験を行った。
1.メルトフローレート;ASTM D−1238−57Tに基づいて測定。
2.引張強度、伸度;ASTM D638に基づいて測定。
3.曲げ強度、弾性率;ASTM D790に基づいて測定。
4.アイゾッド衝撃強度;ASTM D256に基づいて測定。
5.繰り返し衝撃強度;
アイゾッド衝撃強度を測定するために調整した試験片を東洋精機(株)製繰り返し衝撃試験機で、荷重160g、落下高さ20mm、落下速度35回/分の条件で繰り返し衝撃試験を行い、破断するまでの回数を測定した。
【0062】
(2)摺動性能
実施例及び比較例で得られたペレットを80℃で3時間乾燥した後、シリンダー温度200℃に設定された1オンス成形機(東洋機械金属(株)製TI−30G)で金型温度70℃、冷却時間20秒の条件で、厚さ3mmの平板を成形し試験片とした。この試験片を、往復動摩擦摩耗試験機(東洋精密(株)製AFT−15MS型)を用いて荷重2kg、線速度30mm/sec、往復距離20mmおよび環境温度23℃と80℃の条件で30,000回往復し、摩擦係数と摩耗量及びキシミ音の測定を行った。相手材料としては、SUS304試験片(直径5mmの球)、ポリアセタール樹脂試験片(旭化成工業(株)製テナック−C4520を用いて成形した直径5mmの円筒状で先端R=2.5mm)及びポリフェニレンエーテル樹脂試験片(旭化成工業(株)製ザイロンX332Vを用いて成形した直径5mmの円筒状で先端R=2.5mm)を用いた。
キシミ音の評価の基準は以下の通り。
◎;全く発生しないもの。
○;摺動試験の後半(1万回以降)で微かにキシミ音が認められるもの。
×;摺動試験の初期から明瞭にキシミ音の発生が認められるもの。
【0063】
参考例1】
A−1成分のポリオキシメチレン樹脂100重量部、B−1成分のポリアルキレングリコールとイソシアネート重合体1.5重量部、C−1成分の潤滑剤1.5重量部、安定剤としてトリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕0.3重量部、ポリ−β−アラニン0.3重量部をヘンシェルミキサーで均一にブレンドした後、200℃に設定されたL/D=30の二軸押出機を用いて押出混練を行った。押出された樹脂はストランドカッターでペレットとした。このペレットを用いて測定を行い結果を表1に示した。
【0064】
参考例2〜5】
B−1成分を表1に示す量に変更する以外は参考例1と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
【0065】
【実施例
さらにD−1成分の変性ポリエチレン樹脂を使用し、それを2重量部を添加する以外は参考例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0066】
【比較例1】
B−1成分を表1に示す量に変更する以外は実施例1と全く同様に実施した。
結果を表1に示す。
【0067】
【比較例2】
B−1成分、C−1成分を添加しない以外は実施例1と全く同様に実施した。
結果を表1に示す。
【0068】
【比較例3】
B−1成分を添加しない以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
【0069】
【比較例4】
C−1成分を添加しない以外は実施例1と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
【0070】
【比較例5】
B−1成分に変えてB−5成分を添加した以外は実施例2と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
【0071】
【比較例6】
B−1成分を添加しない以外は実施例6と全く同様に実施した。結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
Figure 0004601131
【0073】
参考例6〜8
B−1成分に変えて、B−2、B−3及びB−4成分を用いる以外は参考例1と全く同様に実施した。結果を表2に示す。
【0074】
参考例9〜11
C−1成分に変えて、C−2、C−3及びC−4成分を用い、量を表2に示すものとする以外は参考と全く同様に実施した。結果を表2に示す。
【0075】
【表2】
Figure 0004601131
【0076】
参考例12
A−2成分のポリオキシメチレン樹脂100重量部、B−1成分のポリアルキレングリコールとイソシアネート重合体1.5重量部、C−1成分の潤滑剤1.5重量部、安定剤としてトリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕0.3重量部、66ナイロン0.05重量部及びメラミン0.15重量部をヘンシェルミキサーで均一にブレンドした後、200℃に設定されたL/D=30の二軸押出機を用いて押出混練を行った。押出された樹脂はストランドカッターでペレットとした。このペレットを用いて測定を行い、結果を表3に示した。
【0077】
参考例13〜15
C−1成分を表3に示すものと量に変更する以外は参考12と全く同様に実施した。結果を表3に示す。
【0078】
【実施例
さらにD−1成分の変性ポリエチレン樹脂を2重量部を添加する以外は参考12と同様に実施した。結果を表3に示す。
【0079】
【比較例7】
B−1成分、C−1成分を添加しない以外は実施例13と全く同様に実施した。結果を表3に示す。
【0080】
【比較例8】
C−1成分を添加しない以外は実施例13と全く同様に実施した。結果を表3に示す。
【0081】
【比較例9】
B−1成分を添加しない以外は実施例13と全く同様に実施した。結果を表3に示す。
【0082】
【表3】
Figure 0004601131
【0083】
【発明の効果】
本発明のポリオキシメチレン樹脂は、対ポリオキシメチレン樹脂との摺動で問題となる高荷重高温下での摩擦係数、摩耗量の増大やきしみ音の発生がなく、対金属との摺動性に優れ、繰り返し衝撃強度が大幅に改良された樹脂組成物である。本材料は精密機器、OA機器、自動車および工業材料における摺動部品、特に高温高負荷で使用されるギヤ、プレート、スライダー、ローラーなどの材料に好適である。

Claims (4)

  1. (A)ポリオキシメチレン樹脂100重量部、(B)イソシアネート
    化合物とポリアルキレンオキサイド、及び必要により低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体0.1〜10重量部、(C)アルコール、脂肪酸、アルコールと脂肪酸とのエステル、アルコールとジカルボン酸とのエステル、平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物及びシリコーン化合物の中から選ばれる少なくとも一種の潤滑剤0.1〜10重量部及び(D)芳香族ビニルモノマー単独、または芳香族ビニルモノマーと活性ビニルモノマーとによりグラフト変性されたポリエチレン樹脂0.5〜10重量部からなるポリオキシメチレン樹脂組成物。
  2. (B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド及び必要に
    より低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体の分子量が、10,000〜500,000の範囲である請求項に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  3. (B)イソシアネート化合物とポリアルキレンオキサイド及び必要に
    より低分子ジオール化合物を重合して得られる重合体の分子量が、30,000〜300,000の範囲である請求項に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の樹脂組成物を、射出成形または押出
    成形し、必要により切削加工してなる成形品。
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