JP4582576B2 - 取出し性を改善した衛生用紙入りカートン - Google Patents

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本発明は、板紙製の箱に収納されて取引されるティシュペーパー等の衛生用紙に関し、更に詳しく述べると、開封直後の箱から初めにティシュペーパー等の衛生用紙を取出すとき、紙に破れ等を発生させることがないように、取出し性を改善したカートンに関する。
箱に収納されているティシュペーパーは、今や家庭及びオフィスの必需品となっている。このティシュペーパーを収納したカートン(ボックスティシュと称することがある)は、一般に、略直方体の板紙製収納箱の一面(通常は箱の上面部)に、ティシュペーパーを取出すための取出口を設けている。多くの場合、カートン内部のティシュペーパーは、2枚一組となるように重ね合せたティシュペーパーを長方形に折畳み、一組一組が継続して箱から取出せるように交互に連結して収納されている。そして、使用時に取出口からティシュペーパーが1組づつ連続的に取出されるようになっている。
こうした略直方体の箱内に複数のティシュペーパーを折り畳んで収納した製品は、JIS S 3104において規格化されているように、一般に、一箱当りティシュペーパーを400枚、2枚1組で200組収納した製品が多く販売されている。1996年度に出願人の王子製紙が発売した箱高さ65mmのボックスティシュを皮切りに、業界でボックスティシュのコンパクト化が始まり、これが当時のスタンダードサイズになり、さらに2000年に王子製紙は、箱高さを50mmとする超コンパクトティシュ(商品名:ネピアティシュスリム)を発売した。この超コンパクトティシュ「ネピアティシュスリム」は、従来のボックスティシュに較べ五個包装で高さが箱一個以上コンパクトなった点で画期的なものと評価された。こうした箱に収納されたティシュペーパー製品を薄型化した技術は、特許文献1に記載されている。
ところで、ボックスティシュをコンパクト化する従来技術の一つとして、ティシュの束を1ケース分まとめて加圧機で圧縮する方法が出願されている。この出願の方法は、ティシュペーパーを400枚、2枚1組で200組収納したものを、箱のコンパクト化を目的として、テッシュの束ごと約1/2位に圧縮して箱の高さを従来の約半分の箱に収納する方法である。しかしこの方法の欠点は、ティシュペーパーの圧縮弾性による戻りが考慮されていないことと、ティシュペーパーの圧縮度は1/2が限度で、これ以上圧縮すると折り重ねてあるティシュペーパー同士が密着してしまい、1枚ずつ取出すことができないことであった。
そこで、上記従来技術の問題点を解決するために、カレンダー処理等によりティシュペーパーを1枚ごとに圧縮して1枚毎の厚さを薄くする方法や、後記特許文献1に示される、坪量やクレープ率を調整する技術を組合せることによって、ティシュペーパーの枚数に対する箱の内側高さ寸法の比を40/400〜60/400まで薄くしたボックスティシュ(換言すると、400枚入りで箱高さ40〜60mmの製品)を得る方法が提案されてきた。
前述のとおり、高度に薄型化した箱入りティシュペーパー製品を得る際の課題は、箱詰め後にテッシュ束がふくらんでも、ティシュペーパーをスムーズに取出すことができないことと、紙に破れ等が発生することである。そのため、後記特許文献1では、箱上面に形成する取出口の長手方向の最大長さを前記上面の長辺長さに対する比で特定し、また箱内に収納されたティシュペーパーの枚数に対する箱の内側高さ寸法の比を特定している。
箱内からティシュペーパーを取出す時の取出し性は、箱内に折畳まれて収容されているティシュペーパーの上端と、取出口との間の空間(箱上部の余裕空間)有無と、その大きさが関係してくる。すなわち箱の内側高さが一定である場合において、収容するティシュペーパーの枚数が、例えば400枚と300枚とでは箱上部の余裕空間の大きさに違いを生ずる。当然のことではあるが、400枚の方が余裕空間は小さく、従って窮屈であり、取出す時の抵抗力は大きい。このようにティシュの収納量に応じて余裕空間の大きさが変わり、ティシュの取出し易さ(取出し性)に影響を及ぼすことがある。また、取出口の内側とティシュとの間の摩擦抵抗も大きな影響がある。すなわち、取出口内側にプラスチックフィルムが貼り付けられているものと、プラスチックフィルムが貼付されていないものとでは、ティシュを取出すときの抵抗力が異なる。さらにまた、取出口とティシュペーパー間の抵抗力低下のため滑り剤を箱内面に塗布しているか否か等(特許文献2)により、ティシュの取出し易さ(取出し性)に影響を及ぼすことが予測される。
こうした問題を解決するために、取出口を大きくしたり、ティシュの収納量に応じてカートンの大きさを変えることが考えられる。しかし取出口を大きくすると、一般的にはティシュペーパーが取出し易くはなるものの異物が箱内に入り込みやすく、ティシュを清潔に保持できなくなるという問題が発生する。また取出口を大きくすると、使用時、箱の中にテッシュが落ち込んで、取出口からティシュペーパーを連続して取出すことができにくくなるという問題も発生する。
一方、ティシュの収納量に応じてカートンの大きさを変えることは、販売者にとっては製造が煩雑になりメリットがない。
なお、ティシュペーパー入りのカートンの形状を、単なる直方体あるいは立方体ではなく、箱を製造するときに上面部を円弧状に膨らませたタイプのものが提案されている(特許文献3参照)。この上面部を円弧状に膨らませたカートンは、意匠的な効果と、手で掴んだときの感触の柔らかを期待して、直方体を構成するカートンの対向する1組の上面辺を両凸レンズ形状に面取りするとともに、上面板が円弧状をなすように盛り上がるように形成させたものである。
しかし、ティシュペーパーのカートンは通常、5箱をまとめてフィルム包装して流通販売されることが多いものである。そのため、箱の上面板が円弧状に上方に盛り上った状態に形成されていると、カートン包装時、フィルム包装しにくい。また、上面板が上方に盛り上がっていると、流通販売時に上からの力で上面板が潰れ易いといった問題も起こる。そのうえ前述したようにテッシュ束が箱詰め後にふくらんで、箱開封時にはテッシュ束の上面と取出口との間に空間が確保されないこともあるので、上面板を円弧状に膨らむように形成しても、開封直後のテッシュの取出しの抵抗を減少させるという期待した効果が得られないことがある。
なお出願人も、後記特許文献4によりカートンの直方体を構成する12の辺のうち少なくとも2辺の角を平面状に面取りした形状のものを提案している。このカートンは、外観がやさしい印象を与え、直角の稜線で幼児などを傷つけるのを防ぐと同時に取扱いやすい形状にしたものであるが、後述するように、カートン内に折り重ねて収容されているティシュペーパーの上端と、取出口との間の空間(箱上部の余裕空間)を、ユーザーが開封時に手で広げるタイプのものではなかった。
特開昭2001−286414号公報 特開昭2000−254035号公報 登録実用新案第3000788号公報 登録実用新案第3094085号公報
そこで本発明の主たる課題は、現在慣用されている略直方体の箱内に複数組みの折畳まれたティシュペーパーを収納した製品であるが、箱から初めにティシュペーパー等の衛生用紙を取出す時に、ユーザーが、箱の上面板をアーチ状に湾曲変形させることにより、ティシュペーパーの上端と、取出口との間に積極的に余裕空間を形成することができるようにして、使用開始時に紙に破れ等を発生させることがないように取出し性を改善することにある。
上記課題を解決するために、本発明は次のような手段を提案する。すなわち本発明の第1は、
略直方体形状の箱の上下少なくとも一方の面に取出口を有し、内部に複数組みの折畳まれた衛生用紙が収納されている衛生用紙入りカートンにおいて、
箱側面と前記取出口を有する面とが交差する少なくとも1組の稜線に対し、その1組の稜線の両端を結んで前記取出口を有する面の中心に向かって略弓形に突き出るように1対の曲線状折れ線を前記取出口にかからないように設け、
かつ該曲線状折れ線とその曲線状折れ線と対向する前記1組の稜線とにより囲まれる起立部を前記取出口を有する面に設け、
該起立部の頂部から起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の底辺に至る、箱高さ方向に延びる直線状の押込み用折れ線を設け、
前記押込み用折れ線は、起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の高さ方向を向いた中心線上に設けられており、
前記1組の稜線上の押込み用折れ線を箱中心に向かって押し込んだときに前記取出口を有する面に設けた起立部が箱側面上に起立して衛生用紙の取出口を有する面をアーチ状に持ち上げて、衛生用紙との間に空間を形成するようにしたことを特徴とする取出し性を改善した衛生用紙のカートンである。
本発明の第2は、前記1組の稜線は、取出口を有する面の対向する一組の長辺又は短辺の何れかである第1の発明に記載の取出し性を改善した衛生用紙のカートンである。
本発明の第3は、前記押込み用折れ線は、起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の高さ方向を向いた中心線を対称軸として左右対称に設けられていることを特徴とする第1又は第2の発明に記載した取出し性を改善した衛生用紙のカートンである。
本発明のティシュペーパー、キッチンペーパーなどの衛生用紙を収納したカートンは、箱の側面と、取出口を有する面とがなす少なくとも1組の稜線に対し、その1組の稜線の両端を結んで前記取出口を有する面の中心に向かって略弓形に突き出て形成される1対の曲線状折れ線を設け、該曲線状折れ線と、該曲線状折れ線と対向する1組の稜線とにより囲まれる起立部を形成するとともに、該起立部の頂部から該起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の底辺に至る、箱高さ方向に延びる押込み用折れ線を設けるものである。この構成により、ユーザーは使用開始時に、取出口を有する面を上方に向かってアーチ状に湾曲変形させ、箱内に収容した衛生用紙の上端と取出口の間に、積極的に余裕空間を形成させることができる。この空間形成により、収納した衛生用紙の上端と取出口との間の摩擦抵抗を軽減し、衛生用紙を容易に取り出すことができ、途中で衛生用紙が破けるトラブルを防ぐとともに、取り出す際の紙粉の発生や取出し時の摩擦音の発生を抑えることができるものとなる。
既に説明した通り本発明は、箱に収納されている衛生用紙の取出し性を改善した略直方体形状のカートンに係る。この発明において、カートンに収納される衛生用紙は、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙などとも称する)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンタオル、キッチンシート、あくとりシートと呼ばれる主にキッチンで使用されるペーパーを含んでいる)、トイレットペーパー(但しロールを除く)、ワッティング(紙綿)、などの使い捨て紙である(紙パルプ技術便覧第5版、第459頁参照、1992年1月30日発行、紙パルプ技術協会編集・発行)。本発明においては、これらの使い捨て紙の総称として、衛生用紙と言う語句を用いている。一般に、「ティシュペーパー」と言う語句は、顔ふき紙、トイレットペーパーなどの使い捨て紙全般を指す語句として用いる場合も多いが、狭義では、通常ドライクレープを有し、主に顔拭き用として用いるフェイシャルティシュペーパーに限定して用いており、本明細書では後者を採用した。また、「ペーパータオル」は、ふきん、タオルの代用品としてパルプ繊維を主原料として製造されるペーパーであり、このうち、主にキッチンにおいて使用されるものをキッチンペーパーと称している。
使用するカートンは、木材パルプ、古紙などを原料とする厚紙などの紙材料を主体に製造した略直方体形状の紙箱であり、該紙箱の上下少なくとも一方の面(通常は上面)の中央に、衛生用紙を取出すための取出口(開口部)を設けている。
なお、従来のカートンは、その取出口に、箱内部から円滑かつ連続的にティシュを取出すことができるように、中央にスリットを入れたプラスチックフィルム(多くの場合、ポリエチレン製フィルム)が貼り付けられている。しかし、後記の実施例に示すものは、取出口を被覆するプラスチックフィルムを貼付しない所謂フィルムレスカートンである。
次に本発明について、図面を参照して説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な箱の構造は従来のカートンと同じである。
図1はカートンの上面に、ティシュペーパー取出用の帯状切取部を設けた本発明の一例を示す展開図である。図2は、図1のカートンを組み立て、内部には複数組みの折畳んだティシュペーパーを納めたカートンの斜視図であり、帯状切取部を切開して取出口を開口した状態を示したものである。また、図3は図2のカートンの長側面と取出口を有する面とがなす1組みの稜線1a,1aを箱中心方向に押し込んだ(押込み力を図中Fで示す)ときに、前記取出口を有する面がアーチ状に湾曲変形し、箱内に収容した衛生用紙の上端と、取出口の間に空間を形成した状態を示す斜視図である。図4は、図3のカートンを上から見た平面図、図5は同じく側面図である。
本発明のカートンは、図1に示すように厚紙を所要の展開形状に打ち抜いてカートンブランクを折れ線を介して略直方体の箱形に組み立て使用する。このカートンは、箱の上面にティシュペーパー取出口を設けたもので、下面にはティシュペーパーが残り少なくなったときに、ティシュペーパーを底上げするためのプッシュアップ機構を設けた例である。図1において、符号1と2は長方形の上面板と下面板であり、両者は対称的に形成されている。3と4は同じく長方形の一対の側面板であり、また5は下面板の一方の側縁に連接した糊代片を示している。上面板1と下面板2は、側面板3と4よりも幅広に形成されている。ティシュペーパー取出口10は、上面板に形成されている。符号6と7に示すのは上面板1と下面板2と両端縁に連接した端面板であり、8と9は側面板3と4の両端縁に連接した内フラップである。なお、端面板6と7は、カートン製造時に、前記内フラップ8と9の上に折り重ねて筒状の箱本体の両端面を封緘するものである。端面板6と7の寸法は、製箱時に筒状本体の両端面を封緘するときに、端面板の先端部を互いに重ね合せて固着しうる寸法に形成されている。なお図1に示すカートンは、下面板2に底上げ部材用切込線25と、ヒンジ部となる折れ線26を設け、切込線25と折れ線26により囲まれた一対の底上げ部材27、27が形成されている。
取出口10についてさらに説明すると、この取出口は、次のような構成の帯状切取部を切開して形成する。すなわち上面板1に、2本のミシン目からなる開封用切込線11、11と、波形状の端部切込線12、12とによって囲まれて、帯状切取部13が箱の長手方向に形成されている。この帯状切取部13は、中央部が括れ、両端部が広がった一種の「蝶ネクタイ」のような平面形状をしている。
この帯状切取部13の両側に、箱の長辺に向かって膨らんだ曲線状折れ線20、20が形成されている。そして、この曲線状折れ線20、20と前記開封用切込線11、11により囲まれて、中央部が膨らんだ一対の第1フラップ21、21が形成されている。また前記一対の第1フラップの端部を接続して、箱の短辺に向かって膨らんだ端部折れ線22を設け、この端部折れ線22と前記波形状の端部切込線12により囲まれて第2フラップ23が形成されている。
本発明のカートンは、上面板1に設けた帯状切取部13の両側に、さらに次のように曲線状折れ線17、17を形成する。すなわち、帯状切取部(取出口)を有する面1の対向する1組の長辺、すなわち箱側面と取出口を有する上面板1とがなす1組の稜線の両端を結んで、前記取出口を有する面1の中心に向かって弓形をなすように突き出て形成される1対の曲線状折れ線17、17を設け、該曲線状折れ線と、該曲線状折れ線と対向する1組の稜線(長辺)により囲まれる起立部18、18を形成する。さらに、該起立部の頂部から、該起立部が隣接する箱の長側面3、4の底辺に至る、箱高さ方向に延びる1本または複数本の押込み用折れ線19を設ける。
前記上面板1に設けた1対の曲線状折れ線17、17と、箱の長側面3、4に設けた箱高さ方向に延びる1本または複数本の押込み用折れ線19は、カートンの開封時に後記のように、カートンの上面板1をアーチ状に湾曲変形させることを可能とするものである。
なお図示のように、1対の曲線状折れ線17、17は、取出口10にかからないように設けられている。また押込み用折れ線19は、箱長側面の中心線上、及びその中心線を対称軸として左右対称的に設けられている。図示の折れ線19は等間隔に3本設けられている。因みに前記折れ線19は、箱長側面の中心線上に1本だけ形成してもよいが、その中心線を対称軸として左右対称に複数本設けたほうがカートンの上面板が変形しやすい。しかし、側面に複数の折れ線を設けると、該側面の耐折強度が弱くなることもあるので、刻設数は少ないほうがよい。
図1に示すカートンは、一例として長さが242mmであり、幅は116mm、高さは50mmである。また、取出口10の長手方向の寸法は180mmに形成されている。また、取出口10の開口用切取部13を構成する2本のミシン目の切込線11と11の間隔は、中央の一番幅の狭い部分で15mmに形成されている。
図示のカートンにおいては、箱の内部に収納されたティシュペーパーを取出すため取出口を開封するときに、左右いずれか一方の第2フラップ部23を指で押し下げて、端部切込線12の下に指を入れて帯状切取部13を切り取り、取出口10を開口する(図2参照)。
ティシュペーパーを取り出すとき、開封直後の箱内にティシュペーパーが圧縮されて詰込まれている状態では、取出口10から取り出しにくく、ティシュペーパーの上端と取出口との間の摩擦抵抗により紙が破れたり、紙粉が発生することがある。これを回避するために、使用者は後記のようにカートンの上面板を変形させる。すなわち箱の側面と、前記取出口を有する面とがなす1組の稜線1aを箱中心に向かって押込む。このようにすると、側面板3、4は、その上辺が箱の内側に向かって倒れながら同時に上面板1に形成した起立部18、18が曲線状折れ線17に沿ってアーチ状に湾曲する。図5はこの状態を横から見たものである。このように、前記取出口を有する面1は前記曲線状折れ線17に沿ってアーチ状に湾曲変形し、箱内に収容したティシュペーパーの上端と取出口の間に空間を形成する。この空間により、ティシュペーパーと取出口との抵抗力が緩和され、取り出しやすくなる。
図5に示されるように、変形前のカートンの高さH1が、上面板1が上方に湾曲することでカートンの高さはH2に変化し、その変化量H3はカートン内に生じた空間に略等しい。
この発明に係るカートンは、上記実施形態に限定にされるものではない。次に本発明の別の実施例について簡単に説明する。図6は図1とは異なる実施例を示すものである。図1と異なる点は、帯状切取部(取出口)を有する上面板1に、その上面板の相対する1組の短辺の両端を結び、上面板1中心に向かって弓形をなすように突き出て形成される1対の曲線状折れ線17a,17aを設け、該曲線状折れ線と、該曲線状折れ線と対向する1組の短辺により囲まれる起立部18a,18aを形成し、さらに、該起立部の頂部から、該起立部が隣接する箱の短側面6、7の底辺に至る、箱高さ方向に延びる1本または複数本の押込み用折れ線19a,19aを設けた事例である。
このように第1の実施例においては、上面板1に設けられた曲線状の折れ線17は、上面板1の1組の長辺側に形成したが、図6及び図7に例示したように、第2の実施例は上面板1の1組の短辺側に形成することができる。
図6に示すカートンを開封する手順は、図1に示したものと同様である。すなわち先ず取出口10を開口してから、衛生用紙を取り出すときに、箱の短側面と取出口を有する面1とがなす稜線1bを箱中心に向かって押込む(押込み力を図中Fで示す)。このようにすると、端面板6、7は、その上辺が箱の内側に向かって倒れながら同時に上面板1の短手方向が曲線状折れ線17aに沿ってアーチ状に上方に湾曲する(図7参照)。そして上面板1が湾曲することで、該上面板と衛生用紙との間に隙間が生じ、衛生用紙が取出しやすくなるのである。
以上詳しく述べたように本発明のカートンは、容易に開封ができ、開封直後の箱から内部に積層されて収納されている衛生用紙の一組目を取出口から取出すときに、破れ等を発生させにくい。
また、ティシュを一組ずつ取り出す際に、カートンの取出口とティシュとが触れる部分が少ないので、ティシュを取出す際の紙紛の発生が小さい。
箱上面に、ティシュペーパー取出口を設けた本発明のカートンブランクの一例を示す展開図である。 カートン上面の取出口を開口した状態の一例を示す斜視図である。 カートンの上面板をアーチ状に湾曲させた状態を示す斜視図である。 図3のカートンの平面図である。 同じく側面図である。 本発明のカートンの変形例を示し、取出口を開口した状態を示した斜視図である。 図6のカートンの上面板をアーチ状に湾曲変形させた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 上面板 2 下面板 3、4 側面
5 糊代片 6、7 端面板 8、9 内フラップ
10 取出口 11 切込線 12 端部切込線
13 帯状切取部 17、17a 曲線状折れ線
18、18a 起立部 19、19a 押込み用折れ線
20 曲線状折れ線 21 第1フラップ部 22 端部折れ線
23 第2フラップ部 25 切込線 26 折れ線
27 底上げ部材

Claims (3)

  1. 略直方体形状の箱の上下少なくとも一方の面に取出口を有し、内部に複数組みの折畳まれた衛生用紙が収納されている衛生用紙入りカートンにおいて、
    箱側面と前記取出口を有する面とが交差する少なくとも1組の稜線に対し、その1組の稜線の両端を結んで前記取出口を有する面の中心に向かって略弓形に突き出るように1対の曲線状折れ線を前記取出口にかからないように設け、
    かつ該曲線状折れ線とその曲線状折れ線と対向する前記1組の稜線とにより囲まれる起立部を前記取出口を有する面に設け、
    該起立部の頂部から起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の底辺に至る、箱高さ方向に延びる直線状の押込み用折れ線を設け、
    前記押込み用折れ線は、起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の高さ方向を向いた中心線上に設けられており、
    前記1組の稜線上の押込み用折れ線を箱中心に向かって押し込んだときに前記取出口を有する面に設けた起立部が箱側面上に起立して衛生用紙の取出口を有する面をアーチ状に持ち上げて、衛生用紙との間に空間を形成するようにしたことを特徴とする取出し性を改善した衛生用紙のカートン。
  2. 前記1組の稜線は、取出口を有する面の対向する一組の長辺又は短辺の何れかである請求項1に記載の取出し性を改善した衛生用紙のカートン。
  3. 前記押込み用折れ線は、起立部が隣接する箱の長側面又は短側面の高さ方向を向いた中心線上に設けられている請求項1又は請求項2に記載の取出し性を改善した衛生用紙のカートン。
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