JP4568767B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機及びバッテリパックに関し、例えば、緊急的な使用が可能な携帯電話機及び該携帯電話機に装着されるバッテリパックに関する。
従来、バッテリで駆動される携帯電話機を使い続けると、やがてバッテリが消耗して、その出力電圧が低下する。この出力電圧が、携帯電話機に内蔵されたCPUやメモリ等の部品の最低動作保障電圧以下になると、携帯電話機が誤動作する恐れがある。そこで、バッテリの出力電圧が、携帯電話機に内蔵された部品の最低動作保証電圧を下回る前に、携帯電話機内のシステムをシャットダウンさせ、携帯電話機の電源をオフさせることが行われている。
また、緊急動作を行う場合に、携帯電話機内のシステムのシャットダウン機能をキャンセルすることが考えられている(特許文献1参照)。
特開2001−320478号公報
しかしながら、携帯電話機内のシステムのシャットダウン機能をキャンセルした場合、緊急通報を完遂することができるか否かは定かではなく、緊急動作の途中で携帯電話機の使用が困難になる可能性があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、緊急動作を完遂可能である携帯電話機及び該携帯電話機に装着されるバッテリパックを提供することを目的とする。
本発明の携帯電話機は、通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、緊急動作に関する情報を入力する入力部と、前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、緊急動作を実行するための情報を表示する表示部と、前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行する制御部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、バッテリの残容量に応じて緊急動作の実行が可能である場合に緊急動作の実行に適した動作環境でこれを実行することにより、該緊急動作を完遂することができる。
本発明の携帯電話機においては、前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能であると判断される場合に前記緊急動作を実行することが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に前記携帯電話機をシャットダウンする機能を停止する機能を予めキャンセルする動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする動作と、前記バッテリの残容量が不足した旨を表示する動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能でないと判断される場合に、前記緊急動作に代わる完遂可能な別手段を選択可能とすることが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、外部電源から前記バッテリへの充電を行うための電源制御部を備え、前記制御部は、前記充電によって前記バッテリ電圧が規定値まで上昇するまでの時間に基づいて、前記バッテリの劣化度を判定し、該判定結果に基づいて、前記判断情報に含まれる前記バッテリの使用可能電力量に関する情報を補正することが好ましい。
本発明の携帯電話機は、通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、緊急動作に関する情報を入力する入力部と、前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を行うための起動を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作を行うための起動を実行し該緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行する制御部とを具備し、前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能であると判断される場合に前記緊急動作を実行することを特徴とする。
この構成によれば、バッテリの残容量に応じて緊急動作の実行が可能である場合に緊急動作の実行に適した動作環境で緊急動作の起動及び実行を行うことにより、該緊急動作を完遂することができる。
本発明の携帯電話機においては、前記制御部は、前記バッテリの残容量が起動不可能な状態であると判断された場合に、前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする制御と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果に基づいて、該バッテリ電圧が前記携帯電話機の内部回路の動作限界電圧を下回らないような動作速度の制御と、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる制御と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する制御とを実行することが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記制御部は、前記バッテリの残容量が起動不可能な状態であると判断された場合に、前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする制御と、緊急動作用のオペレーティングシステムによる起動により、前記バッテリ電圧が前記携帯電話機の内部回路の動作限界電圧を下回らないようにする制御と、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる制御と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する制御とを実行することが好ましい。
本発明の携帯電話機においては、前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能でないと判断される場合に、前記緊急動作に代わる完遂可能な別手段を選択可能とすることが好ましい。
本発明の携帯電話機において、前記バッテリは、バッテリ出力端と前記バッテリ出力端から出力される電源出力を外部に出力するための外部出力端子との間の接続を遮断する遮断部と、前記制御部との間で認証を行うことにより、前記遮断部の遮断の条件を変更すると共に、前記変更の回数を制限するバッテリ側制御部とを具備することが好ましい
この構成によれば、バッテリの遮断の条件の変更回数を制限し、表示することで、バッテリの交換タイミングを把握して交換をユーザに促すことが可能となる。
本発明の携帯電話機は、通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、緊急動作に関する情報を入力する入力部と、前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行すると共に、前記バッテリに設けられたバッテリ出力の遮断を行う遮断部による前記遮断の条件を変更可能な残り回数を、前記バッテリから受け取って所定の表示部に表示する制御部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、バッテリの遮断の条件の変更回数を制限することで、バッテリの交換タイミングを把握して交換をユーザに促すことが可能となる。
本発明の携帯電話機は、通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、緊急動作に関する情報を入力する入力部と、前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を行うための起動を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作を行うための起動を実行し該緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行すると共に、前記バッテリに設けられたバッテリ出力の遮断を行う遮断部による前記遮断の条件を変更可能な残り回数を、前記バッテリから受け取って所定の表示部に表示する制御部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、バッテリの遮断の条件の変更回数を制限することで、バッテリの交換タイミングを把握して交換をユーザに促すことが可能となる。
本発明によれば、緊急動作を完遂可能である携帯電話機及びバッテリパックを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機10の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す構成は、本発明を説明するために簡略化したものであり、通常の携帯端電話機に搭載される構成要素は備えているものとする。
携帯電話機10は、装置全体を制御する主制御部11と、移動通信網(図示せず)を介して移動通信センタ(図示せず)との間で移動通信により通信を行う送受信部12と、システムの動作状態等の種々のデータを表示するLCD(Liquid Crystal Display)構成の表示部13と、入力操作を行うための入力部14と、入力部14を介して入力された指示を主制御部11に供給する入力制御部15と、装置に搭載され、あるいはダウンロードされた種々のアプリケーションを起動するアプリ制御部19と、音声を入力するためのマイク16と、受信した音声データを出力するためのスピーカ17と、各種デバイスを接続するためのデバイス接続部21と、システムを起動するためのブート制御部22と、標準のオペレーティングシステムを格納する標準OS格納部23と、緊急動作モード用のオペレーティングシステムを格納する緊急動作モード用OS格納部24と、緊急動作用の各種情報を格納する緊急動作用各種情報格納部25と、緊急動作用の各種情報を用いて緊急動作に応じた処理を実行する緊急動作モード制御部26と、バッテリパック30を接続するためのコネクタC11と、外部電源29を接続するためのコネクタC12と、バッテリ30または外部電源29から供給される電源を用いて各部への電源供給を行う電源制御部40とから主に構成されている。なお、主制御部11は、電源制御部40を制御することに加えて、緊急動作用各種情報格納部25への情報の格納及び読み出し等、種々の制御を行うようになされている。
ここで、本実施の形態においては、バッテリ31として例えばリチウムイオンバッテリを用いる。リチウムイオンバッテリ等のバッテリにおいては、電圧降下が進んでバッテリ過放電限界電圧(以下これをバッテリ保護電圧と呼ぶ)に達すると、充電を行っても本来の性能を発揮することが困難になる。このため、携帯電話機10において、電源制御部40は、基本的な通常動作として、移動機の異常動作を防止する観点とバッテリ保護の観点から、該電源制御部40に含まれるバッテリ電圧検出部40bにより、バッテリ31のバッテリ電圧を監視しながら、該バッテリ電圧が所定電圧を下回ると、システムの動作を停止させてバッテリの消費を停止する制御を実行する。すなわち、電源制御部40においては、移動機(携帯電話機10)の内部に存在する回路の動作限界電圧(以下これを移動機内部回路動作限界電圧と呼ぶ)およびバッテリ31の持つ過放電限界電圧に合わせてシステムの動作限界電圧(以下これを移動機動作限界電圧と呼ぶ)を設定しており、バッテリ31の電圧がこの移動機動作限界電圧よりも高い電圧領域を移動機(携帯電話機10)の通常稼働領域とし、この領域においてはシステムへの電源供給を実行し、これに対してバッテリ31の電圧が移動機動作限界電圧以下となった場合には、システムを停止させてバッテリ31の消費を行わないように制御する。
本実施の形態の場合、図2に示すように、リチウムイオンバッテリ構成のバッテリ31においては、満充電状態での電圧が4.251〔V〕であり、バッテリ保護電圧が2.294〔V〕であるとする。そして、電圧制御部40では、移動機動作限界電圧を3.4〔V〕として設定しており、さらに携帯電話機10の移動機内部回路動作限界電圧を2.9〔V〕として予め設定している。なお、検証実験では、バッテリ31の電圧が移動機動作限界電圧となっている場合には、37.15〔mAh〕の残容量があり、さらに移動機内部回路動作限界電圧となっている場合には、6.76〔mAh〕の残容量があることが分かった。
図3は、バッテリ31のバッテリ電圧とバッテリ容量の残量(バッテリ残量)を示すグラフである。図3に示すように、バッテリ31が満充電の状態から携帯電話機10の使用によってバッテリ残量が例えば特性曲線C1に示すように変化するものとする。この場合、移動機動作限界電圧をVl〔V〕、移動機内部回路動作限界電圧をVc〔V〕、バッテリ保護電圧をVp〔V〕とする。
このようにバッテリ電圧が変化する場合において、緊急動作に必要な消費電力量を既知の値Am〔mAh〕とすると、想定される各閾値、バッテリ電圧及びバッテリ残量の関係は、図3に示す10パターン(ステータス(1)〜ステータス(10))となる。
図3に示すステータス(1)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作終了した後もバッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以上であるパターンである。ステータス(2)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlを下回るパターンである。ステータス(3)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作終了した後も移動機内部回路動作限界電圧Vc以上であるパターンである。ステータス(4)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回るパターンである。ステータス(5)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vc以下)の状態から緊急動作を開始し、動作終了後もバッテリ電圧はバッテリ保護電圧Vp以上であるパターンである。ステータス(6)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vc以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。ステータス(7)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vp以下)の状態から緊急動作を開始するパターンである。ステータス(8)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回るパターンである。ステータス(9)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。ステータス(10)は、携帯電話気10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。
図3に示したように、ステータス(6)、ステータス(7)、ステータス(9)、ステータス(10)は、動作の途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンであり、緊急性が高い場合にのみ使用するパターンである。また、ステータス(1)、ステータス(2)、ステータス(3)、ステータス(4)、ステータス(5)及びステータス(8)は、動作終了後もバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vp以上であるパターンであり、緊急性が高い場合及び緊急性が低い場合双方に使用できるパターンである。すなわち、緊急性が高い場合には、ステータス(1)乃至ステータス(10)のいずれかを選択し、該選択されたステータスがステータス(6)、ステータス(7)、ステータス(9)、ステータス(10)のいずれかである場合には、バッテリの保護を解除して緊急動作を実行する。これに対して、緊急性が低い場合には、バッテリ保護解除を行わないステータス(1)、ステータス(2)、ステータス(3)、ステータス(4)、ステータス(5)及びステータス(8)のいずれかを選択する。なお、緊急レベルが低い場合のパターンとしては、バッテリ保護解除を行わないことに加えて、バッテリ保護解除以外の動作(シャットダウンキャンセル、ブート、昇圧動作)をその後のユーザ操作に関係なく最初に実施し、バッテリ保護限界まで自由に使用可能とするパターンを用いることもできる。
緊急性が高い場合とは、警察(110番)や消防(119番)への緊急発信、又は携帯電話機10の位置を特定するためのGPSの使用等、生命に関わるような緊急災害時に使用することを想定しており、これに対して、緊急レベルが低い場合とは、例えば携帯電話機10のユーザが営業のためにあと1回電話をかけたいと思っている場合等に使用することを想定しているものである。
携帯電話機10の電源制御部40(図1)は、緊急動作が開始される時点でのバッテリ31の状態及び実行される緊急動作に必要な消費電力量Wh等を緊急動作用各種情報格納部25から読み出して、緊急動作制御処置手順を実行する。
図4〜図7は、緊急動作用各種情報格納部25に格納されている各種情報(データシート1〜データシート4)を示す。図4に示すように、データシート1には、バッテリ電圧Vbtと該バッテリ電圧Vbtに対応した残容量Wbtとの関係が後述する緊急レベル毎に記述されている。また、図5に示すように、データシート2には、想定される緊急動作の内容と、該緊急動作によって消費される消費電力量Whとの関係が記述されている。また、図6に示すように、データシート3には、緊急動作実行開始時のバッテリ電圧Vbtと、各種緊急動作(消費電力量Wh)が実行された後のバッテリ電圧Vbt2との関係が記述されている。また、図7に示すように、データシート4には、緊急動作開始時のバッテリ電圧Vbtと緊急動作終了時のバッテリ電圧Vbt2との関係が、対応するステータス番号((1)〜(10))と共に記述されている。
携帯電話機10の電源制御部40は、緊急動作用各種情報格納部25に格納されている各データシートに基づいて、バッテリ31の現在の状態(バッテリ電圧Vbt)及び指定された緊急動作に関する情報(例えば、入力部14の操作によってユーザにより指定される)により実行しようとしている緊急動作の内容(緊急性が高い場合(以下、緊急レベル「高」と呼ぶ)もしくは緊急性が低い場合(以下、緊急レベル「低」と呼ぶ))に応じて、携帯電話機10のシステムを制御し、バッテリ31がバッテリ保護電圧Vpを下回らないような動作環境を選択し、この動作環境において、ユーザにより指定された緊急動作または該緊急動作に代わる代替の緊急動作を完遂することと、緊急レベル「高」の場合は必要に応じてバッテリ保護電圧Vpを下回る動作環境も選択するようになされている。
図8乃至図11、図13乃至図16は、携帯電話機10における緊急動作時の処理手順を示すフローチャートである。図8において、携帯電話機10の主制御部11は、ステップST101において、入力部14等を介した緊急動作指示(緊急動作に関する情報の入力)があったか否かを判断する。このステップST101において否定結果が得られると、このことは、ユーザ等による緊急動作の指示がなく、緊急動作を必要とする状態ではないことを意味しており、主制御部11は、緊急動作の指示が入力されるまで、ステップST101の処理を繰り返す。
これに対してステップST101において肯定結果が得られると、このことは、ユーザ等により緊急動作の指示がされ、緊急動作を必要とする状態であることを意味しており、主制御部11は、ステップST101からステップST102に移って、緊急レベルの確認を行う。主制御部11は、緊急レベルの確認を行った後、ステップST103に移って、バッテリ電圧検出部40b(図1)により、バッテリパック30のバッテリ電圧Vbtをセンス(検出)する。なお、バッテリ電圧Vbtを検出する際には、消費電流を一定にしておく必要がある。そのため、主制御部11は、ステップST103において、表示部13のLCD画面やLED等をオフ状態とした待ち受け状態等、予め設定されている状態に遷移させたうえでバッテリ電圧Vbtを検出する。
そして、主制御部11は、ステップST104に移って、緊急動作用各種情報格納部25(図1)に格納されているデータシート1(図4)から、上述のステップST103において検出された現在のバッテリ31のバッテリ電圧Vbtに対応したバッテリ残容量Wbt(データシート1)を取得すると共に、緊急動作用各種情報格納部25(図1)に格納されているデータシート2(図5)から、上述のステップST101において入力部14を介して指定された緊急動作に対応した消費電力量Whを取得する。例えば、現在のバッテリ電圧Vbtが4.2〔V〕であり、指定された緊急動作の内容が、「緊急先への発着呼10分、GPS位置送信及びLCD標準点灯」であるとすると、主制御部11は、データシート1から現在のバッテリ電圧Vbtが4.2〔V〕である場合に対応したバッテリ残容量Wbt(=750〔mAh〕)を取得すると共に、データシート2から緊急動作「緊急先への発着呼10分、GPS位置送信及びLCD標準点灯」に対応した消費電力量Wh(=51.2〔mAh〕)を取得する。
そして、主制御部11は、ステップST104から図9に示すステップST105に移って、指定されている緊急レベルを判断する。緊急レベル「高」が指定されている場合、主制御部11は、ステップST105において肯定結果を得ることにより、ステップST105からステップST106に移って、上述のステップST104において取得した必要電力量(消費電力量Wh)が、上述のステップST104において取得したバッテリ残容量Wbt以下であるか否かを判断する。このステップST106において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ31のバッテリ残容量Wbtが、指定された緊急動作を実行するために必要な容量よりも大きく、指定された緊急動作を完遂可能であることを意味しており、主制御部11は、ステップST106からステップST107に移って、緊急動作用各種情報格納部25のデータシート3及びデータシート4から、ステータス(1)〜(10)のいずれかを取得する。
例えば、緊急動作開始時のバッテリ電圧Vbtが4.2〔V〕であり、指定された緊急動作の内容(例えば「緊急先への発着呼10分、GPS位置送信及びLCD標準点灯」)に対応した消費電力量Whが51.2〔mAh〕であるとすると、主制御部11は、データシート3から、バッテリ電圧Vbt=4.2〔V〕、消費電力量Wh=51.2〔mAh〕に対応した、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2=3.85〔V〕を取得する。そして、データシート4(図7)から、バッテリ電圧Vbt及び緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2と、移動機動作限界電圧をVl、移動機内部回路動作限界電圧Vc及びバッテリ保護電圧Vpとの関係を満たすステータスを選択する。本実施の形態の場合、図2において上述したように、移動機動作限界電圧Vl=3.4〔V〕、移動機内部回路動作限界電圧Vc=2.9〔V〕、及びバッテリ保護電圧Vp=2.294〔V〕であるので、例えば、バッテリ電圧Vbt=4.2〔V〕及び緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2=3.85〔V〕である場合、Vl<Vbt及びVl≦Vbt2の関係となり、主制御部11は、この関係に対応したステータス(1)を選択する。
また、上述ステップST106において否定結果が得られると、このことは、指定された緊急動作に対応する消費電力量(必要電力量)Whがバッテリ残容量Wbtよりも大きいこと、すなわち、バッテリ残容量Wbtから見て、指定された緊急動作を完遂し得ないことを意味しており、主制御部11は、ステップST106からステップST108に移って、ユーザが予め緊急動作の優先設定を行っているか否かを判断する。優先設定とは、想定される緊急動作に対して、ユーザが予め優先順位を割り当てる設定を意味しており、この設定がなされると、主制御部11は、この設定結果を緊急動作用各種情報格納部25に格納する。これにより、主制御部11は、この緊急動作用各種情報格納部25を確認することにより、緊急動作の優先設定がなされているか否かを判断することができる。
ステップST108において肯定結果が得られると、このことは、ユーザが予め緊急動作の優先設定を行っていることを意味しており、主制御部11は、ステップST108からステップST109に移って、予め設定されている緊急動作について、このとき指定されている緊急動作よりも優先度を下げた緊急動作を選択し、該選択結果を表示部13に表示した後、ステップST107に移る。このように、優先度を下げた緊急動作を再指定することにより、例えば、図5に示したように、優先度が低くなるに従って消費電力量Whが小さくなるように設定しておけば、優先度の低い緊急動作を再指定することで、バッテリ残容量Wbtに収まるような緊急動作が指定されることになる。
これ対して、ユーザが予め緊急動作の優先設定を行っていない場合、主制御部11は、上述のステップST108において否定結果を得ることにより、ステップST108からステップST110に移って、バッテリ残容量Wbtに対して完遂可能な緊急動作を選択して表示部13に表示する。ユーザは、表示部13に表示された動作で了承する場合には、その旨を入力部14を介して入力する。そして、主制御部11は、ステップST111において、ユーザによる了承が得られたか否かを判断し、了承が得られながった場合は、ステップST111からステップST112に移って、表示部13にエラー表示を行った後、当該処理手順を終了する。これに対して、ユーザによる了承が得られた場合、主制御部11は、ステップST111からステップST107に移って、了承が得られた動作に対応するステータスをデータシート3及びデータシート4から選択する。このように、ユーザが予め緊急動作に優先度を設定していない場合には、バッテリ残容量Wbtに応じて完遂可能な緊急動作が選択されることになる。
一方、上述のステップST105において否定結果が得られた場合、このことは、ユーザにより指定された緊急レベルが低いことを意味しており、主制御部11は、ステップST105からステップST113に移って、バッテリがバッテリ保護電圧Vpを下回らずに実施可能な動作を表示部13(図1)に表示し、続くステップST111において、ユーザによる了承が得られたか否かを判断する。このように、ユーザが緊急レベルの低い動作を選択した場合には、現在のバッテリ残容量Wbtによって実行可能な緊急動作がユーザにより選択されることになる。
ステップST107において、ステータスが選択されると、主制御部11は、ステップST107から図10に示すステップST114に移って、上述のステップST107において選択されたステータスを確認する。ここで、上述のステップST105において否定結果が得られた場合、すなわち、緊急レベルが「低」である場合、バッテリがバッテリ保護電圧Vpを下回らない動作の選択となるため上述のステップST107において選択されるステータスは、ステータス(1)〜(5)、および(8)のうちの一つとなる。尚、緊急レベルが「低」である場合で、ステータス(6)、(7)、(9)、(10)となるような条件と主制御部11が判断した場合、前述したST113にて表示する実施可能な動作が存在しないため、前述したST111のユーザ了承が得られずにST112に移って、表示部13にエラー表示を行った後、当該処理手順を終了する。選択されたステータスがステータス(1)である場合、主制御部11は、図10において、ステップST114からステップST115に移って、このとき指定されている緊急動作(上述のステップST101において指定された緊急動作)を実行する。そして、この緊急動作が完遂されると、ステップST116に移って、緊急動作を完遂した後、ステップST117において、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。このように、指定された緊急動作に対してバッテリ残容量Wbtが十分にある場合(移動機動作限界電圧Vlによるシャットダウン機能が働かないと予測される場合)には、指定された緊急動作が実行されることになる。
これに対して、上述のステップST107において選択されたステータスがステータス(1)以外である場合、主制御部11は、ステップST114からステップST118に移って、まず、移動機動作限界電圧Vlによるシャットダウン機能を無効にする。このように、緊急動作実行中に移動機動作限界電圧Vlによるシャットダウン機能が働くものと予測される場合には、このシャットダウン機能が無効にされることにより、本来シャットダウン機能によって動作停止となる条件においても、シャットダウンせずに緊急動作の続行を可能とするような制御が行われる。
そして、主制御部11は、ステップST119に移って、上述のステップST107において選択されたステータスに応じた処理(動作モード)を実行する。たとえば、選択されたステータスがステータス(3)、(4)または(10)のいずれかである場合、主制御部11は、ステップST119から図11に示すステップST121に移り、緊急動作モード制御部26(図1)により、緊急動作用各種情報格納部25(図1)から低消費電力設定情報を取得し、低消費電力の緊急動作モードに移行する。
ここで、図12は、緊急動作用各種情報格納部25(図1)から取得する低消費電力設定情報を示しており、この設定情報は各ステータス(ステータス(1)〜ステータス(10))の定義を示すものである。ステータスの定義とは、各ステータスにおける各種動作モードの要、不要を表す情報である。この定義において掲げられている動作モードは、バッテリの保護に関する動作モードであり、本実施の形態においては、「シャットダウンキャンセル」、「緊急動作用ブート」、「昇圧」、「バッテリ保護解除」、「バッテリ電圧をモニタし続ける」が設定されている。「シャットダウンキャンセル」は、携帯電話機10に搭載されている機能であってバッテリ電圧が一定値以下となった場合にシステムへの電源供給を停止して移動機の異常動作防止とバッテリを保護するための動作をキャンセルするモードである。「緊急動作用ブート」は、バッテリの電圧が移動機動作限界電圧以下であるときに電源オフ状態から起動を行うための動作モードである。「昇圧」は、バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る可能性がある場合に、バッテリ電圧を昇圧して内部回路の動作を確実にするための動作モードである。「バッテリ保護解除」は、バッテリの認証を行い、バッテリの持つ主制御部に対し遮断部の制御をキャンセルするための動作モードであり、緊急レベルが「高」の場合のみ本動作モードを利用する。「バッテリ電圧をモニタし続ける」は、バッテリ電圧をモニタし続けることにより、バッテリ電圧が緊急動作実施中に移動機内部回路動作限界電圧Vcもしくはバッテリ保護電圧Vpを下回る可能性がある場合等に実行される動作モードである。
例えば、ステータス(1)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作終了した後もバッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以上であるパターンであることにより、バッテリ31に対する通常使用以上の負荷は考えられず、バッテリを保護するためのいずれの動作モードも不要となる。これに対して、例えば、ステータス(2)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlを下回るパターンである。この場合、電源オンの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は不要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回るものと想定されることにより、緊急動作を続行するために「シャットダウンキャンセル」動作は必要となる。また、移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る可能性が低いことにより、「昇圧」動作は不要となり、そのため「シャットダウンキャンセル」動作を実行しても「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作は不要となる。
また、ステータス(3)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作終了した後も移動機内部回路動作限界電圧Vc以上であるパターンである。この場合、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回った状態での緊急動作となることにより、「シャットダウンキャンセル」動作は必要となる。また、移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る可能性が低いことにより、「昇圧」動作は不要となり、そのため「シャットダウンキャンセル」動作を実行しても「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作は不要となる。
また、ステータス(4)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回るパターンである。この場合、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回った状態での緊急動作となることにより、「シャットダウンキャンセル」動作は必要となり、さらにバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る可能性があることにより、「昇圧」動作が必要となる。そして、この「昇圧」動作は、バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る辺りで必要となることから、「バッテリをモニタし続ける」動作を実行し、バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回る辺りを検出した時点で「昇圧」動作を実行する。このように「昇圧」動作が必要となった場合にはじめて「昇圧」動作を実行することにより、はじめから「昇圧」動作を行うことにより効率の低下を回避することができる。
また、ステータス(5)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vc以下)の状態から緊急動作を開始し、動作終了後もバッテリ電圧はバッテリ保護電圧Vp以上であるパターンである。この場合、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回った状態での緊急動作となることにより、「シャットダウンキャンセル」動作は必要となり、さらにバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回った状態での緊急動作となることにより、「昇圧」動作が必要となる。
また、ステータス(6)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vc以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。この場合、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回った状態での緊急動作となることにより、「シャットダウンキャンセル」及び「昇圧」動作は必要となる。さらに、「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作を実行しながら、必要に応じて「バッテリ保護解除」動作を実行することにより、バッテリ電圧が現実に保護解除を必要とする程度にまで低下してはじめて保護解除を行うこととなり、不必要な保護解除によるバッテリへのダメージを回避することができる。
また、ステータス(7)は、携帯電話機10が電源オフ(バッテリ保護電圧Vp以下)の状態から緊急動作を開始するパターンである。この場合には、バッテリ保護電圧Vp以下の状態で緊急動作が開始されることにより、「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作を行うことなく、常に「昇圧」動作、「バッテリ保護解除」動作が必要となる。また、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回った状態での緊急動作となることにより、「シャットダウンキャンセル」動作も当然必要となる。
また、ステータス(8)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回るパターンである。この場合、電源オンの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は不要であり、バッテリ電圧は、移動機動作限界電圧Vlを下回る(移動機動作限界電Vlの境界線を超える)、および移動機内部回路動作限界電圧Vcを途中で下回る(移動機内部回路動作限界電圧Vcの境界線を超える)ものと想定されることにより、「シャットダウンキャンセル」動作、「昇圧」動作及び「昇圧」動作のタイミングを図るための「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作が必要となる。なお、バッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpまで低下しないものと想定されることにより、「バッテリ保護解除」動作は不要である。
また、ステータス(9)は、携帯電話機10が電源オン(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vlより大きい)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。この場合、電源オンの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は不要であり、バッテリ電圧は、バッテリ保護電圧Vpを下回るものと想定されることにより、「シャットダウンキャンセル」動作、「昇圧」動作、「バッテリ保護解除」動作、「昇圧」動作及び「バッテリ保護解除」動作のタイミングを図るための「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作が必要となる。
また、ステータス(10)は、携帯電話気10が電源オフ(バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下)の状態から緊急動作を開始し、動作途中でバッテリ電圧がバッテリ保護電圧Vpを下回るパターンである。この場合、電源オフの状態から緊急動作を開始することにより、「緊急動作用ブート」動作は必要であり、バッテリ電圧は、バッテリ保護電圧Vpを下回るものと想定されることにより、「シャットダウンキャンセル」動作、「昇圧」動作、「バッテリ保護解除」動作、「昇圧」動作及び「バッテリ保護解除」動作のタイミングを図るための「バッテリ電圧をモニタし続ける」動作が必要となる。
以上、図12を参照しながら説明した各ステータスにおける動作モードの要、不要に基づいて、主制御部11は、バッテリ電圧が移動機動作限界電圧Vl以下となっても、緊急動作を行うために、バッテリを使用する動作モードを実行する。
すなわち、図11のステップST121において、緊急動作モードに切り替わると、主制御部11は、ステップST122に移って、ブート制御部22により、緊急動作モード用OS格納部24から、起動電力の小さい緊急動作モード用OSを読み出して起動する。そして、ステップST123において、緊急動作を開始し、続くステップST124において、上述のステップST107(図9)において選択されたステータスを確認する。
ステータス(3)が選択されている場合、このことは、バッテリ電圧Vbtが移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回らないことを意味しており、主制御部11は、ステップST124からステップST125に移って、緊急動作を完遂する。そして、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップST124において、このとき選択されているステータスが、ステータス(4)またはステータス(10)のいずれかであることが確認されると、主制御部11は、ステップST124からステップST126に移って、バッテリ電圧検出部40bによりバッテリ電圧Vbtを検出する。そして、主制御部11は、続くステップST127において、バッテリ電圧Vbt≦移動機内部回路動作限界電圧Vcであるか否かを判断する。このステップST127において否定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtが未だ移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回っていないことを意味しており、主制御部11は、上述のステップST126に戻って、バッテリ電圧Vbtの検出を続行する。
これに対して、ステップST127において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtが移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回ったことを意味しており、主制御部11は、ステップST127からステップST128に移って、DC−DC昇圧部40aをオンとし、供給電力を内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧する。これにより、内部回路動作限界電圧Vcを下回ったバッテリ電圧Vbtを内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧してシステムに供給することにより、緊急動作が開示された後にシステムの動作が途中で停止することを回避することができる。
そして、主制御部11は、続くステップST129において、上述のステップST107において選択されたステータスを確認する。ステータス(4)が選択されている場合、このことは、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2がバッテリ保護電圧Vpを下回らないことを意味しており、主制御部11は、ステップST125に移って、緊急動作を完遂する。そして、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップST129において、このとき選択されているステータスが、ステータス(10)であることが確認されると、主制御部11は、ステップST129から図13に示すステップST131に移って、バッテリ電圧検出部40bによりバッテリ電圧Vbtを検出する。そして、主制御部11は、続くステップST132において、バッテリ電圧Vbt≦バッテリ保護電圧Vpであるか否かを判断する。このステップST132において否定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtが未だバッテリ保護電圧Vpを下回っていないことを意味しており、主制御部11は、上述のステップST131に戻って、バッテリ電圧Vbtの検出を続行する。
これに対して、ステップST132において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtがバッテリ保護電圧Vpを下回ったことを意味しており、主制御部11は、ステップST132からステップST133に移って、バッテリパック30内の変更可能残数カウンタ33の値により、バッテリ保護(遮断)の条件の変更回数が規定値に達しているか、すなわち、変更可能残数があるか否かを判断する。ここで、バッテリ保護の条件の変更可能回数とは、バッテリ31の接続を遮断部36(図1)によって遮断することによりバッテリの消費を停止させて該バッテリを保護するバッテリ保護動作を解除する許容回数(制限値データ格納部32に格納されている)を意味し、バッテリパック30の主制御部35によってバッテリ保護解除動作が実行されるごとに、変更可能残数カウンタ33がデクリメントされる。このように、バッテリ保護の解除履歴をバッテリパック30内に保持し、解除回数が規定回数となった場合には、それ以降のバッテリ保護の解除を不可とし、例えば残り1回でバッテリの交換を促すことにより、緊急時にバッテリ保護が解除できないことにより緊急呼が未完遂となる状況を回避することができる。
なお、バッテリ保護の解除は、主制御部11とバッテリパック30の主制御部35との間で認証データ34を用いた認証を行い、認証が行われた後に、遮断部36の遮断条件を変更することにより実行される。すなわち、バッテリパック30の主制御部35は、電源供給先である携帯電話機10を認証したうえで保護解除を許可する。この場合、認証用の通信ピンをバッテリパック30に追加すると共に、認証用のメモリ(認証データ34)をパッテリパック30に設ける。そして、認証方法としては、平文パスワード/暗号パスワード(共通鍵暗号を用いたチャレンジレスポンス方式)等を用いる。認証コマンドの例としては、制御値(制限解除)設定、デフォルト値(制限解除の解除)設定、制限値(制限解除)変更可能残数問い合わせ等がある。このように認証により保護解除を可能とすることにより、緊急時のバッテリ利用の可能性を確保することができ、また、第三の装置による故意の保護解除が困難になり安全性を確保することができる。また、携帯電話機10においては、変更可能残数カウンタ33のデクリメント結果を表示部13に表示してユーザにバッテリの状態を通知するようにしてもよい。
ステップST133において否定結果が得られると、このことは、変更可能残数判定がOKではないこと、すなわち、変更可能残数カウンタ33のカウント値が「0」となっていることを意味しており、主制御部11は、ステップST133からステップST134に移って、表示部13(図1)にエラー表示を行った後、ステップST139に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。これにより、バッテリ保護動作の解除回数が予め設定されている規定回数となった場合には、エラー表示によりその旨がユーザに伝えられて緊急動作が完遂されることにより、ユーザは緊急動作の後に、バッテリの交換を行う等の対策を講じることができる。
これ対して、ステップST133において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ保護動作の解除回数が予め設定されている規定回数に達していないことを意味しており、主制御部11は、ステップST133からステップST135に移って、バッテリ保護の解除が規定回数以内である旨(安全性に関するワーディング表示)を表示部13に表示する。そして、主制御部11は、ステップST136に移って、バッテリ保護の解除をユーザが了承したか否かを判断する。ユーザは、ステップST135における表示部13の表示を見ることにより、入力部14を介してバッテリ保護の解除を了承するか否かを入力する。ユーザがバッテリ保護の解除を了承しない場合、主制御部11は、ステップST136からステップST134に移って、表示部13(図1)にエラー表示を行った後、ステップST139に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ユーザがバッテリ保護の解除を了承する場合、主制御部11は、ステップST136からステップST137に移って、バッテリ保護を解除した後、ステップST138において変更可能残数カウンタ33をデクリメントし、ステップST139に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。かくして、バッテリ保護電圧Vpを下回る可能性がある場合には、バッテリ電圧Vbtを検出しながら、必要に応じてバッテリ保護を解除することにより、バッテリの使用を続行して緊急動作を完遂することができる。
一方、図10に示したステップST119において、ステータス(2)、ステータス(8)またはステータス(9)が選択されていることが確認されると、このことは、現在のバッテリ電圧Vbtは移動機動作限界電圧Vlを下回っていないが、緊急動作の途中で移動機動作限界電圧Vlを下回る可能性があることを意味しており、主制御部11は、ステップST119から図14に示すステップST141に移って、緊急動作を開始した後、続くステップST142において、ステータスを確認する。ここで、上述のステップST107において、ステータス(2)が選択されている場合、このことは、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回らないことを意味しており、主制御部11は、ステップST142からステップST147に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップST142において、ステータス(8)またはステータス(9)が選択されていることが確認されると、このことは、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2が移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回ることを意味しており、主制御部11は、ステップST142からステップST143に移って、バッテリ電圧検出部40bによってバッテリ電圧Vbtを検出する。そして、続くステップST144において、上述のステップST143において検出されたバッテリ電圧Vbtについて、Vbt≦Vc(移動機内部回路動作限界電圧)であるか否かを判断する。
このステップST144において否定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtが未だ移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回っていないこと、すなわち、昇圧部をオンすることなく、バッテリの使用を続けることができることを意味しており、主制御部11は、上述のステップST143に戻ってバッテリ電圧Vbtの検出を続行する。これに対してステップST144において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ電圧Vbtが移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回って昇圧が必要となったことを意味しており、主制御部11は、ステップST144からステップST145に移って、DC−DC昇圧部40aをオンとし、供給電力を内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧する。これにより、内部回路動作限界電圧Vcを下回ったバッテリ電圧Vbtを内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧してシステムに供給することにより、緊急動作が開示された後にシステムの動作が途中で停止することを回避することができる。
そして、主制御部11は、続くステップST146に移って、このとき選択されているステータスを確認する。ステータス(8)が選択されている場合、このことは、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2がバッテリ保護電圧Vpを下回らないことを意味しており、主制御部11は、ステップST146からステップST147に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップST146においてステータス(9)が選択されていることが確認されると、このことは、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2がバッテリ保護電圧Vpを下回ることを意味しており、主制御部11は、ステップST146から図13に示したステップST131に移り、ステップST131乃至ステップST139の処理を実行する。これにより、ステータス(2)、ステータス(8)またはステータス(9)が選択され、緊急動作の途中でバッテリ電圧Vbtが移動機動作限界電圧Vlを下回る場合であって、さらにバッテリ保護電圧Vpを下回る場合(すなわちステータス(9)が選択された場合)には、バッテリ保護の解除が行われて、緊急動作が続行される。
一方、図10に示したステップST119において、ステータス(5)またはステータス(6)が選択されていることが確認されると、このことは、現在のバッテリ電圧Vbtが移動機内部回路動作限界電圧Vcを下回っていることを意味しており、主制御部11は、ステップST119から図15に示すステップST151に移って、DC−DC昇圧部40aをオンとし、供給電力を内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧する。これにより、内部回路動作限界電圧Vcを下回ったバッテリ電圧Vbtを内部回路動作限界電圧Vc以上に昇圧してシステムに供給することにより、緊急動作が開示される時点でシステムの動作が可能な状態に電源供給を行うことができる。
そして、主制御部11は、ステップST152に移って、緊急動作モード制御部26(図1)により、緊急動作用各種情報格納部25(図1)から低消費電力設定情報を取得し、低消費電力の緊急動作モードに移行する。緊急動作モードに切り替わると、主制御部11は、ステップST153に移って、ブート制御部22により、緊急動作モード用OS格納部24から、起動電力の小さい緊急動作モード用OSを読み出して起動する。そして、ステップST154において、緊急動作を開始し、続くステップST155において、上述のステップST107(図9)において選択されたステータスを確認する。
ステータス(5)が選択されている場合、このことは、バッテリ電圧Vbtがバッテリ保護電圧Vpを下回らないことを意味しており、主制御部11は、ステップST155からステップST156に移って、緊急動作を完遂する。そして、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ステップST155において、このとき選択されているステータスが、ステータス(6)であることが確認されると、このことは、バッテリ電圧Vbtが緊急動作中にバッテリ保護電圧Vpを下回ることを意味しており、主制御部11は、ステップST155から図13に示したステップST131に移り、ステップST131乃至ステップST139の処理を実行する。これにより、ステータス(5)またはステータス(6)が選択され、緊急動作の開始時にバッテリ電圧Vbtが移動機内部動作限界電圧Vcを下回っている場合であって、さらにバッテリ保護電圧Vpを下回る場合(すなわちステータス(6)が選択された場合)には、バッテリ保護の解除が行われて、緊急動作が続行される。
一方、図10に示したステップST119において、ステータス(7)が選択されていることが確認されると、このことは、緊急レベルが「高」であって、現在のバッテリ電圧Vbtがバッテリ保護電圧Vpを下回っていることを意味しており、主制御部11は、ステップST119から図16に示すステップST161に移って、バッテリパック30内の変更可能残数カウンタ33の値により、バッテリ保護(遮断)の条件の変更回数が規定値に達しているか、すなわち、変更可能残数があるか否かを判断する。
ステップST161において否定結果が得られると、このことは、変更可能残数判定がOKではないこと、すなわち、変更可能残数カウンタ33のカウント値が「0」となっていることを意味しており、主制御部11は、ステップST161からステップST162に移って、表示部13(図1)にエラー表示を行った後、ステップST163に移って、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。これにより、バッテリ保護動作の解除回数が予め設定されている規定回数となっている場合には、エラー表示によりその旨がユーザに伝えられて処理が終了する。
これ対して、ステップST161において肯定結果が得られると、このことは、バッテリ保護動作の解除回数が予め設定されている規定回数に達していないことを意味しており、主制御部11は、ステップST161からステップST164に移って、バッテリ保護の解除が規定回数以内である旨(安全性に関するワーディング表示)を表示部13に表示する。そして、主制御部11は、ステップST165に移って、バッテリ保護の解除をユーザが了承したか否かを判断する。ユーザは、ステップST164における表示部13の表示を見ることにより、入力部14を介してバッテリ保護の解除を了承するか否かを入力する。ユーザがバッテリ保護の解除を了承しない場合、主制御部11は、ステップST165からステップST162に移って、表示部13(図1)にエラー表示を行った後、ステップST163に移って、緊急動作を完遂すると共に、全ての制御動作をデフォルトに戻した後、当該処理手順を終了する。
これに対して、ユーザがバッテリ保護の解除を了承する場合、主制御部11は、ステップST165からステップST166に移って、バッテリ保護を解除した後、ステップST167において変更可能残数カウンタ33をデクリメントした後、図15に示したステップST151に移って、ステップST151乃至ステップST155において同様の処理を実行する。そして、ステップST155においては、ステータス(7)が選択されていることが確認されることにより、ステップST155から図13に示したステップST131に移って、ステップST131乃至ステップST139の処理を実行する。これにより、緊急度が「高」となっている場合において、緊急動作開始時のバッテリ電圧Vbtがバッテリ保護電圧Vpを下回っている場合には、主制御部11は、バッテリ保護解除の回数が規定回数に達していないこと、及びユーザの了承を得たことを条件にバッテリ保護を解除すると共に、該バッテリの出力を昇圧して緊急動作を実行する。
次に、以上説明した携帯電話機10の緊急動作制御処理手順における表示部13の表示内容を図17及び図18に示す。図17に示すように、携帯電話機10が待ち受け状態である場合においては、表示部13に待ち受け画面が表示されている(ST201)。そして、緊急レベルの確認処理(ステップST102(図8))が実行されると、表示部13には、緊急レベル「高」または「低」を選択するための画像が表示され(ST202)、ユーザはいずれかを選択する。
緊急レベル「高」が選択されると(ステップST105:YES(図9))、バッテリ電圧検出部40bによってバッテリ電圧Vbtが検出されると共に、データシート1(図4)からバッテリ31の残容量Wbtを求め、さらにデータシート2(図5)から緊急動作の内容とその消費電力量(必要な電力量)Whが求められる(ST203)。緊急動作の内容は、ユーザの選択により、または予め設定される優先順に選択される。
これらの情報から、緊急動作優先制御アルゴリズムが実行され(ST204)、必要電力量≦残容量である場合には、緊急動作を完遂させるために必要な最小限かつ最適な制御動作が実行される(ST206)。この制御動作では、選択された緊急動作の内容に応じた緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2がデータシート3(図6)から求められると共に、現在のバッテリ電圧Vbt、緊急動作後のバッテリ電圧Vbt2、携帯電話機10に設定されている移動機動作限界電圧Vl、移動機内部回路動作限界電圧Vc及びバッテリ保護電圧Vpに基づいて、データシート4(図7)からステータスが選択される(ステップST107(図9))。そして、これらの情報基づいて、緊急動作(図10乃至図16)が実行される(ST207)。
これに対して、緊急動作優先制御アルゴリズム(ST204)において、必要電力量>バッテリの残容量であって、かつ、予め緊急動作の優先順位が設定されている場合には(ステップST108:YES(図9))、データシート2から、優先順位を下げた緊急動作が選択されて表示部13に表示される(ST205)。そして、この表示された優先度の低い緊急動作内容で再度緊急動作の優先制御アルゴリズム(ST204)が実行され、優先度の低い(すなわち消費電力量の少ない)緊急動作に対して、必要電力量≦残容量を満足した場合に、制御動作が実行される(ST206)。
これに対して、必要電力量>バッテリの残容量であって、かつ、予め緊急動作の優先順位を設定していない場合には(ステップST108:NO(図9))、完遂可能な緊急動作が選択されて表示部13に表示される(ST208)。この内容でユーザの了承が得られた場合には、制御動作が実行される(ST206)。また、ユーザの了承が得られない場合には、緊急動作の実行がキャンセルされる(ST209)。
一方、緊急レベルの選択画面が表示部13に表示された状態において(ST202)、緊急レベル「低」が選択されると(ステップST105:NO(図9))、図18に示すように、バッテリの残容量が不足している場合には、表示部13に「バッテリ残量がありません」の表示がなされて緊急動作の実行がキャンセルされる(ST211)。また、バッテリの残容量がある場合には、表示部13に該残容量で完遂可能な緊急動作の内容が表示され(ST212)、その内容でユーザの了承が得られた場合には、緊急動作が可能となった旨の表示が行われる(ST213)。これに対してユーザの了承が得られなかった場合には、表示部13に実行を中止する旨が表示される(ST214)。
以上説明したように、本実施の形態にかかる携帯電話機10においては、バッテリ残容量と必要電力量とから、入力された(または予め設定されている)緊急動作が完遂可能か否かが判定され、完遂可能な場合には、緊急動作を完遂可能な動作環境でこれを実行することにより、該緊急動作を確実に完遂することができる。これにより、緊急動作が途中で停止されるといった緊急時における不都合が回避される。また、緊急動作が完遂可能でない場合には、これに代わる完遂可能な緊急動作が提示される。これにより、選択された緊急動作がそのときのバッテリ残容量によって完遂する保証がないと判断された場合には、緊急動作として別手段が提示されることとなり、緊急動作が途中で停止されるといった緊急時における不都合が回避される。
また、既に緊急動作が実行されている場合において、バッテリ電圧Vbtが移動機動作限界電圧Vl、移動機内部回路動作限界電圧Vcまたはバッテリ保護電圧Vpを下回る事態が生じた場合であっても、その可能性を予めステータスに基づいて認識しておき、緊急動作が停止される前に該緊急動作が続行するような制御が行われる。これにより、緊急動作が途中で停止されるといった緊急時における不都合が回避される。
また、シャットダウン時においてもバッテリ残容量に応じて緊急動作が開始されることにより、緊急動作が全く実行されないといった緊急時における不都合が回避される。
また、ステータスによってバッテリの残容量と緊急動作に必要な電力量とから、緊急動作の完遂が可能であるか否か、及び完遂させるための制御(シャットダウンの無効化、バッテリ保護の解除等)の選択が行われることにより、常にバッテリ電圧をモニタすることが不要となり、緊急動作の完遂に必要な制御をステータスにより一意に決定することが可能となる。
かくして、本実施の形態の携帯電話機10によれば、緊急時において完遂可能な動作環境及び緊急動作が選択されることにより、緊急動作を完遂することができる。
なお、上述の実施の形態においては、携帯電話機10の電源がオフ状態である場合において、緊急動作を行うために起動を行う際に、緊急動作モード用OS格納部24に格納されている緊急動作モード用OSをブート制御部22が実行することにより、緊急動作用の低消費電力での起動を行う場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、緊急動作モード用OSを用いることなく、主制御部11の動作速度を遅くして消費電力を少なくする方法を用いてもよい。
また、バッテリ電圧検出部40からバッテリ電圧を検出する際、充電によってバッテリ電圧が規定値まで上昇するまでの応答時間からおおよそのバッテリ劣化度を一意に判定し、かつ予め求めておいた劣化度に応じた放電曲線を一意に対応付けられることを利用し、充電の都度、緊急動作用各種情報格納部25にある使用可能電力量に関する情報を直近の使用情報から自動的に修正し、常に最適な緊急動作を保障するようにしてもよい。
また、緊急動作用各種情報格納部25に予め格納されている緊急動作と、直近の使用情報から算出した緊急動作に必要な電力量を表示部に全て表示し、入力部14を介して新たに入力された緊急動作を、以降の緊急動作として設定変更するようにしてもよい。
また、緊急動作において、過去の使用情報(各動作及びそれに必要な消費電力)から、緊急動作用各種情報格納部25に格納されている緊急動作情報及びその動作に要する消費電力量Wh(データシート2)を補正するようにしてもよい。このようにすれば、バッテリの劣化を抑えるような制御を行うことも可能となる。さらに、過去の使用情報(各動作及びそれに必要な消費電力)を、新たな緊急動作として登録するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、操作部14を介して入力される緊急動作に関する情報として、緊急動作の指示や緊急レベル(「高」または「低」)を入力する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、単に指示やレベルの高低だけではなく、詳細な緊急動作項目(どのような緊急動作を実行するか)を入力し、主制御部11においてこの情報をもとに緊急動作へ移行するか否かを判断するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、バッテリ保護の解除履歴をバッテリパック30内に保持し、規定回数の解除でそれ以降のバッテリ保護の解除を不可とし、例えば残り1回でバッテリの交換を促すことにより、緊急時にバッテリ保護が解除できないことにより緊急呼が未完遂となる状況を回避する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、規定回数の解除で利用不可とし、例えば残り1回でバッテリの交換を促すことにより、バッテリが利用不可となる状況を回避するようにしてもよい。
また、図4では緊急レベル「高」用と緊急レベル「低」用のWbtを記載することにしたが、これに限らず、補正係数a1、a2、……を付加すること等により各条件におけるWbtを算出するようにしてもよい。
また、図5では、緊急動作と該緊急動作によって消費される消費電力量Whとの関係を記載することにしたが、これに限らず、補正係数b1、b2、……を付加すること等により各条件におけるWhを算出するようにしてもよい。
さらに、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、処理部や処理手順については適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することが可能である。
本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 バッテリの残容量とバッテリ電圧との関係を示す概略図である。 各ステータスとバッテリ電圧との関係を示す概略図である。 データシート1の内容を示す図である。 データシート2の内容を示す図である。 データシート3の内容を示す図である。 データシート4の内容を示す図である。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 各ステータスの内容を示す図である。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機における緊急動作制御処理手順を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機の緊急動作制御処理における表示部の表示内容を示す図である。 図1の携帯電話機の緊急動作制御処理における表示部の表示内容を示す図である。
符号の説明
10 携帯電話機
11、35 主制御部
12 送受信部
13 表示部
14 入力部
16 マイク
17 スピーカ
22 ブート制御部
23 標準OS格納部
24 緊急動作モード用OS格納部
25 緊急動作用各種情報格納部
26 緊急動作モード制御部
30 バッテリパック
31 バッテリ
33 変更可能残数カウンタ
34 認証データ格納部
36 遮断部
40 電源制御部
40a DC−DC昇圧部
40b バッテリ電圧検出部

Claims (14)

  1. 通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、
    緊急動作に関する情報を入力する入力部と、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、
    緊急動作を実行するための情報を表示する表示部と、
    前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行する制御部とを具備することを特徴とする携帯電話機。
  2. 前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能であると判断される場合に前記緊急動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  4. 前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする動作と、前記バッテリの残容量が不足した旨を表示する動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  5. 前記緊急動作は、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる動作と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する動作とを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  6. 前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能でないと判断される場合に、前記緊急動作に代わる完遂可能な別手段を選択可能とすることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  7. 前記携帯電話機は、外部電源から前記バッテリへの充電を行うための電源制御部を備え、前記制御部は、前記充電によって前記バッテリ電圧が規定値まで上昇するまでの時間に基づいて、前記バッテリの劣化度を判定し、該判定結果に基づいて、前記判断情報に含まれる前記バッテリの使用可能電力量に関する情報を補正することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  8. 通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、
    緊急動作に関する情報を入力する入力部と、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を行うための起動を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、
    前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作を行うための起動を実行し該緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行する制御部とを具備し、
    前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能であると判断される場合に前記緊急動作を実行することを特徴とする携帯電話機。
  9. 前記制御部は、前記バッテリの残容量が起動不可能な状態であると判断された場合に、前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする制御と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果に基づいて、該バッテリ電圧が前記携帯電話機の内部回路の動作限界電圧を下回らないような動作速度の制御と、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる制御と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する制御とを実行することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
  10. 前記制御部は、前記バッテリの残容量が起動不可能な状態であると判断された場合に、前記携帯電話機をシャットダウンする機能を予めキャンセルする制御と、緊急動作用のオペレーティングシステムによる起動により、前記バッテリ電圧が前記携帯電話機の内部回路の動作限界電圧を下回らないようにする制御と、前記バッテリの残容量が不足した場合に、前記バッテリとの間で認証を行い、該認証が行われたことを条件に、前記バッテリが有する制御部に対して、前記バッテリの遮断制御をキャンセルさせる制御と、前記バッテリの出力を昇圧することにより前記通信の時間を延長する制御とを実行することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
  11. 前記制御部は、前記バッテリ電圧検出部の検出結果と、前記判断情報と、前記入力された情報とに基づいて、前記緊急動作が完遂可能でないと判断される場合に、前記緊急動作に代わる完遂可能な別手段を選択可能とすることを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機。
  12. 前記バッテリは、バッテリ出力端と前記バッテリ出力端から出力される電源出力を外部に出力するための外部出力端子との間の接続を遮断する遮断部と、前記制御部との間で認証を行うことにより、前記遮断部の遮断の条件を変更すると共に、前記変更の回数を制限するバッテリ側制御部とを具備することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の携帯電話機
  13. 通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、
    緊急動作に関する情報を入力する入力部と、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、
    前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行すると共に、前記バッテリに設けられたバッテリ出力の遮断を行う遮断部による前記遮断の条件を変更可能な残り回数を、前記バッテリから受け取って所定の表示部に表示する制御部とを具備することを特徴とする携帯電話機。
  14. 通信に必要な電源を供給するバッテリを装着するバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、
    緊急動作に関する情報を入力する入力部と、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて緊急動作を行うための起動を実行するか否かを判断するための判断情報を格納する緊急動作用情報格納部と、
    前記入力された情報と、前記緊急動作用情報格納部に格納されている判断情報と、前記バッテリ電圧検出部の検出結果とに基づいて、前記入力された情報が、緊急動作モード移行条件に合致した場合に緊急動作を行うための起動を実行し該緊急動作の実行に適した動作環境に移行して前記緊急動作を実行すると共に、前記バッテリに設けられたバッテリ出力の遮断を行う遮断部による前記遮断の条件を変更可能な残り回数を、前記バッテリから受け取って所定の表示部に表示する制御部とを具備することを特徴とする携帯電話機。
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