JP4590667B2 - 電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、正極および負極と共に電解質を備えた電池素子が外装部材により覆われてなる電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年になって、カメラ一体型VTR(ビデオテープレコーダ)、携帯電話あるいはラップトップコンピュータなどの携帯用電子機器が急速に普及しつつあり、このような電子機器のデバイスとして、電気化学デバイスの更なる高性能化が必要とされている。
【0003】
従来、二次電池などの電気化学デバイスでは、イオン伝導を司る物質として、水または可燃性の有機溶媒などに電解質塩を溶解させた液状の電解質(以下、電解液という。)が用いられてきた。
【0004】
図7は、従来の二次電池の構造の一例を表すものである。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状で、一端部が閉鎖され他端部が開放された電池缶111の内部に、帯状の正極121と負極122とが電解液(図示せず)を含浸したセパレータ123を介して巻回された巻回電極体120を有している。電池缶111の内部には、巻回電極体120を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板112,113がそれぞれ配置されている。電池缶111の開放端部には、電池蓋114と、この電池蓋114の内側に設けられた安全弁機構115およびPTC(Positive Temperature Coefficient)素子116とが、ガスケット117を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶111の内部は密閉されている。
【0005】
巻回電極体120は、センターピン124を中心に巻回されており、正極121からは正極リード125が引き出され、負極122からは負極リード126が引き出されている。正極リード125は安全弁機構115に溶接されることにより電池蓋114と電気的に接続されており、負極リード126は電池缶111に溶接され電気的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の二次電池では、電解液が用いられるために漏液などの問題があり、金属製の電池缶111および電池蓋114を用いて気密性を厳重に確保する必要があった。また、そのために、溶接などの煩雑な工程を経て、正極リード125および負極リード126を取り付けていた。すなわち、一般に、従来の二次電池は重量が大きく、また、製造工程が煩雑であり、形状の自由度も低いという問題があった。
【0007】
そこで、最近活発に研究がなされている、いわゆる固体電解質などを用いて、煩雑な製造工程を必要としない簡便な構造を有する電池を開発することが望まれている。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡便な構造を有する電池を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による電池は、正極および負極と共に電解質を備えた電池素子が、外装部材により覆われてなる電池であって、正極および前記負極はそれぞれ集電体層を有し、正極集電体層および負極集電体層が外装部材を介して外部に導出されると共に、正極集電体層の露出部と負極集電体層の露出部との間に封止材が充填され、封止材を介して正極集電体層と負極集電体層とが密着されている、ものである。
【0010】
本発明による電池では、正極および負極の少なくとも一方に設けられた集電体層が外装部材を介して外部に導出され、露出しているので、この集電体層の露出部分を電極端子として利用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、負極においてリチウム(Li)を吸蔵・離脱する二次電池の例を挙げて説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電池の平面構造を表すものであり、図2は、図1のII−II線に沿った断面構造を表すものである。この電池は、外装部材10と、外装部材10により覆われた電池素子20とを備えている。電池素子20は、例えば、正極21と負極22とが電解質23を介して積層されたものである。
【0013】
外装部材10は、例えば、高分子化合物膜と金属膜と高分子化合物膜とをこの順に張り合わせたラミネートフィルムにより形成されている。この外装部材10は、端部が融着あるいは接着剤によりシールされて袋状となっており、後述する正極集電体層21aおよび負極集電体層22aが導出される集電体導出端部Eを有している。なお、高分子化合物膜の構成材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂,ナイロン(ポリアミド系の合成樹脂),酢酸ビニル系樹脂,アクリル樹脂あるいはエポキシ樹脂が挙げられる。また、金属膜は、外装部材10の内部に外気が侵入することを防止する機能を有することが好ましく、アルミニウム(Al)箔などが適当である。
【0014】
正極21は、例えば、正極集電体層24の電解質23側の面に正極合剤層25が設けられた構造を有している。
【0015】
正極集電体層24は、例えば、外装部材10の内部から、外装部材10の集電体導出端部Eを介して外部に向かって導出されており、部分的に露出している(図1および図2の露出部24a)。この正極集電体層24の露出部24aは、外部と電気的に接続可能であり、正極端子として機能するようになっている。
【0016】
正極集電体層24は、例えば厚さ30μm以下のアルミニウム箔により形成されており、外気(特に、水分)の侵入が防止されるように外装部材10と十分に密着している。また、この正極集電体層24は、メッシュ状のアルミニウム箔により形成されていることが好ましい。外装部材10との密着性をより向上させることができるからである。ちなみに、外気の侵入を防止するのは、外気に含まれる水や窒素とリチウムとの反応による電池性能の低下を防ぐためである。
【0017】
なお、正極集電体層24の露出部(すなわち、正極端子)24aの幅、長さあるいは形状などは、適宜に設定することができる。図1では外装部材10の一端面の一部のみにおいて正極集電体層24を導出させた例を示したが、例えば図3に示したように、外装部材10の一端面のほぼ全体を集電体導出端部E′とし、この集電体導出端部E′を介して正極集電体層24′を外部に導出させ、露出部24a′の幅を広くするようにしてもよい。また、露出部24a,24a′の形状は、矩形に限らず、円形などの他の形状であってもよい。
【0018】
正極合剤層25は、例えば、正極活物質と、黒鉛などの導電剤と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とを含有して構成されている。正極活物質としては、例えば、リチウム複合酸化物もしくはリチウム複合硫化物が好ましい。特に、エネルギー密度を高くするには、Lix MO2 を主体とするリチウム複合酸化物が好ましい。Mは一種以上の遷移金属が好ましく、具体的には、コバルト(Co),ニッケル(Ni)およびマンガン(Mn)のうちの少なくとも1種が好ましい。
xの値は、通常、0.05≦x≦1.12である。
【0019】
なお、正極21は、図2に示したような構造に限らず、正極集電体層24が外装部材10の外部に導出されていれば、他の構造であってもよい。例えば、図4に示したように、正極集電体層24および正極合剤層25に加えて、正極合剤層25の電解質側に、更に、正極集電体層28および正極合剤層29が交互に設けられた構造の正極21Aとしてもよい。ちなみに、図4には、正極集電体層28および正極合剤層29をそれぞれ2層ずつ設けた例を示したが、正極集電体層28および正極合剤層29は、それぞれ1層ずつであってもよいし、それぞれ3層以上ずつ設けられていてもよい。また、正極集電体層24の外装部材側に設けられていてもよい。
【0020】
負極22は、例えば、負極集電体層26の電解質23側の面に負極合剤層27が設けられた構造を有している。
【0021】
負極集電体層26は、外装部材10の内部から、外装部材10の集電体導出端部Eを介して外部に向かって導出されており、部分的に露出している(図1および図2の露出部26a)。この負極集電体層26の露出部26aは、外部と電気的に接続可能であり、負極端子として機能するようになっている。なお、負極集電体層26の露出部(すなわち、負極端子)26aの幅、長さあるいは形状などについても、正極集電体層24の露出部24aと同様に、適宜に設定することができる。
【0022】
負極集電体層26は、例えば厚さ20μm以下の銅(Cu)箔により形成されており、外気の侵入が防止されるように外装部材10と十分に密着している。また、この負極集電体層26は、メッシュ状の銅箔により形成されていることが好ましい。外装部材10との密着性をより向上させることができるからである。
【0023】
ちなみに、正極集電体層24の露出部24aと負極集電体層26の露出部26aとの間には、封止材30が充填されており、封止材30を介して正極集電体層24と負極集電体層26とが密着している。これにより、各露出部間から外装部材内部への外気の侵入が防止される。
【0024】
負極合剤層27は、例えば、リチウムを吸蔵および離脱することが可能な材料と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とを含んで構成されている。リチウムを吸蔵および離脱することが可能な材料としては、例えば、炭素質材料,金属酸化物,あるいは高分子材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されたものが挙げられる。中でも炭素質材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少ないので好ましい。なお、炭素質材料としては、例えば、熱分解炭素類、ピッチコークス,ニードルコークス,石油コークスもしくは石炭コークスなどのコークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類,有機高分子化合物焼成体(例えば、フェノール樹脂またはフラン樹脂を焼成したもの)、炭素繊維あるいは活性炭などが挙げられる。また、金属酸化物としては酸化スズ(SnO2 )などが挙げられ、高分子材料としてはポリアセチレンやポリピロールなどが挙げられる。ちなみに、これらの負極材料に代えて、リチウム金属あるいはリチウム合金により構成することも可能である。
【0025】
なお、負極22も図2に示したような構造に限らず、正極21と同様に、負極集電体層26が外装部材10の外部に導出されていれば、他の構造のものであってもよい。
【0026】
電解質23は、例えば、マトリクス高分子化合物に電解質塩としてリチウム塩を分散させたもの(いわゆる、高分子固体電解質)である。この高分子固体電解質は、優れたフィルム成型性を有しているので、これを用いれば形状選択性の自由度が高くなるという利点がある。
【0027】
マトリクス高分子化合物としては、例えば、ポリビニリデンフルオロライド,ビニリデンフルオロライドとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体,ビニリデンフルオロライドとテトラフルオロエチレンとの共重合体あるいはビニリデンフルオロライドとトリフルオロエチレンとの共重合体などのフッ素系高分子化合物、ポリエチレンオキサイドあるいはその架橋体などのエーテル系高分子化合物、ポリメタクリレートなどのエステル系高分子化合物、またはアクリレート系高分子化合物が適当であり、これらのうちの1種または2種以上が混合して用いられる。
【0028】
リチウム塩としては、例えば、LiPF6 ,LiBF4 ,LiClO4 ,LiAsF6 ,LiB(C6 H5 )4 ,LiCl,LiBr,LiCH3 SO3 ,LiCF3 SO3 ,LiN(CF3 SO3 )2 ,LiC4 F9 SO3 ,LiCF3 CO2 ,LiN(CF3 CO2 )2 が適当であり、これらのうちの1種または2種以上が混合して用いられる。
【0029】
次に、この電池の製造方法について説明する。
【0030】
まず、正極活物質と導電剤と結着剤とを混合して正極合剤を調製し、N−メチルピロリドンなどの溶剤に分散して正極合剤スラリーとしたのち、この正極合剤スラリーを例えばアルミニウム箔からなる正極集電体層24の片面の、一端部を除いた領域に塗布し乾燥させ、圧縮成型して正極合剤層25を形成することにより、正極21を作製する。このとき、正極集電体の形状および正極集電体層24の正極合剤を塗布しない部分を適宜に設定して、正極端子の大きさ、位置あるいは形状などを調整するようにする。
【0031】
次いで、例えばリチウムを吸蔵および離脱することが可能な材料と結着剤とを混合し、N−メチルピロリドンなどの溶剤に分散して負極合剤スラリーとしたのち、この負極合剤スラリーを例えば銅箔からなる負極集電体層26の片面の、一端部を除いた領域に塗布し乾燥させ、圧縮成型して負極合剤層27を形成することにより、負極22を作製する。このとき、負極集電体の形状および負極集電体層21aの負極合剤を塗布しない部分を適宜に設定して、負極端子の大きさ、位置あるいは形状などを調整するようにする。
【0032】
なお、図4に示したような複数の合剤層および集電体層を有する構造の正極21Aを作製する場合には、更に、正極合剤層25の正極集電体層24の反対側の面に、正極集電体層28および正極合剤層29を順次形成する。
【0033】
正極21および負極22を作製したのち、例えば、ポリエチレンオキサイドなどのエーテル系高分子化合物と、リチウム塩と、溶媒とを用意する。続いて、これらを混合し、得られた混合溶液を、正極合剤層25および負極合剤層27にそれぞれ塗布して所定の時間放置したのち、例えば80℃で10分間真空乾燥することにより溶媒を除去し、高分子化合物にリチウム塩が分散されたいわゆる高分子固体電解質(電解質23)を得る。ここで、混合溶液を塗布する際に、正極合剤層25および負極合剤層27に混合溶液を含浸させることが好ましい。これにより、電解質の一部が正極合剤層25および負極合剤層27の内部に入り込み、正極21および負極22と電解質23との密着強度が高くなるので、正極21および負極22と電解質23との電気的な接触状態が良好になるからである。
【0034】
なお、エーテル系高分子化合物としては、オリゴ・オキシエチレンなどの側鎖を有する化合物またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのランダム共重合体などの結晶性の低いアモルファスポリマを用いることが好ましい。更には、高分子鎖の末端に、アクリレート基,活性水素基あるいはアリル基などの架橋可能な官能基を有しているものを用いることが好ましい。
【0035】
電解質23を形成したのち、正極21の電解質23を形成した面と負極22の電解質23を形成した面とが対向するようにこれらを重ね合わせ、更に圧着する。これにより、正極21と負極22とが電解質23を介して積層された電池素子20が作製される。
【0036】
次いで、外装部材10としての例えば矩形状のラミネートフィルムを二つ折りにし、折り曲げ辺に隣接する両方の辺を融着する。なお、融着方法としては、外装部材10に熱を加えるかまたは超音波を伝播させて熱融着する方法が簡便で好ましい。続いて、正極集電体層24および負極集電体層26が外装部材10の外部に導出されるように、外装部材10の折り曲げ辺に対向する開放されている端部から電池素子20を外装部材10の間に挿入する。
【0037】
次いで、外装部材10の内部を例えば減圧雰囲気として外装部材10を電池素子20に圧着させたのち、外装部材10の開放されている端部を融着する。最後に、正極集電体層24の露出部24aと負極集電体層26の露出部26aとの間に封止材30を充填することにより、封止材30を介して各露出部同士を密着させる。これにより、図1および図2に示した電池が完成する。
【0038】
次に、この電池の作用について説明する。
【0039】
この電池では、充電を行うと、正極21からリチウムがイオンとなって離脱し、電解質23を介して負極22に吸蔵される。放電を行うと、負極22からリチウムがイオンとなって離脱し、電解質23を介して正極21に吸蔵される。ここでは、正極集電体層24が正極端子として、負極集電体層26が負極端子としてそれぞれ機能するので、充電の際には、外部からのエネルギーが正極集電体層24または負極集電体層26から電池素子20に供給され、放電の際には、正極集電体層24または負極集電体層26を介してエネルギーが取り出される。
【0040】
このように本実施の形態に係る電池によれば、電解質23として漏液のおそれがないいわゆる高分子固体電解質を用いると共に、正極集電体層24および負極集電体層26を外装部材10を介して外部に導出させることにより、正極集電体層24および負極集電体層26を部分的に露出させるようにしたので、正極集電体層24および負極集電体層26をそれぞれ電極端子として利用することができる。よって、従来の電池のようにリード線を備える必要がなく、簡便な構造とすることができる。また、製造時に煩雑な端子形成工程を必要としないので、容易に製造することができ、生産性を向上させることができる。
【0041】
更に、リード線を備える必要がないので、電池の小型化を図ることができると共に、体積エネルギー密度を向上させることができる。
【0042】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、1枚の袋状とされた外装部材10により電池素子20を覆うようにしたが、2枚以上のフィルムを外装部材10として、これにより覆うようにしてもよい。なお、図5は参考例であり、正極集電体層24および負極集電体層26を、外装部材10aおよび外装部材10bの対向する端部からそれぞれ逆方向に向かって導出したものである。
【0043】
また、上記実施の形態では、マトリクス高分子化合物にリチウム塩を分散させた電解質を用いるようにしたが、固体状の無機電解質を用いるようにしてもよい。更に、高分子化合物に電解液を保持させたゲル状に電解質を用いることもできる。但し、その場合には、水分が少なく、粘度の高いものであることが好ましい。
【0044】
また、上記実施の形態では、正極集電体層24をアルミニウム箔により構成し、負極集電体層26を銅箔により構成するようにしたが、各集電体層は、電気化学的に安定な他の導電性材料により構成するようにしてもよい。このような材料としては、例えば、ニッケルおよびステンレスが挙げられる。
【0045】
また、上記実施の形態では、外装部材10としてラミネートフィルムを用いるようにしたが、ラミネートフィルムに代えて他の絶縁材料を用いるようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態では、正極21および負極22の両方において、集電体層を外部に露出させる場合について説明したが、正極21または負極22のいずれか一方のみを外部に露出させるようにしても本発明の効果は得られる。
【0047】
また、上記実施の形態では、負極においてリチウムを吸蔵・離脱する二次電池(リチウムイオン二次電池)を例に挙げて説明したが、本発明は、リチウムイオン以外の電荷担体を用いた電池についても広く適用される。
【0048】
また、上記実施の形態では、正極集電体層24および負極集電体層26を電極端子とする構造について説明したが、図6に示したように、正極21に電気的に接続された導電体層41および負極22に電気的に接続された導電体層42を設け、これらの導電体層41,42の一部を外装部材10の外部に露出させる構造としても、本発明と同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電池によれば、正極および負極のうちの少なくとも一方に設けられた集電体層を外部に導出するようにしたので、集電体層の露出部分を電極端子として利用することができる。よって、電極端子としてのリード線などを備える必要がなく、簡便な構造とすることができる。また、電池の小型化を図ることができると共に、体積エネルギー密度を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電池の構成を表す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1に示した電池の変形例に係る電池の構造を表す平面図である。
【図4】図1に示した電池の正極の変形例に係る正極の構造を表す断面図である。
【図5】図1に示した電池の他の変形例に係る電池の構造を表す断面図である。
【図6】図1に示した電池の応用例に係る電池の構造を表す断面図である。
【図7】従来の電池の一構成例を表す断面図である。
【符号の説明】
10…外装部材、20…電池素子、21,21A…正極、22…負極、23…電解質、24,28…正極集電体層、24a,24a′,26a…露出部、25,29…正極合剤層、26…負極集電体層、27…負極合剤層、30…封止材、41,42…導電体層、E…集電体導出端部
Claims (5)
- 正極および負極と共に電解質を備えた電池素子が、外装部材により覆われてなる電池であって、
前記正極および前記負極はそれぞれ集電体層を有し、正極集電体層および負極集電体層が前記外装部材を介して外部に導出されると共に、
前記正極集電体層の露出部と前記負極集電体層の露出部との間に封止材が充填され、前記封止材を介して前記正極集電体層と前記負極集電体層とが密着されている、電池。 - 前記正極集電体層および前記負極集電体層の外部に導出された部分が、外部と電気的に接続可能な電極端子として機能する請求項1記載の電池。
- 前記電解質は、高分子化合物と電解質塩とを含有する請求項1記載の電池。
- 前記正極集電体層および前記負極集電体層は、それぞれ金属箔により形成されている請求項1記載の電池。
- 前記正極集電体層および前記負極集電体層は、それぞれメッシュ状の金属により形成されている請求項1記載の電池。
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