JP4581841B2 - ホログラム記録装置及びホログラム記録方法 - Google Patents

ホログラム記録装置及びホログラム記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホログラム記録装置及びホログラム記録方法に係り、特に、ホログラム記録媒体の同一箇所にホログラムを多重記録するホログラム記録装置及びホログラム記録方法に関する。
ホログラフィックストレージは、記録媒体の奥行き方向にも記録する体積型記録であり、ホログラフィックストレージによれば、大容量記録が可能となる。また、同一体積内に複数のホログラムを多重記録することにより、ホログラフィックメモリ(記録媒体)の記録容量を更に増大することができる。
従来、ホログラム多重記録方法としては、参照光の入射角度を変更しながら多重記録を行う「角度多重」、ホログラム記録媒体を記録ヘッドに対して相対移動させながら多重記録を行う「シフト多重」等、種々の多重記録方法が提案されている。例えば、角度多重の場合、ホログラム記録媒体に信号光と参照光とを照射する際に、ホログラム毎に参照光の入射角度を順次変更することで、ホログラム記録媒体の同じ体積内に複数のホログラムを多重記録することができる。また、ホログラム再生時には、記録に用いた参照光を照射することで、多重記録したホログラムの中から、任意のホログラムを選択的に再生することができる。
しかしながら、上記の角度多重、シフト多重では、ミラーの角度を変えたり、記録媒体を移動させたりと機械的な駆動手段が必要になり、装置の制御機構が複雑になるという問題があった。このため、機械的な駆動手段を用いずに(非移動で)簡易に多重記録を行う方法が種々検討されている。非移動で多重記録を行う方法としては、参照光の位相を変更しながら多重記録を行う「位相相関多重」が挙げられる(特許文献1)。位相相関多重では、位相がランダムで相互に相関性の低い参照光を用いることで、ホログラム記録媒体の同じ体積内に複数のホログラムを多重記録することができる。
また、位相相関多重の1つに位相コード多重がある(非特許文献1)。位相コード多重では、参照光の位相分布(位相コード)を変更しながら多重記録を行う。位相コードとしてWalsh-Hadamard関数に対応させて0とπの二次元位相分布を用いることで、位相分布の直交性による破壊的干渉(destructive interference)を利用して、任意のホログラムをクロストークなく再生することができる。即ち、0とπの位相が空間的に分布した参照光を用いて信号光をホログラム記録した場合には、別の位相分布を持つ参照光を照射すると、再生された光は干渉によって打ち消し合い、結果的に信号光は再生されない。
特開2005-84401号公報 Holographic data storage, Springer, p419-428.
しかしながら、従来の位相多重記録では、完全に相関性の無い参照光を生成することが難しく、多重記録したホログラムをクロストークなく再生することが難しい、という問題があった。また、位相コード多重では、参照光の位相分布が0とπから僅かにずれただけで破壊的干渉の条件が崩れてクロストークが発生し、安定に多重記録を行うことができない、という問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、位相相関多重により非移動で多重記録を行うホログラム記録装置及び方法において、クロストークを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のホログラム記録方法は、参照光の波面を変化させながら信号光と参照光とを同時に光記録媒体に照射することにより、該信号光の情報を複数ページのホログラムとして該光記録媒体に多重記録するホログラム記録方法であって、前記複数ページのデータを多重記録する場合に、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を用い、該参照光のフーリエ変換像から直流成分を除去し、信号光と直流成分が除去された参照光とを光記録媒体に照射して、複数ページのデータを位相相関多重により多重記録することを特徴とする。
本発明のホログラム記録方法では、信号光の情報を複数ページのホログラムとして記録する際に、参照光の波面を変化させるので、位相相関多重により非移動で同一体積内に複数のホログラムを多重記録することができる。また、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光のフーリエ変換像からフィルタにより直流成分を除去することで、各ページを記録する参照光のフーリエ変換像が全く異なるものとなり、位相相関多重でのクロストークを防止することができる。
また、本発明のホログラム記録装置は、本発明のホログラム記録方法を使用して、信号光の情報を複数ページのホログラムとして光記録媒体に記録するホログラム記録装置であり、コヒーレント光を照射する光源と、前記コヒーレント光を参照光用の光と信号光用の光に分離した後、参照光と信号光とが同時に光記録媒体に照射されるように光路を変更する光分離光路変更手段と、前記信号光用の光の光路中に配置され、供給された各ページ毎の記録信号に応じて前記信号光用の光を変調し、信号光を生成する信号光生成手段と、信号光の情報が複数ページのホログラムとして多重記録されるように、前記各ページ毎の記録信号を前記信号光生成手段に供給する記録信号供給手段と、前記参照光用の光の光路中に配置され、供給されたランダムパターンに従い前記参照光用の光を変調し、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を生成する参照光生成手段と、前記信号光の情報が位相相関多重により多重記録されるように、各ページ毎に異なるランダムパターンを前記参照光生成手段に供給するランダムパターン供給手段と、前記参照光をフーリエ変換する結像光学系と、前記光記録媒体の参照光照射側に配置され、前記参照光のフーリエ変換像の直流成分を遮断するフィルタと、を含んで構成される。
以上説明したように本発明によれば、位相相関多重により非移動で多重記録を行う場合に、クロストークを低減することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1はホログラム記録装置の構成の一例を示す概略図である。本例では、複数ページにわたるデジタルデータを各ページ毎に記録する場合について説明する。このホログラム記録装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源10が設けられている。光源10のレーザ光照射側には、レーザ光を信号光用と参照光用とに分離するビームスプリッタ12が配置されている。
ビームスプリッタ12の光透過側には、ビームスプリッタ12を透過した信号光用のレーザ光を遮断するためのシャッター14が、光路に対し挿入及び退避可能に配置されている。シャッター14の光透過側には、コリメータレンズ16a、16b、フーリエ変換レンズ20で構成されたレンズ系がこの順に配置されている。コリメータレンズ16bとフーリエ変換レンズ20との間には、透過型の空間光変調器18が配置されている。空間光変調器18は、液晶表示素子等で構成され、図示しないコンピュータから供給されたデジタルデータに応じて信号光用のレーザ光が変調され、各ページ毎にデジタル画像(信号光)が生成される。
ビームスプリッタ12の光反射側には、ビームスプリッタ12で反射された参照光用のレーザ光を反射して光路を変更するための反射ミラー24が配置されている。反射ミラー24の光反射側には、コリメータレンズ26a、26b、フーリエ変換レンズ30で構成されたレンズ系がこの順に配置されている。コリメータレンズ26bとフーリエ変換レンズ30との間には、透過型の空間光変調器28が配置されている。空間光変調器28は、液晶表示素子等で構成され、図示しないコンピュータから供給されたデジタルデータに応じて参照光用のレーザ光が変調され、各ページ毎に異なるランダムパターンを有する参照光が生成される。
フーリエ変換レンズ30の光透過側には、参照光から直流成分を除去するフィルタ32が配置されている。フィルタ32は、参照光のフーリエ変換面に配置される。フィルタ32の光透過側には、コリメータレンズ34、フーリエ変換レンズ36で構成されたレンズ系がこの順に配置されている。フーリエ変換レンズ36の光透過側には、フーリエ変換レンズ36で集光された参照光を反射してその光路を光記録媒体22の方向に変更するための反射ミラー38が配置されている。
次に、上記のホログラム記録装置を用いたホログラム記録について説明する。まず、図示しない駆動装置によりシャッター14を光路から退避させて、レーザ光が通過できるようにする。光源10から発振されたレーザ光は、ビームスプリッタ12により信号光用と参照光用とに分離される。ビームスプリッタ12を透過したレーザ光は、コリメータレンズ16a、16bにより大径のビームにコリメートされて、信号光用のレーザ光として空間光変調器18に照射される。
空間光変調器18には、図示しないコンピュータからデジタルデータが入力される。空間光変調器18では、供給されたデジタルデータに応じて信号光用のレーザ光が強度変調され、所定ページの信号光が生成される。生成された信号光は、フーリエ変換レンズ20によりフーリエ変換され、光記録媒体22に照射される。
同時に、ビームスプリッタ12で反射されたレーザ光は、反射ミラー24で反射され、コリメータレンズ26a、26bにより大径のビームにコリメートされて、参照光用のレーザ光として空間光変調器28に照射される。空間光変調器28には、図示しないコンピュータからデジタルデータが入力される。空間光変調器28では、供給されたデジタルデータに応じて参照光用のレーザ光が強度変調され、疑似ランダムパターンを有する参照光が生成される。
例えば、カオス関数を利用することで、相互に相関性が低いランダムパターンを生成することができる。疑似ランダムパターンを有する参照光を用いることで、角度多重等のブラッグ条件を利用した多重方法ではなく、位相相関多重の原理が利用できるようになる。また、位相コード多重で用いられるWalsh-Hadamard関数を利用することで、ランダムとまでは言えないが、相互に相関性が低いパターンを生成することができる。
生成された参照光は、フーリエ変換レンズ30によりフーリエ変換され、フィルタ32により直流成分が除去される。直流成分が除去された参照光は、コリメータレンズ34により大径のビームにコリメートされ、フーリエ変換レンズ36によりフーリエ変換される。フーリエ変換された参照光は、反射ミラー38で反射され、光記録媒体22の信号光が照射される領域に、位相が不揃いなランダム波面を有する参照光として照射される。
これによって、光記録媒体22中でフーリエ変換後の信号光と参照光とが干渉して、所定ページの信号光がホログラムとして記録される。また、各ページ毎に異なるランダム波面の参照光を用いて各ページの信号光を順次記録することで、位相相関多重により非移動で同一体積内に複数のホログラムが記録される。異なるランダム波面の参照光とは、位相がランダムで相互に相関性が低い参照光を意味する。各ページを記録する参照光は相互に相関性が低いため、記録時に使用した参照光以外の光ではホログラムを完全に再生することができない。
ここで、フィルタ32のフィルタリング機能について更に詳細に説明する。図2は、空間光変調器28により生成されるランダムパターンの一例を示す図である。この図では、二値のデジタルデータ「0,1」が「明、暗」としてデジタル画像化されている。このランダムパターンに従い強度変調された参照光用のレーザ光は、フーリエ変換レンズ30によりフランフォーファ回折(フーリエ変換)される。その結果、フーリエ変換面では、図3に示すフランフォーファ回折像が得られる。
図2に示すように、ランダムパターンがデジタル画像化されており、空間周波数が正規化された値をとる場合には、図3に示すように、フランフォーファ回折像は0次〜n次の成分を有する規則的な回折格子であり、フーリエ変換像そのものとなる。従って、以下では、フランフォーファ回折像をフーリエ変換像という。なお、ここでいう次数とは、フーリエ変換面で0次(中心)からζ=fλ/dの距離ごとに現れる輝点の順位のことであり、距離ζはレンズの焦点距離f、記録波長λ、空間光変調器28の画素ピッチdにより決まる値である。
図4(A)及び(B)はフーリエ変換スペクトルを示す図である。図4(A)に示すように、フーリエ変換スペクトルは輝点ごとに各次数の直流成分に応じたピークを有している。空間光変調器28により生成されたランダムパターンが異なっていても、上記f、λ、dの値が一定である限り、参照光の各々は共通の直流成分を有することになる。この通り参照光が共通の成分を有していると、多重記録された複数のホログラムから任意のホログラムを再生する際に、他のホログラムが部分的に再生され、クロストークが発生する。これに対し、フーリエ変換像の輝点と輝点との間には、図4(B)に示すように、ランダムパターンに応じた特定の空間周波数成分が含まれている。即ち、ランダムパターンが異なる場合には、これらの空間周波数成分も異なっている。
図5はフーリエ変換像の直流成分を除去するフィルタの一例を示す図である。図5に示すように、フィルタ32は、フーリエ変換像の各輝点に対向して遮光部44が形成された光透過体である。光透過体は、参照光に対して透明な材料で形成されている。このフィルタ32を参照光のフーリエ変換面に配置することにより、参照光の直流成分が遮断される。即ち、フィルタ32は、直流成分以外の空間周波数成分だけを透過するバンドパスフィルタとして機能する。このように、フィルタ32により参照光から共通成分である直流成分を除去することで、各ページを記録する参照光のフーリエ変換像が全く異なるものとなる。これにより、位相相関多重でのクロストークを防止することができる。
図6はホログラム再生装置の構成の一例を示す図である。このホログラム再生装置は、図1に示すホログラム記録装置に、フーリエ変換レンズ40、およびCCDやCMOSアレイ等のフォトディテクタアレイなどの2次元の光検出器42を付加したものである。光記録媒体22には、上述した方法によって複数ページにわたるデジタルデータが各ページ毎に多重記録されている。
ホログラムの再生時には、図示しない駆動装置によりシャッター14を光路に挿入して、信号光用のレーザ光を遮断する。これにより、参照光用のレーザ光だけが空間光変調器28で変調され、生成された参照光からフィルタ32により直流成分が除去されて、直流成分が除去された参照光が光記録媒体22に照射される。照射された参照光は、光記録媒体22に記録されたホログラムによって回折され、光記録媒体22から回折光が射出される。
光記録媒体22には信号光のフーリエ変換像が記録されているので、回折光をフーリエ変換レンズ40により逆フーリエ変換することによって、フーリエ変換レンズ40の焦点面で再生像を観察することができる。この再生像を、光検出器42によって検出して、信号光が有するデジタルデータを読み取ることができる。
この再生時に、ホログラム記録時に用いた特定のランダム波面を有する参照光を用いることで、同一体積内に多重記録された複数のホログラムの中から、任意のホログラムを選択的に再生することができる。
上述した通り、第1の実施の形態では、デジタルデータの各ページを記録する際に、各ページ毎に異なるランダム波面の参照光を用いるので、位相相関多重により非移動で同一体積内に複数のホログラムを記録することができる。また、フィルタにより直流成分を除去することで全く異なるランダム波面の参照光を得ることができ、位相相関多重でのクロストークを防止することができる。また、0及びπという2つの位相の光の分布を用いる位相コード多重に比べると、ロバスト性が高く安定に多重記録を行うことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、信号光と参照光とを異なる方向から照射する例について説明したが、第2の実施の形態では、信号光と参照光とを同軸で照射する例について説明する。
図7に同軸構成のホログラム記録再生装置の一例を示す。このホログラム記録再生装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源52が設けられている。光源52のレーザ光照射側には、コリメータレンズ54、56が配置されている。コリメータレンズ54、56の光透過側には、所定方向の偏光だけを透過する偏光ビームスプリッタ58が配置されている。偏光ビームスプリッタ58の光反射側には、反射型の空間光変調器60が配置されている。
光源52から発振されたレーザ光は、コリメータレンズ54、56により大径のビームにコリメートされて、偏光ビームスプリッタ58に入射し、空間光変調器60の方向に反射される。空間光変調器60には、図示しないコンピュータからデジタルデータが入力され、供給されたデジタルデータに応じてレーザ光が強度変調され、各ページ毎のデジタル画像(信号光)と、各ページ毎に異なるランダムパターンを有する参照光とが生成される。
例えば、図8に示すように、空間光変調器60の左半分をデータ表示用に使用して、入射光74中の空間光変調器60の左半分に入射する部分の強度を変調して、左半分で反射された光を信号光1とし、一方、空間光変調器60の右半分を参照光用のデータ(ランダムパターンなど)で強度変調又は位相変調して、右半分で反射された光を参照光2とする。空間光変調器60で反射された信号光及び参照光は、偏光ビームスプリッタ58に入射し、偏光ビームスプリッタ58を透過する。
偏光ビームスプリッタ58の光透過側には、フーリエ変換レンズ62が配置されている。また、フーリエ変換レンズ62の光透過側には、反射型の空間光変調器64がプログラマブルフィルタとして配置されている。
偏光ビームスプリッタ58を透過した信号光及び参照光は、フーリエ変換レンズ62でフーリエ変換される。フーリエ変換された信号光及び参照光は、空間光変調器64に照射される。プログラマブルフィルタとして配置された空間光変調器64は、信号光及び参照光の各々から直流成分を除去し、直流成分以外の空間周波数成分だけを透過するバンドパスフィルタとして機能する。フィルタリング後の信号光及び参照光は、フーリエ変換レンズ62の方向に反射され、レンズ62で逆フーリエ変換されて、偏光ビームスプリッタ58に再度入射し、偏光ビームスプリッタ58で反射される。
偏光ビームスプリッタ58の光反射側には、高NAの対物レンズ66が配置されている。偏光ビームスプリッタ58で反射された信号光及び参照光は、対物レンズ66によりフーリエ変換され、光記録媒体68に同時に且つ同軸で照射される。参照光はフーリエ変換後の信号光が照射される領域に照射される。これによって、光記録媒体68中でフーリエ変換後の信号光と参照光とが干渉して、所定ページの信号光がホログラムとして記録される。また、各ページ毎に異なるランダム波面の参照光を用いて各ページの信号光を順次記録することで、位相相関多重により同一体積内に複数のホログラムが記録される。
なお、光記録媒体68の再生光射出側には、高NAの対物レンズ70、CMOSアレイ等の2次元の光検出器72が配置されており、ホログラムの再生時には、参照光だけが光記録媒体68のホログラムが記録された領域に照射される。照射された参照光は、ホログラムによって回折される。この回折光を対物レンズ70により逆フーリエ変換することによって、対物レンズ70の焦点面で、信号光の画像エッジ部分が強調された再生像を観察することができる。この再生像を、光検出器72によって検出して、信号光の画像エッジ部分が有するデジタルデータを読み取ることができる。
上述した通り、第2の実施の形態のように同軸記録の場合には、参照光と信号光が共通の光学系を通り、レンズにより同時にフーリエ変換され、プログラマブルフィルタにより同時にフィルタリングされるので、装置構成が簡単になり実装が容易になる。
上記フィルタリングにより、信号光からはノイズの原因となる直流成分が除去され、データ記録に最低限必要なフーリエスペクトルだけが抽出されるので、S/Nが改善される。また、参照光からは共通成分である直流成分が除去され、各ページを記録する参照光のフーリエ変換像が全く異なるものとなり、位相相関多重でのクロストークを防止することができ、位相コード多重に比べるとロバスト性が高く安定に多重記録を行うことができる。更に、参照光および信号光の直流成分や高次成分など不要な成分は露光に使用されないため、ホログラム記録媒体のダイナミックレンジをロスすることがなく、体積記録の限界近くV/λ3ビット程度の記録容量を実現することができる。
なお、上記の実施の形態では、空間光変調器によりデジタル画像化されたランダムパターンを生成し、このランダムパターンに従いレーザ光を強度変調して、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を生成する例について説明したが、他の方法により参照光を生成することもできる。例えば、すりガラス、フロストガラス等の光拡散体を用いてコヒーレント光であるレーザ光を散乱させることによっても、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を生成することができる。この場合は、ランダム化の度合いが高くなるため、フランフォーファ回折像(ここでも、フーリエ変換像と同義である。)は、図9(A)に示すように0次成分に対応した輝点のみを有する。従って、フーリエ変換像の直流成分を除去するフィルタとしては、図9(B)に示すように、フーリエ変換像の輝点に対向して遮光部46が形成された光透過体を用いることができる。
また、上記の実施の形態では、デジタルデータを記録する例について説明したが、アナログデータをホログラムとして記録する場合にも本発明を適用することができる。
ホログラム記録装置の構成の一例を示す概略図である。 空間光変調器により生成されるランダムパターンの一例を示す図である。 参照光のフランフォーファ回折像の一例を示す図である。 (A)はフーリエ変換スペクトルを示す図であり、(B)はその部分拡大図である。 フーリエ変換像の直流成分を除去するフィルタの一例を示す図である。 ホログラム再生装置の構成の一例を示す図である。 同軸構成のホログラム記録再生装置の一例を示す。 信号光と参照光とを同時に生成する空間光変調器の構成を示す図である。 (A)は参照光のフランフォーファ回折像の他の例を示す図であり、(B)は(A)に応じたフィルタの一例を示す図である。
符号の説明
1 信号光
2 参照光
10 光源
12 ビームスプリッタ
14 シャッター
16a コリメータレンズ
16b コリメータレンズ
18 空間光変調器
20 フーリエ変換レンズ
22 光記録媒体
24 反射ミラー
26a コリメータレンズ
26b コリメータレンズ
28 空間光変調器
30 フーリエ変換レンズ
32 フィルタ
34 コリメータレンズ
36 フーリエ変換レンズ
38 反射ミラー
40 フーリエ変換レンズ
42 光検出器
44 遮光部
46 遮光部
52 光源
54 コリメータレンズ
58 偏光ビームスプリッタ
60 空間光変調器
62 フーリエ変換レンズ
62 レンズ
64 空間光変調器
66 対物レンズ
68 光記録媒体
70 対物レンズ
72 光検出器
74 入射光

Claims (19)

  1. 参照光の波面を変化させながら信号光と参照光とを同時に光記録媒体に照射することにより、該信号光の情報を複数ページのホログラムとして該光記録媒体に多重記録するホログラム記録方法であって、
    前記複数ページのデータを多重記録する場合に、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を用い、該参照光のフーリエ変換像から直流成分を除去し、信号光と直流成分が除去された参照光とを光記録媒体に照射して、複数ページのデータを位相相関多重により多重記録するホログラム記録方法。
  2. 前記フーリエ変換像の少なくとも0次における直流成分を遮断するフィルタを前記光記録媒体の参照光照射側に配置し、該フィルタにより前記フーリエ変換像から直流成分を除去する請求項1に記載のホログラム記録方法。
  3. 前記フーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断するフィルタを前記光記録媒体の参照光照射側に配置し、該フィルタにより前記フーリエ変換像から直流成分を除去する請求項1に記載のホログラム記録方法。
  4. 前記フーリエ変換像の輝点に対向して遮光部が予め形成されたフィルタにより、前記フーリエ変換像から直流成分を除去する請求項2又は3に記載のホログラム記録方法。
  5. 前記フーリエ変換像の輝点間に対向して遮光部が異なる位置に順次形成される可変フィルタにより、前記フーリエ変換像から直流成分を除去する請求項2又は3に記載のホログラム記録方法。
  6. 前記可変フィルタを空間光変調器で構成した請求項5に記載のホログラム記録方法。
  7. 前記ランダムパターンとして、二値のデジタルデータを明暗画像で表したランダムパターンを用いる請求項1乃至6のいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  8. 前記ランダムパターンを空間光変調器により生成する請求項7に記載のホログラム記録方法。
  9. 前記ランダムパターンをカオス関数に基づいて生成する請求項7又は8に記載のホログラム記録方法。
  10. 二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像から画像エッジ部分を抽出し、画像エッジ部分が抽出された信号光と参照光とを光記録媒体に同時に照射して、前記信号光の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録する請求項1乃至9のいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  11. 前記フーリエ変換像の画像エッジ部分のみを透過するフィルタを前記光記録媒体の信号光照射側に配置し、該フィルタにより前記フーリエ変換像から画像エッジ部分を抽出する請求項10に記載のホログラム記録方法。
  12. 前記信号光と前記参照光とを同軸で照射する請求項1乃至11のいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のホログラム記録方法を使用して、信号光の情報を複数ページのホログラムとして光記録媒体に記録するホログラム記録装置。
  14. コヒーレント光を照射する光源と、
    前記コヒーレント光を参照光用の光と信号光用の光に分離した後、参照光と信号光とが同時に光記録媒体に照射されるように光路を変更する光分離光路変更手段と、
    前記信号光用の光の光路中に配置され、供給された各ページ毎の記録信号に応じて前記信号光用の光を変調し、信号光を生成する信号光生成手段と、
    信号光の情報が複数ページのホログラムとして多重記録されるように、前記各ページ毎の記録信号を前記信号光生成手段に供給する記録信号供給手段と、
    前記参照光用の光の光路中に配置され、供給されたランダムパターンに従い前記参照光用の光を変調し、位相及び/又は強度が不揃いなランダムパターンを有する参照光を生成する参照光生成手段と、
    前記信号光の情報が位相相関多重により多重記録されるように、各ページ毎に異なるランダムパターンを前記参照光生成手段に供給するランダムパターン供給手段と、
    前記参照光をフーリエ変換する結像光学系と、
    前記光記録媒体の参照光照射側に配置され、前記参照光のフーリエ変換像の直流成分を遮断するフィルタと、
    を含むホログラム記録装置。
  15. 前記フィルタは、前記フーリエ変換像の少なくとも0次における直流成分を遮断する請求項14に記載のホログラム記録装置。
  16. 前記フィルタは、前記フーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断する請求項14に記載のホログラム記録装置。
  17. 前記フィルタは、前記フーリエ変換像の輝点に対向して遮光部が予め形成された光透過体である請求項14乃至16のいずれか1項に記載のホログラム記録装置。
  18. 前記フィルタは、前記フーリエ変換像の輝点間に対向して遮光部が異なる位置に順次形成される可変フィルタである請求項14乃至16のいずれか1項に記載のホログラム記録装置。
  19. 前記可変フィルタを空間光変調器で構成した請求項18に記載のホログラム記録装置。
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