JP4565132B2 - 風力回転式視線誘導標 - Google Patents

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Description

本発明は風力を受けて回転する方式の視線誘導標に係り、特に、発光体を設けて視認性を向上させた風力回転式視認誘導標に関するものである。
風力によって回転する風車式の視線誘導標について種々の要請が有るが、主として
イ.視認性の良いこと、
ロ.耐久性、信頼性に優れていること、及び、
ハ.保守整備が容易で、使用コストが安いこと。
が求められていた。
上記の要請に応えて成された発明として、次のものが公知である。
a、特許文献1として挙げた特開平6ー76415号公報に記載された発明
(注)風車軸に発電機を直結して得られた電力で発光体を発光させるものである。
b.特許文献2として挙げた特開平7−259029号公報に記載された発明
(注)風力発電電力を蓄電するものである。
c.特許文献3として挙げた特開2003−26192号公報に記載された発明
(注)反射面払拭風車に発電機構と発光体とを装着したものである。
d.特許文献4として挙げた実用新案登録第3016011号公報に記載された考案
(注)反射面形状を改良して、周囲360度からの視認を可能にしたものである。
特開平6−76415号公報 特開平7−259029号公報 特開2003−26192号公報 実用新案登録第3016011号公報
視線誘導標は路傍に設置されるので、しばしば自動車の衝突を受ける。このため、視線誘導標を丈夫に作る工夫が為されている。
しかし、高速で走行していた自動車に衝突されたり、大型貨物自動車の衝突を受けたり踏み付けられたりするので、丈夫にするだけでは対応し切れない(踏まれても蹴られても絶対に壊れないようにしようとすると極めて高価になって、実用的でない)。
そこで本発明者らは、破損したとき迅速容易に、しかも低コストで復元せしめ得る視線誘導標の創作に鋭意工夫努力を重ねて、新規な風力回転式視線誘導標を創作し、本願の出願人によって別途出願中(以下、未公知の先願発明という・特願2003−140269号)である。
本願発明は上記未公知の先願発明の「破損時の迅速容易な復元性」を損なうことなく、夜間視認性を格段に向上させることを目的とする。
前記未公知の先願発明の基本は、柱状に立設したシャフトに筒状の軸受を被せて、この筒状軸受に透明な風車羽根を取り付けた構造である。
本願発明の基本的原理は、上記のシャフトおよび筒状軸受を透明材料で構成し、該シャフトの中に光源を配置する。これにより、シャフトと軸受とを迅速容易に着脱することができ、しかも、シャフトに設けた光源が周囲360度から視認できる。
さらに本発明は、上記の光源を発光させるための電力を自分で賄う工夫を加えた。すなわち、太陽光発電もしくは風力発電を併せて行なうことができる。
上述の原理に基づく具体的な構成として、請求項1に係る発明の構成は、(図1参照)
設置用ベース(1)に植設されてほぼ垂直に支持されるシャフト(2)と、該シャフトに外嵌された軸受筒(3)と、前記シャフトに関して対称に配置された風車羽根(4)とを有する風力回転式視線誘導標において、
前記の風車羽根(4)が透明であり、
前記シャフト及び軸受筒が透明ないし半透明であり、
かつ該シャフトに、少なくとも1個の発光体が配置されていて、
前記風車羽根(4)の上縁が、前記発光体の上端よりも上方に位置するとともに、
該風車羽根の下縁が、前記発光体の下端よりも下方に位置していることを特徴とする。
以上に説明した請求項1の発明によると、風車羽根の透明軸受筒が柱状のシャフトに被せられた構造であるから着脱が容易であって、可動部材(風車羽根と透明軸受筒)が壊されたら直ちに交換して修復することができる上に、
シャフトおよび軸受が透明(ないし半透明)であるから、シャフトに設けられた発光体が周囲360度、れの方向からも視認することができる。
上記のように、シャフト及び軸受が透明であることに本発明の新規性・進歩性が有る。
風車羽根が透明であることは、前記未公知の発明(特願2003−140269号)と同様であって、透明な風車羽根が発光体の周囲を回ると、該発光体からの出射光が透明な羽根によって屈折・反射されて輝く。
請求項2に係る発明の構成は、前記請求項1の発明の構成要件に加えて、(図1参照)
前記の発光体がLED(10)であり、かつ前記設置用ベースに太陽電池(6)、蓄電地(9)および回路基板(7)が装着されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項2の発明によると、設置用ベースに設けられた太陽電池によって自家発電できるので、乾電池や商用電力の供給を必要としない。
LEDは発光効率が良いので、太陽電池の発電電力で賄い得る。その上、蓄電地を備えているので、晴天の昼間に発電した電力を蓄えておいて、夜間や雨天時にLEDを発光させることができる。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項1の発明の構成要件に加えて、(図2参照)前記風車羽根(4)にELシート(5)が貼着されており、かつ、前記設置用ベースに太陽電池(6)、蓄電(9)および回路基板(7)が装着されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によると、シャフトに設けられたLEDの外に、風車羽根に貼着されたELシートを備えているので、広い発光面積が確保され、いっそう視認性が良くなる。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項1または請求項の発明の構成要件に加えて、(図2参照)
前記風車羽根(4)の一部分に再帰性反射シート(5)が貼着されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によると、シャフトに設けられたLEDの外に、風車羽根に貼着された再帰性反射シートを備えているので、走行車両の前照灯の光束を反射して、いっそう良好な視認性が得られる。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項1ないし請求項の発明の構成要件に加えて、(図1および図4を併せて参照)前記設置用ベース(1)にフォトセンサ(8)が設けられるとともに、このフォトセンサが前記回路基板(7)に接続されていて、環境が明るいときは太陽電池の発電電力を前記蓄電に蓄電し、環境が暗くなると蓄電の蓄電電力によって前記LEDまたはELシートを発光させるようになっていることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によると、フォトセンサによって昼夜の別を検知し、必要に応じて適正に蓄電の充,放電を行ない、高い信頼性で視線誘導機能を発揮することができる。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項1の発明の構成要件に加えて、(図3参照)前記の発光体がLED(10)であり、
かつ、前記透明軸受筒(3)に永久磁石北極(11N)および永久磁石南極(11S)が設置されるとともに、前記シャフト(2)にコイル(12 )が装着されていることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によると、風車羽根の回転に伴って軸受筒が回転して、該軸受筒に装着された永久磁石の磁束が、シャフトに設けられたコイルで切られるので、該コイルに誘導電流が発生する。
上記の発生電流は蓄電に蓄えられてLEDに供給されるのであるが、該蓄電池(9)が静止部材であるから、コイルが静止部材であることが望ましい。
「シャフトに永久磁石北極を設置して、軸受筒にコイルを設ける」という構成を採らず「軸受筒に永久磁石を装着して、シャフトにコイルを設ける」という構成としたのは、上述の事情を勘案して創作した技術的思想であって、決して単なる設計的配慮ではない。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項の発明の構成要件に加えて、(図4参照)前記のLED(10)の設置個数が複数個であって、複数種類の色調を表すLED(10r,10y,10g)が配列されており、
前記回路基板(7)は、コイル(12)に発生した電圧もしくは周波数に基づいて風速を算出する機能を有し、
かつ、算出した風速に応じて複数種類の色調を有する複数個のLEDの内の特定のLEDを発光させる機能を有していることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によると、風車羽根に発電機構が取り付けられており、その発生電圧やサイクルが風速に比例することを利用して、視線誘導標の発光色調を変化させることができる。
これにより、例えば安全風速時には緑色に発光させ、警戒風速時には黄色に発光させ、危険風速時には赤色に発光させて、ドライバーの注意を喚起することができる。
高速道路において強風による自動車横転事故が少なくない現実、および、風速が場所によって異なることを勘案すると、視線誘導標が風速表示機能を兼ねることの実用的価値は多大である。
請求項に係る発明の構成は、前記請求項の発明の構成要件に加えて、(図5参照)前記回路基板(7)は、コイル(12)に発生した電圧もしくは周波数に基づいて風速を算出する機能を有し、
かつ、算出した風速に応じて、予め定められたサイクルで前記LEDを点滅させる機能を有していることを特徴とする。
以上に説明した請求項の発明によっても、風車羽根に発電機構が取り付けられており、その発生電圧やサイクルが風速に比例することを利用して、視線誘導標の点滅サイクルを変化させることができる。
これにより、例えば安全風速時には連続点灯させ、警戒風速時には緩徐に点滅させ、危険風速時には高サイクルで点滅させて、ドライバーの注意を喚起することができる。
高速道路において強風による自動車横転事故が少なくない現実、および、風速が場所によって異なることを勘案すると、視線誘導標が風速表示機能を兼ねることの実用的価値は多大である。
請求項1の発明によると、風車羽根の透明軸受筒が柱状のシャフトに被せられた構造であるから着脱が容易であって、可動部材(風車羽根と透明軸受筒)が壊されたら直ちに交換して修復することができる上に、
シャフトおよび軸受が透明(ないし半透明)であり、かつ風車反射が透明であるから、シャフトに設けられた発光体が周囲360度、れの方向からも視認することができる。
上記のように、シャフト及び軸受が透明であることに本発明の新規性・進歩性が有る。
風車羽根が透明であることは、前記未公知の発明(特願2003−140269号)と同様であって、透明な風車羽根が発光体の周囲を回ると、該発光体からの出射光が透明な羽根によって屈折・反射されて輝く
請求項2の発明によると、設置用ベースに設けられた太陽電池によって自家発電できるので、乾電池や商用電力の供給を必要としない。
LEDは発光効率が良いので、太陽電池の発電電力で賄い得る。その上、蓄電地を備えているので、晴天の昼間に発電した電力を蓄えておいて、夜間や雨天時にLEDを発光させることができる。
請求項の発明によると、シャフトに設けられたLEDの外に、風車羽根に貼着されたELシートを備えているので、広い発光面積が確保され、いっそう視認性が良くなる。
請求項の発明によると、シャフトに設けられたLEDの外に、風車羽根に貼着された再帰性反射シートを備えているので、走行車両の前照灯の光束を反射して、いっそう良好な視認性が得られる。
請求項の発明によると、フォトセンサによって昼夜の別を検知し、必要に応じて適正に蓄電地の充,放電を行ない、高い信頼性で視線誘導機能を発揮することができる。
請求項の発明によると、風車羽根の回転に伴って軸受筒が回転して、該軸受筒に装着された永久磁石の磁束が、シャフトに設けられたコイルで切られるので、該コイルに誘導電流が発生する。
上記の発生電流は蓄電に蓄えられてLEDに供給されるのであるが、該蓄電池(9)が静止部材であるから、コイルが静止部材であることが望ましい。
「シャフトに永久磁石北極を設置して、軸受筒にコイルを設ける」という構成を採らず「軸受筒に永久磁石を装着して、シャフトにコイルを設ける」という構成としたのは、上述の事情を勘案して創作した技術的思想であって、決して単なる設計的配慮ではない。
請求項の発明によると、風車羽根に発電機構が取り付けられており、その発生電圧やサイクルが風速に比例することを利用して、視線誘導標の発光色調を変化させることができる。
これにより、例えば安全風速時には緑色に発光させ、警戒風速時には黄色に発光させ、危険風速時には赤色に発光させて、ドライバーの注意を喚起することができる。
高速道路において強風による自動車横転事故が少なくない現実、および、風速が場所によって異なることを勘案すると、視線誘導標が風速表示機能を兼ねることの実用的価値は多大である。
請求項の発明によっても、風車羽根に発電機構が取り付けられており、その発生電圧やサイクルが風速に比例することを利用して、視線誘導標の点滅サイクルを変化させることができる。
これにより、例えば安全風速時には連続点灯させ、警戒風速時には緩徐に点滅させ、危険風速時には高サイクルで点滅させて、ドライバーの注意を喚起することができる。
高速道路において強風による自動車横転事故が少なくない現実、および、風速が場所によって異なることを勘案すると、視線誘導標が風速表示機能を兼ねることの実用的価値は多大である。
図1は本発明に係る風力回転式視線誘導標の1実施形態を示し、(A)は模式的な平面図、(B)は模式的な正面図である。
設置用ベース1にシャフト2が植設され、ほぼ垂直に支持されている。一方、風車羽根4に設けられた軸受筒3が緩やかに外嵌されている。ここまでは、前記未公知の先願発明の構成である。さらに本発明は、上記の軸受筒3を透明な材料で構成する(ただし、半透明材料で構成することもできる。以下、透明とは半透明を含む意とする)。
さらに、風車羽根4も透明材料で構成する。
この実施形態では、前記設置用ベース1に太陽電池6を設置する(言うまでもなく、設置用ベースの表面に露出させて設置する)。
そして、前記シャフト2の中に複数個のLED10を配列する。符号7を付して示したのは回路基板、符号9を付して示したのは蓄電地、符号8を付して示したのはフォトセンサである。
昼間は、太陽電池6が陽光を受けて発電し、発生電力は蓄電地9に蓄えられる。
夜間など、環境が暗くなると、フォトセンサ8がこれを検知して「暗を意味する信号」を出力し、回路基板7の制御により、蓄電地9の蓄電電力を前記LED10に供給して発光させる。
前記のシャフト2及び軸受筒3が透明であるから、LED10の出射光は周囲360度あらゆる方向から視認することができ、当該視線誘導標の夜間視認性が格段に向上する。
風が吹いて風車羽根4が回ると、視認性は一層良くなる。
図1を参照して以上に説明した構成部材の中で、風車羽根4は回転部材であり、太陽電池6、回路基板7、フォトセンサ8、蓄電地9、及びLED10は静止部材である。
このように、発電部材も、発光部材も、制御部材も静止部材であることの意義が重要である。すなわち、静止部材と回転部材との間で通電する必要が無い。このため、構造が簡単であり、接触不良などのトラブルが無く、配線部分の密閉防水が容易に可能である。
上述のような構造であるから、強風のため又は自動車の衝突によって風車羽根4が破損
したとき、透明軸受筒3をシャフト2から抜き出して迅速容易に分解することができ、かつ、新品の補給部品を迅速容易に組みつけて修復することができる。この場合、太陽電池6、回路基板7、フォトセンサ8、蓄電地9、LED10などの電装部品は交換されずに継続使用されるから経済的である。
図1を参照して以上に説明した構成に加えて、前記風車羽根4に再帰性反射シート又はELシート5を貼着することもできる。
再帰性反射シートを貼着すると、LED10による発光に加えて、車両前照灯の投射光が再帰性反射されるので、視認性が一層良くなる。
図示のように、再帰性反射シートの形状が倒立三角形をなしているのは、陽光に対して太陽電池6を覆い隠さないように配慮したものである。
本図1に示したように、ELシート5を風車羽根4に貼着すると、発光体であるELシートが風車羽根4と一緒に回転するので、視認性は非常に良くなる。
ただし、静止部材である太陽電池6や回路基板7と、回転部材であるELシート5の間の電気配線の途中にスリップリング(図示省略)を介挿しなければならない。また、風車羽根4が破損したとき、ELシートも一緒に交換しなければならなくなる。
図2は、前掲の図1と異なる実施形態を示し、(A)は模式的に描いた平面図、(B)は模式的に描いた正面図である。
前記図1の実施形態に比して異なるところを抽出して述べると次のとおりである。
前記実施形態(図1)では設置用ベース1に設置されていた太陽電池6を、本実施形態(図2)では風車羽根4に貼着した。
日の出から日没までの間に陽光の入射方向は絶えず変化するが、回転部材である風車羽根4に取り付けられた太陽電池6は、陽光の方向変化に拘わらず比較的安定した発電機能を発揮する。
本図2の実施形態においては、回転部材である太陽電池6と静止部材であるLED10その他との間の電気配線にスリップリング(図示せず)を設けなければならない。
また、風車羽根4が破損して交換する際、比較的高価な太陽電池6を廃棄するのは不経済であるから、風車羽根4に対して太陽電池6を着脱可能に取り付けておくことが望ましい。
図2に示した構成部材の内で、再帰性反射シート又はELシート5は省略してもよく、設置してもよい。
図3は、前掲の図1,図2と更にことなる実施形態を示し、異なる事項は主として次のとおりである。
太陽電池を設置しない。その代り透明軸受筒3に永久磁石を、シャフト2にコイル12を、それぞれ装着する。11Nは永久磁石北極、11Sは永久磁石南極である。この構造部分の詳細は、図4を参照して後に詳述するが、発電出力端を有するコイル12を静止部材側(シャフト2)に、発電出力端を有しない永久磁石を回転部材側(透明軸受筒3)に、それぞれ配設してある。
風が吹いて風車羽根4が回転すると、該風車羽根の透明軸受筒3に装着された永久磁石が回転し、その磁束がコイル12を横切る。このため該コイルに誘導起電力が発生し、回路基板7に制御されて蓄電地9を充電する。
この実施形態(図3)によると、昼夜の区別無く、風さえ吹けば発電される。気象現象としての風が吹かなくても、自動車の走行で巻き起こされる風によっても風車羽根4が回るので発電される。
このため、直射日光の射し込まない山陰やトンネル内に好適である。
図4は前掲の図3に示した電磁誘導発電方式の実施形態における発電機構部分を表し、(A)は模式的に描いた断面平面図、(B)は模式的に描いた断面正面図にLED及び電気制御回路を付記した系統図である。
1対の永久磁石北極11N・永久磁石南極11Sの回転によってコイル12に交流電圧が発生するので、ブリッジダイオード13を介して蓄電地9に電気出力を供給して充電が行われる。
夜間になると、フォトセンサ8の出力信号に基づいて回路基板7がLEDに作動電力を与える。
本例の発電機構は、前述した充電動作の他に、風速センサとしての機能を有している。すなわち、コイル12に発生する誘導起電力の周波数(サイクル)及び電圧は、風車羽根4の回転速度に比例している。つまり、風速にほぼ比例している。
従って、電圧もしくはサイクルを検出すると風速を算出することができる。
一方、高速道路においては、強風による自動車転倒事故が少なくない。このため、風速に応じて走行速度規制が行なわれている。
ししながら、局地的に風の強弱が有るので、局地的な強風注意標示の必要性が大きい。
本実施形態(図4)は、単なる視線誘導だけでなく、風速標示も併せて行なう。
本例は赤色LED10rと、黄色LED10yと、緑色LED10gとの3種類のLEDが設けられている。
回路基板7は、コイル12の発生電圧、もしくはブリッジダイオード13で半波整流された脈流のサイクルから風速を算出して、次のように標示する。
算出された風速に応じて切替スイッチ14を作動させ、予め定められた基準に基づいて
安全風速の場合は緑色LED10gを発光させ、注意風速の場合は黄色LED10yを発光させ、危険風速になると赤色LED10rを発光させる。
通行車両のドライバーは、視線誘導標の発光色調を見て、風速の状態を知ることができる。
図5も、風速標示機能を備えた実施形態における視線誘導標の発電・発光機構部分を表し、(A)は模式的に描いた断面平面図、(B)は模式的に描いた断面正面図にLED及び電気制御回路を付記した系統図である。
次に、この図5を援用して2種類の実施形態を説明する。
その一つはLEDの点灯数変化方式、二つ目は点滅サイクル変化方式である。双方の方式を併用することもできる。
〔その1・点灯数変化方式〕
本例では4個のLED10が切替スイッチ14及び逆流防止ダイオード15を介して回路基板7に接続されている。
回路基板7が算出した風速が5メートル/秒以内であると、切替スイッチ14の可動端子を固定端子aに導通させて1個のLED10を発光させる。
風速が5〜10メートル/秒のときは、固定端子bに導通させて2個のLED10を発光させる。
風速が10〜15メートル/秒のときは、固定端子dに導通させて3個のLED10を発光させる。
風速が15メートル/秒を越えると、固定端子eに導通させて4個のLED10を発光させる。
ドライバーは、LEDの点灯個数によって風速の程度(危険度)を知ることができる。
例えば時速60キロメートルで走行している自動車は、自分で秒速約17メートルの風を切って走っているのであるから、自然の風の速さについては、この程度の精度で知ることができれば足りる。
〔その1・点滅サイクル変化方式〕
この場合は切替スイッチ14を省略することができる。
回路基板7が風速を算出し、風速に応じたサイクルでLED10を点滅制御する。
例えば、風速5メートル/秒以内のときは、LED10が連続発光し、
風速5〜10メートル/秒のときは、1.2サイクルで点滅し、
風速10〜15メートル/秒のときは、0.8サイクルで点滅し、
風速15メートル/秒以上のときは、0.4サイクルで点滅するように制御される。
ドライバーは、視線誘導標のLEDが点滅するチカチカの速さによって、危険の程度を官能的に察知することができるから、その効果は非常に実用的である。
本発明に係る風力回転式視線誘導標の1実施形態を示し、(A)は模式的な平面図、(B)は模式的な正面図 前掲の図1と異なる実施形態を示し、(A)は模式的に描いた平面図、(B)は模式的に描いた正面図 前掲の図1,図2と更に異なる実施形態を示し、(A)は模式的に描いた平面図、(B)は模式的に描いた正面図 前掲の図3に示した実施形態における発電機構部分を表し、(A)は模式的に描いた断面平面図、(B)は模式的に描いた断面正面図にLED及び電気制御回路を付記した系統図 前掲の図4と異なる実施形態における発電機構部分を表し、(A)は模式的に描いた断面平面図、(B)は模式的に描いた断面正面図にLED及び電気制御回路を付記した系統図
符号の説明
1…設置用ベース
2…シャフト
3…透明軸受筒
4…風車羽根
5…再帰性反射シート又はELシート
6…太陽電池
7…回路基板
8…フォトセンサ
9…蓄電地
10…LED
10r…赤色LED
10y…黄色LED
10g…緑色LED
11N…永久磁石北極
11S…永久磁石南極
12…コイル
13…ブリッジダイオード
14…切替スイッチ1
15…逆流防止ダイオード

Claims (8)

  1. 設置用ベース(1)に植設されてほぼ垂直に支持されるシャフト(2)と、該シャフトに外嵌された軸受筒(3)と、前記シャフトに関して対称に配置された風車羽根(4)とを有する風力回転式視線誘導標において、
    前記の風車羽根(4)が透明であり、
    前記シャフト及び軸受筒が透明ないし半透明であり、
    かつ該シャフトに、少なくとも1個の発光体が配置されていて、
    前記風車羽根(4)の上縁が、前記発光体の上端よりも上方に位置するとともに、
    該風車羽根の下縁が、前記発光体の下端よりも下方に位置していることを特徴とする風力回転式視線誘導標。
  2. 前記の発光体がLED(10)であり、かつ前記設置用ベースに太陽電池(6)、蓄電(9)および回路基板(7)が装着されていることを特徴とする、請求項1に記載した風力回転式視線誘導標。
  3. 前記風車羽根(4)にELシート(5)が貼着されており、かつ、前記設置用ベースに太陽電池(6)、蓄電(9)および回路基板(7)が装着されていることを特徴とする、請求項1に記載した風力回転式視線誘導標。
  4. 前記風車羽根(4)の一部分に再帰性反射シート(5)が貼着されていることを特徴とする、請求項1または請求項に記載した風力回転式視線誘導標。
  5. 前記設置用ベース(1)にフォトセンサ(8)が設けられるとともに、このフォトセンサが前記回路基板(7)に接続されていて、環境が明るいときは太陽電池の発電電力を前記蓄電に蓄電し、環境が暗くなると蓄電の蓄電電力によって前記LEDまたはELシートを発光させるようになっていることを特徴とする、請求項1ないし請求項の何れかに記載した風力回転式視線誘導標。
  6. 前記の発光体がLED(10)であり、
    かつ、前記透明軸受筒(3)に永久磁石北極(11N)および永久磁石南極(11S)が設置されるとともに、前記シャフト(2)にコイル(12 )が装着されていることを特徴とする、請求項1に記載した風力回転式視線誘導標。
  7. 前記のLED(10)の設置個数が複数個であって、複数種類の色調を表すLED(10r,10y,10g)が配列されており、
    前記回路基板(7)は、コイル(12)に発生した電圧もしくは周波数に基づいて風速を算出する機能を有し、
    かつ、算出した風速に応じて複数種類の色調を有する複数個のLEDの内の特定のLEDを発光させる機能を有していることを特徴とする、請求項に記載した風力回転式視線誘導標。
  8. 前記回路基板(7)は、コイル(12)に発生した電圧もしくは周波数に基づいて風速を算出する機能を有し、
    かつ、算出した風速に応じて、予め定められたサイクルで前記LEDを点滅させる機能を有していることを特徴とする、請求項に記載した風力回転式視線誘導標。
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