JP4598166B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
内視鏡の先端部 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4598166B2 JP4598166B2 JP2000352901A JP2000352901A JP4598166B2 JP 4598166 B2 JP4598166 B2 JP 4598166B2 JP 2000352901 A JP2000352901 A JP 2000352901A JP 2000352901 A JP2000352901 A JP 2000352901A JP 4598166 B2 JP4598166 B2 JP 4598166B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distal end
- nozzle
- tip
- observation window
- end portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Endoscopes (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
側方視型の内視鏡の先端部においては一般に、先端部本体の側面に観察窓が設けられて、少なくとも観察窓部分を除いて先端部本体の外表面を被覆する先端キャップが先端部本体に対して着脱自在に設けられている。
【0003】
そして、観察窓の表面に向かって空気又は水を選択的に噴出させるためのノズルが先端キャップに一体成形されて、ノズルに送られる空気及び水が通る流体通路が先端部本体に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の内視鏡の先端部においては、先端部本体に形成された流体通路から先端キャップに一体に形成されたノズルに空気又は水が送られて、ノズルから観察窓の表面に向かって空気又は水が吹き付けられる。
【0005】
しかし、空気や水がノズルから勢いよく吹き出るようにすると、送気送水時にノズルの内側に加わる圧力が相当に高くなるので、先端キャップがノズル部分で先端部本体の表面から浮き上がってしまい、空気や水が観察窓の表面に正しく吹き付けられなくなる場合が少なくない。
【0006】
そこで本発明は、先端キャップが先端部本体の外表面を被覆するように着脱自在に設けられた内視鏡の先端部において、流体を噴出するノズル部分が送気送水時に浮き上がらず、流体が観察窓の表面に向かって正しく吹き付けられる内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、先端部本体に配置された観察窓の表面に向かって噴出する流体が通る流体通路が先端部本体に形成され、少なくとも観察窓部分を除いて先端部本体の外表面を被覆する先端キャップが先端部本体に対して着脱自在に設けられた内視鏡の先端部において、流体通路を通った流体を観察窓の表面に向かって噴出させるためのノズルを弾力性のある材料によって形成し、先端部本体と先端キャップとの間にノズルを弾力的に押し潰した状態に挟置したものである。
【0008】
なお、ノズルに、観察窓の表面に向かって開口するノズル流路部と、流体通路からノズル流路部以外への流体の漏れを塞ぐ蓋部とが一体に形成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図3は側方視型内視鏡の挿入部の先端部分を示しており、例えばステンレス鋼材からなる先端部本体1が、遠隔操作によって屈曲する湾曲部2の先端に連結されている。
【0010】
先端部本体1は、丸棒状の素材の一側面を部分的に平らに削り取った形状に形成されていて、その平面部21に、観察窓4と照明窓5そして処置具突出口6が設けられている。
【0011】
先端部本体1は、観察窓4と照明窓5と処置具突出口6以外の部分が露出しないように、その部分を除いて、例えば変形PPO等のような電気絶縁性のプラスチック材からなる先端キャップ30によって密着被覆されている。
【0012】
先端キャップ30は、前端側が塞がれ後端側が開口したキャップ状に形成されていて、先端部本体1に対して着脱自在である。そして、観察窓4と照明窓5と処置具突出口6が位置する部分は大きく開口している。
【0013】
処置具突出口6の内側には、遠隔操作によって揺動する処置具起上片7が収容されており、その奥に、図示されていない処置具挿通チャンネルの先端が開口配置されている。8は、先端キャップ30の先端部分を先端部本体1に固定するための固定ピンの外表面である。
【0014】
39は、観察窓4の表面に向かって開口するように先端キャップ30に形成された送気送水出口孔であり、後述するノズル40が、送気送水出口孔39の内側において先端部本体1と先端キャップ30との間に挟み込まれた状態に配置されている。
【0015】
図4と図5は、挿入部の先端部分から先端キャップ30とノズル40が取り外された状態の側面部分断面図と平面部分断面図であり、9は、先端キャップ30の後端部を先端部本体1に係止するために先端部本体1に装着されたCリング、10は、固定ピン8の先端を受けるための球形孔である。
【0016】
先端部本体1の後端には、挿入部内に挿通配置された送気送水管31,32の先端部分が接続されている。そして、送気送水管31,32に連通して先端部本体1に真っ直ぐに形成された送気送水通路孔33,34(流体通路)が、平面部21の表面に沿う位置に開口していて、前面が開放された形状に先端部本体1に形成された連通横溝35を介して連通している。
【0017】
連通横溝35の前面に面する部分はノズル40を配置するためのノズル設置部36になっていて、ノズル40の左右位置を規制するための側壁面36aが平面部21から突出して先端部本体1に形成されている。
【0018】
図6はノズル40を単体で示しており、このノズル40は例えばフッ素ゴムやシリコンゴム等のような弾力性のある材料(少なくとも先端キャップ30より弾力性に富む材料)によって形成されている。
【0019】
ノズル40は、ノズル設置部36部分にきつく嵌め込まれる蓋部40aと、観察窓4の表面に向かって水と空気を勢いよく噴出させるためのノズル流路部40bとを一体に形成して構成されている。ノズル流路部40bは下面が開放された溝状に形成されている。
【0020】
このノズル40は、図7に示されるように先端部本体1のノズル設置部36にきつく嵌め込まれることにより、連通横溝35部分からの送気送水の漏れを阻止し、ノズル流路部40bが連通横溝35の出口通路35aと連通する。
【0021】
その結果、送気送水管31,32を通って送られてくる空気と水が、連通横溝35からノズル流路部40bを通って、観察窓4の表面に向かって勢いよく噴出される。
【0022】
図1と図2は、先端キャップ30が取り付けられた状態の挿入部の先端部分の側面断面図と平面部分断面図であり、弾力性のあるゴム材からなる固定ピン8の球状の先端部分が先端部本体1の球形孔10に嵌め込まれて、先端キャップ30の先端部分が先端部本体1に係止される。
【0023】
また、先端キャップ30の後端部分はCリング9によって弾力的に先端部本体1に係止され、これらによって、先端キャップ30が先端部本体1に密着した状態に固定された状態になり、先端キャップ30に形成された送気送水出口孔39がノズル40のノズル流路部40bの出口に対向する位置にセットされる。
【0024】
この状態において、ノズル40は、ノズル設置部36において先端部本体1と先端キャップ30との間に挟み付けられて、弾力的に押し潰された状態になり、先端キャップ30とノズル40との当接面が前下がりに傾斜しているので、ノズル40は下方のノズル設置部36(平面部21)と後方の連通横溝35の開放面とにきつく押し付けられる。
【0025】
したがって、ノズル流路部40b内における送気送水の圧力が相当に高くなっても、ノズル40がノズル設置部36から浮かび上がるような現象が発生せず、送気送水管31,32を通って送られてくる空気や水の全量が観察窓4の表面に向かって正しく吹き付けられる。また、先端キャップ30を先端部本体1から取り外せば、ノズル40を取り外すことができる。
【0026】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば本発明を前方視型内視鏡や斜視型内視鏡の先端部に適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、先端キャップが先端部本体の外表面を被覆するように着脱自在に設けられた内視鏡の先端部において、流体通路を通った流体を観察窓の表面に向かって噴出させるためのノズルを弾力性のある材料によって形成して、先端部本体と先端キャップとの間に弾力的に押し潰した状態に挟置したことにより、流体を噴出するノズル部分が送気送水時に浮き上がる現象が発生せず、流体を観察窓の表面に向かって正しく吹き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡の先端部の平面部分断面図である。
【図3】本発明の実施例の内視鏡の先端部の斜視図である。
【図4】本発明の実施例の先端キャップとノズルとが取り外された状態の内視鏡の先端部の側面部分断面図である。
【図5】本発明の実施例の先端キャップとノズルとが取り外された状態の内視鏡の先端部の平面部分断面図である。
【図6】本発明の実施例のノズルの斜視図である。
【図7】本発明の実施例の先端キャップが取り外された状態の内視鏡の先端部の平面部分断面図である。
【符号の説明】
1 先端部本体
4 観察窓
21 平面部
30 先端キャップ
31,32 送気送水管
33,34 送気送水通路孔
35 連通横溝
36 ノズル設置部
39 送気送水出口孔
40 ノズル
40a 蓋部
40b ノズル流路部
Claims (2)
- 先端部本体に配置された観察窓の表面に向かって噴出する流体が通る流体通路が先端部本体に形成され、少なくとも上記観察窓部分を除いて上記先端部本体の外表面を被覆する先端キャップが上記先端部本体に対して着脱自在に設けられた内視鏡の先端部において、
上記流体通路を通った流体を上記観察窓の表面に向かって噴出させるためのノズルが弾力性のある材料で形成されて、上記ノズルが、上記先端部本体及び上記先端キャップの双方に対して着脱自在に上記先端部本体と上記先端キャップとの間に弾力的に押し潰された状態に挟置されていることを特徴とする内視鏡の先端部。 - 上記ノズルに、上記観察窓の表面に向かって開口するノズル流路部と、上記流体通路から上記ノズル流路部以外への流体の漏れを塞ぐ蓋部とが一体に形成されている請求項1記載の内視鏡の先端部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352901A JP4598166B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 内視鏡の先端部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000352901A JP4598166B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 内視鏡の先端部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002153416A JP2002153416A (ja) | 2002-05-28 |
JP4598166B2 true JP4598166B2 (ja) | 2010-12-15 |
Family
ID=18825734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000352901A Expired - Fee Related JP4598166B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 内視鏡の先端部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4598166B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4681729B2 (ja) * | 2000-12-27 | 2011-05-11 | Hoya株式会社 | 側方視型内視鏡の先端部 |
US20150038785A1 (en) * | 2012-03-27 | 2015-02-05 | Medigus Ltd | Integrated endoscope irrigation |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6296616U (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-19 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2894634B2 (ja) * | 1990-08-23 | 1999-05-24 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
JP3406709B2 (ja) * | 1994-11-18 | 2003-05-12 | ペンタックス株式会社 | 内視鏡の先端部 |
JPH09276209A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-28 | Asahi Optical Co Ltd | 側方視型内視鏡の先端部 |
-
2000
- 2000-11-20 JP JP2000352901A patent/JP4598166B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6296616U (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002153416A (ja) | 2002-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3272516B2 (ja) | 内視鏡の先端部 | |
KR100614731B1 (ko) | 피부 관리기 | |
JPH01141664A (ja) | 歯科用スプレーハンドピース | |
JP2000279370A (ja) | 内視鏡の観察窓洗浄装置 | |
KR20070069001A (ko) | 음료용기용 캡 및 음료용기 | |
JP4598166B2 (ja) | 内視鏡の先端部 | |
JP2002233491A (ja) | 先端キャップを有する内視鏡の先端部 | |
CN112567283A (zh) | 内窥镜 | |
CN112770663A (zh) | 内窥镜 | |
JP4139043B2 (ja) | シャワヘッド | |
JP4681729B2 (ja) | 側方視型内視鏡の先端部 | |
JP2003305003A (ja) | 内視鏡の管路切換操作弁 | |
JP3014017B2 (ja) | 内視鏡の流体供給装置 | |
JP3872488B2 (ja) | 簡易ビデ | |
JP3965669B2 (ja) | 内視鏡の送気送水バルブ構造 | |
JPS5816725Y2 (ja) | 内視鏡 | |
JP3758128B2 (ja) | 内視鏡の送気バルブ構造 | |
KR200421671Y1 (ko) | 차량용 산소공급장치 | |
JPH0242490B2 (ja) | ||
JP4531526B2 (ja) | 内視鏡の送気送水装置 | |
JP3493998B2 (ja) | 内視鏡の流体噴射ノズル | |
JP3554449B2 (ja) | 内視鏡の汚液飛散防止具 | |
JP2006166963A (ja) | 液流を用いた歯の自在洗浄具 | |
JPH08224211A (ja) | 内視鏡 | |
JPS6324885Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071005 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100325 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100916 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100923 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4598166 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |