JP4581969B2 - 液晶デバイスおよび光ピックアップ - Google Patents

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本発明は、第1の透明基板と第2の透明基板との間の液晶層に電圧を印加して透過光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する液晶デバイスと、その液晶デバイスを備えた光ピックアップとに関するものである。
誘電率異方性がある液晶は、電場の向きに依存してその向きを変えることにより、光学特性を制御できることから、光学素子に非常に好適である。このような液晶を用いた光学素子は、例えば特許文献1または2に開示されている。特許文献1では、液晶層の両側に設けられる電極の一方を複数に分割し、分割された各電極に印加する電圧を変えることで、各分割領域ごとに液晶層の屈折率を変え、波面収差(主として球面収差やコマ収差)を補正している。
また、特許文献2では、透過型液晶パネルにフレネルゾーンプレートのパターンを発生させるとともに、フレネルゾーンプレートの空間周波数を電気的にコントロールすることにより、透過型液晶パネルと光学レンズとを組み合わせた光学系の合成焦点距離を可変にしている。
特許第3443226号公報 特開昭63−249125号公報
一般に、球面収差は、光学系を構成するレンズの中心部(光軸付近の部分)によって発生する収差と、レンズの周辺部によって発生する収差とを含んでいる。前者の収差は、球面収差の例えば3次成分に相当し、後者の収差は、球面収差の例えば5次成分(高次成分)に相当している。
球面収差の高次成分を液晶デバイスによって補正しようとする場合、例えば特許文献1のように、電極の分割数を変える手法では、液晶デバイスの構成が複雑化するため、望ましくはない。
また、光ピックアップにおいては、光源からの発散光は、コリメーターレンズでコリメートされ、集光レンズ(対物レンズ)で光ディスクに集光されるが、光ディスクの種類(CD、DVD、次世代DVD(Blu-ray Disc、HD(High Definition )DVD))に応じて、コリメーターレンズを駆動したり、別のズームレンズを加えてズーム制御を行うことで、光ディスクにおける集光位置を変化させる方式が開発されている。液晶デバイスでは、液晶層の両側の電極に電圧を印加して液晶層の屈折率を変化させることで、液晶層に収差補正機能のみならず、レンズ機能(焦点距離を変化させる機能)を持たせることも可能であるが、上記の光ピックアップに液晶デバイスを適用する場合には、収差補正と焦点位置とを別々に制御できる観点から、焦点距離を変化させる機能は専らコリメーターレンズの駆動機構等に持たせ、収差補正機能のみを液晶デバイスに持たせることができるようにすることが望ましい。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡単な構成で球面収差の高次成分を補正することができるとともに、焦点位置の制御機構を備えた光ピックアップに容易に適用することができる液晶デバイスと、その液晶デバイスを備えた光ピックアップとを提供することにある。
本発明の液晶デバイスは、第1の透明基板と第2の透明基板との間の液晶層に電圧を印加して液晶層の屈折率を変化させ、液晶層を透過する光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する液晶デバイスであって、第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されている一方、第2の透明基板の液晶層とは反対側には、中央に開口を有する開口電極が形成されており、上記開口電極の開口径をD、第2の透明基板の厚さをt1とすると、
7<D/t1<40
を満足することを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されており、第2の透明基板の液晶層とは反対側には、開口電極が形成されている。したがって、この液晶デバイスを例えば光ピックアップに適用し、光源からの光束を液晶デバイスに入射させる構成としたときに、第1の透明電極と開口電極とに電圧を印加して液晶層に電圧を印加すれば、液晶層の屈折率がその半径位置(光軸からの距離)に応じて変化することにより、液晶層を透過する光の位相を上記半径位置に応じて変化させることができる。これにより、液晶デバイスを用いた光学系(光ピックアップ)にて発生する収差を補正することが可能となる。
このとき、開口電極の開口径Dと第2の透明基板の厚さt1との比(D/t1)は、上記条件式を満たすように設定されている。D/t1の値が上限値以上であると、球面収差の高次成分(例えば5次)の理論式と一致度の高い球面収差を補正することが困難となる。一方、D/t1の値が下限値以下であると、液晶層に収差補正機能のみならず、レンズ機能が生じる。この場合、第1の透明電極と開口電極との2種類の電極では、電圧印加によって収差補正と焦点位置とを別々に制御することができない。
そこで、上記条件式を満足することにより、球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することができる。しかも、球面収差の高次成分を補正するにあたり、第1の透明電極や開口電極を分割する必要がないので、簡単な構成で球面収差の高次成分を補正することができる。また、上記条件式を満足することにより、液晶層に収差補正機能のみを持たせることができ、例えば、収差補正の制御は液晶デバイスで行い、焦点位置の制御は他の機構(例えばコリメーターレンズの駆動機構等)で行うというように、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。その結果、本発明の液晶デバイスを、焦点位置の制御機構を備えた光ピックアップに容易に適用することができる。
特に、条件式;10<D/t1<20をさらに満足していることが望ましい。この場合、球面収差の高次成分の理論式と一致度のより高い球面収差を補正することができるとともに、液晶層に収差補正機能のみを確実に持たせることができる。
また、上記開口電極の液晶層とは反対側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されており、上記第2の透明電極は、上記開口電極と絶縁層を介して形成されている構成であってもよい。
この構成では、第1の透明電極、開口電極、第2の透明電極への印加電圧を調整することにより、液晶層の周辺部(光軸から離れた部分)を透過する光に対して、その中心部(光軸に近い部分)を透過する光の位相を進めたり、遅らせたりすることが可能となる。したがって、液晶層を透過する光の位相差の制御範囲を広げて、収差補正の制御範囲を広げることができる。
また、上記開口電極を第1の開口電極とすると、上記第1の開口電極の液晶層とは反対側には、中央に開口を有する第2の開口電極が形成されており、上記第2の開口電極は、上記第1の開口電極と絶縁層を介して形成されている構成であってもよい。
この構成では、第1の透明電極と第1の開口電極との間に電位差を与えることで、球面収差の高次成分を補正することができ、第1の透明電極と第2の開口電極との間に電位差を与えることで、焦点距離を変化させることができる。つまり、この構成では、第1の透明電極、第1の開口電極、第2の開口電極への印加電圧を調整することにより、収差補正と焦点距離とを別々に制御することができる。このように、1つの素子で、収差補正と焦点距離とを両方とも個別に制御できるので、コリメーターレンズの駆動機構のような焦点距離の制御機構がある光ピックアップと、上記制御機構のない光ピックアップとの両方に対応することができる。
また、本発明の液晶デバイスは、第1の透明基板と第2の透明基板との間の液晶層に電圧を印加して液晶層の屈折率を変化させ、液晶層を透過する光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する液晶デバイスであって、第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されている一方、第2の透明基板の液晶層側には、中央に開口を有する開口電極が形成されており、上記開口電極は、液晶層と絶縁体を介して形成されており、上記開口電極の開口径をD、上記絶縁体の厚さをt2とすると、
7<D/t2<40
を満足することを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されており、第2の透明基板の液晶層側には、開口電極が形成されている。この開口電極は、液晶層と絶縁体を介して形成されている。したがって、この液晶デバイスを例えば光ピックアップに適用し、光源からの光束を液晶デバイスに入射させる構成としたときに、第1の透明電極と開口電極とに電圧を印加して液晶層に電圧を印加すれば、液晶層の屈折率がその半径位置(光軸からの距離)に応じて変化することにより、液晶層を透過する光の位相を上記半径位置に応じて変化させることができる。これにより、液晶デバイスを用いた光学系(光ピックアップ)にて発生する収差を補正することが可能となる。
このとき、開口電極の開口径Dと絶縁体の厚さt2との比(D/t2)は、上記条件式を満たすように設定されている。D/t2の値が上限値以上であると、球面収差の高次成分(例えば5次)の理論式と一致度の高い球面収差を補正することが困難となる。一方、D/t2の値が下限値以下であると、液晶層に収差補正機能のみならず、レンズ機能が生じる。この場合、第1の透明電極と開口電極との2種類の電極では、電圧印加によって収差補正と焦点位置とを別々に制御することができない。
そこで、上記条件式を満足することにより、球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することができる。しかも、球面収差の高次成分を補正するにあたり、第1の透明電極や開口電極を分割する必要がないので、簡単な構成で球面収差の高次成分を補正することができる。また、上記条件式を満足することにより、液晶層に収差補正機能のみを持たせることができ、例えば、収差補正の制御は液晶デバイスで行い、焦点位置の制御は他の機構(例えばコリメーターレンズの駆動機構等)で行うというように、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。その結果、本発明の液晶デバイスを、焦点位置の制御機構を備えた光ピックアップに容易に適用することができる。
特に、条件式;10<D/t2<20をさらに満足していることが望ましい。この場合、球面収差の高次成分の理論式と一致度のより高い球面収差を補正することができるとともに、液晶層に収差補正機能のみを確実に持たせることができる。
また、第2の透明基板の液晶層とは反対側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されている構成であってもよい。また、第2の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されており、上記第2の透明電極は、上記開口電極と絶縁層を介して形成されている構成であってもよい。
これらの構成では、第1の透明電極、開口電極、第2の透明電極への印加電圧を調整することにより、液晶層の周辺部(光軸から離れた部分)を透過する光に対して、その中心部(光軸に近い部分)を透過する光の位相を進めたり、遅らせたりすることが可能となる。したがって、液晶層を透過する光の位相差の制御範囲を広げて、収差補正の制御範囲を広げることができる。
また、上記開口電極を第1の開口電極とすると、第2の透明基板の液晶層とは反対側に、中央に開口を有する第2の開口電極が形成されている構成であってもよい。
この構成では、第1の透明電極と第1の開口電極との間に電位差を与えることで、球面収差の高次成分を補正することができ、第1の透明電極と第2の開口電極との間に電位差を与えることで、焦点距離を変化させることができる。つまり、この構成では、第1の透明電極、第1の開口電極、第2の開口電極への印加電圧を調整することにより、収差補正と焦点距離とを別々に制御することができる。このように、1つの素子で、収差補正と焦点距離とを両方とも個別に制御できるので、コリメーターレンズの駆動機構のような焦点距離の制御機構がある光ピックアップと、上記制御機構のない光ピックアップとの両方に対応することができる。
また、上述した絶縁体は、ガラスで構成されていることが望ましい。この場合、デバイスを簡易に作製することができる。
また、上述した絶縁層は、窒化シリコン、二酸化シリコン、ポリイミドのいずれかで構成されていることが望ましい。この場合、絶縁層を例えばガラスで構成した場合に比べて、デバイスの厚さを容易に薄くすることができる。
また、本発明の光ピックアップは、上述した本発明の液晶デバイスを備えていることを特徴としている。これにより、収差補正の制御は液晶デバイスで行い、焦点位置の制御は他の機構(例えばコリメーターレンズの駆動機構等)で行うというように、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。
本発明によれば、球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することができる。しかも、球面収差の高次成分を補正するにあたり、第1の透明電極や開口電極を分割する必要がないので、簡単な構成で球面収差の高次成分を補正することができる。また、液晶層に収差補正機能のみを持たせることができ、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。その結果、本発明の液晶デバイスを、焦点位置の制御機構を備える光ピックアップに容易に適用することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(1.光ピックアップの構成)
図2は、本実施形態に係る光ピックアップの概略の構成を示す説明図である。この光ピックアップは、光源1・2・3と、ビームスプリッタ4・5・6と、コリメーターレンズ7と、調整レンズ8と、コリメーターレンズ9と、ハーフミラー10と、液晶デバイス11と、1/4波長板12と、集光レンズ(対物レンズ)13と、受光素子14・15とを備えている。
光源1・2・3は、例えばレーザーダイオードで構成されており、光ディスクDに向けて光を出射する。本実施形態では、光源1は、CDに対応する波長(例えば785nm)の光を出射し、光源2は、DVDに対応する波長(例えば660nm)の光を出射し、光源3は、次世代DVD(Blu-ray Disc、HD(High Definition )DVD)に対応する波長(例えば405nm)の光を出射する。これにより、光ディスクDとして、CD、DVD、次世代DVDのいずれを用いることも可能となっている。
なお、CD、DVD、次世代DVDに対応する波長を出射する光源は、光源1・2・3のいずれかであればよく、例えば、CDに対応する波長を出射する光源は、光源1に限定されるわけではない。
ビームスプリッタ4・5は、それぞれ、光源1・2からの光を光ディスクD方向に反射させる一方、光ディスクDからの戻り光を透過させる。ビームスプリッタ6は、光源3からの光を透過させる一方、光ディスクDからの戻り光を反射させる。コリメーターレンズ7は、光源1・2からの光(発散光)を集光して略平行光にする。調整レンズ8は、コリメーターレンズ7とともに、光源2からの光を集光して略平行光にする。コリメーターレンズ9は、光源3からの光(発散光)を集光して略平行光にする。なお、コリメーターレンズ7・9および調整レンズ8は、光ディスクDに照射される光の集光位置を、用いる光ディスクDに応じて変化させるために、図示しない駆動機構によって駆動制御される。ハーフミラー10は、光源1・2からの光を透過させて光ディスクDに導き、光源3から光を反射させて光ディスクDに導く。
液晶デバイス11は、収差補正機能を有する収差補正素子であるが、その詳細については後述する。1/4波長板12は、光源1・2・3から出射される光(直線偏光)を円偏光に変換する一方、光ディスクDからの戻り光(円偏光)を、入射時とは直交する偏光方向の直線偏光に変換する。集光レンズ13は、入射光を光ディスクDの情報記録面に集光させる。受光素子14・15は、光ディスクDからの戻り光を受光し、光ディスクDの記録再生時に、サーボ信号(フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号)、情報信号、収差信号等を検出する。
上記の構成において、光源1から出射される直線偏光は、ビームスプリッタ4にて反射され、ビームスプリッタ5を透過してコリメーターレンズ7に入射し、そこで略平行光に変換され、ハーフミラー10を透過して液晶デバイス11に入射する。また、光源2から出射される直線偏光は、調整レンズ8を透過し、ビームスプリッタ5にて反射されてコリメーターレンズ7に入射する。光源2からの光は、調整レンズ8およびコリメーターレンズ7によって略平行光に変換された後、ハーフミラー10を透過して液晶デバイス11に入射する。また、光源3から出射される直線偏光は、ビームスプリッタ6を透過し、コリメーターレンズ9にて略平行光に変換され、ハーフミラー10にて反射されて液晶デバイス11に入射する。液晶デバイス11に入射した光は、そこで後述する球面収差の高次成分が補正されて出射され、1/4波長板12にて円偏光に変換された後、集光レンズ13によって光ディスクDの情報記録面上に集光される。
光ディスクDからの戻り光は、再び集光レンズ13を介して1/4波長板12に入射し、そこで入射時とは直交する偏光方向の直線偏光に変換され、液晶デバイス11を介してハーフミラー10に入射する。ここで、光ディスクDからの戻り光が、CDまたはDVDに対応する波長の光(785nm、660nm)であれば、上記戻り光はハーフミラー10をそのまま透過し、コリメーターレンズ7、ビームスプリッタ5・4を順に透過して受光素子14にて受光され、そこで電気信号に変換される。また、光ディスクDからの戻り光が、次世代DVDに対応する波長(405nm)の光であれば、上記戻り光はハーフミラー10にて反射され、コリメーターレンズ9を透過し、ビームスプリッタ6にて反射されて受光素子15にて受光され、そこで電気信号に変換される。
(2.液晶デバイスの構成)
次に、液晶デバイス11の詳細について説明する。
図1(a)(b)(c)は、それぞれ、液晶デバイス11の平面図、断面図、半径位置(光軸からの距離)と透過光の位相との関係を示すグラフである。この液晶デバイス11は、第1の透明基板21と第2の透明基板22との間の液晶層23に電圧を印加して液晶層23の屈折率を変化させ、液晶層23を透過する光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する収差補正デバイスである。以下、液晶デバイス11の具体的構成について説明する。
液晶デバイス11において、第1の透明基板21および第2の透明基板22は、例えばガラスで構成されている。第1の透明基板21の液晶層23側には、透明な第1の透明電極24が形成されている。本実施形態では、第1の透明電極24は、第1の透明基板21の液晶層23側の面全体に形成されている。これにより、第1の透明電極24は、光束の入射範囲全域を含むように形成されることになり、液晶デバイス11に入射した光束は、その全部が第1の透明電極24を透過するようになる。
一方、第2の透明基板22の液晶層23とは反対側には、中央に開口を有する透明な開口電極25(第1の開口電極)が形成されている。本実施形態では、開口電極25は、その開口径が入射光束の光束径よりも大きくなるように形成されており、入射光束の光路上には位置していない。
上記の第1の透明電極24および開口電極25には、電圧印加手段20が接続されている。液晶層23の液晶分子は一定電圧が印加されると固着してしまうので、これを回避するために、第1の透明電極24および開口電極25には、電圧印加手段20によって交流電圧が印加される。
また、液晶層23は、第1の透明基板21と第2の透明基板22との間でシール材26によってシールされている。なお、第1の透明電極24の液晶層23側および第2の透明基板22の液晶層23側には、図示しない配向膜が形成されている。
この構成では、電圧印加手段20により、第1の透明電極24と開口電極25とに電圧を印加して液晶層23に電圧を印加すれば、液晶層23の屈折率がその半径位置に応じて変化する。つまり、開口電極25が中央に開口を有して形成されていることにより、電圧印加時には、液晶層23の周辺部(光軸より離れた部位)に強い電界がかかり、中央部(光軸に近い部位)には弱い電界がかかる。これにより、周辺部から中央部にかけて液晶層23の屈折率が滑らかに変化し、液晶層23を透過する光の位相が上記半径位置に応じて変化する。したがって、第1の透明電極24および開口電極25に印加する電圧を制御すれば、光ピックアップを構成する他の光学素子に起因して発生する球面収差を補正することが可能となる。
また、本実施形態では、開口電極25が光路中に位置していないので、液晶デバイス11を透過する光の透過率の低下を回避することができる。
(3.D/t1の制限について)
本実施形態では、開口電極25の開口径をDとし、第2の透明基板22の厚さをt1としたときに、以下の条件式(1)を満足するように液晶デバイス11が構成されている。
7<D/t1<40 ・・・(1)
球面収差の高次成分として5次の球面収差を考えると、5次の球面収差の理論式は、ゼルニケの多項式を用いて以下のように表現することができる。
球面収差y=20・r6−30・r4+12・r2−1
ただし、r:円形瞳の半径(mm)
D/t1の値が上限値以上であると、上記理論式と一致度の高い球面収差を補正することが困難となる。
一方、D/t1の値が下限値以下であると、液晶層23に電圧を印加して液晶層23の屈折率を変化させたときに、液晶層23に収差補正機能のみならず、焦点距離を変化させるレンズ機能が生じる。本実施形態のように、焦点位置を調整すべく、調整レンズ8やコリメーターレンズ7・9の駆動機構を有する光ピックアップでは、ある媒体に対して集光状態を最良にすると、別の媒体では球面収差の発生状態が変わり、集光状態が悪くなることがあることから、収差補正と焦点位置とを別々に制御できる構成が望ましい。つまり、焦点距離を変化させる機能は専ら上記駆動機構に持たせ、収差補正機能のみを液晶デバイス11に持たせ、収差補正と焦点位置とを別々に制御できるようにすることが望ましい。
なお、本実施形態の液晶デバイス11は、電極として、第1の透明電極24と開口電極25との2種類の電極しか有しておらず、それゆえ、液晶デバイス11単独で、電圧制御によって収差補正と焦点位置とを別々に制御することはできない。
したがって、上述の条件式(1)を満足するように液晶デバイス11を構成することにより、球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することができる。しかも、球面収差の高次成分を補正するにあたり、第1の透明電極24や開口電極25を分割する必要がないので、簡単な構成で球面収差の高次成分を補正することができる。
また、上記条件式(1)を満足することにより、液晶層23に収差補正機能のみを持たせることができる。これにより、収差補正の制御は液晶デバイス11で行い、焦点位置の制御は他の機構(調整レンズ8やコリメーターレンズ7・9の駆動機構)で行うことができ、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。その結果、本発明の液晶デバイス11を、焦点位置の制御機構を備える光ピックアップに容易に適用することができる。
特に、球面収差の高次成分の理論式と一致度のより高い球面収差を補正するとともに、液晶層23に収差補正機能のみを確実に持たせるためには、以下の条件式(2)を満足するように液晶デバイス11を構成することが望ましい。
10<D/t1<20 ・・・(2)
なお、以上の説明から分かるように、D/t1の値は、40未満であればよく、20未満であることが望ましい。また、D/t1の値は、7よりも大きければよく、10よりも大きいことが望ましい。したがって、本発明の効果を得るための条件式は、上記の上限値および下限値の組み合わせで設定することも可能である。つまり、本発明の効果を得るための条件式は、以下のいずれの条件式であっても構わない。
7<D/t1<20
10<D/t1<40
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図3(a)(b)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図および断面図である。本実施形態の液晶デバイス11は、液晶層23に対して第1の透明基板21とは反対側の層構成が、実施の形態1の液晶デバイス11とは異なっており、それ以外の構成は実施の形態1の液晶デバイス11と同様である。
より具体的には、本実施形態では、開口電極25が、第2の透明基板22の液晶層23側に形成されている。この開口電極25は、液晶層23と絶縁体27を介して形成されている。絶縁体27は、例えば薄板状のガラスで構成されている。また、絶縁体27と第2の透明基板22との間であって、開口電極25の開口領域内には、絶縁層28が形成されている。絶縁層28は、絶縁体27と第2の透明基板22とを接着する接着層として機能している。
本実施形態では、開口電極25の開口径をD、絶縁体27の厚さをt2としたとき、以下の条件式(3)を満足するように液晶デバイス11が構成されている。
7<D/t2<40 ・・・(3)
D/t2の値が上限値以上であると、実施の形態1で示した球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することが困難となる。一方、D/t2の値が下限値以下であると、液晶層23に電圧を印加して液晶層23の屈折率を変化させたときに、液晶層23に収差補正機能のみならず、焦点距離を変化させるレンズ機能が生じる。なお、本実施形態の液晶デバイス11においても、実施の形態1と同様に、電極は、第1の透明電極24と開口電極25との2種類であるため、液晶デバイス11において、電圧制御によって収差補正と焦点位置とを別々に制御することはできない。
したがって、上述の条件式(3)を満足するように液晶デバイス11を構成することにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。つまり、簡単な構成で、球面収差の高次成分の理論式と一致度の高い球面収差を補正することができる。また、液晶層23に収差補正機能のみを持たせることができ、収差補正と焦点位置とを別々に制御することができる。その結果、本発明の液晶デバイス11を、焦点位置の制御機構を備える光ピックアップに容易に適用することができる。
特に、球面収差の高次成分の理論式と一致度のより高い球面収差を補正するとともに、液晶層23に収差補正機能のみを確実に持たせるためには、以下の条件式(4)を満足するように液晶デバイス11を構成することが望ましい。
10<D/t2<20 ・・・(4)
なお、以上のことから、本実施形態では、D/t2の値は、40未満であればよく、20未満であることが望ましい。また、D/t2の値は、7よりも大きければよく、10よりも大きいことが望ましい。したがって、本発明の効果を得るための条件式は、上記の上限値および下限値の組み合わせで設定することも可能であり、以下のいずれの条件式であってもよいと言える。
7<D/t2<20
10<D/t2<40
また、本実施形態では、絶縁体27をガラスで形成しているので、他の材料で形成する場合に比べて、液晶デバイス11を簡易に作製することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1・2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図4(a)(b)(c)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図、断面図、半径位置と透過光の位相との関係を示すグラフである。本実施形態の液晶デバイス11は、第2の透明基板22の液晶層23とは反対側に第2の透明電極29を形成し、開口電極25を光束の入射範囲内にはみ出すように形成した以外は、実施の形態2の液晶デバイス11と同様の構成である。
上記の第2の透明電極29は、第2の透明基板22の液晶層23とは反対側の面全体に形成されている。これにより、第2の透明電極29は、光束の入射範囲全域を含むように形成されることになり、液晶デバイス11に入射した光束は、その全部が第2の透明電極29を透過するようになる。第1の透明電極24、開口電極25および第2の透明電極29は、電圧印加手段20に接続されている。
本実施形態では、第1の透明電極24と開口電極25との電位差をV1とし、第1の透明電極24と第2の透明電極29との電位差をV2としたとき、V1>V2となるように、第1の透明電極24、開口電極25および第2の透明電極29に電圧を印加すれば、液晶層23の光軸付近と周辺部とで透過光に図1(c)と同様の位相差が生じる。一方、V1≦V2となるように、第1の透明電極24、開口電極25および第2の透明電極29に電圧を印加すれば、液晶層23の光軸付近と周辺部とで透過光に図4(c)に示すような位相差が生じる。つまり、V1≦V2の場合は、V1>V2のときの位相パターンとは逆の位相パターンが得られる。
このように、第2の透明電極29をさらに設けることにより、液晶層23の周辺部を透過する光に対して、その中心部を透過する光の位相を進めたり、遅らせたりすることが可能となる。したがって、本実施形態の構成によれば、液晶層23を透過する光の位相差の制御範囲を広げて、収差補正の制御範囲を広げることができる。つまり、本実施形態では、光路中に第2の透明電極29が必要となるが、実施の形態1または2の構成に比べて広い範囲で収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態において、開口電極25を光束の入射範囲内にはみ出すように形成したのは、第2の透明電極29を形成することによって小さくなる、液晶層23の周辺部を透過する光の位相と、その中心部を透過する光の位相との差を、図4(c)に示すように大きくするためである。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜3と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図5(a)(b)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図および断面図である。本実施形態の液晶デバイス11は、第2の透明電極29を第2の透明基板22の液晶層23側に形成し、かつ、第2の透明電極29を開口電極25および絶縁体27と絶縁層28を介して液晶層23とは反対側に形成した以外は、実施の形態3の液晶デバイス11と同様の構成である。
本実施形態では、絶縁層28の厚さが実施の形態3とは異なるが、第1の透明電極24と開口電極25との電位差V1、および第1の透明電極24と第2の透明電極29との電位差V2を制御することによって、液晶層23の周辺部を透過する光に対して、その中心部を透過する光の位相を進めたり、遅らせたりすることが可能な点は、実施の形態3と全く同様である。よって、本実施形態の構成によっても、実施の形態3の場合と同様に、液晶層23を透過する光の位相差の制御範囲を広げて、収差補正の制御範囲を広げることができる。
また、絶縁層28としては、例えば、窒化シリコン(Si34)、二酸化シリコン(SiO2)、ポリイミドのいずれかで構成することが可能である。このような材料で絶縁層28を形成すれば、開口電極25と第2の透明電極29との間の絶縁層28をガラスで形成する場合に比べて、開口電極25と第2の透明電極29との間を容易に狭めることができ、デバイス全体を容易に薄型化することができる。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜4と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図6(a)(b)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図および断面図である。本実施形態の液晶デバイス11は、実施の形態1の構成において、開口電極25の液晶層23とは反対側に第2の透明電極29を形成し、かつ、この第2の透明電極29を開口電極25および第2の透明基板22と絶縁層28を介して液晶層23とは反対側に形成したものである。
第2の透明電極29は、光束の入射範囲全域を含むように、絶縁層28上に形成されている。これにより、液晶デバイス11に入射した光束は、その全部が第2の透明電極29を透過する。第1の透明電極24、開口電極25および第2の透明電極29は、電圧印加手段20に接続されている。
本実施形態においても、実施の形態3または4と同様に、第1の透明電極24と開口電極25との電位差V1、および第1の透明電極24と第2の透明電極29との電位差V2を制御することによって、液晶層23の周辺部を透過する光に対して、その中心部を透過する光の位相を進めたり、遅らせたりすることができる。したがって、本実施形態の構成によっても、実施の形態3または4の場合と同様に、液晶層23を透過する光の位相差の制御範囲を広げて、収差補正の制御範囲を広げることができる。
なお、本実施形態では、開口電極25は、光束の入射範囲内にはみ出すように形成されているが、その理由は、実施の形態3で説明した通りである。すなわち、第2の透明電極29を形成することによって小さくなる、液晶層23の周辺部を透過する光の位相と、その中心部を透過する光の位相との差を大きくするためである。
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜5と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図7(a)(b)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図および断面図である。本実施形態の液晶デバイス11は、実施の形態2の構成において、第2の透明基板22の液晶層23とは反対側に、中央に開口を有する開口電極30(第2の開口電極)を形成したものである。第1の透明電極24、開口電極25および開口電極30は、電圧印加手段20に接続されている。
この構成では、第1の透明電極24と開口電極25との間に電位差を与えることで、球面収差の高次成分を補正することができる。また、第1の透明電極24と開口電極30との間に電位差を与えることで、焦点距離を変化させることができる。つまり、この構成では、第1の透明電極24、開口電極25・30への印加電圧を調整することにより、収差補正と焦点距離とを別々に制御することができる。このように、1つの素子で、収差補正と焦点距離とを両方とも個別に制御できるので、コリメーターレンズ7・9および調整レンズ8の駆動機構のような焦点距離の制御機構がある光ピックアップと、上記制御機構のない光ピックアップとの両方に対応することができる。
〔実施の形態7〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜6と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
図8(a)(b)は、それぞれ、本実施形態の液晶デバイス11の平面図および断面図である。本実施形態の液晶デバイス11は、実施の形態1の構成において、開口電極25の液晶層23とは反対側に、中央に開口を有する開口電極30を形成し、かつ、開口電極30を開口電極25および第2の透明基板22と絶縁層28を介して形成したものである。第1の透明電極24、開口電極25および開口電極30は、電圧印加手段20に接続されている。
本実施形態の構成においても、実施の形態6と同様に、第1の透明電極24と開口電極25との間に電位差を与えることで、球面収差の高次成分を補正することができ、第1の透明電極24と開口電極30との間に電位差を与えることで、焦点距離を変化させることができる。したがって、本実施形態の構成によっても、コリメーターレンズ7・9および調整レンズ8の駆動機構がある光ピックアップと、上記制御機構のない光ピックアップとの両方に対応することができる。
なお、以上の各実施の形態で説明した構成を適宜組み合わせて液晶デバイス11を構成することも勿論可能である。例えば、第2の透明電極29を設ける実施の形態3〜5の構成に、開口電極30を設ける実施の形態6または7の構成を組み合わせて液晶デバイス11を構成することも可能である。この場合、開口電極30と第2の透明電極29との間に、必要に応じて絶縁層を設けてもよい。
(a)は、本発明の実施の一形態に係る光ピックアップに用いられる液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図であり、(c)は、上記液晶デバイスにおける半径位置と透過光の位相との関係を示すグラフである。 上記光ピックアップの概略の構成を示す説明図である。 (a)は、本発明の他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図であり、(c)は、上記液晶デバイスにおける半径位置と透過光の位相との関係を示すグラフである。 (a)は、本発明のさらに他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施の形態に係る液晶デバイスの平面図であり、(b)は、上記液晶デバイスの断面図である。
符号の説明
11 液晶デバイス
21 第1の透明基板
22 第2の透明基板
23 液晶層
24 第1の透明電極
25 開口電極(第1の開口電極)
27 絶縁体
28 絶縁層
29 第2の透明電極
30 開口電極(第2の開口電極)

Claims (10)

  1. 第1の透明基板と第2の透明基板との間の液晶層に電圧を印加して液晶層の屈折率を変化させ、液晶層を透過する光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する液晶デバイスであって、
    第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されている一方、第2の透明基板の液晶層とは反対側には、中央に開口を有する開口電極が形成されており、
    上記開口電極の開口径をD、第2の透明基板の厚さをt1とすると、
    7<D/t1<40
    を満足することを特徴とする液晶デバイス。
  2. 10<D/t1<20
    をさらに満足することを特徴とする請求項1に記載の液晶デバイス。
  3. 上記開口電極の液晶層とは反対側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されており、
    上記第2の透明電極は、上記開口電極と絶縁層を介して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶デバイス。
  4. 第1の透明基板と第2の透明基板との間の液晶層に電圧を印加して液晶層の屈折率を変化させ、液晶層を透過する光の位相を変化させることにより、光学系にて発生する収差を補正する液晶デバイスであって、
    第1の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第1の透明電極が形成されている一方、第2の透明基板の液晶層側には、中央に開口を有する開口電極が形成されており、
    上記開口電極は、液晶層と絶縁体を介して形成されており、
    上記開口電極の開口径をD、上記絶縁体の厚さをt2とすると、
    7<D/t2<40
    を満足することを特徴とする液晶デバイス。
  5. 10<D/t2<20
    をさらに満足することを特徴とする請求項4に記載の液晶デバイス。
  6. 第2の透明基板の液晶層とは反対側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液晶デバイス。
  7. 第2の透明基板の液晶層側には、光束の入射範囲全域を含むように第2の透明電極が形成されており、
    上記第2の透明電極は、上記開口電極と絶縁層を介して形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の液晶デバイス。
  8. 上記絶縁体は、ガラスで構成されていることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の液晶デバイス。
  9. 上記絶縁層は、窒化シリコン、二酸化シリコン、ポリイミドのいずれかで構成されていることを特徴とする請求項3または7に記載の液晶デバイス。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の液晶デバイスを備えていることを特徴とする光ピックアップ。
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