JP4587239B2

JP4587239B2 - Pipe manufacturing method

Info

Publication number: JP4587239B2
Application number: JP2000024983A
Authority: JP
Inventors: 和夫山本; 説夫勝又
Original assignee: オートリブ株式会社; 有限会社勝又製作所
Priority date: 2000-02-02
Filing date: 2000-02-02
Publication date: 2010-11-24
Anticipated expiration: 2020-02-02
Also published as: JP2001212623A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線状に延在したパイプ素材から、曲げ部分の内方側外周面に絞り部を有したパイプを製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
例えば、車両用の安全装置であるシートベルトには、車両の衝突時に乗員を座席と一体に拘束するためのプリテンショナを備えたリトラクタが用いられている。プリテンショナは、車両の衝突を検知してガス発生装置を作動させ、該ガス発生装置から発生した燃焼ガスの圧力を利用してリトラクタの巻取軸をウェビングの巻取方向に強制的に回転させるためのものである。
【０００３】
この種のプリテンショナでは、ガス発生装置から発生した燃焼ガスを効率良く利用して瞬時にウェビングを巻き取る必要がある等々の要求から、図６乃至図８に示すように、これらガス発生装置とプリテンショナにおけるウェビングの巻取部との間にパイプＰを介在させるようにしている。すなわち、このパイプＰは、図５に示すように、その長手方向の略中央部に曲げ部分Ｑを有した略Ｌ字状を成しており、この曲げ部分Ｑの内方側外周面Ｑ1を窪ませることにより、燃焼ガスの流通通路を絞るようにしたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、単純にＬ字状の曲げ部分を有するパイプに関しては、従前の成形方法を適用することで、直線状に延在したパイプ素材からこれを容易に成形することが可能である。例えば、図９に示すように、パイプ素材Ｐ′の両端部をそれぞれ支持した状態で適宜形状のパンチＲを介してその略中央部に押圧力を付与すれば、当該中央部が曲げ部分Ｑとなってパイプ素材Ｐ′がＬ字状に成形されることになる。
【０００５】
しかしながら、上記のようにして成形したパイプにあっては、Ｘ，Ｙいずれの方向においても寸法が大きくなるため、リトラクタに適用した場合、これを小型化することが困難となる。
【０００６】
一方、上述したように曲げ部分Ｑの内方側外周面Ｑ1に絞り部Ｓを有するパイプＰによれば、当該絞り部Ｓによって寸法を小さくできるため、適用するリトラクタの小型化を図ることが可能になる。
【０００７】
しかしながら、上述したパイプＰにあっては、その横断面が左右方向に大きく扁平した形状であるため、上述した成形方法を適用してこれを成形しようとした場合、つまりパンチＲを介してパイプ素材Ｐ′の略中央部に押圧力を付与した場合、その横断面形状を維持することが困難となり、当該絞り部Ｓが容易に座屈する虞れがある。
【０００８】
しかも、曲げ部分Ｑに成形する絞り部Ｓの影響から、パイプ素材Ｐ′を単純にＬ字状に曲げる場合に比べて、成形途中における曲げ部分Ｑの内方側と外方側とで材料の流れのアンバランスが顕著となるため、つまり成形途中において曲げ部分Ｑの内方側Ｑinにおいて材料が過多になる一方、曲げ部分Ｑの外方側Ｑoutにおいて材料が不足する現象が顕著となるため、成形後における肉厚の変動が大きくなるばかりか、当該曲げ部分Ｑの外方側Ｑoutに割れが発生する割合も極めて高くなる。これらの結果、歩留まりの点できわめて不利となり、生産性に著しく劣るばかりか、製造コストの著しい増大を招来することになる。
【０００９】
本発明は、上記実情に鑑みて、生産性の低下および製造コストの増大を招来することなく曲げ部分の内方側外周面から絞り部を設けたパイプを製造することのできる方法を提供することを解決課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明では、直線状に延在したパイプ素材から、曲げ部分の内方側外周面に絞り部を有したパイプの製造方法であって、前記パイプ素材を収容するための支持溝を有したブロック状を成す支持台を、前記パイプ素材の一端部において下方側外周面に当接させる工程と、前記支持台の支持溝に対向する位置に抑え溝を有し、かつ先端部が前記絞り部の形状に合致した突出部を前記抑え溝の先端部よりもさらに先端側に有するとともに、前記絞り部の両側となる位置に、前記パイプ素材の他端部側の外径よりも僅かに大きな間隔を確保した状態で、それぞれ互いに平行となるように突出する規制壁部を有した絞り部成形用部材を、前記パイプ素材の曲げ部分となる部位よりも一端部側においてその内方側外周面に当接させる工程と、前記パイプ素材の一端部を前記支持台と前記絞り部成形用部材との間に摺動可能に保持させる工程と、前記パイプ素材の一端部に嵌合する横断面形状を成し、先端部に前記曲げ部分における外方側内周面に沿った形状を成す湾曲部を有した芯金を、前記パイプ素材を曲げる以前において前記曲げ部分となる部位よりも一端部側に嵌合挿入する工程と、前記パイプ素材の一端面に押圧部材を当接させる工程と、前記パイプ素材において曲げ部分よりも他端部側となる部分を、前記パイプ素材における前記曲げ部分の曲げ中心を軸心とする円盤上に設けられたクランプ部材によってクランプする工程と、前記パイプ素材の一端面から前記押圧部材を介して押圧力を付与しながら、該パイプ素材の他端部と前記絞り部成形用部材とが相互に近接するように、前記クランプ部材を介して前記パイプ素材の他端部を上方へ向けて弧状に変位させることにより、前記規制壁部の間隔内において前記パイプ素材の略中央部の内方側外周面を前記突出部が押圧する状態で順次曲げ成形を施し、該曲げ部分の内方側外周面と前記絞り部成形用部材の前記突出部とを互いに押圧させて前記突出部の形状に合致する前記絞り部を成形する工程と、を含むようにしている。
【００１１】
本発明のパイプの製造方法では、前記パイプ素材は曲げる以前においてその一端部側が矩形の筒状を成すとともに、その他端部側が円筒状を成すようにしてもよく、この場合、矩形の筒状を成す部分と円筒状を成す部分との境界部近傍に曲げ成形を施すことが好ましい。また、前記パイプ素材は曲げる以前においてその全長が円筒状を成すようにしてもよい。さらに、プリテンショナを備えたリトラクタに用いるパイプを、前記したパイプの製造方法により製造することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図１は、本発明に係るパイプの製造方法の一実施形態を概念的に示したものである。ここで例示する製造方法は、先に図５に示したものと同様に、シートベルトのガス発生装置とプリテンショナにおけるウェビングの巻取部との間に介在されるもの、つまり、その長手方向の略中央部に曲げ部分Ｑを有した略Ｌ字状を成し、該曲げ部分Ｑの内方側外周面Ｑ1から絞り部Ｓを設けたパイプＰを製造するためのものである。より具体的に述べれば、このパイプＰは、肉厚が約２ｍｍで全長が約１２０ｍｍの鉄や軟鋼等の金属製筒状部材である。曲げ部分Ｑよりも一端部側となる部位は、図５（ｃ）に示すように、矩形の筒状を成す一方、該曲げ部分Ｑよりも他端部側となる部位は、図５（ｂ）に示すように、一端部側よりも僅かに太径の円筒状を成し、さらにその開放端部が僅かに広口となっている。
【００１３】
まず、この製造方法では、図１（ａ）に示すようなパイプ素材Ｐ″を用意する。パイプ素材Ｐ″は、直線状に延在し、かつ曲げ部分Ｑとなる部位よりも一端部側が矩形の筒状を成すとともに、該曲げ部分Ｑを含んだ他端部側が一端部側よりも僅かに太径の円筒状を成すものである。このパイプ素材Ｐ″に関しては、従前の方法を適用することで容易に構成することができる。この場合、必ずしも円管からパイプ素材Ｐ″を構成する必要はなく、円柱棒材に圧造成形を施すことによってもパイプ素材Ｐ″を容易に構成することが可能である。
【００１４】
次いで、図１（ｂ）に示すように、このパイプ素材Ｐ″において曲げ部分Ｑとなる部位よりも一端側に芯金１０を嵌合挿入するとともに、パイプ素材Ｐ″の一端面に押圧部材２０を当接させ、さらにこのパイプ素材Ｐ″の一端部を支持台３０と絞り部成形用部材４０との間に摺動可能に挟装保持させる。
【００１５】
芯金１０は、図３に示すように、パイプ素材Ｐ″の一端部に嵌合するようにその横断面が略矩形状を成すもので、その先端部に湾曲部１１を有している。湾曲部１１は、パイプＰの曲げ部分Ｑにおける外方側内周面Ｑ2（図５参照）に沿った形状を成す部分である。
【００１６】
押圧部材２０は、図４に示すように、パイプ素材Ｐ″の一端部と同一形状の筒状部材であり、上述した芯金１０をガイドとしてその先端面をパイプ素材Ｐ″の一端面に当接させてある。
【００１７】
支持台３０は、その上面にパイプ素材Ｐ″の一端部を収容するための支持溝３１を有したブロック状を成す部材であり、該支持溝３１を介してパイプ素材Ｐ″の一端部において下方側外周面に当接している。
【００１８】
絞り部成形用部材４０は、図２に示すように、支持台３０の支持溝３１に対向する部位に抑え溝４１を有したブロック状を成すものであり、この抑え溝４１を介してパイプ素材Ｐ″の一端部において上方側外周面に当接することにより、上記支持台３０の支持溝３１との間においてパイプ素材Ｐ″の一端部を挟持している。
【００１９】
この絞り部成形用部材４０には、パイプ素材Ｐ″の他端側に向く先端部に、絞り部成形用凸部４２および一対の規制壁部４３を設けてある。絞り部成形用凸部４２は、成形すべき絞り部Ｓの形状に合致した突出部分であり、抑え溝４１の先端よりもさらに先端に向けて突設してある。規制壁部４３は、互いの間に上述したパイプ素材Ｐ″における他端部側の外径よりも僅かに大きな間隙を確保した状態で相互に対向する壁状部分であり、抑え溝４１の先端両側となる位置から互いに平行となるように突設してある。
【００２０】
次いで、上記製造方法では、パイプ素材Ｐ″において曲げ部分Ｑよりも他端部側となる部分をクランプ部材５０，５１によってクランプし、さらに図１（ｃ）に示すように、押圧部材２０を介してパイプ素材Ｐ″の一端面から押圧力を付与するとともに、クランプ部材５０，５１を介してパイプ素材Ｐ″の他端部を上方に向けて弧状に変位させることにより、当該パイプ素材Ｐ″の略中央部に順次曲げ成形を施す。クランプ部材５０，５１は、例えばパイプ素材Ｐ″における曲げ部分Ｑの曲げ中心を軸心とする円盤上に設けられていることが好ましい。
【００２１】
上述した状態でパイプ素材Ｐ″に対する曲げ成形が暫時進行すると、やがて曲げ部分Ｑの内方側外周面Ｑ1に絞り部成形用凸部４２が当接し、以降、パイプ素材Ｐ″の内方側外周面Ｑ1をこの絞り部成形用凸部４２に押圧した状態で曲げ成形が進行するようになり、当該パイプ素材Ｐ″の内方側外周面Ｑ1に絞り部成形用凸部４２の形状に合致した絞り部Ｓが順次成形されるようになる。
【００２２】
ここで、この製造方法によれば、パイプ素材Ｐ″の内方側外周面Ｑ1を絞り部成形用凸部４２に押圧した状態で曲げ成形が進行し、換言すれば、当該内方側外周面Ｑ1の変位を停止させた状態で曲げ成形が進行し、これによりパイプ素材Ｐ″に絞り部Ｓを構成するようにしているため、従前の如く、パンチの押圧力によって絞り部Ｓを構成するようにした方法に比べて座屈が発生する割合がきわめて小さくなる。しかも、この絞り部Ｓを構成する部分の両側となる部位に、それぞれ絞り部成形用部材４０の規制壁部４３を配するようにしているため、当該絞り部Ｓにおいてパイプ素材Ｐ″が必要以上に左右方向に変形して座屈を招来する事態も有効に防止することができる。さらに、パイプ素材Ｐ″の一端部から押圧力を付与しながら曲げ成形を行うようにしているため、曲げ部分Ｑの外方側Ｑoutへも十分に材料が供給されるようになり、割れが発生する虞れもなくなる。
【００２３】
また、パイプ素材Ｐ″の一端部に芯金１０を嵌合挿入してあるため、絞り部Ｓを構成する際の影響が当該パイプ素材Ｐ″の一端部に及ぶ虞れもない。
【００２４】
これらの結果、本製造方法によれば、最終的に図１（ｄ）に示すように、パイプ素材Ｐ″の他端部が一端部に対して直交するまでクランプ部材５０，５１を変位させれば、図５に示す形状通りのパイプＰを得ることができるようになり、その歩留まりの著しい向上から、生産性を高めることができるとともに、製造コストの低減を図ることが可能になる。
【００２５】
以下、上記のように構成したパイプＰを適用したシートベルトのリトラクタ１００について、図６乃至図８を参照しながらその一例を簡単に説明する。
【００２６】
このリトラクタ１００では、図６に示すように、ねじりシャフト１０１の周囲にウェビング１０２を巻き取るためのボビン１０３を設けてある。ねじりシャフト１０１は、図示せぬ巻取バネ装置によって常時ウェビング１０２を巻き取る方向に付勢させたもので、その一端部にロック機構１１０を備えているとともに、その他端部にプリテンショナ１２０を備えている。
【００２７】
ロック機構１１０は、ウェビング１０２が所定値以上の加速度で引き出されようとした場合に作動してねじりシャフト１０１の回転を阻止し、ウェビング１０２が引き出されないようにするためのものである。
【００２８】
一方、プリテンショナ１２０は、車両の衝突時にウェビング１０２を強制的に巻き取ってその弛みを瞬時に除去するための機構である。このプリテンショナ１２０は、図６および図８（ａ）に示すように、ねじりシャフト１０１の基端部にスリーブ１２１、クラッチプレート１２２およびプーリ１２３を備えている。スリーブ１２１は、ねじりシャフト１０１と一体的に回転するもので、その外周面がローレット状に形成してある。クラッチプレート１２２は、ねじりシャフト１０１に対して回転可能に配設したもので、スリーブ１２１の外周部に複数、本実施形態では４つのクラッチ爪１２２ａを備えている。各クラッチ爪１２２ａは、スリーブ１２１の外周面に向けて凹となるように湾曲した横断面形状を有しており、通常状態においてスリーブ１２１の外周面から離隔している。プーリ１２３は、内周にカム面１２３ａを有した環状を成しており、該カム面１２３ａを上述したクラッチ爪１２２ａに接触させた状態で配置してある。このプーリ１２３には、その外周部にワイヤ１２４の基端を連結してある。ワイヤ１２４は、プーリ１２３の外周部を複数巻回させた後に外方に延在させ、さらにその先端部をケース１２５に保持させてある。なお、上述したプーリ１２３は、ケース１２５から突設したせん断ピン１２６（図７参照）を介して当該ケース１２５に保持させてある。
【００２９】
また、このプリテンショナ１２０は、上述したパイプＰを備えている。パイプＰは、矩形の筒状を成す部分の開口を上述したワイヤ１２４の延在部分に対向させた状態でケース１２５に保持させてある。このパイプＰには、筒状を成す部分にロッド１２７を嵌合収容させてあるとともに、太径の円筒状を成す部分にガス発生装置１２８を取り付けてある。ロッド１２７は、その基端部に押出部材であるパッキン１２９を装着した状態で上記パイプＰに配置してあり、その弧状に形成した先端面にワイヤ１２４の延在部分を当接させてある。なお、このロッド１２７は、ケース１２５から突設したせん断ピン１３０（図７参照）を介して上述した位置を保持するようにしてある。ガス発生装置１２８は、車両が衝突した場合に発生する急激な加速度がショックセンサ（図示せず）によって検出された場合に、この検出信号に基づいてガス発生剤を発火させるように構成したものである。
【００３０】
このリトラクタ１００では、通常状態にある場合、図８（ａ）に示すように、クラッチプレート１２２のクラッチ爪１２２ａがねじりシャフト１０１から離隔しているため、当該ねじりシャフト１０１に対してプリテンショナ１２０が何等の影響も与えない。この結果、ウェビング１０２に対しては、巻取バネ装置（図示せず）による付勢力のみが作用した状態にあり、ボビン１０３に対してウェビング１０２を任意に引き出し、あるいは巻き取り可能である。
【００３１】
これに対して衝突により車両に急激な加速度が発生した場合には、ガス発生装置１２８のガス発生剤が発火することになり、これによって発生した燃焼ガスがパイプＰの内部に充満し、図８（ｂ）に示すように、その高圧によりパッキン１２９を介してロッド１２７がパイプＰから瞬時に進出移動するようになる。この場合、上記パイプＰによれば、ガス発生装置１２８からロッド１２７に至る通路に絞り部Ｓを設けてあるため、当該ガス発生装置１２８から発生した燃焼ガスが瞬時にロッド１２７のパッキン１２９に到達することになる。
【００３２】
ロッド１２７がパイプＰから押し出されると、当該ロッド１２７に当接したワイヤ１２４がプーリ１２３から引き出され、これに伴ってプーリ１２３が矢印Ａ方向に急速に回転するようになる。さらに、プーリ１２３が回転すると、そのカム面１２３ａの作用によってクラッチプレート１２２のクラッチ爪１２２ａがねじりシャフト１０１の外周面に噛み合うことになり、このクラッチ爪１２２ａを介してプーリ１２３とねじりシャフト１０１が一体的に回転する。この結果、ウェビング１０２がボビン１０３に対して急速に巻き取られ、乗員が直ちに座席と一体に拘束されることになる。
【００３３】
なお、上述した実施の形態では、曲げ部分よりも一端部側となる部位が矩形の筒状を成すとともに、該曲げ部分よりも他端部側となる部位が円筒状のパイプを製造する方法を例示しているが、曲げ部分の内方側外周面から絞り部を設けたものであれば、その他の横断面形状を有するパイプにも適用することが可能であり、その用途もシートベルトのガス発生装置とプリテンショナにおけるウェビングの巻取部との間に介在されるものに限らない。例えばパイプの横断面は、一端部側も他端部側と同様に円筒状であったり、逆に他端部側も一端部側と同様に矩形の筒状であって構わない。前者の場合、パイプ素材としては全長を予め円筒状に成形したものを適用すればよく、後者の場合、パイプ素材としては全長を予め矩形の筒状に成形したものを適用すればよい。なお、パイプの寸法が上述した実施の形態に限定されないのももちろんである。
【００３４】
さらに、上述した実施の形態では、絞り部成形用部材をパイプ素材の上部側周面に当接させるようにしているが、その他の外周面に当接させてもよい。
【００３５】
また、上述した実施の形態では、パイプ素材の他端部側を保持したクランプ部材を変位させるようにしているが、パイプ素材の一端部側を保持した支持台と絞り部成形用部材とを変位させたり、両者を共に変位させてパイプ素材に曲げ成形を施すようにしても構わない。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パイプ素材の内方側外周面を絞り部成形用部材の先端部に押圧した状態で曲げ成形を行い、しかも、この絞り部を構成する部分の両側となる部位に、それぞれ絞り部成形用部材の規制壁部を配するようにしているため、当該絞り部において座屈が発生する事態を有効に防止することができる。さらに、パイプ素材の一端部から押圧力を付与しながら曲げ成形を行うようにしているため、曲げ部分の外方側へも十分に材料が供給されるようになり、割れが発生する虞れもなくなる。これらの結果、歩留まりが著しく向上し、生産性を高めることができるとともに、製造コストの低減を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るパイプの製造方法を順に示す概念図である。
【図２】（ａ）は図１に示した製造方法に適用する絞り部成形用部材の斜視図、（ｂ）はその要部断面図である。
【図３】図１に示した製造方法に適用する芯金の要部斜視図である。
【図４】図１に示した製造方法に適用する支持台および押圧部材の斜視図である。
【図５】（ａ）は本発明の成形対象となる曲げ部分の内方側外周面に絞り部を有したパイプの断面側面図、（ｂ）は（ａ）における矢視Ｂ図、（ｃ）は（ａ）における矢視Ｃ図である。
【図６】本発明を適用して製造したパイプの使用例を示すもので、車両用の安全装置であるシートベルトのリトラクタを示す断面図である。
【図７】リトラクタの要部分解斜視図である。
【図８】リトラクタの動作を示すもので、（ａ）はプリテンショナの非作動状態を示す断面図、（ｂ）はプリテンショナの作動状態を示す断面図である。
【図９】従来のパイプの製造方法を順に示す概念図である。
【符号の説明】
１０芯金
１１湾曲部
２０押圧部材
３０支持台
３１支持溝
４０絞り部成形用部材
４１抑え溝
４２絞り部成形用凸部
４３規制壁部
５０，５１クランプ部材
Ｐパイプ
Ｐ″ パイプ素材
Ｑ曲げ部分
Ｑ1 内方側外周面
Ｑ2 外方側内周面
Ｑin 内方側
Ｑout 外方側
Ｓ絞り部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a pipe having a narrowed portion on the inner peripheral surface of a bent portion from a pipe material extending in a straight line.
[0002]
[Prior art]
For example, a retractor including a pretensioner for restraining an occupant integrally with a seat at the time of a vehicle collision is used for a seat belt which is a safety device for a vehicle. The pretensioner detects the collision of the vehicle, operates the gas generator, and forcibly rotates the retractor winding shaft in the webbing winding direction using the pressure of the combustion gas generated from the gas generator. Is for.
[0003]
In this type of pretensioner, as shown in FIGS. 6 to 8, these gas generators and the like are used because of the need to efficiently take up the webbing by efficiently using the combustion gas generated from the gas generators. A pipe P is interposed between the webbing winding portion of the pretensioner. That is, as shown in FIG. 5, the pipe P has a substantially L shape having a bent portion Q at a substantially central portion in the longitudinal direction, and an inner peripheral surface Q1 of the bent portion Q is By denting, the distribution passage of the combustion gas is restricted.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, regarding a pipe having a simple L-shaped bent portion, it is possible to easily form the pipe from a pipe material extending linearly by applying a conventional forming method. For example, as shown in FIG. 9, if a pressing force is applied to the substantially central portion through an appropriately shaped punch R in a state where both ends of the pipe material P ′ are supported, the central portion becomes the bent portion Q. Thus, the pipe material P ′ is formed into an L shape.
[0005]
However, since the dimensions of the pipe formed as described above increase in both the X and Y directions, it is difficult to reduce the size when applied to a retractor.
[0006]
On the other hand, according to the pipe P having the throttle portion S on the inner peripheral surface Q1 of the bent portion Q as described above, the size can be reduced by the throttle portion S, so that the applied retractor can be downsized. become.
[0007]
However, since the above-described pipe P has a shape that is largely flat in the left-right direction, when the pipe P is formed by applying the above-described forming method, that is, through the punch R, the pipe material is used. When a pressing force is applied to the substantially central portion of P ′, it is difficult to maintain the cross-sectional shape, and the throttle portion S may be easily buckled.
[0008]
In addition, due to the influence of the narrowed portion S to be formed on the bent portion Q, the material of the inner side and the outer side of the bent portion Q during the forming is compared with the case where the pipe material P ′ is simply bent in an L shape. Since the flow imbalance becomes prominent, that is, the material becomes excessive on the inner side Qin of the bent portion Q in the middle of molding, while the phenomenon of material shortage on the outer side Qout of the bent portion Q becomes remarkable, Not only does the variation in thickness after molding increase, but the rate at which cracks occur on the outer side Qout of the bent portion Q becomes extremely high. As a result, it is very disadvantageous in terms of yield, resulting in not only significantly inferior productivity but also a significant increase in manufacturing cost.
[0009]
In view of the above circumstances, the present invention provides a method capable of manufacturing a pipe provided with a constricted portion from the inner peripheral surface of a bent portion without causing a decrease in productivity and an increase in manufacturing cost. Is a solution issue.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a pipe manufacturing method having a narrowed portion on the inner peripheral surface of a bent portion from a pipe material extending in a straight line, the block having a support groove for accommodating the pipe material A support base having a shape abutting on the lower outer peripheral surface at one end of the pipe material , a holding groove at a position facing the support groove of the support base, and a tip portion of the throttle portion A protrusion that matches the shape is provided on the distal end side further than the distal end portion of the holding groove, and at a position on both sides of the throttle portion, an interval slightly larger than the outer diameter on the other end side of the pipe material is provided. In the secured state, the drawing part forming member having the restricting wall parts projecting so as to be parallel to each other is applied to the outer peripheral surface on the inner side on one end side of the part to be the bent part of the pipe material. Contacting the pipe element A slidable holding step between the support base and the drawing portion forming member, and a cross-sectional shape that fits into the one end portion of the pipe material, and the bent portion at the tip portion A step of fitting and inserting a cored bar having a curved portion formed along the outer peripheral inner peripheral surface into one end side of the portion that becomes the bent portion before the pipe material is bent, and the pipe A step of bringing a pressing member into contact with one end surface of the material, and a portion of the pipe material that is on the other end side of the bent portion are provided on a disk centered on the bending center of the bent portion of the pipe material. A step of clamping by the clamp member formed, and the other end portion of the pipe material and the drawing portion forming member are close to each other while applying a pressing force from one end surface of the pipe material via the pressing member. As above By displacing the arc toward the other end portion of the pipe material upwardly through the ramp member, the projecting portion of the inner side outer peripheral surface of the substantially central portion of the pipe material within the interval of the regulating wall portion Bending is sequentially performed in a pressing state, and the inner peripheral surface of the bent portion and the projection of the drawing portion molding member are pressed against each other to form the throttle portion that matches the shape of the projection. And a process.
[0011]
In the pipe manufacturing method of the present invention, before the pipe material is bent, one end thereof may be formed into a rectangular tube shape, and the other end portion may be formed into a cylindrical shape. It is preferable to perform bending molding in the vicinity of the boundary between the portion formed and the portion formed in the cylindrical shape. The pipe material may have a cylindrical shape before the bend. Furthermore, the pipe used for the retractor provided with the pretensioner can be manufactured by the above-described pipe manufacturing method.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings illustrating embodiments. FIG. 1 conceptually shows an embodiment of a pipe manufacturing method according to the present invention. The manufacturing method exemplified here is similar to the one shown in FIG. 5 above, which is interposed between the seat belt gas generator and the webbing take-up portion of the pretensioner, that is, in the longitudinal direction thereof. This is for manufacturing a pipe P having a substantially L-shape having a bent portion Q at a substantially central portion and provided with a throttle portion S from the inner peripheral surface Q1 of the bent portion Q. More specifically, the pipe P is a metal cylindrical member such as iron or mild steel having a thickness of about 2 mm and a total length of about 120 mm. As shown in FIG. 5 (c), the portion closer to the one end side than the bent portion Q forms a rectangular cylinder, while the portion closer to the other end side than the bent portion Q is shown in FIG. ), The cylindrical shape is slightly thicker than the one end side, and the open end portion is slightly wider.
[0013]
First, in this manufacturing method, a pipe material P ″ as shown in FIG. 1A is prepared. The pipe material P ″ extends in a straight line and has a rectangular end portion with respect to a portion to be a bent portion Q. The other end side including the bent portion Q forms a slightly larger cylindrical shape than the one end side. The pipe material P ″ can be easily configured by applying a conventional method. In this case, it is not always necessary to configure the pipe material P ″ from a circular pipe, and the cylindrical bar is subjected to forging. Therefore, the pipe material P ″ can be easily configured.
[0014]
Next, as shown in FIG. 1B, the metal core 10 is fitted and inserted into one end side of the pipe material P ″ from the portion that becomes the bent portion Q, and the pressing member 20 is attached to one end surface of the pipe material P ″. Further, one end portion of the pipe material P ″ is slidably held between the support base 30 and the drawing portion forming member 40.
[0015]
As shown in FIG. 3, the cored bar 10 has a substantially rectangular cross section so as to be fitted to one end of the pipe material P ″, and has a curved portion 11 at the tip. The bending portion 11 is a portion having a shape along the outer side inner peripheral surface Q2 (see FIG. 5) in the bent portion Q of the pipe P.
[0016]
As shown in FIG. 4, the pressing member 20 is a cylindrical member having the same shape as one end portion of the pipe material P ″, and the tip end surface of the pressing member 20 contacts the one end surface of the pipe material P ″ using the above-described core metal 10 as a guide. Touched.
[0017]
The support base 30 is a member having a block shape having a support groove 31 for accommodating one end portion of the pipe material P ″ on the upper surface thereof, and is provided below the one end portion of the pipe material P ″ via the support groove 31. It is in contact with the outer peripheral surface.
[0018]
As shown in FIG. 2, the drawing portion forming member 40 is formed in a block shape having a holding groove 41 at a portion facing the support groove 31 of the support base 30, and the pipe material is interposed through the holding groove 41. One end portion of the pipe material P ″ is held between the support groove 30 and the support groove 31 by contacting the upper outer peripheral surface at one end portion of P ″.
[0019]
The drawing portion forming member 40 is provided with a drawing portion forming convex portion 42 and a pair of restricting wall portions 43 at a tip portion facing the other end side of the pipe material P ″. The drawing portion forming convex portion 42. Is a protruding portion that matches the shape of the narrowed portion S to be molded, and protrudes further toward the tip than the tip of the holding groove 41. The restriction wall 43 is the pipe material described above between each other. P ″ are wall-like portions facing each other with a gap slightly larger than the outer diameter on the other end side of P ″, and projecting so as to be parallel to each other from positions on both sides of the tip of the holding groove 41. It is.
[0020]
Next, in the above manufacturing method, the portion of the pipe material P ″ that is on the other end side than the bent portion Q is clamped by the clamp members 50 and 51, and further, as shown in FIG. By applying a pressing force from one end surface of the pipe material P ″ and displacing the other end portion of the pipe material P ″ upward through the clamp members 50 and 51 in an arc shape, Sequentially bend-molded in the approximate center. The clamp members 50 and 51 are preferably provided on a disk whose center is the bending center of the bending portion Q of the pipe material P ″, for example.
[0021]
In the above-described state, when the bending of the pipe material P ″ proceeds for a while, the drawing portion forming convex portion 42 comes into contact with the inner peripheral surface Q1 of the bent portion Q, and thereafter the inner peripheral surface of the pipe material P ″. Bending molding proceeds in a state where the surface Q1 is pressed against the drawing portion forming convex portion 42, and the inner peripheral surface Q1 of the pipe material P ″ matches the shape of the drawing portion forming convex portion 42. The narrowed portion S is sequentially formed.
[0022]
Here, according to this manufacturing method, bending progresses in a state where the inner peripheral surface Q1 of the pipe material P ″ is pressed against the drawing portion forming convex portion 42, in other words, the inner peripheral surface. Since the bending process proceeds in a state where the displacement of Q1 is stopped, and the narrowed portion S is formed in the pipe material P ″, the narrowed portion S is configured by the pressing force of the punch as before. Compared to the method described above, the rate of occurrence of buckling is extremely small. In addition, since the restricting wall portions 43 of the drawing portion forming member 40 are respectively disposed on both sides of the portion constituting the drawing portion S, the pipe material P ″ is more than necessary in the drawing portion S. It is also possible to effectively prevent the occurrence of buckling due to deformation in the left-right direction. Further, since bending is performed while applying a pressing force from one end of the pipe material P ″, the bent portion The material is sufficiently supplied also to the outer side Qout of Q, and there is no possibility of cracking.
[0023]
Further, since the cored bar 10 is fitted and inserted into one end portion of the pipe material P ″, there is no possibility that the influence when the narrowed portion S is configured reaches the one end portion of the pipe material P ″.
[0024]
As a result, according to this manufacturing method, as shown in FIG. 1D, the clamp members 50 and 51 can be displaced until the other end portion of the pipe material P ″ is orthogonal to the one end portion. For example, the pipe P having the shape shown in FIG. 5 can be obtained, and the yield can be significantly improved, so that the productivity can be increased and the manufacturing cost can be reduced.
[0025]
Hereinafter, an example of the seat belt retractor 100 to which the pipe P configured as described above is applied will be briefly described with reference to FIGS.
[0026]
In this retractor 100, as shown in FIG. 6, a bobbin 103 for winding the webbing 102 around the torsion shaft 101 is provided. The torsion shaft 101 is constantly biased in the direction of winding the webbing 102 by a winding spring device (not shown), and has a lock mechanism 110 at one end and a pretensioner 120 at the other end. ing.
[0027]
The lock mechanism 110 operates to prevent the webbing 102 from being pulled out by operating when the webbing 102 is about to be pulled out at an acceleration of a predetermined value or more to prevent the torsion shaft 101 from rotating.
[0028]
On the other hand, the pretensioner 120 is a mechanism for forcibly winding the webbing 102 in a vehicle collision and removing the slack instantaneously. As shown in FIGS. 6 and 8A, the pretensioner 120 includes a sleeve 121, a clutch plate 122, and a pulley 123 at a proximal end portion of the torsion shaft 101. The sleeve 121 rotates integrally with the torsion shaft 101, and its outer peripheral surface is formed in a knurled shape. The clutch plate 122 is disposed so as to be rotatable with respect to the torsion shaft 101, and includes a plurality of clutch claws 122 a in the present embodiment on the outer peripheral portion of the sleeve 121. Each clutch pawl 122a has a cross-sectional shape that is curved so as to be concave toward the outer peripheral surface of the sleeve 121, and is separated from the outer peripheral surface of the sleeve 121 in a normal state. The pulley 123 has an annular shape having a cam surface 123a on the inner periphery, and is arranged in a state where the cam surface 123a is in contact with the clutch pawl 122a described above. A base end of a wire 124 is connected to the outer periphery of the pulley 123. The wire 124 is wound outwardly after a plurality of outer peripheral portions of the pulley 123 are wound, and the tip portion thereof is held by the case 125. The pulley 123 described above is held by the case 125 via a shear pin 126 (see FIG. 7) protruding from the case 125.
[0029]
The pretensioner 120 includes the pipe P described above. The pipe P is held in the case 125 in a state in which the opening of the portion that forms a rectangular cylinder is opposed to the extending portion of the wire 124 described above. In this pipe P, a rod 127 is fitted and accommodated in a cylindrical portion, and a gas generator 128 is attached to a thick cylindrical portion. The rod 127 is arranged on the pipe P in a state where a packing 129 as an extrusion member is attached to a base end portion thereof, and an extending portion of the wire 124 is brought into contact with a distal end surface formed in an arc shape. The rod 127 is configured to hold the above-described position via a shear pin 130 (see FIG. 7) protruding from the case 125. The gas generator 128 is configured to ignite the gas generating agent based on this detection signal when a sudden acceleration generated when the vehicle collides is detected by a shock sensor (not shown). is there.
[0030]
When the retractor 100 is in a normal state, the clutch pawl 122a of the clutch plate 122 is separated from the torsion shaft 101 as shown in FIG. It has no effect. As a result, only the urging force of the winding spring device (not shown) is applied to the webbing 102, and the webbing 102 can be arbitrarily pulled out or taken up from the bobbin 103.
[0031]
On the other hand, when a sudden acceleration occurs in the vehicle due to the collision, the gas generating agent of the gas generator 128 ignites, and the combustion gas generated thereby fills the inside of the pipe P, and FIG. As shown in (b), the high pressure causes the rod 127 to move out of the pipe P instantaneously via the packing 129. In this case, according to the pipe P, since the throttle portion S is provided in the passage from the gas generator 128 to the rod 127, the combustion gas generated from the gas generator 128 instantaneously reaches the packing 129 of the rod 127. Will do.
[0032]
When the rod 127 is pushed out from the pipe P, the wire 124 in contact with the rod 127 is pulled out from the pulley 123, and the pulley 123 rapidly rotates in the arrow A direction along with this. Furthermore, when the pulley 123 rotates, the clutch claw 122a of the clutch plate 122 meshes with the outer peripheral surface of the torsion shaft 101 by the action of the cam surface 123a, and the pulley 123 and the torsion shaft 101 are integrated with each other via the clutch claw 122a. Rotate. As a result, the webbing 102 is rapidly wound around the bobbin 103, and the passenger is immediately restrained integrally with the seat.
[0033]
In addition, in embodiment mentioned above, while the site | part which becomes one end part side from a bending part comprises a rectangular cylinder shape, the site | part which becomes the other end side side from this bending part manufactures the method of manufacturing a cylindrical pipe. Although illustrated, if the throttle portion is provided from the inner peripheral surface of the bent portion, it can be applied to pipes having other cross-sectional shapes, and the use thereof is also the gas of the seat belt. It is not restricted to what is interposed between the winding apparatus of the webbing in a generator and a pretensioner. For example, the cross section of the pipe may be cylindrical at the one end side as well as at the other end side, or conversely, the other end side may be a cylindrical tube as at the one end side. In the former case, a pipe material that has been formed in a cylindrical shape in advance may be applied, and in the latter case, a pipe material that has been formed in a rectangular tube shape in advance may be used. Of course, the dimensions of the pipe are not limited to the embodiment described above.
[0034]
Further, in the above-described embodiment, the drawing portion forming member is brought into contact with the upper peripheral surface of the pipe material, but may be brought into contact with another outer peripheral surface.
[0035]
In the above-described embodiment, the clamp member that holds the other end of the pipe material is displaced. However, the support base that holds the one end of the pipe material and the drawing portion forming member are displaced. Alternatively, the pipe material may be bent by displacing both of them.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, bending is performed in a state where the inner peripheral surface of the pipe material is pressed against the distal end portion of the drawn portion forming member, and both sides of the portion constituting the drawn portion are formed. Since the restriction wall portion of the drawing portion forming member is disposed at each of the portions, the situation in which buckling occurs in the drawing portion can be effectively prevented. Furthermore, since bending is performed while applying a pressing force from one end of the pipe material, the material can be sufficiently supplied to the outer side of the bent portion, and cracking may occur. Disappear. As a result, the yield is remarkably improved, the productivity can be increased, and the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a conceptual diagram sequentially showing a method for manufacturing a pipe according to the present invention.
2A is a perspective view of a drawing portion forming member applied to the manufacturing method shown in FIG. 1, and FIG.
FIG. 3 is a perspective view of a main part of a core bar applied to the manufacturing method shown in FIG. 1;
4 is a perspective view of a support base and a pressing member applied to the manufacturing method shown in FIG.
5A is a cross-sectional side view of a pipe having a constricted portion on the inner peripheral surface of a bent portion to be molded according to the present invention, FIG. 5B is a B view in FIG. ) Is an arrow C diagram in (a).
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a retractor of a seat belt, which is a safety device for a vehicle, showing an example of use of a pipe manufactured by applying the present invention.
FIG. 7 is an exploded perspective view of a main part of the retractor.
8A and 8B show the operation of the retractor, in which FIG. 8A is a cross-sectional view showing the non-operating state of the pretensioner, and FIG. 8B is a cross-sectional view showing the operating state of the pretensioner.
FIGS. 9A and 9B are conceptual diagrams sequentially showing a conventional pipe manufacturing method. FIGS.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Metal core 11 Bending part 20 Pressing member 30 Support stand 31 Support groove 40 Drawing part forming member 41 Holding groove 42 Drawing part forming convex part 43 Restriction wall parts 50 and 51 Clamping member P Pipe P "Pipe material Q Bending part Q1 Inner side outer peripheral surface Q2 Outer side inner peripheral surface Qin Inner side Qout Outer side S Restriction part

Claims

直線状に延在したパイプ素材から、曲げ部分の内方側外周面に絞り部を有したパイプの製造方法であって、
前記パイプ素材を収容するための支持溝を有したブロック状を成す支持台を、前記パイプ素材の一端部において下方側外周面に当接させる工程と、
前記支持台の支持溝に対向する位置に抑え溝を有し、かつ先端部が前記絞り部の形状に合致した突出部を前記抑え溝の先端部よりもさらに先端側に有するとともに、前記絞り部の両側となる位置に、前記パイプ素材の他端部側の外径よりも僅かに大きな間隔を確保した状態で、それぞれ互いに平行となるように突出する規制壁部を有した絞り部成形用部材を、前記パイプ素材の曲げ部分となる部位よりも一端部側においてその内方側外周面に当接させる工程と、
前記パイプ素材の一端部を前記支持台と前記絞り部成形用部材との間に摺動可能に保持させる工程と、
前記パイプ素材の一端部に嵌合する横断面形状を成し、先端部に前記曲げ部分における外方側内周面に沿った形状を成す湾曲部を有した芯金を、前記パイプ素材を曲げる以前において前記曲げ部分となる部位よりも一端部側に嵌合挿入する工程と、
前記パイプ素材の一端面に押圧部材を当接させる工程と、
前記パイプ素材において曲げ部分よりも他端部側となる部分を、前記パイプ素材における前記曲げ部分の曲げ中心を軸心とする円盤上に設けられたクランプ部材によってクランプする工程と、
前記パイプ素材の一端面から前記押圧部材を介して押圧力を付与しながら、該パイプ素材の他端部と前記絞り部成形用部材とが相互に近接するように、前記クランプ部材を介して前記パイプ素材の他端部を上方へ向けて弧状に変位させることにより、前記規制壁部の間隔内において前記パイプ素材の略中央部の内方側外周面を前記突出部が押圧する状態で順次曲げ成形を施し、該曲げ部分の内方側外周面と前記絞り部成形用部材の前記突出部とを互いに押圧させて前記突出部の形状に合致する前記絞り部を成形する工程と、
を含むパイプの製造方法。From a pipe material that extends in a straight line, a pipe manufacturing method having a constricted portion on the inner peripheral surface of the bent portion,
A step of bringing a block-shaped support base having a support groove for accommodating the pipe material into contact with a lower outer peripheral surface at one end of the pipe material;
The throttling portion has a restraining groove at a position facing the support groove of the support base, and has a projecting portion whose tip portion matches the shape of the throttling portion further on the tip side than the tip portion of the restraining groove. The drawing part forming member having restriction wall portions projecting so as to be parallel to each other in a state where a space slightly larger than the outer diameter of the other end portion side of the pipe material is secured at positions on both sides of the pipe material A step of abutting the inner peripheral side of the pipe material on one end side with respect to the portion to be a bent portion of the pipe material,
A step of slidably holding one end portion of the pipe material between the support base and the drawing portion forming member;
The pipe material is bent with a core metal having a cross-sectional shape that fits to one end portion of the pipe material, and a curved portion that forms a shape along the outer side inner peripheral surface of the bent portion at the tip portion. The step of fitting and inserting into the one end side of the part that becomes the bent part before,
A step of bringing a pressing member into contact with one end surface of the pipe material;
Clamping the portion of the pipe material that is on the other end side with respect to the bent portion by a clamp member provided on a disk centering on the bending center of the bent portion of the pipe material;
While applying a pressing force from one end surface of the pipe material through the pressing member, the other end portion of the pipe material and the drawing portion forming member are close to each other via the clamp member. By displacing the other end portion of the pipe material upward in an arc shape, the inner peripheral surface of the substantially central portion of the pipe material is sequentially bent in a state in which the protruding portion presses within the interval of the restriction wall portion. Applying the molding, pressing the inner peripheral surface of the bent portion and the projection of the drawing portion molding member to form the drawing portion that matches the shape of the projection , and
A method of manufacturing a pipe including

前記パイプ素材は曲げる以前においてその一端部側が矩形の筒状を成すとともに、その他端部側が円筒状を成す請求項１記載のパイプの製造方法。 The pipe manufacturing method according to claim 1, wherein the pipe material has a rectangular cylindrical shape on one end side before bending, and a cylindrical shape on the other end side.

前記パイプ素材において矩形の筒状を成す部分と円筒状を成す部分との境界部近傍に曲げ成形を施す請求項２記載のパイプの製造方法。 The pipe manufacturing method according to claim 2, wherein bending is performed in the vicinity of a boundary portion between a rectangular cylindrical portion and a cylindrical portion in the pipe material.

前記パイプ素材は曲げる以前においてその全長が円筒状を成す請求項１記載のパイプの製造方法。 The pipe manufacturing method according to claim 1, wherein the pipe material has a cylindrical shape before being bent.

プリテンショナを備えたリトラクタに用いるパイプの製造方法であって、請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載のパイプの製造方法。 It is a manufacturing method of the pipe used for the retractor provided with the pretensioner, Comprising: The manufacturing method of the pipe of any one of Claim 1 thru | or 4.