JP4562014B2 - 食品廃棄物の処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンビニエンス・ストア等から包装されたまま排出される賞味期限切れの食品や食品工場等から排出される調理残渣等の食品廃棄物を可食部分と非可食部分に分離するとともに可食部分を家畜飼料などとしてリサイクルできるようにした食品廃棄物の処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンビニエンス・ストアや食品工場等から排出される賞味期限切れの食品、例えば包装された弁当、サンドイッチ等の食品廃棄物を可食部分と非可食部分(包装材、はし、プラスチック製スプーン等)に分離し、可食部分を家畜飼料などとして再利用する場合の処理手法としては、手作業により廃棄される食品の包装を開いた後、可食部分と非可食部分に分別する方式のもの、または、廃棄される食品を包装材ごと乾燥し、これを破砕機により破砕した後、風力を利用して比重差により可食部分と非可食部分に分離する乾式プロセスがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の手作業による分別方式では、多くの人手と時間を要するとともに分別能率が低く、コスト高になり、大量に発生する食品廃棄物の処理には不向きである。
また、上記従来の乾式プロセスでは、非可食部分の分離精度に限界があり、その結果、分離された可食部分の飼料として利用できないという問題がある。
【0004】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、その目的は、非可食部分の分離精度及び可食部分の回収率を向上するとともに、回収した可食部分を家畜の飼料などとして有効に利用することが可能にした食品廃棄物の処理方法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、食品廃棄物を飼料などとして再資源化する食品廃棄物の処理方法であって、前記食品廃棄物を水中で解体・破砕して非可食部分と可食部分に分離するとともに該非可食部分と可食部分を比重差、水流に対する追従性の差、または物理的性状差により水中の深さ方向に分散状態に浮遊させ、前記水中に浮遊された所定粒径の可食部分を含む部分を水と共に濾過し、前記濾過した部分を粒状の固形分と該固形分より軽い異物とに分別し、前記分別された粒状固形分の水切りを行った後、擂り潰し機により前記粒状固形分の可食分より硬い異物を擂り潰さずに前記粒状固形分の可食分を含む部分をスラリー状に擂り潰し、前記擂り潰されたスラリー状の可食分を含む部分から、可食分を分離することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、食品廃棄物を飼料などとして再資源化する食品廃棄物処理装置であって、前記食品廃棄物を水中で攪拌により解体、破砕して非可食部分と可食部分に分離し、かつ、この非可食部分と可食部分を比重差、水流に対する追従性の差、または物理的性状差により水中の深さ方向に分散状態に浮遊させるとともに前記水中に浮遊された所定粒径の可食部分を含む部分を水と共に通過させるスクリーンを有する解砕・分離機と、前記スクリーンを通過した前記可食部分を含む部分を粒状の固形分と該固形分中に混入している粒状の異物とに分別するサイクロンと、前記サイクロンで分別された粒状固形分の水切りを行う第2ドラムスクリーンと、前記第2ドラムスクリーンで水切りされた粒状固形分の可食分より硬い異物を擂り潰さずに可食分を含む部分をスラリー状に擂り潰す擂り潰し機と、前記擂り潰し機で擂り潰されたスラリー状の可食分のみを分離する精選スクリーンとを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の方法及び装置においては、解砕・分離機に投入された食品廃棄物は水中で攪拌により解体・破砕されて非可食部分と可食部分に分離され、非可食部分と可食部分は水中の深さ方向に分散状態に浮遊される。この水中に浮遊された所定粒径の可食部分を含む部分は水と共にスクリーンを通過して、サイクロンに供給されることにより、その遠心力作用で粒状の固形分と該固形分より軽い異物とに分別される。そして、分別された粒状固形分の水切りが行われた後、この粒状固形分の可食分のみが擂り潰し機でスラリー状に擂り潰され、この擂り潰された可食分は精選スクリーンにより、スラリー状の可食分と滓部分に分離され、スラリー状の可食分は飼料等として抽出される。
よって、本発明によれば、非可食部分の分離精度を向上できるとともに、非可食部分の可食部分への混入をなくすことができ、かつ、可食部分の回収率及び濃度も向上し、回収した可食部分を家畜の飼料などとして有効に利用することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態における食品廃棄物処理装置全体の構成を示す説明図、図2は本発明の実施の形態における食品廃棄物処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0009】
以下ではこれらの図面を参照して、本発明の食品廃棄物処理装置の一例について説明し、同時に本発明の食品廃棄物処理方法の実施例についても説明する。
この実施の形態における食品廃棄物処理装置は、図1に示すように、破砕した食品廃棄物を非可食部分と可食部分に分離する分離プラント部12と、分離プラント部12で分離された可食部分をスラリーの製品として回収する回収プラント部14を備える。
【0010】
前記分離プラント部12は、解砕・分離機121、サイクロン(クリーナ)122、第1ドラムスクリーン123及び第2ドラムスクリーン124を備えている。また、前記回収プラント部14は、擂り潰し機141、精選スクリーン142、滓出しスクリーン143及び滓搾り機144を備えている。
【0011】
前記解砕・分離機121は、包装された弁当、サンドイッチ等の食品廃棄物を水中で解体、破砕することにより非可食部分と可食部分に分離し、かつ、この非可食部分と可食部分を比重差、水流に対する追従性の差、または非可食部分及び可食部分の物理的性状差により水中の深さ方向に分散状態に浮遊させて粗分離するものであり、食品廃棄物投入口1211を有する破砕分離槽1212と、この破砕分離槽1212の一側に縦方向の中間箇所に位置して設けられ、所定粒径の可食部分が通過できるメッシュのスクリーン1213を有する可食部分収容部1214と、破砕分離槽1212内のスクリーン1213の前面部に位置して回転可能に軸支された攪拌部材1215と、この攪拌部材1215を回転する駆動モータ1216を備える。
攪拌部材1215は食品廃棄物を破砕するとともに該食品廃棄物を含む処理水を攪拌し、かつスクリーン1213の目洗いを行う。
【0012】
前記サイクロン(クリーナ)122は、解砕・分離機121の可食部分収容部1214から送られてくる所定粒径の可食部分と該可食部分中に混入している粒状の発砲スチロールやプラスチック等の異物(非可食部分)とに分別するものであり、このサイクロン(クリーナ)122の上部と可食部分収容部1214間は開閉弁1221及び電磁開閉弁1222を介して供給管1223により接続されている。
【0013】
前記第1ドラムスクリーン123は、サイクロン(クリーナ)122で分別されたプラスチック等の異物(非可食部分)と水分とを分離するとともに、該異物を水洗いして、該異物に付着している食品成分を除去回収するものであり、回転するドラム式フルイ1231と、このドラム式フルイ1231の上部に配置した洗浄水噴射ノズル1232と、ドラム式フルイ1231の下面側に配置したハウジング1233を備え、ドラム式フルイ1231とサイクロン(クリーナ)122の中間部間は開閉弁1234及び電磁開閉弁1235を介して供給管1236より接続され、さらに、ドラム式フルイ1231と解砕・分離機121の破砕分離槽1212の下部間は電磁開閉弁1217を介して供給管1218により接続されている。また、洗浄水噴射ノズル1232は、白水貯留槽16にポンプ18を介して接続され、さらにハウジング1233と後述する白水タンク20間は管1237により接続されている。これにより、ドラム式フルイ1231で分離された上記異物(非可食部分)は滓貯留タンク1238に排出され、かつドラム式フルイ1231を通過した食品成分(白水)はハウジング1233から管1237を通して白水タンク20に排出される。
【0014】
前記第2ドラムスクリーン124は、サイクロン(クリーナ)122で分別された上記所定粒径の可食部分と水分とを分離するもので、回転するドラム式フルイ1241(上記ドラム式フルイ1231より細かいメッシュである)と、このドラム式フルイ1241の上部に配置した洗浄水噴射ノズル1242と、ドラム式フルイ1241の下面側に配置したハウジング1243を備え、ドラム式フルイ1241とサイクロン(クリーナ)122の下端部間は開閉弁1244及び電磁開閉弁1245を介して供給管1246より接続され、洗浄水噴射ノズル1242は、清水貯留槽22にポンプ24を介して接続され、ハウジング1243と白水タンク20間は管1247により接続されている。また、ドラム式フルイ1241で分離された所定粒径の可食部分は、原料として原料タンク1248に排出され、かつドラム式フルイ1241を通過した水分(白水)はハウジング1243から管1247を通して白水タンク20に排出される。また、原料タンク1248内には、分離した原料を攪拌する攪拌機1249が設けられている。
【0015】
前記回収プラント部14の擂り潰し機141は、第2ドラムスクリーン124で分別され、原料タンク1248から供給される原料(食品)Aを擂り潰し、この原料(食品)Aより硬い異物、例えば原料(食品)A中に含まれるはしやプラスチック等の粒状物が擂り潰されないように構成されている。この擂り潰し機141のホッパー1411と原料タンク1248間はポンプ1412及び開閉弁1413を介して原料供給管1414により接続されている。また。擂り潰し機141で擂り潰されたスラリー状の原料はタンク1415に貯留される構成されている。1416は擂り潰し機141の駆動機構である。
【0016】
前記精選スクリーン142は、擂り潰されたスラリー状の原料を可食分と、はしやプラスチック等の粒状物とを分離するもので、ハウジング1421と、このハウジング1421内を一次室1422と二次室1423に区分し、擂り潰されたスラリー状原料の可食分を通過させるスクリーン1424と、一次室1422内にスクリーン1424に対向して回転可能に軸着した攪拌部材1425と、この攪拌部材1425を回転させる駆動モータ1426を備える。
精選スクリーン142の一次室1422とタンク1415間はポンプ1427及び開閉弁1428を介して供給管1429により接続され、また、精選スクリーン142の二次室1423は開閉弁26を介して供給管28により完成原料タンク30に接続されている。
【0017】
前記滓出しスクリーン143は、精選スクリーン142で分離した滓成分から滓分と原料成分とに分離するもので、ハウジング1431と、このハウジング1431内を一次室1432と二次室1433に区分し、滓成分から原料成分を通過させるスクリーン1434と、一次室1432内にスクリーン1434に対向して回転可能に軸着した攪拌部材1435と、この攪拌部材1435を回転させる駆動モータ1436を備える。
滓出しスクリーン143の一次室1432は開閉弁32及び電磁開閉弁34を介して供給管36により精選スクリーン142の一次室1422に接続され、滓出しスクリーン143の二次室1433は開閉弁38及び電磁開閉弁40を介して供給管42により原料タンク1248に接続されている。
前記滓搾り機144は、滓出しスクリーン143で分離された滓分の脱水を行うもので、例えばスクリュウー式プレスから構成され、この滓搾り機144には開閉弁44を介して供給管46により滓出しスクリーン143の一次室1432に接続されている。
【0018】
前記白水タンク20は、分離プラント部12及び回収プラント部14の各部で排出される白水を収集するもので、この白水タンク20と破砕分離槽1212の上部間はポンプ48及び開閉弁50を介して供給管52により接続され、白水タンク20に収集された白水の一部を破砕分離槽1212に再供給できるように構成されている。また、白水タンク20には、白水タンク20に収集された余分の白水を貯留するための余水ピット54が流水管56を介して接続されている。
また、図1において、58は余水ピット54に貯留された白水からスカムを分離する分離槽であり、この分離槽58には余水ピット54の白水がポンプ60により供給管62を通して供給される構成になっている。
分離槽58で分離されたスカムは可動受槽64に排出され、また、スカムを除いた白水はポンプ66により白水貯留槽16に供給される構成になっている。
【0019】
次に、上記のように構成された食品廃棄物処理装置の処理動作について図2を参照して説明する。
まず、解砕・分離機121の破砕分離槽1212内に水(清水及び白水)を所定レベルまで充填し、かつこれら水を分離処理の進行に伴い順次補給する。かかる状態で、包装された弁当、サンドイッチや調理施設から排出される樹脂袋詰め調理残渣等の食品廃棄物を食品廃棄物投入口1211から破砕分離槽1212に投入し、かつ攪拌部材1215を駆動モータ1216で回転させて、食品廃棄物を水中で解体、破砕することにより、非可食部分と可食部分に分離し、かつ可食部分を水中に分散させる(ステップS1)。この時、破砕された食品廃棄物は、例えば比重差によりあるいは水流に対する追随性の差等によりあるいは物性の差により非可食部分と可食部分に粗分離される。すなわち、包装材料である発砲スチロールや樹脂シート類等の非可食部分は破砕分離槽1212の水面に浮上し、ごはん類その他の可食部分は破砕分離槽1212内の中間に位置する水中に浮遊し、さらに、ごはん類その他の可食部分より比重の大きい物質(主に非可食部分に相当する)は破砕分離槽1212の底部側に沈降される。
【0020】
破砕分離槽1212の水面に浮上した発砲スチロールやプラスチックシート等の非可食部分は、図示省略した排出手段により破砕分離槽1212外へ自動的に排出される。また、破砕分離槽1212内の水中に浮遊する非可食部分と可食部分はスクリーン1213により、スクリーン1213のメッシュを通過する粒径の物質と通過できない物質に分離される(ステップS2)。そして、スクリーン1213を通過した粒径の可食部分を主体とする物質は処理水と共に可食部分収容部1214に流出され(ステップS3)、さらに、この可食部分収容部1214から、開状態の開閉弁1221と電磁開閉弁1222及び供給管1223を通してサイクロン122に供給される。また、スクリーン1213を通過できない粒径の非可食部分を主体とする物質は処理水と共に、開状態の電磁開閉弁1217及び供給管1218を通して第1ドラムスクリーン123に供給される(ステップS4)。
【0021】
サイクロン122では、スクリーン1213を通過した粒径の可食部分を主体とする物質が水と共にサイクロン122の内周接線方向に流出して、高速の旋回流となることにより生じる遠心力の作用で、粒状の固形分と、この固形分より軽い発砲スチロールやプラスチック等の異物(非可食部分)に分別される(ステップS5)。そして、分別された粒状の固形物は沈殿物としてサイクロン122の下部に沈殿され(ステップS6)、開状態の開閉弁1244と電磁開閉弁1245及び供給管1246を通して第2ドラムスクリーン124のドラム式フルイ1241に供給される。また、固形分より軽い発砲スチロールやプラスチック等の粒状の異物は浮遊物としてサイクロン122の中間部分に浮遊され(ステップS7)、開状態の開閉弁1234と電磁開閉弁1235及び供給管1236を通して第1ドラムスクリーン123のドラム式フルイ1231に供給される。
【0022】
第1ドラムスクリーン123に供給された上記粒状の異物及び破砕分離槽1212からの非可食部分を主体とする物質は、白水貯留槽16からポンプ18で圧送される白水を洗浄水噴射ノズル1232からドラム式フルイ1231に噴射することにより水洗いされ、これら異物及び物質に付着している食品成分を除去し回収する(ステップS8)。そして、ドラム式フルイ1231を通過した水は白水として、ハウジング1233から管1237を通して白水タンク20に流入される(ステップS9)。また、ドラム式フルイ1231内に残留する上記異物及び物質は滓として滓貯留タンク1238に排出される(ステップS10)。
【0023】
一方、第2ドラムスクリーン124に供給されたサイクロン122からの粒状の固形分は、清水貯留槽22からポンプ24で圧送される清水を洗浄水噴射ノズル1242からドラム式フルイ1241に噴射することにより水洗いされ、この粒状固形物に付着している食品成分を除去し回収する(ステップS11)。そして、ドラム式フルイ1241を通過した水は白水として、ハウジング1243から管1247を通して白水タンク20に流入される(ステップS12)。また、ドラム式フルイ1241内に残留する上記粒状固形物は原料(食品)Aとして原料タンク1248に戻される(ステップS13)。
【0024】
原料タンク1248に貯留された粒状固形物である原料Aは、ポンプ1412により擂り潰し機141に供給され、擂り潰されてタンク1415に排出される(ステップS14)。この時、原料Aに混入され、原料Aより硬いはしやプラスチック等の粒状物は擂り潰されることなく、そのままタンク1415に排出される。そして、タンク1415に貯留された擂り潰し原料はポンプ1427により精選スクリーン142の一次室1422に供給され、スクリーン1424で、擂り潰された原料を可食分と、はしやプラスチック等の粒状物とに分離する(ステップS15)。
スクリーン1424を通過した二次室1423内の擂り潰し原料(ステップS16)は、製品スラリーとして完成原料タンク30に貯留され(ステップS17)、家畜の飼料等として出荷され、または発酵処理などの二次加工が行われる。
また、スクリーン1424を通過せずに一次室1422に残留する滓成分(ステップS18)は、開状態の開閉弁38と電磁開閉弁40及び供給管42を通して滓出しスクリーン143の一次室1432に供給され、滓分と原料成分に分離される(ステップS19)。そして、スクリーン1424を通過した二次室1433内の物質は原料成分(ステップS20)として原料タンク1248に排出される。
【0025】
また、スクリーン1424を通過せずに一次室1432に残留する滓分(ステップS21)は、開閉弁44及び供給管46を通して滓搾り機144に供給され、脱水処理される(ステップS22)。この脱水処理により生じた水成分は白水タンク20に流入され(ステップS23)、さらに、脱水処理により得られた滓(ステップS24)は再処理された後、再利用または廃棄される(ステップS25)。
【0026】
白水タンク20内に貯留される白水が所定レベル以上になると、オーバーフローして余水ピット54に流出される(ステップS26)。また、余水ピット54に貯留された白水はポンプ60により供給管62を通して分離槽58に供給され(ステップS27)、この分離槽58で分離したスカムは可動受槽64に排出される(ステップS28)。また、スカムを除いた分離槽58内の白水はポンプ66により白水貯留槽16に供給される(ステップS29)。
なお、白水貯留槽16に貯留される余剰の白水は水処理プラントにより処理され、再生水として再利用される。
【0027】
上記のような本発明の実施の形態によれば、解砕・分離機121の破砕分離槽1212内の水中で食品廃棄物を攪拌部材1215で攪拌して解体、破砕することにより非可食部分と可食部分に分離し、これらを比重差で水中の深さ方向に分散させるとともに、所定メッシュのスクリーン1213を通過する粒径の可食部分を処理水と共にサイクロン122に供給し、サイクロン122内に生じる遠心力を利用して、粒状の固形分と、この固形分より軽い発砲スチロール等の異物に分別し、さらに、サイクロン122で分別された粒状異物及び破砕分離槽1212からの非可食部分を主体とする物質を第1ドラムスクリーン123で水洗いして、これら異物及び物質に付着している食品成分を除去回収し、かつサイクロン122で分別された粒状固形物に含まれる水分を第2ドラムスクリーン124で分離し、この第2ドラムスクリーン124で分離された、原料となる粒状固形物のみを擂り潰し機141で擂り潰してスラリー状の可食分とした後、精選スクリーン142で可食分と、はしやプラスチック等の粒状物とに分離し、精選スクリーン142を通過した可食分をスラリー状の飼料として回収する構成にしたので、非可食部分の分離精度を向上できるとともに、非可食部分の可食部分への混入をなくすことができ、かつ、可食部分の回収率及び濃度も向上できる。
【0028】
また、精選スクリーン142で分離された滓成分を滓出しスクリーン143に供給し、この滓出しスクリーン143で滓分と原料成分に分離した後、原料成分を原料タンク1248に戻す構成になっているので、可食部分の回収率を更に向上することができる。
また、解砕・分離機121の白水、第1ドラムスクリーン123及び第2ドラムスクリーン124で分離された白水は白水タンク20に戻す構成になっているので、この白水を解砕・分離機121の処理水として、または第1ドラムスクリーン123での洗浄水として利用でき、これにより、非可食部分と可食部分の分別処理に要する新たな処理水の使用量を大幅に削減できる。
また、白水タンク20からオーバーフローされる白水を余水ピット54に貯留し、この余水ピット54に貯留された白水をポンプ60により分離槽58に供給してスカムを分離し、さらに、スカムを除いた後の白水をポンプ66により白水貯留槽16に供給して貯留することができる。これにより、白水貯留槽16の白水を第1ドラムスクリーン123の洗浄水として有効に利用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の食品廃棄物の処理方法及び装置によれば、非可食部分の分離精度を向上できるとともに、非可食部分の可食部分への混入をなくすことができ、かつ、可食部分の回収率及び濃度も向上することができるほか、回収した可食部分を家畜の飼料などとして有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における食品廃棄物処理装置全体の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における食品廃棄物処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 分離プラント部
14 回収プラント部
16 白水貯留槽
20 白水タンク
58 分離槽
121 解砕・分離機
122 サイクロン(クリーナ)
123 第1ドラムスクリーン
124 第2ドラムスクリーン
141 擂り潰し機
142 精選スクリーン
143 滓出しスクリーン
144 滓搾り機
1212 破砕分離槽
1213 スクリーン

Claims (11)

  1. 食品廃棄物を飼料などとして再資源化する食品廃棄物の処理方法であって、
    前記食品廃棄物を水中で解体・破砕して非可食部分と可食部分に分離するとともに該非可食部分と可食部分を比重差、水流に対する追従性の差、または物理的性状差により水中の深さ方向に分散状態に浮遊させ、前記水中に浮遊された所定粒径の可食部分を含む部分を水と共に濾過し、
    前記濾過した部分を粒状の固形分と該固形分より軽い異物とに分別し、
    前記分別された粒状固形分の水切りを行った後、擂り潰し機により前記粒状固形分の可食分より硬い異物を擂り潰さずに前記粒状固形分の可食分を含む部分をスラリー状に擂り潰し、
    前記擂り潰されたスラリー状の可食分を含む部分から、可食分を分離する、
    ことを特徴とする食品廃棄物処理方法。
  2. 前記分別された異物及び前記濾過されない非可食部分を抽出し、該異物及び非可食部分を水洗いして、これら異物及び非可食部分に付着する食品成分を除去し回収することを特徴とする請求項1記載の食品廃棄物処理方法。
  3. 前記擂り潰された可食分を濾過した後に残る滓成分を滓分と原料成分に分離し、前記原料成分を前記擂り潰し工程へ戻すことを特徴とする請求項1記載の食品廃棄物処理方法。
  4. 前記分離された滓分は脱水処理されることを特徴とする請求項3記載の食品廃棄物処理方法。
  5. 前記分別された異物及び前記濾過されない非可食部分を抽出し、該異物及び非可食部分を水洗いして、これら異物及び非可食部分に付着する食品成分を除去し回収し、
    前記擂り潰された可食分を濾過した後に残る滓成分を滓分と原料成分に分離し、前記原料成分を前記擂り潰し工程へ戻し、
    前記分離された滓分を脱水処理し、
    前記粒状固形分の水切り工程、前記異物及び非可食部分の水洗い工程、及び前記滓分の脱水処理工程で生じる白水を回収し、この白水は前記食品廃棄物の解体・破砕工程の水及び、前記異物及び非可食部分水洗い工程の洗浄水として再利用されることを特徴とする請求項記載の食品廃棄物処理方法。
  6. 食品廃棄物を飼料などとして再資源化する食品廃棄物処理装置であって、
    前記食品廃棄物を水中で攪拌により解体、破砕して非可食部分と可食部分に分離し、かつ、この非可食部分と可食部分を比重差、水流に対する追従性の差、または物理的性状差により水中の深さ方向に分散状態に浮遊させるとともに前記水中に浮遊された所定粒径の可食部分を含む部分を水と共に通過させるスクリーンを有する解砕・分離機と、
    前記スクリーンを通過した前記可食部分を含む部分を粒状の固形分と該固形分中に混入している粒状の異物とに分別するサイクロンと、
    前記サイクロンで分別された粒状固形分の水切りを行う第2ドラムスクリーンと、
    前記第2ドラムスクリーンで水切りされた粒状固形分の可食分より硬い異物を擂り潰さずに可食分を含む部分をスラリー状に擂り潰す擂り潰し機と、
    前記擂り潰し機で擂り潰されたスラリー状の可食分のみを分離する精選スクリーンと、
    を備えることを特徴とする食品廃棄物処理装置。
  7. 前記サイクロンで分別された異物及び前記スクリーンを通過しない非可食部分を抽出し、該異物及び非可食部分を水洗いして、これら異物及び非可食部分に付着する食品成分を除去し回収する第1ドラムスクリーンを備えることを特徴とする請求項6記載の食品廃棄物処理装置。
  8. 前記精選スクリーンで分離された滓成分を滓分と原料成分に分離し、前記原料成分は前記擂り潰し機へ戻されるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の食品廃棄物処理装置。
  9. 記滓分を脱水処理する滓搾り機を備えることを特徴とする請求項記載の食品廃棄物処理装置。
  10. 前記サイクロンで分別された異物及び前記スクリーンを通過しない非可食部分を抽出し、該異物及び非可食部分を水洗いして、これら異物及び非可食部分に付着する食品成分を除去し回収する第1ドラムスクリーンを備え、
    前記精選スクリーンで分離された滓成分を滓分と原料成分に分離し、前記原料成分は前記擂り潰し機へ戻されるように構成され、
    前記滓分を脱水処理する滓搾り機を備え、
    前記第1及び第2ドラムスクリーン、前記滓搾り機で生じる白水を回収して貯留する白水タンクを備え、この白水タンクの白水は前記解砕・分離機の水及び前記第1ドラムスクリーンの洗浄水として再利用されることを特徴とする請求項記載の食品廃棄物処理装置。
  11. 前記サイクロンで分別された異物及び前記スクリーンを通過しない非可食部分を抽出し、該異物及び非可食部分を水洗いして、これら異物及び非可食部分に付着する食品成分を除去し回収する第1ドラムスクリーンを備え、
    前記精選スクリーンで分離された滓成分を滓分と原料成分に分離し、前記原料成分は前記擂り潰し機へ戻されるように構成され、
    前記滓分を脱水処理する滓搾り機を備え、
    前記第1及び第2ドラムスクリーン、前記滓搾り機で生じる白水を回収して貯留する白水タンクを備え、この白水タンクの白水は前記解砕・分離機の水及び前記第1ドラムスクリーンの洗浄水として再利用され、
    前記白水タンクからオーバーフローされる白水を貯留する余水ピットと、前記余水ピットから供給される白水中のスカムを分離する分離槽と、前記スカムを除いた後の分離槽の白水を貯留し、前記白水タンク及び前記第1ドラムスクリーンの洗浄水として供給する白水貯留槽を備えることを特徴とする請求項記載の食品廃棄物処理装置。
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