JP4583384B2 - 通信管理方法及び通信管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)を利用した通信における通信管理方法及び通信管理装置に関し、特に、モバイルルータの移動によってネットワーク全体が移動を行うモバイルネットワークに係る通信における通信管理方法及び通信管理装置に関する。
現在、多数のデバイスが、IPネットワークを使用して、相互に通信を行っている。モバイル機器にモビリティサポートを提供するために、IETF(Internet Engineering Task Force)では、IPv6(Internet Protocol version 6)におけるモビリティサポートの発展が進められている。モバイルIPでは、各モバイルノードは、永続的なホームドメインを持っている。モバイルノードが、自身のホームネットワークに接続している場合、モバイルノードには、ホームアドレス(HoA:Home Address)として知られるプライマリグローバルアドレスが割り当てられる。一方、モバイルノードがホームネットワークから離れている場合、すなわち、他のフォーリンネットワークに接続している場合には、通常、モバイルノードには、気付アドレス(CoA:Care-of Address)として知られる一時的なグローバルアドレスが割り当てられる。モビリティサポートの考えは、モバイルノードが他のフォーリンネットワークに接続している場合でも、自身のホームアドレスで、そのモバイルノードまで到達可能となるようにするものである。
このような考えは、下記の非特許文献1において、ホームエージェント(HA:Home Agent)を、ホームネットワークに導入することによって実践されている。モバイルノードは、BU(Binding Update:バインディングアップデート)メッセージを使用して、ホームエージェントへの気付アドレスの登録を行う。これにより、ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとの間のバインディングを生成することが可能となる。ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスに向けられたメッセージを受信(インターセプト)し、パケットのカプセル化(あるパケットを新たなパケットのペイロードとすることであり、パケットトンネリングとしても知られている)を用いて、そのパケットをモバイルノードの気付アドレスに転送する機能を担っている。
上述の技術によってモビリティサポートは可能とはなるものの、結果的には、準最適化(サブオプティマル)又はドッグレッグルーティングとして知られる問題が生じることとなる。これらの問題は、モバイルノードが通信相手ノード(CN:Correspondent Node)と通信を行う際、それらの間において送信されるパケットが、ホームエージェントを通らなければならないことにより生じる。このため、非特許文献1には、モバイルノードが通信相手ノードにBUメッセージの送信を行うことができる旨が明記されている。通信相手ノードがモバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとのバインディングを把握した場合、通信相手ノード及びモバイルノードは、モバイルノードの気付アドレスを送信元又は送信先として、互いに直接(ホームエージェントを通らずに)パケットの送信を行うようにすることが可能となる。
しかしながら、セキュリティを考慮した場合、モバイルノードとそのホームエージェントとは、セキュリティ協定(security association)を共有していると仮定されるので、モバイルノードからホームエージェントに送信されるBUメッセージはセキュアとなり得るが、このような仮定は、モバイルノードと通信相手ノードとの間では非現実的なものであり、すなわち、モバイルノードから通信相手ノードに送信されるBUメッセージは安全(セキュア)な状態にはなっていない場合が多い。
このため、非特許文献1には、BUメッセージの送信前に行うリターンルータビリティ(RR:Return Routability)テストが明記されている。このRRテストによって、通信相手ノードは、BUメッセージに記載された気付アドレスとホームアドレスとが実際に関連付けられているものであることを確認することが可能となる。基本的に、RRテストでは、モバイルノードが、通信相手ノードに対してBUメッセージを送信する前に、セキュアな状態で生成された2つのトークンを通信相手ノードから取得することが要請されている。
RR手順を開始するため、最初に、モバイルノードは通信相手ノードに対して、2つの異なるメッセージ、Home-test-Init(HoTI)メッセージ及びCare-of-Test-Init(CoTI)メッセージを送信する。HoTIには、パケットの送信元(source)として、モバイルノードのホームアドレスが設定され、ホームエージェント経由で送信される。一方、CoTIには、パケットの送信元(source)として、モバイルノードの気付アドレスが設定され、直接送信される。HoTIを受信した通信相手ノードは、モバイルノードのホームアドレスに向けて、Home-Test(HoT)メッセージを送信することによって応答を行う。このHoTには、Home Keygen Token(HoK)と呼ばれるセキュリティトークンが含まれている。このHoKは、モバイルノードのホームアドレスに基づいて、秘密鍵を用いた暗号化により生成されるものである。また、同様に、CoTIを受信した通信相手ノードは、モバイルノードの気付アドレスに向けてCare-of-Test(CoT)メッセージを送信することによって応答を行う。このCoTには、Care-of Keygen Token(CoK)と呼ばれるセキュリティトークンが含まれている。このCoKは、モバイルノードの気付アドレスに基づいて、秘密鍵を用いた暗号化により生成されるものである。
モバイルノードは、HoTメッセージ及びCoTメッセージの両方のメッセージを受信した場合、通信相手ノードに対して、認証情報(Auth:Authenticator)を含むBUメッセージを送信することが可能となる。この認証情報は、HoKとCoKとを連結して生成された鍵を使用して、暗号化によって生成されるBUメッセージのチェックサムである。この方法で、通信相手ノードは、BUを受信した場合には、独自にチェックサムの計算を行い、このチェックサムが認証情報内のものと同一であることを確認することが可能となり、BUメッセージに記載されている気付アドレスとホームアドレスとが、実際に関連付けられたものであることが確認される。
一方、無線デバイスの台数の増加はさらに加速しており、モビリティ技術において、新たな技術分野が現れるであろうことが予想される。その1つが、ノードを含むネットワーク全体が、そのまま接続ポイントを変えるネットワークモビリティ(NEMO:NEtwork MObility)である。ネットワークモビリティは、個々のホスト用のモビリティサポートの概念を、ノードを含むネットワーク用のモビリティサポートに拡張し、モバイルネットワークがインターネットに対してどの接続ポイントで接続している場合でも、プライマリグローバルアドレスでモバイルネットワーク内のノードに到達可能とすることを目的としている。
このようなモバイルIPに基づいて移動を行うネットワークの問題に対する解決策を与えようとするいくつかの試みが、既に存在している。移動を行うネットワークの問題に対して提案された解決策の1つが、下記の特許文献1に記載されているモバイルルータサポートである。ここでは、モバイルネットワークを制御するモバイルルータは、ホームドメインに存在する際に、あるルーティングプロトコルを使用して、モバイルネットワークへのパケット、又はモバイルネットワークからのパケットのルーティングを実行する。一方、モバイルルータ及びそのモバイルネットワークがフォーリンドメインに移動した場合には、モバイルルータは自身のホームエージェントにその気付アドレスを登録し、その後、モバイルルータとホームエージェントとの間でトンネルのセットアップが行われる。そして、モバイルルータがホームドメインに存在していたときに使用されていたルーティングプロトコルが、このトンネルを通じて再度実行される。これによって、モバイルネットワークに向かうあらゆるパケットは、ホームエージェントによって受信(インターセプト)され、トンネルを通じてモバイルルータに転送されることとなる。そして、パケットは、モバイルルータによって、そのモバイルネットワーク内のホストに転送される。一方、そのモバイルネットワーク内のノードが、モバイルネットワーク外部へのパケットの送信を行おうとする場合には、モバイルルータがそのパケットを受信(インターセプト)し、トンネルを通じてホームエージェントにパケットの転送を行い、ホームエージェントによって、設定された受信者に対して、パケットの送信が行われる。また、下記の特許文献2に開示されている別の解決策も、IPv6のみに対するサポートに特定して記述されているものの、ほぼ同様である。
一方、下記の特許文献3には、モバイルルータの気付アドレスとして、マルチキャストアドレスを使用する方法が開示されている。これによれば、モバイルルータは、新たなアクセスネットワークに移動した後でも、同一の気付アドレスを使用して到達可能となる。また、IETFでは、下記の非特許文献2に開示されているように、ネットワークモビリティの解決策が現在も展開されている。非特許文献2には、モバイルルータが、ホームエージェントに対してBUメッセージを送信する際に、モバイルネットワーク内のノードが使用しているネットワークプリフィックスを明記できる旨が記載されている。ネットワークプリフィックスは、BUメッセージに挿入されるネットワークプリフィックスオプションとして知られる特別なオプションを使用して明記される。これにより、ホームエージェントは、ネットワークプリフィックスに基づいて、ルーティングテーブルを構築することが可能となり、その結果、ホームエージェントは、このネットワークプリフィックスを送信先とするすべてのパケットを、モバイルルータの気付アドレスに転送することができるようになる。
Johnson, D. B., Perkins, C. E., and Arkko, J., "Mobility Support in IPv6", Internet Draft: draft-ietf-mobileip-ipv6-24.txt, Work In Progress, June 2003. Devarapalli, V., et. al., "NEMO Basic Support Protocol", IETF Internet Draft: draft-ietf-nemo-basic-02.txt, Dec 2003. 米国特許第6636498号公報 米国特許公開2003−117965号公報 米国特許公開2003−95523号公報
しかしながら、上述のNEMOの概念及び経路最適化を組み合わせた場合、使用環境によっては、これらの長所を十分に活用することができないことがある。このような使用環境としては、例えば、配下に多数のモバイルネットワークノードが存在しているモバイルルータと、このモバイルルータが接続する上層のアクセスルータとの間で、十分な無線リソースが得られないなどの理由から十分な通信帯域が確保できない使用環境や、モバイルルータが比較的高速で移動しており、モバイルルータの位置情報の更新が頻繁に行われるような使用環境が挙げられる。
このような使用環境は、例えば、多数の乗客を運ぶ列車などの移動体が、多数の乗客を運んでいる場合に起こり得る。この場合、移動体内には、多数のモバイルネットワークノード(多数の乗客が持つ通信装置や移動体内に設置されている通信装置)が存在しており、こうしたモバイルネットワークノードを配下に有する移動体内のモバイルルータと地上側(沿線)との間の通信は、十分に広帯域を維持することができない可能性がある。なお、移動体が飛行機や船舶などの場合も、地上側と衛星を介して通信を行うため、通信が十分に広帯域とはならない可能性がある。
このような環境下で、モバイルルータが、モバイルネットワークノードとモバイルネットワーク外部のCNとの間の通信に係る経路最適化を行う場合には、モバイルネットワークノードの数に伴って多数のCNに対して経路最適化を行う必要があり、経路最適化のためにモバイルルータが多数のCNに対して通信する一連の情報量が多くなってしまう。その結果、モバイルルータからアクセスルータに多量の情報が同一タイミングで送信され、本来のデータ通信が圧迫されることはもちろん、位置情報の登録が完了できずに通信不能に陥ってしまうこともあり得る。このようなモバイルルータから多量の情報が送信され、ネットワークの輻輳が発生してしまう場合は、特に、モバイルルータが新たなアクセスルータに接続し、多数のCNとの間で経路最適化を行うタイミングで起こりやすい。
また、モバイルルータの場合だけではなく、モバイルホストの場合も同様に、限定された無線リソースの有効利用の問題が存在する。また、上述のモバイルルータの場合と同様に、例えば、モバイルホストが多数のCNと通信を行っている場合には、新たなアクセスルータに接続した際に多数のCNとの間で経路最適化を行おうとするため、無線伝送路やネットワークの輻輳が発生する可能性が高い。
上記の問題に鑑み、本発明は、無線通信を介して接続するモバイルノード(モバイルホストやモバイルルータ)とアクセスルータとの間で伝送される情報量を削減し、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避することを可能とする通信管理方法及び通信管理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の通信管理方法は、配下にモバイルネットワークを有し、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
前記モバイルルータが、移動前の状態において、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知ステップと、
次の移動後に接続する前記アクセスルータが、前記経路最適化情報通知ステップで通知された前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行うことができるように、前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、移動後に接続する前記アクセスルータへの前記経路最適化に係る情報の送信を依頼する代理依頼ステップとを、
有している。
この構成により、モバイルルータは、移動前に接続しているアクセスルータに対して経路最適化に係る情報を渡すことによって、移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報通知ステップにおける前記情報の通知が、移動前に接続している前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって行われるか、又は移動前に接続している前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動前に接続している前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって行われる。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る情報を抽出することによって取得することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化の代理処理を行うように要求する実行要求送信ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、移動前に接続しているアクセスルータから移動後に接続するアクセスルータに経路最適化に係る情報が伝送されて、移動後に接続するアクセスルータが経路最適化の代理処理を行うように依頼することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータによる前記経路最適化の代理処理が行われない旨を把握した場合には、前記モバイルルータ自身が、前記経路最適化を行う経路最適化実行ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータが経路最適化の代理処理を行うことが不可能な場合には、自ら経路最適化を行う動作に切り換えることが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動前に接続している前記アクセスルータによって保持されている前記経路最適化に係る情報に基づいて、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化の代理処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する結果受信ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータによって行われた経路最適化の代理処理の結果を把握することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かを判断する追加変更実行判断ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータによって行われた経路最適化の代理処理に加えて、追加変更処理が必要か否かを判断することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記追加変更実行判断ステップで前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、前記モバイルルータ自身が、前記経路最適化に係る更なる処理を行う追加処理実行ステップを有している。
この構成により、追加変更処理が必要な場合には、モバイルルータは、自らその追加変更処理を行うことが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記追加変更実行判断ステップで前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、前記モバイルルータは、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知する追加変更情報通知ステップを有している。
この構成により、追加変更処理が必要な場合には、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知することによって、経路最適化に係る更なる処理の代理を依頼することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記追加変更情報通知ステップにおける前記情報の通知が、移動後に接続した前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって行われるか、又は移動後に接続した前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動後に接続した前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって行われる。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る更なる情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る更なる情報を抽出することによって取得することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、移動後に接続した前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かの判断を行うように構成されており、前記モバイルルータが、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化に係る更なる処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する追加変更結果受信ステップを有している。
この構成により、アクセスルータが、モバイルルータに係る経路最適化に関して、更なる追加変更処理を行い、その追加変更処理の結果をモバイルルータに通知することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータがアクセスルータに接続した後、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係の構築を試みる信用関係構築ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記信用関係構築ステップにおいて、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できなかった場合には、前記モバイルルータ自身が前記経路最適化を行うとともに、その後、従来の技術に係る動作を行う通常動作ステップを有している。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することができない場合には、自ら経路最適化を行う動作に切り換え、それ以降は従来の技術に係る動作を行うことが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記信用関係構築ステップにおいて、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できた場合には、前記モバイルルータと、接続した前記アクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われる。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータは、前記経路最適化情報通知ステップで、前記モバイルネットワークと前記通信ノードとの間の経路を選択して、選択された前記経路における前記経路最適化に係る情報を通知する。
この構成により、モバイルルータは、複数の経路の中から、経路最適化の代理処理を依頼する経路を選択することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理方法は、配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
前記アクセスルータが、自身に接続されている前記モバイルルータから、前記モバイルルータが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
前記アクセスルータが、前記モバイルルータが移動後に接続する別のアクセスルータに対して、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を送信する経路最適化情報送信ステップとを、
有している。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報を、モバイルルータが移動後に接続するアクセスルータに渡すことによって、モバイルルータが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記アクセスルータは、前記経路最適化情報取得ステップで、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報を取得するか、又は前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報を取得する。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る情報を抽出することによって取得することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理方法は、配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
前記アクセスルータが、自身に接続されている前記モバイルルータによって移動前に接続されていた別のアクセスルータから、前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
前記アクセスルータが、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記経路最適化に係る情報を用いて、前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理実行ステップとを、
有している。
この構成により、アクセスルータは、新たに接続するモバイルルータが接続変更前に接続していたアクセスルータから、モバイルルータの経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報に基づいて、モバイルルータの経路最適化の代理処理を行うことによって、モバイルルータが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報取得ステップにおいて、前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る情報と共に、移動前の前記モバイルルータを特定する識別情報を前記別のアクセスルータから取得し、自身に接続されている前記モバイルルータの前記経路最適化情報を特定する。
この構成により、アクセスルータは、新たに接続するモバイルルータが接続変更前に接続していたアクセスルータから受けたモバイルルータの経路最適化に係る情報と、この経路最適化に係る情報に関連する配下のモバイルルータとの対応関係を適切に把握することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われる。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理方法は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報格納ステップにおいて、前記アクセスルータは、前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報をそれぞれ関連付けて格納する。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータの経路最適化の代理処理に必要なRRテストの実行及びBUメッセージの送信に関する情報を保持することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理装置は、配下にモバイルネットワークを有し、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルルータ内に配置される通信管理装置であって、
移動前の状態において、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知手段と、
次の移動後に接続する前記アクセスルータが、前記経路最適化情報通知手段で通知された前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行うことができるように、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、移動後に接続する前記アクセスルータへの前記経路最適化に係る情報の送信を依頼する代理依頼手段とを、
有している。
この構成により、モバイルルータは、移動前に接続しているアクセスルータに対して経路最適化に係る情報を渡すことによって、移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報通知手段が、移動前に接続している前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報の通知を行うか、又は移動前に接続している前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動前に接続している前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報の通知を行うように構成されている。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る情報を抽出することによって取得することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化の代理処理を行うように要求する実行要求送信手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、移動前に接続しているアクセスルータから移動後に接続するアクセスルータに経路最適化に係る情報が伝送されて、移動後に接続するアクセスルータが経路最適化の代理処理を行うように依頼することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータによる前記経路最適化の代理処理が行われない旨を把握した場合には、自ら前記経路最適化を行う経路最適化実行手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータが経路最適化の代理処理を行うことが不可能な場合には、自ら経路最適化を行う動作に切り換えることが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動前に接続している前記アクセスルータによって保持されている前記経路最適化に係る情報に基づいて、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化の代理処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する結果受信手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータによって行われた経路最適化の代理処理の結果を把握することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かを判断する追加変更実行判断手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、移動後に接続するアクセスルータによって行われた経路最適化の代理処理に加えて、追加変更処理が必要か否かを判断することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記追加変更実行判断手段で前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、自ら前記経路最適化に係る更なる処理を行う追加処理実行手段を有している。
この構成により、追加変更処理が必要な場合には、モバイルルータは、自らその追加変更処理を行うことが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記追加変更実行判断手段で前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知する追加変更情報通知手段を有している。
この構成により、追加変更処理が必要な場合には、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知することによって、経路最適化に係る更なる処理の代理を依頼することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記追加変更情報通知手段が、移動後に接続した前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報の通知を行うか、又は移動後に接続した前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動後に接続した前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報の通知を行うように構成されている。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る更なる情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る更なる情報を抽出することによって取得することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、移動後に接続した前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かの判断を行うように構成されており、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化に係る更なる処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する追加変更結果受信手段を有している。
この構成により、アクセスルータが、モバイルルータに係る経路最適化に関して、更なる追加変更処理を行い、その追加変更処理の結果をモバイルルータに通知することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記モバイルルータが前記アクセスルータに接続した後、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係の構築を試みる信用関係構築手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記信用関係構築手段において、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できなかった場合には、前記モバイルルータ自身が前記経路最適化を行うとともに、その後、従来の技術に係る動作を行う手段を有している。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することができない場合には、自ら経路最適化を行う動作に切り換え、それ以降は従来の技術に係る動作を行うことが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記信用関係構築手段において、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できた場合には、前記モバイルルータと、接続した前記アクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われるように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報通知手段が、前記モバイルネットワークと前記通信ノードとの間の経路を選択して、選択された前記経路における前記経路最適化に係る情報を通知するように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、複数の経路の中から、経路最適化の代理処理を依頼する経路を選択することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理装置は、配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理装置であって、
前記アクセスルータに接続されている前記モバイルルータから、前記モバイルルータが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
前記経路最適化情報取得手段で取得された前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
前記モバイルルータが移動後に接続する別のアクセスルータに対して、前記経路最適化情報格納手段に格納されている前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を送信する経路最適化情報送信手段とを、
有している。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報を、モバイルルータが移動後に接続するアクセスルータに渡すことによって、モバイルルータが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報取得手段が、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報を取得するか、又は前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報を取得する。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータから送られてくる特定のメッセージによって経路最適化に係る情報を取得するか、あるいは、モバイルルータからのBUメッセージなどを受信(インターセプト)して、経路最適化に係る情報を抽出することによって取得することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理装置は、配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理装置であって、
前記アクセスルータに接続されている前記モバイルルータによって移動前に接続されていた別のアクセスルータから、前記モバイルルータの経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
前記経路最適化情報取得手段で取得された前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
前記アクセスルータが、前記経路最適化情報格納手段に格納されている前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を用いて、前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理実行手段とを、
有している。
この構成により、アクセスルータは、新たに接続するモバイルルータが接続変更前に接続していたアクセスルータから、モバイルルータの経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報に基づいて、モバイルルータの経路最適化の代理処理を行うことによって、モバイルルータが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルルータとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化情報取得手段が、前記経路最適化に係る情報と共に、移動前の前記モバイルルータを特定する識別情報を前記別のアクセスルータから取得することによって、自身に接続されている前記モバイルルータの前記経路最適化情報を特定するように構成されている。
この構成により、アクセスルータは、新たに接続するモバイルルータが接続変更前に接続していたアクセスルータから受けたモバイルルータの経路最適化に係る情報と、この経路最適化に係る情報に関連する配下のモバイルルータとの対応関係を適切に把握することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われるように構成されている。
この構成により、モバイルルータは、アクセスルータに対して、経路最適化に係る情報を安全に送信することが可能となる。
さらに、本発明の通信管理装置は、上記の発明に加えて、前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報が、それぞれ関連付けられて前記経路最適化情報格納手段に格納されるように構成されている。
この構成により、アクセスルータは、モバイルルータの経路最適化の代理処理に必要なRRテストの実行及びBUメッセージの送信に関する情報を保持することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理方法は、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルノードの動作を制御するための通信管理方法であって、
前記モバイルノードが、移動前の状態において、所定のネットワークノードに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知ステップと、
前記モバイルノードが次に前記アクセスルータを変更した際に、前記所定のネットワークノードによって、前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理が行われるように依頼する依頼代理ステップとを、
有している。
この構成により、モバイルノードは、所定のネットワークノード(例えば、ホームエージェント)に対して経路最適化に係る情報を渡すことによって、移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明の通信管理方法は、アクセスルータに接続するモバイルノードの代理処理を行う所定のネットワークノードの動作を制御するための通信管理方法であって、
前記アクセスルータに接続されている前記モバイルノードから、前記モバイルノードが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
前記モバイルノードが移動後に別のアクセスルータに接続した場合に、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理処理ステップとを、
有している。
この構成により、所定のネットワークノード(例えば、ホームエージェント)は、モバイルルータから経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報に基づいて、モバイルノードの経路最適化の代理処理を行うことによって、モバイルノードが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の通信管理装置は、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルノード内に配置される通信管理装置であって、
移動前の状態において、所定のネットワークノードに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知手段と、
前記モバイルノードが次に前記アクセスルータを変更した際に、前記所定のネットワークノードによって、前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理が行われるように依頼する依頼代理手段とを、
有している。
この構成により、モバイルノードは、所定のネットワークノード(例えば、ホームエージェント)に対して経路最適化に係る情報を渡すことによって、移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の通信管理装置は、アクセスルータに接続するモバイルノードの代理処理を行う所定のネットワークノードの動作を制御するための通信管理装置であって、
前記アクセスルータに接続されている前記モバイルノードから、前記モバイルノードが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
前記モバイルノードが移動後に別のアクセスルータに接続した場合に、前記経路最適化情報格納手段に格納された前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理処理手段とを、
有している。
この構成により、所定のネットワークノード(例えば、ホームエージェント)は、モバイルルータから経路最適化に係る情報を受け、その経路最適化に係る情報に基づいて、モバイルノードの経路最適化の代理処理を行うことによって、モバイルノードが移動後に新たなアクセスルータに接続した際に送信する経路最適化に係る情報の情報量を削減することが可能となり、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避することが可能となる。
本発明の通信管理方法及び通信管理装置は、上記の構成を有しており、無線通信を介して接続するモバイルノードとアクセスルータとの間で伝送される情報量を削減し、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避するという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施の形態における通信システムの構成例について説明する。図1は、本発明の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図1には、モバイルルータ(MR:Mobile Router)11、n台のモバイルネットワークノード(MNN:Mobile Network Node)12(図1では、MNN1及びMNNnの2台を図示)、相互に信用関係を有するm台のAR21(図1では、AR1、ARm-1、ARmの3台を図示)、相互に信用関係を有するm台のAR21と信用関係を有さないAR21(図1のARx)、MR11のHA31、MMN12の通信相手となるp台のCN41(図1では、CN1、CNpの2台を図示)、AR21、HA31、CN41が接続しているネットワーク51が図示されている。
MR11は、NEMOに関連するプロトコルなどを実装しており、配下のモバイルネットワーク13のそれぞれに存在するMNN12の代理として、移動管理機能を実現することが可能なモバイルノードである。MR11は、モバイルネットワーク13単位で移動に係る処理を行うので、各MNN12は、接続の移動を意識することなく(すなわち、移動管理機能を実装、若しくはモバイルネットワーク自体の移動ごとに実行することなく)、MR11の上位に存在するネットワーク51への接続性を確保することが可能となる。なお、本発明に係るMR11は、CN41との間で経路最適化(以下、RO(Route Optimization)と記載する)を行うので、例えば、RO機能を有するモバイルIPv6を実装している。また、MNN12は、MR11の配下のモバイルネットワーク13に存在するネットワークノードである。また、図1では、MR11の配下のモバイルネットワーク13が1つのみ図示されているが、複数存在する場合もある。
また、AR21は、ネットワーク51に接続されているとともに、MR11やMH(Mobile Host:モバイルホスト)などのモバイルノードが接続可能なサブネットを形成しており、サブネットに接続するモバイルノードに対して、ネットワーク51への接続性を提供することが可能である。
また、相互に信用関係を有する複数のAR21(AR1〜ARm)は、それぞれ信用関係にあり、セキュアな状態を保ったまま、相互に情報交換を行うことが可能なように構成されている。なお、AR21(AR1〜ARm)間の信用関係は、情報交換を行うたびに構築(確認)されてもよく、また、あらかじめ鍵の交換などによって構築されてもよい。また、AR21(AR1〜ARm)間の信用関係は、例えば、IPsec(IP security Protocol)やその他のセキュリティ技術を利用して構築されてもよい。
なお、相互に信用関係を有する複数のAR21の各サブネットは、地理的に隣接して配置されており、移動するモバイルノードは、相互に信用関係を有する複数のAR21間の接続変更を連続して行えるように構成されていることが望ましい。こうした配置の一例としては、移動体の軌道に沿って形成されたサブネットが挙げられる。また、相互に信用関係を有する複数のAR21とは別に、この信用関係を有さないAR21(ARx)が、複数のAR21のいずれか1つに隣接して存在する場合もある。このARxは、例えば、従来の技術に係るAR、又はAR1〜ARmとは異なるARとの間で別の信用関係を有するARである。
また、HA31は、MR11のホームエージェントであり、MR11に関する位置情報(具体的には、MR11のHoA及びCoAと、MR11のモバイルネットワーク13のプリフィックス情報)を保持するとともに、モバイルネットワークのプリフィックスを含む送信先アドレスが設定されたパケットを受信(インターセプト)して、MR11にトンネリングする。
また、CN41は、ネットワーク51に接続されており、MR11やMNN12の通信相手となる任意の通信ノードである。なお、本発明では、CN41は、MR11との間でROを行うので、例えば、RO機能を有するモバイルIPv6を実装している。また、ネットワーク51は、インターネットなどに代表される任意のパケット交換ネットワークである。
続いて、図1を参照しながら、本発明の実施の形態における概要について説明する。本発明では、MR11が接続するAR21が、MR11の代理として、MR11とCN41との間で確立されるROを行うようにする。なお、AR21が、MR11の代理として行うROを、代理ROと呼ぶことにする。
この代理ROは、MR11が移動して新たなAR21と接続した際に、新たなAR21によって行われる。このとき、新たなAR21は、MR11に代わって代理ROを行うための情報(ROに係る情報)を、MR11が移動前に接続していたAR21から取得することによって、MR11の処理負荷を軽減させるとともに、MR11とAR21との間のトラフィックを低減させる。
なお、このROに係る情報は、CN41を特定するための情報(例えば、CN41のアドレス)、MR11とCN41との間で移動前に確立されていたROで用いられていた情報(例えば、RRテストのHoKやCoK、BUメッセージ内のAuthなど)、MR11を特定するための情報(例えば、MR11のHoAやCoA)など、新たに接続するMR11を特定して、そのMR11に代わってROを行うための情報である。また、このROに係る情報は、さらに、MR11の配下にある複数のモバイルネットワーク13のそれぞれを識別する情報を含んでもよく、各モバイルネットワーク13と各CN41との間の詳細な接続設定情報(例えば、QoSのパラメータや認証情報)などを含んでもよい。
なお、BUメッセージに含まれるAuthは、HoK及びCoKに基づいて生成される情報であり、AR21は、HoK及びCoKを取得すれば、BUメッセージのAuthを生成して、BUを行うことが可能である。また、MR11が移動後に接続するAR21は、例えば、MR11と移動前のAR21との間における信用関係の構築に用いられた信用情報(鍵情報)などの上記以外の情報を、MR11が移動前に接続していたAR21から取得することも望ましい。
また、MR11は、複数のCN41に対してROを行うことが可能である。したがって、ROに係る情報は、複数のCN41のそれぞれに関して、管理される必要がある。具体的には、あるMR11がROを行う複数のCN41のそれぞれのアドレスと、RRテストで用いられるHoKやCoKとのセットが、そのMR11と特定のCN41のROに係る情報として管理される。なお、ROに係る情報として、さらに、各CN41との間におけるROの優先度やROの動作開始タイミングが設定され、代理ROを行うAR21は、この優先度や動作開始タイミングを参照して、例えば、優先度の高いCN41との間の代理ROを先に行い、その後、優先度の低いCN41との間の代理ROを段階的に行うことも可能である。
また、MR11は、ROを行う複数のCN41の一部のみに対するROに係る情報をAR21に渡し、残りのCN41に関しては、自身でROを行うことも可能である。すなわち、MR11は、AR21に代理ROを行ってもらうCN41と、MR11自身がROを行うCN41とを選択してもよい。
MR11が移動前に接続していたAR21は、例えば、MR11からの情報通知や、MR11が送信したパケットからの情報抽出などの装置によって、あらかじめMR11のROに係る情報を取得し、保持しておく。そして、MR11が移動前に接続していたAR21は、MR11が別の新たなAR21に対して、例えば、MR11が移動後に接続するAR21からの要求に応じて、あるいは事前に、そのMR11のROに係る情報を渡すことによって、MR11が移動後に接続するAR21は、MR11との間の無線通信を介さずに、MR11のROに係る情報を取得することが可能となる。
なお、AR21間におけるMR11のROに係る情報の交換は、信用関係を有するAR21(図1のAR1〜ARm)間で安全に行われる必要がある。なお、ローミング協約などによって、AR21間でROに係る情報の受け渡しが可能な場合も、AR21が相互に信用関係を有していると言える。
以下、詳細かつ具体的に、本発明に係る構成及び動作について説明する。まず、本発明に係るMR11及びAR21の具体的な構成例について説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるMRの構成の一例を示すブロック図である。また、図3は、本発明の実施の形態におけるARの構成の一例を示すブロック図である。
まず、図2を参照しながら、MR11の構成の一例について説明する。図2に示すMR11は、パケット受信部61、パケット送信部62、信用関係構築部63、RO実行部64、RO代理依頼部65、RO情報通知部66、依頼履歴情報格納部67、実行要求部68、結果解析部69、RO情報格納部70を有している。
図2に示すパケット受信部61及びパケット送信部62は、それぞれ伝送路(無線伝送路)を介してパケットの受信及び送信を行う機能を有しており、パケット受信部61及びパケット送信部62を通じて、AR21との間でパケットのやり取りが行われる。
また、図2に示す信用関係構築部63は、伝送路におけるパケットの保護を目的として、AR21との間で信用関係を構築する機能を有している。AR21との間で信用関係が構築された場合には、その結果が信用関係構築部63からRO代理依頼部65及びRO情報通知部66に通知される。一方、AR21との間で信用関係が構築できなかった場合には、その結果が信用関係構築部63からRO実行部64に通知される。
また、図2に示すRO実行部64は、CN41との間でROを実行する機能を有している。例えば、RO実行部64は、CN41との間でRRテストを実行し、CN41に対してBUメッセージを送信する。また、RO実行部64は、CN41との間で行ったROに係る情報、及びその依頼履歴を示す情報(依頼履歴情報)を、それぞれRO情報格納部70及び依頼履歴情報格納部67に送出したり、RO情報格納部70及び依頼履歴情報格納部67のそれぞれに格納されているROに係る情報及び依頼履歴情報を参照して、ROの追加変更処理を行ったりすることが可能である。
また、図2に示すRO代理依頼部65は、次に移動した後に接続するAR21がCN41との間の代理ROを行うように、移動前に接続しているAR21又は次の移動後に接続するAR21、若しくは移動後に接続したAR21に対して依頼を行う機能を有している。なお、本明細書では、依頼とは、AR21に対して(より具体的には、後述のcAR及びnARのいずれか一方又はこれらの両方)に対して、代わりにROの処理や、以降のその他の処理を行ってもらうように頼むことである。また、代理ROの依頼の際には、移動前に接続しているAR21との間でROに関する情報がやり取りされるので、信用関係構築部63によって、移動前に接続しているAR21との間で信用関係が構築できた場合のみ、代理ROの依頼が行われることが望ましい。
また、図2に示すRO情報通知部66は、AR21に対して、代理ROの依頼の際にROに係る情報を通知したり、RO実行部64で自ら行ったROに係る追加変更処理の差分情報を通知したりする機能を有している。なお、ROに係る情報の通知は、後述のように、BUメッセージなどのAR21あてではないメッセージによって行うことも可能である。また、ROに係る情報を通知することによって、代理ROの依頼が行われたものとすることも可能であり、この場合には、RO代理依頼部65の機能は、RO情報通知部66に包含されることになる。なお、RO情報通知部66は、モバイルネットワーク13とCN41との間の経路を選択して、選択された経路のROに係る情報のみを通知したり、更には、各経路の所定のパラメータを選択的に通知したりすることも可能である。また、RO情報通知部66におけるROに係る情報の通知の履歴は、依頼履歴情報格納部67に格納される。
また、図2に示す依頼履歴情報格納部67は、RO代理依頼部65による代理ROの依頼に関する履歴や、RO情報通知部66によるROに係る情報の通知の履歴を、依頼履歴情報として格納する機能を有している。
また、図2に示す実行要求部68は、AR21に対して代理ROの実行を要求する機能を有している。なお、本明細書では、実行要求とは、即座に所定の処理の実行を行うように指示することであり、所定の処理に関する実行要求を受けた装置は、所定の処理を即座に行うことが要求される。例えば、実行要求部68は、新たなAR21との接続後に、この新たなAR21に対して代理ROの実行要求を行ったり、ROに係る追加変更処理の実行要求を行ったりする。また、実行要求部68は、モバイルネットワーク13とCN41との間の経路の一部のみを選択的に代理ROしてもらうような実行要求を送信することも可能である。なお、AR21がMR11の接続を検知した後、即座にこのMR11に関する代理ROを行うように構成されている場合には、MR11は、代理ROの実行要求を実行要求部68から送信する必要はない。
また、図2に示す結果解析部69は、AR21による代理ROの結果を受信し、この結果を解析して、追加変更処理の必要性を検討する機能を有している。なお、追加変更処理を行う必要があると判断された場合は、例えば、結果解析部69からRO実行部64やRO情報通知部66に追加変更処理の実行指示が送出され、RO実行部64やRO情報通知部66によって、追加変更処理が行われる。また、AR21による代理ROの結果は、ROに係る情報として、RO情報格納部70に格納される。
なお、結果解析部69によって追加変更処理を行う必要があると判断される場合の一例としては、例えば、CoKやBUのライフタイムが満了となった場合(あるいは満了になりそうな場合)が挙げられる。この場合には、CoKやBUの更新処理又はライフタイムの延長処理などの追加変更処理が行われることになる。
また、図2に示すRO情報格納部70は、AR21によって行われた代理ROの結果に含まれるROに係る情報や、MR11が自ら行ったROに係る情報を格納する機能を有している。
次に、図3を参照しながら、AR21の構成の一例について説明する。図3に示すAR21は、パケット受信部81、パケット送信部82、信用関係構築部83、RO情報取得部84、RO情報交換部85、RO情報格納部86、代理RO実行部87、RO情報通知部88を有している。
図3に示すパケット受信部81及びパケット送信部82は、それぞれ伝送路を介してパケットの受信及び送信を行う機能を有しており、パケット受信部81及びパケット送信部82を通じて、配下に接続されているMR11や、ネットワーク51に接続されている任意のCN41との間でパケットのやり取りが行われる。
また、図3に示す信用関係構築部83は、伝送路におけるパケットの保護を目的として、MR11及び他のAR21のそれぞれとの間で信用関係を構築する機能を有している。MR11との間で信用関係が構築されたか否かを示す結果は、信用関係構築部83からRO情報取得部84に通知される。また、他のAR21との間で信用関係が構築されたか否かを示す結果は、信用関係構築部83からRO情報交換部85に通知される。
また、図3に示すRO情報取得部84は、MR11からROに係る情報を取得する機能を有している。このRO情報取得部84によってMR11から取得されたMR11のROに係る情報は、RO情報格納部86に格納される。MR11からのROに係る情報の通知は、例えば、AR21あての所定のメッセージによって行われ、RO情報取得部84がこの所定のメッセージ内から情報の抽出を行ってもよく、また、RO情報取得部84が、MR11からの他の通信ノード(例えば、MR11のHA31)に対して送信されるHoTIメッセージやBUメッセージ内から、ROに係る情報を抽出してもよい。なお、MR11との間で信用関係が構築できなかった場合には、RO情報取得部84は、ROに係る情報の取得を行わないようにすることが望ましい。
また、図3に示すRO情報交換部85は、他のAR21との間でMR11のROに係る情報のやり取りを行う機能を有している。このRO情報交換部85によって他のAR21から取得されたMR11のROに係る情報は、RO情報格納部86に格納される。なお、他のAR21との間で、MR11のROに係る情報の送信を行う場合、能動的に、他のAR21に対してROに係る情報を渡してもよく、さらに、MR11の移動予測やMR11からの事前通知などにより、複数のAR21の中からROに係る情報を渡すAR21を絞り込んでもよく、また、受動的に、他のAR21からの要求を受けた場合に、他のAR21に対して特定のMR11のROに係る情報を渡してもよい。なお、信用関係を有さない他のAR21との間では、RO情報交換部85は、ROに係る情報の交換を行わないようにすることが望ましい。
また、図3に示すRO情報格納部86は、RO情報取得部84によってMR11から取得したROに係る情報、RO情報交換部85によって他のAR21から取得したROに係る情報、代理RO実行部87によって、代理ROを行った場合に生成されたROに係る情報を格納する機能を有している。
また、図3に示す代理RO実行部87は、MR11から代理ROの実行要求を受けた場合や、ROに係る情報の更新が必要な場合、MR11の接続を検知した場合などに、RO情報格納部86に格納されているこのMR11のROに係る情報を用いて、MR11に代わって代理ROを実行する機能を有している。
また、RO情報通知部88は、例えば、代理RO実行部87で代理ROを行った際に新たなROに係る情報が生成された場合などに、その新たなROに係る情報をMR11に対して通知する機能を有している。また、RO情報通知部88は、代理RO実行部87で行われた代理ROの実行結果をMR11に通知することも可能である。
次に、本発明の実施の形態におけるMR11の動作の一例について説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるMRの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、MR11は、AR21に接続して、AR21及びネットワーク51への接続性を確保する(ステップS101:新たなARと接続)。なお、このステップ101における処理では、例えば、MR11は、AR21からRA(Router Advertisement:ルータ通知)を受信し、AR21のサブネットに係るCoAを取得してHA31にBUを行うなど、MR11がAR21に接続する際に行われる従来の処理と同一の処理が行われる。
また、MR11は、AR21から通知される情報やAR21への問い合わせなどによって、AR21が本発明に対応した対応AR(本発明に係る処理を行うことが可能なAR)か否かの確認を行う(ステップS102:対応AR?)。ステップS102の処理では、例えば、MR11が、AR21から受信したRA内に本発明に対応している旨を示すビットが存在するかを確認したり、AR21に対して、本発明に対応している旨の問い合わせを行うためのメッセージを送信したりすることによって、接続したAR21が対応ARか否かを把握することが可能である。
なお、このステップS102の処理は必ずしも行われる必要がなく、以降に説明する動作中に、例えば、AR21から、MR11が送信したメッセージを認識することができないなどのエラーメッセージが返ってきた時点で、MR11は、接続したAR21が対応ARではない旨を把握することも可能である。
AR21が対応ARである場合(ステップS102で『はい』)には、MR11は、AR21との間で信用関係を構築する(ステップS103:ARとの信用関係の構築に成功?)。なお、MR11とAR21との間における信用関係の構築は、必ずしも本発明独自の特別な処理ではなく、従来の技術において構築されるMR11とAR21との信用関係を利用することも可能である。また、このステップS103の信用関係の構築時などにおいて、MR11は、AR21に対して、移動前後のMR11を一意に識別可能とする情報(例えば、接続変更前に使用していたCoAと、接続変更後に使用するCoAとの対応を示す情報)を送信し、移動後にMR11が現時点で接続しているAR21(以降、cARと記載する)が、移動前にMR11が接続していたAR21(以降、pARと記載する)から、このMR11のROに係る情報を取得できるようにする必要がある。
なお、ROに係る情報(すなわち、BUなどに関する情報)は重要な情報である。したがって、ROに係る情報がMR11とAR21との間で安全に交換される必要があるだけではなく、MR11が、AR21が信用できるものであってROに係る情報を渡してもよいことの確認を行えるようにする必要がある。このようなMR11がAR21の信用性を確認するための具体的な装置としては、例えば、AR21からMR11に通知される情報に、所定の管理団体の証明書情報などを付加することなどが挙げられる。すなわち、MR11は、AR21から渡された情報に付加されている証明書情報を確認することによって、AR21が正当なもの(信用できるもの)であることを確認できるようにしてもよい。
一方、AR21が対応ARではない場合(ステップS102で『いいえ』)には、本発明に係る処理の実行が不可能である。この場合、MR11は、自身でROを行う(ステップS104:MR自身がROを行う)とともに、その後は従来の技術に基づく処理を行う(ステップS105:通常の動作)ことによって、ROを問題なく行うことが可能である。また、MR11がAR21との間に信用関係を構築できなかった場合(ステップS103で『いいえ』)には、AR21は、MR11の代理としてROを行わないことが望ましく、AR21が対応ARではない場合と同様に、MR11は、自身がROを行った後に、従来の技術に基づく処理を行うことが望ましい。
次に、MR11がAR21との間における信用関係の構築に成功した場合(ステップS103で『はい』)には、MR11は、前回の接続時点での次に移動を行って接続するAR(すなわち、cAR)がMR11の代理としてROを行うように、pARに対して依頼していたか否かを確認する(ステップS106:既にpARで依頼?)。なお、この依頼は、pARの接続時において、後述のステップS108又はステップS111の処理が行われている場合に対応する。このステップS106における確認は、例えば、MR11がpARとの接続時における依頼履歴情報(具体的には、pARとの接続時における後述のステップS108やステップS111の処理に係る履歴)を格納しておき、この依頼履歴情報を確認することによって可能である。
ステップS106における確認によって、MR11が、pARに対して、cARがMR11の代理としてROを行うように依頼していなかったことを把握した場合(ステップS106で『いいえ』)には、MR11自身がROを行う(ステップS107:MR自身がROを行う)。なお、このステップS107で行われるRO処理は、従来のRO処理と同一であり、MR11自身からCN41に対するRRテスト及びBUの実行を伴う。MR11は、MNN12がCN41と通信を開始するか、既に通信している場合でROも行っている場合には各CN41に対して順次BUを行うが、この処理を行うか否か、あるいはいつ行うかは、MR11が決定できる。このとき、MR11は、ROにおける情報交換の際に、情報の輻輳が起こらないようにすることが望ましい。こうしたROの優先度や動作開始タイミングを、例えば、MNN12との間の契約や通信状況(すなわち、MNN12がローカルのノードか訪問ノードか、契約者がどのくらいのコストを払ってサービスと契約しているか、MNN12の通信に係るQoS保証を行っているか)などによって決定してもよく、また、ランダムに決定してもよい。
ステップS107でMR11自身がROを行う場合としては、例えば、MR11の電源がONになった後、最初に対応ARに接続した場合(すなわち、上記のcARが、MR11が最初に接続するARである場合)や、pARが対応ARではない場合などが想定される。なお、この場合には、ステップS107において、MR11がcARに対して、ROに係る情報を渡すことによって、ROの代理を依頼することも可能であるが、上述のように、MR11自身がROを行うことが望ましい。
そして、CN41との間で自らROを行ったMR11は、管理しているROに係る情報をcARに送信するとともに、ROに係る処理に関して、MR11が次の移動後に新たなAR21(以降、nARと記載する)に接続した場合におけるROに係る処理の代理を依頼する(ステップS108:管理しているROに係る情報をARに送信し、次の接続変更後のARによる代理を依頼)。
なお、ステップS108におけるROに係る情報の送信及び代理の依頼は、MR11がcARと接続している任意の時点で行われればよい。また、AR21が、MR11からの依頼を受けずに代理ROを行うように構成されている場合には、MR11は、AR21に対してROに係る情報を渡すだけでよく、明示的に代理の依頼を行う必要はない。この場合は、MR11からAR21に対するROに係る情報の送信が、MR11によるAR21への代理ROの依頼を兼ねていると言うことができる。
また、MR11からcARに送信されたROに係る情報は、例えば、後述の図5のステップS207において、nARに渡され、これによって、nARは、MR11の代理として代理ROを行うことが可能となる。
ステップS108でMR11からcARに送信されるROに係る情報としては、例えば、MR11にモバイルIP及びNEMOに関連するプロトコルの両方が実装されている場合には、MR11がRRテスト及びBUを行うために必要な情報が挙げられる。この場合、ROに係る情報は、具体的には、AR21に対してMR11自身を一意に認識してもらうための情報(例えば、MR11のHoAやCoA)や、ROを行う各CN41のアドレス及び各CN41に対応するHoKなどである。
以上のステップS108までの処理によって、MR11自身が各CN41との間におけるROを完了するとともに、MR11によって行われたROに係る情報がcARに渡される。この後、MR11は、何らかの追加変更を行う必要が生じるまで、イベント待ち状態となる(ステップS109:追加変更有り?(追加変更待機状態))。
そして、追加変更に係るイベントが発生した場合(ステップS109で『はい』)には、MR11自身がこの追加変更に係る処理を行う(ステップS110:追加変更処理)とともに、cARに対して、この追加変更処理によって更新されたROに係る情報の差分情報を送信し、この差分情報が反映されたROに係る情報に基づいて、MR11が次の移動後にnARに接続した場合における代理ROを行うように依頼し(ステップS111:追加変更に係る差分情報をARに送信し、次の接続変更後のARによる代理を依頼)、再び、追加変更に係るイベント待ち状態となる。なお、ステップS111における代理ROの依頼に関しては、ステップS108と同様に、例えば、AR21が、MR11からの依頼を受けずに代理ROを行うように構成されている場合には、MR11は、AR21に対してROに係る情報を渡すだけでよく、明示的に代理の依頼を行う必要はない。
なお、追加変更に係るイベントとしては、例えば、新たなROの実行や、ROが完了している経路に係る更新などが挙げられる。新たなROの実行は、例えば、新たなCN41との間においてROを実行する場合や、新たなモバイルネットワーク13とCN41との間においてROを実行する場合などである。また、ROが完了している経路に係る更新とは、例えば、RRテストで使用されるHoKやCoKの有効期限が満了する際にHoKやCoKの更新を行う場合や、HA31やCN41に登録したバインディング情報のライフタイム満了前に、HA31やCN41にBUを再度送信する場合などである。
また、ここでは、追加変更に係るイベントが発生した場合には、ステップS110でMR11自身が追加変更処理を行って、ステップS111で差分情報をcARに渡すようにしているが、こうした追加変更に係るイベント(特に、ROが完了している経路に係る更新)に関して、cAR(及び、次の移動以降はnAR)に処理を代理してもらうようにすることも可能である。この場合には、cAR及びnARが追加変更処理の実行結果(追加変更に係る差分情報)を、その都度、MR11に対して通知することによって、MR11及びcARがそれぞれ有するROに係る情報の同期化を行うことが望ましいが、このような装置では、MR11とAR21との間のトラフィックが増加する可能性がある。図4に図示されているフローチャートでは、上記の装置とは異なる装置として、MR11がcARに接続した際に、pARで行われた追加変更処理の実行結果をも含むROの結果を受信する装置による処理(具体的には、後述のステップS113における処理)が図示されている。なお、追加変更に係るイベントをAR21に代理してもらうようにする場合、CoKに関しては、AR21による生成及び更新の代理を行ってもらうことが可能であるが、HoKに関しては、後述のように、例えばAR21とHA31との間に信用関係を有さなければ、AR21によるHoKの生成及び更新の代理は不可能である。
一方、ステップS106における確認によって、cARに対してMR11の代理としてROを行うように、pARに対して既に依頼していることを把握した場合(ステップS106で『はい』)には、MR11は、cARに対して、代理ROの実行要求を送信する(ステップS112:代理ROの実行要求)とともに、cARによる代理ROの実行結果の受信待機状態となる(ステップS113:ROの結果を受信?(受信待機状態))。なお、cARは、MR11からの代理ROの実行要求を受信せずに、MR11の接続を検知した場合に、MR11の代理として代理ROを自ら開始するように構成されていてもよく、この場合には、MR11は、明示的にcARに対して代理ROの実行要求を送信する必要はない。
なお、このとき、cARは、pARから渡されたROに係る情報に基づいて代理ROを実行するので、ステップS113でMR11が受信する代理ROの実行結果には、pARで行われていた代理ROの追加変更処理も反映されている。したがって、上述のように、AR21が追加変更処理の実行結果を、その都度、MR11に対して通知する代わりに、このステップS113において、MR11は、pARで行われた追加変更処理の実行結果が反映されたROに係る情報を用いてcARが行った代理ROの実行結果を受信することによって、MR11とcARとの間のROに係る情報の同期化を図ることが可能である。すなわち、MR11とAR21との間のROに係る情報の同期化は、逐一行われてもよく、また、所定のタイミング(ここでは、MR11によるcARへの新規接続時)で行われてもよい。
そして、MR11は、cARから代理ROの結果を受信した場合には、この代理ROの結果を格納するとともに、例えば、pARとの接続時におけるROの状態から何らかの変化(差異)が有るか否かを確認する(ステップS114:状態に変化有り?)。なお、上記の状態の変化とは、pARとの接続時におけるROの状態と、cARによって新たに行われたROの実行結果に係る状態との差異であり、具体的には、pARとの接続時に所定のCN41との間でROが行われていたが、cARによる代理ROでは、この所定のCN41との間でROが失敗に終わったなどの事象を指している。
なお、MR11がcARから受信する代理ROの結果として、cARがまったく代理ROを行うことができなかったという結果を受信する場合もあり得る。このような場合としては、例えば、cARがpARからROに係る情報を受信することができない場合が考えられ、具体的には、例えば、何らかの不具合によってpARとcARとの間の通信が途絶してしまっている場合や、pAR及びcARが共に対応ARであるにもかかわらず、pARとcARとの間に信用関係がなく(すなわち、MR11は、AR21との間に信用関係がないAR21に移動)、cARが、pARからROに係る情報を受信することができない場合などが想定される。
また、MR11は、代理ROの結果として、単純に各CN41との間における代理ROの成功/失敗に係る情報だけではなく、例えば、代理RO実行の際のRRテストにおいて使用されたCoKをcARから受信することが望ましい。これにより、cARによって行われた各CN41との間における代理ROの成功/失敗を把握するだけではなく、例えば、以降の処理において、MR11自身が直接CN41との間でRRテストを実行することになった場合に、このCoKを使用することが可能となる。
ステップS114において、状態に何らかの変化が有る場合(ステップS114で『はい』)には、この状態の変化に応じて、追加変更処理を行うか否かの検討を行う(ステップS115:状態の変化に応じた追加変更の検討)。このステップS115では、具体的には、pARとの接続時に所定のCN41との間でROが行われていたが、cARによる代理ROでは、この所定のCN41との間でROが失敗に終わったような場合に、所定のCN41と再度ROを行うか否かが決定される。
また、MR11は、nARに接続した場合における代理ROを依頼する(ステップS116:次の接続変更後のARによる代理を依頼)。なお、このステップS116における代理ROの依頼は、ステップS108における処理と同様に、MR11がcARと接続している任意の時点で行われればよい。また、AR21が、MR11からの依頼を受けずに代理ROを行うように構成されている場合には、このステップS116の処理は実行される必要はない。
そして、MR11は、ステップS109における追加変更待機状態となり、ステップS115において何らかの追加変更処理を行う旨を決定している場合には、上述のステップS110及びステップS111に係る処理を行う。一方、ステップS115において追加変更処理を行わない旨を決定している場合には、別の追加変更に係るイベント(例えば、新たなCNに対するROの実行)が発生するまで、追加変更待機状態となる。
ステップS114において、状態に変化が無い場合(ステップS114で『いいえ』)には、上述のステップS116における次の接続変更後のAR21による代理の依頼処理を行った後、ステップS109における追加変更待機状態となる。
次に、本発明の実施の形態におけるAR21の動作の一例について説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるARの動作の一例を示すフローチャートである。
新たなMR11が接続してきた場合には、AR21は、まず、MR11との接続性を確保する(ステップS201:新たなMRと接続)。なお、このステップ201における処理では、例えば、AR21は、RAを送信することによって、MR11に対してサブネットの識別情報の通知や、MR11のCoAに係るDAD(Duplicate Address Detection:アドレス重複検出)処理などが行われる。また、AR21は、自身が本発明に対応している旨を示すビットをRAに挿入することによって、MR11に対して、対応ARであることを通知してもよい。
次に、AR21は、MR11が本発明に対応した対応MR(本発明に係る処理を行うことが可能なMR)か否かの確認を行う(ステップS202:対応MR?)。なお、AR21は、例えば、後述のステップS205において、MR11から代理ROの実行要求を受けた時点で、MR11が対応MRであることを把握することができるので、ステップS202におけるMR11が対応MRか否かを確認する処理は、必ずしも必要な処理ではない。
MR11が対応MRである場合(ステップS202で『はい』)、AR21は、MR11との間で信用関係を構築する(ステップS203:MRとの信用関係の構築に成功?)。なお、MR11とAR21との間における信用関係の構築は、必ずしも本発明独自の特別な処理ではなく、従来の技術において構築されるMR11とAR21との信用関係を利用することも可能である。なお、この信用関係の構築の際には、AR21の接続切り換え時に、MR11のすり替え(あるいはMR11の取り違え)が起こらないように、cARは、pARがMR11を一意に識別するために用いられていた情報を取得することが望ましい。
一方、MR11が対応MRではない場合(ステップS202で『いいえ』)には、本発明に係る処理の実行が不可能である。この場合、MR11は自身でROを行うことになり、AR21では、従来の技術に基づく処理が行われる(ステップS204:通常の動作)。また、AR21がMR11との間に信用関係を構築できなかった場合(ステップS203で『いいえ』)には、AR21は、MR11の代理として代理ROを行わないことが望ましく、MR11が対応MRではない場合と同様に、従来の技術に基づく処理を行うことが望ましい。
次に、AR21がMR11との間における信用関係の構築に成功した場合(ステップS203で『はい』)、MR11からの代理ROの実行要求の受信待機状態(ステップS205:代理ROの実行要求を受ける?)、及びMR11からのROに係る情報の受信待機状態(ステップS206:MRからROに係る情報を受信?)となる。
ステップS205において、AR21がMR11から代理ROの実行要求を受信した場合(ステップS205で『はい』)には、AR21は、このMR11のROに係る情報をpARから取得して(ステップS207:対応するMRのROに係る情報をpARから受信)、このROに係る情報に基づいて、代理ROを行い(ステップS208:MRに代わって代理ROを行う)、この代理ROの結果をMR11に通知する(ステップS209:結果をMRに通知)。なお、上述のAR21がMR11から代理ROの実行要求を受信して、ステップS207以降に進むプロセスは、図4に図示されているMR11のステップS112及びステップS113の処理に対応している。また、ステップS209における結果の通知では、MR11とAR21との間のトラフィックを低減させるために、いくつかのCN41との間の代理ROに係る結果をまとめて送信したり、必要な情報(例えば、変化が生じた状態の差分情報)のみを送信したりしてもよい。
なお、AR21は、MR11からの代理ROの実行要求を受信せずに、MR11の接続検知に応じてMR11の代理としてROを開始するように構成されていてもよい。この場合には、AR21は、例えば、pARの接続時におけるMR11のCoA(pCoA)をMR11から取得し、このpARの接続時におけるpCoAに基づいてpARからMR11のROに係る情報を取得することによって、MR11からの代理ROの実行要求を受信することなく、代理ROを行うことが可能である。
具体的には、例えば、AR21は、MR11を一意に識別できる情報と、MR11が以前接続していたpARのアドレスなどのpARを一意に識別できる情報とをMR11から得ることで、pARに対して特定のMR11のROに係る情報を要求できるようになる。なお、AR21は、pCoAのネットワークプリフィックスを参照することによって、pARを特定することも可能である。
また、ここでは、MR11からの代理ROの実行要求を受信した後に、MR11のROに係る情報をpARから取得しているが、例えば、MR11がまだpARに接続している段階において、任意のタイミングでpARからMR11のROに係る情報を取得することも可能である。これは、例えば、相互に信用関係を有するAR21間において、任意のMR11のROに係る情報が定期的に交換されるようにすることによって実現可能である。また、特に、MR11が所定の軌道上を移動しており、MR11の移動方向(MR11の次の接続先となるAR21)の予測が可能な場合や、FMIP(Fast Handovers for Mobile IP)が利用されている場合には、AR21は、MR11の次の接続先となることが予測されるAR21に、あらかじめMR11のROに係る情報を渡すことも可能である。また、MR11が、次の接続先となることが予測されるAR21に、ROに係る情報を渡したり、代理ROを行うように依頼を行ったりすることも可能である。また、MR11が、cARに対して、移動の予告と共に次の接続先となるnARの識別情報を通知してもよい。
一方、ステップS206において、AR21がMR11からROに係る情報を受信した場合(ステップS206で『はい』)には、AR21は、このROに係る情報をMR11の識別情報と関連付けて、RO情報格納部86に格納する(ステップS210:ROに係る情報を格納)。なお、上述のAR21がMR11からROに係る情報を受信して、ステップS210に進むプロセスは、図4に図示されているMR11のステップS108やステップS111の処理に対応している。
そして、AR21は、ステップS209における結果の通知、又はステップS210におけるROに係る情報の格納を行った後、イベント待機状態(ステップS205及びステップS206における受信待機状態)となる。そして、図4に図示されているMR11のステップS111の処理に対応して、追加変更に係る差分情報をMR11から受信した場合には、この追加変更に係る差分情報によって、RO情報格納部86に格納されているROに係る情報の更新を行う。
なお、上述のMR11及びAR21の動作において、MR11からAR21に送信されるROに係る情報や差分情報(図4に示すステップS108やステップS111、図5に示すステップS206に対応)は、MR11からAR21あてに送信されるメッセージによって伝送されてもよいが、AR21が、MR11からHA31やCN41に送信されるROに係る情報を含むメッセージを転送する際に、このメッセージ内からROに係る情報を抽出して取得することも可能である。
ただし、AR21が、MR11からHA31やCN41に送信されるメッセージ内から情報を抽出して管理する場合には、MR11とAR21との間で、MR11から送信されたパケット内の情報をAR21が抽出することに関して、MR11が合意する処理が行われることが望ましい。このMR11による合意は、例えば、上述の信用関係の構築(図4に示すステップS103、及び図5に示すステップS203)の際に行われる。
そして、MR11は、新たなCN41に対してROすべきであると判断した場合には、このCN41との間で、HA31経由でHoTI及びHoTのやり取りを行う。しかしながら、このHoTI及びHoTは、MR11とHA31との間のトンネル経由で伝送されるので、AR21は、このHoTI及びHoTの内容を知ることができない可能性がある。この場合には、MR11は、HoTI及びHoTで使用されるHoKを、MR11の識別情報及びCN41のアドレスと共に、AR21に通知する必要がある。なお、この通知は、MR11とAR21との間の信用関係に基づいて、暗号化などが施されることによってセキュアな状態で行われることが望ましい。
また、AR21が、MR11とHA31との間のトンネルパケットの中身を見ることができる場合には、トンネルパケットからHoK及びCN41のアドレスなどのROに係る情報を抽出してもよい。一方、CoTI及びCoTは、特にトンネルなどを経由せずに、そのままAR21を通るので、AR21は、CoTI及びCoTの内容を容易に取り出すことが可能である。
AR21は、MR11から送信されたパケットから抽出した情報(例えば、RRテスト及びBUで使用されるHoKやCoK)を、MR11の識別情報及びCN41のアドレスと関連付けて、RO情報格納部86に格納する。なお、このCoKは、有効期限が満了する前に更新される必要があるかもしれず、AR21が、CoKの生成及び更新作業を代理することも可能である。また、AR21が代理となって更新されたCoKは、MR11に通知され、MR11及びAR21の両方が有するCoKの同期化が図られることが望ましい。また、後述のように、例えば、AR21がHA31との間で信用関係を有していれば、HoKの生成及び更新作業を代理することも可能である。
また、AR21は、MR11が移動した場合、MR11の移動前後の認証を確認し、保存している情報を使って処理を行う。AR間の情報の交換は、MR11の移動先が判明してから代理ROを行うまでの間に、AR同士の信用関係に基づいて行われることが望ましい。
AR21は、新たなCoKをCN41との間で生成し、HoKと合わせてBUパケットを生成して、そのCN41にMR11の新しいアドレス(nCoA)を登録する。なお、AR21が代理となって行われたBUの結果は、MR11に通知されることが望ましく、この場合、各CN41に係るBUの結果をまとめたメッセージによって通知が行われるようにすることによって、トラフィックを低減させることが可能となる。
また、上述の実施の形態では、MR11は、CN41との間において行うROをAR21に代理してもらうようにしているが、さらに、HA31との間の信用関係に関する情報をAR21に渡すことによって、MR11がHA31に対して行うべき処理を、AR21に代理してもらうようにすることも可能である。この場合には、例えば、AR21がHoKの生成を行ってもよいように、AR21とHA31との間で信用関係が構築される必要がある。
ただし、AR21が、MR11とHA31との間のトンネル経由で、HA31に対してパケットを送信できない場合には、MR11自身が、HoKの生成処理を行う必要がある。このHoKの生成処理をAR21が代理するためには、AR21が、HA31経由のトンネルパケットの生成を行えるようにし、すなわち、AR21は、MR11からMR11とHA31との間のトンネルパケットの生成に係る鍵情報を、MR11から受け取る必要がある。このMR11からAR21へのトンネルパケットの生成に係る鍵情報の送信は、MR11とAR21との間の信用関係に基づいて、安全に通知される必要がある。
例えば、AR21がHA31との間で信用関係を構築し、MR11、AR21、HA31が互いに信用関係を有するようにすることによって、別途AR21がHA31との通信を行って、AR21がMR11の代理となってHoTI及びHoTを交換できるようにすればよい。ただし、この場合には、HA31が、この信用関係を受け入れるように構成される必要がある。
また、AR21が、HA31経由でHoTI及びHoTを送信できるようになると、HoKの有効期限の満了に係るHoK更新も行うことができるようになり、MR11とAR21と間のトラフィックを更に低減させて、MR11の移動後の新たなBUが完了することになる。
また、MR11が移動する先のAR21が、対応ARではないか、あるいは、一連のAR21間の信用関係とは異なる別の信用関係に基づくAR21である場合(すなわち、移動前のAR21とは信用関係を有さないAR21(図1に示すARx)に移動する場合)には、MR11が現在接続しているAR21から、MR11が移動する先のAR21に、ROに係る情報の安全な受け渡しが不可能なことがある。
MR11が接続した(しようとする)ARが上記のような場合には、例えば、図4に示すステップS102の対応ARであるか否かを確認する処理、又は図4に示すステップS103の信用関係を構築する処理において、MR11は、このことを把握することが可能である。この場合には、代理ROの依頼が無効となるので、図4に示すステップS107以降に進み、MR11が自らROを行わなければならない。
このように、次に移動する先のAR21が、MR11の代理ROを行うことができない場合を想定して、MR11は、AR21で随時更新してもらっている代理ROの結果と、そのときの鍵情報を、適宜AR21から受け取っておき、最新の情報を保持しておくことが望ましい。仮に、MR11がAR21による代理ROで使用された最新のROに係る情報を受け損ねた状態で、MR11の代理ROを行うことができないAR21に移動した場合には、MR11は、鍵情報の有効期限が満了していたり、BUが失敗したりすることによって、MR11が保持している情報が最新の情報ではないことを把握する。この場合には、いったん従来の技術を用いて自らROを行う状態に戻り、単に、従来通りに、ROを最初からやり直せばよい。
また、MR11が、CN41との間に、IPsecなどの更に深い信用関係を構築することが可能な状態にある場合には、MR11が、AR21に対して、CN41との間の信用関係に係る鍵情報を通知しなければ、AR21による代理ROが行えなくなる可能性がある。これは、MR11とCN41との間の信用レベルと、MR11とAR21との間の信用レベルとの強さの比較によるところが大きいが、MR11が、CN41との間の信用関係に係る鍵情報をAR21に開示できない場合には、AR21に対して、代理ROの依頼を行うことは困難である。この場合には、MR11は、該当するCN41に関しては、従来通り、自身でROを行うことになる。しかしながら、このようなCN41との間の信用関係に係る鍵情報をAR21に開示できない場合はまれであり、こうしたCN41を除く他のCN41に関して代理ROを依頼することによって、全体として、本発明の目的は達成される。
すなわち、本発明に係る動作に対応していない環境下では、CN41に対して、MR11及びAR21は従来の技術に係る動作を行えばよい。これは、例えば、AR21からMR11に対して、特定のCN41に関連した環境が本発明に係る動作に対応していない旨を通知することによって、MR11がその動作を切り換えてもよく、また、MR11が、任意のCN41が本発明に係る動作が可能な環境下にあることを前提として動作を行い、その手順において失敗した場合には、そのCN41に対しては、従来通りの動作を行う通常モードに切り換えるだけでもよい。
なお、上述の本発明の実施の形態では、AR21がMR11の代理としてROを行う場合のMR11及びAR21の構成及び動作について説明したが、ARがMHの代理としてROを行う場合の構成及び動作に容易に拡張可能であることは、当業者にとって自明である。
さらに、上述の本発明の実施の形態における構成及び動作を、モバイルノード(以下、MNと記載)とHAとの関係に対して拡張することも可能である。なお、MNは、上述のように、MRやMHなどを含む移動通信装置の総称である。以下、図6を参照しながら、本発明をMNとHAとの関係に適用した場合の動作例について説明する。
図6は、本発明の別の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図である。図6には、例えばローミング協約などによって相互に信用関係(ローミング関係)を有するネットワーク1611及びネットワーク2621が、インターネットなどのグローバルネットワーク631に接続されている状態が図示されている。
ネットワーク1611及びネットワーク2621には、各ネットワーク内におけるMN601の位置情報の管理を行うHA1612及びHA2622がそれぞれ設置されている。なお、以下では、MN601がネットワーク1611で提供され、HA1612によって管理されるMN601のHoAをHoA1と記載し、MN601がネットワーク2621で提供され、HA2622によって管理されるMN601のHoAをHoA2と記載する。また、ネットワーク2621は、N台のAR623(図6では、AR1、AR2、ARNの3台を図示)を有している。なお、不図示ではあるが、ネットワーク1611もネットワーク2621と同様の構成(すなわち、1つ以上のARが配置されている構成)を有している。
各AR623は、MN601が接続可能なサブネットを形成しており、サブネットに接続するMN601に対して、このサブネットに適合するCoAを割り当てるとともに、グローバルネットワーク631への接続性を提供することが可能である。すなわち、各AR623に接続したMN601は、例えば、グローバルネットワーク631に接続されているCN1641やCN2642と通信を行うことが可能である。
図6に図示されているように、相互にローミング関係を有するネットワーク間において、MN601がローミングを行った場合(すなわち、例えば、MN601がネットワーク1611からネットワーク2621に接続を変更した場合)に、接続変更後のネットワーク2621でHoA2の提供を受ける場合がある。
しかしながら、MN601がネットワーク1611からネットワーク2621に接続を変更した時点で、使用するHoAをHoA1からHoA2にそのまま変更してしまうと、ローミング前のネットワーク管理者(ネットワーク1611のHA1612)がMN601の移動を管理できなくなってしまうという問題がある。また、MN601のHoAとしてHoA1のみを知っているCNは、MN601あてのパケットのあて先アドレスにHoA1を設定する。したがって、ネットワーク1611のHA1612がMN601の移動を管理できなくなってしまった時点で、このパケットは、MN601に不達になる可能性がある。
また、ローミング前のネットワーク1611で既に通信を始めており、ローミング先のネットワーク2621においてもその通信の継続が望まれるCNは、MN601のHoAの変更によってMN601の同定が困難となるため、MN601とのセッションをいったん切断してしまうという問題がある。したがって、このようなCNに関しては、元のHoAに係るバインディング情報(MN601のローミング前にCNが保持していたHoA1に係るバインディング情報)が継続して保持されるようにすることが望ましい。なお、MN601が、CNや元のHA1612にネットワーク1611の位置情報を別途送信した場合には、MN601がAR623を変更するタイミングで、AR623との間の無線伝送路上に多量の情報が送信されることになり、通信帯域の過剰な消費及び輻輳が発生してしまうことになる。
このような場合に対処するため、本発明の別の実施の形態では、ローミング先のHA2622に、先の本発明の実施の形態のAR21が有する通信管理装置(図3に図示されている構成)を導入する。以下、図6において、本発明に係る通信管理装置がHA2622に導入された場合の動作について説明する。なお、以下では、ローミングを行う前にHoA1を使用していたMN601との間で通信を開始したCN(あるいは、MN601をHoA1として認識しているCN)CNをCN1641、ローミング先に移動してHoA2を使用しているMN601との間で通信を開始したCNをCN2642とする。
MN601がローミング前のネットワーク1611からローミング先のネットワーク2621に接続を変更した場合、MN601は、ローミング先のネットワーク2621に属するARの1つ(図6では、AR1623)に接続して、AR1623のサブネットに適合したCoAを取得する。このローミング先のネットワーク2621に新たに接続した時点で、MN601は、上述の本発明の実施の形態と同様の動作を行って、MN601に関するROの処理を代理して行ってもらうように設定することが可能である。
ただし、上述の本発明の実施の形態では、本発明に係る通信管理装置がAR21に導入されており、代理RO処理をAR21が行っているが、ここで説明する本発明の別の実施の形態では、本発明に係る通信管理装置がHA2622に導入されており、代理RO処理をHA2622が行うという点で異なる。したがって、ここでは、MN601からHA2622に対してROに係る情報が通知される。また、ROに係る情報には、ローミング前のネットワーク1611を識別するためのHA1612のアドレス(あるいは、ローミング前のネットワーク1611を識別するための任意の情報)や、HoA1も含まれる。さらに、ROに係る情報には、代理ROの対象としてHA1612のアドレスやCN1641のアドレスが含まれる。なお、これらの依頼先(HA1612やCN1641など、HA2622が代理ROを行う相手)が、MN601をHoA1として認識している旨を示す識別子が付けられることが望ましい。
そして、上述の本発明の実施の形態におけるAR21と同様に、MN601から代理RO処理に必要なROに係る情報を受信したHA2622は、このROに係る情報を格納し、例えばMN601からの代理ROの実行要求の受信などをトリガとして、MN601に代わってHA1612やCN1641に対するROを行う。また、HA2622は、MN601からのBUメッセージの受信をトリガとして、代理ROを実行してもよい。また、さらに、MN601が接続したAR1623がHA2622に対して、トリガとなるメッセージを送信してもよい。
なお、HA2622は、MN601の代理ROを実行する際、CN1641に対してはRRテスト及びBUメッセージの送信処理を行うが、HA1612に対しては、あらかじめ相互に信用関係を有しているので、RRテストを行わずにBUメッセージの送信処理のみを行えばよい。また、HA2622やCN1641に対して送信されるBUメッセージには、HoA1とCoAとの関連を示す情報が含まれてもよく、また、HoA1とHoA2との関連を示す情報や、HoA1とローミング先のネットワーク2621を特定する情報(例えば、ネットワーク2621のネットワークプリフィックス)との関連を示す情報が含まれてもよい。
また、MN601は、ローミング先に移動してHoA2を取得した後に通信を開始したCN2642に対しては、HoA1ではなくHoA2を使用して通信を行うことが望ましい。この場合、HA2622は、CN2642に対して、HoA2を使用しているMN601の代理ROを行う。したがって、HA2622は、MN601のHoAがHoA1であるという状態に基づいて代理ROを行う対象(例えば、HA1612やCN1641)と、MN601のHoAがHoA2であるという状態に基づいて代理ROを行う対象(例えば、CN2641)とを明確に識別できるように、ROに係る情報の格納を行うことが望ましい。具体的には、HA2622は、ROに係る情報として、例えば、代理ROを行う対象のアドレスと、HoA1及びHoA2のどちらを使用して代理を行うかを示す情報とが関連付けられた情報をMN601から受信し、このROに係る情報を格納しておく。
また、HA2622は、MN601がローミング先のネットワーク2621内を移動して、新たなARに接続を変更(例えば、AR1623からAR2623に接続を変更)し、新たなCoAを取得するたびに、MN601から新たなCoAの通知を受ける。HA2622は、自身のデータベース内において、HoA2に関連付けられるCoAを新たなCoAで更新するとともに、関連するROに係る情報からHoA1として代理ROを行う対象のノード(例えば、HA1612やCN1641)と、HoA2として代理ROを行うノード(例えば、CN2642)とを区別して、それぞれに対して代理ROを行う。
特に、HA1612に対する代理RO(すなわち、BU)では、特別な信用関係が必要となる。例えば、HA1612が属するネットワーク1611とHA2622が属するネットワーク2621との間のローミング協約の中に、本発明に係る代理ROの実行に関する信用関係をあらかじめ設定しておき、HA2622−HA1612間では、従来のMN−HA間の認証方法とは異なるHA2622−HA1612間独自の認証方法によって、代理ROが行われることが望ましい。
また、HA間のROに係る情報の転送も、従来のROに係る情報の転送方法とは異なる方法が採用されることが望ましい場合もあり得る。例えば、MN601が更なる移動を行って不図示の別のネットワーク(ネットワーク3)に接続する場合、ネットワーク3は、MN601が元々所属するネットワーク1611とローミング関係を有しているとしても、直前に接続していたネットワーク(ネットワーク2621)とはローミング関係を有していない可能性がある。この場合は、上述した動作のように次々とROに係る情報を転送する方法(具体的には、ネットワーク2621のHA2622からネットワーク3のHA3に対して、ROに係る情報を転送する方法)ではなく、HA1612経由で新たなHA3にROに係る情報が転送されることが望ましい場合もあり得る。なお、ネットワーク間におけるROに係る情報の転送方法は、ネットワーク同士のローミング規約に依存するところが大きいため、HAは、このローミング規約に基づいて、ROに係る情報の転送方法を動的に判断して、適切なROに係る情報の転送方法に切り替えることができるように構成されてもよい。
以上、説明したように、本発明の別の実施の形態によれば、MN601がローミング関係にあるネットワーク間を移動する場合や、MN601のHoAが変更される場合であっても、本発明に係る代理ROが有効に動作し、本発明の目的である通信帯域の有効利用が達成される。
さらに、上述した2つの本発明の実施の形態(MN−AR間の代理ROの手順(すなわち、ARによる代理RO手順)、及びMN−HA間の代理ROの手順(すなわち、HAによる代理RO手順))を組み合わせることも可能である。この場合、例えば、ARでしかできない処理(MNが接続した時点で行われる処理など)と、HAでしかできない処理(複数のHoAの管理、移動前にMNが接続していたネットワークで提供されるHoAを使用して通信を行っているノードへの代理RO、ローミング規約の参照など)とを適切にAR及びHAに分散することによって、処理の負荷を分散することが可能である。このとき、MNは、ARでしかできない処理に係るROに係る情報に関してはARに渡し、一方、HAでしかできない処理に係るROに係る情報に関してはHAに渡して、これらのROに係る情報が、それぞれAR−AR間及びHA−HA間で伝送されるようにすることが望ましい。また、上記以外の処理(AR及びHAのどちらでも可能な処理)に関しては、各処理をどのように割り振ってもよく、また、AR及びHAの双方で協同して同一の処理を行うことも可能である。
例えば、図6において、CN1641やHA1612への代理ROはHA2622が行い、CN2642への代理ROは各AR623が行うようにするとともに、関連するROに係る情報の管理や転送、結果の通知なども、HA2622やAR623においてそれぞれ行われるようにする。また、MN601は、HA2622やAR623のそれぞれに対して、必要なROに係る情報の通知を行った後、代理依頼や実行要求はAR623にのみ行い、AR623は、必要に応じて代理依頼や実行要求をHA2622に転送することで、HA2622に対して代理依頼や実行要求の通知が行われるようにすることも可能である。なお、AR−HA間で処理分散が行われている場合において、MNからARやHAに対するROに係る情報、代理依頼や実行要求の通知方法としては、様々な組み合わせが考えられるが、任意の組み合わせの実施が可能である。
また、上述の本発明の実施の形態では、MRがRRテストを行うことによって、MR自身のHoA及びCoAの関連をCNが検証できるようにするとともに、MR自身のHoA及びCoAの関連をバインディング情報としてCNに送信している。しかしながら、さらに、MRが配下に有するモバイルネットワーク自体をROすべき対象として設定したい場合も考えられる。この場合には、MR自身がモバイルネットワークの所有者である旨をCNが検証できるようにするとともに、モバイルネットワークの識別情報(例えば、ネットワークプリフィックス)を上記のバインディング情報としてCNに送信することが望ましい。この場合には、例えば、RRテストがMRのモバイルネットワークの検証用に改良され、RRテストの際に、ネットワークプリフィックスやそれに関連する鍵情報などの交換が行われる必要がある。そして、これらの情報もROに係る情報に含まれるようにし、モバイルネットワークに係る代理ROも同時に行われることが望ましい。
なお、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、無線通信を介して接続するモバイルノードとアクセスルータとの間で伝送される情報量を削減し、モバイルノードとアクセスルータとの間の輻輳を回避するという効果を有しており、IPを利用した通信における通信技術に適用可能であり、特に、モバイルルータの移動によってネットワーク全体が移動を行うモバイルネットワークに係る通信技術に適用可能である。
本発明の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるMRの構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるARの構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるMRの動作の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態におけるARの動作の一例を示すフローチャート 本発明の別の実施の形態における通信システムの一構成例を示すブロック図

Claims (48)

  1. 配下にモバイルネットワークを有し、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
    前記モバイルルータが、移動前の状態において、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知ステップと、
    次の移動後に接続する前記アクセスルータが、前記経路最適化情報通知ステップで通知された前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行うことができるように、前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、移動後に接続する前記アクセスルータへの前記経路最適化に係る情報の送信を依頼する代理依頼ステップとを、
    有する通信管理方法。
  2. 前記経路最適化情報通知ステップにおける前記情報の通知が、移動前に接続している前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって行われるか、又は移動前に接続している前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動前に接続している前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって行われる請求項1に記載の通信管理方法。
  3. 前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化の代理処理を行うように要求する実行要求送信ステップを有する請求項1に記載の通信管理方法。
  4. 前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータによる前記経路最適化の代理処理が行われない旨を把握した場合には、前記モバイルルータ自身が、前記経路最適化を行う経路最適化実行ステップを有する請求項1に記載の通信管理方法。
  5. 前記モバイルルータが、移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動前に接続している前記アクセスルータによって保持されている前記経路最適化に係る情報に基づいて、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化の代理処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する結果受信ステップを有する請求項1に記載の通信管理方法。
  6. 前記モバイルルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かを判断する追加変更実行判断ステップを有する請求項5に記載の通信管理方法。
  7. 前記追加変更実行判断ステップで前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、前記モバイルルータ自身が、前記経路最適化に係る更なる処理を行う追加処理実行ステップを有する請求項6に記載の通信管理方法。
  8. 前記追加変更実行判断ステップで前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、前記モバイルルータは、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知する追加変更情報通知ステップを有する請求項6に記載の通信管理方法。
  9. 前記追加変更情報通知ステップにおける前記情報の通知が、移動後に接続した前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって行われるか、又は移動後に接続した前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動後に接続した前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって行われる請求項8に記載の通信管理方法。
  10. 移動後に接続した前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かの判断を行うように構成されており、前記モバイルルータが、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化に係る更なる処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する追加変更結果受信ステップを有する請求項3に記載の通信管理方法。
  11. 前記モバイルルータが前記アクセスルータに接続した後、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係の構築を試みる信用関係構築ステップを有する請求項1に記載の通信管理方法。
  12. 前記信用関係構築ステップにおいて、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できなかった場合には、前記モバイルルータ自身が前記経路最適化を行うとともに、その後、従来の技術に係る動作を行う通常動作ステップを有する請求項11に記載の通信管理方法。
  13. 前記信用関係構築ステップにおいて、前記モバイルルータが、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できた場合には、前記モバイルルータと、接続した前記アクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われる請求項11に記載の通信管理方法。
  14. 前記モバイルルータは、前記経路最適化情報通知ステップで、前記モバイルネットワークと前記通信ノードとの間の経路を選択して、選択された前記経路における前記経路最適化に係る情報を通知する請求項1に記載の通信管理方法。
  15. 配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
    前記アクセスルータが、自身に接続されている前記モバイルルータから、前記モバイルルータが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
    前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
    前記アクセスルータが、前記モバイルルータが移動後に接続する別のアクセスルータに対して、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を送信する経路最適化情報送信ステップとを、
    有する通信管理方法。
  16. 前記アクセスルータは、前記経路最適化情報取得ステップで、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報を取得するか、又は前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報を取得する請求項15に記載の通信管理方法。
  17. 配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理方法であって、
    前記アクセスルータが、自身に接続されている前記モバイルルータによって移動前に接続されていた別のアクセスルータから、前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
    前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
    前記アクセスルータが、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記経路最適化に係る情報を用いて、前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理実行ステップとを、
    有する通信管理方法。
  18. 前記経路最適化情報取得ステップにおいて、前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る情報と共に、移動前の前記モバイルルータを特定する識別情報を前記別のアクセスルータから取得し、自身に接続されている前記モバイルルータの前記経路最適化情報を特定する請求項17に記載の通信管理方法。
  19. 前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われる請求項15に記載の通信管理方法。
  20. 前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われる請求項17に記載の通信管理方法。
  21. 前記経路最適化情報格納ステップにおいて、前記アクセスルータは、前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報をそれぞれ関連付けて格納する請求項15に記載の通信管理方法。
  22. 前記経路最適化情報格納ステップにおいて、前記アクセスルータは、前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報をそれぞれ関連付けて格納する請求項17に記載の通信管理方法。
  23. 配下にモバイルネットワークを有し、複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルルータ内に配置される通信管理装置であって、
    移動前の状態において、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知手段と、
    次の移動後に接続する前記アクセスルータが、前記経路最適化情報通知手段で通知された前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行うことができるように、移動前に接続している前記アクセスルータに対して、移動後に接続する前記アクセスルータへの前記経路最適化に係る情報の送信を依頼する代理依頼手段とを、
    有する通信管理装置。
  24. 前記経路最適化情報通知手段が、移動前に接続している前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報の通知を行うか、又は移動前に接続している前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動前に接続している前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報の通知を行うように構成されている請求項23に記載の通信管理装置。
  25. 移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化の代理処理を行うように要求する実行要求送信手段を有する請求項23に記載の通信管理装置。
  26. 移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動後に接続した前記アクセスルータによる前記経路最適化の代理処理が行われない旨を把握した場合には、自ら前記経路最適化を行う経路最適化実行手段を有する請求項23に記載の通信管理装置。
  27. 移動前に接続している前記アクセスルータから移動後に接続する前記アクセスルータに接続を変更した後、移動前に接続している前記アクセスルータによって保持されている前記経路最適化に係る情報に基づいて、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化の代理処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する結果受信手段を有する請求項23に記載の通信管理装置。
  28. 前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かを判断する追加変更実行判断手段を有する請求項27に記載の通信管理装置。
  29. 前記追加変更実行判断手段で前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、自ら前記経路最適化に係る更なる処理を行う追加処理実行手段を有する請求項28に記載の通信管理装置。
  30. 前記追加変更実行判断手段で前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があると判断された場合には、移動後に接続した前記アクセスルータに対して、前記経路最適化に係る更なる処理を行うための情報を通知する追加変更情報通知手段を有する請求項28に記載の通信管理装置。
  31. 前記追加変更情報通知手段が、移動後に接続した前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報の通知を行うか、又は移動後に接続した前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、移動後に接続した前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報の通知を行うように構成されている請求項30に記載の通信管理装置。
  32. 移動後に接続した前記アクセスルータが、前記経路最適化に係る更なる処理を行う必要があるか否かの判断を行うように構成されており、移動後に接続した前記アクセスルータによって行われた前記経路最適化に係る更なる処理の結果を、移動後に接続した前記アクセスルータから受信する追加変更結果受信手段を有する請求項25に記載の通信管理装置。
  33. 前記モバイルルータが前記アクセスルータに接続した後、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係の構築を試みる信用関係構築手段を有する請求項23に記載の通信管理装置。
  34. 前記信用関係構築手段において、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できなかった場合には、前記モバイルルータ自身が前記経路最適化を行うとともに、その後、従来の技術に係る動作を行う手段を有する請求項33に記載の通信管理装置。
  35. 前記信用関係構築手段において、接続した前記アクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための前記信用関係を構築できた場合には、前記モバイルルータと、接続した前記アクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われるように構成されている請求項33に記載の通信管理装置。
  36. 前記経路最適化情報通知手段が、前記モバイルネットワークと前記通信ノードとの間の経路を選択して、選択された前記経路における前記経路最適化に係る情報を通知するように構成されている請求項23に記載の通信管理装置。
  37. 配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理装置であって、
    前記アクセスルータに接続されている前記モバイルルータから、前記モバイルルータが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
    前記経路最適化情報取得手段で取得された前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
    前記モバイルルータが移動後に接続する別のアクセスルータに対して、前記経路最適化情報格納手段に格納されている前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を送信する経路最適化情報送信手段とを、
    有する通信管理装置。
  38. 前記経路最適化情報取得手段が、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータをあて先とするメッセージによって前記情報を取得するか、又は前記アクセスルータが前記情報を抽出できる状態を有するメッセージであって、前記モバイルルータから送信された前記アクセスルータとは異なるノードをあて先とする前記メッセージによって前記情報を取得する請求項37に記載の通信管理装置。
  39. 配下にモバイルネットワークを有するモバイルルータとの接続を行うアクセスルータの動作を制御するための通信管理装置であって、
    前記アクセスルータに接続されている前記モバイルルータによって移動前に接続されていた別のアクセスルータから、前記モバイルルータの経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
    前記経路最適化情報取得手段で取得された前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
    前記アクセスルータが、前記経路最適化情報格納手段に格納されている前記モバイルルータの前記経路最適化に係る情報を用いて、前記モバイルルータに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理実行手段とを、
    有する通信管理装置。
  40. 前記経路最適化情報取得手段が、前記経路最適化に係る情報と共に、移動前の前記モバイルルータを特定する識別情報を前記別のアクセスルータから取得することによって、自身に接続されている前記モバイルルータの前記経路最適化情報を特定するように構成されている請求項39に記載の通信管理装置。
  41. 前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われるように構成されている請求項37に記載の通信管理装置。
  42. 前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、情報を安全に伝送するための信用関係が構築され、前記アクセスルータと前記別のアクセスルータとの間で、前記信用関係に基づいて、安全な状態で前記経路最適化に係る情報の伝送が行われるように構成されている請求項39に記載の通信管理装置。
  43. 前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報が、それぞれ関連付けられて前記経路最適化情報格納手段に格納されるように構成されている請求項37に記載の通信管理装置。
  44. 前記経路最適化に係る情報として、前記モバイルルータの識別情報、前記モバイルネットワークの識別情報、前記モバイルルータとの間で経路最適化が行われる通信ノードの識別情報、前記モバイルルータと前記通信ノードとの間のRRテストに利用される情報が、それぞれ関連付けられて前記経路最適化情報格納手段に格納されるように構成されている請求項39に記載の通信管理装置。
  45. 複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルノードの動作を制御するための通信管理方法であって、
    前記モバイルノードが、移動前の状態において、所定のネットワークノードに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知ステップと、
    前記モバイルノードが次に前記アクセスルータを変更した際に、前記所定のネットワークノードによって、前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理が行われるように依頼する依頼代理ステップとを、
    有する通信管理方法。
  46. アクセスルータに接続するモバイルノードの代理処理を行う所定のネットワークノードの動作を制御するための通信管理方法であって、
    前記アクセスルータに接続されている前記モバイルノードから、前記モバイルノードが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得ステップと、
    前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納ステップと、
    前記モバイルノードが移動後に別のアクセスルータに接続した場合に、前記経路最適化情報格納ステップで格納された前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理処理ステップとを、
    有する通信管理方法。
  47. 複数のアクセスルータのそれぞれとの接続を変更することによって移動するモバイルノード内に配置される通信管理装置であって、
    移動前の状態において、所定のネットワークノードに対して、経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を通知する経路最適化情報通知手段と、
    前記モバイルノードが次に前記アクセスルータを変更した際に、前記所定のネットワークノードによって、前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理が行われるように依頼する依頼代理手段とを、
    有する通信管理装置。
  48. アクセスルータに接続するモバイルノードの代理処理を行う所定のネットワークノードの動作を制御するための通信管理装置であって、
    前記アクセスルータに接続されている前記モバイルノードから、前記モバイルノードが経路最適化を行うべき通信ノードに関する前記経路最適化に係る情報を取得する経路最適化情報取得手段と、
    前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を格納する経路最適化情報格納手段と、
    前記モバイルノードが移動後に別のアクセスルータに接続した場合に、前記経路最適化情報格納手段に格納された前記モバイルノードの前記経路最適化に係る情報を用いて前記モバイルノードに係る前記経路最適化の代理処理を行う経路最適化代理処理手段とを、
    有する通信管理装置。
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