JP4577206B2 - トレイ型容器 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイ型容器に関するものであり、詳しくは、光学レンズや電子部品の様に、ゴミの付着が許されず、清浄度を維持するためにクリーンルーム内で取扱われる精密物品の搬送に好適なトレイ型容器に関するものである。
従来、清浄度を維持するためにクリーンルーム内で取扱われる光学レンズ、電子部品などの精密物品の搬送は、三方がヒートシールされた2つのフイルム容器を使用して次の様に行われている。先ず、第1のフイルム容器に精密物品の収容後、内部の空気を脱気し、開放部をヒートシールし、更に、その全体を第2のフイルム容器に収容した後、内部の空気を脱気し、開放部をヒートシールする。そして、搬送後は、クリーンルーム等に搬入する前に第2のフイルム容器を開封する。その結果、物品は、ゴミが付着していない奇麗な第1のフイルム容器に格納された状態でクリーンルーム等に搬入することが出来る。
ところが、上記の方法では次の様な問題がある。すなわち、上記の精密物品の収容作業を適当なクリーンルーム内で行うことにより、第1及び第2のフイルム容器の内面および外面をクリーンに維持して、収容作業を終了することが出来るが、空気の脱気と開放部のヒートシールという作業を2度に亘って行う必要があり、作業コストが割高である。
そこで、上記の問題を解決するため、内側にヒートシール層を有する基材部と、この基材部の外側と内側の両面に積層された保護フイルム層とから成る包装用クリーンフイルムが提案されている。斯かる包装用クリーンフイルムは、適当なクリーンルーム内でウエブ状に制作して巻き取ることにより、基材部の外側と内側の両面をクリーンに維持することが出来る。そして、製袋する場合は、一対のウエブ状包装用クリーンフイルムを準備し、各々の内側の面に積層された保護フイルム層を剥離した後、各々を互いに重ね合せてクリーンルーム内へ送給し、両側部をウエブの流れ方向に沿ってヒートシールすると共に幅方向に沿ってヒートシールした後、幅方向に切断する。
特開7−330020公報
ところで、上記の様なフイルム容器の場合、内面および外面のクリーン化のため、ヒートシール層を有する基材部の外側と内側の両面に離剥フイルムとしての保護フイルム層が必要になるため不経済であり、しかも、離剥フイルムの剥離や巻取りのために多数の巻取り機を必要として設備が大掛かりとなる。更に、ウエブ状包装用クリーンフイルムの制作に際しては、フイルムの内面と外面とが外気に曝されたりロールと接触するため、クリーンルームにおいて高度の清浄度を必要とする。
本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであり、その目的は、離剥フイルムの量が少なく、しかも、比較的簡単な設備により、より低コストで清浄度を維持することが出来るトレイ型容器を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、導電層と保護層とが一体成形により積層された積層シートを基材シートに貼り合わせて成る原料シートを使用して容器を構成することにより、物品を収容する際に、剥離シートとして保護層を剥離し、塵埃の付着していない導電層との界面を容器内表面に露出させる様にした。しかも、容器に剛性を付与することにより、エアシャワー等の簡易な操作により、容器の外側表面の塵埃を排除し易くした。そして、容器を積み重ねた際にこれらを嵌合させる構造部を設けることにより、搬送途中における容器外側表面への塵埃の付着を低減する様にした。
すなわち、本発明の要旨は、略平板状の容器本体と略平板状の蓋とから成り且つ清浄度を維持すべき物品を略固定状態で収容し、しかも、多段に積み重ねて使用されるトレイ型の剛性容器であって、前記容器本体および前記蓋は、各々、原料シートを絞り成形して形成され、かつ、当該原料シートとして、導電層と保護層とが一体成形により積層された積層シートを前記保護層が表面に露出する様に基材シートに貼り合わせて成る原料シートを使用することにより、前記容器本体および前記蓋の各内表面には、物品を収容する際に剥離シートとして剥離される前記保護層が配置されており、そして、前記容器本体および前記蓋の各周縁部には、これら容器本体および蓋を結合させると共に、積み重ねた容器同士を嵌合させる溝状の凹凸嵌合部が設けられているを特徴とするトレイ型容器に存する。
本発明のトレイ型容器によれば、導電層と保護層とが一体成形により積層された積層シートを基材シートに貼り合わせて成る原料シートを使用して容器本体および蓋が構成されており、物品を収容する際に、剥離シートとして保護層だけを剥離することにより、塵埃の付着していない導電層との界面を容器内表面に露出させることが出来るため、高度のクリーンルームを必要とせず、一層清浄度の高い状態で物品を収容することが出来る。しかも、剛性容器であるあるため、エアシャワー等によって容器の外側表面の塵埃を容易に排除でき、そして、周縁部に設けられた溝状の凹凸嵌合部によって容器同士を積み重ねることが出来るため、搬送途中における容器の外側表面への塵埃の付着を低減することが出来る。
本発明に係るトレイ型容器の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るトレイ型容器の基本構造を示す斜視図であり、図2は、本発明に係るトレイ型容器の搬送時の使用方法を示す斜視図である。図3は、トレイ型容器の容器本体および蓋の形状を示す平面図である。図4は、容器本体、蓋および剥離シートの断面形状を示す縦断面図であり、図5は、容器本体と蓋で構成される物品の収容空間を示す縦断面図である。図6は、本発明に係るトレイ型容器の製造方法および使用時の剥離シートの剥離による効果を模試的に示す原料シートの断面図である。なお、以下の説明においては、トレイ型容器を「容器」と略記する。
本発明の容器は、図1に符号(1A)で示す様に、トレイ型の剛性容器であり、略平板状の容器本体(1)と略平板状の蓋(2)とから構成される。斯かる容器(1A)は、清浄度を維持すべき物品、例えば、図5に符号(5)で示す光学レンズ或いは電子部品の様な精密部品を略固定状態で収容し、そして、図2に示す様に、多段に積み重ねて搬送や保管に使用される。本発明の容器(1A)は、物品(5)を安全に収容し且つ容器表面の塵埃を容易に除去するため、容器形状を維持し得る程度の剛性を備えており、容器本体(1)及び蓋(2)は、各々、後述の原料シート(3)(図6参照)を絞り成形して形成される。
容器本体(1)は、図1及び図3に示す様に、平面形状を例えば略正方形に形成され、その内側表面(図1において上面)には、物品(5)(例えば小型デジタルカメラのレンズ)を収容するための収容部(15)が多数設けられる。収容部(15)は、物品(5)が例えば上記のレンズの場合、底面側へ凹没する円形の浅穴として形成される。また、容器本体(1)の1つの角部には、後述の剥離シート(4)を剥離する際および蓋(2)を開く際、容器本体(1)を把持するための舌片状の摘み片(12)が張出されている。
蓋(2)は、図1及び図3に示す様に、平面形状を容器本体(1)と同様の例えば略正方形に形成され、その内側表面(図1において下面)には、物品(5)を収容するための収容部(25)が多数設けられる。収容部(25)は、物品(5)が例えば上記のレンズの場合、上面側へ膨出する円形の浅穴として形成される。また、蓋(2)の1つの角部には、後述の剥離シート(4)を剥離する際および蓋(2)を開く際、当該蓋を把持するための舌片状の摘み片(22)が張出されている。
すなわち、容器本体(1)と蓋(2)とは、収容部(15)と収容部(25)の突出方向が相違する点を除き、略同様の形状に形成されており、容器本体(1)の収容部(15)と蓋(2)の収容部(25)とは、相互に対応する位置に設けられており、蓋(2)を閉じた際、これら収容部(15)と収容部(25)とで物品(5)を保持する収容空間を形成する様になされている。
因に、物品(5)の種類によっても異なるが、例えば直径6.5mmのレンズを収容する場合、容器本体(1)及び蓋(2)の各一辺の長さは140〜180mm程度、容器本体(1)及び蓋(2)の各厚さ(側面視した場合の高さ)は6〜10mm程度である。そして、収容部(15)及び収容部(25)は、直径を8〜10mm程度に設計され、容器本体(1)及び蓋(2)に対して80〜120箇所程度設けられる。また、容器本体(1)の収容部(15)の深さは2〜3mm程度、蓋(2)の収容部(25)の深さ(内法高さ)は0.8〜1.2mm程度である。
本発明の容器(1A)においては、取扱い性を高め且つ搬送中などにおける塵埃の付着を低減するため、図1及び図3に示す様に、容器本体(1)及び蓋(2)の各周縁部には、これら容器本体(1)及び蓋(2)を結合させると共に、積み重ねた容器(1A)同士(図2参照)を嵌合させる溝状の凹凸嵌合部(11)及び凹凸嵌合部(21)が設けられる。図1に示す様に、凹凸嵌合部(11)及び凹凸嵌合部(21)は、各々、容器本体(1)及び蓋(2)の各上面側に突出し、下面側が溝に形成された構造部である。
凹凸嵌合部(11)及び凹凸嵌合部(21)は、各々、上記の様に下面側が溝に形成されていることにより、蓋(2)を閉じる際、容器本体(1)の凹凸嵌合部(11)に蓋(2)の凹凸嵌合部(21)が被さる状態に嵌合し、また、図2に示す様に容器(1A)同士を重ねる際、下段の容器(1A)の蓋(2)の凹凸嵌合部(21)に上段の容器(1A)の容器本体(1)の凹凸嵌合部(11)が被さる状態に嵌合する。従って、これら凹凸嵌合部(11)及び凹凸嵌合部(21)により、各容器(1A)をそれぞれ気密に閉じることが出来、また、多数の容器(1A)を積み重ねて一体化することが出来る。
本発明の容器(1A)においては、容器内部、すなわち、収容部(15)及び(25)から成る各収容空間に塵埃の付着していない状態で物品(5)を収容するため、図1に示す様に、容器本体(1)及び蓋(2)の各内面には、物品(5)を収容する際に剥離される剥離シート(4)が配置される。剥離シート(4)は、後述する様に、原料シート(3)から容器本体(1)及び蓋(2)を成形する際にこれらと一体的に成形され、成形後は保護層(34)(図6参照)として容器本体(1)及び蓋(2)の各内面側に位置している。換言すれば、使用前の容器本体(1)及び蓋(2)の各内面には、剥離シート(4)として保護層(34)が配置されている。
次に、本発明の容器(1A)の製造方法および上記の剥離シート(4)の機能について説明する。本発明の容器(1A)は、前述の様に、図6に示す様な原料シート(3)を絞り成形して形成される。容器(1A)の構成材料、すなわち、容器本体(1)及び蓋(2)を構成する原料シート(3)としては、図6に示す様に、導電層(33)と保護層(34)とが一体成形により積層された積層シート(36)を前記の保護層(34)が表面に露出する様に基材シート(3a)に貼り合わせて成る原料シートを使用する。
基材シート(3a)としては、容器本体(1)及び蓋(2)に所要の剛性を付与するため、通常はポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル等のシート、好ましくはポリスチレンのシートが使用される。そして、前述のレンズ用の場合、基材シート(3a)の厚さは、0.3〜2mm程度、好ましくは0.4〜0.6mmに設定される。
積層シート(36)は、後述する方法により少なくとも2種類の樹脂を積層して作製されるが、積層シート(36)の導電層(33)は塵埃の付着を低減するために設けられる。導電層(33)を構成する樹脂としては、上記の基材シート(3a)と同様の樹脂に帯電防止剤を配合したものが使用される。帯電防止剤は、対象樹脂に配合してアロイ化して使用される高分子型帯電防止剤であり、斯かる帯電防止剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、ポリエーテルポリアミド、ポリエステル、ポリエステルポリアミド等が挙げられる。上記の帯電防止剤の配合量は、樹脂当たりの割合として、通常5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%である。また、導電層(33)の厚さは、帯電防止機能を発現し得る厚さであれば特に制限はないが、性能およびコストの観点から、通常は20〜50μm、好ましくは20〜30μmに設定される。
一方、積層シート(36)の保護層(34)は、前述の様に、使用時に剥離シート(4)として剥離される樹脂層であり、保護層(34)を構成する樹脂としては、剥離する際の取扱い容易性の観点から、柔軟な各種のポリオレフィン系樹脂、好ましくはポリエチレンが挙げられる。そして、保護層(34)の厚さは、通常は60〜100μm程度、好ましくは70〜85μmに設定される。
図6(a)に示す上記の積層シート(36)は、通常、導電層(33)を構成する上記の樹脂と、保護層(34)を構成する樹上記の脂とを共押出成形することにより製造される。共押出成形は、多層押出ダイを使用した多層押出成形、所謂Tダイ法であり、斯かる成形法としては、シングルマニホールドダイを使用してダイの手前で各材料を併合するフィールドブロック法、マルチマニホールドダイを使用してダイ内部で各材料を併合するダイ内接着方式、マルチスロットダイを使用したダイ外接着方式などが挙げられる。
また、上記の多層構造の積層シート(36)は、共押出しインフレーション法にて得られたチューブ状の積層シートを加工して製造することも出来る。すなわち、環状ダイから複数種の原料樹脂を実質的に延伸が起こらない様に共押し出しし、エアーリングの間を通過させて冷却空気で冷却した後、安内板に積層シートの円筒体を通して巻取ロールに供給することにより、平坦に折り畳んだ状態で巻き取り、更に、巻取ロールから繰り出した積層シートを折り畳み部分で切断することにより、面状のシートに作製することが出来る。
原料シート(3)は、上記の様に、共押出成形法、インフレーション法などの一体成形法により導電層(33)と保護層(34)とが積層された積層シート(36)を基材シート(3a)に貼り合わせて製造される。基材シート(3a)への積層シート(36)の貼り合わせにおいては、ドライラミネーション又は熱ラミネーションにより、保護層(34)が表面に露出する様に積層シート(36)を貼り合わせる。すなわち、基材シート(3a)の一面側に導電層(33)が配置される様に積層シート(36)を貼り合わせる。
なお、積層シート(36)においては、基材シート(3a)と積層シート(36)との接着力を高めるため、保護層(34)と反対側の導電層(33)の表面に更にポリスチレンから成る接着層を設けてもよい。すなわち、積層シート(36)は、3層構造であってもよい。その場合、上記の接着層の厚さは、20〜50μm程度、好ましくは20〜35μmに設定される。
上記の様にして原料シート(3)を製造した後は、当該原料シートを成形機に装入し、図6(b)に示す様に、積層シート(36)が容器本体(1)及び蓋(2)のそれぞれ内側となる様に絞り成形を施すことにより、容器本体(1)並びに蓋(2)を成形する。その結果、得られた容器(1A)において、容器本体(1)及び蓋(2)の各内表面には、物品(5)を収容する際に剥離シート(4)として剥離される保護層(34)が配置される。
本発明の容器(1A)の使用方法は次の通りである。すなわち、清浄な状態の物品(5)として例えば前述のレンズをクリーンルームにおいて包装する場合、先ず、容器(1A)、換言すれば、容器本体(1)と蓋(2)をクリーンルームに搬入する。その際、本発明の容器(1A)は、剛性を備えているため、エアーシャワーを通過させることにより、表面に付着した塵埃をある程度簡単に除去することが出来る。
次いで、容器(1A)に物品(5)を収容する場合は、図4及び図6(c)に示す様に、容器本体(1)、蓋(2)とも、それぞれ内側表面に配置された積層シート(36)の保護層(34)、すなわち、剥離シート(4)を剥離する。その際、容器本体(1)については、容器本体(1)の摘み片(12)と剥離シート(4)の摘み片(42)とを把持して剥離シート(4)を引き剥がす。また、同様に、蓋(2)については、蓋(2)の摘み片(22)と剥離シート(4)の摘み片(42)とを把持して剥離シート(4)を引き剥がす(図1参照)。これにより、容器本体(1)、蓋(2)とも、その内側表面を全く汚染されていない清浄な面にすることが出来る。
すなわち、本発明の容器(1A)においては、導電層(33)と保護層(34)とが一体成形により積層された積層シート(36)を基材シート(3a)に貼り合わせて成る原料シート(3)を使用して構成されているため、物品(5)を収容する際、剥離シート(4)として保護層(34)を剥離し、塵埃の付着していない導電層(33)との界面を容器内表面に露出させることが出来る。従って、剥離シート(4)の剥がされた容器本体(1)の収容部(15)に物品(5)を投入し、剥離シート(4)の剥がされた蓋(2)を閉じることにより、清浄度の極めて高い収容空間に物品を収容することが出来る。なお、容器本体(1)に蓋(2)を組み付けた場合、凹凸嵌合部(11)、(21)の嵌合により、容器内部を気密に封止できる。
容器(1A)に物品(5)を収容した後は、図2に示す様に、適宜の数の容器(1A)を1ロットに纏めて搬送する。その際、クリーンルーム内において、下段の容器(1A)の蓋(2)の凹凸嵌合部(21)を上段の容器(1A)の容器本体(1)の凹凸嵌合部(11)の裏面に嵌合させ、容器(1A)を多段に積み重ねることにより、最上下の段の容器(1A)以外の各容器(1A)の外表面を比較的清浄な状態に維持できる。従って、搬送後、レンズを使用する組立レイン(クリーンルーム)等に上記の容器(1A)を搬入する際、容器(1A)のロットの外周側を空気洗浄するだけで、清浄な状態で搬入できる。
上記の様に、本発明の容器(1A)によれば、略外気に触れることのない一体成形により導電層(33)と保護層(34)とが積層された積層シート(36)を基材シート(3a)に貼り合わせて成る原料シート(3)を使用して容器本体(1)及び蓋(2)が構成されており、物品(5)を収容する際に、剥離シート(4)として保護層(34)だけを剥離することにより、塵埃の付着していない導電層(33)表面を容器内表面に露出させることが出来、完全にクリーンな収容空間(収容部(15)、(25)から成る空間)を構成できるため、高度のクリーンルームを必要とせず、一層清浄度の高い状態で物品(5)を収容することが出来る。そして、本発明の容器(1A)は剛性容器であるあるため、エアシャワー等によって外側表面の塵埃を容易に排除できる。しかも、容器本体(1)及び蓋(2)の周縁部に設けられた凹凸嵌合部(11)、(21)によって容器同士を積み重ねることが出来るため、搬送途中における容器(1A)の外側表面への塵埃の付着を低減することが出来る。
本発明に係るトレイ型容器の基本構造を示す斜視図である。 本発明に係るトレイ型容器の搬送時の使用方法を示す斜視図である。 トレイ型容器の容器本体および蓋の形状を示す平面図である。 容器本体、蓋および剥離シートの断面形状を示す縦断面図である。 容器本体と蓋で構成される物品の収容空間を示す縦断面図である。 本発明に係るトレイ型容器の製造方法および使用時の剥離シートの剥離による効果を模試的に示す原料シートの断面図である。
符号の説明
1A:トレイ型容器
1 :容器本体
11:凹凸嵌合部
12:摘み片
15:収容部
2 :蓋
21:凹凸嵌合部
22:摘み片
25:収容部
3 :原料シート
3a:基材シート
33:導電層
34:保護層(剥離シート)
36:積層シート
4 :剥離シート
42:摘み片
5 :物品(レンズ)

Claims (2)

  1. 略平板状の容器本体と略平板状の蓋とから成り且つ清浄度を維持すべき物品を略固定状態で収容し、しかも、多段に積み重ねて使用されるトレイ型の剛性容器であって、前記容器本体および前記蓋は、各々、原料シートを絞り成形して形成され、かつ、当該原料シートとして、導電層と保護層とが一体成形により積層された積層シートを前記保護層が表面に露出する様に基材シートに貼り合わせて成る原料シートを使用することにより、前記容器本体および前記蓋の各内表面には、物品を収容する際に剥離シートとして剥離される前記保護層が配置されており、そして、前記容器本体および前記蓋の各周縁部には、これら容器本体および蓋を結合させると共に、積み重ねた容器同士を嵌合させる溝状の凹凸嵌合部が設けられているを特徴とするトレイ型容器。
  2. 基材シートが、ポリスチレンから成る厚さ0.2〜2mmのシートである請求項1に記載のトレイ型容器。
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