JP4574477B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関し、特に、光偏向器から生じる熱により光学素子が変形することを抑制することのできる光走査装置及び画像形成装置に関する。
近年、デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置では、画像形成の方法・方式としていわゆる電子写真方式が用いられている。電子写真方式の画像形成装置では、光走査装置から感光体に光ビームを照射することで感光体上に静電潜像を形成し、これをトナー現像し、記録紙に転写することで画像を出力する。
特に、光走査装置では、光源からの光ビームを光偏向器に設けられたポリゴンミラーにより偏向走査し、偏向された光束をfθレンズ等の走査結像光学素子を用いて被走査面である感光体に向けて集光させることで光スポットを形成し、該光スポットにより感光体を走査する。
このような画像形成装置において形成される画像の良否は、光走査の良否に影響される。この光走査の良否は光走査装置での主走査方向や副走査方向の走査特性に依存するので、光走査装置の走査特性は形成画像の良否に大きな影響を与えるものといえる。
主走査方向の走査特性としては、例えば光走査の等速性が挙げられる。光偏向手段としてポリゴンミラー(回転多面鏡)を用いる場合、光束の偏向は等角速度的に行われる。なので、fθ特性を持つ走査結像光学系を用いることで、光走査の等速性の実現を図っている。
しかし、走査結像光学系に要請される他の性能との関係もあって、完全な(理想的な)fθ特性を実現することは容易でない。そのため、実際の光走査においては、光走査が完全に等速的に行われることはなく、理想の等速走査からズレた光走査がなされている。
また、副走査方向の走査特性には、走査線曲がりや走査線の傾きが挙げられる。走査線とは、被走査面である感光体上での光スポットの移動軌跡であり、直線であることが理想とされる。走査線曲がりとは、この走査線が副走査方向に湾曲してしまう現象である。また、走査線の傾きは、走査線が副走査方向に対して直交せずに傾いてしまう現象であり、走査線曲がりの一種である。
これらは、光走査装置の各光学素子やメカ部品の加工誤差や取り付け誤差に起因する。また、走査結像光学系として結像ミラーを用い、結像ミラーへの入射方向と反射方向との間で偏向光束の副走査方向に角度をもたせた場合には原理的に走査線曲がりの発生を避けられない。また、走査結像光学系をレンズ系として構成する場合でも、副走査方向に分離した複数の光スポットで光走査するマルチビーム走査方式では走査線曲がりの発生が不可避である。
出力画像がいわゆるモノクロである画像形成装置の場合には、単一の光走査装置により書き込み処理がなされるので、走査線曲がりや等速性の不完全さ(理想の等速走査からのずれ)がある程度抑えられていれば、形成された画像に目視で分かるほどの歪みは生じない。だが、それでも、このような画像の歪みが少ないに越したことはない。
他方、マゼンタ・シアン・イエローの3色、あるいはこれに黒を加えた4色の画像をトナー画像(色成分画像)として各感光体上に形成し、これらの色成分画像を重ね合わせることにより合成的にカラー画像を形成するカラー対応の画像形成装置の場合には、各色成分毎で走査線位置のばらつきや走査線の曲がり具合、傾きが異なると、形成されたカラー画像に色ずれが発生し出力画像の劣化、異常化が生じてしまう。
このような形成画像に悪影響を与える走査線曲がりや走査線傾きを解決する技術として、長尺レンズの複数の支点を支持点として湾曲させたり副走査方向に傾けさせたりすることで走査線曲がり、走査線傾きを補正する光走査装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、カラー対応の画像形成装置のように各感光体上のトナー画像を重ね合わせることで画像を形成する画像形成装置の場合、感光体ドラムの偏心や径のばらつきによる潜像形成から転写までの時間や各色感光体間隔の差異や記録紙を搬送する搬送ベルトの速度変動や蛇行によって、各トナー像の副走査方向のレジストずれが生じる。このレジストずれは、形成画像の色ずれや色変わりなどの画像品質劣化の原因となるものである。同様に、光走査装置においても、感光体に形成する静電潜像の主走査倍率および書き込み位置を正確に合わせなければ、レジストずれが生じてしまう。
このレジストずれを解決する技術として、転写ベルト上に形成されたレジストずれ検出パターンを装置の立ち上げ時やジョブ間などで定期的に検出し、副走査方向については、ポリゴンミラー1面おきで書き出しのタイミングを合わせることにより先頭ラインの位置を補正し、主走査方向については、走査始端で発生される同期検知信号からのタイミングを調節することにより書き出し位置を補正する光走査装置が提案されている(例えば、特許文献2、3)。
また、特許文献4では、走査始端から走査終端に至る走査時間を検出することにより画素クロックの周波数を合わせることなどにより各色間の全幅倍率を合わせる画像形成装置が提案されている。
ところで、近年では、走査特性の向上のために、非球面に代表される特殊な面を持つ走査結像光学系が利用されている。これらの走査結像光学系は、特殊な面を容易に形成でき、且つ低コストな樹脂材料を原材料として構成されている。
走査結像光学系として代表的なfθレンズ等の走査結像レンズは一般に、副走査方向におけるレンズ不用部分(偏向光束が入射しない部分)をカットし、主走査方向に長い短冊形レンズとして形成される。走査結像レンズは、配設位置が光偏向手段であるポリゴンミラーから離れるほど主走査方向のレンズ長さを大きくする必要があり、そのため100ミリ〜250ミリ以上の長さをもつ長尺レンズ形状となる。
樹脂材料で形成される結像光学系は、周囲温度や湿度の変化の影響により光学特性が変化しやすい。なので、このような長尺レンズ形状を持つ走査結像レンズ、外界の温度変化によりレンズ内の温度分布が不均一となると、反りを生じて副走査方向に弓なりな形状となってしまう。このような長尺レンズの反りは走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる。
なので、例えばカラー画像形成装置において数十枚のカラー画像を連続出力する場合、光偏向器のポリゴンミラーの駆動による熱が走査結像光学系に伝わることで走査結像光学系の光学特性が変化してしまうので、各光走査装置の書き込む走査線の湾曲具合や等速性が次第に変化し、走査線曲がり・走査位置ずれに起因する色ずれが生じ、初期に得られたカラー画像と終期に得られたカラー画像の色合いがまったく異なったものになってしまうことがある。
特開2002−258189号公報 特開2001−253113号公報 特開2003−154703号公報 特開平9−58053号公報
このレンズの反りはレンズ内部の温度分布が不均一になることにより生じるので、レンズ内部の温度分布発生が抑制されるような構成であれば、上記の問題の発生を抑制することができる。
しかし、上述の特許文献1〜4において提案されている技術は、レンズ内部の温度分布が不均一になることを抑制することを目的とはしていない。
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであり、走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる走査結像光学系内部の不均一温度分布の発生を抑制することのできる光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、光ビームを出力する光源と、前記光ビームを偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面に集光させる結像光学系と、前記光源と前記光偏向器と前記結像光学系とを収納するハウジングと、を有する光走査装置において、前記ハウジングには、前記光偏向器と直に接触して支持する複数の光偏向器支持部と、前記結像光学系の底面を支持する結像光学系支持部と、が設けられており、前記結像光学系は樹脂製であり、前記結像光学系支持部から最も近い位置にある光偏向器支持部は複数あり、該複数の光偏向器支持部から前記結像光学系支持部までの各々の距離が略同一であることを特徴とする。
請求項1記載の発明により、光偏向器から生じた熱が結像光学系に対称に伝わるので、走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる走査結像光学系内部の不均一温度分布の発生を抑制することが可能となり、精度の良い画像形成を実現することができる。
請求項2記載の発明は、光ビームを出力する光源と、前記光ビームを偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面に集光させる結像光学系と、前記光源と前記光偏向器と前記結像光学系とを収納するハウジングと、を有する光走査装置において、前記ハウジングには、前記光偏向器と直に接触して支持する複数の光偏向器支持部と、前記結像光学系の底面を支持する複数の結像光学系支持部と、が設けられており、前記結像光学系は樹脂製であり、前記複数の結像光学系支持部のうちの第1の結像光学系支持部と、該第1の結像光学系支持部から最も近い位置にある前記複数の光偏向器支持部のうちの第1の光偏向器支持部との距離は、前記複数の結像光学系支持部のうちの第2の結像光学系支持部と、該第2の結像光学系支持部から最も近い位置にある前記複数の光偏向器支持部のうちの第2の光偏向器支持部との距離と略同一であることを特徴とする。
請求項2記載の発明によっても、請求項1と同様に、走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる走査結像光学系内部の不均一温度分布の発生を抑制することが可能となり、精度の良い画像形成を実現することができる。
請求項記載の発明は、請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光偏向器は、前記光ビームが通過する開口窓と、前記開口窓に嵌め込まれた透明な光学部材を備えたカバー部材により、空間的に遮蔽されていることを特徴とする。
請求項記載の発明により、副走査方向の温度偏差を抑制することが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項記載の光走査装置において、前記透明な光学部材は、光束の入射面及び射出面が平面であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項またはに記載の光走査装置において、前記ハウジングを構成する材質の熱伝導率は、前記光偏向器の前記ハウジングと接合する接合面を構成する材質の熱伝導率よりも低いことを特徴とする。
請求項記載の発明により、温度偏差の発生をさらに抑制することが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置において、前記ハウジングを構成する材質の熱伝導率は、前記結像光学系を構成する材質の熱伝導率よりも高いことを特徴とする。
請求項記載の発明により、温度偏差の発生をさらに抑制することが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置において、前記光源から出力される前記光ビームの波長は500nm以下であることを特徴とする。
請求項記載の発明により、被走査面上におけるビームスポット径を小さくし、形成画像の高密度化を達成することができる。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置において、前記光源は、被走査面を複数の光ビームが同時に走査するマルチビーム光源であることを特徴とする。
請求項記載の発明により、マルチビーム光源でないものと比較して、画像形成の出力速度を上げる、あるいは、偏向器の回転速度を下げる事ができ、偏向器による消費電力を低減できる。また、発熱量も下げることができる。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置を有する画像形成装置である。
請求項10記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、タンデム型の画像形成装置であることを特徴とする。
請求項10記載の発明により、色ずれが少なく、良好なカラー画像を形成できる画像形成装置を実現できる。
請求項11記載の発明は、請求項または10に記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、ネットワーク通信機能を有することを特徴とする。
本発明により、光偏向器から生じた熱が結像光学系に対称に伝わるので、走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる走査結像光学系内部の不均一温度分布の発生を抑制することが可能となり、精度の良い画像形成を実現することができる。また、副次的な効果として、印刷ジョブ中の補正工程(レジストずれ検出パターン作成〜補正、再度検出パターン作成〜補正チェック)を行う回数を低減することが可能になり、生産性の向上やずれ補正工程でのトナー消費量の低減、消費電力の低減を図ることができる。
以下、本発明に係る光走査装置及び画像形成装置について、実施の形態に即して説明する。
<光走査装置>
まず、図1を参照して、光走査装置の構成について説明する。図1は、4つの感光体ドラムを走査する光走査装置10の斜視図である。図1に示すように、本実施形態の光走査装置10は、4つの感光体ドラム11Y〜K(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を2分し、単一の2層構造ポリゴンミラー13の対向する側から各色毎の光ビームを入射して偏向走査することで、相反する方向にある感光体ドラム11に静電潜像を形成する対向走査方式を採用している。
偏向走査の対象となる4つの感光体ドラム11Y〜Kは、転写ベルト12(搬送ベルト)上に、転写体である記録紙の移動方向に沿って等間隔で配列される。この転写体に異なる色のトナー像を順次転写し、各色トナー像を重ね合わせることでカラー画像が形成される。
なお、本実施形態の光走査装置10では、ポリゴンミラー13の回転方向が反時計周りとなっている。このポリゴンミラー13の回転方向は変わることはないので、その走査方向は対向する側で相反する方向となる(図中、矢印A,B参照)。なので、一方の書き出し位置と他方の書き終わり位置とが一致するように画像を書き込んでいく。
本実施形態の光走査装置10は、ポリゴンミラー13と、光源ユニット14Y〜Kと、シリンダレンズ15と、入射ミラー16と、非平行平板保持部17と、fθレンズ18と、アナモフィックレンズ19と、折り返しミラー20と、同期検知センサ21と、終端検知センサ22と、LED素子23と、フォトセンサ24と、集光レンズ25と、から構成される。なお、これらの光走査装置10を構成する各部品は、光学ハウジング100(不図示)上に載置されている。
<ポリゴンミラー>
ポリゴンミラー13は偏向走査を行う正多角柱から構成されるミラーであり、本実施形態では正六角柱形状のミラーを2枚重ねた2段重ね構造となっている。また、本実施形態では、偏向に用いないミラー中間部にポリゴンミラー13の内接円より若干小径の溝を設け、風損を低減し得る形状としている。なお、上下ミラーの位相は同一であり、1層の厚さは約2mmである。
なお、このポリゴンミラー13は、後述する光偏向器(ポリゴンスキャナ)101の一部として構成される。
<光源ユニット>
光源ユニット14Y〜Kは、各色感光体ドラム11毎に設けられ、感光体ドラム11上に静電潜像を形成するための光ビームを出力する。本実施形態では、記録密度に応じて副走査方向に1ラインピッチ分ずらして走査することで、2ライン同時に走査する。
本実施形態の光源ユニット14の構成について、図2を参照して詳述する。図2は光源ユニット14の斜視図を示す。なお、各光源ユニット14Y〜Kは、同一構成である。
光源ユニット14には、2つの半導体レーザ(レーザダイオード)51と、2つのカップリングレンズ52とが、射出軸に対して主走査方向に対称に配備される。半導体レーザ51は、パッケージの外周をベース部材53の裏側より圧入され、ベース部材53に嵌め込まれる。該ベース部材53は、ホルダ部材54の表側から貫通したネジ59により、ホルダ部材54の裏面に保持される。また、カップリングレンズ52は、ホルダ部材54の表面に形成されたV溝部に、保持用板ばね55によりネジ固定される。
なお、光源ユニット14の各構成要素は、半導体レーザ51の発光点がカップリングレンズ52の光軸上となるように、且つ、カップリングレンズ52からの射出光が平行光束となるように配置される。
2つの半導体レーザ51の各々の射出光の光軸は、射出軸に対して互いに交差するように傾けられている。本実施形態の光源ユニット14では、この交差位置がポリゴンミラー13の偏向反射面の近傍となるように傾斜を設定している。
駆動回路が形成されたプリント基板56は、ホルダ部材54に立設された台座にネジ固定される。さらに、該プリント基板56のスルーホールに各半導体レーザ51のリード端子を挿入してハンダ付けすることにより、光源ユニット14が一体的に構成される。
光源ユニット14は、光学ハウジング100の壁面にネジ止めされることで固定される。この際、光源ユニット14の傾け量γを調整することで、ビームスポット間隔を記録密度に応じた走査ラインピッチPに合わせることが可能となる。
本実施形態の光走査装置10では、光源ユニット14Y、14Kと、光源ユニット14M、14Cとは、光ビーム射出位置の高さ(副走査方向の位置)を6mm異ならせて配備される(14Y、14Kのほうが下方)。これは、2段構成のポリゴンミラー13の各段に入射させるためである。
<シリンダレンズ>
シリンダレンズ15は、各光源ユニット14−ポリゴンミラー13間の光路上に設けられたレンズであり、一方の面が平面、他方の面が副走査方向に共通の曲率を有した形状となっている。なお、シリンダレンズ15はポリゴンミラー13の偏向反射面までの光路長が等しくなるように配備される。
シリンダレンズ15は、各光源ユニット14から出力される各光ビームを、偏向面で主走査方向に線状となるように収束する。なお、このシリンダレンズ15は、fθレンズ18とアナモフィックレンズ19から成る結像光学系との組み合わせにより、偏向点と感光体ドラム11上とを副走査方向において共役関係とすることで面倒れ補正光学系を形成する。
<入射ミラー>
入射ミラー16は、光源ユニット14Y、14Kから出力される光ビームの、シリンダレンズ15−ポリゴンミラー13間の光路上に設けられたミラーであり、直接ポリゴンミラー13に向かう光源ユニット14C、14Mからの光ビームと主走査方向が近接するように、光源ユニット14Y、14Kからの光ビームを反射する。
<非平行平板保持部>
非平行平板保持部17は、いずれか一面を主走査方向または副走査方向にわずかに傾けたガラス基板である非平行平板を保持する部材(装置)であり、光軸変更手段としての役割を担う。非平行平板保持部17は、基準となる色に対応する光源ユニット14を除いた光源ユニット14の光路上に配備され、非平行平板を光軸周りに回転制御することで各走査位置を安定させる。なお、本実施形態の光走査装置10では、光源ユニット14K以外の光源ユニット14Y〜Cの光路上に設けられている。
非平行平板保持部17の構成について、図5を参照して詳述する。図5は非平行平板保持部17の斜視図を示す。なお、各光源ユニットの光路上毎に設けられている各非平行平板保持部17は、同一構成である。
非平行平板70は円筒状のホルダ部材71の中央枠に固定される。ホルダ部材71は、該ホルダ部材71に形成された鍔部74を支持部材72の軸受部の切り欠きに合わせて挿入することで、支持部材72に非固定に支持される。詳しく説明すれば、鍔部74を切欠に合わせて挿入した後にホルダ部材71を水平に戻すと鍔部74が引っ掛かるので、ホルダ部材71は支持部材72に密着し、且つ、ホルダ部材71の嵌合部73を基準として回転可能に保持される。
ホルダ部材71の一端にはレバー部75が形成されている。該レバー部75は、支持部材73に固定されるステッピングモータ76の軸先端に形成したネジを螺合しており、該ステッピングモータ76の上下動に伴ってホルダ部材71、言い換えれば非平行平板70を回転可能としている。なお、この際のバックラッシュをとるため、ホルダ部材71のピン78と支持部材72のピン79とにスプリング77をつけることで引張力をかける構成としている。
支持部材73は、その底面を光学ハウジング100にネジ止めされる。なお、ホルダ部材71の回転中心が光源ユニット11の射出軸と合うように高さが各々設定されており、これによりホルダ部材71を回転させることで光ビームの射出軸をわずかに傾けることができる。
非平行平板70(ホルダ部材71)の回転角を“γ”、非平行平板70の頂角を“ε”(本実施形態では、約2°)、光源ユニット14のカップリングレンズ52の焦点距離を“fc”、光学系全系の副走査倍率を“ζ”、とすると、感光体ドラム面での副走査位置の変化量“Δy”は、次の式で与えられる。
Figure 0004574477
なお、上記の数式中の“n”は、非平行平板の屈折率で与えられる。このことから微小回転角の範囲では、感光体ドラム面での副走査位置の変化量Δyを非平行平板70の回転角に比例させて可変することができる。
<fθレンズ>
fθレンズ18は、ポリゴンミラー13の近傍に、2つ対向して設けられた樹脂製レンズであり、非円弧面形状のレンズ面を有し、ポリゴンミラー13により反射・偏向された光ビームが感光体ドラム11上を等速で走査する。本実施形態の光走査装置10では、fθレンズ18は2層一体構成あるいは2層接合構成で形成されている。このfθレンズ18は、各光ビーム毎に設けられたアナモフィックレンズ19とともに結像光学系を構成する。
<アナモフィックレンズ>
アナモフィックレンズ19は、fθレンズ18−感光体ドラム11間の各光路上に設けられた樹脂製レンズであり、上述のfθレンズ18とともに結像光学系を構成する。
アナモフィックレンズ19は長尺で剛性が低いため、わずかな応力が加わるだけで変形(反り)が生じてしまう。また、周囲温度の変化に伴う上下方向の温度分布による熱膨張差によっても変形してしまう。
そこで本実施形態の光走査装置10では、アナモフィックレンズ19をアナモフィックレンズ用支持板に固定接合することで、形状を安定的に保ち、且つ、後述する調整(走査線曲がり調整)の際に局部的に応力が加わってもアナモフィックレンズ19を変形させることがない(母線の直線性を保持する)ようにしている。
図3に、アナモフィックレンズ19とアナモフィックレンズ用支持板31(以下、支持板31)の構成を示す。また、図4に、アナモフィックレンズ19を支持板31に取り付けた状態を側面から見たものを示す。
アナモフィックレンズ19には、そのレンズ部を囲うようにリブ35が形成されている。また、その中央部には位置決め用の下部突起36、上部突起45が形成されている。支持板31は板金を材料としてコの字状に形成されている。
アナモフィックレンズ19を支持板31に固定接合する際には、アナモフィックレンズ19の下部突起36を切欠43に係合し、また、アナモフィックレンズ19のリブ35の下面を立ち曲げ部38に突き当てて位置決めする。そして、レンズ19両端部においてコの字板バネ33をリブ35の上面よりはめ込み、両端を保持する。この際、コの字板バネ33の一端を下部開口40から内側に引き入れ、これを側部開口41に挿入して固定する。
支持板31の中央部にはネジ穴39が設けられており、このネジ穴39に調節ネジ37を螺合する。この際、板バネ32を支持板31の下方からはめ込み、リブ35の下面の内側に引っ掛けて固定し、調節ネジ37の先端がリブ35の下面に確実に当接するようにする。
アナモフィックレンズ19を装着した支持板31は、アナモフィックレンズ19の上部突起45を光学ハウジング100側に設けられた凹部46(図4)に嵌合することで位置決めされる。また、該支持板31は、その両端に設けられた支持板バネ34において、図中上向きに付勢されるように光学ハウジング100に取り付けられる(図4参照)。
支持板31の一端には支持板31に形成した開口を貫通してステッピングモータ42が固定される。ステッピングモータ42のシャフト先端には送りネジが形成されており、該送りネジは可動筒44のネジ穴に螺合される。
本実施形態では、ステッピングモータ42により可動する可動筒44の先端を光学ハウジング100に突き当てているので、ステッピングモータ42の回転によりアナモフィックレンズ19の高さ方向(副走査方向)の変位を可能としている。これにより、ステッピングモータ42の正逆回転に追従して、アナモフィックレンズ19は光軸と直交する面内で上部突起45の嵌合部を支点として回動調節でき、これに伴いアナモフィックレンズ19の複走査方向における母線47が傾くので、アナモフィックレンズ19の結像位置としての走査ラインを傾けることが可能となる。
図4に示すように、アナモフィックレンズ19は、両端を立ち曲げ部38により、中央を調節ネジ37により支持される。ここで、調節ネジ37の突き出し量が立ち曲げ部38に足りない場合には、アナモフィックレンズ19の母線47は下側に凸となるよう反る。逆に、調節ネジ37の突き出し量が立ち曲げ部38を超える場合には母線47は上側に凸となるように反る。従って、調節ネジ37を調整し、アナモフィックレンズ19の母線(焦線)を副走査方向に湾曲することで、走査線曲がりを補正することが可能となる。
なお、調節ネジ37は主走査方向に沿った複数箇所に配備してもよく、例えば、中央部と、中央部と立ち曲げ部38との中間部、の計3箇所に配備すれば、M型やW型の曲がりについても補正が可能となる。
本実施形態の光走査装置10においては、基準となる光源ユニット14Kに対応する光ビームが通過するアナモフィックレンズ19を含めた全てのアナモフィックレンズに調整機構(調節ネジ37による走査線調整機構)が配備される。また、製造、出荷時には、基準となる走査線の走査線曲がりの方向・量に合致するように、他の走査線の走査線曲がりの方向・量が揃えられており、この状態を保ったまま上述の調整が行えるようにしている。
<折り返しミラー>
折り返しミラー20は、ポリゴンミラー13により偏向走査された光ビームを各感光体ドラム11Y〜Kに導くためのミラーである。折り返しミラー20は、ポリゴンミラー13から感光体ドラム11Y〜Kに至る各々の光路長が一致するように、且つ、各感光体ドラム11に対する入射位置、入射角が等しくなるように複数枚配置され、本実施形態の光走査装置10では、各光路に3枚ずつ配置されている。
<同期検知センサ/終端検知センサ>
画像記録領域の走査開始側(図中、矢印A,Bの始端側)にはフォトセンサ(フォトダイオード)を実装した基板からなる同期検知センサ21が配置される。また、画像記録領域の走査終端側(矢印A,Bの終端側)にはフォトセンサを実装した基板からなる終端検知センサ22が配置される。
同期検知センサ21は、偏向走査された光ビームの始端側を検出し、該検出信号を基に各々の光ビームの書き込み開始のタイミングを計る。また、終端検知センサ22は、偏向走査された光ビームの終端側を検出する。
同期検知センサ21と終端検知センサ22との検出信号の時間差を計測することで、走査速度の変化を検出することができる。なので、検出された走査速度の変化に対して各光源ユニット14の各半導体レーザ51を変調する画素クロックの基準周波数を反比例倍して再設定することで、各色対応画像の全幅倍率を安定的に保持することができる。
上記の検知センサは、図6に示すように、主走査方向に垂直なフォトダイオード61とこれに非平行なフォトダイオード62とで構成される。なので、フォトダイオード61からフォトダイオード62に至る時間差Δtを計測することで、光ビームの副走査位置のズレΔyを検出することが可能となっている。
副走査位置のズレΔyは、フォトダイオード62の傾斜角γ、光ビームの走査速度Vを用いて、以下の式で表される。
Figure 0004574477
本実施形態の光走査装置10では、この時間差Δtが常に一定となるように上述の光軸変更手段である非平行平板保持部17を制御することで、各色対応画像の副走査レジストがずれないよう照射位置を補正している。
<LED素子、フォトセンサ、集光レンズ>
LED素子23と、フォトセンサ24と、集光レンズ25は、転写ベルト12上に形成された形成されるトナー像の検出パターンを読み取ることで、トナー像の位置ズレを検出する。この位置ズレ検出については後で詳述する。
<光路>
各光源ユニット11Y〜Kから出力された光ビームの光路について説明する。光源ユニット11Mから出力された光ビームは、非平行平板保持部17、シリンダレンズ15を介して、ポリゴンミラー13の上段に照射される。該光ビームはポリゴンミラー13上段の偏向走査面で偏向されたあと、fθレンズ18の上層を通過し、アナモフィックレンズ19、折り返しミラー20により感光体ドラム11Mに導かれ、マゼンタ成分の静電潜像を感光体ドラム11M上に形成する。
光源ユニット11Yから出力された光ビームは、非平行平板保持部17、シリンダレンズ15を通過後、入射ミラー16で反射されポリゴンミラー13の下段に照射される。該光ビームは、ポリゴンミラー13下段の偏向走査面で偏向されたあと、fθレンズ18の下層を通過し、アナモフィックレンズ19、折り返しミラー20により感光体ドラム11Yに導かれ、イエロー成分の静電潜像を感光体ドラム11Y上に形成する。
また、光源ユニット11M、11Yに対向して配備される光源ユニット11Cから出力された光ビームは、非平行平板保持部17、シリンダレンズ15を介して、ポリゴンミラー13の上段に照射される。該光ビームはポリゴンミラー13上段の偏向走査面で偏向されたあと、fθレンズ18の上層を通過し、アナモフィックレンズ19、折り返しミラー20により感光体ドラム11Cに導かれ、シアン成分の静電潜像を感光体ドラム11C上に形成する。また、光源ユニット11Kから出力された光ビームは、シリンダレンズ15を通過後、入射ミラー16で反射されポリゴンミラー13の下段に照射される。該光ビームは、ポリゴンミラー13下段の偏向走査面で偏向されたあと、fθレンズ18の下層を通過し、アナモフィックレンズ19、折り返しミラー20により感光体ドラム11Kに導かれ、ブラック成分の静電潜像を感光体ドラム11K上に形成する。
<書き込み制御系>
次に、図7を参照して、本実施形態の書き込み制御系について説明する。
まず、画素クロック生成部83内の各回路について説明する。カウンタ85は、高周波クロック生成回路84で生成された高周波クロックVCLKをカウントする。比較回路86は、該カウント値と、デューティ比に基づいて予め設定される設定値Lと、画素クロックの遷移タイミングとして外部(メモリ81)から与えられる、位相シフト量を指示する位相データHと、を比較する。該比較の結果、カウント値と設定値Lとが一致した場合には、画素クロックPCLKの立ち下がりを指示する制御信号lを画素クロック制御回路87に出力し、カウント値と位相データHとが一致した場合には、画素クロックPCLKの立ち上がりを指示する制御信号hを画素クロック制御回路87に出力する。
また、比較回路86は、制御信号hの出力と同時に、カウンタ85に対しリセット信号を出力する。カウンタ85は、このリセット信号を受け取るとカウントをリセットし0から再カウントするので、連続的なパルス列が形成される。
上記のように、画素クロック生成部83では、1クロック毎に位相データHを与えることで、順次パルス周期が可変された画素クロックPCLKを生成する。
なお、本実施形態の画素クロック生成部83では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようになっている。図8は、1/8クロックだけ位相を遅らせたクロックである。デューティ比を50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ85で4カウントし画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるので、再び4カウントで画素クロックPCLKを立ち下げる。以下、この周期が繰り返される。つまり、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。
生成された画素クロックPCLKは、書き込み制御部89に与えられる。書き込み制御部89は、与えられた画素クロックPCLKを基準に、画像処理部88により読み出された画像データを各画素に割り当てて変調データを生成し、該変調データを各光源ユニット14Y〜Kを駆動制御する光源駆動部90に送る。光源駆動部90は、該変調データに基づいて各光源ユニット14Y〜Kを駆動する。
このように位相をシフトする画素を所定間隔で配置することによって、走査方向に沿った部分的な倍率誤差の歪を補正することができる。
本実施形態の書き込み制御系においては、図10に示すように、主走査領域を複数の区間(a〜h)に分割し、分割区間毎に位相をシフトする画素の間隔とシフト量を以下に示すように設定し、位相データとして与えている。
主走査位置xに対する倍率の変化をL(x)とすると、ビームスポット位置ずれの変化M(x)は、L(x)の積分値で表される。すなわち、『M(x)=∫L(x)dx』となる。分割区間の始点(走査始端)と終点(走査終端)でビームスポット位置ずれが0となるように補正することを想定すると、任意の分割区間の倍率の変化に伴う分割区間幅のズレをΔm、位相シフトの分解能をσ(定数)、分割区間内の画素数をNとすると、位相をシフトする画素の間隔Dは、以下の式により表される。
Figure 0004574477
なので、D画素毎にσずつ位相をシフトさせることになる。本実施形態においては、σは1/8画素となる。この場合、分割区間のちょうど中間位置でビームスポット位置ずれ残差が最大となるが、この残差が許容範囲内となるように各分割位置、分割区間の数を決めてやればよい。
<位置ズレ制御系>
次に、図9を参照して、本実施形態の位置ズレ制御系について説明する。
一般に、各色画像の重ね合わせ精度は、転写ベルト12上に形成したトナー像の検出パターンを読み取ることで、主走査倍率、副走査レジスト、走査ラインの傾きが基準とどれだけずれているかを検出し、この検出結果に基づいて補正制御を行う。
この補正制御は、例えば、装置の立ち上げ時やジョブ間等のタイミングで行う。また、1ジョブのプリント枚数が多い場合には、ジョブ動作中の温度変化によるズレを抑えるために、ジョブ動作に割り込みをかけて補正制御を行う。
転写ベルト12上に形成されたトナー像の検出パターンの読み取りは、照明用のLED素子23と反射光を受光するフォトセンサ24と、一対の集光レンズ25と、からなる検出手段により行われる。本実施形態の光走査装置10では、これらの検出手段は、図1に示すように主走査方向両端2箇所に配備される。
トナー像の検出パターンとしては、図12に示すような、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナー像を主走査方向から約45°傾けて所定ピッチで並列させたシェブロンパッチと呼ばれるラインパターン群を用いる。この検出パターンを転写ベルト12の移動に沿って読み取り、基準色であるブラックと各色の検出時間差であるtyk、tmk、tckと、傾け角の異なる一組のラインパターンの検出時間差tk、tc、tm、tyを検出する。そして、tyk、tmk、tckの検出値と該値の理論値との差から各色の副走査レジストを求める。また、tk、tc、tm、tyの検出値と該値の理論値との差から各色の主走査レジストのずれを求める。
走査ラインの傾きズレについては、両端の副走査レジスト差より求める。なお、この傾きズレについては、アナモフィックレンズ傾き制御部91で上述のようなアナモフィックレンズ19の傾き調整を行うことで補正する。
副走査レジストについては、各検出値の平均より求め、書き込みタイミング制御部92においてポリゴンミラー13の1面おきつまり1走査ラインピッチPを単位として副走査方向における書き出しタイミングを合わせることで補正する。
さらに、昨今のカラー画像への要求品質の高まりに伴い1走査ラインピッチP以下の精度でレジストずれを合わせる必要があるため、上述した光軸変更手段である非並行平板保持部17を用いて照射位置を微調整することで、トナー像によって検出された副走査レジストずれのうち書き出しタイミングによって補正できない1走査ラインピッチP以下の余分をも補正できるようにし、照射位置の基準値(初期値)を設定する。
一方、ページ間においては、上述のフォトダイオード61、62を用い、画像記録中に蓄積された計測値を基に設定された基準値との差分をフィードバック補正することにより、次の定期補正時まで、基準値を安定的に保つことができる。尚、この基準値は一定値である必要はなく、例えば、転写ベルト12の速度変動に対応して周期的に変化する値としてもよい。
主走査倍率については、両端の主走査レジスト差より求め、各光源ユニット14の半導体レーザ51を変調する画素クロックの基準周波数と同期検知信号からのタイミングを調整することで画像の全幅と書き出し位置を揃える。ページ間においては、同期/終端検知部96により検出された同期検知信号と終端検知信号との検出時間を基に、倍率変化を常に監視し、温度変化があっても全幅が変化しないように基準周波数を補正する。また、中間像高においても倍率の歪みが生じないように、温度変化に伴って生じる各分割区間毎の倍率変化を予測して重み付けられた位相データを、全幅倍率の可変量に対応させてデータテーブルから予め読み出し、主走査方向の全域に渡って倍率が均一になるようにしている。
図11は、各分割区間a〜hにおける温度に対する倍率の変化を示す。各分割区間の倍率は全幅の倍率変化に比例して変化するので、全幅倍率の計測値を基に各分割区間の倍率変化に分配できる。
このように、本実施形態では、トナー像検出パターンの検出による定期的な補正に加え、ジョブ中の変動を監視しページ間でも補正処理を実行するので、ジョブ動作中にプリント動作を中断せずとも各色画像の重ね合わせ精度が保たれる。
<光偏向器の取り付け>
次に、本実施形態の光走査装置10における光偏向器の光学ハウジング100への取り付けについて説明する。図14は、光学ハウジング100に取り付けられた光偏向器101と、その周囲近傍を示す。なお、図14(a)は上から(偏向走査断面から)見た状態を示し、図14(b)は副走査断面から見た状態を示す。
光偏向器101は、ポリゴンミラー13と、ポリゴンモータとが基板102に一体的に取り付けられて構成される。基板102は円形形状であり、その上面中心部にはポリゴンミラー13が配置されている。基板102の円周面には光偏向器101を光学ハウジング100に固定接合するための接合面である固定部104が4つ形成されている。この固定部104は基板102の一部の形状を変化させたものであり、基板102と一体構成となっている。また、基板102の下面にはポリゴンミラー13を回転駆動させるポリゴンモータを保持する円筒状のモータケース103が設けられている。
なお、本実施形態では、基板102を円形形状としているが、これに限られるものではなく、例えば四角形形状であっても良い。
光学ハウジング100には、光偏向器101を設置するための4つの光偏向器設置台105と、円形開口部106と、が設けられている。なお、光偏向器設置台105は、光偏向器101の固定部104に対応して設けられている。
光偏向器101は、モータケース103を円形開口部106に嵌合させ、且つ光偏向器101の固定部104を光偏向器設置台105に対応させて載置しネジ固定することで光学ハウジング100に取り付けられている。
また、光偏向器101の周囲近傍には、結合光学系の1つであるfθレンズ18が光偏向器101をはさんで対向して配置されている。この際、fθレンズ18は、対向するfθレンズ18の中間点に光偏向器101がくるように配置される。なお、fθレンズ18は、光学ハウジング100に設けられた一定の幅を持つfθレンズ設置部107において、レンズ下面中央部(腹部)を紫外線硬化型接着剤等で接着固定されている。
ポリゴンミラー13を回転駆動させるためにポリゴンモータを動作させると、ポリゴンモータは発熱する。ここで発生した熱は、床面である光学ハウジング100や周辺の空気を介してfθレンズ18などの走査光学系に伝導するが、この熱が偏りをもって走査光学系に伝導してしまうと、光学系内部で温度の偏差が生じてしまう。
温度偏差が生じると、例えば、主走査方向の倍率誤差のような光学特性についても偏差が生じてしまう。上述したように、倍率変動誤差の補正は、走査方向両端に設けた検知センサ21,22で光ビームの通過タイミングを検出し走査時間の変化から変化量を求めて補正を行うが、温度偏差が生じるとこの変化量に部分的に違いが生じてしまう。この変化量の部分的な違いにより生じる走査範囲の倍率誤差は補正しきれないので結果として走査位置ずれが生じてしまう。
そこで、本実施形態では、図14に示すように、光偏向器101と光学ハウジング100とを接合する固定部104・光偏向器設置台105から、これに最も近い位置にあるfθレンズ設置台107までの距離Lが、いずれも略等しくなるように配置する。
このように構成することにより、fθレンズ18は長手方向において光偏向器101との間隔が対称になり、光偏向器101から床面である光学ハウジング100を伝わって生じる熱の伝わり方もレンズ長手方向において対称になる。なので、fθレンズ18内部に生じる温度偏差を低減でき、光学特性の変化量も長手方向において対称にし偏差を小さくすることが可能となる。
よって、走査線曲がりや走査位置ずれの発生を抑制することが可能となり精度の良い画像形成を実現することができる。また、一連の内部補正処理の実行頻度を下げることができるので、ジョブ中補正の低減による生産性の向上や検出パターンのために使用するトナー消費量の低減なども同時に達成することが可能となる。
なお、本実施形態の光走査装置10においては、光偏向器101の固定箇所(固定部104・光偏向器設置台105)を4箇所としているが、固定箇所数はこれに限定されるものではなく、固定箇所からこれに最も近い位置にあるfθレンズ設置台107までの距離Lがいずれも略等しいという構成条件を満たすのであれば4以外の固定箇所数であっても良い。
<温度偏差測定テスト>
表1に、異なる光偏向器配置・構成を有する光走査装置10において、光偏向器101のポリゴンミラー13を2時間駆動させた際の、fθレンズ18とアナモフィックレンズ19の長手方向(主走査方向)および短手方向(副走査方向)の複数箇所の温度変化を測定した温度変化測定テストの結果を示す。
Figure 0004574477
なお、この測定テストにおける各物性値(パラメータ)は以下の通りである。
ポリゴンスキャナ回転数 :36krpm
fθレンズの熱伝導率 :k1=0.3(W/m・k)
アナモフィックレンズの熱伝導率 :k2=0.3(W/m・k)
光学ハウジングの熱伝導率 :k3=30(W/m・k)
ポリゴンスキャナケースの熱伝導率 :k4=260(W/m・k)
なお、温度変化測定テストにおいて、アナモフィックレンズ19については、光偏向器101から離れているため均一に熱が伝わるので長手方向、短手方向それぞれにおいて温度偏差がほとんど生じなかったので、ここではその結果の記載を省略する。
装置(1)は、上述した本実施形態の同一の配置構成をとる光走査装置である。また、装置(2)は、図15に示すような、光偏向器101と光学ハウジング100とを接合する固定部104・光偏向器設置台105から、これに最も近い位置にあるfθレンズ設置台107までの距離Lが互いに異なるように配置された配置構成をとる光走査装置である。
この図15で示される配置構成では距離Lが互いに異なるので、床面である光学ハウジング100を介した光偏向器101からfθレンズ設置台107への熱の伝わり方が非対称となってしまう。また、fθレンズ設置台107は一定の幅を有するため、fθレンズ18への熱の伝わり方も非対称なものとなってしまう。よって、レンズ内部で温度偏差が生じる。
装置(1)の測定結果と装置(2)の測定結果とでは、長手方向においておよそ2倍の温度偏差が生じている。装置(1)と装置(2)とは、固定部104・光偏向器設置台105からこれに最も近い位置にあるfθレンズ設置部107までの距離Lの相関関係以外は同一である。よって、このことから、各設置台の配置位置(各素子固定位置)が温度偏差の原因であり、本実施形態のように距離Lが略同一であれば生じる温度偏差が小さいということがわかる。
装置(3)は、図16に示すような配置構成をとる光走査装置である。図16の光走査装置は、fθレンズ18を支持するfθレンズ設置台107が、レンズを3点で支えるものとなっている点以外は、図14の光走査装置と同構成である。もちろん、光偏向器101と光学ハウジング100とを接合する固定部104・光偏向器設置台105から、これに最も近い位置にあるfθレンズ設置台107までの距離Lは、いずれも略等しくなるように配置されている。
装置(3)の測定結果は、装置(1)の測定結果と同等の結果が得られた。このことから、fθレンズを支持するfθレンズ設置台107が複数ある場合でも、固定部104・光偏向器設置台105から、これに最も近い位置にあるfθレンズ設置台107までの距離Lがいずれも略等しければ、fθレンズに生じる温度偏差を抑えることが可能であることがわかる。
なお、ここでいう距離Lは、光偏向器101側にあるfθレンズ設置台107についてのみ定義する。
なお、上記の装置(1)〜(3)における測定結果では、fθレンズの長手方向に対してレンズ短手方向での内部温度偏差が大きく測定されている。これは、床面を介した熱伝導経路ではなく、周辺空気を介した熱伝導経路により光偏向器101からfθレンズ18に熱が伝わったためである。
そこで、図14で示される本実施形態の配置構成において、光偏向器101をカバー部材108で覆うことで、空気を介した熱伝導の抑制を図る。図17に、光偏向器101をカバー部材108で覆った構成の光走査装置10を示す。
本構成においては、光偏向器101の上面のポリゴンミラー13周辺は、円柱状のカバー部材108で覆われている。ポリゴンミラー13への入射光束、およびポリゴンミラー13により反射偏向されfθレンズ18へ向かう射出光束が通過する部分については、開口窓109を設け、該窓に透明なガラス製の平行平板110を貼り付けている。この平行平板110は、光束の入射面及び射出面が平面形状となっている。
このように構成することで、光は透過可能で空間的には遮蔽された状態を形成し、ポリゴンミラー13周辺の熱が空気によりfθレンズ18に伝わらないようにしている。
表1の装置(4)は、図17に示す構成の光走査装置である。装置(4)においての測定結果と装置(1)のそれとを比べると、装置(4)のほうが短手方向の温度偏差が明らかに小さいことがわかる。装置(4)の配置構成と装置(1)の配置構成とはカバー部材108の有無以外に差異は無いので、この効用効果はカバー部材の有無に起因していることがわかる。
よって、光偏向器101にカバー部材108を取り付けて構成することで、空気を介した熱伝導を抑制し短手方向の温度偏差の発生量を抑制することが可能となり、より精度の良い光走査装置を実現することができる。
なお、装置(4)は装置(1)にカバー部材108を取り付けた構成となっているが、装置(3)にカバー部材108を取り付けた構成でも同等の効果を期待することができる。何故なら、装置(1)と装置(3)とは、fθレンズ設置台107の個数が異なる以外は同構成であり、得られる温度偏差発生抑制効果も同等だからである。
装置(5)は、図15に示す構成(距離Lが互いに異なる配置構成)の光走査装置において、光偏向器101に上述のカバー部材108、開口窓109、平行平板110を取り付けた光走査装置である。
装置(5)の測定結果から、短手方向に生じる温度偏差については小さくすることができているが、長手方向に生じる温度偏差についてはかえって大きくなってしまっている。これは、光偏向器101により生じた熱が空気を伝わって逃げることができなくなったため、床面である光学ハウジング100にその分の熱量が伝わり、これが床面経路でfθレンズ18に伝わったためである。光偏向器101の固定部104・光偏向器設置台105からこれに最も近い位置にあるfθレンズ設置部107までの距離Lが略同一でないため、熱の伝わり方の偏りがより顕著に現れ、その結果、長手方向の温度偏差が大きくなったと考えられる。この結果からも、固定部104・光偏向器設置台105からこれに最も近い位置にあるfθレンズ設置部107までの距離Lを略同一に配置する効用効果が説明できる。
なお、このカバー部材108を取り付けた構成の光走査装置10において、光偏向器101の発熱をカバー部材108外に伝えないようにするには、光学ハウジング100の構成材質の熱伝導率を、光偏向器設置台105において光学ハウジング100と接する固定部104(基板102)の構成材質の熱伝導率よりも伝導率を低くすることにより達成できる。このように構成すれば、光偏向器101の発熱をカバー部材108内に閉じ込めカバー部材外に伝導する熱量を小さくすることができ、fθレンズ18の内部温度偏差の発生量を抑制することが可能となる。
さらに、光学ハウジング100の構成材質の熱伝導率よりもfθレンズ18の構成材質の熱伝導率を低くすれば、光偏向器101から光学ハウジング100に伝わった熱量がfθレンズ18に伝わらないうちに光学ハウジング100内に拡散されるので、fθレンズ18に伝わる熱量を少なくすることができ、fθレンズ18内部に生じる温度偏差を小さくすることが可能となる。
装置(6)は、装置(5)の光走査装置(距離Lが互いに異なる配置構成、且つカバー部材108あり)において、固定部104(基板102)の構成材質と光学ハウジング100の構成材質がほぼ同じという構成を有する光走査装置である。この場合、固定部104(基板102)と光学ハウジング100の熱伝導率が同一となるため、熱伝導率的には基板102と光学ハウジング100とは一体構成であると考えられる。
装置(6)の測定結果では、長手方向の温度偏差が、装置(1)〜(5)のそれよりも低く抑えられている。装置(6)の構成の場合、カバー部材108から満遍なく放熱されるのでfθレンズ18の長手方向の熱の伝わり方がより均一となり、レンズ長手方向の内部温度偏差をより小さく抑えることが可能となる。
なお、熱伝導率が同一であれば、材質的に差異があっても同様の効果を得ることができる。
なお、この装置(6)の構成においても、光学ハウジング100の構成材質の熱伝導率よりもfθレンズ18の構成材質の熱伝導率を低くすれば、光偏向器101から光学ハウジング100に伝わった熱量がfθレンズ18に伝わらないうちに光学ハウジング100内に拡散されるので、fθレンズ18に伝わる熱量を少なくすることができ、fθレンズ18内部に生じる温度偏差を小さくすることが可能となる。
<レーザ波長>
近年では、形成画像の高密度化達成のためにビームスポット径の縮小化が図られている。このビームスポット径は光源の波長に比例するため、高密度化を達成するには半導体レーザ51の発振波長を短波長化すればよい。
従来、一般に波長780nmの半導体レーザが使われてきたが、本実施形態の光走査装置10では、高密度化を達成するために半導体レーザ51として、波長500nm以下のものを用いる。例えば、波長が500nmである場合、500/780≒2/3であり、ビームスポット径を約2/3に小型化することが可能となる。
<マルチビーム光源ユニット>
波長500nm以下の半導体レーザは、波長780nmの半導体レーザとは構成材質が異なる。波長780nmの半導体レーザは一般にAlGaAs系の材質から構成されるが、波長500nm以下の半導体レーザはGaN系の材質から構成される。そのため、波長500nm以下の半導体レーザは波長780nmの半導体レーザよりも発熱量が大きく、ドループ特性の劣化を引き起こしやすい。よって、半導体レーザの発振波長の500nm以下の短波長化を実現するためには、半導体レーザの発熱量を小さくする必要がある。
半導体レーザの発熱量を小さくするには、その発振出力を小さくすればよい。そのためには複数の半導体レーザを組み合わせたマルチビーム光源ユニットを構成すればよい。本実施形態の光走査装置10においては、上述のように、光源ユニット14に2つの半導体レーザ51を備え、2本の光束により感光体ドラムを走査するので、1つの場合と比べて出力が半分で済んでいる。
マルチビーム光源ユニットとして、複数の半導体レーザ51で光源ユニット14を構成し、この光源ユニット14を複数個組み合わせれば、感光体ドラム11を走査する光束の数をさらに増やすことが可能となる。このように構成すれば、画像形成装置の出力速度の向上を図ることができる。また、逆に出力速度を変えない場合は、偏向器の回転速度の低減を図ることができ、消費電力の低減や発熱量の低減など、環境に対し配慮した書込光学系を構成することが可能になる。
なお、本実施形態においては、光源として半導体レーザ51を用いているが、複数の発光点をモノリシックにアレイ配列した半導体レーザアレイ(LDA)を光源として用いてもよい。このような構成によっても同等の効果を得ることができる。また、光源として複数の発光点を2次元的にアレイ配列した面発光レーザアレイを用いて、マルチビーム光源ユニットを構成しても良い。このようなマルチビーム光源ユニットを搭載することにより、マルチビーム光走査装置を構成することができる。
<画像形成装置>
次に、図13を参照して、上述した光走査装置10を用いた画像形成装置の一実施形態を説明する。図13は、本実施形態の光走査装置10を搭載したタンデム型画像形成装置1を示す。
画像形成装置1は、その下部側に水平方向に配設された給紙カセット2から給紙される記録紙を転写ベルト12に導くレジストローラ3とを備える。転写ベルト12(搬送ベルト)はレジストローラ3から導かれた記録紙を搬送する。
転写ベルト12の経路上には、YMCKに対応する感光体ドラム11が等間隔に設けられている。この感光体ドラム11の周囲には電子写真プロセスに従ったプロセスを実行する装置、すなわち、静電潜像を現像する現像装置4、感光体ドラム11を帯電させる帯電チャージャ5などが配置されている。
感光体ドラム11に静電潜像を書き込む書き込み装置は、上述の光走査装置10から構成される。
転写ベルト12の下流側には、記録紙に転写されたトナー像を熱定着する定着装置6や記録紙を排紙トレイ8に排紙するための排紙ローラ7が設けられている。
このような概略構成において、例えば、フルカラーモード時には、各感光体ドラム11に対して各色の画像信号に基づく光ビームの光走査が光走査装置10によりなされ、各感光体ドラム11表面に各色信号に対応した静電潜像が形成される。これらの静電潜像は各色現像装置4で現像されてトナー像となる。また、同時に、記録紙が給紙カセット2から供給される。この記録紙は、レジストローラ3により副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて転写ベルト12に送りだされる。
転写ベルト12上を搬送される記録紙上に、各感光体ドラム11上に形成された各色トナー像が順次転写されることで重ね合わせられ、記録紙上にフルカラー画像が形成される。このフルカラー像は定着装置6で熱定着された後、排紙ローラ7により排紙トレイ8に排紙される。
本画像形成装置200においては、書き込み装置として上述の光走査装置10を利用しているので、走査線曲がりや走査位置ずれの原因となる走査結像光学系内部の不均一温度分布の発生を抑制することが可能となり精度の良い画像形成を実現することができる。また、一連の内部補正処理の実行頻度を下げることができるので、ジョブ中補正の低減による生産性の向上や検出パターンのために使用するトナー消費量の低減なども同時に達成することが可能となる。
なお、上記の画像形成装置の1の構成においては、光走査装置10を1つで構成(一体構成)したが、光走査装置10を各色に対応して設けた構成であっても良いし、光走査装置を2色毎に設けた2体構成であっても良い。
また、ネットワーク通信機能を備えさせ、他の画像形成装置1´やファクシミリなどの画像処理装置、コンピュータ端末などの電子演算処理装置などとネットワーク接続され印刷処理システムを形成できるようにしても良い。このように構成することにより、1台の画像形成装置で複数の機器からの出力処理を実行できる情報処理システムを実現することができる。また、各出力要求から各画像形成装置の状態(ジョブの混み具合、電源が入っているかどうか、故障しているかどうか等)を知り、一番状態の良い(使用者の希望に一番適した)画像出力装置を選択して出力処理を行うことが可能となるので、ユーザに資することが可能となる。
<付記事項>
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例を示すものにすぎず、本発明の実施の形態を限定する趣旨のものではない。よって、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態で説明した各構成要素、構成部品の形状や取り付け方などは、上述の無いように限定されるものではない。よって、光源ユニット14においては、カップリングレンズ52を保持用板ばね55により固定しているが、紫外線硬化型の接着剤等により接着固定してもよい。また、光軸変更手段として非平行平板保持部17を用いているが、液晶偏向素子やガルバノミラーを光軸変更手段として用いても良い。
光走査装置の構成を示す斜視図である。 光源ユニットの構成を示す斜視図である。 アナモフィックレンズ支持板の構成を示す斜視図である。 アナモフィックレンズを支持板に取り付けた状態の側面図である。 非平行平板の構成を示す斜視図である。 検知センサの構成を示す図である。 書き込み制御系の構成を示す図である。 画素クロックを説明するための図である。 位置ずれ制御系の構成を示す図である。 位相シフトについて説明するための図である。 各分割区間における温度に対する倍率の変化を示すグラフである。 トナー像検出パターンを示す図である。 画像形成装置を示す図である。 光学ハウジングに取り付けられた光偏向器とその周囲近傍を示す図である。 光学ハウジングに取り付けられた光偏向器とその周囲近傍を示す図である。 光学ハウジングに取り付けられた光偏向器とその周囲近傍を示す図である。 光偏向器にカバー部材を取り付けたものを示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 光走査装置
11 感光体ドラム(C〜K)
13 ポリゴンミラー
14 光源ユニット
17 非平行平板保持部
18 fθレンズ
100 光学ハウジング
101 光偏向器
102 基板
104 固定部
105 光偏向器設置台
106 円形開口部
107 fθレンズ設置台
108 カバー部材

Claims (11)

  1. 光ビームを出力する光源と、
    前記光ビームを偏向走査する光偏向器と、
    前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面に集光させる結像光学系と、
    前記光源と前記光偏向器と前記結像光学系とを収納するハウジングと、を有する光走査装置において、
    前記ハウジングには、前記光偏向器と直に接触して支持する複数の光偏向器支持部と、前記結像光学系の底面を支持する結像光学系支持部と、が設けられており、
    前記結像光学系は樹脂製であり、
    前記結像光学系支持部から最も近い位置にある光偏向器支持部は複数あり、該複数の光偏向器支持部から前記結像光学系支持部までの各々の距離が略同一であることを特徴とする光走査装置。
  2. 光ビームを出力する光源と、
    前記光ビームを偏向走査する光偏向器と、
    前記光偏向器により偏向された光ビームを被走査面に集光させる結像光学系と、
    前記光源と前記光偏向器と前記結像光学系とを収納するハウジングと、を有する光走査装置において、
    前記ハウジングには、前記光偏向器と直に接触して支持する複数の光偏向器支持部と、前記結像光学系の底面を支持する複数の結像光学系支持部と、が設けられており、
    前記結像光学系は樹脂製であり、
    前記複数の結像光学系支持部のうちの第1の結像光学系支持部と、該第1の結像光学系支持部から最も近い位置にある前記複数の光偏向器支持部のうちの第1の光偏向器支持部との距離は、
    前記複数の結像光学系支持部のうちの第2の結像光学系支持部と、該第2の結像光学系支持部から最も近い位置にある前記複数の光偏向器支持部のうちの第2の光偏向器支持部との距離と略同一であることを特徴とする光走査装置。
  3. 前記光偏向器は、前記光ビームが通過する開口窓と、前記開口窓に嵌め込まれた透明な光学部材を備えたカバー部材により、空間的に遮蔽されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記透明な光学部材は、光束の入射面及び射出面が平面であることを特徴とする請求項記載の光走査装置。
  5. 前記ハウジングを構成する材質の熱伝導率は、前記光偏向器の前記ハウジングと接合する接合面を構成する材質の熱伝導率よりも低いことを特徴とする請求項またはに記載の光走査装置。
  6. 前記ハウジングを構成する材質の熱伝導率は、前記結像光学系を構成する材質の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置。
  7. 前記光源から出力される前記光ビームの波長は500nm以下であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記光源は、被走査面を複数の光ビームが同時に走査するマルチビーム光源であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の光走査装置を有する画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置は、タンデム型の画像形成装置であることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成装置は、ネットワーク通信機能を有することを特徴とする請求項または10に記載の画像形成装置。
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