JP4565264B2 - 方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法及び方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法及び方向性電磁鋼板の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、変圧器その他電気機器の鉄心などに用いる方向性電磁鋼板製造に供せられる方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法に係り、特に高温加熱された方向性電磁鋼用スラブを熱間圧延するときに生ずる耳割れの発生を防止し、高い製品歩留りで方向性電磁鋼板熱間圧延鋼帯を製造する方法、さらにそれによって得た熱延鋼帯を用いて方向性電磁鋼板を製造する方法に関する。
方向性電磁鋼板は軟磁性材料として、主に変圧器あるいは回転機器等の鉄芯材料として使用され、磁束密度が高く、鉄損及び磁気歪が小さいことが要求される。近年のエネルギー事情の悪化、送電設備老朽化による電力投資増大に伴って、磁気特性が優れた方向性電磁鋼板を極力経済的に供給するニーズが高まっている。
磁気特性に優れた方向性電磁鋼板を得るには、結晶粒がいわゆるゴス方位、すなわち、{110}〈001〉方位に高度に集積した2次再結晶組織を得ることが必要である。かかる方向性電磁鋼板の一般的な製造方法は、適当なインヒビターを含む方向性電磁鋼用スラブを加熱して熱間圧延を行った後、必要に応じて熱延板焼鈍を行い、1回または中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延によって最終製品板厚の冷延板を得、これに脱炭焼鈍を行った後、MgO等を主成分とする焼鈍分離剤を塗布してコイル状に巻き取り、高温仕上焼鈍を行う一連の工程からなっている。
これらの各工程はいずれも製品品質に大きな影響を及ぼすものであるが、このうち、スラブ加熱とそれに続く熱間圧延工程は、その工程を通じて、高度にゴス方位に集積した2次再結晶組織を得るためのインヒビターを適切な析出分散状態におくという意味をもつ。そのため、スラブ加熱を1250〜1450℃という高温域でかつ、長時間に亘って行ってインヒビター成分を解離固溶させ、次いで粗圧延と仕上圧延を適切な条件で行ってインヒビターの析出状態を最適化させる処理が行われる。
しかしながら、このような高温長時間のスラブ加熱を行うと、スラブ結晶粒の異常成長が誘発され、粗大化した結晶粒が発生する。この粗大化した結晶粒のうちスラブ側端部に存在するものは、粗圧延段階で圧下が掛かり難いため再結晶が進行しがたく、そのため、粗圧延後のシートバー側端部には粗い結晶粒が残り、これが熱延鋼帯の耳部に発生する割れ(以下単に「耳割れ」という)の原因となっていた。この耳割れは、続く冷延工程において鋼帯破断の原因となるために、冷間圧延に先立って耳切りが必要となり、製品歩留りの低下、ひいてはコストアップの原因となっていた。このような現象は、連続鋳造によって得た、いわゆる連鋳スラブを素材として用いた場合において特に顕著に認められる。これは、連鋳スラブでは、急速凝固に伴って生成した柱状晶組織がスラブ加熱時に異常成長し易く、かつ、粗大未再結晶粒が靭性に乏しく、熱間仕上圧延中に亀裂が生じ易くなるためである。
このような耳割れを防止する手段として、例えば、特許文献1には、粗圧延時の圧下スケジュールを変更することにより粗大粒の再結晶を促進する方法が開示されている。また、特許文献2には、仕上圧延時の開始と終了の温度差を制御する方法が開示され、特許文献3には、仕上圧延前の被圧延材の長手方向・幅方向の温度差を少なくする方法が開示されている。さらに、特許文献4、特許文献5には、シートバー幅圧下を実施する方法が開示されている。
特公昭57-4690号公報 特開昭55-62124号公報 特開昭57-165102号公報 特公昭64-3564号公報 特公平3-68432号公報
しかしながら、特許文献1記載の手段では、圧下スケジュールの変更が水平ロールのみに依存するため、被圧延材の側面には十分な応力が加わらず効果が乏しいという問題がある。一方、特許文献2、3に開示された手段は、いずれも仕上圧延時の被圧延材の温度不均一を小さくすることによって耳割れ防止を図るものであるが、耳割れの発生する鋼帯両側縁部(以下、単に「鋼帯耳部」という)に対して直接的に作用するものではなく、根本的な解決となっていない。また特許文献4、5に開示の手段は、スラブ加熱状況の変動の影響を受けやすく、十分に耳割れを防止できない場合があった。
本発明は、上記従来開示の手段がいずれも耳割れを根本的に解決する手段になっていないという問題点に鑑み、耳割れを効果的に防止するための方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法及び方向性電磁鋼板の製造方法を提案することを目的とする。
本発明者は、熱間圧延前のスラブ加熱状況が耳割れの発生に及ぼす影響について詳細に調査し、スラブ加熱に伴ってスラブ表層では脱炭が進行していること、このスラブ表層の脱炭量を所定の範囲に収めたとき、特許文献5に開示のシートバー幅圧下の効果がよく現れること、さらに前記一連の工程中、粗圧延前に適量の幅圧下圧延を施すことによって耳割れを効果的に防止することができることを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明は、出発素材の組成成分が質量比で、C:0.01〜0.08%、Si:2.5〜4.1%を含有する方向性電磁鋼用スラブに対してガス加熱炉により1000〜1250℃に加熱し、さらに誘導加熱炉により1250〜1450℃のスラブ加熱を施した後、粗圧延及び仕上圧延を行う方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法であって、前記出発素材に対するスラブ加熱条件を調整して、粗圧延に供するスラブ幅方向側面の表層5mmまでのC含有量(Cs)に対する該スラブの中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)を0.40以上0.86以下となるよう前記出発素材に対するスラブ加熱条件を調整するとともに、前記ガス加熱炉での加熱後、粗圧延前に圧下率3%以上の幅圧下圧延を少なくとも1回以上施すこととするものである。
上記発明において、前記幅圧下圧延は、ガス加熱炉による加熱後、誘導加熱炉による加熱前に行われることとすることができ、また該幅圧下圧延後、誘導加熱炉による加熱前に圧下率5%以上の圧延を行うこととすることができる。
また、幅圧下圧延は、誘導加熱炉による加熱後に行われることとすることができる。これら幅圧下圧延は、ガス加熱炉による加熱後誘導加熱炉による加熱前又ガス加熱炉による加熱後誘導加熱炉による加熱後の一方において行うこともできるが、これらの双方において行われることとすることもできる。
上記方法に記載の方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法によって得た方向性電磁鋼帯に対して、冷間圧延、脱炭焼鈍および最終仕上焼鈍を行なって方向性電磁鋼板を製造することができる。
本発明により、方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の仕上圧延時に鋼帯耳部に生ずる耳割れを効果的に防止することができる。これによって、冷間圧延に先立つ耳切りが不要となるか、あるいは耳切り量を削減することができ、製品歩留りの向上、ひいてはコストダウンを図ることができる。
本発明は、基本的には、出発素材の組成成分が貿量比で、C:0.01〜0.08%、Si:2.5〜4.1%を含有する方向性電磁鋼用スラブに対してガス加熱炉により1000〜1250℃に加熱し、さらに誘導加熱炉により1250〜1450℃のスラブ加熱を施した後、粗圧延及び仕上圧延を行う方向性電磁鋼板用熱間圧延鋼帯の圧延方法において、次の(1)〜(3)の条件を満たすようにすることによってその目的を達するものである。
(1)スラブ加熱条件を調整して、粗圧延に供するスラブ幅方向側面の表層5mmまでのC含有量(Cs)に対するスラブの中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)を0.40以上0.86以下とすること。
(2)ガス加熱炉での加熱後、粗圧延前に圧下率3%以上の幅圧下圧延を少なくとも1回以上施すこと。
(3)前記(1)において、誘導加熱炉での加熱の前に幅圧下圧延を行う場合、必要に応じて、幅圧下圧延に引続き圧下率5%以上の圧延を行うこと。
以下、上記条件について順次説明する。
(出発素材成分)
本発明の出発素材であるスラブの基本組成は、C:0.01〜0.08%、Si:2.5〜4.1%を含有するものであり、必要に応じてMn:0.03〜0.10%、S及びSeの1種または2種(合計量):0.005〜0.1%、Sol.Al:0.01〜0.05%、N:0.004〜0.012%を含有し、残部は不可避的不純物を除きFeからなる。
Cは熱間圧延時のα−γ変態を利用して結晶組織の改善を行うために有効であるが、多すぎると脱炭が困難となるため、0.01〜0.08%の範囲とする。Siは少なすぎると鋼板の電気抵抗が小さくなって渦電流損が増大するため鉄損が劣化し、多すぎると冷間圧延が困難となり破断等によるスクラップ増大につながるので2.5〜4.1%の範囲とする。Mnはインヒビターを形成する成分であるが、過剰になるとインヒビターの粒子径が粗大化して粒成長抑制力が低下するため、0.08〜0.10%の範囲とする。Se及びSは、MnやCuとともにインヒビターを形成する成分であるが、過剰になると熱間圧延時の粒界割れに起因する表面欠陥が増大し、また仕上焼鈍時の純化が困難となるという問題を生ずるため、合計で0.005〜0.1%の範囲とする。Al及びNはインヒビターとしてAlNを形成する成分である。Alは少なすぎると磁束密度が低下し、多すぎると2次再結晶の発現が安定しなくなるので、Alはsol.Al(酸可溶性Al)として0.01〜0.05%の範囲とし、Nは少なすぎると磁束密度が低下し、多すぎるとスラブ加熱中のふくれに起因する表面欠陥が増大するため、0.004〜0.012%の範囲とする。
上記基本成分に加えて、磁気特性の改善のために、粒界偏析型インヒビターとしてSbやSnを含有させることができる。ただし、その含有量が少なすぎると磁気特性の改善効果が少なく、多すぎると脆性低下やフォルステライト質絶縁被膜への悪影響が生じるので、含有させる場合は、0.01〜0.05%の範囲とするのが好適である。また、フォルステライト質絶緑被膜の性状を向上させるために、0.03〜0.20%のCuを含有させることが有効である。さらに、熱間圧延時の表面α−γ変態を利用して結晶組織の改善を行うために、0.05〜0.8%のNiを含有させることも有効である。これら元素は、それぞれ単独で、あるいは任意に組み合わせて含有させることによって、所期の効果を得ることができる。なお、残部は、不可避的不純物を除きFeであるが、方向性電磁鋼板の製造の際に任意に添加可能とされている諸元素、たとえばCr、Mo、P等を含有させることも可能である。
上記組成を有する出発素材は、所定の組成を有する溶鋼を準備し、これを公知の方法、たとえば通常の造塊法又は連続鋳造法によってスラブとすることによって製造することができる。
(スラブ加熱条件)
上記出発素材であるスラブは、プッシヤー式、ウォーキングビーム式等のガス加熱炉を用い、1000〜1250℃に加熱される。その後、スラブ加熱炉に引き続いて設けられた誘導加熱炉を用いて高温加熱される。この高温加熱の加熱温度は、1250℃より低いとインヒビター成分の固溶が不十分となり後続の過程で十分な析出分散相を形成することができなくなり、1450℃より高いと膨大なスケールの発生によって歩留低下及び加熱炉の寿命低下を招くので1250〜1450℃とする。
本発明では、このスラブ加熱段階(ガス加熱、誘導加熱の双方を含む)において、粗圧延に供するスラブの幅方向側面の表層5mm(以下単に「スラブ表層5mm」という)までのC含有量(Cs)に対する該スラブの中心層(以下単に「スラブ中心層」という)のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)を0.40以上0.86以下となるようスラブ加熱条件を調整する。
図1は、C:0.058%、Si:3.0%、Mn:0.071%、S:0.018%、N:0.005%、残部不可避的不純物を除きFeからなる方向性電磁鋼板用スラブを、ガス加熱炉によって1100〜1200℃の温度範囲内で加熱し、その後、誘導加熱炉を用いて1350〜1450℃の温度範囲内で加熱した後粗圧延および仕上圧延を行ったときの、スラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)に対するスラブ中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)と仕上圧延された熱延鋼帯耳部に生じた耳割れ深さとの関係を示すグラフである。図1に示すように、Cs/Cc比を0.40〜0.86とすることによって耳割れ深さを小さくできる。なお、図1において、○印は粗圧延前に幅圧下圧延を3〜5%の範囲で実施したものであり、▲印は粗圧延前に幅圧下圧延を行わなかったものであるが、上記耳割れ低減の効果はいずれの場合にも認められる。
なお、上記結果を得たときのスラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)、スラブ中心層のC含有量(Cc)は、仕上圧延に供されたものと同一の組成を有するスラブを仕上に供されたものと同一の条件でスラブ加熱したものを冷却後、スラブ幅方向の中央部、かつスラブ長さ方向の中央部においてスラブ側面に対して垂直方向(スラブ幅方向)にドリリングし、そのときスラブ表面から5mmまで得られる切粉によってスラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)を決定し、さらにドリリングを進めてスラブ幅方向中心部に達したときの幅方向5mmの切粉によってスラブ中心層のC含有量(Cc)を決定したものである。また、耳割れ深さは、仕上圧延によって得られたコイル状の熱延鋼帯について巻き直し検査を行って熱延鋼帯に現れる耳割れ深さを個別に測定し、その熱延鋼帯全長での最大値をもって耳割れ深さとしたものである。
このようなスラブの表層5mmまでのC含有量(Cs)に対する該スラブの中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)が上記範囲外にあるときに耳割れが顕著になる原因は、Cs/Ccが0.40より低い場合には、表層脱炭が大きいため、表層近傍がα単相となってα−γ変態による組織改善がなされずにスラブ結晶粒の粗大化が過大に進行して耳割れの発生が完全に防止できなくなるためであり、一方、0.86より高い場合には、表層の脱炭層すなわちα単相部が薄いためにその直下にあるα+γ相に生成したボイドがシートバーの表層部に容易に到達して、スラブ結晶粒に関係なく深い耳割れが発生するためであると推定される。
したがって、本発明では、スラブ加熱時においてスラブの表層5mmまでのC含有量、いい換えれば表層の脱炭量と脱炭深さを最適範囲に調整し、それによって(Cs/Cc)を上記範囲内に収めるようにすることが必要である。このような(Cs/Cc)比は、ガス加熱炉において、ガス加熱炉内の酸素濃度を調整すること、好ましくは0.1〜5.0%の範囲内で調整することによって達成できる。なお、本発明では、ガス加熱炉に続く誘導加熱炉によるスラブ加熱を行うが、その際、ガス加熱炉内の雰囲気調整によってスラブ表層の脱炭量と脱炭深さを調整し、誘導加熱炉の雰囲気は非酸化性とすることが望ましい。
図2は、図1の結果を得たのと同様の条件によってガス加熱炉での加熱、誘導加熱炉での加熱、粗圧延、エッジヤー幅圧下さらに仕上圧延を行い、その際、(1)ガス加熱炉での加熱の後直ちに、(2)ガス加熱後さらに誘導加熱炉による加熱の後に、それぞれ幅圧下圧延を行ったときの、幅圧下圧延の圧下率と仕上圧延された熱延鋼帯に生じた耳割れ探さとの関係を表したグラフである。
上記の結果から、いずれの場合にも、幅圧下圧延の圧下量を3%以上とすると耳割れ深さが小さくなることが分かる。なお、この場合におけるスラブの表層5mmまでのC含有量(Cs)、該スラブの中心層のC含有量(Cc)の決定方法は、図1の結果を得たときと同様であり、Cs/Cc比は、0.60〜0.70と平均的なレベルとした。
上記から明らかなように、本発明では、スラブ加熱段階において、ガス加熱炉による加熱の後直ちに、またはガス加熱炉による加熱後誘導加熱炉による加熱後に、幅圧下圧延率3%以上の幅圧下圧延を施した場合には、耳割れ深さが2mm以下となる。このような結果は幅圧下圧延をガス加熱炉による加熱の後と誘導加熱炉の双方において行った場合にも得られる。
本発明者の見解では、仕上圧延後の鋼帯に耳割れが発生する原因は、スラブ加熱段階で連続鋳造鋳片の柱状晶が巨大な(一例を挙げれば差渡し50mmを超える)粗大粒に成長するが、通常の粗圧延による歪導入ではこのような巨大粒を十分に再結晶させることができず、粗大延伸粒と微細な再結晶粒が混在している状態となり、粗圧延後のシートバーの両側側面部には再結晶せずに残存した粗大延伸粒が不連続に飛び出して複雑なうねりを生じてしまい、これが仕上圧延段階において、不均一な幅拡がりや局部的な応力集中の発生原因となり、3軸応力下にて耳部の内部にクラックが発生し、最終的に耳割れに至ってしまうものと推定されている。
本発明の粗圧延前の幅圧下は、前記の連続鋳造鋳片の柱状晶などがスラブ加熱段階で巨大に成長した粗大粒に対して十分な歪を与えて再結晶させるものであり、これにより前記耳割れのメカニズムを断ち切るものである。したがって、本発明では、粗圧延前の幅圧下率はいずれの段階においても3%以上を必要とする。幅圧下率の上限は、特に定める必要がない。しかしながら、エッジシーム(板端部に発生した皺が端部近傍の表面に回り込んだ欠陥)等の表面欠陥が発生するのを抑制するためには、幅圧下率を15%以下とすることが好ましい。なお、幅圧下圧延をガス加熱直後とさらに誘導加熱後の双方において行う場合には、それぞれ3%以上の幅圧下圧延を行い、これによってスラブ端部に生じた粗大粒の細粒化をより効果的に行うことができる。
上記幅圧下の方法は、公知の方法が適用でき、例えば縦型ロールを用いてもよく、サイジングプレスにより圧下を行うこともできる。結果的にスラブ端部に生じた粗大粒の細粒化を達成できれば、手段を問わない。
本発明において、ガス加熱炉での加熱後の直後に幅圧下圧延を施す場合、ときとして幅圧下圧延によりスラブ断面がドッグボーン形状となって続く誘導加熱炉への装入が困難となる。このような場合には、幅圧下圧延に引続き、5%以上の圧下率で厚みを減ずる圧延(水平圧下圧延)を実施することが有効である。
上記のように、ガス加熱炉での加熱後、粗圧延前に圧下率3%以上の幅圧下圧延を少なくとも1回以上施したスラブは、続いて粗圧延及び仕上圧延により熱延鋼帯に仕上げられる。すなわち、粗圧延によって20〜60mm程度のシートバーとした後、仕上圧延により、1.6〜3mm程度の熱延鋼帯に仕上られ、通常の工程によりコイル状に巻き取られる。このように仕上げられた熱延鋼帯は、耳割れ深さが3mm以下となり、耳部形状はドッグボーンに起因する二枚板の発生もなく極めて良好である。
なお、上記粗圧延、仕上圧延の手段は特に制限されない。必要に応じて、シートバー側面部の温度低下防止のためにエッジバーナーや保熱カバーを用いてもよく、シートバーについても幅圧下圧延を行って、シートバー耳部の形状矯正を行ってもよい。
このようにして得られた熱延鋼帯は、常法により冷間圧延、脱炭焼鈍および最終仕上焼鈍を行って方向性電磁鋼板に仕上げられる。そのための条件は、一般的に採用され得るものに従えばよい。そのような一般的な手段を例示すると以下のとおりである。すなわち、必要に応じて、800℃以上1100℃以下を好適とする熱延板焼鈍を施し、次いで1回又は中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して最終仕上厚の冷延板とする。得られた冷延板に対し脱炭焼鈍を施し、さらに焼鈍分離剤を塗布し、1200℃前後の高温で最終仕上焼鈍を施し、二次再結晶組織を発達させるとともにフォルステライト被膜を表面に形成させる。最終仕上焼鈍後、必要に応じて平坦化焼鈍によって形状矯正を行い、鉄損を改善するために、鋼板表面に張力を付与する絶縁コーティングを施す。なお、いわゆる高磁束密度電磁鋼板の製造に当たって採用されている種々の手段、たとえば、鏡面化処理、磁区細分化処理、脱炭焼鈍後の浸窪法などの採用は自由であり、本発明の効果を妨げるものではない。
質量比で、C:0.069%、Si:3.24%、Mn:0.068%、Se:0.020%、Sol.Al:0.027%、N:0.009%、およびSb:0.038%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から成る組成の溶鋼を連続鋳造によって210mm厚のスラブとし、ガス加熱炉によって1200℃の温度で加熱し、引き続いて誘導加熱炉によって非酸化性雰囲気下で1380〜1410℃に加熱した後、最終圧延圧延率50%の粗圧延を行って35mm厚のシートバーとし、仕上圧延開始温度1040〜1120℃の範囲で仕上圧延を行い、板厚2.6mmに熱間圧延した。
上記一連の工程において、ガス加熱炉内への窒素ガス供給量を制御してガス炉内の酸素濃度を変化させて粗圧延に供するスラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)に対するスラブ中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)を変化させた。この制御は、あらかじめ行った予備試験により成分レベルごとにとったスラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)とスラブ中心層のC含有量(Cc)の値、さらにはこれらの比(Cs/Cc)をテーブル化し、該テーブルに基づくガス炉内の酸素濃度を制御することによって行った。また、上記のCs、Cc及びCs/Ccの調整されたスラブに対し、本発明に従い、ガス加熱炉での加熱後、粗圧延前種々の圧下率の幅圧下圧延を施した。これらの操業データは表1にまとめて示す。
このようにして得られた熱延板に対し、1000℃×30minの熱延板焼鈍を行い、1150℃×30sの中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延によって厚さ0.30mmの最終冷延板とした。得られた冷延板をアルカリ脱脂して表面を清浄化した後、湿水素雰囲気中にて840℃×120sの脱炭焼鈍を行った。次いで、質量比で5%のTiO2を含有するMgO系焼鈍分離剤を塗布し、H2雰囲気中での1200℃×10hの仕上焼鈍を行った。この後、リン酸マグネシウムとコロイダルシリカを主成分とするコーティングを施した。かくして得られた製品の磁界800A/mにおける磁束密度B、1.7T−50Hzにおける鉄損W17/50について調査した結果を表1に併せて示す。表1には、比較として行った幅圧下圧延を施さない場合の操業データ、製品評価を併せて示す。
Figure 0004565264
表1に示すとおり、本発明の条件を満たすNo.1〜7では耳割れが小さく、形状も良好であり、最終製品の磁気特性も優れている。これに対し、Cs/Ccが0.40〜0.86の範囲を外れたNo.11〜14では耳割れ深さが大きい。また、幅圧下を行わなかったNo.8や幅圧下量が3%に満たないNo.9〜10でも耳割れ深さが大きい。
スラブ表層5mmまでのC含有量(Cs)に対する該スラブ中心部のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)と仕上された熱延鋼帯に生じた耳割れ深さとの関係を示すグラフである。 スラブ幅圧下率と仕上圧延された熱延鋼帯に生じた耳割れ深さとの関係を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 出発素材の組成成分が質量比で、C:0.01〜0.08%、Si:2.5〜4.1%を含有する方向性電磁鋼用スラブに対してガス加熱炉により1000〜1250℃に加熱し、さらに誘導加熱炉により1250〜1450℃のスラブ加熱を施した後、粗圧延及び仕上圧延を行う方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法であって、
    粗圧延に供するスラブ幅方向側面の表層5mmまでのC含有量(Cs)に対する該スラブの中心層のC含有量(Cc)の比(Cs/Cc)を0.40以上0.86以下となるよう前記出発素材に対するスラブ加熱条件を調整するとともに、
    前記ガス加熱炉での加熱後、粗圧延前に圧下率3%以上の幅圧下圧延を少なくとも1回以上施すことを特徴とする方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法。
  2. 幅圧下圧延は、ガス加熱炉による加熱後、誘導加熱炉による加熱前に行われることを特徴とする請求項1記載の方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法。
  3. 幅圧下圧延後、誘導加熱炉による加熱前に圧下率5%以上の圧延を行うことを特徴とする請求項2記載の方向性電磁鋼用熱間鋼帯の圧延方法。
  4. 幅圧下圧延は、誘導加熱炉による加熱後に行われることを特徴とする請求項1記載の方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法。
  5. 幅圧下圧延が、ガス加熱炉による加熱後誘導加熱炉による加熱前及びガス加熱炉による加熱後誘導加熱炉による加熱後の双方において行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の方向性電磁鋼用熱間圧延鋼帯の圧延方法によって得た方向性電磁鋼帯に対して、冷間圧延、脱炭焼鈍および最終仕上焼鈍を行うことを特徴とする方向性電磁鋼板の製造方法。
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JP2002105537A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Kawasaki Steel Corp 耳割れが少なくかつ被膜特性が良好な磁気特性に優れる高磁束密度方向性電磁鋼板の製造方法
JP2002160004A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Kawasaki Steel Corp 耳割れが少なくかつ被膜特性が良好な磁気特性に優れる方向性電磁鋼板の製造方法

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