JP4579616B2 - 混注部材、ルアーアダプター、ニードルレスアダプター及び医療用具 - Google Patents

混注部材、ルアーアダプター、ニードルレスアダプター及び医療用具 Download PDF

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Description

本発明は、薬液等を注入する混注部材の改良に関するもので、ルアーアダプターもしくはニードルレスアダプターを確実にポートに接続・固定できる混注部材に関する。本発明の混注部材は血液回路、薬液容器、輸血・輸液セット等の医療用具に使用される。
また本発明は、薬液等を注入する混注部材に接続するルアーアダプターとニードルレスアダプターの改良に関するもので、確実にポートに接続・固定できるルアーアダプターとニードルレスアダプターに関する。本発明のルアーアダプターとニードルレスアダプターは、混注部材を含む血液回路、薬液容器、輸血・輸液セット等の医療用具に使用される。
また本発明は、前記混注部材、ルアーアダプターないしニードルレスアダプターを含む血液回路、薬液容器、輸血・輸液セット等の医療用具である。
[混注部材]
特許文献1(特開2002−95759号公報)には、弁1の中央部における肉厚が弁1の周縁部における肉厚よりも厚く、嵌合孔6を形成するカバー2の縁端部における厚さD1と、弁1の中央部における肉厚と弁1の周縁部における肉厚の差D2が略一致するように形成し、残液や残血等が生じることなくきれいにふき取ることができる医療用混注ポートの発明が記載されている。(図5参照)しかしながら当該発明は、肉厚の差D2が略一致するように形成しているのみで、弁1の天面部は、カバー2の天面部から、比較的深い位置にあるので、残液や残血等を完全にふきとりにくいという課題が指摘される。
特許文献2(特開2002−306610号公報)では、例えば(図11)(請求項22)において、栓本体の上面のフラット面には、中心部のカット部又はスリット部或いは円錐孔を囲む周囲に、キャップの中心孔に嵌合する環状凸部を形成し、この環状凸部の内側は外側と同一面となるようにフラット面とし、キャップの中心孔の内周面を逆円錐孔状のテーパー面として、該テーパー面と栓本体の上面の環状凸部の内側のフラット面とを滑らかに連続するように形成し、薬液等の注入抽出に伴う薬液等が栓本体の上面に溜まった場合の脱脂綿やガーゼ等による拭き取り及びアルコール等の消毒液含浸の脱脂綿やガーゼ等による消毒を容易に行うことができる薬液等注入抽出口用密封装が記載されている。
また(図12)(請求項23)には、前記(請求項22)栓本体の上面の環状凸部の内側を外側より高いフラット面とし、或いは、凸円弧状面とし、栓本体の上面に溜まった薬液等の脱脂綿やガーゼ等による拭き取り及びアルコール等の消毒液含浸の脱脂綿やガーゼ等による消毒を一層容易に行うことができる薬液等注入抽出口用密封装置が記載されている。
しかしながら当該発明はキャップテーパー面と栓本体の上面の環状凸部の内側のフラット面、或いは、凸円弧状面とを滑らかに連続するように形成しているのでキャップを栓本体に被冠するときに、環状凸部、或いは、凸円弧状面が、キャップの中央の孔に、いれにくいという課題が指摘される。
特許文献3(特開2003−325676号公報)には、本体(2)に突設した筒体(3)の天面に、少なくともひとつ以上の突部(6)を形成し且つ前記突部(6)の天面から下方に向けてスリット(7)を形成した栓体(5)を装着し、該筒体(3)の上部外周にキャップ(4)を嵌着し、穿刺部材を穿刺する目標を明確にすることができるとともに容易に穿刺することができ、キャップ孔4aは鈍針及び金属鈍針11が穿刺でき且つ前記突部6だけが露出する大きさに形成すれば、栓体5の露出面を小さくすることにより不衛生にならない混注部材(1)が記載されている。(図1から図3参照)しかしながら当該発明は、穿刺部材を穿刺する目標を明確であるが、標的が小さいので、穿刺しずらいという課題(問題点)が指摘される。
特許文献4(特公平7−110284号公報)には、栓体の表面をドーム状(全体を曲面に***、図3参照)に形成して消毒を容易にすることができるように形成した発明が記載されている。
しかしながら、特許文献2の(図12)(請求項23)、(図13)(請求項24)及び特許文献4の発明では、栓体が上面に向けて湾曲しているので、栓体にスリットを形成した混注部に鈍針を穿刺する際、栓体の材質及びスリットの幅によっては穿刺しづらいという課題が指摘される。
[ルアーアダプター]
また例えば特許文献5では、ロックタイプシリンジと混注部材、また特許文献6では、ルアータイプシリンジと混注部材の接続形態について開示している。
しかしながらこれらに使用されているルアーアダプター等のルアー部の内径は、通常2.2mm〜2.6mmの間に形成されているため、薬液の少量注入を行うには、大きすぎて、微量注入が行い難かった。
特開2002−95759号公報(図5参照) 特開2002−306610号公報(図11、12参照) 特開2003−325676号公報(図1から図3参照) 特公平7−110284号公報(図3参照) 特表平11−507275号公報(図1参照) 特開2003−339877号公報(図11参照)
[混注部材]
本発明が解決しようとする問題点は、(1)残液や残血等を完全にふきとりにくい、(2)キャップを栓本体に被冠するときに、環状凸部、或いは、凸円弧状面が、キャップの中央の孔にいれにくい、(3)栓体の標的が小さいので、注入口を穿刺しずらい、(4)栓体が上面に向けて湾曲している場合、栓体にスリットを形成した混注部に鈍針を穿刺する際、栓体の材質及びスリットの幅によっては穿刺しづらい点である。
[ルアーアダプター]
本発明が解決しようとする問題点は、薬液の少量注入を行う際に、微量注入が困難な点である。
そこで本発明者は以上の課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
[1]本発明は、ハウジング(2)、ポート(3)、栓体(5)及びキャップ(10)とを有し、前記ハウジング(2)、前記ポート(3)、前記栓体(5)及び前記キャップ(10)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、前記側部方向は、天面部と底面部とを有し、
前記ハウジング(2)の天面部にポート(3)を突設し、当該ポート(3)の天面部に栓体(5)を装着し、当該栓体(5)の天面部にキャップ(10)を被冠し、
前記キャップ(10)の天面部の略中央部に、開口部(11)を形成し、
前記栓体(5)の天面部から突起(6)を***するように突設し、
当該突起(6)の水平断面を、長径(L)と短径(S)を組み合わせた略矩形状に形成し、
前記突起(6)の前記短径(S)の略中央部に前記長径(L)と略90°交差するスリット(SL)を形成し、
前記キャップ(10)の開口部(11)は、前記栓体(5)の突起(6)の水平断面形状に合致した形状に形成し、
前記栓体(5)の突起(6)の外周(OW)と前記キャップ(10)の内壁面(IW)とが接触しないように、これらの間にスペース(SP)を形成した混注部材(1)を提供する。
[2]本発明は、前記スペース(SP)は、0.05mm〜0.1mmに形成し、
前記突起(6)の高さ(H)は、0.3〜0.6mmに形成し、
前記突起(6)の面積は、前記栓体(5)の天面部の全面積に占める面積(S)に対して、10%から20%に形成した[1]に記載の混注部材(1)を提供する。
[3]本発明は、[1]に記載の混注部材(1)と、ニードルレスアダプター(20)とを有し、
当該ニードルレスアダプター(20)は、ロックタイプシリンジ(21)とこれと着脱可能なルアーアダプター(31)とを有し、
前記ルアーアダプター(31)は、本体(32)と、ルアー部(33)と、接続部(34)とを有し、
前記本体(32)、ルアー部(33)及び接続部(34)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、
前記本体(32)の長手方向前方部に細径のルアー部(33)を形成し、
長手方向中腹部に長手方向に沿って翼状のリブ(35)を複数個突設し、
長手方向後方部に接続部(34)を形成し、
長手方向中腹部と長手方向前方部との間の側部方向に係合部(36)を形成した医療用具を提供する。
[4]本発明は、前記シリンジ(21)は、本体(22)とロック部(23)とから構成され、
前記本体(22)とロック部(23)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、
前記ロック部(23)の内面には、接続部(24)が形成され、
当該接続部(24)は、前記ルアーアダプター(31)の長手方向後方部に形成された接続部(34)と、螺旋状または縦方向の突起と溝部からなる接続手段により接続できるように形成した[3]に記載の医療用具を提供する。
[5]本発明は、前記ルアーアダプター(31)の係合部(36)は、前記混注部材(1)のキャップ(10)の天上壁(14)に係止できる係合部(36)であり、
当該係合部(36)は、板状の形態を有し、
前記混注部材(1)の前記キャップ(10)の係合部(12)は、前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を固定できる係合部(12)であり、
当該係合部(12)は、
(A1)二個の突起(10T)の間に空間(10S)を形成し、当該空間(10S)に前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を係合して固定することができる形態を有し、当該形態を前記キャップ(10)の開口部(11)を挟んで180°の間隔をあけて対向するように一対形成し、または
(A2)前記二個の突起(10T)と空間(10S)に代えて、前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を係合して固定することができる細長い溝の形態を有し、当該形態を前記キャップ(10)の開口部(11)を挟んで180°の間隔をあけて対向するように一対形成した係合部である[3]または[4]に記載の医療用具を提供する。
[6]本発明は、前記ルアーアダプター(31)の本体(32)内に、長手方向後方部から前方部に向けて先細りの液体流通路(37)を形成し、前記ルアー部(33)内に前記先細りの液体流通路(37)の一番細径の部分と連通する極細の液体流通路(38)を形成し、
当該極細の液体流通路(38)の内径(ID)を0.6〜1.0mm、
前記ルアー部(33)の最大外径(OD)を4.30〜4.60mmに形成した[3]から[5]のいずれか1項に記載の医療用具を提供する。
本発明の混注部材1は、栓体5天面に突起6を形成し、当該突起6の水平断面長径Lと短径Sを組み合わせた略矩形状に形成し、前記短径Sの略中央部に長径Lと略90°交差するスリットSLを形成し、キャップ10に前記栓体5の突起6の水平断面形状に合致した開口部11を形成し、栓体5の突起6外周OWと前記キャップ10の内壁面IWが接触しないようにスペースSPを形成することにより、
(1)ルアーアダプター31のルアー部(注入口33の挿入(穿刺、装着)時に、シール性(液密性)が高く、液体のリークが発生しにくい
(2)ルアーアダプター31のルアー部(注入口33を挿入(穿刺、装着)入しやすい。
)栓体5天面を拭き易い。
)キャップ10を栓体5に被冠するときに、キャップ10の開口部11を、栓体5突部6にいれやすい。
本発明の医療用具を構成するルアーアダプター31は、前記ルアー部(注入口)33の極細の液体流通路38の内径を0.6〜1.0mm(極細)に形成することにより、薬液の微量注入を容易に行うことができる。
図1は本発明の混注部材1の概略図(一部切欠断面図)、図2は図1の平面図、図3は図1の一部拡大図、図4は図2の一部拡大図[(A)は平面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は(A)のA−A断面図]、図5は栓体の一部拡大図[(A)は平面図、(B)は(A)のC−C断面図]である。図6は本発明のルアーアダプター11の概略図(平面図)、図7は図6のD−D線断面図、図8は図6の左側面図、図9は本発明のニードルレスアダプター20の概略図[(A)はシリンジ21の概略図、(B)は(A)の底面図、(C)はルアーアダプター31の概略図、(D)は(C)の底面図]、図10はニードルレスアダプター20の組立図、図11は混注部材1とニードルレスアダプター20の使用状態図である。
[混注部材1]
混注部材1はハウジング2、ポート3、栓体5及びキャップ10とを有し、これらのハウジング2、ポート3、栓体5及びキャップ10は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、長手方向は前方部と後方部とを有し、側部方向は、天面部と底面部とを有する。
本発明の混注部材1は、ポート3の天面部に、栓体5を装着し、栓体5の天面部にキャップ10を被冠したものであって、当該栓体5の天面部から突起6を***するように突設ている。当該突起6の水平断面は、長径Lと短径Sを組み合わせた略矩形状に形成され、前記短径Sの略中央部に長径Lと略90°交差するスリットSLを形成している。前記キャップ10に、前記栓体5の突起6の水平断面形状に合致した開口部11を形成し、前記栓体5の突起6の外周OWと前記キャップ10の内壁面IWが、接触しないように、スペースSPを形成したものである。
[栓体5]
栓体5の突起6の水平断面は、長径Lと短径Sを組み合わせた「略矩形状」であれば何でも良い。「略矩形状」とは、単に長径Lと短径Sの組み合わせのみではなく、図4、図5に例示するように、短径S側の中央部付近を若干丸く膨らませた形状も含む。また同図4、図5に例示するように、角部(四隅)も丸みを帯びた形状にするのが良い。スリットSLは、長径L側と略90度交差するように、短径S側の中央部付近を縦断するように形成される。またスリットSLは、ルアー部33(注入口33)を挿入可能な形態(例えば上端(天面)から縦断面の途中に亘って形成されているものあるいは縦断面の上端(天面)から下端(底面)に亘って形成されたもの等)であれば何でも良い。
スペースSPは、0.05mmから0.1mmに形成することにより、栓体5の突起6をキャップ10の開口部11に入れやすくなる。あまりスペースSPが大きくなりすぎると、突起6の水平断面(穿刺の標的)が小さくなりすぎるので、好ましくない。逆にあまりスペースSPが小さくなりすぎると、キャップ10を栓体5に被冠するときに、キャップ10の開口部11が、栓体5の突部6にいれにくくなるので好ましくない。
突起6の高H(栓体5天面からの高さ)は、0.3〜0.6mmに形成するのが良い。あまり大きく(高く)なりすぎると、使用中に外気の汚染されやすくなるので好ましくない。逆に、あまり小さく(低く)なりすぎると、残液や残血等を完全にふきとりにくくなるので好ましくない。
また突起6の大きさ(面積)S(栓体5天面の全面積に占める割合)は、10%から20%に形成するのが良い。あまり大きくなりすぎると、キャップ10を栓体5に被冠するときに、キャップ10の開口部11が、栓体5の突部6にいれにくくなるので好ましくない。逆に、あまり小さくなりすぎると、穿刺の標的が小さくなるので好ましくない。
[キャップ10]
当該キャップ10の天面部に、ルアーアダプター31のリブ35先端を固定できる係合部12を形成している。キャップ10の天上壁14に、ルアーアダプター31の係合部36を係止できるように形成している。
すなわちキャップ10は図1から図4に例示するように、円筒状の側壁13と板状の天上壁14より構成され、側壁13の天面に係合部12が形成され、板状の天上壁14に開口部11が形成されている。
図4の例示では、係合部12として、二個の突起10Tの間に空間10Sを形成し、当該空間10Sにルアーアダプター31のリブ35の長手方向前方部を係合して固定することができる形態を有し、当該形態を前記キャップ10の開口部11を挟んで180°の間隔をあけて対向するように一対形成している。
係合部12はルアーアダプター31のリブ35を、係合して固定することができれば、形態は何でも良く、例えば、細長い溝等であっても良い。
また開口部11は、栓体5の突起6の水平断面形状に合致させて長辺と短辺を有するいわゆる「略矩形状」として形成されている。
またポート3に装填される栓体5は、ルアーアダプター31のルアー部33(注入口33)を挿入可能なスリットSL付きの栓体5であれば何でも良い。
また図1の例示では、栓体5はポート3の内部に配置されているが、ポート3の下部に配置(厳密にいえば、ポート3下部とハウジング2の上段部との間)しても良い。
ポート3とキャップ10は係合部4、15(具体的には、突起と溝で、相互に入れ替わっても良い)により係合される。
[ニードルレスアダプター20とルアーアダプター31]
図6から図10は本発明の混注部材1に装着されるニードルレスアダプター20(シリンジ21とルアーアダプター31より構成される)の概略図で、シリンジ21は、ルアーアダプター31を着脱できるように形成されている。
シリンジ21は筒状の本体22と円筒状のロック部23とから構成され、本体22とロック部23は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有する。
ロック部23の内面には、接続部24が形成され、接続部24は、ルアーアダプター31の長手方向後方部に形成された接続部34と、螺旋状または縦方向の突起と溝部からなる接続手段により接続できるように形成している。
ルアーアダプター31は、本体32と、ルアー部33と接続部34とを有し、本体32と、ルアー部33と接続部34は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有する。
本体32の長手方向前方部に細径のルアー部33を形成し、長手方向中腹部に長手方向に沿って翼状のリブ35を複数個突設し、長手方向後方部に接続部34を形成し、長手方向中腹部と長手方向前方部との間の側部方向に係合部36を形成している。
ルアーアダプター31は、前記本体32内に、後方から前方に向けて先細りの液体流通路37が形成され、前記ルアー部33内に前記先細りの液体流通路37の一番細径の部分と連通する極細の液体流通路38が形成されている。
前記ルアー部33の極細の液体流通路38の内径IDを0.6〜1.0mm(極細)に形成することにより、薬液の微量注入を容易に行うことがきる。あまり小さいと流量の確保が難しく、また成形時、部品にヒケ(成形品の表面に生じるくぼみ)が発生しやすく、金型強度も低下するので好ましくない。1.0mmを超えると薬液の微量注入が困難となるから好ましくない。
また当該ルアー部33の最大外径ODを4.30〜4.60、好ましくは4.35〜4.40mmに形成することにより、栓体5との接続及びメスルアーコネクターとの接続が可能となる。
また本体32の側部に把手として複数のリブ35が形成されている。図8の例示では、略90°間隔で4個のリブ35が形成されている。図6から図8の例示では、リブ35は翼状に形成されているが、リブ35の形態もなんでも良く、混注部材1の係合部12に係合できる形態であれば何でも良い。
ルアーアダプター31は、本体32の下部に、係合部36を形成している。
図6、7の例示では、係合部36は、矩形の板状に形成しているが、前記混注部材1の天上壁14に係合して固定できる形態であれば何でも良く、略楕円の板状等に形成しても良い。また本体32への形成位置も同本体32の略中腹部から下部の間であれば、どこでも良い。
[使用方法]
混注部材1は、シリンジ21とルアーアダプター31からなるニードルレスアダプター20とともに使用することができる。図10から図11を参照にして、混注部材1とニードルレスアダプター20の使用方法の一例について説明する。
(1)図10のようにシリンジ21にルアーアダプター31を装着する。シリンジ21のロック部23に、ルアーアダプター31の接続部34を接続する。
(2)図11[(A)は挿入前、(B)は挿入後、90°回転前]のようにルアーアダプター31のルアー部33(注入口)を栓体5に挿入し、ルアーアダプター31を90°回転させ、リブ35先端部を、混注部材1の係合部12に係合し、係合部36を混注部材1の上部壁14と栓体5の天面の間に係止する。(図11(C)参照、同(D)は(C)を90°回転させた方向から見た断面図)さらに詳述すれば係合部36は、栓体5を上から下に押圧した状態で、混注部材1の上部壁14と栓体5の天面の間に確実に係止される。
これにより、ルアーアダプター31を動かないように、混注部材1に装着した状態で、薬液を注入することができる。
本発明の混注部材1の概略図(一部切欠断面図) 図1の平面図 図1の一部拡大図 図2の一部拡大図[(A)は平面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は(A)のB−B断面図] 栓体の一部拡大図[(A)は平面図、(B)は(A)のC−C断面図] ルアーアダプター11の概略図(平面図) 図6のD−D線断面図、(A)はシリンジ21の概略図、(B)は(A)の底面図、(C)はルアーアダプター31の概略図、(D)は(C)の底面図 図6の左側面図 ニードルレスアダプター20の概略図 ニードルレスアダプター20の組立図 混注部材1とニードルレスアダプター20の使用状態図[(A)は挿入前、(B)は挿入後、90°回転前、(C)は挿入後、90°回転後、(D)は(C)を90°回転させた方向から見た断面図]
符号の説明
1 混注部材
2 ハウジング
3 ポート
4 係合部
5 栓体
6 (栓体)突起
10 キャップ
11 開口部
12 係合部
13 側壁
14 天上壁
15 係合部
10T (キャップ)突起
10S (キャップ)空間
20 ニードルレスアダプター(ルアーアダプター)
21 シリンジ
22 本体
23 ロック部
24 接続部
25 注入口
31 ルアーアダプター
32 本体
33 ルアー部(注入口)
34 接続部
35 リブ
36 係合部
37 先細りの液体流通路
38 極細の液体流通路

Claims (6)

  1. ハウジング(2)、ポート(3)、栓体(5)及びキャップ(10)とを有し、前記ハウジング(2)、前記ポート(3)、前記栓体(5)及び前記キャップ(10)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、前記側部方向は、天面部と底面部とを有し、
    前記ハウジング(2)の天面部にポート(3)を突設し、当該ポート(3)の天面部に栓体(5)を装着し、当該栓体(5)の天面部にキャップ(10)を被冠し、
    前記キャップ(10)の天面部の略中央部に、開口部(11)を形成し、
    前記栓体(5)の天面部から突起(6)を***するように突設し、
    当該突起(6)の水平断面を、長径(L)と短径(S)を組み合わせた略矩形状に形成し、
    前記突起(6)の前記短径(S)の略中央部に前記長径(L)と略90°交差するスリット(SL)を形成し、
    前記キャップ(10)の開口部(11)は、前記栓体(5)の突起(6)の水平断面形状に合致した形状に形成し、
    前記栓体(5)の突起(6)の外周(OW)と前記キャップ(10)の内壁面(IW)とが接触しないように、これらの間にスペース(SP)を形成したことを特徴とする混注部材(1)。
  2. 前記スペース(SP)は、0.05mm〜0.1mmに形成し、
    前記突起(6)の高さ(H)は、0.3〜0.6mmに形成し、
    前記突起(6)の面積は、前記栓体(5)の天面部の全面積に占める面積(S)に対して、10%から20%に形成したことを特徴とする請求項1に記載の混注部材(1)。
  3. 請求項1に記載の混注部材(1)と、ニードルレスアダプター(20)とを有し、
    当該ニードルレスアダプター(20)は、ロックタイプシリンジ(21)とこれと着脱可能なルアーアダプター(31)とを有し、
    前記ルアーアダプター(31)は、本体(32)と、ルアー部(33)と、接続部(34)とを有し、
    前記本体(32)、ルアー部(33)及び接続部(34)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、
    前記本体(32)の長手方向前方部に細径のルアー部(33)を形成し、
    長手方向中腹部に長手方向に沿って翼状のリブ(35)を複数個突設し、
    長手方向後方部に接続部(34)を形成し、
    長手方向中腹部と長手方向前方部との間の側部方向に係合部(36)を形成したことを特徴とする医療用具。
  4. 前記シリンジ(21)は、本体(22)とロック部(23)とから構成され、
    前記本体(22)とロック部(23)は、それぞれ長手方向と、当該長手方向と略垂直に交わる側部方向とを有し、前記長手方向は前方部と後方部とを有し、
    前記ロック部(23)の内面には、接続部(24)が形成され、
    当該接続部(24)は、前記ルアーアダプター(31)の長手方向後方部に形成された接続部(34)と、螺旋状または縦方向の突起と溝部からなる接続手段により接続できるように形成したことを特徴とする請求項3に記載の医療用具。
  5. 前記ルアーアダプター(31)の係合部(36)は、前記混注部材(1)のキャップ(10)の天上壁(14)に係止できる係合部(36)であり、
    当該係合部(36)は、板状の形態を有し、
    前記混注部材(1)の前記キャップ(10)の係合部(12)は、前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を固定できる係合部(12)であり、
    当該係合部(12)は、
    (A1)二個の突起(10T)の間に空間(10S)を形成し、当該空間(10S)に前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を係合して固定することができる形態を有し、当該形態を前記キャップ(10)の開口部(11)を挟んで180°の間隔をあけて対向するように一対形成し、または
    (A2)前記二個の突起(10T)と空間(10S)に代えて、前記ルアーアダプター(31)のリブ(35)の長手方向前方部を係合して固定することができる細長い溝の形態を有し、当該形態を前記キャップ(10)の開口部(11)を挟んで180°の間隔をあけて対向するように一対形成した係合部であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の医療用具。
  6. 前記ルアーアダプター(31)の本体(32)内に、長手方向後方部から前方部に向けて先細りの液体流通路(37)を形成し、前記ルアー部(33)内に前記先細りの液体流通路(37)の一番細径の部分と連通する極細の液体流通路(38)を形成し、
    当該極細の液体流通路(38)の内径(ID)を0.6〜1.0mm、
    前記ルアー部(33)の最大外径(OD)を4.30〜4.60mmに形成したことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の医療用具。
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