JP4593222B2 - 電子体温計の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子体温計の製造方法に関するものである。
現在広く普及している電子体温計は、ボタン型電池を電源とし、腋下あるいは舌下にプローブを接触させ、その中に配置した感温素子(サーミスタ)の抵抗変化を検出して温度値に変換し、液晶表示部に体温を表示するものが一般的である。これらの電子体温計は、合成樹脂製のケース内に、電源電池、測定回路、液晶表示装置、操作スイッチなどを内蔵する。電子体温計の本体の一方の端部には、プローブが形成され、プローブはサーミスタに接続されるリード線が挿通される挿通路が形成されたプローブ本体と、プローブ本体に取り付けられたセンサーキャップを有し、サーミスタはセンサーキャップの内壁に接触配置され、接着剤を充填して保持されている。このように構成した電子体温計が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)
特許文献1に開示されている電子体温計は、図13に示すように、温度プローブ31は、プローブ本体32およびプローブ本体32に固着された中空端部を有するセンサーキャップ33を備えている。このセンサーキャップ33は、熱接触面33aと、熱接触面33aに囲まれた空洞33bを有している。サーミスタ34は、センサーキャップ33の熱接触面33aの内側先端33cの位置に固着されている。一組のリード線35はサーミスタ34に接続し、温度信号を伝送する。このリード線35は、その一部35aがセンサーキャップ33の熱接触面33aの内側に固着される。サーミスタ34の近傍のリード線35はセンサーキャップ33の内壁33cに非接触である。サーミスタ34近傍から離れた中間部分をセンサーキャップ33の熱接触面33aに密着させている。
上記した特許文献2に開示されている電子体温計は、図14及び図15に示すように、センサーキャップ41の内側には、サーミスタ42及びリード線43が配置されている。サーミスタ42は接着剤44でセンサーキャップ41先端部の内壁に固定されている。リード線43の一端は、サーミスタ42と接続し、他端は、電子体温計外側のケース内の図示しないICに接続されている。センサーキャップ41内には、熱を伝え難い断熱体45が充填されていて、サーミスタ42及びリード線43がセンサーキャップ41内にしっかり固定される。上述したように、センサーキャップ内に断熱体を充填することにより、サーミスタ近傍を含めたセンサーキャップ内にあるリード線全体が、センサーキャップ空洞内壁に密着している。
特許文献3には、2つの電子体温計が開示されている。その一つが、図16及び図17に示されており、温度測定用の回路部品が実装された回路基板50を収納するプローブ51の先端に、サーミスタ52に接続するリード線53を係止して中央位置に位置決めするための係止爪51aが形成され、係止爪51aはプローブ51と共に一体形成されている。この係止爪51aは、センサーキャップ54がプローブ51に嵌合したときに、サーミスタ52をセンサーキャップ54の内底面に当接するように形成される。サーミスタ52はこのリード線と接続され、接着剤56によってセンサーキャップ54の内底面に固着されている。57は電池、55は電池カバーである。
もう一つは、図18に示されており、サーミスタ52のリード線53が、センサーキャップ54内で係止されていないこと以外は、図16、図17に示した電子体温計と同様の構成である。
この特許文献3には、これらの製造方法が記載されている。
図16、図17に示した電子体温計を組立てる場合、先ず、サーミスタ52のリード線53を回路基板50の回路に接続する。次いで、プローブ51の後方に位置する電池54及び電池カバー55を取り除いた状態で、サーミスタ42及び回路基板50をプローブ51の後方から挿入し、プローブ51の前方に現れたサーミスタ52のリード線53を係止爪51aに係止する。そして、プローブ51の前方を少量の接着剤56の入ったセンサーキャップ54に固定する。なお、プローブ51とセンサーキャップ54とは接着剤56により固着する。サーミスタ52はセンサーキャップ53の内底面に接触して固定される。
図18に示した電子体温計は、前記回路基板50にサーミスタ52のリード線53を接続した後、これらをプローブ51の後方から挿入する。サーミスタ52はセンサーキャップ54の内壁面に接触するように接着剤56により固着している。
実用新案登録第3096508号公報(第9頁、図3) 実用新案登録第3094041号公報(第5〜6頁、図3、図4) 実開昭62−170537号公報(第1〜4頁、図1〜図3)
上記した特許文献1に記載の電子体温計は、サーミスタ近傍のリード線がセンサーキャップに接触していないため、サーミスタの熱が、この接触しないリード線に逃げてしまい、温度上昇が遅く、測定時間が長くなってしまうという問題があった。
また、上記した特許文献2に記載の電子体温計は、リード線が接続されたサーミスタを、センサーキャップの先端部の内壁に接着剤で固定した後に、断熱体をセンサーキャップ内に入れることになる。リード線がフリーの状態で断熱体を挿入すると、断熱体の外表面によってリード線がセンサーキャップ内壁に押え付けられて、リード線が引きずられながら、必要以上にセンサーキャップ内に引き込まれてしまう。リード線のセンサーキャップの外側に突出している部分を固定し、リード線がセンサーキャップ内に引き込まれないようにして断熱体を挿入すると、リード線に張力が発生し、サーミスタから固定部分の少なくとも一部に応力が集中し、リード線が断線する恐れがあった。
さらに、上記した特許文献3に記載の電子体温計の構造及び製造方法ではリード線をセンサーキャップの内壁に密着させることができず、所望の高速電子体温計を製造することはできないという問題があった。
本発明は、上述の欠点を解消するものであり、その目的は、リード線を断線させずに製造でき、サーミスタからリード線への熱の逸散を効果的に防止する電子体温計の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明における電子体温計の製造方法は、感温素子と、該感温素子に接続されるリード線と、該リード線が挿通される挿通路が形成されたプローブ部を有する本体ケースと、前記リード線が接続される回路基板と、一端が開口され、他端が閉じられた空洞が形成されたセンサーキャップを有し、前記挿通路から突出されたリード線と、前記感温素子とが前記センサーキャップ内に収納される電子体温計の製造方法において、先端に前記感温素子が取り付けられたリード線を前記プローブ部の挿通路から突出させる工程と、前記リード線を前記プローブ部の挿通路から突出させた状態のプローブ
部に前記センサーキャップを取り付ける工程と、を有し、前記リード線を前記プローブ部の挿通路から突出させる工程において、前記リード線が前記プローブ部の挿通路から突出する長さを前記センサーキャップがプローブ部に取り付けられた状態において前記プローブ部の先端と前記空洞の内壁の先端との間の距離よりも長くし、前記プローブ部にセンサーキャップを取り付ける工程において、前記感温素子を前記センサーキャップの内壁に接触させて、さらにセンサーキャップを押し込むことによって前記感温素子を回転させることで、前記リード線を前記感温素子との接触部分付近で座屈させ、前記感温素子及び前記感温素子近傍の前記リード線を前記空洞の内壁に接触することを特徴とするものである。
また、前記センサーキャップ内の前記閉端付近に接着剤を充填する工程を有することを特徴とするものである。
また、前記接着剤を充填する工程は、前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける前に行うことを特徴とするものである。
また、前記接着剤を充填する工程において、前記接着剤を前記感温素子と、該感温素子付近のリード線のみを固着させる量だけ充填することを特徴とするものである。
また、前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける工程において、前記空洞の閉端の内壁が前記感温素子に押し付けられることにより前記感温素子が回動するように構成されていることを特徴とするものである。
また、前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける工程を、前記リード線の突出部分以外の少なくとも一部を固定した状態で行うことを特徴とするものである。
また、前記空洞は、前記感温素子を当接させる先端が、略半球または略半楕円球形状に形成されていることを特徴とするものである。
本発明の電子体温計の製造方法は、リード線を断線させずに製造でき、サーミスタからリード線への熱の逸散を効果的に防止する電子体温計を容易に製造することが可能である。
本発明の電子体温計の製造方法について、図面に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明の実施例に係わり、図1は、本発明の電子体温計の外観図、図2は、図1の電子体温計のプローブの部分断面図、図3は、図1の電子体温計のA−A線断面図、図4は、センサーキャップの断面図、図5は、リード線が接続されたサーミスタの外観図である。
図1〜図3において、本実施例の電子体温計1は、本体ケース2を有し、この本体ケース2は、熱可塑性エラストマーなどよりなる可撓性の外ケース5と、ABS樹脂などよりなる、中間部材3及び内ケース4とを後述する一体成形法により形成している。そして、中間部材3と、外ケース5の中間部材3側の一部と、内ケース4の中間部材3側の一部とによりプローブ部20aが構成されている。この本体ケース2内に、電源電池19、回路基板6、液晶表示装置7、操作スイッチ8等を内蔵する。また、本体ケース2にはアクリルなどよりなるフロントパネル21が取り付けられている。
9は下ケース、10は電池蓋である。下ケース9にはブザー22が取り付けられている。11はサーミスタ、12はサーミスタ11に接続するリード線である。中間部材3の先端には凹部3aが形成され、該凹部3aにエポキシ系の接着剤等を注入して、高い熱伝導率の材料、例えば、ステンレス材などを絞り加工して形成したセンサーキャップ13が固着されている。
外ケース5の材質として熱可塑性エラストマー材料を用いて可撓性とすることで、プロ
ーブ部20aが生体の測温部位の形に応じて変形し、測温部位に密着して測定しやすくなる。そして、この熱過疎性エラストマーは、金属との接着性が悪いため、外ケース5に直接センサーキャップ13を接着せずに、接着性のよい中間部材3を外ケース5に一体成型し、これにセンサーキャップ13を接着するようにしている。中間部材3の材質としては、ABS以外の、PP、PE、PC等の硬質樹脂としてもよい。また、プローブ20に可撓性を必要としない場合は、プローブ部20aをABSのみで形成してもよい。
上記した一体成形する2種類の材質は、先ず、硬質樹脂材料を成形金型内に供給して内ケース4と中間部材3とを別体で成型し、次いでこれらの成形体を別の金型のキャビティ内に移し、エラストマー樹脂がそのキャビティの残部に充填される。その過程で成形金型内で少なくとも後者の材料が溶融した状態で前者の成形材料の表面に接触し、その結果2つの材料は強固に接合され、全体として所定の形状が得られる。
図2〜図5に示すように、前記プローブ部20aには、サーミスタ11に接続されるリード線12が挿通される挿通路3bが形成されている。この挿通路3bは、プローブ部20aを構成する中間部材3と外ケース5と内ケース5に形成され、それらがつながって一つの挿通路となっている。
図4において、前記センサーキャップ13の形状は、先端部が、略半球状または略半楕円球状に形成され、半球部13aと円筒部13bで構成される。前記センサーキャップ13内に空洞13cが形成される。この空洞の長さは、センサーキャップ13単体ではL1+L2である。そして、中間部材3が外ケース5から突出した突出長さがL2であり、センサーキャップ13が、中間部材3に取り付けられた状態では、空洞のL2の長さの部分に中間部材3が入り込む。従って、前記中間部材3の突出端から前記センサーキャップ13の半球部13aの内壁13dまでの長さはL1である。
図5は、(a)はサーミスタ11にリード線12が接続された状態の上面図、(b)は(a)の側面図である。サーミスタ11には、リード線12が2本接続されている。
サーミスタ11は、図示しないチップ型の素子に形成された2つの電極部分に、リード線12が半田付けされ、その上からエポキシ樹脂等により絶縁コーティングが施されている。
また、リード線も、チップ型の素子及び回路基板6へ半田付けする両端を除いた部分がエポキシ樹脂等によりコーティングされている。サーミスタ11のリード線12が接続される側とは反対側の端部が略球面形状で丸みを帯びていて、センサーキャップ13の内壁に当接したときに、回動しやすい形状になっている。
次に、図6から図12を用いて図1に示した電子体温計の製造方法を説明する。図1〜図12は、本発明の実施例に係わり、図6は、図5のリード線を回路基板に接続する工程の説明図、図7は、本体ケースに液晶表示装置、操作スイッチ、電池バネを組込む工程の説明図、図8は、回路基板の組込みとリード線挿通工程の説明図、図9は、センサーキャップに接着剤を充填した状態の断面図、図10は、センサーキャップの取り付け工程の説明図、図11は、本体ケースに下ケースを取り付ける工程の説明図、図12は、組立て工程を説明するフローチャートである。
図12のS1工程では、前述のように、中間部材3と内ケース4と外ケース5とを一体成型する。
図12のS2工程で、前記回路基板6にICやチップコンデンサ等の回路部品を実装する。図12のS3工程では、図5に示すように、サーミスタ11へのリード線12の接続を行う。例えば、図示しないチップ型の素子の電極に、両端以外が樹脂コーティングされたリード線12を半田付けし、チップ型の素子を、エポキシ系の樹脂からなる熔融絶縁部材層に浸して樹脂コーティングする。
図12のS4工程では、図6に示すように、2本のリード線12の一端にサーミスタ11が接続された状態で、前記回路基板6のリード線接続電極6bにリード線12を半田付けして接続する。
図12のS5工程では、図7(a)、(b)に示すように、本体ケース2を構成する内ケース5に形成されている液晶表示装置組込み穴2a、操作スイッチ組込み穴2bに、それぞれ液晶表示装置7と、操作スイッチ8を組込む。そして、液晶表示装置7の図示しない電極と回路基板6の図示しない電極とを接続するコネクタ22と、スペーサー23とを図7(b)に示した所定の位置に組み込む。次に、マイナスバネの取り付け穴、プラスバネ取り付け穴に、内ケース5の内側に形成された、マイナスバネ取り付け用の柱状凸部2ceと2c、プラスバネ取り付け用柱状凸部2deと2dとを挿入する。その後、マイナスバネと、プラスバネ取り付け用柱状凸部2cと2dをかしめてマイナスバネ14とプラスバネ15を固定する。2eは、基板取り付け用柱状凸部であり、16は電池の側面を押さえる電池押えである。
図12のS6工程では、図8(a)、(b)に示すように、サーミスタ11を、本体ケース2の内側の開口部3cから挿入し、サーミスタ11が挿通路3bを通過するように回路基板6、リード線12、サーミスタ11を移動させ、回路基板6に形成されている回路基板取り付け穴6aに、前記内ケース5に形成されている基板取り付け用柱状凸部2e,2de,2ceを挿入する。2ceと2deは、マイナスバネと、プラスバネ取り付け用柱状凸部だけではなく、基板取り付け用柱状凸部を兼用している。その後、基板取り付け用柱状凸部2e,2de,2ceをかしめて回路基板6を固定する。そして、前記本体ケース2の挿通路3bの回路基板6側の開口部3cに接着剤17を充填して、前記リード線12を固着する。ここで、L2は前述した前記中間部材3の突出長さ、L3は挿通路3bのサーミスタ11側の開口部(中間部材の先端)からサーミスタ11の先端までの長さ(サーミスタ11の突出長さ)であり、リード線12が回路基板6に取り付けられた状態では、挿通路3bのサーミスタ11側の開口部(中間部材の先端)から、L3だけサーミスタ11が突出するように、リード線12の長さが設定されている。ここで、L3は、前述した、L1(空洞長さ)より長く、センサーキャップ13が取り付けられることにより、サーミスタ11の近傍のリード線12が、後述する座屈を生じ、空洞13cの内壁13dに接触し得る程度の長さとする。
図12のS7工程では、図9に示すように、前記センサーキャップ13の空洞13cの半球部13aのみに、例えば、エポキシ系の接着剤18を充填する。次に、図10(a)に示すように、サーミスタ11の先端が上ケース2の挿通路3bの先端より所定の長さL3だけ突出させ、次に、図10(b)に示すように、リード線12の先端にサーミスタ11が取り付けられた状態で、センサーキャップ13をプローブ部20aを構成する中間部材3に接着して取り付ける。その際、サーミスタ11にセンサーキャップ13の先端内壁13dが当接してサーミスタ11は回転端となる。さらに、センサーキャップ13を押込むと、一端固定、他端回転型の座屈が生じる。即ち、図10(c)に示すように、リード線12の一方は、回路基板側の挿通路3bの開口部3cで接着剤17で固着(一端固定)されており、他方は、サーミスタ11がセンサーキャップ13の内壁13dに対して、回転可能の状態(他端回転)で当接しているから、センサーキャップ13を押込むことによって、サーミスタ11が回転し、その近傍のリード線12が変形(座屈)してセンサーキャップ13の半球部13a部分の内壁13dに接触する。さらにセンサーキャップ13を押込んで、中間部材3の突出部分が全てセンサーキャップ13内に挿入される所定位置まで達すると、サーミスタ11とリード線12は図2に示したように配置され、接着材18によって固着される。
図2に示すように、前記リード線12は、サーミスタ11から挿通路3bの中間部材3側の開口部に至る箇所で、前記サーミスタ11の近傍において、前記空洞13cの内壁13dへ接触し且つ固着される接触・固着部12aと、前記サーミスタ11から前記挿通路3bに至る個所で前記センサーキャップ13または前記プローブ部4に固着されない非固着部12bとを有するものである。この非固着部12bのうち、接触・固着部に近い部分は、固着されてはいないが、センサーキャップ13の円筒部13bの内壁に接触している。
図12のS8工程では、ABS樹脂などよりなる下ケース9にブザー22を取り付け、ブザー22と回路基板6を図示しないリード線で接続してから、図11に示すように、前記本体ケース2の裏面側に接着剤などにより取り付ける。その後、図12のS5工程で電池5を収納し、図12のS10工程で電池蓋10を装着して、製造工程が完了する。
以上述べた構成の電子体温計の製造方法による作用・効果について説明する。サーミスタが接続されたリード線は、一端固定、他端回転型の状態で、L3(中間部材からサーミスタ先端までの突出長さ)が、L1(中間部材からセンサーキャップ13の内壁13dまでの長さ)より長く設定されているので、サーミスタ近傍のリード線を、センサーキャップの空洞の略半球または略半楕円球形状部分の内壁に接触させることができる。そのため、サーミスタとサーミスタ近傍のリード線の温度差はなく、サーミスタからリード線への熱の逸散を効果的に防止することにより、体温測定の時間が短縮される。
また、前記センサーキャップ13の空洞13cの半球部13aのみに、エポキシ系の接着剤18を充填しているため、サーミスタとその近傍のリード線の、接着する必要がある部分だけ接着され、残りの部分には接着剤が充填されないから、センサーキャップ13の熱容量が小さくなる。
また、サーミスタ付近のリード線のみを固着し、フリーな非固着部を有するので、断熱体をセンサーキャップ内に押込むなどの方法で製造する必要がなく、リード線が断線することがない。
また、センサーキャップ13内の閉端付近に接着剤18を充填する工程を有するため、サーミスタ11とリード線12を、センサーキャップ13の閉端付近に固着することができるとともに、センサーキャップ13の先端部の強度を補強することができる。
また、センサーキャップ13内の閉端付近に接着剤を充填する工程を、センサーキャップ13をプローブ部20aに取り付ける前に行うため、サーミスタ11やリード線12がセンサーキャップ13内に配置される前に接着剤18を充填することができ、接着剤18の充填が容易である。
また、センサーキャップ13をプローブ部20aに取り付ける工程において、センサーキャップ13の空洞13cの閉端の内壁13dがサーミスタ11に押し付けられることにより、サーミスタ11が回動するように構成されているため、サーミスタ11近傍のリード線12に座屈を生じさせることで、センサーキャップ13の内壁に接触するように、容易に変形させることができる。
また、センサーキャップ13の空洞13cは、サーミスタ11を当接させる先端が、略半球または略半楕円球形状に形成されているため、座屈によって円弧状に曲がったサーミスタ11近傍のリード線12が接触する部分が、この円弧状のリード線と同様な形状になっており、サーミスタ11の近傍のリード線12が接触しやすい。
図6から図12に示した製造工程では、リード線12を回路基板6に接続してから回路基板6を本体ケース2に組み込んだが、リード線12を回路基板6に接続する前に、回路基板6を本体ケース2に組み込んでから、回路基板6にリード線6を接続しても良い。すなわち、回路基板6を本体ケース2に取り付ける工程を行ってから、サーミスタ11・リ
ード線12をプローブ部20aの挿通路3bの開口部から引き出す工程を行っても良い。その場合は、例えば、図8(b)のように回路基板6を組み込み(ただし、図リード線12はまだ回路基板5には接続されていない)、リード線12のサーミスタと接続されている側とは反対側の端部を、挿通路3bの中間部材3側の開口部から挿入し、回路基板6側の開口部からリード線12を引き出し、回路基板6のリード線接続電極6bに接続するようにしてもよい。
本発明の電子体温計の外観図である。 図1の電子体温計のプローブ部の部分断面図である。 図1の電子体温計のA−A線断面図である。 図1のセンサーキャップの断面図である。 図1のサーミスタの外観図である。 図5のリード線を回路基板に接続する工程の説明図である。 本体ケースに液晶表示装置、操作スイッチ、電池バネを組込む工程の説明図である。 回路基板の組込みとリード線挿通工程の説明図である。 センサーキャップに接着剤を充填した状態の断面図である。 センサーキャップの取り付け工程の説明図である。 プローブ本体に下ケースを取り付ける工程の説明図である。 組立て工程を説明するフローチャートである。 従来の電子体温計のプローブ部の部分断面図である。 従来の他の電子体温計のプローブ部の部分切り欠き斜視図である。 図14のプローブ部の部分断面図である。 従来の更に他の電子体温計の断面図である。 図16の電子体温計の要部拡大斜視図である。 従来の更に他の電子体温計の断面図である。
符号の説明
1 電子体温計
2 本体ケース
3 中間部材
3b 挿通路
3c 挿通路基板側の開口部
4 内ケース
5 外ケース
6 回路基板
7 液晶表示装置
8 操作スイッチ
9 下ケース
10 電池蓋
11 サーミスタ(感温素子)
12 リード線
12a 接触・固着部
12b 非固着部
13 センサーキャップ
13a 半球部
13b 円筒部
13c 空洞
13d 内壁
14 マイナスバネ
15 プラスバネ
16 電池押え
17、18 接着剤
20 プローブ
20a プローブ部
L1 空洞長さ
L2 中間部材の突出長さ
L3 中間部材からサーミスタ先端までの長さ

Claims (7)

  1. 感温素子と、該感温素子に接続されるリード線と、該リード線が挿通される挿通路が形成されたプローブ部を有する本体ケースと、前記リード線が接続される回路基板と、一端が開口され、他端が閉じられた空洞が形成されたセンサーキャップを有し、前記挿通路から突出されたリード線と、前記感温素子とが前記センサーキャップ内に収納される電子体温計の製造方法において、
    先端に前記感温素子が取り付けられたリード線を前記プローブ部の挿通路から突出させる工程と、
    前記リード線を前記プローブ部の挿通路から突出させた状態のプローブ部に前記センサーキャップを取り付ける工程と、を有し、
    前記リード線を前記プローブ部の挿通路から突出させる工程において、前記リード線が前記プローブ部の挿通路から突出する長さを前記センサーキャップがプローブ部に取り付けられた状態において前記プローブ部の先端と前記空洞の内壁の先端との間の距離よりも長くし、
    前記プローブ部にセンサーキャップを取り付ける工程において、前記感温素子を前記センサーキャップの内壁に接触させて、さらにセンサーキャップを押し込むことによって前記感温素子を回転させることで、前記リード線を前記感温素子との接触部分付近で座屈させ、前記感温素子及び前記感温素子近傍の前記リード線を前記空洞の内壁に接触することを特徴とする電子体温計の製造方法。
  2. 前記センサーキャップ内の前記閉端付近に接着剤を充填する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の電子体温計の製造方法。
  3. 前記接着剤を充填する工程は、前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける前に行うことを特徴とする請求項2に記載の電子体温計の製造方法。
  4. 前記接着剤を充填する工程において、前記接着剤を前記感温素子と、該感温素子付近のリード線のみを固着させる量だけ充填することを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載の電子体温計の製造方法。
  5. 前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける工程において、前記空洞の閉端の内壁が前記感温素子に押し付けられることにより前記感温素子が回動するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子体温計の製造方法。
  6. 前記センサーキャップを前記プローブ部に取り付ける工程を、前記リード線の突出部分以外の少なくとも一部を固定した状態で行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子体温計の製造方法。
  7. 前記空洞は、前記感温素子を当接させる先端が、略半球または略半楕円球形状に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子体温計の製造方法。

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