JP4559311B2 - 行動識別装置、行動識別方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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本発明は、人や動物などの移動対象の行動を識別する行動識別装置、行動識別方法、プログラムおよび記憶媒体に関するものである。
マーケティングや動物行動学などの分野では、人や動物などの移動対象の移動軌跡を解析する方法について様々な方法が提案されている。近年では、所定時間間隔で測定した移動対象の位置をつなぎ合わせた移動軌跡に、各位置における移動対象の頭部の向きを対応付けることにより、移動対象の行動を解析することが行われている。このような従来の方法について図7を参照して説明する。なお、図7および後述する図8において、実線は、移動者の移動軌跡、点線は、移動者の頭部の向きを示している。
例えば、非特許文献1では、移動者が所定の目標物を探索する「探索行動」をとる場合には、図7に示すように、きょろきょろと頭部の向きを大きく変化させることに着目し、移動者の移動方向と頭部の向きとの差分からなる頭部変位角を所定時間間隔で算出し、これらの標準偏差に基づいて、移動対象の行動に意味づけを行うことが開示されている。具体的には、標準偏差が小さい場合は、頭部の動きが小さいことを意味するので、所定の目標物を目指して移動する「目標到達行動」と判定する。一方、標準偏差が大きい場合、頭部の動きが大きいことを意味するので、所定の目標物を探索する「探索行動」と判定する。
山田 辰美、外3名、「イベント会場における移動軌跡と頭部の向きに基づく来場者の行動意味づけ方法」、マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2004)シンポジウム、平成16年7月、P.29−32
しかしながら、「探索行動」には頭部の動きが小さい場合もあり得るため、従来の方法では、人の行動を正確に識別することができなかった。例えば図8に示すように、壁の掲示物Aを見ながら歩くといった移動方向と異なる一定の方向を向きながら移動する場合、頭部の変位角がほぼ一定の値を採るため、標準偏差を算出してもその値は小さくなってしまい、結果として、探索行動であるにも拘わらず、目標到達行動として判定されていた。
そこで、本願発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、移動対象の行動をより正確に識別することができる行動識別装置、行動識別方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明にかかる行動識別装置は、移動する対象の連続する複数の位置と、各位置における対象の頭部の向きとを対応付けて記憶する記憶手段と、2つの位置間の変化から対象の移動方向を算出する方向算出手段と、各位置における頭部の向きと移動方向とから頭部の変位角を算出する変位角算出手段と、複数の変位角の平均および標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、上記標準偏差が第1のしきい値以上か否かを判別する第1の判別手段と、上記平均が第2のしきい値以上か否かを判別する第2の判別手段と、第1および第2の判別手段による判別結果に基づいて、対象の行動を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
上記行動識別装置において、判定手段は、標準偏差が第1のしきい値以上であると判別された場合は、対象の行動を探索行動と判定し、標準偏差が第1のしきい値未満であると判別され、かつ、平均が第2のしきい値以上であると判別された場合は、対象の行動を探索行動と判定し、標準偏差が第1のしきい値未満であると判別され、かつ、平均が第2のしきい値未満であると判別された場合は、平均に対応する位置における対象の行動を目標到達行動と判定するようにしてもよい。ここで、探索行動とは、移動対象が所定の目標物を探索しながら移動することを意味する。また、目標到達行動とは、移動対象が所定の目標物を目指して移動することを意味する。
本発明によれば、変位角の標準偏差が第1のしきい値以上か否かを判別する第1の判別手段と、変位角の平均が第2のしきい値以上か否かを判別する第2の判別手段の判別結果に基づいて、対象の行動を判定することにより、対象の行動をより正確に識別することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる行動識別装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる行動識別装置1は、情報取得部11と、記憶部12と、速度方向算出部13と、頭部変位角算出部14と、平均算出部15と、標準偏差算出部16と、第1判別部17と、第2判別部18と、判定部19とを有する。
情報取得部11は、展示場、イベント会場、商店街などの所定の観測領域に存在する人や動物などの移動対象を識別する識別情報、観測領域内における移動対象の位置に関する情報(以下、「位置情報」という)、移動対象の顔の向きに関する情報(以下、「向情報」という)、および、位置情報および向情報を測定した時刻に関する情報(以下、「時刻情報」という)を外部より取得し、これらの情報を記憶部12に送出する。ここで、位置情報および向情報は、所定時間間隔で連続的に生成される。
なお、識別情報は、例えば移動対象を一意に識別する識別情報を記憶したRFID(Radio Frequency-IDentification)タグを移動対象に保持させ、この移動対象が行動する観測領域内に観測領域内にRFIDリーダやRFIDアンテナを配設してRFIDタグを読み出すことにより、取得することが可能である。また、位置情報は、例えば、観測領域を操作するレーザセンサや観測領域を撮像するカメラの取り込み画像に基づいて生成することが可能である。また、向情報は、観測領域を撮像するカメラの取り込み画像に基づいて生成することが可能である。また、時刻情報は、位置情報または向情報を生成する各装置がそれらの情報を生成した時刻を情報取得部11に送信することにより取得することが可能である。このように生成された識別情報、位置情報、向情報および時刻情報は、各種回線、記録媒体、または、ユーザによる操作入力を介して情報取得部11に入力される。
記憶部12は、移動情報DB(Data Base)12aと、算出時間幅情報12bと、第1のしきい値12cと、第2のしきい値12dとを記憶する。
移動情報DB12aは、情報取得部11から受け取った情報を記憶するデータベースである。図2に、移動情報DB12aに記憶された情報のデータ構造を示す。この移動情報DB12aには、図2に示すように、識別情報単位でテーブルが設けられており、時刻情報毎に形成されたレコードの対応するフィールドには、位置情報および向情報、並びに、後述する速度情報、方向情報および変位角情報が格納される。便宜上、移動情報DB12aの1つのレコードに含まれる情報、すなわち互いに対応する位置情報、向情報、速度情報、方向情報および変位角情報を、「移動情報」という。なお、向情報は、角度が一意に特定される絶対的な値で表される。
算出時間幅情報12bは、平均算出部15および標準偏差算出部16が演算を行う範囲を特定する情報であり、所定の時間間隔で表される。
第1のしきい値12cは、所定の値からなるしきい値を示すものであり、第1判別部17が判定動作を行う際に用いられる。
第2のしきい値12dは、所定の値からなるしきい値を示すものであり、第2判別部18が判定動作を行う際に用いられる。
速度方向算出部13は、移動情報DB12aに記憶された位置情報および時刻情報に基づいて、移動対象の移動速度および移動方向を算出する(以下、算出された移動速度および移動方向をそれぞれ「速度情報」および「方向情報」という。)。例えば、時刻t1のときの位置(x1,y1)における速度情報と方向情報は、時刻t1に連続する時刻t2のときの位置を(x2,y2)とすると、それぞれ下式(1)、(2)により算出することができる。このように算出された速度情報および方向情報は、移動情報DB12aに記録される。なお、移動方向は、向情報と同様、角度が一意に特定される絶対的な値で表される。
{(x2−x12+(y2−y12}/(t2−t1) ・・・(1)
tan-1{(y2−y1)/(x2−x1)} ・・・(2)
頭部変位角算出部14は、速度方向算出部13により算出された移動方向と、移動情報DB12aに記憶されている移動対象の向情報との差分で表される頭部変位角を算出する(以下、この算出された頭部変位角を「変位角情報」という。)。この変位角情報は、移動情報DB12aに記録される。
平均算出部15は、記憶部12の算出時間幅情報12bにより定められる所定時間間隔毎に、頭部変位角算出部14により算出された頭部変位角の平均値を算出する。例えば、算出時間幅情報12bが5秒と設定された場合、平均算出部15は、標準偏差算出部16の場合と同様、図2に示す移動情報DB12aの5つの移動情報毎に標準偏差を算出する。
標準偏差算出部16は、記憶部12の算出時間幅情報12bにより定められる所定時間間隔毎に、頭部変位角算出部14により算出された変位角情報の標準偏差を算出する。例えば、算出時間幅情報12bが5秒と設定された場合、標準偏差算出部16は、図2に示す移動情報DB12aの5つの移動情報毎に標準偏差を算出する。
第1判別部17は、標準偏差算出部16により算出された標準偏差の絶対値と、記憶部12の第1のしきい値12cの値とを比較し、この判定結果を第2判別部18および判定部19に送出する。
第2判別部18は、第1判別部17により、第1のしきい値12cの値よりも小さいと判別された標準偏差に対応する移動情報から平均算出部15により算出された平均値の絶対値と、記憶部12の第2のしきい値12dとを比較し、この判定結果を判定部19に送出する。
判定部19は、第1判別部17および第2判別部18から受け取った判別結果に基づいて各移動情報における移動対象の行動を判定し、この判定結果をディスプレイや記憶媒体に出力したり、記憶部12の移動情報DB12aに記録する。
このような行動識別装置1は、CPU等の演算装置と、メモリ、HDD(Hard Disc Drive)等の記憶装置と、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の外部から情報の入力を検出する入力装置と、RFIDリーダ、RFIDアンテナ、レーザセンサおよび撮像装置等との情報の送受を行うI/F装置と、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)またはFED(Field Emission Display)等の表示装置を備えたコンピュータと、このコンピュータにインストールされたプログラムとから構成される。すなわちハードウェア装置とソフトウェアとが協働することによって、上記ハードウェア資源がプログラムによって制御され、上述した情報取得部11、記憶部12、速度方向算出部13、頭部変位角算出部14、平均算出部15、標準偏差算出部16、第1判別部17、第2判別部18および判定部19が実現される。なお、上記プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供されるようにしてもよい。
次に、本実施の形態にかかる行動識別装置1の動作について図3を参照して説明する。まず、情報取得部11は、外部から所定の識別情報に対応する移動対象の位置情報、向情報および時刻情報を取得する(ステップS301)。ここで、位置情報および向情報は、所定の時間間隔で所定の時間に亘って測定される。したがって、情報取得部11は、複数の位置情報、向情報および時刻情報を取得することとなる。これらの情報は、記憶部12の移動情報DB12aに格納される。これにより、例えば図2に示す移動情報DB12aのテーブルのうち、位置情報、向情報および時刻情報のフィールドに各情報が時系列に格納される。
次いで、速度方向算出部13は、移動情報DB12aに記憶された位置情報および時刻情報に基づいて、各時刻すなわち各位置における移動対象の速度情報および方向情報を算出する(ステップS302)。算出した速度情報および方向情報は、移動情報DB12aに格納される。これにより、例えば図2に示す移動情報DB12aのテーブルのうち、速度情報および方向情報のフィールドに算出した速度情報および方向情報が格納される。
次いで、標準偏差算出部16は、移動情報DB12aに記憶された向情報および方向情報に基づいて、各時刻すなわち各位置における変位角情報を算出する(ステップS303)。算出した変位角情報は、移動情報DB12aに格納される。これにより、例えば図2に示す移動情報DB12aのテーブルのうち、変位角情報のフィールドに算出した変位角情報が格納される。
次いで、平均算出部15は、記憶部12の移動情報DB12aに記憶された変位角情報と、記憶部12の算出時間幅情報12bとに基づいて、頭部変位角の平均値を算出する(ステップS304)。この平均値は、算出時間幅情報12bにより特定される時間間隔単位で算出される。算出された平均値は、第2判別部18に送出される。
次いで、標準偏差算出部16は、記憶部12の移動情報DB12aに記憶された変位角情報と、記憶部12の算出時間幅情報12bとに基づいて、頭部変位角の標準偏差を算出する(ステップS305)。この標準偏差は、算出時間幅情報12bにより特定される時間間隔単位で算出される。算出された標準偏差は、第1判別部17に送出される。
次いで、第1判別部17は、標準偏差算出部16により算出された各標準偏差の絶対値が、記憶部12に記憶された第1のしきい値12c以上か否かを判別する(ステップS306)。この判別結果は、第2判別部18および判定部19に送出される。
標準偏差が第1のしきい値12c以上の場合(ステップS306:YES)、判定部19は、その標準偏差の元となった変位角情報が含まれる移動情報を移動情報DB12aから抽出し、抽出した移動情報に対応する移動対象の行動を「探索行動」と判定する。頭部変位角の標準偏差が比較的大きいことは、例えば図7に示すように、きょろきょろと頭部の向きを大きく変化させていることを意味する。したがって、このような場合、判定部19は、その標準偏差に対応する移動対象の行動を所定の目標物を探索する「探索行動」と判定する。この判定結果は、ディスプレイや記憶媒体に出力されたり、移動情報DB12aに記録される。
一方、標準偏差が第1のしきい値12cよりも小さい場合(ステップS306:NO)、第2判別部18は、その標準偏差の元となった変位角情報から算出した平均値を平均算出部15から取得し、この平均値の絶対値が記憶部12に記憶された第2のしきい値12d以上か否かを判別する(ステップS307)。この判別結果は判定部19に送出される。
平均値が第2のしきい値12d以上の場合(ステップS307:YES)、判定部19は、その平均値の元となった変位角情報が含まれる移動情報を移動情報DB12aから抽出し、抽出した移動情報に対応する移動対象の行動を「探索行動」と判定する。頭部変位角の平均値が比較的大きいことは、例えば図8に示すように、壁の掲示物を見ながら歩くといった移動方向とは異なるほぼ定まった方向に顔を向けて移動していることを意味する。したがって、このような場合、判定部19は、その平均値に対応する移動対象の行動を、所定の目標物を探索する「探索行動」と判定する。この判定結果は、ディスプレイや記憶媒体に出力されたり、移動情報DB12aに記録される。
一方、平均値が第2のしきい値12dよりも小さい場合(ステップS307:NO)、判定部19は、その平均値の元となった変位角情報が含まれる移動情報を移動情報DB12aから抽出し、抽出した移動情報に対応する移動情報における移動対象の行動を「目標到達行動」と判定する。頭部変位角の平均値が比較的小さいことは、移動方向に顔を向けて移動していることを意味する。したがって、このような場合、判定部19は、その平均値に対応する移動対象の行動を、所定の目標物に目指して移動する「目標到達行動」と判定する。この判定結果は、ディスプレイや記憶媒体に出力されたり、移動情報DB12aに記録される。
このように、本実施の形態によれば、第1判別部17により頭部変位角の標準偏差と第1のしきい値12cとを比較し、第2判別部18により頭部変位角の平均値と第2のしきい値12dとを比較し、第1および第2判別部17,18により、第1または第2のしきい値12c、12d以上であると判別された標準偏差または平均値に対応する移動情報における移動対象の行動を「探索行動」、第2の判別部18により、第2のしきい値12d未満であると判別された平均値に対応する移動情報における移動対象の行動を「目標到達行動」と判定することにより、移動方向とは異なるほぼ定まった方向に顔を向けて移動する行動が「探索行動」と判定されるので、結果として、移動対象の行動をより正確に識別することができる。
次に、本実施の形態にかかる行動識別装置1の実験結果を図4〜6に示す。図4は、あるイベント会場の円筒状のブースにおける移動対象の行動を示すものである。図4において、太い実線は位置情報を結んだ移動軌跡、細い実線は各位置における移動対象の顔の向きを示している。なお、図4では、0.1秒間隔で位置情報と向情報とを取得している。
図4に示す位置情報および向情報から、従来の方法、すなわち上述した行動識別装置1の第1判別部17のみによる判定結果を図5に示す。図5(a)は探索行動、図5(b)は探索行動と判定されなかった位置情報および向情報を示す図である。なお、図5(a),(b)は、算出時間幅情報12bを2秒、第1のしきい値12cを40°としたときの判定結果である。
従来の方法で判定を行った場合は、図5(b)中に符号a〜cで示す楕円で囲んだ部分のように、移動方向とは異なる一定の方向を向いて移動している部分が、「探索行動」として判定されない。このように、標準偏差だけでは、移動対象の行動を正確に判別することができないことがわかる。
これに対して、図5と同様の条件で、本実施の形態の行動識別装置1による判定結果を図6に示す。図6(a)は探索行動、図6(b)は目標到達行動を示す図である。なお、図6(a),(b)は、第2のしきい値12dを30°としたときの判定結果である。
本実施の形態では、第1判別部17のみならず第2判別部18の判別結果により判定を行うことにより、図5では「探索行動」として判定されなかった部分が、図6(a)に示すように「探索行動」として判定される。このように、本実施の形態によれば、標準偏差のみならず、頭部変位角の平均値を算出することにより、移動対象の行動をより正確に識別することができる。
なお、算出時間幅情報12bは、適宜自由に設定することができるが、平均算出部15および標準偏差算出部16が1つの標準偏差または平均値を算出するのに用いる頭部変位角の数量が少なくとも20個程度になるように設定するのが望ましい。言い換えると、時間にして2秒程度の範囲に含まれる移動情報から1つの標準偏差または平均値を算出するようにするのが望ましい。
また、第1のしきい値12cは、適宜自由に設定することができるが、人の行動に鑑みて、30°以上の値に設定するのが望ましい。また、第2のしきい値12dは、適宜自由に設定することができるが、人の行動に鑑みて、20°以上の値に設定するのが望ましい。
また、本実施の形態において、速度情報が所定の値を超えた場合、この速度情報に対応する移動対象の行動を「目標到達行動」と判定するようにしてもよい。例えば走るなど、移動対象が高速で移動する場合は、所定の目標物を目指して移動していることが想定される。したがって、上述した行動識別装置1において、速度情報が所定の値を超えたか否かを判定する第3判別部をさらに設け、この第3の判別部により速度情報が所定の値を超えたと判定された場合、判定部19は、第1,2判別部17,18の判定結果に拘わらずその速度情報に対応する移動対象の行動を「目標到達行動」としてディスプレイに出力したり移動情報DB12aに記憶させたりするようにしてもよい。このようにすることより、移動対象の行動をさらに正確に識別することが可能となる。
また、本実施の形態では、移動情報取得部11が取得した情報を記憶部12に記憶した後に、移動対象の移動情報や方向情報などを算出し、探索行動と目標到達行動の判定をするようにしたが、移動情報取得部11が情報を取得すると共に、移動対象の移動情報や方向情報などを算出し、探索行動と目標到達行動の判定をするようにしてもよい。これにより、探索行動と目標到達行動の判定をリアルタイムに行うことが可能となる。
行動識別装置の構成を示すブロック図である。 移動情報DBのデータ構成を示す図である。 行動識別装置の動作を示すフローチャートである。 実際の移動対象の行動を示す図である。 (a)第1判別部17のみによる「探索行動」の判定結果、(b)第1判別部17のみによる「探索行動」以外の判定結果を示す図である。 (a)本発明の行動識別装置による「探索行動」の判定結果、(b)本発明の行動識別装置による「目標到達行動」の判定結果を示す図である。 探索行動を示す図である。 他の探索行動を示す図である。
符号の説明
1…行動識別装置、11…移動情報取得部、12…記憶部、12a…移動情報DB、12b…算出時間幅情報、12c…第1のしきい値、12d…第2のしきい値、13…速度方向算出部、14…頭部変位角算出部、15…平均算出部、16…標準偏差算出部、17…第1判別部、18…第2判別部、19…判定部。

Claims (5)

  1. 移動する対象の連続する複数の位置と、各位置における前記対象の頭部の向きとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    2つの前記位置間の変化から前記対象の移動方向を算出する方向算出手段と、
    各前記位置における前記頭部の向きと前記移動方向とから前記頭部の変位角を算出する変位角算出手段と、
    複数の前記変位角の平均および標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、
    前記標準偏差が第1のしきい値以上か否かを判別する第1の判別手段と、
    前記平均が第2のしきい値以上か否かを判別する第2の判別手段と、
    前記第1および第2の判別手段による判別結果に基づいて、前記対象の行動を判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする行動識別装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記標準偏差が前記第1のしきい値以上であると判別された場合は、前記対象の行動を探索行動と判定し、
    前記標準偏差が前記第1のしきい値未満であると判別され、かつ、前記平均が前記第2のしきい値以上であると判別された場合は、前記対象の行動を探索行動と判定し、
    前記標準偏差が前記第1のしきい値未満であると判別され、かつ、前記平均が前記第2のしきい値未満であると判別された場合は、前記平均に対応する前記位置における前記対象の行動を目標到達行動と判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の行動識別装置。
  3. 移動する対象の連続する複数の位置と、各位置における前記対象の頭部の向きとを対応付けて記憶する記憶ステップと、
    2つの前記位置間の変化から前記対象の移動方向を算出する方向算出ステップと、
    各前記位置における前記頭部の向きと前記移動方向とから前記頭部の変位角を算出する変位角算出ステップと、
    複数の前記変位角の平均および標準偏差を算出する標準偏差算出ステップと、
    前記標準偏差が第1のしきい値以上か否かを判別する第1の判別ステップと、
    前記平均が第2のしきい値以上か否かを判別する第2の判別ステップと、
    前記第1および第2の判別手段による判別結果に基づいて、前記対象の行動を判定する判定ステップと
    を備えることを特徴とする行動識別方法。
  4. コンピュータに、
    移動する対象の連続する複数の位置と、各位置における前記対象の頭部の向きとを対応付けて記憶する記憶ステップと、
    2つの前記位置間の変化から前記対象の移動方向を算出する方向算出ステップと、
    各前記位置における前記頭部の向きと前記移動方向とから前記頭部の変位角を算出する変位角算出ステップと、
    複数の前記変位角の平均および標準偏差を算出する標準偏差算出ステップと、
    前記標準偏差が第1のしきい値以上か否かを判別する第1の判別ステップと、
    前記平均が第2のしきい値以上か否かを判別する第2の判別ステップと、
    前記第1および第2の判別手段による判別結果に基づいて、前記対象の行動を判定する判定ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項4記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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