JP4583676B2

JP4583676B2 - 遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュ

Info

Publication number: JP4583676B2
Application number: JP2001265602A
Authority: JP
Inventors: 政則福島
Original assignee: 政則福島
Priority date: 2001-09-03
Filing date: 2001-09-03
Publication date: 2010-11-17
Anticipated expiration: 2021-09-03
Also published as: JP2003071148A

Description

【０００１】
本発明は、自動車、飛行機ボ−ト、あるいはヘリコプタ−など遠隔制御模型を構成する各種ロッドなどを連結せしめるさいに使用する遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、この種遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュとしては図４及び図５に示すものが知られており、これを同図に基づいて説明する。
即ち、同図中、１は遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュ、２は該ピロボ−ルブッシュ１を構成する所要の経と長さを備えた若干弾性を有する合成樹脂製筒状ピロボ−ル、３は該ピロボ−ル２の外周面にその周方向に沿って膨出形成された球状の凸部、４はピロボ−ル２の一端部に形成されたフランジ部である。５は上記ピロボ−ル２の凸部３に球状嵌合孔６を介して摺動自在に外嵌された合成樹脂製ボ−ルエンドで、該ボ−ルエンド５の自由端には所要深さの挿着孔７が形成されている。その他、８は所要の遠隔制御模型を構成するア−ム、９・１０は該ア−ム８にスペ−サ１１を介してピロボ−ルブッシュ１を締結せしめる所要の長さを備えたボルトとナット、１２はボ−ルエンド５の挿着孔７に挿着自在とされた所要のロッドである。
そして、上述のごとく構成されたピロボ−ルブッシュ１は、図６に示すように
、ア−ム８にスペ−サ１１を介在せしめつつボルト９・ナット１０により締結せしめて取付け、使用に供するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のピロボ−ルブッシュ１は、ピロボ−ル２の球状凸部３に球状嵌合孔６を圧入してボ−ルエンド５を外嵌状に組付けるものであるから、その組付け作業が非常に面倒で手間がかかり、極めて作業能率が悪いのみならず、球状凸部３の圧入時に球状嵌合孔６の孔縁を損傷せしめてガタを生じやすいものである。また、ピロボ−ル２やボ−ルエンド５の生成樹脂の種類や収縮比率の相違、あるいは、経年変化などにより変質して寸法精度が安定しないのみならず、実際の使用時においても継続的な衝撃と激しい摺動により凸部３と嵌合孔６との球状面部が各々摩損し、隙間を生じてガタを生じやすいものである。このため、ピロボ−ルブッシュ１が摩損した場合には一々他のピロボ−ルブッシュ１と取換えて補修しなければならず、極めて面倒なものとなっていた。
【０００４】
本発明は、かかる従来例の問題点を一挙に解決し、ピロボ−ルとボ−ルエンドとの組付けを何等損傷せしめることなく迅速かつ確実に能率よく行なうことが出来るのみならず、使用時において摩損によりガタを生じた場合においても、ピロボ−ルを適宜拡開せしめて凸部と嵌合孔の球状面間を適正に調整することが出来る遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュを提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項１記載の発明は、外周面の周方向に沿って球状凸部３が形成された若干弾性を有する筒状ピロボ−ル２２と、該ピロボ−ル２２の凸部３に球状嵌合孔６を介して摺動自在に外嵌されたボ−ルエンド５とよりなり、上記ピロボ−ル２２にはその一端より長手方向に沿って少なくとも一条のスリット２３が形成されると共に、該スリット２３に沿って拡開せしめるべくピロボ−ル２２の一端部に拡開部材２４が嵌合状に付設されてなることを特徴とする、遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュを要旨とするものである。
【０００６】
そして、請求項１記載の発明にかかる遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュ２１は、その組付け時においてはスリット２３に沿ってピロボ−ル２２を縮径化せしめることによりボ−ルエンド５を無理なくスム−ズに外嵌して組付けることが出来るのみならず、使用時に凸部３と嵌合孔６との球状面部が摩損して隙間を生じた場合には、スリット２３に沿ってピロボ−ル２２を外方に拡開せしめ、両者間の間隙を適正に調整してガタを確実に無くすることが出来るものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図１乃至図３は本発明の一実施例を示すもので、ピロボ−ルブッシュ２１を構成するピロボ−ル２２の長手方向に沿って一条のスリット２３が形成された点、及び、該スリット２３に沿ってピロボ−ル２２を外方に拡開せしめるべくその一端部に略截頭円錐筒状の拡開部材２４が嵌合状に付設された点が前記実施例と相違し、他の部分は同一であり、同一符号は同一部分を示す。なお、上記ピロボ−ル２２は、スリット２３に沿って拡開・縮小作動せしめるべく若干弾性を有する材質、例えば合成樹脂材や金属材などにより形成されている。
【０００８】
上述のごとく構成されたピロボ−ルブッシュ２１は、図１乃至図３に示すように、ア−ム８にスペ−サ１１を介在せしめつつボルト９・ナット１０により締結せしめて取付け、使用に供する。そして、経年変化により変質して寸法精度が低下したり、あるいは、使用により凸部３と嵌合孔６との球状面部が摩損し、両者間に隙間を生じてガタを惹起せしめる場合には、ボルト９・ナット１０により強く締結せしめて拡開部材２４をピロボ−ル２２内に圧入し、スリット２３に沿って外方に拡開せしめることにより両者間の間隙を適正に調整してガタを確実に無くすることが出来る。なお、ピロボ−ル２２にはスリット２３が形成されているから、ピロボ−ルブッシュ２１自体の組付け時においても、ピロボ−ル２２を径方向に押圧せしめることによりスリット２３に沿って径小化せしめ、ボ−ルエンド５を損傷せしめることなくスム−ズに外嵌して組付けることが出来る。
【０００９】
なお、上記実施例において、ピロボ−ル２２にはその長手方向に沿って一条のスリット２３が形成されているが、これに限定されるものでなく、複数条形成せしめてもよいものである。また、ボ−ルエンド５には挿着孔７が形成されているが、これに限定されるものでなく、遠隔制御模型を構成するダンパ−などに直接取付けるべく構成せしめてもよいものである。
【００１０】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば以上の次第で、外周面の周方向に沿って球状凸部３が形成された若干弾性を有する筒状ピロボ−ル２２と、該ピロボ−ル２２の凸部３に球状嵌合孔６を介して摺動自在に外嵌されたボ−ルエンド５とよりなり、上記ピロボ−ル２２にはその一端より長手方向に沿って少なくとも一条のスリット２３が形成されると共に、該スリット２３に沿って拡開せしめるべくピロボ−ル２２の一端部に拡開部材２４が嵌合状に付設されているから、ピロボ−ルブッシュ２１の組付け時においてはピロボ−ル２２を径方向に押圧せしめることによりスリット２３に沿って縮径化せしめることが出来るものであって、ひいては、ボ−ルエンド５を損傷せしめることなく極めてスム−ズに、しかも、迅速、かつ確実に能率よく組付けることが出来るのみならず、経年変化により変質して寸法精度が低下したり、あるいは、使用により凸部３と嵌合孔６との球状面部が摩損し、両者間に隙間を生じてガタを惹起せしめた場合には、拡開部材２４をピロボ−ル２２内に圧入し、スリット２３に沿って外方に拡開せしめることにより両者間の間隙を適正に調整してガタを確実に無くすることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図２】本発明の使用状態を示す半截断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図４】従来例を示す破砕断面図である。
【図５】従来例の使用状態を示す半截断面図である。
【符号の説明】
３凸部
５ボ−ルエンド
６嵌合孔
２１ピロボ−ルブッシュ
２２ピロボ−ル
２３スリット
２４拡開部材

Claims

外周面の周方向に沿って球状凸部３が形成された若干弾性を有する筒状ピロボ−ル２２と、該ピロボ−ル２２の凸部３に球状嵌合孔６を介して摺動自在に外嵌されたボ−ルエンド５とよりなり、上記ピロボ−ル２２にはその一端より長手方向に沿って少なくとも一条のスリット２３が形成されると共に、該スリット２３に沿って拡開せしめるべくピロボ−ル２２の一端部に拡開部材２４が嵌合状に付設されてなることを特徴とする遠隔制御模型用ピロボ−ルブッシュ。