JP4590441B2 - 電熱ロッド - Google Patents

電熱ロッド Download PDF

Info

Publication number
JP4590441B2
JP4590441B2 JP2007214235A JP2007214235A JP4590441B2 JP 4590441 B2 JP4590441 B2 JP 4590441B2 JP 2007214235 A JP2007214235 A JP 2007214235A JP 2007214235 A JP2007214235 A JP 2007214235A JP 4590441 B2 JP4590441 B2 JP 4590441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
liquid
heat generating
electric heating
heating rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007214235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009045235A (ja
Inventor
寛久 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oohiro Works Ltd
Original Assignee
Oohiro Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oohiro Works Ltd filed Critical Oohiro Works Ltd
Priority to JP2007214235A priority Critical patent/JP4590441B2/ja
Publication of JP2009045235A publication Critical patent/JP2009045235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590441B2 publication Critical patent/JP4590441B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hair Curling (AREA)

Description

本願発明は、パーマ施術の際に用いられるものであり、頭髪を巻いて使用する電熱ロッドに関するものである。
特許第2651048号公報 特許第2810659号公報 特許第3069378号公報 実開平7−36902号公報 特開平7−51116号公報 特開平6−90815号公報 特開平9−75125号公報
従来より美容室などで行われている頭髪のパーマネントウェーブ処理(以下、パーマと記す)において、電熱ロッドを用いるものがある。
このパーマ用の電熱ロッドは、ケーシングに通電により発熱がなされるヒータ等の発熱部を内蔵するものであり、この電熱ロッドに、カーリング剤を塗布した状態の頭髪を巻き付けた後、電熱ロッドを発熱させることにより頭髪にウェーブを形成することができる。
この電熱ロッドは従来から周知であるが、そのうち、例えば特許文献1〜7に記載されたように吸水性のある部材(保湿材)を備えた電熱ロッドが存在する。この保湿材に水分を含ませた電熱ロッドを用いてパーマの施術を行うことにより、保湿材に含まれた水分が発熱部の熱により蒸発して蒸気となり、この蒸気を頭髪に当てることができるため、わざわざ霧吹きやスチーマーなど別途用いなくても、発熱部の熱により頭髪に与えるダメージを低減することができる。
しかしながら、上記の各特許文献にも示されているように、このタイプの電熱ロッドにおける保湿材はケーシングの外側に取り付けられていた。
そのため、露出した状態にある保湿材にカーリング剤が付着してしまい汚れやすいという問題があった。よって、カーリング剤などで汚れた保湿材を、汚れる度に洗浄するという手間がかかったり、あるいは保湿材に直接頭髪が触れないように布などの通気性のあるカバーで保湿材を覆って施術する必要があり不便であった。そして、この電熱ロッドの使用が長期にわたると、保湿材にケバ立ちなどの破損が発生しやすく、こうなると頭髪が保湿材にからみつく恐れが出てくるため、もはやその電熱ロッドは使用できなくなる。
なお、上記の問題に着目したものとして、例えば特許文献6に記載の発明がある。これは、保湿材を熱収縮シートによりケーシングに保持したものであって、保湿材は取り換え可能とされている。しかしながらこの構成であっても、熱収縮シートというケーシングに比べて経年劣化しやすい部材が更に加わるという問題がある。また、保湿材及び熱収縮シートとケーシングとの間に段差ができてしまい、この段差に頭髪が引っ掛かる可能性がある。
本願発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、保湿材を長持ちさせることができ、頭髪が引っ掛かってしまう構造ではない電熱ロッドを提供することを課題とする。また、長持ちする電熱ロッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、
頭髪を巻き付けて使用するものであり、通電により発熱がなされる発熱部3と、この発熱部3の周囲に配位された中空の筒状体であるケーシング2とを備えた電熱ロッド1において、
上記ケーシング2が、内部と外部とを通気可能とする通気部22を備えており、
上記ケーシング2の内部には、上記発熱部3の熱により蒸発させられる液体Lを保つことのできる液体保持部4が設けられており、
上記液体保持部4が、上記液体Lを吸収して保持できる物体である保湿材41を備えており、
上記保湿材41に囲まれるようにして上記発熱部3が配位されており、この発熱部3の熱により上記保湿材41の液体が蒸発することで生じた蒸気が、上記通気部22から外部に放散するものであり、
上記ケーシング2における外周部21が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されており、
上記ケーシング2における端部23のうち一方23aは閉鎖されており、他方23bは上記発熱部3をケーシング内に出し入れできるように開口されており、
上記通気部22が、ケーシング2の外周部21のうち軸方向の中央寄りには設けられ、同両端寄りには設けられておらず、
上記保湿材41が、上記ケーシング2の内周面に接するものであり、上記通気部22を内側から塞ぐようにして配位されたものであり、
上記発熱部3は、ヒータを備えた本体部31と蓋部32とを有しており、ケーシング2に対して取り外し可能とされており、液体が内部に侵入して通電不良を起こさない程度の液密構造とされており、
上記蓋部32は、上記本体部31の基端側に設けられており、ケーシング2に嵌められることによって、ケーシング2の開口された端部23bを閉鎖するものであり、
ケーシング2の内部において、上記液体保持部5と上記発熱部3を配位する部分との境界に隔壁を設けたものではなく、
発熱部3をケーシング2に対して取り付けた状態で、上記発熱部3の本体部31の周りを囲むように上記保湿材41が存在するものであることを特徴とする電熱ロッドを提供する。
本願の請求項2に係る発明は、
頭髪を巻き付けて使用するものであり、通電により発熱がなされる発熱部3と、この発熱部3の周囲に配位された中空の筒状体であるケーシング2とを備えた電熱ロッド1において、
上記ケーシング2が、内部と外部とを通気可能とする通気部22を備えており、
上記ケーシング2の内部には、上記発熱部3の熱により蒸発させられる液体Lを保つことのできる液体保持部5が設けられており、
上記液体保持部5が、液体は通過不可能であるが気体は通過可能とされた液体遮断部51を備えており、
上記液体保持部5の内部に上記発熱部3が配位されており、この発熱部3の熱により上記液体保持部5の液体Lが蒸発することで生じた蒸気が、上記液体遮断部51を通って上記通気部22から外部に放散するものであり、
上記ケーシング2における外周部21が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されており、
上記ケーシング2における端部23のうち一方23aは閉鎖されており、他方23bは上記発熱部3をケーシング内に出し入れできるように開口されており、
上記通気部22が、ケーシング2の外周部21のうち軸方向の中央寄りには設けられ、同両端寄りには設けられておらず、
上記液体遮断部51が、上記ケーシング2の内周面に接するものであり、上記通気部22を内側から塞ぐようにして配位されたものであり、
上記発熱部3は、ヒータを備えた本体部31と蓋部32とを有しており、ケーシング2に対して取り外し可能とされており、液体が内部に侵入して通電不良を起こさない程度の液密構造とされており、
上記蓋部32は、上記本体部31の基端側に設けられており、ケーシング2に嵌められることによって、ケーシング2の開口された端部23bを閉鎖するものであり、
ケーシング2の内部において、上記液体保持部5と上記発熱部3を配位する部分との境界に隔壁を設けたものではなく、
発熱部3をケーシング2に対して取り付けた状態で、発熱部3の周りには液体Lが存在するだけであることを特徴とする電熱ロッドを提供する。
本願の請求項3に係る発明は、
上記保湿材41と上記ケーシング2の内周面との間に、液体は通過不可能であるが気体は通過可能とされた液体遮断部51を設けたことを特徴とする請求項1記載の電熱ロッドを提供する。
そして本願の請求項4に係る発明は、上記保湿材41が、不織布、織地、編地、スポンジ、紙から選択された少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1または3に記載の電熱ロッドを提供する。
そして本願の請求項5に係る発明は、上記通気部22が、上記ケーシング2の外周部21を内外に貫通する貫通孔であり、上記ケーシング2の外部には上記液体Lを吸収して保持できる物体である保湿材41が備えられていないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の電熱ロッドを提供する。
そして本願の請求項6に係る発明は、上記通気部22の開口率につき、軸方向の端部よりも中央の方が大きいことを特徴とする、請求項3に記載の電熱ロッドを提供する。
本願発明は、液体保持部4がケーシング2の内部に設けられたことから、液体保持部4の保湿材41を長持ちさせることができる。また、電熱ロッド1に保湿材自体を用いない液体保持部5を設けることによって、電熱ロッド1から早期に汚損、破損あるいは劣化しやすい部材を低減でき、これにより、従来よりも長持ちする電熱ロッドを提供できる。
さらに、ケーシング2における外周部21が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されており、ケーシング2の外部に段差などが発生しないものとできるため、頭髪が引っ掛かってしまうようなこともない。そして、保湿材41あるいは液体遮断部5がケーシング2の内周面に接するものであることから、ケーシング内部に異物が混入することがない。
さらに、ケーシング2内で発生した蒸気が通気部22を通って外部へ放散することで、電熱ロッド1に巻き付けられる頭髪の量や状態に応じて、通気部22の開口率を設計することができる。例えば、ロッドに巻回される頭髪の量は、ケーシング2の軸方向の中央が多く、両端の方が少なくなる。ここで、本願の請求項6に係る発明にあっては、上記通気部22の開口率につき、軸方向の端部よりも中央の方を大きくすることにより、中央には両端より多量の蒸気を送るようにでき、これにより、頭髪1本毎に与えられる蒸気の量を、均一に近づけることができる。
以下、図面を参照しつつ、本願発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は電熱ロッドをパーマ装置にて使用する際の状態を示す。図2は電熱ロッドを示す。図3は第1実施例に係る電熱ロッドの構造を示す。図4は第2実施例に係る電熱ロッドの構造を示す。
図1に示すように、このパーマ装置は、交流電源(図示せず)を内蔵した操作制御部Mと、この操作制御部Mに接続された多数の電気ケーブルCと、各電気ケーブルCの先端に接続された電源供給用のコネクタ(図示せず)と、このコネクタと着脱自在に接続されて被施術者Sの頭髪に巻かれる多数の電熱ロッド1とを備える。なお、上記の電気ケーブルCや電熱ロッド1の「多数」とは、複数であり、特に10本以上という意味である。
まず、電熱ロッド1の第1実施例について説明する。この例における電熱ロッド1は、図3に示すように、ケーシング2と発熱部3、そして液体保持部4を有している。
この例のケーシング2は図2に示すような略円筒状、より詳しく述べると、横断面形状が円形であり、縦断面形状が図3(A)に示すように中心軸(一点鎖線で図示)に対して対称な関係にある放物線により規定され、向かい合う上記放物線の一組につき、軸方向の中央寄り部分の方が両端寄り部分に比べて近接した形状(軸方向の中央寄り部分がくびれた形状)とされた筒状体である。図3に示すように、このケーシング2における外周部21が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されている。そして、このケーシング2における端部23のうち一方の下側端部23aは閉鎖されており、同他方の上側端部23bは、図3(B)に示す発熱部3をケーシング2内に出し入れできるように開口されている。
なお、上記の「外周部」とは、本願においては略円筒状体の中心軸を囲む面、つまり、この中心軸を中心とした円が集合してなる面を有する部分を指し、軸方向における端面を含むものではない。一方、上記の「端部」とは、軸方向における端面を含む部分を指す。
このケーシング2が、内部と外部とを通気可能とする通気部22を備えている。この通気部22は、この例では図2及び図3に示すような、ケーシング2の外周部21を内外に貫通する貫通孔である。この例における貫通孔はケーシング2の外周部21に全周にわたり規則的に並べられた多数の円形孔とされているが、これに限らず、孔の集まりが密な部分と疎な部分を設けたり、孔の寸法に大小を設けても良い。特に、この通気部22の開口率につき、ケーシング2の軸方向の端部よりも中央の方を大きくすることにより、中央には両端より多量の蒸気を送るようにすることも望ましい。一般にロッドには、中央部の方が端部よりも多量の毛が巻かれる傾向にあるため、頭髪1本毎に与えられる蒸気の量を、均一に近づけることができる。なお、この開口率は、多段階に変化させてもよいが、開口率が大きい部分と小さい部分との最低2段階あればよい。また、孔の形状についても円形に限られるものではなく、楕円形、長円形、多角形、スリット状など種々の形状であっても良い。更に、通気部22を網目状や格子状とされたうちの空間部分としても良い。
上記通気部22は、ケーシング2の外周部分のうち軸方向の中央寄りには設けられ、同両端寄りには設けられていない。そして、ケーシング2の外部には後述の保湿材41が備えられておらず、これにより、上記外周部21のうち軸方向の中央寄りと同両端寄りとの間に段差が発生しない。このように、特許文献6に記載の発明とは異なり、この例のケーシング2には頭髪が引っ掛かる可能性のある段差を設ける必要がないため、パーマ施術を受ける者に不快感を与えることがない。
なお、本願発明のケーシング2はこの例のような筒状体に限られるものではなく、発熱部3を内部に収納できる中空体であれば良い。よって、球状、卵状、環状などの形状でも実施し得る。ただし、外周部21に頭髪を巻きやすい形状とすることが望ましい。
また外周部21に、上記のようにパーマ施術を受ける者に不快感を与えるような頭髪の引っ掛かりが起きない程度の凹凸を形成したり、外周部21の外側をゴムなどの樹脂でコーティングしたりすることにより、外周部21と頭髪との間の摩擦を大きくし、頭髪を滑らずに巻いていくことができるものとしても良い。
発熱部3は、通電により発熱がなされるものであり、外部から供給された電力により自ら発熱する電気ヒータが内蔵されたものが最も一般的であるが、その他に、電磁誘導によって加熱されるものであっても良い。この場合、ケーシング2の内部に配位される発熱部3は単なる金属棒や金属筒としておけば良く、発熱部の外部に設けられたコイルなどから発生する磁界により発熱部3が発熱させられる。
この例の発熱部3は、ケーシング2に対して取り外し可能とされており、本体部31、蓋部32、給電コネクター33を有している。この発熱部3は、保湿材4に保たれている液体Lが内部に侵入して通電不良を起こさない程度の液密構造とされている。
本体部31は、内部にフィルムヒーターやコイルなどの発熱部、及び温度センサーあるいはヒューズが設けられた円筒状の部分である。給電コネクター33は、本体部31の内部に設けられた発熱部に外部から電力を供給するための電気接点である。
蓋部32は本体部31の基端側(図示上端)に設けられている円板状の部分であり、ケーシング2に嵌められることによって、ケーシング2の開放された上側端部23bを閉鎖することができる。この閉鎖の際におけるケーシング2と蓋部32の間は、単に当接しているだけでも良いし、ケーシング2の内面と蓋部32の外周にねじ山を設けておき、ねじ込みによって両者が結合するものであっても良い。なお、上記のねじ込みによる結合に限らず、種々の嵌合構造によって結合がされるものであっても良い。また、この蓋部32に防水パッキンを設けても良い(図4参照)。なお、上記のようにケーシング2と蓋部32との間を単に当接させるだけとした場合は、ケーシング2から発熱部3が容易に抜け落ちてしまわないようにするために、後述する保湿材4の内径を本体部31の外径よりやや小さくしておき、保湿材4によって本体部31が挟まれるようにする。
液体保持部4は、ケーシング2の内部にて発熱部3の熱により蒸発させられる液体Lを保つことのできる部分である。この例の液体保持部4は、液体Lを吸収して保持できる物体である保湿材41を備えている。発熱部3は、図3(C)に示すように、ケーシング2の内部に筒状に設けられた保湿材41の内部に、直接接するように設けられる。この保湿材41は、吸湿性を有する材料、例えば不織布、織地、編地、スポンジ、紙から選択された少なくとも一つであり、保湿材41を構成する繊維や微小な空洞などに液体Lを保持することにより液体Lを吸収できる材料であれば、上記に例示したもの以外の材料も採用できる。ただし、この保湿材41は発熱部3の熱を受ける部材であることから、耐熱性に劣る材料の適用は、本願発明においては可能ではあるものの、電熱ロッド1が短期で使用不能となってしまうため、できるだけ避けるべきである。
従来のように保湿材がケーシングの外部に設けられていたものと比べ、本願発明では、液体保持部4の保湿材41がケーシング2の内部に設けられたことから、保湿材41にカーリング剤が直接付着する可能性を低減することができ、保湿材41を洗浄する手間もかからず、保湿材41を長持ちさせることができる。また、電熱ロッド1にカバーをかけて使用する必要もなく、パーマ施術を簡単に行うことができる。
この保湿材41に保持される液体Lは、この例では水(水道水などの一般的な真水)であるが、その他、頭髪を保護すること等を目的とした薬効成分を含む溶液など、発熱部3の熱により蒸気となる液体であれば、水以外の液体であっても良い。
この例における保湿材41は、ケーシング2の内周面に接するものであり、上記の通気部22を内側から塞ぐようにして配位されている。これにより、ケーシング2の内周面と保湿材41との間に隙間がないため、ケーシング2の内部に異物が混入することがない。
この例の保湿材41に液体Lを吸収させるには、図3(A)に示すように、電熱部3が切り離された状態とされたケーシング2を、図5(A)に示すように液体Lを張った水槽Tに沈める。水槽Tについては、例えば洗髪ボウル、バット、洗面器、バケツなど液体Lをケーシング2が浸る程度の深さに貯めることができるものなら、種々のものが利用できる。なお、図示ではケーシング2が横倒しの状態とされているが、水槽Tに対してケーシング2をどのような角度に置いても良い。
このように水槽Tの内部にケーシング2を置くと、通気部22及びケーシング2の上側端部23bから矢印で図示したように液体Lが流入し、保湿材41に液体Lを吸収させることができる。なお、上記のように水槽Tを用いずに、外気に露出させた状態の保湿材41にスポイドやポンプなどを用いて液体Lを振り掛けることにより、液体Lを吸収させても良い。
上記のようにして保湿材41に液体Lを吸収させた後、図3(C)に示すように、ケーシング2に発熱部3を取り付ける。そして、このように液体Lが内部に保持された電熱ロッド1にパーマ施術を受ける者の頭髪を巻き付ける。その後、電熱ロッド1から露出している給電コネクター33に電気ケーブルCを接続して図1に示す状態とする。この状態で各電熱ロッド1に給電することにより発熱部3が加熱される。液体Lが水である場合は、保湿材41に含まれた水分が発熱部の熱により蒸発して水蒸気となり通気部22から外部に放散する。この水蒸気を電熱ロッド1に巻きつけられた頭髪に当てることができるため、加熱により頭髪に与えるダメージを低減することができる。また、液体Lが水以外の溶液である場合、溶液中の成分に応じ、頭髪の保護や薬効などを発揮することができる。
次に、電熱ロッド1の第2実施例について説明する。なお、上記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明する。この例における電熱ロッド1は、図4に示すように、ケーシング2と発熱部3、そして液体保持部5を有している。
この例におけるケーシング2の内部には、第1実施例と同様に液体保持部5が設けられている。ただしこの液体保持部5は、第1実施例の液体保持部4と同じく、発熱部3の熱により蒸発させられる液体Lを保つことのできる部分ではあるものの、第1実施例の液体保持部4における保湿材41が吸湿性を有する材料であり、この保湿材41に液体Lを染み込ませた状態として用いるのに対し、この例における液体保持部5は、液体Lを液体の状態のままケーシング内に保持する点で異なっている。
一方、ケーシング2の内部には、第1実施例と同じく発熱部3が配位されており、この発熱部3の熱により上記液体保持部5の液体Lが蒸発することで生じた蒸気が、上記液体遮断部51を通って通気部22から外部に放散する。この例においては、液体の状態である液体Lに発熱部3が直接接触することとなる。ただし、ケーシング2の内部において、液体保持部5と発熱部3を配位する部分との境界に、発熱部3の熱を液体保持部5に伝達可能な物質によって形成された隔壁を設けても良い。
なお、第1実施例では、発熱部3の周りを囲むように保湿材41が存在しており、ケーシング2の内部における発熱部3の位置は、保湿材41によって定まるものであった。一方この例では、発熱部3の周りには液体Lが存在するだけであるため、ケーシング2の内部における発熱部3の位置を液体保持部5だけでは定めることができない。よって、図4(A)に示すように、この例におけるケーシング2の下側端部23aの内側には凹部24が設けられている。ケーシング2に発熱部3が取り付けられた際には、図4(C)に示すように、この凹部24に発熱部3における本体部31の下端が嵌まることで発熱部3の位置が定まる。
液体保持部5は、液体は通過不可能であるが気体は通過可能とされた液体遮断部51を備えているもので、かつ、ケーシング2と発熱体3との間が液密に組み合わされたことにより、液体Lが電熱ロッド1の外部に漏れないようにされている。
液体遮断部51は、この例では多孔質のシート状体であり、設けられた微小な孔が、気体(水蒸気)のみを通し、液体(水)を通さない大きさとされている。材質としてはポリテトラフルオロエチレンが例示できるが、これに限らず、上記のように気体のみを選択して透過できる材質であれば種々のものを用いることができる。
この液体遮断部51は、上記の保湿材41と同じく、図4(A)に示すように、ケーシング2の内周面に接するものであり、上記の通気部22を内側から塞ぐようにして配位されている。つまり、ケーシング2の内周面と液体遮断部51との間に隙間がないため、ケーシング2の内部に異物が混入することがない。
この例では、液体遮断部51をケーシング2の内周面に接するシート状体としたが、これに限られず、通気部22毎に、通気部22の貫通孔を埋めるようにして液体遮断部51を配位しても良い。
そして、この例における発熱部3の蓋部32には防水パッキン34が設けられており、この防水パッキン34がケーシング2の内面に密着する。この例における防水パッキン34はゴム製とされているがその他の材質であっても良い。また、この防水パッキン34は必須のものではなく、例えば、ケーシング2の内面と蓋部32の外周にねじ山を設けておき、ねじ込みによって両者が液密に結合される構造であっても良い。
上記の構造から、図4(C)に示すように、ケーシング2に発熱部3が取り付けられた状態においては、液体保持部5の下方には下側端面23aが、側方には液体遮断部51が、上方には発熱部3の蓋部32及び防水パッキン34が各々配位される。これにより、液体保持部5に保持された液体Lは液体保持部5に完全に閉じ込められ、液体の状態のままでは電熱ロッド1の外部に漏れ出すことがない。
この例の液体保持部5に液体Lを入れるには、第1実施例と同様、図4(A)に示すように、電熱部3が切り離された状態とされたケーシング2を、図5(B)に示すように液体Lを張った水槽Tに沈める。なお、図示ではケーシング2が横倒しの状態とされているが、この例にあっても、水槽Tに対してケーシング2をどのような角度に置いても良い。
このように水槽Tの内部にケーシング2を置くと、ケーシング2の上側端部23bから矢印で図示したように液体Lが流入し、液体保持部5に液体Lを満たすことができる。ただし、通気部22については液体遮断部51で塞がれているため、第1実施例とは異なり、通気部22から液体Lが流入することがない。なお、上記のように水槽Tを用いずに、外気に露出させたケーシング2の液体保持部5にスポイドやポンプなどを用いて液体Lを注入しても良い。
上記のようにして液体保持部5に液体Lを入れた後、図4(C)に示すように、ケーシング2に電熱部3を取り付ける。その後の施術手順は第1実施例と同じであるため、以下の記載を省略する。
ただし、第1実施例の電熱ロッド1では、保湿材41に液体Lを過剰に含ませた際など、場合によっては通気部22から液体Lの一部が外部に漏れ出す可能性があるが、この例では、液体遮断部51によって通気部22が塞がれているため液体Lの漏れは起こり得ない。よって、周囲を漏れた液体Lで汚してしまうこともなく、使い勝手の良い電熱ロッド1を提供できる。なお、第1実施例の電熱ロッド1において、保湿材41とケーシング2の内周面との間にこの例と同様の液体遮断部51を設けて実施するようにしてもよい。
本願の実施の形態に係る電熱ロッドを用いたパーマ装置の使用状態を示す全体斜視図である。 本願の実施の形態に係る電熱ロッドの斜視図である。 本願の第1実施例に係る電熱ロッドを示し、(A)はケーシングを示す縦断面図、(B)は電熱部を示す正面図、(C)は電熱ロッド全体の一部縦断面図である。 本願の第2実施例に係る電熱ロッドを示し、(A)はケーシングを示す縦断面図、(B)は電熱部を示す正面図、(C)は電熱ロッド全体の一部縦断面図である。 本願の実施の形態に係る電熱ロッドに液体を含ませる要領を示す概略図であり、(A)は第1実施例に係る電熱ロッドを示し、(B)は第2実施例に係る電熱ロッドを示す。
1 電熱ロッド
2 ケーシング
21 外周部
22 通気部
23 端部
23a (一方の)端部、下側端部
23b (他方の)端部、上側端部
3 発熱部
4 液体保持部
41 保湿材
5 液体保持部
51 液体遮断部
L 液体

Claims (6)

  1. 頭髪を巻き付けて使用するものであり、通電により発熱がなされる発熱部(3)と、この発熱部(3)の周囲に配位された中空の筒状体であるケーシング(2)とを備えた電熱ロッド(1)において、
    上記ケーシング(2)が、内部と外部とを通気可能とする通気部(22)を備えており、
    上記ケーシング(2)の内部には、上記発熱部(3)の熱により蒸発させられる液体(L)を保つことのできる液体保持部(4)が設けられており、
    上記液体保持部(4)が、上記液体(L)を吸収して保持できる物体である保湿材(41)を備えており、
    上記保湿材(41)に囲まれるようにして上記発熱部(3)が配位されており、この発熱部(3)の熱により上記保湿材(41)の液体が蒸発することで生じた蒸気が、上記通気部(22)から外部に放散するものであり、
    上記ケーシング(2)における外周部(21)が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されており、
    上記ケーシング(2)における端部(23)のうち一方(23a)は閉鎖されており、他方(23b)は上記発熱部(3)をケーシング内に出し入れできるように開口されており、
    上記通気部(22)が、ケーシング(2)の外周部(21)のうち軸方向の中央寄りには設けられ、同両端寄りには設けられておらず、
    上記保湿材(41)が、上記ケーシング(2)の内周面に接するものであり、上記通気部(22)を内側から塞ぐようにして配位されたものであり、
    上記発熱部(3)は、ヒータを備えた本体部(31)と蓋部(32)とを有しており、ケーシング(2)に対して取り外し可能とされており、液体が内部に侵入して通電不良を起こさない程度の液密構造とされており、
    上記蓋部(32)は、上記本体部(31)の基端側に設けられており、ケーシング(2)に嵌められることによって、ケーシング(2)の開口された端部(23b)を閉鎖するものであり、
    ケーシング(2)の内部において、上記液体保持部(5)と上記発熱部(3)を配位する部分との境界に隔壁を設けたものではなく、
    発熱部(3)をケーシング(2)に対して取り付けた状態で、上記発熱部(3)の本体部(31)の周りを囲むように上記保湿材(41)が存在するものであることを特徴とする電熱ロッド。
  2. 頭髪を巻き付けて使用するものであり、通電により発熱がなされる発熱部(3)と、この発熱部(3)の周囲に配位された中空の筒状体であるケーシング(2)とを備えた電熱ロッド(1)において、
    上記ケーシング(2)が、内部と外部とを通気可能とする通気部(22)を備えており、
    上記ケーシング(2)の内部には、上記発熱部(3)の熱により蒸発させられる液体(L)を保つことのできる液体保持部(5)が設けられており、
    上記液体保持部(5)が、液体は通過不可能であるが気体は通過可能とされた液体遮断部(51)を備えており、
    上記液体保持部(5)の内部に上記発熱部(3)が配位されており、この発熱部(3)の熱により上記液体保持部(5)の液体(L)が蒸発することで生じた蒸気が、上記液体遮断部(51)を通って上記通気部(22)から外部に放散するものであり、
    上記ケーシング(2)における外周部(21)が、軸方向の一端から他端まで一体に形成されており、
    上記ケーシング(2)における端部(23)のうち一方(23a)は閉鎖されており、他方(23b)は上記発熱部(3)をケーシング内に出し入れできるように開口されており、
    上記通気部(22)が、ケーシング(2)の外周部(21)のうち軸方向の中央寄りには設けられ、同両端寄りには設けられておらず、
    上記液体遮断部(51)が、上記ケーシング(2)の内周面に接するものであり、上記通気部(22)を内側から塞ぐようにして配位されたものであり、
    上記発熱部(3)は、ヒータを備えた本体部(31)と蓋部(32)とを有しており、ケーシング(2)に対して取り外し可能とされており、液体が内部に侵入して通電不良を起こさない程度の液密構造とされており、
    上記蓋部(32)は、上記本体部(31)の基端側に設けられており、ケーシング(2)に嵌められることによって、ケーシング(2)の開口された端部(23b)を閉鎖するものであり、
    ケーシング(2)の内部において、上記液体保持部(5)と上記発熱部(3)を配位する部分との境界に隔壁を設けたものではなく、
    発熱部(3)をケーシング(2)に対して取り付けた状態で、発熱部(3)の周りには液体(L)が存在するだけであることを特徴とする電熱ロッド。
  3. 上記保湿材(41)と上記ケーシング(2)の内周面との間に、液体は通過不可能であるが気体は通過可能とされた液体遮断部(51)を設けたことを特徴とする請求項1記載の電熱ロッド。
  4. 上記保湿材(41)が、不織布、織地、編地、スポンジ、紙から選択された少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1または3に記載の電熱ロッド。
  5. 上記通気部(22)が、上記ケーシング(2)の外周部(21)を内外に貫通する貫通孔であり、
    上記ケーシング(2)の外部には上記液体(L)を吸収して保持できる物体である保湿材(41)が備えられていないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の電熱ロッド。
  6. 上記通気部(22)の開口率につき、軸方向の端部よりも中央の方が大きいことを特徴とする、請求項3に記載の電熱ロッド。
JP2007214235A 2007-08-21 2007-08-21 電熱ロッド Active JP4590441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007214235A JP4590441B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 電熱ロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007214235A JP4590441B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 電熱ロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009045235A JP2009045235A (ja) 2009-03-05
JP4590441B2 true JP4590441B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=40498031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007214235A Active JP4590441B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 電熱ロッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4590441B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100941868B1 (ko) * 2008-11-25 2010-02-11 박향숙 퍼머용 헤어 롯드
JP6080146B2 (ja) * 2010-12-27 2017-02-15 株式会社ジェイアイエヌ アイウエア

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4736664U (ja) * 1971-04-30 1972-12-22
JPS4850286U (ja) * 1971-10-13 1973-06-30
JPS49115180U (ja) * 1973-02-01 1974-10-02
JPH0397574U (ja) * 1990-01-26 1991-10-08

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4736664U (ja) * 1971-04-30 1972-12-22
JPS4850286U (ja) * 1971-10-13 1973-06-30
JPS49115180U (ja) * 1973-02-01 1974-10-02
JPH0397574U (ja) * 1990-01-26 1991-10-08

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009045235A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2470562C1 (ru) Шпуля для перманентной завивки волос
US3766930A (en) Vapor treatment hair curler
JP4590441B2 (ja) 電熱ロッド
US5947379A (en) Dispenser for scented material
BR112021007453A2 (pt) conjunto vaporizador e componentes do mesmo
US5862813A (en) Heatable hair curler capable of releasing heat slowly
CA2959454A1 (en) A hair curler
KR100791018B1 (ko) 훈증기
KR20200024470A (ko) 발열봉
CA3188459A1 (en) A cartridge for a vapour generating system
EP3713611A1 (en) Free-standing ecological multi-purpose device made of a plant polymer, preferably made of cardboard, for the progressive release of scents and fragrances into the environment
KR200492910Y1 (ko) 탄소섬유발열체를 이용한 온열퍼프
JP4535649B2 (ja) 液体供給装置
EP0135245A2 (en) Apparatus for treating the skin
KR200405007Y1 (ko) 훈증기
JP3098541U (ja) ミスト発生装置及びミスト排出部
JP4150776B2 (ja) 砂風呂装置
JP4916063B2 (ja) 液体供給装置
JP2005253926A (ja) 髪の毛乾燥用タオル
JP3195222U (ja) 液だれ防止具
JP2017104482A (ja) 髪用塗布具
KR200289958Y1 (ko) 액 흐름 방지 장치
KR20220030034A (ko) 면도용 거품 용기
JPS6113002Y2 (ja)
KR20230001816A (ko) 기능성 헤어롯드

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100506

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4590441

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250