JP4568600B2 - ハンマドリル - Google Patents

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Description

本発明は、工具ビットに回転動作のみを行わせるドリルモードと、工具ビットに回転動作と打撃動作とを行わせるハンマドリルモードとの間でモードの切換えを行うことが可能なハンマドリルに関する。
ドリルモードとハンマドリルモードとの間でモードの切替えを行うことができる電動ハンマドリルは、例えば実開平5−37479号公報(特許文献1)に開示されている。この先行技術に係る電動ハンマドリルにおいては、モータの回転出力を常時にツールホルダを介して工具ビットに回転力として伝達する動力伝達機構と、モータの回転出力を直線運動に変換した後、打撃要素を介して工具ビットに打撃力として伝達する運動変換機構とを有する。運動変換機構は、その回転経路中に噛み合い式のクラッチを有し、当該クラッチが噛み合い係合された状態では、工具ビットが回転動作と打撃動作(ハンマドリルモード)で駆動され、クラッチの噛み合い係合が解除された状態では、工具ビットが回転動作のみ(ドリルモード)で駆動される構成である。クラッチは、工具ビットの被加工材に対する押し付け動作によって当該工具ビットとともにツールホルダが本体部に対し後退移動されたときに、当該ツールホルダとともに移動するモード切換用のチェンジプレートを介して噛み合い係合状態とされ、工具ビットの被加工材に対する押し付けが解除されたときには、ツールホルダの外周に配置された圧縮コイルバネの付勢力によってツールホルダとともに前方へ移動されるチェンジプレートを介して噛み合い係合が解除される構成である。
ツールホルダは、円筒状に形成されるとともに、その外周部が前後の軸受によって回転自在にかつ長軸方向に移動自在に支持されているが、特許文献1に開示された電動ハンマドリルでは、軸受に対して圧縮コイルバネを直列に配置する構成としている。このため、ツールホルダの長軸方向に圧縮コイルバネの配置スペースが必要となり、その結果としてハンマドリルの軸方向長さ(全長)が長くなってしまう。また圧縮コイルバネをツールホルダの外周面に近接して配置した場合、当該圧縮コイルバネがツールホルダとの相対回転によって摩擦し、その結果として摩耗あるいは発熱等の問題を招来するおそれがある。
実開平5−37479号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ハンマドリルのコンパクト化を図る上で有効な技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、本体部と、工具ビットと、ツールホルダと、軸受と、モード切換用作動部材と、付勢バネとを有するハンマドリルが構成される。工具ビットは、本体部の先端領域に配置される。ツールホルダは、工具ビットを長軸方向への相対的な移動を許容しつつ周方向への相対的な回動を規制した状態で保持する。軸受は、ツールホルダを本体部に対して回転自在および長軸方向に移動可能に支持するべく当該ツールホルダの外周部に配置される。モード切換用作動部材は、ツールホルダの外周部に配置され、使用者によるモードの切換操作によって、工具ビットがツールホルダとともに回転動作のみを行うドリルモードと、工具ビットがツールホルダとともに回転動作を行いつつ当該ツールホルダに対して長軸方向に相対移動する打撃動作を行うハンマドリルモードとの間で切換え作動される。付勢バネは、モード切換用作動部材をドリルモード側またはハンマドリルモード側のいずれか一方の側へ作動させるべく付勢する。
本発明によれば、使用者によるモードの切換操作によって、モード切換用作動部材がドリルモード側へ切換作動されたときには、工具ビットはツールホルダとともに回転動作のみによる駆動が可能とされ、モード切換用作動部材がハンマドリルモード側へ切換作動されたときには、工具ビットはツールホルダとともに回転動作を行いつつ当該ツールホルダに対して長軸方向に相対移動する打撃動作を行うハンマドリルモードでの駆動が可能とされる。なお本発明における「使用者によるモードの切換操作」の態様としては、典型的には、被加工材に対する工具ビットの押付け操作および押付け解除操作がこれに該当するが、本体部の外側に配置されるモード切換操作部材の切換操作を好適に包含する。また「モード切換用作動部材が切換作動される」態様としては、工具ビットの被加工材に対する押付け操作および押付け解除操作に伴いツールホルダが本体部に対してその長軸方向に相対移動するとき、当該ツールホルダの移動動作に連動してモード切換用作動部材が切換作動する態様、本体部の外側の配置されるモード切換操作部材が切換操作されたとき、そのモード切換操作によってモード切換用作動部材が切換作動する態様のいずれも包含する。また「付勢バネ」としては、典型的には、圧縮コイルバネがこれに該当するが、圧縮コイルバネ以外のバネを好適に包含する。
本発明においては、特徴的な構成として、本体部は、軸受の外周面を支持する円筒部を有する。そして、付勢バネは、ツールホルダの径方向において円筒部の外側に軸受と並列に配置されている。更に円筒部は、工具ビットの被加工材への押し付けによって当該工具ビットとともにツールホルダが本体部側へと移動されることで付勢バネが縮小されたときの当該付勢バネの縮小長さと同等の軸方向長さを有する構成とされる。かかる構成とすることにより、ツールホルダの長軸方向に付勢バネの配置スペースを確保する必要がなくなり、その結果としてハンマドリルの全長を短縮してコンパクト化を図ることが可能となる。なお付勢バネと軸受を並列に配置したときは、当然のことながら径方向において付勢バネの配置スペースが必要になるが、付勢バネの径方向寸法が長軸方向に比べて小さく、しかもハンマドリルの本体部(ハウジング)は、工具ビットを駆動するための作動機構を収容する関係で径方向に空きスペースが存在し易い。このようなことから、付勢バネと軸受を並列に配置しても本体部の径方向寸法の増大を抑えることが可能となる。また本発明では、付勢バネを軸受の外側に配置することによって、ツールホルダ外周面との接触を回避することが可能となり、当該外周面との接触に起因する摩耗あるいは発熱問題が解消することができる。
また、円筒部の外側に付勢バネが配置された構成としたことで軸受と付勢バネとを合理的に配置することが可能となり、しかも円筒部は、付勢バネが縮小動作したときの当該付勢バネの縮小長さと同等の長軸方向長さを有するため、付勢バネの動作の安定化を図ることができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のハンマドリルは、工具本体の先端領域側を前部、その反対側を後部と定めたとき、ツールホルダの筒孔内周面に長軸方向に摺動自在に配置された中間子の長軸方向の後部を受けるストップリングを有する。当該ストップリングは、ツールホルダの内周面に配置されたスプリングリングとシールリングとによって長軸方向の動きが規制される構成とされている。更にシールリングは、ツールホルダの内周面に当接するシール用突部および中間子の外周面に当接するシール用突部と、ツールホルダ内周面の段差部に当接するガタツキ防止用突部およびストップリングの前面に当接するガタツキ防止用突部と、を有する構成とした。
本発明によれば、ハンマドリルのコンパクト化を図る上で有効な技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図1〜図5を参照しつつ説明する。図1〜図3には本実施の形態に係る電動ハンマドリル101(以下、単にハンマドリル101という)の構成が示されている。図4には図1のA部が拡大図として示され、図5にはシールリング163の断面構造が示されている。図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を構成する本体部103、当該本体部103の先端領域(前端部側)にハンマチャック135を介して着脱自在に取付けられたドリルビット119、本体部103におけるドリルビット119の反対側の後端部側に配置されるハンドグリップ(図示省略)を主体に構成される。ドリルビット119は、ハンマチャック135に対し、その長軸方向への相対的な摺動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。ドリルビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。なお以下の説明では、説明の便宜上、ドリルビット119側を前側、ハンドグリップ側を後側という。
本体部103は、駆動モータ111(図1〜図3に先端部分が示される)を収容したモータハウジング105と、動力伝達機構113、運動変換機構115および打撃要素117を収容したギアハウジング107とによって構成されている。駆動モータ111は、モータ軸111aが本体部103の長軸方向(すなわち、ドリルビット119の長軸方向)と平行となるように配置される。駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構113によって適宜減速された上でツールホルダガイド131に伝達され、当該ツールホルダガイド131の先端に装着されたハンマチャック135とともにドリルビット119が周方向に回転動作される。上記のツールホルダガイド131およびハンマチャック135によって本発明における「ツールホルダ」が構成される。また駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構115によって直線運動に適宜変換された後、打撃要素117に伝達され、当該打撃要素117を介してドリルビット119に長軸方向への衝撃力として作用する。
図4には動力伝達機構113、運動変換機構115および打撃要素117が拡大して示される。動力伝達機構113は、駆動モータ111のモータ軸111aに設けたピニオン121と噛み合い係合する被動ギア122(図1〜図3参照)、当該被動ギア122とともに鉛直面内にて回転される中間軸123、当該中間軸123とともに回転駆動される第1伝達ギア124、当該第1伝達ギア124と噛み合い係合する第2伝達ギア125を主体として構成される。第2伝達ギア125は、ツールホルダガイド131の外周にトルクリミッター126を介して装着されており、ドリルビット119に作用する周方向負荷が設定トルク値を超えたとき、ツールホルダガイド131への回転力の伝達を遮断する。中間軸123はドリルビット119の長軸方向に平行に配置されている。なおツールホルダガイド131は、円筒状に形成されるとともに、その外周部が前後の軸受127,128を介して鉛直面内にて回転自在に、かつ軸方向に移動可能に支持されたスリーブ132と、当該スリーブ132の先端側に一体状に連接されたチャック装着部133とから構成されている。
運動変換機構115は、中間軸123、クラッチカム141、回転体142、スワッシュプレート143、シリンダ147を主体にして構成される。クラッチカム141は、中間軸123とともに回転し、かつ軸方向へは相対移動し得るように当該中間軸123にスプラインを介して装着されている。回転体142は、中間軸123に対し軸方向の移動が規制された状態で相対回転可能に装着されている。クラッチカム141と回転体142は、対向状に配置されるとともに、その対向面にはそれぞれクラッチ歯141a,142aを有する。そして中間軸123上においてクラッチカム141が回転体142に接近する方向へ移動されることで、クラッチカム141のクラッチ歯141aが回転体142のクラッチ歯142aに噛み合い係合され、クラッチカム141が回転体142から離間する方向へ移動することで当該噛み合い係合が解除される構成とされる。
スワッシュプレート143は、回転体142の傾斜外周面に軸受144を介して相対回転可能に取り付けられ、当該回転体142の回転動作に伴ってドリルビット119の長軸方向に揺動され、この揺動運動によってシリンダ147がツールホルダガイド131におけるスリーブ132の筒孔内を直線状に往復移動する。なおスワッシュプレート143とシリンダ147は、当該スワッシュプレート143に突設された揺動ロッド145にシリンダ147の後端部に設けた係合部材148が遊嵌状に係合することで接合されている。
打撃要素117は、シリンダ147のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ151と、ツールホルダガイド131におけるチャック装着部133の筒孔内に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ151の運動エネルギーをドリルビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト152を主体として構成される。シリンダ147には、当該シリンダ147の径方向壁面とストライカ151とによって区画される空気室153が形成されており、ストライカ151は、シリンダ147がスリーブ132内を往復直線運動することに伴う空気室153内の圧力変動、すなわち空気バネを介して直線状に駆動される。ストライカ151は、インパクトボルト152に衝突することで、その運動エネルギーをドリルビット119に伝達する。
運動変換機構115において、クラッチカム141のクラッチ歯141aと回転体142のクラッチ歯142aとの噛み合い係合動作およびその解除動作は、ツールホルダガイド131とともに長軸方向に移動するチェンジプレート155を介して行われる構成とされる。チェンジプレート155は、本発明における「モード切換用作動部材」に対応する。チェンジプレート155は、ツールホルダガイド131のスリーブ132と中間軸123とに跨るように配置されており、スリーブ132の外周部に対し相対回転可能に、かつ軸方向への相対移動可能とされるとともに、クラッチカム141の外周部に対し相対回転可能に、かつ軸方向への移動が規制された状態で係合されている。そしてチェンジプレート155は、常時には圧縮コイルバネ157の付勢力によって前方へと押圧されるとともに、スリーブ132の外周に設けたフランジ状のストッパプレート132aにより規制された位置に保持されている。
圧縮コイルバネ157は、ツールホルダガイド131におけるスリーブ132の後側外周部を支持する後側の軸受128の外周領域に、当該軸受128と並列に配置されている。すなわち、ギアハウジング107には、軸受128の外周に嵌合する軸受保持用の円筒部158が形成されており、この円筒部158の外周側に圧縮コイルバネ157が配置されている。圧縮コイルバネ157は、軸方向の一端がギアハウジング107の円筒部158に連なる鉛直方向壁面に当接し、他端がチェンジプレート155に対しワッシャプレート156を介して当接した状態で介在されている。
圧縮コイルバネ157の付勢力は、チェンジプレート155とともにツールホルダガイド131を前方へ移動させる力として作用している。このため、ドリルビット119が被加工材に押付けられていない状態、すなわちツールホルダガイド131に押し込み力が作用していない無負荷状態では、チェンジプレート155は、圧縮コイルバネ157の付勢力で前方へと移動されてクラッチカム141を回転体142から引き離す方向へ移動させ、クラッチカム141のクラッチ歯141aと回転体142のクラッチ歯142aとの噛み合い係合を解除する(図1および図2参照)。一方、チェンジプレート155は、ドリルビット119が被加工材に押付けられ、ツールホルダガイド131が本体部103に対して相対的に後退移動された負荷時には、当該ツールホルダガイド131とともに圧縮コイルバネ157に抗して後方へと移動し、クラッチカム141を回転体142に近接する側へと移動動作させる。これによりクラッチカム141のクラッチ歯141aが回転体142のクラッチ歯142aに噛み合い係合する(図3参照)。
またギアハウジング107の外側には、図1〜図3に二点鎖線で示すように、使用者によって回動操作可能なモード切換操作部材としてのモードチェンジレバー159が配置されている。このモードチェンジレバー159は、ツールホルダガイド131の長軸方向と直交する方向の回動中心Pを有し、その回動中心Pから所定距離で離間した偏心位置に、ギアハウジング107の内側に突出するとともにチェンジプレート155の後面側に配置されるストップピン159aを有する。ストップピン159aは、モードチェンジレバー159をドリルモード側に切換え操作したときには、図1に示すように、チェンジプレート155(ワッシャプレート156)の後面に当接して当該チェンジプレート155の後方への移動を規制し、モードチェンジレバー159をハンマドリルモード側に切換え操作したときは、図2および図3に示すように、後方へと変位してチェンジプレート155の後方への移動を許容する。
ツールホルダガイド131の筒孔内周面には、インパクトボルト152の後部を受けるストップリング161が配置され、このストップリング161の前側には、インパクトボルト152とツールホルダガイド131間の隙間を封止するシールリング163が配置されている。そしてストップリング161は、ツールホルダガイド131におけるスリーブ132の筒孔内周面に配置されたスプリングリング165と、ツールホルダガイド131におけるチャック装着部133の筒孔内周面に配置されたシールリング163とによって前後方向のガタツキが抑えられる構成とされている。本実施の形態においては、図5に拡大図で示すように、一般に知られているシール用Xリングの断面形状に変更を加えることで、シール機能とストップリング161のガタツキ防止とを兼用している。すなわち、防塵用のシールリング163は、内周側と外周側とのそれぞれに、軸方向に並ぶ2つのシール突部163aを有し、軸方向の各端面には1つのガタツキ防止用突部163bを有する構成とされる。これによってシールリング163は、シール機能に加えてガタツキ防止機能を有する。なおシール突部163aは、一方がツールホルダガイド131の筒孔内周面に、他方がインパクトボルト152の外周面にそれぞれ当接し、ガタツキ防止用突部163bは、一方がチャック装着部133の段差部に、他方がストップリング161の前面に当接する。
本実施の形態に係るハンマドリル101は、上記のように構成される。次にハンマドリル101の作用および使用方法を説明する。ドリルビット119が被加工材に押し付けられていない無負荷状態では、図1および図2に示すように、圧縮コイルバネ157の付勢力によってツールホルダガイド131とともにチェンジプレート155が前方へ押され、クラッチカム141のクラッチ歯141aが回転体142のクラッチ歯142aから切り離されている。この状態において、図1に示すように、モードチェンジレバー159をドリルモード側に切換え操作すると、ストップピン159aが前方へ変位してチェンジプレート155の後面に当接し、これによって当該チェンジプレート155およびツールホルダガイド131の後方への移動を規制する。
この状態において、駆動モータ111を通電駆動すると、当該駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構113を介してツールホルダガイド131に回転力として伝達され、当該ツールホルダ131に装着されたハンマチャック135とともにドリルビット119が回転される。一方、運動変換機構115側にあっては、クラッチカム141のクラッチ歯141aが回転体142のクラッチ歯142aから切り離されているため、回転体142が回転されない。すなわち、ドリルモードに切換えた状態では、ドリルビット119は回転動作のみで駆動される。作業者は被加工材に対してドリルビット119を適宜押付けて穴開け作業を遂行できる。このとき、ドリルビット119の押付け操作によってツールホルダガイド131に後方への押動力が作用するも、前述のようにモードチェンジレバー159のストップピン159aによって後方への移動が規制され、これによりドリルモードでの安定した作業が実現される。
一方、モードチェンジレバー159をハンマドリルモード側へ切換え操作すると、図2に示すように、当該モードチェンジレバー159のストップピン159aが後方へ変位し、チェンジプレート155の移動規制を解除する。この状態で被加工材にドリルビット119を押付けると、図3に示すように、当該ドリルビット119とともにハンマチャック135、ツールホルダ131およびチェンジプレート155が圧縮コイルバネ157を圧縮しつつ本体部103に対し相対的に後退移動する。これによりチェンジプレート155がクラッチカム141を回転体142側へ移動させ、クラッチカム141のクラッチ歯141aを回転体142のクラッチ歯142aに噛み合い係合させる。このため、回転体142側に回転力が伝達され、スワッシュプレート143の揺動動作を介してシリンダ147がツールホルダガイド131内を直線運動する。シリンダ147の直線運動に伴い空気バネを介して打撃要素117を構成するストライカ151が移動され、さらにインパクトボルト152を介してドリルビット119に直線運動が伝達される。すなわち、ハンマドリルモードでは、ドリルビット119が回転動作と打撃動作で駆動され、これにより被加工材に対し穴開け作業を遂行することができる。
本実施の形態においては、モード切換用のチェンジプレート155とともにツールホルダガイド131を付勢するべく配置される圧縮コイルバネ157を、ツールホルダガイド131の径方向において、当該ツールホルダガイド131の後側を支持する軸受128の半径方向外側に並列に配置する構成としている。かかる構成とすることにより、ツールホルダガイド131の長軸方向に圧縮コイルバネ157の配置スペースを確保する必要がなくなり、その結果としてハンマドリル101の全長を短縮してコンパクト化を図ることが可能となる。また圧縮コイルバネ157が軸受128の外側に配置されることで、ツールホルダガイド131の外周面との接触を回避することが可能となる。その結果、外周面との接触に起因する摩耗あるいは発熱問題が解消することができる。
また本実施の形態においては、防塵用のシールリング163は、内周側と外周側とのそれぞれに、軸方向に並ぶ2つのシール突部163aを有し、軸方向の各端面には1つのガタツキ防止用突部163bを有する構成とすることで、シール機能とストップリング161のガタツキ防止とを兼用することができる。シールリング163がストップリング161のガタツキ防止を兼用することで、小スペース化が可能になるとともに、部品点数が削減されてコストの低減を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態は、ツールホルダガイド131の長軸線に対して駆動モータ111の長軸線が平行となる配置構成の場合で説明したが、ツールホルダガイド131の長軸線に対し駆動モータ111の長軸線が交差する配置構成の電動ハンマドリル101、すなわち駆動モータ111の回転出力を直線運動に変換する運動変換機構115として、クランク機構を採用している電動ハンマドリル101に適用してもよい。
また本実施の形態では、モード切換用のチェンジプレート155がツールホルダガイド131とともに移動することで、クラッチカム141の噛み合い係合およびその解除動作を行う構成としたが、ツールホルダガイド131の移動動作に関係なく、モードチェンジレバー159の切換え操作によってクラッチカム141の噛み合い係合およびその解除動作を行う構成に変更してもよい。その場合、圧縮コイルバネ157の付勢方向は、クラッチカム141を噛み合い係合させる方向あるいは噛み合い係合を解除させる方向のいずれであっても差し支えない。
本実施の形態に係る電動ハンマドリルを示す断面図であり、ドリルモード時を示す。 本実施の形態に係る電動ハンマドリルを示す断面図であり、ハンマドリルモード時でかつ無負荷時を示す。 本実施の形態に係る電動ハンマドリルを示す断面図であり、ハンマドリルモード時でかつ負荷時を示す。 図1のA部の拡大図である。 シールリングの断面図である。
101 電動ハンマドリル(ハンマドリル)
103 本体部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
111 駆動モータ111
111a モータ軸
113 動力伝達機構
115 運動変換機構
117 打撃要素
119 ドリルビット(工具ビット)
121 ピニオン
122 被動ギア
123 中間軸
124 第1伝達ギア
125 第2伝達ギア
126 トルクリミッター
127 軸受
128 軸受
131 ツールホルダガイド(ツールホルダ)
132 スリーブ
132a ストッパプレート
133 チャック装着部
135 ハンマチャック(ツールホルダ)
141 クラッチカム
141a クラッチ歯
142 回転体
142a クラッチ歯
143 スワッシュプレート
144 軸受
145 揺動ロッド
147 シリンダ
148 係合部材
151 ストライカ
152 インパクトボルト
153 空気室
155 チェンジプレート(モード切換用作動部材)
156 ワッシャプレート
157 圧縮コイルバネ(付勢バネ)
158 円筒部
159 モードチェンジレバー
159a ストップピン
161 ストップリング
163 シールリング
163a シール用突起
163b ガタツキ防止用突起
165 スプリングリング

Claims (2)

  1. 本体部と、
    前記本体部の先端領域に配置された工具ビットと、
    前記工具ビットを長軸方向への相対的な移動を許容しつつ周方向への相対的な回動を規制した状態で保持するツールホルダと、
    前記ツールホルダを前記本体部に対して回転自在および長軸方向に移動可能に支持するべく当該ツールホルダの外周部に配置される軸受と、
    前記ツールホルダの外周部に配置され、使用者によるモード切換操作によって、前記工具ビットが前記ツールホルダとともに回転動作のみを行うドリルモードと、前記工具ビットが前記ツールホルダとともに回転動作を行いつつ当該ツールホルダに対して長軸方向に相対移動する打撃動作を行うハンマドリルモードとの間で切換え作動されるモード切換用作動部材と、
    前記モード切換用作動部材を前記ドリルモード側またはハンマドリルモード側のいずれか一方の側へ作動させるべく付勢する付勢バネと、を有するハンマドリルであって、
    前記本体部は、前記軸受の外周面を支持する円筒部を有し、前記付勢バネは、前記ツールホルダの径方向において前記円筒部の外側に前記軸受と並列に配置されており、更に前記円筒部は、前記工具ビットの被加工材への押し付けによって前記ツールホルダが本体部側へと移動されることで前記付勢バネが縮小されたときの当該付勢バネの縮小長さと同等の長軸方向長さを有することを特徴とするハンマドリル。
  2. 請求項1に記載のハンマドリルであって、
    前記工具本体の先端領域側を前部、その反対側を後部と定めたとき、前記ツールホルダの筒孔内周面に長軸方向に摺動自在に配置された中間子の長軸方向の後部を受けるストップリングを有し、当該ストップリングは、前記ツールホルダの内周面に配置されたスプリングリングとシールリングとによって挟まれて長軸方向の動きが規制される構成とされており、更に前記シールリングは、前記ツールホルダの内周面に当接するシール用突部および前記中間子の外周面に当接するシール用突部と、前記ツールホルダ内周面の段差部に当接するガタツキ防止用突部および前記ストップリングの長軸方向端面に当接するガタツキ防止用突部と、を有することを特徴とするハンマドリル。
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