JP4572848B2 - 頭部装着型ディスプレイ - Google Patents
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本発明は、表示部を備え、ユーザの頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイにおいて、ユーザに応じた位置調整ガイダンスを行うことを目的とする。
また、好ましくは、ユーザによる前記表示部の調整内容を検出する検出部をさらに備え、前記決定部は、前記累積使用時間と前記使用回数と前記経過時間との少なくとも1つに加えて、前記調整内容に基づいて、前記再生部により前記位置調整ガイダンスを再生するか否かを決定するか、または、前記再生部による前記位置調整ガイダンスの開示レベルを決定しても良い。
また、好ましくは、前記再生部は、前記頭部装着型ディスプレイの使用開始から所定時間が経過すると、前記位置調整ガイダンスを再生しても良い。
図1は、頭部装着型ディスプレイ100の外観図である。頭部装着型ディスプレイ100は、図1に示すように本体101とリモートコントローラ102とターミナル103とから構成される。本体101とリモートコントローラ102とは、ケーブル140により接続される。また、リモートコントローラ102とターミナル103とは、ケーブル141により接続される。なお、ケーブル140およびケーブル141に代えて、無線で本体101とリモートコントローラ102とターミナル103とを接続する構成でも良い。
リモートコントローラ102は、各部を制御する制御部122を備える。制御部122は、操作部120の状態を検知するとともに、通信部121と相互に接続される。
ターミナル103は、表示部112の表示を制御する表示制御部132、ケーブルなどを介してコンピュータなどの外部機器と接続する接続部133、表示部112に表示する画像情報、スピーカ111に出力する音声情報に加えて、後述する位置調整ガイダンスに関する情報を記憶する記憶部134の各部を備えるとともに、各部を制御する制御部135を備える。
制御部135は、通信部131および通信部121を介してリモートコントローラ102から送られる指示にしたがって、通信部131、通信部121、通信部110を介してスピーカ111に対する音声の再生や、表示部112に対する画像の表示を行う。また、制御部135は、内部に不図示のタイマーを備える。
ステップS1において、制御部135は、電源がONされたか否かを判定する。制御部135は、リモートコントローラ102の操作部120を介して電源がONされたと判定すると、ステップS2に進む。
ステップS6において、制御部135は、各部を介して画像の再生を開始する。
一方、ステップS3において、電源ONの回数が所定値X1以上であると判定すると、ステップS7において、制御部135は、電源ONの回数が所定値X2未満であるか否かを判定する。所定値X2とは予め定められた閾値(例えば、「10回」など)であり、X2>X1である。電源ONの回数が所定値X2未満である場合には、ユーザが頭部装着型ディスプレイ100の使用について初心者ではないものの、十分には慣れていないと推定することができる。制御部135は、電源ONの回数が所定値X2未満であると判定するとステップS8に進み、電源ONの回数が所定値X2以上であると判定すると、前述したステップS6に進み、各部を介して画像の再生を開始する。すなわち、電源ONの回数が所定値X2以上である場合には、ユーザが頭部装着型ディスプレイ100の使用について十分に慣れている上級者であると推定し、位置調整ガイダンスを省略する。
次に、図4のフローチャートのステップS4で説明した第1モードの位置調整ガイダンスについて、図5および図6を用いて説明する。
制御部135は、まず、図5のG1Aに示す画像を、表示部112に表示する。G1Aの画像は、支持アーム112aを調整して、表示部112をユーザの眼前に配置することを促す文章と、調整する位置や調整方法を示す図または画像とから構成される。ユーザは、このG1Aの画像を目視することにより、調整方法を確認することができる。次に、制御部135は、図5のG1Bに示す画像を、表示部112に表示する。G1Bの画像は、支持アーム112aの調整に関する指標画像である。ユーザは、このG1Bの画像を目視しながら調整を行うことにより、適切な調整を行うことができる。同様に、G2AおよびG2Bは、表示部112の前後位置を調整するための調整方法および指標画像である。また、G3A、G3B、G4A、G4Bは、表示部112の傾きを調整するための調整方法および指標画像である。また、G5AおよびG5Bは、表示部112のユーザの眼を基準とした上下位置および左右位置を調整するとともに、ユーザの眼の光軸と垂直な面内における傾きを調整するための調整方法および指標画像である。
なお、図4のフローチャートでは、電源ONの回数に基づいて、位置調整ガイダンスを行うか否か、または、位置調整ガイダンスのレベルを決定する例を示したが、累積使用時間や頭部装着型ディスプレイを前回使用してから今回使用するまでの経過時間などに基づいて決定する構成としても良い。また、いくつかの条件を組み合わせて決定する構成としても良い。なお、電源ONの回数については、電源ONした回数自体をカウントしても良いし、電源ON後に画像再生を行った回数をカウントしても良い。また、累積使用時間については、画像を観察した時間をカウントしても良いし、表示部112の位置に基づいて時間をカウントしても良いし、頭部装着型ディスプレイ100を頭部に装着した時間をカウントしても良い。また、経過時間については、前回使用してから今回使用するまでの時間が長い場合には、ユーザによる表示部112の位置調整が困難であると推定して、位置調整ガイダンスを行う構成とすれば良い。
上述した図4のフローチャートでは、電源ON時、画像再生の前に位置調整ガイダンスを行う例を示したが、画像の表示中に位置調整ガイダンスを行っても良い。図8のフローチャートを用いて、変形例について説明する。
ステップS11において、制御部135は、電源がONされたか否かを判定する。制御部135は、リモートコントローラ102の操作部120を介して電源がONされたと判定すると、ステップS12に進む。
ステップS13において、制御部135は、制御部135内のタイマーをONする。
ステップS15において、制御部135は、ユーザにより表示部112の位置調整が行われたか否かを判定する。位置調整が行われたか否かの判定は、各調整箇所に調整内容を検出する検出部を設けることにより実現できる。位置調整が行われたか否かの判定においては、位置調整が行われた回数、位置調整が行われた箇所、位置調整の頻度などより詳細な調整内容を閾値としても良い。また、調整内容に応じて、位置調整ガイダンスのレベルや内容を変更する構成としても良い。位置調整が行われた場合には、表示部112が適切な位置に調整されていないか、または、表示部112の位置がずれたと推定することができる。
ステップS15において、表示部112の位置調整が行われていないと判定すると、ステップS16において、制御部135は、タイマーにより測定した経過時間が所定時間T1以上であるか否かを判定する。所定時間T1とは予め定められた閾値(例えば、「1時間」など)であり、経過時間が所定時間T1以上である場合には、継続的な使用により表示部112の位置がずれていると推定することができる。制御部135は、経過時間が所定時間T1以上であると判定すると後述するステップS17に進み、経過時間が所定時間T1未満であると判定すると、ステップS15に戻る。そして、位置調整が行われるか、経過時間が所定時間T1以上になるまでステップS15およびステップS16を繰り返す。なお、所定時間T1は、予め定められた値でも良いし、ユーザにより指定される値でも良い。
ステップS18において、制御部135は、リモートコントローラ102の操作部120を介して、位置調整ガイダンスの中止指示を受け付けたか否かを判定する。制御部135は、中止指示を受け付けたと判定するとステップS19に進み、中止指示を受け付けていないと判定すると、後述するステップS20に進む。
一方、ステップS18において、中止指示を受け付けていないと判定すると、ステップS20において、制御部135は、位置調整ガイダンスが終了したか否かを判定する。制御部135は、位置調整ガイダンスが終了するまで待機し、位置調整ガイダンスが終了したと判定すると、ステップS15に戻り、再び位置調整が行われたか否かを判定する。
また、図4および図8のフローチャートで説明した処理を適宜組み合わせて実行しても良い。例えば、図4で説明したように、電源ONの回数に基づいて、位置調整ガイダンスを行うか否か、または、位置調整ガイダンスのレベルを決定した後に、図8のステップS15およびステップS16で説明した判定を行う構成としても良い。このような構成とすることにより、位置調整ガイダンスを省略した場合においても、位置調整が行われた場合や所定時間が経過した場合に、適切な位置調整ガイダンスを行うことができる。
また、本実施形態によれば、ユーザによる表示部の調整内容を検出し、累積使用時間と使用回数と経過時間との少なくとも1つに加えて、調整内容に基づいて、再生部により位置調整ガイダンスを再生するか否かを決定するか、または、再生部による位置調整ガイダンスの開示レベルを決定する。したがって、表示部が適切な位置に調整されていない場合や、表示部の位置がずれたと推定される場合などに、適切な位置調整ガイダンスを行うことができる。
また、本実施形態によれば、頭部装着型ディスプレイの使用開始から所定時間が経過すると、位置調整ガイダンスを再生する。したがって、継続的な使用により表示部の位置がずれていると推定される場合などに、適切な位置調整ガイダンスを行うことができる。
Claims (6)
- 画像を表示する表示部を備えた頭部装着型ディスプレイであって、
前記頭部装着型ディスプレイにおける前記表示部の位置調整ガイダンスを再生する再生部と、
累積使用時間と使用回数と前記頭部装着型ディスプレイを前回使用してから今回使用するまでの経過時間との少なくとも1つに基づいて、前記再生部により前記位置調整ガイダンスを再生するか否かを決定するか、または、前記再生部による前記位置調整ガイダンスの開示レベルを決定する決定部と
を備えたことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。 - 請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイにおいて、
前記決定部は、前記累積使用時間と前記使用回数と前記経過時間との少なくとも1つに基づいて、前記再生部による前記位置調整ガイダンスの前記開示レベルを決定し、
前記再生部は、前記決定部により決定した前記開示レベルに応じて、前記位置調整ガイダンスに含まれる調整手順の開示の種類の変更と、前記位置調整ガイダンスに含まれる開示内容の変更の少なくとも一方を行う
ことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。 - 請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイにおいて、
前記再生部は、前記表示部に前記画像を表示中に前記位置調整ガイダンスを再生する
ことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。 - 請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイにおいて、
ユーザによる前記表示部の調整内容を検出する検出部をさらに備え、
前記決定部は、前記累積使用時間と前記使用回数と前記経過時間との少なくとも1つに加えて、前記調整内容に基づいて、前記再生部により前記位置調整ガイダンスを再生するか否かを決定するか、または、前記再生部による前記位置調整ガイダンスの開示レベルを決定する
ことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。 - 請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイにおいて、
前記再生部による前記位置調整ガイダンスの再生中に、前記位置調整ガイダンスの再生を中止するユーザ指示を受け付ける受付部をさらに備える
ことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。 - 請求項1に記載の頭部装着型ディスプレイにおいて、
前記再生部は、前記頭部装着型ディスプレイの使用開始から所定時間が経過すると、前記位置調整ガイダンスを再生する
ことを特徴とする頭部装着型ディスプレイ。
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