JP4595372B2 - 圧縮機、圧縮機駆動制御装置および圧縮機の駆動制御方法 - Google Patents

圧縮機、圧縮機駆動制御装置および圧縮機の駆動制御方法 Download PDF

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本発明は、空気調和機等に用いられる圧縮機、圧縮機駆動制御装置および圧縮機の駆動制御方法に関するものである。
一般的な空気調和機は、圧縮機にて冷媒を熱交換器に循環させることで熱搬送を行う。この圧縮機には多くの場合、密閉形圧縮機が用いられる。図3は、家庭用小型空気調和機に用いられている従来のスクロール方式の密閉形の圧縮機の断面図を示すもので、圧縮機容器1は金属で形成され、内部にはスクロール方式の圧縮機構2と、圧縮機構2を駆動するモーター3が配置され、モーター3に電力を供給するための電圧印加端子(ターミナル)4が圧縮機頭部に設けられている。5は吸入管であり、6は吐出管である。
圧縮方式には、スクロール方式以外にもロータリー方式などがあるが、圧縮機構2とモーター3が配置される構成は同じである。この圧縮機をインバーターにて速度を変えて能力制御を行なうのが、現在の家庭用空気調和機の一般的な構成である。
近年、空気調和機には、地球環境保護の観点から運転効率の高効率化が必須となっており、そのためには圧縮機のシリンダー容積を最適に設計する必要がある。例えば、セパレート型の家庭用小型空気調和機を例に取れば、超省エネ型の場合、圧縮機のシリンダー容積は2.2〜4.0kWクラスで約11cc、5.6〜6.3kWクラスで約13ccとなっている。このシリンダー容積は、年間を通じて運転時間の長い定格能力での冷凍サイ
クルに合わせて圧縮機の圧縮効率が最高になるようにシリンダー容積を決定している(冷房と暖房の両方の冷凍サイクルに対して最も好ましい折衷点で設計される)。
一方で、圧縮機構2を駆動するモーター3も高効率化が図られている。モーター3には希土類磁石を用いた高効率DCブラシレスモーターとしてIPM(埋め込み磁石モーター)を用い、これをインバーター電源にて速度可変して空調能力調整を行なうのが主流となってきている。
図4は、DCブラシレスモーター(IPM)の構成図である。モーター3は、U、V、Wの各相毎に、ステーター11に銅製の巻線12が幾重にも巻きつけられ、これに電流を流すことにより界磁が作られる。ローター13は、鉄芯14と、そこに埋め込まれた永久磁石15から構成され、界磁によってマグネットトルクとリラクタンストルクが発生して回転力を受ける。巻線12は圧縮機頭部に設けられた電圧印加端子16(=図3での電圧印加端子4)に接続され、この端子間にインバーター電源からの電圧を印加して巻線12に電流を流す。図5はU相巻線図であり、図4のうちU相巻線部分のみを記載したものである。矢印はUV相間に電圧を印加した場合の電流の流れを示している。
DCモーターの場合、ステーター巻線12の線径が同じであれば、巻き数を多くすれば効率が向上するので、本来であれば出来るだけステーター巻線12の巻き数を多くして、定格能力でのモーター効率を最高にする仕様とするのが好ましい。
しかしながら、圧縮機のシリンダー容積が前述の通り、圧縮効率で決定されるため、空気調和機に大能力が必要とされる場合、すなわち設定温度と室温の差が大きい時(特に立上げ時)には圧縮機速度を上げることにより空調能力を増大させなければならない。一般的には暖房で必要とされる最高速の方が冷房で必要とされる最高速より高く、機種にもよるが暖房の定格能力での圧縮機速度に対し、2倍近くの圧縮機速度が必要とされる。したがって、圧縮機のモーターは暖房の最高速が確保できる仕様に設計する必要がある。DCモーターでは、巻線の線径が同じ場合、ステーター巻き数を多くすれば効率は向上するが、高速のトルクが低下して最高速が低下するため、巻き数は暖房の最高速が確保できる巻き数に設計しなければならない。
このことは、最高速を確保するがために定格能力での効率を犠牲にしたモーター設計にならざるを得ないことを意味する。
この課題に対しての一つの対応策(すなわち、出来るだけステーター巻線の巻き数を多くしながら、高速でのトルクを確保する方策)として、DCモーターのインバーター制御で弱め界磁制御がよく用いられる。弱め界磁制御とはステーター巻き線とローターの位置関係を進み位相で通電する制御で、これにより高速域でのトルクを増大させることができるが、それでも最高速度の向上度合いは10〜20Hz程度である。
2.8kWクラスの空気調和機を例にあげると、定格能力での速度が60Hz程度であり、この動作点の効率だけを考えた場合、巻線の巻き数は250ターン程度まで巻き込むのが効率が最も高くなる。しかしながら、この巻き数では最高速が弱め界磁制御を用いても80〜90Hz程度でトルク限界に達してしまい、必要な120Hzまでは駆動できない。定格能力でのモーター効率を犠牲にして、最高速が120Hz駆動できる150ターン程度の巻き数にせざるを得なかった(図5)。このように、従来の圧縮機においては、最高速を確保するがゆえに、定格能力でのモーター効率を最高にする巻き数にすることができない、という課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、最高速の確保と、定格能力での高効率を両立させた圧縮機を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、ステーターとローターからなるDCブラシレスモーターで駆動される圧縮機において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替える構成としたもので、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
また、本発明の圧縮機駆動制御装置は、ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機駆動制御装置において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
さらに、本発明の圧縮機の駆動制御方法は、ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機の駆動制御方法において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるように制御するもので、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する場合、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
本発明の圧縮機、圧縮機駆動制御装置及び圧縮機の駆動制御方法によれば、圧縮機の最高速の確保と、定格能力での高効率を両立させることができる。
第1の発明は、ステーターとローターからなるDCブラシレスモーターで駆動される圧縮機において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印
加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替える構成としたもので、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたもので、例えば効率重視の定格能力で運転する際に用いる巻線部分の線径を太くすれば、巻線の抵抗による損失が低減され、より定格能力で高効率を得ることができる。
第3の発明は、ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機駆動制御装置において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替える構成としたことにより、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたもので、例えば効率重視の定格能力で運転する際に用いる巻線部分の線径を太くすれば、巻線の抵抗による損失が低減され、より定格能力での高効率を得ることができる。
第5の発明は、ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機の駆動制御方法において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるように制御するもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替えることにより、例えば、圧縮機を最高速で運転する時は、ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、最高速駆動に必要なモータートルクが十分確保され、また、定格能力で運転する場合、巻き数の多い箇所に接続した電圧印加端子に電圧を印加するようにすれば、高いモーター効率点での駆動を行なうことができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたもので、例えば効率重視の定格能力で運転する際に用いる巻線部分の線径を太くすれば、巻線の抵抗による損失が低減され、より定格能力での高効率を得ることができる。
第7の発明は、特に、第5又は第6の発明の圧縮機を高速で運転する時に、各相のステーター巻線の最も巻き数が少ない巻線に接続された電圧印加端子に電圧を印加するもので、最高速を確保しながらも、多様な駆動条件の時々に応じて最も効率の良い運転を行なうことができる。
第8の発明は、特に、第5〜7のいずれか1つの発明の圧縮機の起動時に、各相のステーター巻線の最も巻き数が多い巻線に接続された電圧印加端子に電圧を印加して起動し、所定の駆動後、目的に応じた電圧印加端子に切り替えるもので、起動時のトルクを最大にして安定的かつ確実な圧縮機起動が行なえるものである。
第9の発明は、特に、第5〜8のいずれか1つの発明の電圧印加端子を切り替える時は、圧縮機の駆動を一時的に停止し、切り替えたのち再起動するもので、電圧を印加する巻線の切替によってDCブラシレスモーター特性が急変して(モーターの脱調などで)、圧縮機が異常停止することを防止することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターのU相巻線図である。なお、従来例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図1において、ステーター11とローター13は従来例(図5)と同様である。ステーター11に巻かれるステーター巻線12は、従来例では、2.8kWクラス用で線径φ0.85の銅線を150ターン巻いていたが、本実施の形態においては、線径φ0.70で100ターン巻いた巻線17と、線径φ0.90で150ターン巻かれた巻線18とに分けられており、双方の巻線は同一ステータースロットに重ねて、もしくは直列に巻き込まれている。
各相の電圧印加端子16は、巻線の終端に接続された電圧印加端子B16bと、巻線17と巻線18の結合点が接続された電圧印加端子A16aの2つが設けられている。図中の矢印はUV相間に電圧を印加した場合の電流の流れを示している。図1ではU相のみ示しているが、他のV相、W相も同様の構成になっており、DCブラシレスモーター3を形成する。
圧縮機を定格能力で高効率で運転する場合は、電圧印加端子B16bに電圧を印加する。この時、電流は図中の黒矢印のように、150ターン巻かれた巻線18を流れ、その後、100ターン巻かれた巻線17を流れて、中性点を経てV相の巻線に流れている。
巻線17と巻線18は同一のステータースロットに巻かれているので、双方の巻線で発生した磁束が重畳され、DCブラシレスモーター3としては両方の巻き数を足した250ターン相当の特性とすることができ、定格能力での運転効率が最高になる圧縮機とすることが出来る。もちろん、電圧印加端子B16bを用いたままでは、最高速で運転しようとしても高速でのトルクが不足し、駆動することはできないのは先に述べたとおりである。
そこで、モーター効率は低下しても高速でのトルクを確保したい場合には、電圧印加端子A16aに電圧を印加する。すると、巻線の終端は開放状態で絶縁されているので、図中の白矢印のように巻線18には電流は流れず、巻線17のみに電流が流れる。この場合、巻線17は100ターンしか巻いていないので、DCブラシレスモーターとしては10
0ターン相当の特性とすることが出来、すなわち高速のトルクを確保することが出来るので、圧縮機を必要な最高速で運転することが出来る。
また、従来例(図5)では巻線の線径はφ0.85としていたが、本実施の形態ではφ0.90とφ0.70とを組合わせている。DCブラシレスモーター3の効率を考えた場合、モーター巻線の線径は太い方が銅損が少なくなり効率は向上するが、太い線径の巻線を多く巻き込むためにはそれだけ巻線の占有する体積が大きくなるので、ステーター11を大きくしなければならず、圧縮機の大型化、コストの増大につながる。
そこで、本実施の形態では、定格能力での運転時に高効率を得るために必要な巻線18の線径をφ0.85からφ0.90へと太くし、効率は低下してもトルクさえ得られればよい高速運転時に用いる巻線17を必要最低限の線径であるφ0.70にしたものである。こうすることで、DCブラシレスモーター3の大型化を抑制しながらも、より目的に適したモーター特性を使い分けができる。
さらに本実施の形態においては巻線を2つに分けることで、2つのモーター特性を得ているが、巻線を3つ以上に分けて、3つ以上のモーター特性を得ることも可能で、圧縮機の運転する条件に合わせてきめ細かく使い分けてもよいのは言うまでもない。その場合、圧縮機の起動を行なう際には、低速で高トルクが必要ためDCブラシレスモーター3としての巻線の巻き数が最も多くなる電圧印加端子を用いるのが好ましく、起動して安定的に駆動するようになってから目的に応じた電圧印加端子に切り替えるのが良い。
一方、3以上に分ける場合も、最高速で駆動する場合は高速でのトルクを大きくする必要があるため、DCブラシレスモーター3としての巻線の巻き数が最も少なくなる電圧印加端子16を用いると良い。
図2は、本実施の形態における圧縮機を駆動制御する駆動制御装置の配線図である。圧縮機のDCブラシレスモーター19には各相毎に電圧印加端子A16aと電圧印加端子B16bが共に圧縮機頭部に配置した電圧印加端子16に設けられ、電圧印加端子切替え装置20を経てインバーター電源21に接続される。電圧印加端子切替え装置20の切り替えスイッチには電気リレーを用いているが、もちろん半導体スイッチを用いても良い。
ところで、電圧印加端子A16aと電圧印加端子B16bを切り替えると、瞬時にしてモーター特性が大きく変化し、モーター電流やモーター誘起電圧が変化する。密閉形圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターは、磁極位置検出のための位置センサーを用いることができないので、モーター電流の検出手段や、モーター誘起電圧を検出手段による磁極位置推定を行なうセンサレス駆動が行なわれる。
従って、電圧印加端子A、B16a、16bを切替える時には、この磁極位置推定の制御係数なども同時に切りかえる必要があるが、モーター駆動を継続したまま切り替える場合は、切替えの瞬間にセンサレス駆動が不安定になり、最悪の場合、脱調して異常停止することがあり得る。このことを防止するために、電圧印加端子A、B16a、16bを切替える時は、圧縮機を一旦停止し、切替えたのち再起動することで異常停止のリスクを排除することが出来る。
本発明の圧縮機は、最高速の確保と、定格能力での高効率を両立することができ、運転条件に応じた最適なモーター特性で圧縮機を運転することができるので、家庭用、業務用の空気調和機、車載用空気調和機等の高効率化、省エネルギー化に広く利用できるものである。
本発明の実施の形態1における圧縮機に搭載されたDCブラシレスモーターの巻線図(U相のみを図示) 同圧縮機を駆動制御する圧縮機駆動制御装置の配線図 従来のスクロール方式の密閉形圧縮機の断面図 同圧縮機に搭載されたDCブラシレスモーターの構成図 DCブラシレスモーターのU相巻線図
DCブラシレスモーター
11 ステーター
12 ステーター巻線
13 ローター
16 電圧印加端子
16a 電圧印加端子A
16b 電圧印加端子B
17、18 巻線
19 圧縮機のDCブラシレスモーター
20 電圧印加端子切替え装置
21 インバーター電源

Claims (9)

  1. ステーターとローターからなるDCブラシレスモーターで駆動される圧縮機において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替える構成としたことを特徴とする圧縮機。
  2. 各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたことを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機駆動制御装置において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるようにしたもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替える構成としたことを特徴とする圧縮機駆動制御装置。
  4. 各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたことを特徴とする請求項3記載の圧縮機駆動制御装置。
  5. ステーターとローターからなり圧縮機を駆動するDCブラシレスモーターを制御する圧縮機駆動制御方法において、前記ステーターに巻かれたステーター巻線と、前記ステーター巻線に電源を供給する電圧印加端子とを備え、各相の前記ステーター巻線の異なる巻き数
    の個所と前記電圧印加端子とを接続し、前記圧縮機の駆動条件に応じて、電圧を印加する前記電圧印加端子を切り替えて、通電される前記ステーター巻線の巻き数を変えるように制御するもので、前記圧縮機を高速のトルクを確保するように運転する時は、前記ステーター巻線の巻き数の少ない箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替え、定格能力で運転する時は、巻き数の多い箇所に接続した前記電圧印加端子に電圧を印加するように切り替えることを特徴とする圧縮機の駆動制御方法。
  6. 各相のステーター巻線において、途中から線径を変えたことを特徴とする請求項5記載の圧縮機の駆動制御方法。
  7. 圧縮機を最高速で運転する時に、各相のステーター巻線の最も巻き数が少ない巻線に接続された電圧印加端子に電圧を印加するように切り替えることを特徴とする請求項5又は6に記載の圧縮機の駆動制御方法。
  8. 圧縮機の起動時に、各相のステーター巻線の最も巻き数が多い巻線に接続された電圧印加端子に電圧を印加して起動し、所定の駆動後、目的に応じた電圧印加端子に切り替えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の圧縮機の駆動制御方法。
  9. 電圧印加端子を切り替える時は、圧縮機の駆動を一時的に停止し、切り替えたのち再起動することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の圧縮機の駆動制御方法。
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