JP4598583B2 - 蒸気タービンシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービンのノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部との間からの蒸気漏れを少なくする蒸気タービンシール装置に関する。
従来の蒸気タービンシール装置には、静止部側に複数のシールフィンを設け、このシールフィンをロータ表面に半径方向の間隔を開けて対向して配置するとともに、シールフィンが対向するロータ表面部分に凹凸部を形成し、その凹凸部に合わせてシールフィン長さを変えたものが知られている。これは、ハイロー型ラビリンスシール装置と呼ばれているものがあり、シールフィンとロータ凹凸部との半径方向の間隙を可能な限り微小に設定するか、シールフィンを多数設けて蒸気通過距離を長くすることで、蒸気漏洩損失低減とそれによるタービン効率向上を図っている。
また、コーキングシールと呼ばれる埋め込み型のシール技術がある。これは、静止部或いは回転部に所定間隔で複数の溝を設け、この溝にシールフィンをコーキングして固定するものであり、コーキングシールにはスタッガード型とダブルストリップ型とがある。スタッガード型は、静止部側のシールフィンと回転部側のシールフィンをロータ軸方向にずらしかつ交互に重なり合う形で配置したものであり、ダブルストリップ型は、静止部側のシールフィンと回転部側のシールフィンを半径方向に一定間隙を設けて配置したものである。このようなコーキングシールは、シールフィン自体が極めて薄く、放熱性が良いため、ロータの熱変形による過大な軸振動(ラビング振動)が起こりにくいという利点がある。
更に、静止部と回転部のそれぞれにシールフィンを設け、静止部側のシールフィンと回転部側のシールフィンとをロータ軸方向にずらしかつ交互に重なり合う形で配置したシール装置のシール性能を向上する技術として、特開2003−201806号公報に記載のシール装置がある。これは、静止部側である静翼ダイアフラム外輪に備えられるシールフィンに突き出し板を周方向に複数個設けたものであり、流体を突き出し板に衝突させて剥離渦を発生させ、シールフィンと回転部側である動翼シュラウドとの隙間を流れる流体の流動圧損を増大させることで、流体漏れを低減している。
特開2003−201806号公報
従来のハイロー型ラビリンスシール装置においては、タービン非運転時と定常運転時の間に大きな温度差がある場合、静止部での熱膨張量と回転部での熱膨張量との差が発生するため、ロータ突部とシールフィンが接触し、この接触部位での温度上昇、熱膨張によりロータの円周上の一部が凸に変形する可能性がある。この場合、さらに接触が強まるとともにロータの局部熱伸びも肥大化し、最終的にラビング振動と呼ばれる過大な軸振動が発生する。ラビング振動が発生した場合、タービンの運転を停止しなくてはならない上、最悪の場合、接触部での熱応力によるひずみによりタービンロータが変形してしまうといった問題があった。
スタッガード型のコーキングシール装置は、回転部側のシールフィンと静止部とが接触した場合、シールフィンは一時的に温度上昇するが、シールフィン自体が極めて薄くかつロータ自体が高速回転しているため、蒸気の流れによりシールフィンは冷却されロータ内部への入熱は低く抑えられる。そのためハイロー型ラビリンスシール装置でみられるような、ロータへの局部的入熱による熱伸びや、ラビング振動は発生しない。しかし、回転部側のシールフィンとロータとの間隙を小さくとり過ぎた場合、今度はそのシールフィンとロータ間での接触が発生し、上述したようなロータへの局部的入熱による熱伸びや、ラビング振動が発生するという問題があった。
また、スタッガード型のコーキングシール装置においては、静止部と回転部のロータ軸方向の熱伸び差によりシールフィン同士が接触した場合、シールフィン自体が変形し、シール間隙が広がることによりシール性能が劣化してしまうという問題もあった。
ダブルストリップ型のコーキングシール装置は、静止部と回転部の熱伸び差によってロータ軸方向のずれが生じた場合でも、シールフィン同士が接触する可能性は無い。しかし、ダブルストリップ型では、対向するシールフィンの軸方向の間隔が常に一定距離に保たれていればシール性能は高いが、蒸気タービンが起動から定常運転に入るまでには静止部とロータ(回転部)間で温度差が生じ、そのため軸心方向へも熱伸び差が生じてしまう。シールフィン同士の軸方向の間隔に変化が生じた場合、このシール装置ではシール性能が大きく低下してしまうといった問題があった。
特開2003−201806号公報に記載のシール装置は、シールフィンに設けた突き出し板に流体を衝突させて剥離渦を発生させ、流体の流動圧損を増大させることで、流体漏れを低減している。しかし、このシール装置の構成では、スタッガード型のコーキングシール装置の場合と同様、静止部と回転部のロータ軸方向の熱伸び差によりシールフィン同士が接触する可能性があり、その場合、シールフィンが破損し、事故につながるという問題がある。
本発明の目的は、蒸気漏れを防止するためタービンロータ近傍に設けられた蒸気タービンシール装置において、シールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止し、かつ静止部と回転部のロータ軸方向の熱伸び差による蒸気漏洩損失を低減し、シール性能の向上が図れる蒸気タービンシール装置を提供することにある。
上記目的を解決するために、本発明は次の構成を採用する。
まず、第1の本発明は、蒸気タービンのノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部との間からの蒸気漏れを少なくするため、前記ノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部とに配置される蒸気タービンシール装置において、前記ノズルダイヤフラム内輪側に半径方向に突出する複数の第1シールフィンを設けるとともに、前記ロータ外周部に半径方向に突出する複数の第2シールフィンを設け、前記複数の第2シールフィンに、前記ロータの回転によってロータ回転軸方向への流れを生じさせ、前記第1シールフィンと第2シールフィンとの間を漏れてくる流れを妨げる構造物を形成して、前記構造物が、前記第2シールフィンの相対する2表面について、下流側の表面より上流側の表面の方が表面粗さを細かくした構成とする
また、第2の本発明は、蒸気タービンのノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部との間からの蒸気漏れを少なくするため、前記ノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部とに配置される蒸気タービンシール装置において、前記ノズルダイヤフラム内輪側に半径方向に突出する複数の第1シールフィンを設けるとともに、前記ロータ外周部に、半径方向に突出しかつ前記複数の第1シールフィンに対して半径方向に隙間をあけて位置する複数の第2シールフィンを設け、前記複数の第2シールフィンに、前記ロータの回転によってロータ回転軸方向への流れを生じさせ、前記第1シールフィンと第2シールフィンとの間を漏れてくる流れを妨げる構造物を形成して、前記構造物が、前記第2シールフィンの相対する2表面について、下流側の表面より上流側の表面の方が表面粗さを細かくした構成とする
更に、上記第第2シールフィンは、好ましくは、ロータに所定の間隔で複数の溝を設け、これら複数の溝に、上記構造物を形成した複数の第2シールフィンをコーキングして固定したものである。また、上記第第2シールフィンは、複数の第2シールフィンをロータからの削り出しにより形成し、更にこの複数の第2シールフィンの削り出しにより上記構造物を作成したものであってもよい。
本発明によれば次の効果が得られる。
(1)静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による蒸気漏洩損失を低減し、シール性能の向上が図れ、その結果、タービン効率を向上できる。
(2)シールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができる。
(3)ダブルストリップ型の弱点である静止部と回転部のロータ軸方向の熱伸び差による蒸気漏洩損失を低減し、シール性能の向上が図れ、その結果、タービン効率を向上できる。
(4)シール装置1機当たりのシール性能が向上するので、ロータ回転軸方向に沿って配置されるシール装置数を削減できる。
(5)シール装置数を削減できるので、ロータ軸長及びケーシング部軸方向長さを短縮できる。
(6)シール装置数を削減でき、ロータ軸長及びケーシング部軸方向長さを短縮できるので、ロータ及びケーシング製作に伴う材料コスト、加工コストを削減できる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
まず、本発明の理解を容易にするため、従来の技術及びその問題点を図面を用いて説明する。
図13は蒸気タービンの構成図である。図13において、101はタービンロータ、102は動翼、103は内部ケーシング、104aはノズルダイヤフラム内輪側、104bはノズルダイヤフラム外輪側、105は静翼を各々示す。蒸気タービンは、タービンロータ101の周方向に配置された動翼102と、内部ケーシング103にノズルダイヤフラム外輪側104bを介して設けられた静翼105とを交互に配置し、更にこの動翼1列と静翼1列とで形成されるタービン段落1段を複数段設けることにより構成されている。そして、タービン内に引き込んだ蒸気を静翼105にて膨張・高速化させた後、動翼102の部分に流入させることによりタービンロータ101の回転運動としている。
タービンロータ101と静翼105のノズルダイヤフラム内輪側104aの間には、タービンロータ101の回転運動を許容するための間隙が設けられているが、この間隙は静翼105に流入する蒸気の漏れの原因ともなっていた。このような漏れはタービン効率低下の原因となるため、静翼105のノズルダイヤフラム内輪側104aのタービンロータ近傍には、一般にシール装置と呼ばれる蒸気漏れを防止するための部位が設けられている。
図14は従来のシール装置の代表例を示す構成図であり、ハイロー型のラビリンスシール装置を示す図である。図14において、ノズルダイヤフラムノズルダイヤフラム内輪側104aに複数のシールフィン107を備えたシール静止体106が嵌合固定されており、ロータ101の外周部に複数の凸部108が形成されている。シールフィン107はロータ突部108とその間の凹部底面とに半径方向の間隔を開けて対向して配置されている。このようにタービンロータ101と非接触構造を有するシール装置をラビリンスシールと呼んでおり、蒸気タービンにおいて広く用いられてきたシール装置である(以下、従来技術1という)。この従来技術1においては、各シールフィン107とタービンロータ101間の間隙を可能な限り微小に設定するか、若しくはシールフィン107を多数設け、蒸気通過距離を長くすることで、シールフィン107とタービンロータ101間の隙間から漏れ出る蒸気量を少なくし、蒸気漏洩損失低減とそれによるタービン効率向上を図っている。
しかし、従来技術1においては、タービン非運転時と定常運転時の間に大きな温度差がある場合、静止部での熱膨張量と回転部での熱膨張量との差が発生するため、ロータ突起部108とシールフィン107が流れ方向に重なり、接触してしまう可能性があった。ロータ突起部108とシールフィン107が接触した場合、タービンロータ接触部位での温度上昇、熱膨張によりロータ101の円周上の一部が凸に変形する。その場合、さらに接触が強まるとともにロータ101の局部熱伸びも肥大化し、最終的にラビング振動と呼ばれる過大な軸振動が発生する。ラビング振動が発生した場合、タービンの運転を停止しなくてはならない上、最悪の場合、接触部での熱応力によるひずみによりタービンロータ101が変形してしまうといった問題があった。
このような問題の解決方法として、コーキングシールと呼ばれるロータ埋め込み型シール技術がある。コーキングシールには大きく分けてスタッガード型コーキングシール(以下、従来技術2という)とダブルストリップ型コーキングシール(以下、従来技術3という)とがある。
図15に従来技術2の代表例を示す。従来技術2では、ノズルダイヤフラム内輪側のシール静止体106に所定間隔で溝を設け、この溝にシールフィン107Aをコーキングして固定するとともに、ロータ101にも所定間隔で溝を設け、この溝にシールフィン109をコーキングして固定し、かつシールフィン107Aとシールフィン109をロータ軸方向にずらしかつ交互に重なり合う形で配置する。
このシール装置において、タービンロータ101に埋め込まれたシールフィン109とシール静止体106とが接触した場合、シールフィン109は一時的に温度上昇する。しかし、シールフィン自体が極めて薄く、またタービンロータ101自体が高速回転しているため、蒸気の流れによりシールフィン109は冷却されタービンロータ101内部への入熱は低く抑えられる。そのため従来技術1でみられるような、ロータ101への局部的入熱のよる熱伸びや、ラビング振動は発生しない。
しかし、従来技術2においては、静止部と回転部の軸方向の熱伸び差によりシールフィン107Aとシールフィン109が接触した場合、シールフィン自体が変形し、シール間隙が広がることによりシール性能が劣化してしまう。また、シールフィン107Aとタービンロータ101との間隙を小さくとりすぎた場合、今度はシールフィン107Aとロータ101間での接触が発生し、従来技術1で見られたロータ101への局部的入熱による熱伸びや、ラビング振動が発生するという問題があった。
このような問題を解決するために従来技術3が提案されている。図16に従来技術3の代表例を示す。従来技術3では、ノズルダイヤフラム内輪側のシール静止体106に所定間隔で溝を設け、この溝にシールフィン107Aをコーキングして固定するとともに、ロータ101にも所定間隔で溝を設け、この溝にシールフィン109をコーキングして固定し、かつシールフィン107Aとシールフィン109とを半径方向に一定間隙を設けて配置する。また、図示の例では、シールフィン107Aとシールフィン109とではピッチ間隔を違えている。
このシール装置では、静止部と回転部の熱伸び差によって軸心方向のずれが生じた場合でも、シールフィン同士が接触する可能性は無く、更にシール性能を上げるためシールフィン枚数を増やすことも可能である。
従来技術3においては、対向するシールフィン107A,109の軸方向の間隔が常に一定距離に保たれていればシール性能は高い。しかし、蒸気タービンが起動から定常運転に入るまでにはケーシング(静止部)とロータ101(回転部)間で温度差が生じ、そのため軸心方向へも熱伸び差が生じてしまう。シールフィン同士の軸方向の間隔に変化が生じた場合、このシール装置ではシール性能が大きく低下してしまうといった問題があった。また、軸方向の熱伸び差による性能低下を補うため、多数のシールフィンを配置するという方法もある。しかし、シールフィンがある数を超えると吹き抜けを起こしてしまうため、配置するシールフィン枚数にも限界があった。この吹き抜けとは、一つのシールフィンを通り抜けた流体が完全に熱エネルギーに散逸せずに膨張室を通り過ぎて次の膨張室に流れ込む流体の運動エネルギー、すなわち次段への運動エネルギーの持ち越し現象のことをいう。この吹き抜けの増加はシール性能を悪化させてしまう。
本発明は、上記したような問題点を解決するものでる。
図1は本発明の第1の実施例である蒸気タービンシール装置を備えた蒸気タービンの構成図を示す。図1において、1はロータ、2は動翼、3は内部ケーシング、4aはノズルダイヤフラム内輪側、4bはノズルダイヤフラム外輪側、5は静翼、10は外部ケーシング、11は蒸気入口部位を各々示す。
蒸気タービンは、タービンロータ1の周方向に配置された動翼2と、内部ケーシング3にノズルダイヤフラム外輪側4bを介して設けられた静翼5とを交互に配置し、更にこの動翼1列と静翼1列とで形成されるタービン段落1段を複数段設けることにより構成されている。そして、タービン内に引き込んだ蒸気を静翼5にて膨張・高速化させた後、動翼2の部分に流入させることによりタービンロータ1の回転運動としている。
図2は図1のA−A部詳細図であって、本発明の第1の実施例におけるシール装置の構成を示す図である。図示のものはダブルストリップ型のコーキングシール装置に本発明を適用したものである。
図2において、ノズルダイヤフラム内輪側のシール静止体6に所定間隔で複数の溝を設け、この複数の溝に複数のシールフィン7をコーキングして固定するとともに、ロータ1にも所定間隔で複数の溝を設け、この複数の溝に複数のシールフィン9をコーキングして固定し、かつシールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置する。また、図示の例では、複数のシールフィン7と複数のシールフィン9とではそれぞれのロータ軸方向のピッチ間隔を違えている。
ロータ1側のシールフィン9の表面には半径方向に伸びる凹凸部12を周方向に離散的に、所定間隔を開けて形成している。凹凸部12の最適な個数は、漏れ速度とシールフィン9相互の間隔(ロータ軸方向の間隔)、シールフィン7とシールフィン9との間隙(ロータ軸方向及び半径方向の間隔)、及びタービンロータ1の回転数などから決定される。ここで重要なことは、凹凸部12は周方向に離散的に設置する点である。凹凸部12は、吹き抜け流れをかく乱する速度成分、タービンロータ1の回転軸に対し半径方向外向きの速度成分を誘起する構造であればよい。なお、図中の13はタービン内の蒸気流れ方向、14はタービンロータ1の回転方向を示す。
図3は図2に示すロータ1側のシールフィンの詳細図である。本実施例において、タービンロータ1の表面に埋め込まれているシールフィン9の片側の表面は、タービンロータ1の回転方向14に対して鉛直方向に、つまり放射状に(半径方向に)、所定間隔を開けて複数の凹部15a及び凸部15bを交互に形成した構成となっている。凹部15a及び凸部15bはシールフィン9の反対側の表面では凸部及び凹部となっており、それぞれ、上記の凹凸部12を構成している。また、その結果、シールフィン9の反対側の表面も、同様に凹部及び凸部を交互に放射状に形成した構成となっている。
以上のように形成された凹部15a及び凸部15bでは、タービンロータ1が回転することにより、タービンロータ1の外周部にある流体が凹部15a及び凸部15bのそれぞれのスロープ(傾斜部)16により凹部15aの凹面部分及び凸部15bの凸面部分に流れ17となって誘導され、回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分が形成される。この凹面部分及び凸面部分に沿う外向き半径方向成分17が、タービンロータ1、シール静止体6、シールフィン7,9から構成されるシール構造の吹き抜け速度を減少させて、その結果、シール性能を向上させるという効果が奏される。
図4は、本実施例によるシール装置の流線の模式図である。タービンロータ1に、図3で示した凹凸部12(凹部15a、凸部15b)を形成したシールフィン9を設けることにより、ロータ回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分17が形成される。半径方向外向きの流れ17は、シールフィン7前後の静圧力比P1/P2により生じた漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させる。これにより生じた漏れ流れ19は、従来の漏れ流れ18と較べて、より多くの流量が下流側のシールフィン7bに衝突し、より多くの流量がシールフィン7,7b,9,9bにより形成される膨張室20内に留まり、流れの運動エネルギーを熱エネルギーに散逸することができる。
したがって、本実施例によれば、漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させて、膨張室20内に大きな運動エネルギー散逸効果を持つ三次元的、かつ非定常な渦を発生させることにより、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型の弱点である静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による吹き抜け量(蒸気漏洩損失)を大きく低減することができ、シール性能を向上させることができる。また、本実施例によれば、シールフィン間隔を変えずに吹き抜けを小さくできるため、シール性能をより向上させることができる。
また、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型であるため、確実にシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができる。
また、シール装置1機当たりのシール性能が向上するので、ロータ回転軸方向に沿って配置されるシール装置数を削減できる。また、シール装置数を削減できるので、ロータ軸長及びケーシング部軸方向長さを短縮でき、その結果、ロータ及びケーシング製作に伴う材料コスト、加工コストを削減できる。
図5は本発明の第2の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。図示のものもダブルストリップ型のコーキングシール装置に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において第1の実施例と同等の部材には同一の符号を付し、その部分の説明を省略する。
本実施例において、タービンロータ1の表面に埋め込まれているシールフィン9の片側(図示の例では上流側)の表面は、タービンロータ1の半径から円周方向へと湾曲する翼形状を持つ複数の翼部21を所定間隔を開けて形成した構成となっている。
以上のように形成された翼部21では、タービンロータ1が回転することにより、タービンロータ1の外周部にある流体が、翼部21の翼形状に沿った流れ17となって誘導され、回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分が形成される。この翼形状に沿う半径方向外向きの流れ成分17が、タービンロータ1、シール静止体6、シールフィン7,9から構成されるシール構造の吹き抜け速度を減少させて、その結果、シール性能を向上されるという効果が奏される。
図6は、本実施例によるシール装置の流線の模式図である。タービンロータ1に、図5で示した翼部21を数するシールフィン9を設けることにより、ロータ回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分17が形成される。半径方向外向きの流れ17は、シールフィン7前後の静圧力比P1/P2により生じた漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させる。これにより生じた漏れ流れ19は、従来の漏れ流れ18と較べて、より多くの流量が下流側のシールフィン7bに衝突し、より多くの流量がシールフィン7,7b,9,9bにより形成される膨張室20内に留まり、流れの運動エネルギーを熱エネルギーに散逸することができる。
したがって、本実施例によれば、漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させて、膨張室20内に大きな運動エネルギー散逸効果を持つ三次元的、かつ非定常な渦を発生させることにより、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型の弱点である静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による吹き抜け量(蒸気漏洩損失)を大きく低減することができ、シール性能を向上させることができる。また本実施例によれば、シールフィン間隔を変えずに吹き抜けを小さくできるため、シール性能をより向上させることができる。
また、確実にシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができるなど、実施例1と同様の効果が得られる。
図7は本発明の第3の実施例にける蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。図示のものもダブルストリップ型のコーキングシール装置に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において第1の実施例と同等の部材には同一の符号を付し、その部分の説明を省略する。
本実施例において、タービンロータ1の表面に埋め込まれているシールフィン9の片側(図示の例では上流側)の表面は、タービンロータ1の回転方向14に対して鉛直方向に、つまり放射状(半径方向)に、溝部22を形成した構成となっている。本実施例では、溝部22はシールフィン素材の打ち出しにより形成されている。その結果、シールフィン9の反対側の表面では溝部22に対応した位置に半径方向に伸びる放射状の凸部22aが形成されている。
以上のように形成された溝部22では、タービンロータ1が回転することにより、タービンロータ1の外周部にある流体が溝部22のスロープ(傾斜部)16により溝内部に流れ17となって誘導され、回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分が形成される。この溝内部に沿う半径方向外向きの流れ成分17が、タービンロータ1、シール静止体6、シールフィン7,9から構成されるシール構造の吹き抜け速度を減少させて、その結果、シール性能を向上されるという効果が奏される。シールフィン9の反対側の表面に形成された凸部22aについても同様である。
図8は、本実施例によるシール装置の流線の模式図である。タービンロータ1に、図7で示した溝部22及び凸部22aを形成したシールフィン9を設けることにより、ロータ回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分17が形成される。半径方向外向きの流れ17は、シールフィン7前後の静圧力比P1/P2により生じた漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させる。これにより生じた漏れ流れ19は、従来の漏れ流れ18と較べて、より多くの流量が下流側のシールフィン7bに衝突し、より多くの流量がシールフィン7,7b,9,9bにより形成される膨張室20内に留まり、流れの運動エネルギーを熱エネルギーに散逸することができる。
したがって、本実施例によれば、漏れ流れ18を半径方向外向きに転向させて、膨張室20内に大きな運動エネルギー散逸効果を持つ三次元的、かつ非定常な渦を発生させることにより、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型の弱点である静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による吹き抜け量(蒸気漏洩損失)を大きく低減することができ、シール性能を向上させることができる。また本実施例によれば、シールフィン間隔を変えずに吹き抜けを小さくできるため、シール性能をより向上させることができる。
また、確実にシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができるなど、実施例1と同様の効果が得られる。
図9は本発明の第4の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。図示のものもダブルストリップ型のコーキングシール装置に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において第1の実施例と同等の部材には同一の符号を付し、その部分の説明を省略する。
本実施例において、タービンロータ1の表面に埋め込まれているシールフィン9の片側(図示の例では上流側)の表面23aに半径方向に伸びる放射状の溝部22を設け、シールフィン9の反対側の表面23bの溝部22に対応した位置に半径方向に伸びる放射状の凸部22aを形成している。また、シールフィン9の表面粗さが、シールフィン7,9の半径方向の隙間を漏れてくる蒸気流れに対して上流側に位置するシールフィン9の表面23aの表面粗さが、下流側に位置するシールフィン9の表面23bの表面粗さに対して、より細かくなる構成となっている。つまり、シールフィン9の上流側の表面23aは、細かな表面加工を施したシールフィン表面であり、下流側(反対側)の表面23bは、粗い表面加工を施したシールフィン表面である。
以上のように形成された溝部22及び凸部22aと表面粗さの異なる構成では、タービンロータ1が回転することにより、タービンロータ1の外周部にある流体が流れ17となって誘導され、回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分が形成される。また、その流速は、表面粗さが粗い下流側表面23bでは、表面粗さが細かい上流側表面23aに較べ大きくなる。この半径方向外向きの流速の違いは、タービンロータ1、シール静止体6、シールフィン7,9から構成されるシール構造の吹き抜け流れと逆方向の流れとなって誘起され、その結果、前記流れ速度を減少させてシール性能を向上されるという効果が奏される。
図10は、本実施例によるシール装置の流線の模式図である。タービンロータ1に、図9で示した溝部22及び表面23a,23bの異なる表面粗さを形成したシールフィン9を設けることにより、ロータ回転軸に対し半径方向外向きの流れ成分24a,24bが形成される。半径方向外向きの流れ24a,24bは、シールフィン7前後の静圧力比P1/P2により生じた漏れ流れ18に対し、反対方向の軸方向流れ25を生じさせる。これにより、より多くの流量がシールフィン7,7b,9,9bにより形成される膨張室20内に留まり、流れの運動エネルギーを熱エネルギーに散逸することができる。
したがって、本実施例によれば、漏れ流れ18に対して軸方向反対側に流れを転向させることにより、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型の弱点である静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による吹き抜け量(蒸気漏洩損失)を大きく低減することができ、シール性能を向上させることができる。また本実施例によれば、シールフィン間隔を変えずに吹き抜けを小さくできるため、シール性能をより向上させることができる。
また、確実にシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができるなど、実施例1と同様の効果が得られる。
図11は本発明の第5の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。図示のものもダブルストリップ型のコーキングシール装置に本発明を適用したものである。なお、以下の説明において第1の実施例と同等の部材には同一の符号を付し、その部分の説明を省略する。
本実施例において、タービンロータ1の表面に埋め込まれているシールフィン9に半径方向の切り欠き部26を放射状に複数個設けるとともに、その切り欠き部26の相対する縁部の一方或いは両方をロータ軸方向に押し広げ、その間に間隙を持たせた構成となっている。
以上のように形成されたシールフィン9では、タービンロータ1が回転することにより、タービンロータ1、シール静止体6、シールフィン7,9から構成されるシール構造の吹き抜け流れと逆方向の流がれ27が誘起され、その結果、前記流れ速度を減少させてシール性能を向上されるという効果が奏される。
図12は、本実施例によるシール装置の流線の模式図である。タービンロータ1に、図11で示した切り欠き部26を有するシールフィン9を設けることにより、タービンロータ1が回転することによって、シールフィン7前後の静圧力比P1/P2により生じた漏れ流れ18に対して軸方向反対側の流れ25を生じさせる。これにより、より多くの流量がシールフィン7,7b,9,9bにより形成される膨張室20内に留まり、流れの運動エネルギーを熱エネルギーに散逸することができる。
したがって、本実施例によれば、漏れ流れ18に対して軸方向反対側に流れを転向させることにより、シールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型の弱点である静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による吹き抜け量(蒸気漏洩損失)を大きく低減することができ、シール性能を向上させることができる。また本実施例によれば、シールフィン間隔を変えずに吹き抜けを小さくできるため、シール性能をより向上させることができる。
また、確実にシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができるなど、実施例1と同様の効果が得られる。
なお、以上の実施例は、本発明をシールフィン7とシールフィン9とを半径方向に一定間隙を設けて配置したダブルストリップ型のシール装置に適用した場合のものであるが、静止部側のシールフィンと回転部側のシールフィンをロータ軸方向にずらしかつ交互に重なり合う形で配置したスタッガード型のシール装置に本発明を適用してもよい。この場合も、回転部側のシールフィンを上記実施例1〜5のような構成とし、ロータの回転によってロータ半径方向外向きの流れ或いはロータ回転軸方向への流れを生じさせ、シールフィン間を漏れてくる流れを妨げることにより、静止部(ノズルダイヤフラム内輪側)と回転部(ロータ側)のロータ軸方向の熱伸び差による蒸気漏洩損失を低減し、シール性能の向上が図れる。また、このようにシール性能の向上が図れるため、シールフィンとロータとの間隙或いはシールフィン同士の間隙を従来より長い距離にすることができ、これによりシールフィンとロータ或いはシールフィン同士の接触を回避し、ラビング振動の発生やシールフィンの変形を防止することができる。
本発明のシール装置を備えた蒸気タービンの構成を示す図である。 本発明の第1の実施例におけるシール装置の構成を示す図である。 ロータ側のシールフィンの詳細図である。 本発明の第1の実施例によるシール装置の流線の模式図である。 本発明の第2の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。 本発明の第2の実施例によるシール装置の流線の模式図である。 本発明の第3の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。 本発明の第3の実施例によるシール装置の流線の模式図である。 本発明の第4の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。 本発明の第4の実施例によるシール装置の流線の模式図である。 本発明の第5の実施例における蒸気タービンシール装置のシールフィンの詳細を示す図である。 本発明の第5の実施例によるシール装置の流線の模式図である。 従来の蒸気タービンの構成を示す図である。 従来のシール装置であってハイロー型のラビリンスシール装置を示す図である。 従来の他のシール装置であってスタッガード型のコーキングシール装置を示す図である。 従来の更に他のシール装置であってダブルストリップ型のコーキングシール装置を示す図である。
符号の説明
1…ロータ
2…動翼
3…内部ケーシング
4a…ノズルダイヤフラム内輪側
4b…ノズルダイヤフラム外輪側
5…静翼
6…シール静止体
7…シールフィン
9…シールフィン
10…外部ケーシング
11…蒸気入口部位
12…シールフィン凹凸部
13…蒸気流れ方向
14…タービンロータ回転方向
15a…シールフィン凹部
15b…シールフィン凸部
16…スロープ
17…半径方向外向き流れ
18…吹き抜け流れ
19…漏れ流れ
20…膨張室
21…翼部
22…溝部
23a…細表面加工シールフィン表面
23b…粗表面加工シールフィン表面
24a,24b…半径方向外向き流れ
25…軸流方向流れ
26…シールフィン切り欠き部
27…軸流方向流れ

Claims (4)

  1. 蒸気タービンのノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部との間からの蒸気漏れを少なくするため、前記ノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部とに配置される蒸気タービンシール装置において、
    前記ノズルダイヤフラム内輪側に半径方向に突出する複数の第1シールフィンを設けるとともに、前記ロータ外周部に半径方向に突出する複数の第2シールフィンを設け、
    前記複数の第2シールフィンに、前記ロータの回転によってロータ回転軸方向への流れを生じさせ、前記第1シールフィンと第2シールフィンとの間を漏れてくる流れを妨げる構造物を形成して、
    前記構造物が、前記第2シールフィンの相対する2表面について、下流側の表面より上流側の表面の方が表面粗さを細かくした構成であることを特徴とする蒸気タービンシール装置。
  2. 蒸気タービンのノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部との間からの蒸気漏れを少なくするため、前記ノズルダイヤフラム内輪側とロータ外周部とに配置される蒸気タービンシール装置において、
    前記ノズルダイヤフラム内輪側に半径方向に突出する複数の第1シールフィンを設けるとともに、前記ロータ外周部に、半径方向に突出しかつ前記複数の第1シールフィンに対して半径方向に隙間をあけて位置する複数の第2シールフィンを設け、
    前記複数の第2シールフィンに、前記ロータの回転によってロータ回転軸方向への流れを生じさせ、前記第1シールフィンと第2シールフィンとの間を漏れてくる流れを妨げる構造物を形成して、
    前記構造物が、前記第2シールフィンの相対する2表面について、下流側の表面より上流側の表面の方が表面粗さを細かくした構成であることを特徴とする蒸気タービンシール装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蒸気タービンシール装置において、前記ロータに所定の間隔で複数の溝を設け、これら複数の溝に、前記構造物を形成した複数の第2シールフィンをコーキングして固定したことを特徴とする蒸気タービンシール装置。
  4. 請求項1又は2に記載の蒸気タービンシール装置において、前記複数の第2シールフィンをロータからの削り出しにより形成し、更にこの複数の第2シールフィンの削り出しにより前記構造物を作成したことを特徴とする蒸気タービンシール装置。
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