JP4593970B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録手段を保持したキャリッジを記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させながら記録を行うシリアルタイプの記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合機器やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像を記録していくように構成されている。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式等に分けることができる。記録媒体の搬送方向と交差する方向に主走査するシリアルタイプの記録装置においては、記録媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段としての記録ヘッドによって画像を記録し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(副走査)を行い、その後に再び停止した記録媒体に対して次の行の画像を記録するという動作を繰り返すことにより、記録媒体全体への記録が行われる。
従来のシリアルタイプの記録装置としては、記録手段を着脱自在に搭載するキャリッジを、互いに平行に設けられたガイド軸及びガイドレールに摺動自在に取り付けたものがある。キャリッジは、キャリッジモータの出力軸に固着されたプーリと回転自在に軸支されたアイドルプーリとに掛け回されたタイミングベルトの一部位に結合されており、キャリッジモータの正転及び逆転によってキャリッジを往復移動させる。キャリッジには、記録手段と記録媒体とのギャップ(隙間)を調整するための隙間調整機構が設けられている。
この隙間調整機構として、キャリッジの後部をガイド軸により案内支持するとともに、回転中心からの距離が変化するカム面を有する調整レバーをキャリッジに回転可能に軸支し、圧接バネにより調整レバーのカム面を装置本体側のガイドレールに付勢する(当接させる)構成がある。この構成によれば、調整レバーの回転操作によりキャリッジをガイド軸を中心に回転させることにより、記録手段と記録媒体との隙間を調整することができる。
特開平6−47982号公報 特開平10−309842号公報
しかしながら、上記のような隙間調整機構を有する記録装置においては、キャリッジユニット及びガイドレールを含む隙間調整機構の小型化が困難であり、更なる記録装置の小型化に対応することが難しいという不都合がある。本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡単かつ安価な構成で、記録手段と記録媒体との距離を調整するためのキャリッジユニット及びガイド部を含む隙間調整機構の小型化を実現できる記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録手段を搭載して移動するキャリッジと、前記キャリッジの上部において該キャリッジの移動を案内する第1のガイド部と、前記キャリッジの下部において前記キャリッジを案内する第2のガイド部と、前記キャリッジに配され前記第1のガイド部と摺動する摺動部を備えた調整レバーと、を有する記録装置において、前記キャリッジには前記調整レバーが摺動するカム部が設けられ、前記調整レバーを前記キャリッジの移動方向に動かすと前記カム部は前記摺動部を前記キャリッジに対して前後方向に相対的に変位させ、前記調整レバーを前記キャリッジの移動方向に動かして前記摺動部を前記キャリッジに対して前後方向に相対的に変位させることによって、前記摺動部側の前記ガイド部と摺動する部分を変えずに、前記キャリッジを前記第2のガイド部との接点を中心として前後方向に回動させて前記記録手段と前記記録媒体との距離を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、調整レバーをキャリッジの移動方向にのみ動かすことによって、記録手段と記録媒体との距離を変化させるので、簡単かつ安価な構成で、記録手段と記録媒体との距離を調整するための隙間調整機構の小型化を実現できる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用した記録装置の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。なお、図1は記録装置が記録手段から記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置である場合を例示するものである。図1において、記録装置は、用紙やプラスチックシートなどの記録媒体を装置本体内へ供給するための給紙部201と、装置本体内を通して記録媒体を搬送するための搬送部202と、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録していく記録手段3及び該記録手段を搭載したキャリッジ6を含むキャリッジユニット(記録機構部)203と、キャリッジユニット203によって形成される画像品位を維持するために記録手段(記録ヘッド)のインク吐出性能を維持回復するために回復ユニット204と、を備えている。
給紙部201に積載された記録媒体は、給紙モータにより駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され、搬送部202へ給送される。搬送部202へ送り込まれた記録媒体は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ221及び搬送ローラ221に向けて押圧されたピンチローラ222による摩擦搬送力によって記録領域を通して搬送される。記録領域には、キャリッジ6に搭載された記録手段3と所定の隙間(隙間)をおいて対向するようにプラテン225が配設されている。このプラテン225の上面に沿って案内支持されながら記録領域を通して紙送りされる記録媒体に対し、記録手段3によって画像を記録していく。記録された記録媒体は、搬送ローラ221と連動して駆動される排紙ローラ223及び該排紙ローラと協働する拍車による搬送力によって装置本体外へ排出される。
キャリッジユニット203は、装置本体内部で主走査方向に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ6並びに該キャリッジに搭載された記録手段としての記録ヘッド3などによって構成されている。キャリッジ6は装置本体を構成するシャーシ210に互いに平行に設けられた第1のガイド部(第1のガイドレール)211及び第2のガイド部(第2のガイドレール)212(図12)に沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ6に対してキャリッジモータの駆動力がキャリッジベルト224を介して伝達され、キャリッジ6は該キャリッジモータの駆動力によってガイド部(ガイドレール)211、212に沿って往復移動させられる。このキャリッジ6の移動(主走査)に同期して行われる記録手段3の記録動作と記録媒体の所定ピッチごとの搬送(副走査)とを繰り返すことにより記録媒体全体の記録が行われる。
回復ユニット204は、記録手段(インクジェット記録手段)3の目詰まり等を解消することで記録品位を正常な状態に維持回復するためのものであり、記録手段3の吐出口を覆うためのキャッピング機構、キャッピングされた吐出口からインクを吸引する吸引ポンプ、並びに吐出口面を拭き取り清掃するためのワイピング機構などから構成されている。記録手段3の図示下面には複数の吐出口を配列して形成された吐出口列が設けられている。図2は記録手段3を底面側から見た模式的斜視図であり、図3は記録手段3を前方から見た模式的斜視図である。本実施形態における記録手段3の吐出口面(フェイス面)81には、3種類のインクを用いるカラー(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)の吐出口列3cとブラックの吐出口列3dが横並びに配列されている。また、本実施形態では、記録手段3として、インク吐出部(記録ヘッド部)とインクタンクと組み付けるか、あるいは一体化して構成された交換可能なカートリッジタイプのものが使用されている。
本実施形態における記録手段3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものである。該記録手段3は、前記電気熱変換体により印加される熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐出させ、記録を行うものである。前記電気熱変換体は、複数の吐出口のそれぞれに対応して配設されており、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出するためのものである。この記録手段3の吐出口面81と記録媒体の表面との隙間(隙間)は、例えば、約0.2〜約2.0ミリ程度の所望の値に設定される。また、記録手段3は、吐出口列3c、3dがキャリッジ6の移動方向と交叉する方向となるような姿勢でキャリッジ6に搭載される。
図4は図1中のキャリッジユニット203を記録手段3を取り外した状態で示す模式的斜視図である。図4において、キャリッジユニット203は、記録手段3が位置決め搭載されるキャリッジ6と、記録媒体の厚みに応じて記録手段3の吐出口面と記録媒体の表面とのギャップ(隙間)を変化させるための調整レバー(調整部材)33と、キャリッジ6の内部に取り付けられるカバー部材(キャリッジカバー)30と、記録手段3をキャリッジ6に固定するためのセットレバー32と、を具備している。なお、図4中の符号31は、記録手段3の頂部に形成されたリブ3e(図3)に掛止することにより該記録手段3を固定するための板バネである。
図5はキャリッジユニット203のキャリッジ6を前方から見た模式的斜視図であり、図6は図5のキャリッジ6を背後から見た模式的斜視図であり、図7は図4中のキャリッジカバー30の模式的斜視図である。図8は図4中の調整レバー33を斜め上から見た模式的斜視図であり、図9は図8の調整レバー33を斜め下方から見た模式的斜視図であり、図10は図4中の調整レバー33の模式的側面図である。図5〜図10において、キャリッジ6の上部には、記録手段3の上部のリブ3eに掛止して記録手段3をキャリッジ6上に位置決め固定するための板バネ31が取り付けられている。記録手段3をキャリッジ6に搭載する際は、セットレバー32の回動操作によって板バネ31を退避方向へ弾性変形させ、記録手段3をキャリッジ6に引き込んだ後、板バネ31を解放して記録手段3のリブ3eに掛止させることにより、該板バネ31の弾性力を利用して記録手段3をキャリッジ6に固定する。
図5において、キャリッジ6に形成された面61は記録手段3の上部に設けられた記録媒体搬送方向(前後方向)の位置決め面(突き当て面)と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面62は記録手段3の下部に設けられた鉛直方向(上下方向)の位置決め面と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面63は記録手段3の記録媒体搬送方向(前後方向)の位置決め面と圧接する面であり、キャリッジ6に形成された面64は記録手段3の主走査方向(左右方向)の位置決め面と圧接する面である。図5及び図6において、キャリッジ6の左右に形成された穴65はセットレバー32の左右の回動中心となるボス部32a(図12)を回動可能に軸支するための軸受穴であり、キャリッジ6の左右に形成された穴66はキャリッジカバー30の左右のボス部30e(図7)と嵌合して該キャリッジカバー30をキャリッジ6に固定するためのカバー取り付け穴である。
図11は調整レバー33とキャリッジカバー30の開口部301の係止部との位置関係を示す模式的部分断面図である。図12はキャリッジ6とシャーシ210のガイドレール211、212とキャリッジカバー30と調整レバー33との組み付け状態を示す縦断面側面図であり、図13は図12中のS部分を拡大して示す縦断面側面図である。図14は調整レバー33の位置決めボス334とキャリッジ6のカム部67のカム面671との位置関係を示す模式的平面断面図である。図4〜図14において、キャリッジ6の上部には調整レバー33を水平方向にスライド可能に装着するためのカム部67が設けられている。調整レバー33は、カム部67に係合させるとともにキャリッジカバー30をキャリッジ6に被せる(キャリッジ6に取り付ける)ことにより、摺動可能に保持される。つまり、調整レバー33は両矢印X(図4、図14)方向にスライド可能に装着されている。
キャリッジカバー30には、図7及び図11に示すように、調整レバー33の操作レバー部331をキャリッジ6の内部へ突出させるための開口部301が形成されている。この開口部301の一部(本実施形態では左右2箇所)に係止部301a、301bが形成されている。調整レバー33の開口部301との嵌合部に形成されたリブ状の固定部(ストッパ部)332が係止部301a、301bのいずれかに入り込むように構成されている。調整レバー33は、図8〜図10に示すように、ユーザが隙間調整するための操作部(操作レバー部)331と、キャリッジカバー30の係止部301a、301bと係合可能なリブ状のストッパ部(固定部)332と、シャーシ210の第1のガイドレール(第1のガイド部)211の垂直面に摺動可能に当接する摺動部333とを備えている。
調整レバー33は、さらに、図8〜図10に示すように、キャリッジ6のカム部67のカム面671と摺動可能に当接するように左右2箇所に設けられた位置決めボス334、335と、前記位置決めボス334、335のそれぞれとカム部67を挟んで対向する位置に設けられたガイドボス336、337と、キャリッジ6の上部に設けられた位置決め面69と摺動可能に当接する位置決め面338と、を備えている。
図11に示すように、調整レバー33のストッパ部332は、キャリッジカバー30の開口部301の係止部301a又は301bに入り込むことで、調整レバー33の矢印X方向の移動を防止するとともに調整位置を規制している。また、キャリッジ6及び記録手段3の自重により、ストッパ部(固定部)332がキャリッジカバー(カバー部材)30の係止部301a、301bに対し食い込む方向に押圧されるように構成されており、これによって、調整レバー33が矢印X方向に勝手に移動することを確実に防止している。また、ストッパ部332は、係止部301a、301bとは隙間をもって係合しているため、固定状態であっても係止部301a、301bの中で僅かながら矢印X方向に移動可能である。ただし、この場合の隙間は、ストッパ部332が移動したとしても、その程度の移動では記録手段と記録媒体との距離が常に一定であるように規定されている。
図12において、キャリッジ6には記録手段3が搭載され、記録手段3の吐出口面81と記録媒体の表面との間には隙間(ギャップ)Gが形成されている。キャリッジ6は、装置本体(シャーシ)210に上下方向に所定距離をおいて互いに平行に設けられた2本のガイドレール、すなわち上部の第1のガイドレール211と下部のガイドレール212によって移動可能に案内支持されている。第1及び第2のガイドレール211、212はいずれも装置本体のシャーシ210と一体に形成されており、第1のガイドレール211は板状のレールになっている。そこで、本実施形態においては、左右方向(キャリッジ移動方向)にスライド可能に保持された調整レバー33から下向きに突出した位置決めボス334、335と、キャリッジ6の上部に左右方向に設けられたカム部67の垂直端面から成るカム面671とを摺動可能に当接させている。
そして、図12に示すように、キャリッジ6及び記録手段3全体の重心は第1のガイド部211と第2のガイド部212とを結ぶ線より十分に装置本体手前側(図示右側)に位置するので、キャリッジ6は第2のガイド部212との当接点を中心に手前側に回動しようとする慣性モーメントが生じている。そのため、調整レバー33の位置決めボス334、335はキャリッジ6のカム部67のカム面671に所定の圧接力で当接している。すなわち、調整レバー33はキャリッジ6及び記録手段3の自重によってキャリッジ6に対して圧接される方向に付勢されている。従って、調整レバー33の左右方向(キャリッジ移動方向)へのスライドに応じて、キャリッジ6は第2のガイドレール212との当接点601を中心に両矢印Rで示す方向に回動することになる。つまり、図12に示すように、調整レバー33を左右方向へ移動させてキャリッジ6を矢印R方向に回動させることにより、記録手段3の吐出口面81と記録媒体とのギャップGを調整することができる。
本実施形態では、図11において、調整レバー33を図示左側へスライドさせてストッパ部332を図示左側の係止部301aに係合させた位置33Aが、普通紙などの薄紙の隙間ポジションPAのときに調整レバー33がセットされる位置である。そして、調整レバー33を図示右側へスライドさせてストッパ部332を図示右側の係止部301bに係合させた位置33Bが、封筒などの厚紙の隙間ポジションPBのときに調整レバー33がセットされる位置である。また、調整レバー33が隙間ポジションPAと隙間ポジションPBとの間に位置するときは、キャリッジカバー33のストッパ部332がキャリッジカバー30の開口部301のガイド部301cにより押し下げられるように構成されている。
調整レバー33を薄紙に記録するための隙間ポジションPAから厚紙に記録するための隙間ポジションPBへ動かすとき、該調整レバー33のストッパ部332は、キャリッジカバー30の係止部301aからガイド部301cへ向かう斜面に沿って図11中の矢印Vで示す方向に移動する。すなわち、調整レバー33がキャリッジ6に対して固定あるいは解除される際には、該調整レバー33のストッパ部332が矢印Vで示すようにキャリッジ6の移動方向を略法線とする略円弧状軌跡を描いて揺動する。
その際、ストッパ部332は、キャリッジカバー30のガイド部301cに沿って移動し、キャリッジカバー30の係止部301bまで移動したところで、キャリッジ6及び記録手段3の自重によりキャリッジカバー30の係止部301bに食い込むため、調整レバー33は矢印X方向(図4、図14)の所定位置(隙間ポジションPB)に固定される。調整レバー33を厚紙に記録するための隙間ポジションPBから薄紙に記録するための隙間ポジションPAへ動かすときも同様であり、調整レバー33は同様にして隙間ポジションPAに固定される。
ストッパ部332と係止部301a、301bとの係合の程度(強さや量)は隙間ポジションによらず一定であり、調整レバー33を各隙間ポジションから移動させるときに操作レバー部331に与える必要操作力は、隙間ポジションによらず一定である。つまり、調整部材33の固定部332がキャリッジ6側の係止部301a、301bに固定されている場合においても、固定部332と係止部301a、301bとの係合の程度はほぼ同じである。また、前述のように調整レバー33の位置決めボス334、335はキャリッジ6の上部のカム部67のカム面と摺動可能な状態で当接しており、調整レバー33はキャリッジ6に対して摺動可能に保持されている。
つまり、調整部材33の固定部332がキャリッジ6側の係止部301a、301bに固定されている場合においても、調整部材33の摺動部333は第1のガイド部211と摺動する。従って、前述のように、調整レバー33を左右方向(キャリッジ移動方向)にスライドさせることにより、キャリッジ6の第2のガイドレール212との当接点601を中心とする矢印R方向の回動変位によって隙間を調整することができる。
調整レバー33には、位置決めボス334、335に対してカム部67を挟んで対向する位置にガイドボス336、337は設けられている。図12及び図13に示すように、調整レバー33の水平方向の位置決め面338はキャリッジ6及び記録手段3の自重によりキャリッジ6の水平方向の位置決め面69と当接し、同時に、調整レバー33の摺動部333はシャーシ210と一体的に形成された第1のガイドレール211と当接している。これらによって、キャリッジ6及び記録手段3の姿勢が正しく規制され、調整レバー33をキャリッジ6に対して円滑に摺動させることができる。また、本実施形態においては、隙間調整を行う際に調整部材33が一定の姿勢を保ちながらキャリッジ6の移動方向に移動するように構成されている。
図14にはキャリッジ6のカム部67と摺動する調整レバー33の位置決めボス334、335の位置関係が示されている。図14において、調整レバー33を矢印X方向にスライドさせると、該調整レバー33の位置決めボス(摺動ボス)334、335はカム部67のカム面671に従って移動する。これによって、第1のガイドレール211と摺動する調整レバー33の摺動部333は、キャリッジ6に対して図中の矢印Y方向へ相対的に変位する。そのため、調整レバー33をスライドさせることにより、第2のガイドレール212との当接点601を中心としてキャリッジ6が回動し、その結果として、キャリッジ6に搭載された記録手段3の吐出口面81と記録媒体の表面との間隔(隙間距離)を変化させることができる。
図14において、カム部67のカム面671の部位671aは前記隙間ポジションPA(普通紙などの薄紙ポジション)に対応しており、カム面671の部位671bは前記隙間ポジションPB(封筒などの厚紙ポジション)に対応している。また、334A、335Aは調整レバー33の位置決めボス334、335が前記カム面の部位671aに当接する位置を示し、334B、335Bは位置決めボス334、335が前記部位671bに当接する位置を示す。同様に、336A、337Aは調整レバー33のガイドボス336、337が前記部位671aに対向する位置を示し、336B、337Bはガイドボス336、337が前記部位671bに対向する位置を示す。そして、これらの位置では、調整部材33の固定部(ストッパ部)332がキャリッジ6側の係止部301a及び係止部301bに入り込むようになっている。
本発明を適用した記録装置の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。 図1中の記録手段を底面側から見た模式的斜視図である。 図2の記録手段を前方から見た模式的斜視図である。 図1中のキャリッジユニットを記録手段を取り外した状態で示す模式的斜視図である。 図4のキャリッジユニットのキャリッジを前方から見た模式的斜視図である。 図5のキャリッジを背後から見た模式的斜視図である。 図4中のキャリッジカバー(カバー部材)の模式的斜視図である。 図4中の調整レバー(調整部材)を斜め上から見た模式的斜視図である。 図8の調整レバーを斜め下方から見た模式的斜視図である。 図4中の調整レバーの模式的側面図である。 図8の調整レバーと図7のキャリッジカバーの開口部の係止部との位置関係を示す模式的部分断面図である。 キャリッジとシャーシのガイドレール(ガイド部)とキャリッジカバーと調整レバーとの組み付け状態を示す縦断面側面図である。 図12中のS部分を拡大して示す縦断面側面図である。 図9の調整レバーの位置決めボスと図5のキャリッジのカム部のカム面との位置関係を示す模式的平面断面図である。
符号の説明
201 給紙部
202 搬送部
203 キャリッジユニット
204 回復ユニット
210 シャーシ
211 第1のガイド部(第1のガイドレール)
212 第2のガイド部(第2のガイドレール)
221 搬送ローラ
222 ピンチローラ
223 排紙ローラ
224 キャリッジベルト
225 プラテン
3 記録手段
3c、3d 吐出口列
3e リブ
30 キャリッジカバー
30e ボス部
301 開口部(キャリッジカバー)
301a、301b 係止部
301c ガイド部
31 板バネ
32 セットレバー
32a ボス部
33 調整レバー(調整部材)
331 操作部(操作レバー部)
332 固定部(ストッパ部)
333 摺動部
334、335 位置決めボス
336、337 ガイドボス
338 位置決め面
6 キャリッジ
601 当接点
61、62、63、64 面(キャリッジ)
65 セットレバー軸支用の軸受穴
66 カバー取り付け用の穴
67 カム部(キャリッジ)
671 カム面
69 位置決め面
81 吐出口面

Claims (8)

  1. 記録手段を搭載して移動するキャリッジと、前記キャリッジの上部において該キャリッジの移動を案内する第1のガイド部と、前記キャリッジの下部において前記キャリッジを案内する第2のガイド部と、前記キャリッジに配され前記第1のガイド部と摺動する摺動部を備えた調整レバーと、を有する記録装置において、
    前記キャリッジには前記調整レバーが摺動するカム部が設けられ、前記調整レバーを前記キャリッジの移動方向に動かすと前記カム部は前記摺動部を前記キャリッジに対して前後方向に相対的に変位させ、
    前記調整レバーを前記キャリッジの移動方向に動かして前記摺動部を前記キャリッジに対して前後方向に相対的に変位させることによって、前記摺動部の前記第1のガイド部と摺動する部分を変えずに、前記キャリッジを前記第2のガイド部との接点を中心として前後方向に回動させて前記記録手段と前記記録媒体との距離を変化させることを特徴とする記録装置。
  2. 前記調整レバーは該調整レバーを前記キャリッジの移動方向に対して固定する固定部を有し、前記キャリッジあるいは該キャリッジに装着されるカバー部材は前記調整レバーの前記固定部と係合可能な複数の係止部を有し、
    前記調整レバーが前記キャリッジに対して固定あるいは解除される際に、前記調整レバーの前記固定部が前記キャリッジの移動方向を略法線とする略円弧状軌跡で揺動することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記調整レバーは前記キャリッジ及び前記記録手段の自重によって前記キャリッジに対して圧接される方向に付勢されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記調整レバーの前記固定部が前記キャリッジ側の係止部に固定されている場合においても、前記固定部と前記係止部の係合の程度がほぼ同じであることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  5. 前記調整レバーの前記固定部が前記キャリッジ側の係止部に固定されている場合においても、前記調整レバーの前記摺動部が前記第1のガイド部と摺動することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記調整レバーの前記固定部と前記キャリッジ側の係止部は、前記調整レバーの前記キャリッジに対する移動方向で所定の隙間を持って係合し、該隙間の範囲内では前記記録手段と前記記録媒体との距離がほぼ一定であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  7. 前記調整レバーの前記摺動部は前記キャリッジ及び前記記録手段の自重によって前記第1のガイド部に当接することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記第1のガイド部は板状のレールであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002002055A (ja) * 2000-06-23 2002-01-08 Fujitsu Ltd ドットインパクトプリンタ
JP2004058504A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Canon Inc 記録装置

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