JP4594489B2 - 特異的殺癌細胞剤及びこれを配合してなる組成物 - Google Patents

特異的殺癌細胞剤及びこれを配合してなる組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の共役不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる殺癌細胞剤及びこれを配合してなる組成物に係るものである。より詳しくは、炭素−炭素間二重結合(以下、単に二重結合という)を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類であって、二重結合の全部もしくは一部が共役関係にある前記共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる、ヒト由来の正常細胞には悪影響を与えず癌細胞のみを効率的に死滅させ得る特異的殺癌細胞剤、及び、これを配合してなる医薬用組成物又は食用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、脂質の生理活性、薬理作用に関する研究が急速に進展し、とりわけ炭素数18以上の不飽和脂肪酸と各種疾病との関係が解明されつつある。また、高齢化社会の本格的な到来を背景に、生活習慣や食事パターンと疾病との関連性が注目され、各種疾病の治療はもとより疾病予防の観点からも生活様式の見直しや各種食材に含まれる成分の機能評価が行われている。
【0003】
前記不飽和脂肪酸のうち二重結合を3個以上もつ多価不飽和脂肪酸としては、シソ、エゴマ、アマ等の種子油を構成する脂肪酸であるα−リノレン酸(C18:3 n−3系、以下α−LNAという。)、母乳や月見草の油脂の構成脂肪酸であるγ−リノレン酸(C18:3 n−6系、以下γ−LNAという。)、動物臓器組織の油脂を構成するアラキドン酸(C20:4 n−6系、以下AAという。)、カツオやマグロ等の魚油や鶏卵黄油の構成脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(C20:5 n−3系、以下EPAという。)、ドコサヘキサエン酸(C22:6 n−3系、以下DHAという。)等が知られている。これらは主に食品原材料に含れる脂質の構成成分であるが、微細藻類や微生物の組織中にも油分の構成脂肪酸として存在する。
【0004】
また、これら多価不飽和脂肪酸の生理機能として、α−LNAの記憶学習能の向上作用(特開平1−153629号公報)、抗アレルギー作用、血清脂質改善作用等、AAの血小板凝集作用等、EPAのコレステロール低減効果、血小板粘着能の低下や赤血球変形能の増加(田村 泰ら、「食の科学」、第161巻、第33−39頁、1991年)等、DHAの血中脂質低下(今泉勝巳、「臨床栄養」、第83巻、第4号、第440頁、1993年等)、血小板凝集能抑制(氷川祐三ら、「血液と脈管」、第15巻、第2号、第138−141頁、1984年)、記憶・学習能の改善(A.hucas et al.,The Lancet,339,261,1992など)、抗痴呆(M.Soderberg etal.,Lipids,26(6),421,1991)、抗腫瘍(成沢富雄ら、「医学のあゆみ」、第145巻、第911頁、1988年)、抗アレルギー(M.Shikano et al.,J.Immunology,150,3525,1993)等の作用が見出され、治療薬や食品への利用をはじめ様々な用途への応用が提案されている。
【0005】
ところで、多価不飽和脂肪酸の一種として共役多価不飽和脂肪酸がある。一般に、共役不飽和脂肪酸はそれに対応する非共役不飽和脂肪酸に比べて化学的反応性に富み、酸化されやすく、即乾性の被膜を形成するため、この特性を利用したものにキリ油あるいはキリ油分解脂肪酸であるエレオステアリン酸(シス−9,トランス−11,トランス−13−オクタデカトリエン酸)の塗料、ペンキ分野への応用が従来から行われてきた。また、バターやチーズ等の乳製品や牛肉にはリノール酸の共役異性体である共役リノール酸(シス−9,トランス−11−オクタデカジエン酸を主体とする二重結合の位置異性体および幾何異性体の混合物)が微量ではあるが存在することが知られており、最近ではリノール酸を共役化処理した共役リノール酸が食品素材として上市され、体脂肪の低減作用(Lipids,31,853(1997))、血中コレステロール低減作用、抗腫瘍活性(M.A.Belury,Nutr.Res.,53,83(1995))等の生理機能も見出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、脂質を構成する多価不飽和脂肪酸の生理作用を解明し、これを各種疾病の、治療や予防に応用する試みが行われているが、共役不飽和脂肪酸の生理機能に関する研究はごく最近になって詳細に検討されはじめた段階であり、とりわけ二重結合を3個以上有する共役多価不飽和脂肪酸類についての知見はほとんど見あたらない。かかる現状に鑑み、本発明では、前記共役多価不飽和脂肪酸類の生理機能とりわけ癌細胞及び正常細胞に対する影響を解明し、癌細胞に対して特異的かつ効果的に増殖抑制作用ないしは殺細胞作用を有し、ひいては癌疾患の予防あるいは治療に応用し得る素材、及びこれを配合してなる医薬用組成物あるいは食用組成物を提供することを解決すべき課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために、種々の形態の共役多価不飽和脂肪酸類について鋭意検討した結果、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類が顕著な殺癌細胞効果を奏し、かつ正常細胞に対しては悪影響を及ぼさないことを見出し、本発明を完成するに至った。以下において、共役多価不飽和脂肪酸類とは、共役多価不飽和脂肪酸の単一物もしくは混合組成物や共役多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする各種誘導体を包含する意味で用いる。
【0008】
すなわち、本発明において解決すべき課題である特異的殺癌細胞剤は、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる殺癌細胞剤によって達成される。ここで、共役多価不飽和脂肪酸類の構成脂肪酸は共役トリエン脂肪酸に富むものであることがより好ましく、さらには、α−LNA、EPA、ドコサペンタエン酸(C22:5 n−3系、以下DPAという)及びDHAからなる群から選ばれる1種又は2種以上の非共役多価不飽和脂肪酸を共役化処理して得られるものが望ましい。また、共役多価不飽和脂肪酸類のより望ましい態様は、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするカルボン酸、エステル及び塩からなる群から選択される1種又は2種以上のものである。ここで、エステルとしては低級1価アルコールのエステルであることが望ましく、さらにはアシルグリセリド及び/又はグリセロリン脂質であることが望ましい。
【0009】
なお、本発明において用いる前記共役多価不飽和脂肪酸類は、これに対応する非共役多価不飽和脂肪酸類を共役化処理して調製することができるが、該共役化処理は二重結合を3〜6個有する非共役多価不飽和脂肪酸類1重量部に対して10〜30重量%のアルカリ金属水酸化物を含むジオール溶液50〜100重量部を加え、170〜190℃にて5〜30分間、共役化反応させることを特徴とする共役トリエン脂肪酸に富む共役多価不飽和脂肪酸類の製造方法によるものであることが望ましい。なお、本発明の特異的殺癌細胞剤が対象とする癌細胞は、ヒト由来のものであって、大腸癌細胞、肝臓癌細胞、肺癌細胞、乳癌細胞又は胃癌細胞であること、また、正常細胞はヒト由来の肺線維芽細胞、皮膚線維芽細胞又は胚線維芽細胞であることがより好ましい。
【0010】
また、本発明の医薬用組成物及び食用組成物は、前記特異的殺癌細胞剤を配合した組成物となすことによって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の特異的殺癌細胞剤及びこれを配合してなる医薬用組成物又は食用組成物について以下にさらに詳述する。本発明によれば、まず、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる特異的殺癌細胞剤が提供される。本発明でいう共役多価不飽和脂肪酸類における共役多価不飽和脂肪酸とは、該脂肪酸1分子中に二重結合を3〜6個有する多価不飽和脂肪酸であって、二重結合の一部又は全部が共役の位置関係にある異性体を包含する。また、個々の二重結合の幾何異性体はシス型又はトランス型のいずれであってもよい。
【0012】
本発明の共役多価不飽和脂肪酸類の構成脂肪酸は共役ジエン脂肪酸(以下、共役ジエン体ということがある。)、共役トリエン脂肪酸(以下、共役トリエン体ということがある。)、共役テトラエン脂肪酸(以下、共役テトラエン体ということがある。)、共役ペンタエン脂肪酸(以下、共役ペンタエン体ということがある。)及び共役ヘキサエン脂肪酸(以下、共役ヘキサエン体ということがある。)にタイプ分けできる。共役ジエン脂肪酸の例としてシス−9,トランス−11,シス−15−オクタデカトリエン酸、シス−5,トランス−7,シス−11,シス−14−エイコサテトラエン酸、シス−5,トランス−7,シス−11,シス−14,シス−17−エイコサペンタエン酸、シス−4,トランス−6,シス−10,シス−13,シス−16,シス−19−ドコサヘキサエン酸等をあげることができる。また、共役トリエン脂肪酸としてシス−9,トランス−11,トランス−13−オクタデカトリエン酸(エレオステアリン酸)、シス−6,トランス−8,トランス−10−オクタデカトリエン酸、シス−8,トランス−10,シス−12−エイコサトリエン酸、シス−5,トランス−7,トランス−9,シス−14,シス−17−エイコサペンタエン酸、シス−4,シス−6,トランス−8,シス−13,シス−16,シス−19−ドコサヘキサエン酸等を例示できる。共役テトラエン脂肪酸としてシス−9,トランス−11,トランス−13,トランス−15−オクタデカテトラエン酸(パリナリン酸)、シス−5,トランス−7,シス−9,シス−11−エイコサテトラエン酸、シス−5,トランス−7,トランス−9,シス−11,シス−17−エイコサペンタエン酸、シス−4,シス−6,トランス−8,トランス−10,シス−16,シス−19−ドコサヘキサエン酸等を例示できる。同様に、シス−5,トランス−7,トランス−9,トランス−11,トランス−13−エイコサペンタエン酸、シス−4,トランス−6,シス−8,トランス−10,トランス−12,シス−19−ドコサヘキサエン酸等の共役テトラエン酸、シス−4,トランス−6,トランス−8、トランス−10,トランス−12,トランス−14−ドコサヘキサエン酸等の共役ヘキサエン酸も本発明の共役多価不飽和脂肪酸類の範ちゅうに含めることができる。
【0013】
本発明に係る共役多価不飽和脂肪酸類は、前記のように共役異性体の混合物であるが、二重結合の数が3〜6個であることが重要である。二重結合数が2個の共役リノール酸の場合は本発明の所望の効果である殺癌細胞作用が小さく、一方、7個以上の共役多価不飽和脂肪酸類はそのもの及びその原料の入手が困難であり、実用的ではない。また、前記の共役多価不飽和脂肪酸類の構成脂肪酸は共役トリエン脂肪酸に富むものがより好ましく、このような組成の共役多価不飽和脂肪酸類においては所望の効果がより一層顕著に発現するようになる。共役トリエン脂肪酸に富むものとは、共役多価不飽和脂肪酸類を構成する脂肪酸の総重量に対して共役トリエン脂肪酸を少なくとも5%(重量基準。以下とくにことわらないかぎり同様。)以上含有し、より望ましくは10%以上含むものである。なお、かかる共役多価不飽和脂肪酸類はこれを構成する共役多価不飽和脂肪酸の炭素数の多少にかかわらず、また二重結合の位置異性体や幾何異性体の種類は任意の割合の組成であるものでもさしつかえない。
【0014】
本発明においては、共役多価不飽和脂肪酸類の態様として、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸の単一物もしくは混合物を構成脂肪酸とするカルボン酸、エステル及び塩からなる群から選択される1種又は2種以上のものを採用することができる。ここに、塩としてはカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩がよい。エステルは任意のものでよいが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等の炭素数が1〜5程度のもののエステルが望ましく、さらに、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド等のアシルグリセリド、モノアシル型あるいはジアシル型のホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン等のアシルグリセロリン脂質がより望ましい。かかるアシルグリセリドとアシルグリセロリン脂質は単独で又は2種以上の混合物として用いることができ、これらにさらに前記のカルボン酸や塩や低級1価アルコールエステルを適宜併用してもさしつかえない。
【0015】
本発明の共役多価不飽和脂肪酸類を得るにはさまざまな方法を採用でき、例えば、非共役多価不飽和脂肪酸類を原料としてこれを共役化処理する方法、動植物、微生物、藻類等の組織あるいはそれらの産生物から分離、精製処理して採取する方法等がある。
【0016】
前者の方法では、二重結合を3〜6個有する非共役多価不飽和脂肪酸類、より好ましくは生理機能の点から望ましいn−3系脂肪酸であるα−LNA、EPA、DPA及びDHAからなる群から選ばれる1種又は2種以上もしくはこれらを構成脂肪酸とする前述のエステルや塩を原料とし、あるいはn−6系脂肪酸であるγ−LNA、ジホモ−γ−リノレン酸(C20:3)及びAA等からなる群から選択される単独又は混合脂肪酸もしくはそれらのエステルや塩を原料とし、あるいは前記n−3系脂肪酸およびn−6系脂肪酸の混合物もしくはこれらを構成脂肪酸とするエステルや塩を原料とする。
【0017】
ついで、これを水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、ヨウ素、ヨウ化カリウム、二酸化硫黄やチオール類等の硫黄化合物等を触媒とし、又は無触媒下で紫外線を照射しながら、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中で、150〜250℃にて5分〜1時間、共役化反応を行わしめ、必要に応じて触媒除去等の精製処理を施して目的とする共役多価不飽和脂肪酸類を製造することができる。
【0018】
なお、共役化処理にあたっては、前記原料1重量部に対して、10〜30重量%、より好ましくは15〜25重量%のアルカリ金属水酸化物(前記同様)を含むジオール、より好ましくは水溶性のエチレングリコール、プロピレングリコール等の溶液50〜100重量部を加え、170〜190℃にて5〜30分間、より好ましくは5〜15分間、前記同様の不活性ガス雰囲気中で共役化反応を行わせることによって、特異的な殺癌細胞活性の高い共役トリエン脂肪酸に富む共役多価不飽和脂肪酸類を製造することが可能となる。
【0019】
後者の方法では、動植物、微生物、藻類等の組織を原料とし、これから共役多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする油脂、例えばキリ油、サクランボやホウセンカの種子油を常法により搾油し、これをそのまま又は適宜にエステル交換、水素添加、ケン化分解、精製等の各処理を施すことによって目的とする共役多価不飽和脂肪酸類を採取することができる。なお、キリ油の構成脂肪酸はエレオステアリン酸であり、サクランボやホウセンカの種子油からパリナリン酸が得られる。これらの共役多価不飽和脂肪酸類は単独で又は混合して本発明の特異的殺癌細胞剤の有効成分として使用することが可能である。
【0020】
本発明の特異的殺癌細胞剤は前述の共役多価不飽和脂肪酸類そのものを単一成分として又は適宜に組み合わせて混合成分として用いることによって調製することができる。また、該共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分として、これに他の成分、すなわち食品及び/又は医薬品を製造する場合にはこれに許容され、かつ本発明の所望の効果の発現を阻害しない公知の添加物、安定化剤、賦活剤等を適宜に併用して本発明の特異的殺癌細胞剤を調製することも可能である。この併用成分あるいは原材料の例としてアミノ酸、ペプチド、蛋白質、各種糖質、澱粉およびこの分解物、油脂、アスコルビン酸、ビタミンE、トコフェロール、フィトステロール、ミネラル、カテキン等のポリフェノール類等およびこれらの誘導体をあげることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の特異的殺癌細胞剤に含まれる前記有効成分の量は、殺癌細胞剤の形態、使用目的、用途、操作および作業性等の条件により一律に規定しがたいが、概ね20重量%以上、より好ましくは30重量%以上である。20重量%未満では後述する用途組成物を調製する際に多量の殺癌細胞剤を配合せざるを得ない等の使用上の利便性を欠くことがある。
【0021】
なお、本発明の特異的殺癌細胞剤の形態は、本発明に係る共役多価不飽和脂肪酸類のみを用いるときは通常油状の液体であるが、前記併用物質を用いるときはその物性に適応させてさまざまな形態を採用できる。すなわち、併用物質がアスコルビン酸パルミテート、フィトステロール、ビタミンE等のように油溶性の場合は、本発明に係る共役多価不飽和脂肪酸類と混合して均一状態となし、また、アスコルビン酸、アミノ酸、ミネラル、蛋白質等のように水溶性ないしは水分散性の場合は、例えばその乾燥粉末を本発明に係る共役多価不飽和脂肪酸類と混練して分散状態にするか、水及び適宜に界面活性剤を共存させて乳化状態となすこともできる。
【0022】
本発明の特異的殺癌細胞剤は、ヒト組織由来の癌細胞とりわけ大腸癌細胞、肝臓癌細胞、肺癌細胞、乳癌細胞又は胃癌細胞に対して顕著な死滅化効果を発揮する。この効果は二重結合を2個有する場合の共役ジエン脂肪酸のみから構成される共役リノール酸及びその誘導体に比べて著しく大きいものである。
【0023】
本発明の特異的殺癌細胞剤は、ヒト組織由来の正常細胞とりわけ肺線維芽細胞、皮膚線維芽細胞、胚線維芽細胞に対しては該細胞の本来の機能の発現を阻害したり死滅させたりする作用は認められず、正常細胞に悪影響を及ぼさない。
【0024】
本発明では、前述のように、特定の共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる特異的殺癌細胞剤が提供されるが、さらにこれを配合してなる組成物も提供される。この組成物の態様としては医薬用組成物および食用組成物が好適である。
【0025】
本発明の医薬用組成物は、前記の特異的殺癌細胞剤すなわち二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分とし、これに本発明の趣旨に反しない公知の賦型剤や添加剤を必要に応じて加え、常法により加工して錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤等の製剤となしたものである。経口摂取、経管投与または注射投与して、癌疾患の予防あるいは治療のために適用する。前記製剤中に配合する本発明の特異的殺癌細胞剤は、適宜に溶剤分別や吸着剤処理等の分画精製処理を施して共役トリエン脂肪酸の含有量をできるだけ高めたものを用いるのが望ましい。その配合量は製剤の種類、形態や用法、用量等により一律に規定し難いが、概ね0.01〜50重量%である。経口摂取する場合の摂取量はとくに限定されないが、有効成分である前記共役多価不飽和脂肪酸として、成人(体重50kg)1日あたり0.01〜10g、より好ましくは0.1〜5gである。この範囲を外れて少ないと本発明の所望の効果を奏することが難しくなり、逆に多すぎてもさらに顕著な効果は認められない。
【0026】
本発明の他の組成物の好適な態様は食用組成物である。すなわち、前述のようにして得られる二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分として含む特異的殺癌細胞剤は、これをそのまま液状、ゲル状あるいは固形状の食品、例えばジュース、清涼飲料、茶、スープ、ドレッシング、ゼリー、ヨーグルト、プリン、ふりかけ、育児用粉乳、ケーキミックス、粉末状または液状の乳製品、パン、クッキー等に添加したり、必要に応じてデキストリン、乳糖、澱粉等の賦型剤や香料、色素等とともにペレット、錠剤、顆粒等に加工したり、またゼラチン等で被覆してカプセルに成形加工して健康食品や栄養補助食品等として利用できる。これらの食品類あるいは食用組成物における本発明の殺癌細胞剤の配合量は、当該食品や組成物の種類や状態等により一律に規定しがたいが、約0.01〜50重量%、より好ましくは0.1〜30重量%である。配合量が0.01重量%未満では経口摂取による所望の効果が小さく、50重量%を超えると食品の種類によっては風味を損なったり当該食品を調製できなくなる場合がある。なお、本発明の特異的殺癌細胞剤は、これをそのまま食用に供してもさしつかえない。
【0027】
【実施例】
実施例1
反応容器に精製亜麻仁油(粗シグマ社製試薬。GLCによる脂肪酸組成分析によれば、α−LNA:67%)1g、21重量%水酸化カリウムを含むエチレングリコール溶液100mlを加え、容器内空気を窒素ガスで置換した後、密閉して180℃で10分間共役化反応を行わせた。ついで、該反応物をエタノールで繰返し洗浄して、共役α−LNAを構成脂肪酸とするトリグリセリド(試料1)を調製した。共役多価不飽和脂肪酸の含量は、分光光度計(島津製作所(株)製、VUV2400PC)を用いて220〜360nmの吸収スペクトルを測定し、AOAC Official Methods of Analysis(1990年、957.13)に記載の方法に準じて求めた(以下、とくにことわらないかぎり同様)。試料1に含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体は19.5%であり、共役トリエン体は63.0%であった。試料1をそのまま本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0028】
実施例2
実施例1の方法で別に調製した試料1の1gを常法により塩酸加水分解反応を行わしめ精製処理し、共役α−LNAを含む混合脂肪酸(試料2)を調製した。共役ジエン体:18.0%、共役トリエン体:62.0%であった。試料2を本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0029】
実施例3
反応容器に魚油由来のEPA(備前化成(株)製、GCL純度:98%)1g、15重量%水酸化ナトリウムを含むプロピレングリコール溶液100mlを加え、実施例1と同様にして170℃で20分間共役化反応を行わせ、精製して共役EPA(試料3)を調製した。これに含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体:58.0%、共役トリエン体:23.7%、共役テトラエン体:15.0%、共役ペンタエン体:2.5%であった。試料3を本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0030】
実施例4
反応容器に魚油由来のDHA(備前化成(株)製、GLC純度:99%)1g、25重量%水酸化カリウムを含むエチレングリコール溶液100mlを加え、実施例1と同様にして180℃で15分間共役化反応を行わせ、精製して共役DHA(試料4)を調製した。これに含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体:54.8%、共役トリエン体:22.0%、共役テトラエン体:14.7%、共役ペンタエン体:5.2%であった。試料4を本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0031】
実施例5
実施例3および4の方法で別にそれぞれ調製した試料3および試料4の各1g混合物を冷却器つきエステル化用フラスコに入れ、硫酸−エタノール溶液を60ml加えて1時間沸騰させ、室温まで冷却した。その後、水100mlおよび石油エーテル50mlを用いて抽出し、該抽出液を水洗し、洗浄水がメチルオレンジ指示薬で酸性を示さなくなるまで水洗を繰返した。石油エーテル溶液を無水硫酸ナトリウムで脱水後、減圧下に脱溶剤処理して共役EPAおよび共役DHAを構成脂肪酸とするエチルエステル(試料5)を調製した。これに含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体:56.0%、共役トリエン体:15.0%、共役テトラエン体:18.0%、共役ペンタエン体:3.5%であった。試料5を本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0032】
実施例6
実施例3および4の方法でそれぞれ別に調製した試料3および試料4の各1g混合物を冷却器つきケン化用フラスコに入れ、1モル/リットル水酸化カリウム−エタノール溶液を50ml加えて1時間加熱還流させ室温まで冷却した。その後、水50mlおよび石油エーテル100mlを用いて抽出、精製処理して共役EPAおよび共役DHAを構成脂肪酸とするカリウム塩を調製した。これに含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体:59.5%、共役トリエン体:20.7%、共役テトラエン体:12.0%、共役ペンタエン体:1.5%であった。
【0033】
実施例7
脂肪酸組成がEPA:27.5重量%およびDHA:18.3重量%を含む精製分別魚油10gと、15重量%水酸化カリウム含有エチレングリコール溶液400mlとを用い、実施例1に記載の方法に準じて180℃で25分間共役化反応を行わせ、精製して共役EPAおよび共役DHAを構成脂肪酸とするトリグリセリド(試料7)を調製した。これに含まれる共役多価不飽和脂肪酸の共役ジエン体:47.0%、共役トリエン体:33.0%、共役テトラエン体:10.5%、共役ペンタエン酸:3.5%であった。試料7にビタミンE及びデキストリンを混合して本発明の特異的殺癌細胞剤とした。
【0034】
比較例1
反応容器にリノール酸(米国シグマ社製試薬、GLC純度:99%)1g、6重量%水酸化カリウムを含むエチレングリコール溶液100mlを加え、実施例1と同様にして180℃で25分間共役化反応を行わせ、精製して共役リノール酸を調製した。このものは共役ジエン体:90.6%であった。ついで、この共役リノール酸を実施例5に記載の方法に準じてエステル化処理し、精製処理して共役リノール酸を構成脂肪酸とするエチルエステル(比較試料1)を調製した。
【0035】
試験例1
前述の各種共役多価不飽和脂肪酸類の殺癌細胞作用を以下に述べる方法で評価した。すなわち、東北大学加齢医学研究所付属癌細胞保存施設より分譲され、入手したヒト由来の5種類の癌細胞である大腸癌細胞(細胞番号(以下同様):TKG0379、以下DLD−1という。)、肝臓癌細胞(TKG0205、以下HepG2という。)、肺癌細胞(TKG0184、以下A549という。)、乳癌細胞(TKG0479、以下MCF7という。)及び胃癌細胞(TKG0228、以下MKN−7という。)を用い、各細胞を96穴マイクロプレートに播種し、80%コンフレント(細胞充満度)に達した時点で、15μMの共役多価不飽和脂肪酸類を含む0.5%牛血清アルブミンを加え、5%二酸化炭素雰囲気下37℃で24時間インキュベートした後に生細胞数をMTT(3−(4,5−ジメチルアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロマイド)法で調べた。なお、MTT法は生細胞内酵素活性を指標としているためほとんどの細胞に適用でき、この結果も比較的安定しているので殺細胞作用の評価法として採用した。この結果を表1に示す。また、非共役EPAおよび非共役DHAを構成脂肪酸とする魚油(比較試料2)について同様に試験した結果を併記した。
【0036】
【表1】
Figure 0004594489
【0037】
表1において、数値は試験試料を添加しないときのMTT活性(細胞生存率、%)を100とし、試験試料の添加濃度(15μM)における相対値を平均値±標準偏差(n=6)で示す(以下同様)。各試験試料の数値は比較試料1および2の場合の値と比較して有意差があった(P<0.05)。このデータから、本発明に係る共役多価不飽和脂肪酸類は、魚油に比べて、大腸癌細胞に対して殺細胞効果が認められた。また、肝臓癌細胞、肺癌細胞及び胃癌細胞に対しても同様の殺細胞効果が認められた。
【0038】
試験例2
前述の各種共役多価不飽和脂肪酸類の正常細胞に対する影響を試験例1に記載の方法と同様にして評価した。ヒト由来の正常細胞は、ヒューマンサイエンス研究資源バンク(大阪)から入手した肺線維芽細胞(以下MRC−5という)、皮膚線維芽細胞(以下TIG−103という)、胚線維芽細胞(以下KMS−6という)を用いた。この結果を共役リノール酸エチルエステルおよび魚油(未変性)についての結果とともに表2に示す。同表中の数値、記号の意味は表1と同じである。これらのデータから、n−3系脂肪酸の一種であるα−LNA、EPA、DHA等の共役多価不飽和脂肪酸類はヒト正常細胞の生育(***、増殖等)に対してほとんど影響を及ぼさず、とりわけ共役トリエン体を多く含むものでは当該作用が強いことが明らかになった。
【0039】
【表2】
Figure 0004594489
【0040】
実施例8
試料4又は試料7の共役多価不飽和脂肪酸類250mg、精製大豆油30mg、ミツロウ10mg及びビタミンE10mgを窒素ガス雰囲気下で約40℃に加温し、十分に混合して均質な液状物とした。これをカプセル充填機に供給して1粒内容量が300mgのゼラチン被覆カプセル製剤を試作した。これらの製剤は医薬用組成物又は食用組成物として利用できるものである。
【0041】
実施例9
市販の牛乳1リットルに対して試料7の共役多価不飽和脂肪酸類5g及びビタミンE0.2gを添加し、十分に混合して均等な飲料物を試作した。このものは通常の牛乳と比較して風味、色あい、食感等の食品適性に遜色なく、癌予防用あるいは当該疾患用の食品として好適に利用され得るものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸類を有効成分としてなる特異的殺癌細胞剤が提供される。この殺癌細胞剤はヒト由来の大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌あるいは胃癌等の癌細胞を死滅させる効果を奏し、かつ正常細胞の生育には悪影響を与えない。かかる効果は共役多価不飽和脂肪酸類を構成する脂肪酸が共役トリエン脂肪酸を多量に含む場合により一層顕著なものとなる。ちなみに、二重結合を2個しかもたない共役リノール酸等の共役ジエン脂肪酸では前記殺癌細胞作用が認められない。
また、本発明によれば、α−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等のn−3系非共役多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするものを原料として、これを共役トリエン脂肪酸に富む共役多価不飽和脂肪酸類に効率的に共役異性化できる共役化方法が提供される。
さらに、本発明によれば、前記特異的殺癌細胞剤を配合してなる医薬用組成物又は食用組成物が提供される。該組成物は癌疾患の予防あるいは治療用途に利用され得るものである。

Claims (5)

  1. 炭素−炭素間二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸を有効成分としてなる、正常細胞に悪影響を及ぼさない特異的殺癌細胞剤であって、ここで、該共役多価不飽和脂肪酸の構成脂肪酸がエイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上の非共役多価不飽和脂肪酸を共役化処理して得られるものであり、ここで、癌細胞が大腸癌細胞である、特異的殺癌細胞剤
  2. 共役化処理が、炭素−炭素間二重結合を3〜6個有する非共役多価不飽和脂肪酸1重量部に対して10〜30重量%アルカリ金属水酸化物を含むジオール溶液50〜100重量部を加え、170〜190℃にて5〜30分間、共役化反応させることを特徴とする共役トリエン脂肪酸に富む共役多価不飽和脂肪酸の製造方法によるものである請求項に記載の特異的殺癌細胞剤。
  3. 共役多価不飽和脂肪酸の態様が、炭素−炭素間二重結合を3〜6個有する共役多価不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とするカルボン酸、エステル及び塩からなる群から選択される1種又は2種以上のものであり、ここで、該エステルが低級1価アルコールのエステルである、請求項1または2に記載の特異的殺癌細胞剤
  4. 正常細胞がヒト由来の肺線維芽細胞、皮膚線維芽細胞又は胚線維芽細胞である請求項1〜のいずれか1項に記載の特異的殺癌細胞剤。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の特異的殺癌細胞剤を配合してなる医薬用組成物。
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