本発明は、テレビ放送の内容を録画し、録画した内容をダイジェスト(要約)再生する機能を有する録画再生装置に関し、コマーシャルメッセージ(以下CMと略記する)の視聴を制御する手段に関する。
近年、ハードディスクドライブ(HDD)を組み込んだ家庭用テレビ放送録画再生装置やテレビ放送録画再生機能を付加したパソコン等が普及したことで、多数の番組を録画保存しておくことが可能になってきた。
そして、その録画した番組を効率的に視聴するという観点から、いくつかの番組要約作成技術が開発されている。
その要約技術の一例として、CMカット機能として知られる技術がある。
しかしながら、このCMカット機能を用いた場合、番組制作のための資金を提供した番組提供者(スポンサー)にとっては、CM広告効果が図れないという問題が生じていた。
そこで、該問題点を解決すべく、CMを視聴させるための技術として、例えば、特許文献1に開示されている技術が開発された。この技術は視聴者が本編番組を視聴する際、所定の回数のCM提示を行うというCM提示方法である。CM提示回数を記録し、CM提示が所定の回数に達しない場合には本編番組の再生を一時停止し、所定の回数に達するまでの残回数だけCMを提示した後に本編番組の再生を再開することで視聴者に対するCM提示機会を確保するというものである。
しかし、上記の従来技術では、視聴者の立場に立てば、短時間で関心のある番組内容だけを視聴したいのに、CMに関しては全てを視聴しなければならなくなるという問題が生じる。例えば、1時間の番組に合計6分のCMが挿入されているとする。この番組内容を10分程度に要約して視聴したい場合でも、挿入された6分分のCMは必ず再生され、視聴時間は合計16分になる。これは短時間で関心のある部分だけを視聴したいという視聴者の志向に反することになる。場合によっては、このようにして再生されたCMに対する嫌悪感を招くことも考えられる。このような事態は番組提供者にとっても好ましくない。
本発明では、番組内容の要約を視聴する場合における効率的なCMの提示方法を実現する。
動画像要約機能において、例えば動画像を構成するフレーム単位で画像の特徴と音声の特徴を抽出し、これを評価関数で評価し、評価結果をフレーム単位のランキング値として記録する。要約を作成する場合は、このランキング値の高い順にフレームが用いられるため、CM部分のランキング値を高くして、所定数のCM部分のフレームを抽出することで、CMの表示制御が可能となる。
さらに、該抽出されたCMを、要約画像に一定間隔で挿入あるいは、重ね合わせることでCM画像付きの要約画像を作成することが可能となる。
録画したテレビ放送を要約視聴する場合でも、CMを提示することが可能となる。
本発明では、以下に示す実現方法が考えられる。
動画像要約作成手法としてランキング情報を用いる手法がある。このランキング情報を用いれば、例えば、上記動画像の中からCM部分を検出し、検出されたCM部分のフレーム評価においてランキング値を操作すれば、所定のCMの再生を制御可能となる。例えば、全てのCM部分のランキング値を常に最大とすれば、録画されたCMは全て再生される。
また、CM部分に関してのみ閾値を変更することによりCM再生を制御することも可能である。例えば、CM部分に対する閾値を、CM以外の番組内容部分に対する閾値よりも下げることにより、CM部分に対してその他の部分と同じランキング評価をしつつ、CM部分の再生率を他の部分の再生率よりも高めることができる。
また、検出された複数のCMにおいて、一定のフレーム数だけ再生するようにランキング値を操作して、例えば各CM部分のうち、最後の30フレームだけを再生するようにランキング値を操作することも可能である。この場合はCM部分最後の30フレームに対するランキング値を最大にすればよい。
さらに、CMの再生フレーム数をCM以外の部分の再生率に比例させることも可能である。各CMのフレーム数合計値に再生率をかけて再生するフレーム数を算出し、算出値を仮にXとすれば、最後のXフレームに対するランキング値を最大にすればよい。Xフレームの基点は任意に決定可能である。
また、CMの再生方法としては、以下の手法が考えられる。
番組を通して最大のランキング値を持つフレームの属するシーンを特定し、そのシーンの前に複数のCM部分を挿入する。こうすることで、視聴者は、CMの再生頻度の高い範囲がランキング評価の高い部分であると知ることができる。ここで、再生される連続したフレームの集まりをシーンと呼ぶ。
あるいは、要約再生時間中に一定の時間間隔でCMを挿入する。例えば、シーンの切れ目に関係なく10秒経過ごとにCMを再生する。視聴者はCM再生のタイミングで経過時間を知ることが出来る。
また、字幕版のCMを、シーンを再生している画面に重ね合わせて表示してもよい。
また、CM再生毎に再生回数を記録し、再生回数が増えるほどそのCMのランキング値を低下させて行く。再生回数が増え、ランキング値が低下して閾値より小さくなれば、そのCMは再生されなくなるようにしてもよい。
さらには、データ放送にてCMの短縮版を放送してよい。例えば、再生時間15秒の本編CMに対して再生時間2秒の短縮版CMをデータ放送で放送するといった具合である。
あるいは、1件のCMに対し何通りかの短縮版CMを用意し、再生回数に応じて再生する版を変えてゆく。例えば、再生時間15秒のCM、同10秒のCM、同5秒のCM、同2秒のCMを用意し、初めて再生する場合には15秒のCMを、2回目に再生する場合には10秒のCMを、3回目に再生する場合には5秒のCMを、4回目に再生する場合には2秒のCMを再生する。5回目以降は再生しなくても良いし、もっとも短い版を再生することにしても良い。
また、話題のCMなど、視聴者側が積極的に視聴を希望するCMがある場合、視聴者は要約再生時に挿入された短縮版CMを見て、CM本編視聴可能としてもよい。例えば、録画再生装置のリモコンにボタンを設け、短縮版CMの再生中にこのボタンが押下された場合、CM全体の再生に切り替える。さらに、リモコンに種々のボタンを設け、視聴中のCMを反復して再生したり、そのCMを記憶装置の保存用領域に保存するようにしてもよい。
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1に本実施例の録画再生装置の構成図を示す。アンテナ1で取得するテレビ放送の電波からチューナ復調部2によりアナログの画像信号と音声信号を取り出す。画像エンコーダ3はチューナ復調部2から画像信号を受け取り、ディジタル信号にエンコードし、エレメンタリストリーム(ES)を出力する。画像エンコーダ3におけるエンコードの方式は任意であるが、例えばMPEG−2として知られる形式を採用することが出来る。音声エンコーダ4はチューナ復調部2から音声信号を受け取り、ディジタル信号にエンコードし、ESを出力する。音声エンコーダ4におけるエンコードの方式は任意であるが、例えばAACとして知られる形式を採用することが出来る。ESとは符号化された画像データや音声データのことである。
マルチプレクサ5は、画像エンコーダ3と音声エンコーダ4からESを受け取り、プログラムストリーム(PS)と呼ばれる画像と音声の両者を合成した映像ストリームに変換する。PSはハードディスク装置6で録画データ10として記録される。PSとは、ESを画像ならフレーム単位、音声ならブロック単位などの意味のある単位ごとにパケット化したうえで並べてヘッダー情報を付加したものである。
ハードディスク装置6はハードディスクドライブ7とハードディスク記録部8、ハードディスク読み出し部9、データバス137、コマンドバス138により構成される。録画データ10、後述のランキングデータ11などをファイルとして記録することが可能である。また、指定したファイルの内容を読み出すことが可能である。ハードディスク記録部8はコマンドバス138を経由してハードディスクドライブ7へコマンドを発行可能である。また、ハードディスク記録部8はデータバス137を経由してハードディスクドライブ7へ記録すべきデータを転送可能である。ハードディスク読み出し部9はコマンドバス138を経由してハードディスクドライブ7へコマンドを発行可能である。また、ハードディスク読み出し部9はデータバス137を経由してハードディスクドライブ7から読み出すべきデータを取得可能である。本動作は、図2及び図12、図25においても同様に適用可能である。
次に、映像評価部22へのデータの流れを説明する。まずランキング作成対象のストリーム(ファイル)をハードディスク読み出し部9より取得し、デマルチプレクサ12に入力する。デマルチプレクサ12はストリームを画像ESと音声ESに分離する。各々を画像デコーダ13、音声デコーダ14に入力する。画像デコーダ13はエンコードする前の画像信号を出力する。音声デコーダ14はエンコードする前の音声信号を出力する。また、デマルチプレクサ12はストリームの終了を検出し、ストリームの終了を示す信号を後述のランキングデータ合成部20へ与える。
次に、映像評価部22の内部を説明する。画像信号は画像特徴抽出部15に入力される。画像特徴抽出部15では、画像評価関数により画像を1フレームごとに評価する。例えば画像の動きの大小、輝度信号の変化の程度を評価しその結果をランキングデータ生成及び保持部18に与える。画像を評価する具体的な評価関数の一例を挙げる。評価中の画像フレームと(時間的に)1つ前の画像フレームとを比較することにより、画像フレーム間の動きの大きさ、輝度信号の変化の大きさを算出する。各画像を縦16画素、横16画素のブロックで区切り、ブロックごとに比較を行う。動きの検出は、評価対象のブロックと似た絵柄のブロックを1つ前の画像フレーム内から検索して行う。検索は評価対象ブロックの位置と同じ位置のブロックの周囲から行う。検索がヒットすればブロック間の距離を画素単位で計算し動きの大きさとする。検索がヒットしなければ検索ミスとして、検索ミス回数をカウントアップする。ブロックごとの動きの大きさをフレーム全てについて足し合わせ、動きの大きさの合計値Mを算出する。これとは別に検索がヒットしなかったブロックの数の合計数をNとする。
また、ブロックごとに輝度信号(明るさに相当)の差分を求め、全ブロックの輝度信号の差分の合計値Lを算出する。
算出したパラメータM、N、Lをランキングデータ生成及び保持部18に与える。
音声信号は音声特徴抽出部16に入力される。音声特徴抽出部16では、音声評価関数により音声を1フレームごとに評価する。例えば音量の変化の程度を評価しその結果をランキングデータ生成及び保持部18に与える。音声を評価する具体的な評価関数の一例を挙げる。以下説明に用いる音声ブロックとは、画像1フレームの表示時間に相当する時間分の音声データからなる。評価中の音声ブロックの平均音量と(時間的に)1つ前の音声ブロックの平均音量とを比較することにより、音声ブロック間の音量変化の大きさを算出する。算出したパラメータVをランキングデータ生成及び保持部18に与える。
ランキングデータ生成及び保持部18は、画像特徴抽出部15からの画像評価結果のパラメータと、音声特徴抽出部16からの音声評価結果のパラメータとに基づき、評価対象映像フレームのランキング値を定める。上記の例にならえば、ランキング値はパラメータM、N、L、Vの関数である。ランキング値算出の一例を説明する。ランキングデータ生成及び保持部18は、過去のフレームのパラメータおよび評価結果であるランキング値、また評価に用いる内部変数を一定時間記憶して保持する。例えば、時間にして過去15秒分のフレームのランキング値や後述のシーンチェンジの有無を記憶する。スポーツ番組(サッカーなど)のランキング算出では、音量が急に大きくなり、シーンチェンジが頻発する部分は例えばゴールシーンなどの「重要度」の高い画像フレームであると仮定する。
シーンチェンジ検出の方法を説明する。シーンチェンジ直後の画像フレームでは、輝度信号の変化を表すパラメータLが過去15秒分のLの平均値よりも大きくなり、また、動き検索において検索ミスとなったブロックの数を表すNの値が一つ前のフレームのNより大きくなると考えられる。このような条件のフレームではシーンチェンジが起きたとする。過去15秒分のシーンチェンジ回数をSとする。
音量については、Vが過去15秒分のVの平均値よりも大きくなる場合に音量が急に大きくなったフレームであるとする。
ランキング値はα、β、γ、δ、εを係数として
(数1)
α×M+β×N+γ×L+δ×S+ε×V
として算出する。
本実施例においては、映像コンテンツのジャンル(スポーツ、ドラマ、バラエティ等)に応じて係数α、β、γ、δ、εを変更するもとのする。これは、ジャンルによってシーンの重要度の基準が異なるためである。
本実施例におけるランキング値は0から始まる有限の整数であり、ランキング値は画像評価関数および音声評価関数に照らして定まる映像フレームの重要度を表す。画像特徴抽出部15、音声特徴抽出部16およびランキングデータ生成及び保持部18により、映像ストリームの全てのフレームに対してランキング値が定められる。このランキング情報生成の方法については、例えば、“電子情報通信学会論文誌 D−II Vol.J84−D−II No.8 pp.1848−1855 2001年8月”に記載されているものがある。
ここで、評価が高いフレームのランキング値は大きく、評価の低いフレームのランキング値は小さい。ランキング値は有限で一定の値の範囲をとる。要約再生においては、ランキング値が一定の閾値を超えたフレームを再生対象とする。閾値は視聴者によって指定される。各フレームのランキング値と閾値との大小関係によってフレームが再生されるかどうかを決定する。閾値を高くすれば再生されるフレーム数が減り、要約再生に要する時間が短くなる。一定時間内のフレーム数に対する、再生されるフレームの数の割合を「再生率」と呼ぶならば、閾値が高い場合には再生率が小さくなる。閾値を低くすれば再生率が大きくなり、要約再生に要する時間が長くなる。
また、ランキングデータ生成及び保持部18は、上記のように評価した各フレームに対するランキング値をフレーム番号と対にして記憶する。記憶する情報を表形式で表現すれば、図20に示すランキングデータフォーマット144のようになる。このフォーマットは、フレーム番号カラム145とランキング値カラム146からなる。ランキングデータ行147はフレーム番号10000のフレームのランキング値が53であることを示している。以下同様にランキングデータ行148〜150は、フレーム番号10001〜10003のランキング値を示している。このランキング情報は映像ストリーム終了後、ランキングデータ合成部20によって読み出される。全てのランキングデータが読み出されたら、このランキング情報は消去される。
本実施例では、映像ストリームを入力とし各映像フレームのランキング値を生成する映像評価部22に、CM検出部17およびCM用ランキングデータ生成及び保持部19を追加している。CM検出部17は、画像信号および音声信号を入力とし、テレビ放送番組の映像ストリーム中のCM部分を特定する機能を有する。CM部分を特定する方法としては、音声モード(モノラル/ステレオ/2ヶ国語)の変化する時点や、無音部などの検出による方法がある。検出されたCMに対して、ランキング値を定めるのがCM用ランキングデータ生成及び保持部19である。図1を用いて説明する例においては、CM用ランキングデータ生成及び保持部19は一定のランキングデータ(固定値)、あるいは単調変化(増加あるいは減少)するランキングデータと固定値との組み合わせからなるランキングデータを出力する。図9を用いて後述する例とは異なり、CM用ランキングデータ生成及び保持部19は画像の特徴や音声の特徴の情報を利用せずにランキングデータを決定する。
また、CM用ランキングデータ生成及び保持部19は、上記のように生成したCM用ランキング値をフレーム番号と対にして記憶する。記憶する情報を表形式で表現すれば、図21に示すランキングデータフォーマット151のようになる。このフォーマットは、フレーム番号カラム152とランキング値カラム153からなる。ランキングデータ行154はフレーム番号19830のCM用ランキング値が0であることを示している。CM用ランキング値が0のフレームはCM以外のフレームである。ランキングデータ行155はフレーム番号19831のCM用ランキング値がランキング値の最大値であることを示す。同様にランキングデータ行156はフレーム番号20280のCM用ランキング値がランキング値の最大値であることを示す。ランキングデータ行157はフレーム番号20281のCM用ランキング値が0であることを示す。このCM用ランキング情報は映像ストリーム終了後、ランキングデータ合成部20によって読み出される。全てのランキングデータが読み出されたら、このCM用ランキング情報は消去される。
ランキングデータ合成部20は、映像ストリームのうちCM部分に該当するフレームのランキング値と、その他の部分(テレビ放送のCM以外の番組内容)のランキング値を合成する。ランキングデータ合成部20によるランキング値の合成は、デマルチプレクサ12からストリームの終了を示す信号を受けた後に開始される。
図19を用いてランキングデータ合成部20の内部を説明する。ランキングデータ合成部20はランキングデータ生成及び保持部18及びCM用ランキングデータ生成及び保持部19から、フレームごとのランキング値を読み出す。比較器143はCM用ランキングデータ生成及び保持部19から読み出したCM用ランキング値が0より大きいかどうかを比較する。読み出したCM用ランキング値が0の場合は論理値「偽」を出力し、CM用ランキング値が0よりも大きいなら論理値「真」を出力する。
スイッチ142は比較器143の出力によって切り替えを行う。比較器143の出力が論理値「偽」の場合には、ランキングデータ生成及び保持部18からのランキングデータを選択し出力する。比較器143の出力が論理値「真」の場合には、CM用ランキングデータ生成及び保持部19からのCM用ランキングデータを選択し出力する。
ランキングデータ合成部20の出力であるランキングデータ11はハードディスク装置6のハードディスク記録部8によって、ファイルとして記録される。ランキングデータ11を表形式で表現した場合のフォーマットを図22に示す。ランキングデータフォーマット158は、フレーム番号カラム159、ランキング値カラム160からなる。ランキングデータ行161はフレーム番号10000のフレームのランキング値が53であることを示す。ランキングデータ行162はフレーム番号19830のフレームのランキング値が47であることを示す。ランキングデータ行163はフレーム番号19831のフレームのランキング値がランキング値の最大値であることを示す。ランキングデータ行164はフレーム番号20280のフレームのランキング値がランキング値の最大値であることを示す。ランキングデータ行165はフレーム番号20281のフレームのランキング値が65であることを示す。
また、図1等に記載の各機能ブロックは、ハードウェア的には、任意のCPU(図示せず)、メモリ、その他のLSI等で実現可能であり、ソフトウェア的には、CPUが、メモリにロードされた各機能ブロックを実現するプログラムを解釈、実行することにより達成される。また、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせにより様々な形態で実現されることは、当業者に理解されるところである。なお、各プログラムあるいはデータは、メモリまたはハードディスク装置(図示せず)等の記憶装置に格納されている。上記構成は、以下で説明する各構成図においても、同様に適用可能である。
次に、図2を用いて図1における再生部21を説明する。
ランキングデータ取得部23は、再生しようとする録画データ10のランキングデータ11のファイル読み出しをハードディスク装置6のハードディスク読み出し部9へ要求し、ランキングデータ11を得る。このとき、ハードディスク読み出し部9はハードディスクドライブ7からランキングデータのファイルを読み出し、ランキングデータ取得部23に転送している。プレイリスト作成および保持部24では、ランキングデータ取得部23からのランキングデータと、閾値入力部26からの閾値に従って後述のプレイリスト(図4参照)を作成し保持する。閾値入力部26はリモコンインターフェイス装置27から視聴者の指定する閾値を取得し、プレイリスト作成および保持部24へ与える。
プレイリストの情報は、ストリーム指定および読み出し部25へ出力される。ストリーム指定および読み出し部25は、再生対象のストリームの録画データをハードディスク読み出し部9に要求する。この際、プレイリストで定義される再生区間の始点および終点を指定する。再生区間とは、ストリームの一部分で、あるフレーム番号Fs(始点)からあるフレーム番号Fe(終点)に至る連続するフレームの集まりである。読み出されたストリームの一部分である再生区間のストリームが再生部21から出力用デマルチプレクサ139へ出力される。
出力用デマルチプレクサ139は受け取った再生区間のストリームを画像ESと音声ESに分離する。各々を出力用画像デコーダ140、出力用音声デコーダ141に入力する。出力用画像デコーダ140は再生画像のアナログ画像信号を出力し、出力用音声デコーダ141はアナログ音声信号を出力する。これらをテレビへ供給すれば再生区間の映像を再生することが出来る。
図3を用いて、ランキングデータと視聴者の指定する閾値によって再生区間が決まる様子を説明する。ランキングデータは上述のようにストリームの各フレームに付与されるランキング値のリストである。これらをフレーム番号順に並べてグラフ化したものが図3の上のランキング値グラフ28である。横軸のフレームカウントはフレーム番号を表す。フレーム番号は時系列に増加するので、再生開始からの時間に対応する。
視聴者が閾値Aを指定した場合に、ストリームの中で再生される部分がどのように選択されるかを示すのが再生スケジュール(閾値A)29である。ランキング値グラフ28において、ランキング値が閾値Aを超えるフレームを含む区間が再生対象になる。この例では、再生区間33、34、35が選ばれる。ランキング値は映像フレームの重要度を表すので、再生区間33、34、35は元の映像ストリームの重要な部分と言える。再生区間33、34、35のみを連続して再生すれば、視聴者にとって元の映像ストリームの要約(ダイジェスト)の視聴が可能となる。ランキングデータはランキングデータ取得部23からプレイリスト作成及び保持部24へ入力される。また、閾値は閾値入力部26からプレイリスト作成及び保持部24へ入力される。プレイリスト作成及び保持部24においてランキングデータと閾値との比較をフレームごとに行う。
また、視聴者が閾値Bを指定した場合に、ストリームの中で再生される部分がどのように選択されるかを示すのが再生スケジュール(閾値B)30である。ランキング値が閾値Bを超えるフレームを含む区間が再生対象になる。もとの映像ストリームにはCMが挿入されており、この例ではCM1の区間31、CM2の区間32が含まれている。閾値Bは閾値Aよりも小さいため、選択される再生区間が増えたり、再生区間の長さが増えたりする。再生区間36は閾値Aの場合の再生区間33を包含し再生区間の長さが増えている。同様に再生区間38、39は閾値Aの場合の再生区間34、35を包含し再生区間の長さが増えている。また、閾値Aの場合には現れなかった再生区間37が新たに増えている。まとめると閾値Bの場合のほうが閾値Aよりも再生時間が増える。視聴者から見ると、閾値Aのほうが要約の度合いが強く、閾値Bのほうが要約の度合いが低い。閾値を高めれば重要度の高いシーンのみをかいつまんで視聴できることになり視聴時間が短くなり、閾値を低めれば次第に重要度の低いシーンも含まれてゆくこととなり視聴時間が長くなる。
図4で再生区間を定義するプレイリストを説明する。プレイリストは、図2のプレイリスト作成及び保持部24で作成され保持される。プレイリスト40は再生すべきストリーム名と始点と終点の情報を持つ。始点と終点はフレーム番号であり、ひとつの再生区間は始点のフレーム番号Fsから終点のフレーム番号Feまでの連続したフレームの集合である。例えばエントリ44は図3の再生区間33を表し、エントリ45、46はそれぞれ再生区間34、35を表す。エントリ47はプレイリストの終わりを示し、ストリーム名の欄にプレイリストの終わりを示す記号EOSが格納される。
民間テレビ放送においては、番組提供者(スポンサー)が番組制作費などを提供し、その対価として番組中に自らのCMを挿入する権利を得る。テレビ放送録画再生装置が普及していなかった時代、また単純な録画/再生の機能しか備えていなかった時代には、テレビ放送視聴者はすなわちCM視聴者であるという仮定が成立した。ところが近年、テレビ放送録画再生装置の機能が向上し、録画したテレビ番組のCM部分を飛ばして録画したり、再生したりすること(CMカット)が可能になってきた。またさらに最近では上述のような手段による番組内容の関心の高い部分のみを再生する要約視聴技術も一般に提供されるようになってきている。このような視聴環境の変化により、テレビ放送視聴者はすなわちCM視聴者であるという仮定が崩れる可能性がある。
例えば、図3のランキング値グラフ28の例においては、閾値Bの場合にはCM1の区間31の一部のみ(再生区間37)が再生される。閾値Aの場合にはCMの区間31、32の再生が行われない。ランキング値を算出する評価関数はCM部分にも適用され、そのランキング値が必ずしも高い値になるとは限らない。視聴者がより短い視聴時間で要約内容のみを求める(要約の度合いを大きくする)場合、閾値の設定値を上げて行くことになりCMが再生される機会が減ってゆく。このように閾値の設定によって容易にCMの再生をカットすることが可能になってきている。
そこで、次に、図5を用いて視聴者が要約再生機能を使用する場合でも、CMの提示機会を保つ方法について説明する。
ストリームが終了するとランキングデータ合成部によってランキングデータ生成及び保持部18から、及びCM用ランキングデータ生成及び保持部19からのランキングデータの読み出しが開始される。ランキングデータ生成及び保持部18にて読み出し開始時に保持されているランキングデータをグラフで表現したものが図5に示すグラフ28である。
CM用ランキングデータ生成及び保持部19にて読み出し開始時に保持されているCM用ランキングデータをグラフで表現したものが図5に示すグラフ48である。
グラフ48に示すCM用ランキングデータはCM検出部17によってCMであると検出されたフレームに対するランキング値を最大値に、CM以外の部分のランキング値を0にすることで得られる。
ランキングデータ合成部20は図19を用いて説明したように、フレーム順にランキングデータとCM用ランキングデータを合成して行く。CM用ランキングデータが0の場合にはランキングデータ生成及び保持部18から得られるランキング値を選択し、そうでない場合にはCM用ランキングデータ生成及び保持部19からのランキング値(この場合は最大値)を選択する。
このようにして合成したランキング値のグラフ52を図6に示す。CMの区間31、32の部分のランキング値が最大値になっている。グラフ52に示される合成後のランキングデータはハードディスク装置6に送られ、ランキングデータファイル11として記憶される。
このランキングデータに閾値Aを適用した場合に選択される再生区間を再生スケジュール49に示す。CMの区間31、32のランキング値は最大値となっている。31、32に対応するCM再生区間50、51は、視聴者が要約の度合いを変化させるために閾値を変更しても全てのフレームが再生される。
以上の手段により、視聴者が番組内容を要約視聴する場合でも、挿入されているCMを全て再生することが可能になり、CMの提示機会を保つことが出来る。
一方で、視聴者は重要なシーンのみを短時間で視聴するために要約再生を行うが、上記のように閾値を最高(要約の度合いを最大)にしても、CMに関しては全てのフレームが再生されることになる。上記の方法は番組提供者にとってはCMの提示機会が保たれると言う点でよい方法だが、要約再生を行う視聴者にとっては好ましくない方法である。例えば8分のCMが挿入されている1時間の番組を10分程度に要約して視聴したいと望む場合、CMの8分は全てが再生されるのに、肝心の番組内容部分は2分程度しか視聴できないことになる。視聴者の望む要約再生の利点が損なわれることになる。
この問題をCM用ランキングデータの操作により解決しようとする例を図7を用いて説明する。図7の上のランキング値グラフ28は図5と同じである。CM用ランキング値グラフ53は、CMの区間31、32に対応するCM用ランキングデータが図5とは異なっている。CM全表示水準として示す値から最大値に向けてフレームカウントに比例して値が増える。ここでCM全表示水準とは、0とランキング値の最大値との間の値を取る閾値である。この閾値の値は固定であり、装置作成時に設定され変更することは出来ない。ここではCADとして表す。CM中で最大値を取るフレーム数は固定であり、装置作成時に設定され変更されない。ここでは例えばCM区間最後の30フレームとする。
CM用ランキング値グラフ53に示すCM用ランキングデータの生成方法を説明する。CM用ランキングデータ生成及び保持部19において保持しているCM用ランキングデータに基づいて算出する。ストリーム中でCM区間が始まると、CM検出部17からCMであることを示す信号がCM用ランキングデータ生成及び保持部19へ出力される。そのときのフレーム番号をCMSとして記憶する。フレーム番号がCMSであるフレームに対しては、そのランキング値としてCM全表示水準(閾値)の値を設定する。その後複数フレームに対してCM検出部17からCMであることを示す信号が出力されるが、そのランキング値は未定のままにしておく。CM区間が終わり再びCM以外のフレームが現れると、そのフレームのフレーム番号から1を減じた値をCMEとして記憶し、直前のCM区間に対するランキング値の算出を始める。まず、(CME−30+1)番目のフレームから、CME番目のフレームに対して、ランキング値の最大値を設定する。次に、(CMS+1)番目のフレームから(CME−30)番目のフレームに対し、各々のランキング値がCADから最大値へ向かって単調増加するように計算して設定する。
図8のグラフ54は、図7の28と53を合成したランキングデータである。ランキングデータの合成は図19を用いて説明した方法で行う。CMの区間31、32に属するフレームはCM用ランキング値を取り、その他のフレームに関してはランキング値グラフ28のランキング値を取る。
合成したランキング値データ54に閾値Aを適用した場合に選択される再生区間を再生スケジュール55に示す。再生区間33、34、35は図3の再生スケジュール29と同じである。CM1の再生区間は56、CM2の再生区間は57である。CMの再生に関しては、各CMの最後のほうの一部のフレームのみが再生される。仮に閾値を最大値にした場合には、CM1、CM2いずれもCMの最後の30フレームが再生される。この例では最後の30フレームのCM用ランキング値を最大値にしているためである。
また、図7におけるCM全表示水準値を下回る閾値Cを適用した場合に選択される再生区間を再生スケジュール58に示す。番組内容の再生区間は59、61、63、64である。CM1の再生区間は60であり、CM1の全てのフレームが再生される。CM2の再生区間は62であり、CM2の全てのフレームが再生される。
このように、閾値がCM全表示水準値を下回る場合にはCMの全フレームが再生される。また、閾値がCM全表示水準値を越える場合には閾値が大きくなる毎にCMの再生されるフレーム数が減少してゆくが、閾値が最大値をとる場合でもCMの最後の30フレームは再生される。閾値の設定により視聴者が指定する要約の度合いに応じてCMの再生時間も短くなってゆくが、たとえ要約の度合いを最大にしたとしてもCMの一部は再生することが出来る。
図7、図8の例では、CMランキング値データ53で示しているようにCMの区間31、32に対して画像フレーム及び音声フレームの特徴に関係なくランキング値を割り当てている。
次に、CMの区間にも独自の評価関数を適用する場合の構成を図9に示す。
映像評価部65は、画像特徴抽出部15、音声特徴抽出部16、ランキングデータ生成及び保持部166、CM検出部17、ランキングデータ読み出し部167から成る。画像デコーダ13からの画像信号は画像特徴抽出部15とCM検出部17へ入力される。音声デコーダ14からの音声信号は音声特徴抽出部16とCM検出部17へ入力される。図1の映像評価部22とは異なり、CM検出部17からの信号はランキングデータ生成及び保持部166へ与えられる。ランキングデータ読み出し部167は、図1のランキングデータ合成部20のようにランキングデータを合成する機能を持たない。デマルチプレクサ12からストリームの終了を示す信号を受け取ると、ランキングデータ生成及び保持部166からランキングデータを順次読み出し、ファイルとしてハードディスク装置6へ格納する。
図10の上のグラフは図3のランキング値グラフ28と同じである。グラフ28では、CMの区間31、32に対しても、CM以外の番組内容のフレームに適用する評価関数が適用されている。
これに対し、図9の構成によってCMの区間に独自のCM用評価関数を適用する。図9のランキングデータ生成及び保持部166は、図1のランキングデータ生成及び保持部18で説明したのと同様に画像特徴抽出部15からのパラメータM、N、Lを受け取り、シーンチェンジ頻度を表すパラメータSを算出する。音声特徴抽出部16からのパラメータVを受け取る。また、CM検出部17からフレームがCMであるかどうかを示す信号を受け取る。ランキングデータ生成及び保持部166は、ランキングデータ生成及び保持部18同様にα、β、γ、δ、εを係数として、
(数2)
α×M+β×N+γ×L+δ×S+ε×V
のようにランキング値を算出する。
図9と図1との違いは、ランキングデータ生成及び保持部166がCM検出部17からの信号によって上記式の定数α、β、γ、δ、εのセットを切り替える点である。CM検出部17からCMであることを示す信号が出力されない場合(CM以外の番組内容のフレームである場合)に適用される係数のセットを(α1、β1、γ1、δ1、ε1)とする。CM検出部17からCMであることを示す信号が出力される場合に適用される係数のセットを(α2、β2、γ2、δ2、ε2)とする。このようにCMであるかないかによって適用する評価関数の特性を切り替える。
図10に示すグラフ28は、CM部分に対しても係数のセット(α1、β1、γ1、δ1、ε1)を適用した場合のグラフに相当し、図3のグラフ28と同じランキングデータになる。一方、グラフ69は、CM区間のみのランキングデータのグラフである。実際には図11のグラフ70に示すランキングデータが得られるが、グラフ69では説明のためにCM区間以外のランキングデータを0とした場合のランキングデータを示す。グラフ69は、CM区間に対して係数のセット(α2、β2、γ2、δ2、ε2)を適用した場合のランキングデータである。
図11のグラフ70は、図10のグラフ28のCM区間のみをグラフ69の値で置き換えたランキングデータと同じである。実際にはグラフ28とグラフ69との合成を行うことなく、ランキングデータ生成及び保持部166にて適用する係数セットを切り替えることによってグラフ70のランキングデータが得られる。
得られたグラフ70のランキング値データに閾値Aを設定した場合に選択される再生区間を再生スケジュール71に示す。再生区間33、34、35は図3などの場合と同じである。CM1からは再生区間72、73が、またCM2からは再生区間74、75が選択される。このようにCMに対して、異なる特性の評価関数を適用することによってCMの要約(ダイジェスト)再生を行うことが出来る。
次に本発明の実施例2を示す。
図12に実施例2の特徴であるCM再生履歴リスト更新部77とCM再生履歴リスト保持部78を有する再生部76を示す(CM再生履歴リスト更新部77とCM再生履歴リスト保持部78をあわせて、CM再生履歴制御部と呼ぶ。)。ハードディスク装置6の構成は第1の実施例と同じである。再生部76は、ランキングデータ取得部23、プレイリスト作成及び保持部24、ストリーム指定及び読み出し部25、閾値入力部26、CM再生履歴リスト更新部77及びCM再生履歴リスト保持部78を有する。プレイリスト作成及び保持部24はプレイリストを有するが、プレイリストの形式は実施例1のそれとは異なる。
次に、図23、図24を用いてランキングデータ生成時における実施例1との違いを説明する。図23のランキングデータ合成部168は図1および図19のランキングデータ合成部20とは異なる。スイッチ142、比較器143は実施例1と同等の機能を持つ。CMID生成部170は、比較器143から、CMのフレームであるかどうかを表す論理値を受け取る。CMIDはストリームごとにリセットされ、CMの区間を識別するために用いられる。CMIDはCM1、CM2のような形式とする。CMID生成部170は比較器143から出力される論理値が「真」(即ちフレームがCM再生区間にある)の間だけCMIDを出力する。ランキングデータ作成開始後、初めて比較器143から出力される論理値が真になったときにCMID生成部はCMIDとして「CM1」を生成しデータ合成器169へ出力する。比較器143から出力される論理値が真である間はCMIDとして「CM1」という値を出力し続ける。その後、比較器143から出力される論理値が偽になったら「CM1」の出力を停止する。次に比較器143から出力される論理値が真になったらCMIDを「CM2」にカウントアップして出力する。以下同様に処理を続ける。
データ合成器169は、スイッチ142からのランキング値とCMID生成部170からのCMIDとを合成し、図24に示すランキングデータのエントリを出力する。
図24に合成したランキング値を表形式で表現した場合のデータフォーマットを示す。ランキングデータフォーマット171について、図22で説明したランキングデータフォーマット158の例と同じデータを使って説明する。ランキングデータフォーマット171は、フレーム番号カラム172、ランキング値カラム173、CMIDカラム174からなる。ランキングデータ行175は、フレーム番号10000のフレームのランキング値が53で、このフレームはCMではない(番組内容区間の)フレームであることを示す。ランキングデータ行176はフレーム番号19830のフレームのランキング値が47で、このフレームはCMではないフレームであることを示す。ランキングデータ行177はフレーム番号19831のフレームのランキング値がランキング値の最大値で、このフレームはCM区間(CMID=CM1)のフレームであることを示す。ランキングデータ行178はフレーム番号20280のフレームのランキング値がランキング値の最大値で、このフレームはCM区間(CMID=CM1)のフレームであることを示す。ランキングデータ行179はフレーム番号20281のフレームのランキング値が65で、このフレームはCMではないフレームであることを示す。ストリーム録画後、プレイリスト作成を始める前までにランキングデータを作っておく必要がある。
図13を用いて実施例2のプレイリストを説明する。プレイリスト79はストリーム名カラム80、始点カラム81、終点カラム82を有する。ストリーム名はハードディスク装置6から録画データを取得する際のIDとなる情報である。
始点と終点はフレーム番号である。ストリーム名と始点と終点により再生するべき再生区間が指定される。CMの再生区間に関しては、ストリーム名のカラムに再生中のストリーム内におけるCMID(一意に決まる通し番号)が記入される。プレイリストは、上記のランキングデータフォーマット171を入力として作成される。CMの再生区間はランキングデータフォーマット171のCMIDカラム174の値を用いて識別することができ、さらにその値がCMIDになる。
プレイリスト作成は、ストリーム名が視聴者から指定された後に開始される。視聴者が要約視聴したいと指定したストリーム名に対応するランキングデータ11がランキングデータ取得部23によりハードディスク装置6から読み出される。プレイリスト作成及び保持部24はランキングデータ11に基づいてプレイリストを作成する。プレイリスト79のストリーム名カラム80には、視聴者の指定したストリーム名または、ランキングデータフォーマット171のCMIDカラム174の値が入る。
再生中のストリーム名は別途分かっているので、ストリーム名の代わりにCMIDを記入して差し支えない。CMIDは例えばCM1、CM2のような形式とする。
83から89はプレイリストのエントリである。プレイリストの最後のエントリ89には、ストリーム名としてプレイリストの終わりを示す記号「EOS」が記入される。
また、図13に、このプレイリスト79に対応するランキング値データ90と、これに閾値Aを適用した場合の再生スケジュール93を示す。はじめに閾値Aを超えるのは再生区間94であり、プレイリスト79のエントリ83がこれに対応する。エントリ83は、番組再生区間が番組Aというストリームの20000フレームから25000フレームであることを示している。エントリ84は、CMIDがCM1であるCM再生区間は、再生中のストリームの42700フレームから43000フレームであることを示している。再生区間95はエントリ84のCM再生区間CM1に対応している。
エントリ85、88はエントリ83と同様である。エントリ85は60000フレームから63000フレームであることを示している。再生区間96はエントリ85の再生区間に対応している。エントリ88は、80000フレームから84000フレームであることを示している。再生区間99はエントリ88の再生区間に対応している。
エントリ86とエントリ87はCMIDがCM2である再生区間を示しているが2つに分かれている。エントリ86がCM2の69850フレームから70000フレームであることを示している。再生区間97はエントリ86のCM2再生区間に対応している。またエントリ87がCM2の77910フレームから78000であることを示している。再生区間98はエントリ87のCM2再生区間に対応している。
このようにCMランキング値と閾値の大小により1つのCMが複数のCM再生区間に分割されてもよい。なお、フレーム番号は再生中のストリーム内において連続している。
次に、図14を用いて、CM再生履歴リスト100を説明する。
CM再生履歴リスト100は、論理的にはCM再生履歴リスト保持部78にあることになるが、実体としてはハードディスク装置6に格納されていても良い。あるいはフラッシュROMのような不揮発性のメモリデバイスに格納されていても良い。CM再生履歴リスト100はストリーム中のCMが何回再生されたかという情報を保持し、録画データIDカラム101、CMIDカラム102、再生回数カラム103、カウント履歴カラム104からなる。エントリ105、106、107は1つのCMが過去何回再生されたかを示す。プレイリスト79は1回の要約視聴が終わると消去しても良いのとは対照的に、CM再生履歴リスト100は存在し続ける必要がある。CM再生履歴リスト100は録画したストリーム毎に作成される。録画したストリームが視聴者によって消去される時に、CM再生履歴リスト100も消去される。
エントリ105を例にとり、各カラムの情報の内容を説明する。録画データIDはストリーム名と置き換えても構わない。ハードディスク装置6内でストリームを格納しているファイルを一意に特定する情報であれば良い。ここではストリーム名である「番組A」という情報が入っている。
CMIDカラム102は該当ストリームの中に挿入されているCMを一意に特定するID情報を格納する。図13におけるCMIDと同じ情報である。エントリ105は、ストリーム名「番組A」のCMIDが「CM1」であるCMに関する情報を保持していることになる。再生回数カラム103は、このCM1が録画以来、何回再生されたのかという回数情報を格納する。カウント履歴カラム104は、図13で説明したCM2のように1つのCMであるのに分割されて複数のCM再生区間を有するCMにおいて誤カウントが発生しないようにするための情報である。誤カウントの防止については、図17を用いて後述する。
次に、図15から図17の流れ図を用いて、CMの再生回数の更新方法について説明する。図15のステップ108にて要約再生が開始される。ステップ109で視聴者から指定された録画データ10のファイルとそれに対応するランキングデータ11のファイルをハードディスク装置6内のファイルの中から検索し、読み取り可能とする。なお、ランキングデータは、プレイリスト作成開始までに作成されているものとする。ステップ110で、視聴者が設定する閾値を閾値入力部26から取得し、その閾値をランキングデータ11に適用し、プレイリスト作成および保持部24においてプレイリストの作成を開始する。ステップ111にて、CM再生履歴リスト更新部77に対して新たに要約再生が始まることを通知する。この通知を受けてCM再生履歴リスト更新部77で行われる処理については図16を用いて後述する。
次に、ステップ112にてストリーム指定及び読み出し部25がプレイリスト作成及び保持部24からプレイリストのエントリを一件ずつ読み出す。ステップ113で、読み出したプレイリストエントリのストリーム名カラムの値が「EOS」かどうかをテストする。「EOS」であれば要約再生を終了する。「EOS」でないなら、ステップ114でストリーム名カラムの値がCMIDになっているかどうかテストする。CMIDであればステップ115に進み、そうでないならステップ116へ進む。ステップ115では、CM再生履歴リスト更新部77に対して、CM再生区間であることを通知する。この通知を受けてCM再生履歴リスト更新部77で行われる処理については図17を用いて後述する。ステップ116で再生区間のストリームを出力用デマルチプレクサ139へ転送し、映像を再生する。その後ステップ112へ戻る。以下ストリーム名カラムの値が「EOS」になるまで繰り返す。
図16を用いて、図15のステップ111から通知を受けるCM再生履歴リスト更新部77にて行われる処理を説明する。CM再生履歴リスト更新部77は、ステップ111からの通知を受けると、CM再生履歴リスト保持部78内のCM再生履歴リスト100のカウント履歴カラム104の値を全エントリについて「No」に書き換える。この値「Yes」、「No」は既に再生回数をカウントしたCM区間であるかどうかを表し、「Yes」なら既に再生回数をカウントしたCM区間、「No」なら未だ再生回数とカウントしていないCM区間であることを表す。詳しくは図17を用いて後述する。
ステップ111からの通知を受けて行う処理は以上である。
図17を用いて、図15のステップ115から通知を受けるCM再生履歴リスト更新部77にて行われる処理を説明する。CM再生履歴リスト更新部77は、ステップ115からの通知を受けると、ステップ122にて録画データID(この例ではストリーム名と同等)とCMIDによってCM再生履歴リスト100の中から該当するCM再生履歴リストエントリを検索する。ステップ123で該当するエントリがあるかどうかを確認する。ない場合にはステップ124に分岐する。ステップ124では、新たにCM再生履歴リストエントリを作成しCM再生履歴リスト100に加える。
次にステップ125にて、該当エントリのカウント履歴カラム104の値が「No」であるかどうかテストする。カウント履歴カラム104の値が「No」の場合はステップ126に進む。カウント履歴カラム104の値が「No」でない(つまり「Yes」である)場合には、今回の要約再生において該当CMはすでにカウントされているので、ステップ128に進み処理は終了する。ステップ126では、今回の要約再生において該当CMの再生回数がカウントされていないので、再生回数カラム103の値を1増加させる。次にステップ127にて、カウント履歴カラム104の値を「No」から「Yes」へ変更する。ステップ128でステップ115からの通知によってCM再生履歴リスト更新部77にて行われる処理は終了する。
以上の手順により、プレイリスト79におけるCM2のように、一件のCMが分割され、複数のCM再生区間として再生される場合に、CM再生回数を重複してカウントすることを回避できる。
また、CMが何回再生されたかを一つ一つのCMについて記録することが可能になる。例えば、視聴者が同じ録画番組を繰り返して要約再生する場合、CMも要約再生され再生時間が短くなっているとはいえ、繰り返すたびに同じCMを見なければならない事は視聴者にとっては好ましくない。例えばひとつのCMについてせいぜい5回も見れば、CM視聴者としての責任は果たせたと考えるものである。本実施例によれば、CMの再生履歴をCM再生履歴リスト100に記録することが可能なので、CM再生区間を再生するかどうかを過去の再生履歴に照らして判断することが可能である。簡単な例として過去に5回再生したCMは再生しない、といった制御が可能である。
ストリームのランキング値データに閾値を適用してプレイリストを作る際に、CM部分に関しては、CM以外の部分である番組内容部分とは別の閾値を適用することが考えられる。つまり、個々のCM部分に適用する閾値の値を、該CMの再生回数が多いものほど大きくするようにすれば、再生回数が少ない間はそのCMの再生時間が長く、再生回数が増えるほどCMの再生時間を短くするといった制御も可能である。
ランキングデータを作成する際、CM検出部17により検出されたCMの開始フレーム数と終了フレーム数が分かっている。この情報はランキングデータを作る際に利用される。
本実施例では、これらの情報をCMデータベースとして保存して活用する場合について説明する。
CMデータベース129を、図18に示す。各エントリの録画データIDカラム130には、ハードディスク装置6からストリームが格納されているファイルを取得する際に必要とされる情報を入れる。これはストリーム名と同等の意味を持つ。CMIDカラム131にはストリームの中でCMを一意に特定可能な情報を入れる。始点カラム132には該CMの開始フレーム番号、終点カラムに133には該CMの終了フレーム番号を入れる。エントリ134は、「番組A」というストリームの中のCMIDが「CM1」であるCMのフレームは、番組Aストリーム中のフレーム番号1589からフレーム番号2489までであることを示す。エントリ135は、「番組A」というストリームの中のCMIDが「CM2」であるCMのフレームは、番組Aストリーム中のフレーム番号10974からフレーム番号11424までであることを示す。エントリ136は、「番組A」というストリームの中のCMIDが「CM3」であるCMのフレームは、番組Aストリーム中のフレーム番号27648からフレーム番号28548までであることを示す。
CMデータベース129はハードディスク装置6またはフラッシュROMのような不揮発性のメモリに格納する。ランキングデータ171作成時に、CM区間の情報をCMデータベース129のエントリとして追加することが好ましい。また、CMデータベース129のエントリは、録画ストリームが消去されるときに対応するエントリが削除される。図18の例では、「番組A」が消去されるときに、エントリ134、135、136が削除されることになる。
要約再生時に短縮(要約)されたCMを見た視聴者が該CMの全編(短縮される前の状態)の視聴を希望する場合がある。例えばリモコンに押しボタンを設け、短縮版CMの再生中にこのボタンが押された場合、該CMの全編の再生を開始することが可能である。この様な機能を持ったボタンを本明細書中では「このCMを見る」ボタンと呼ぶ。ここでは、リモコンの押しボタンとしたが、画面上のアイコンやそれに類するものをクリックする方法でも構わない。これは、他の操作においても同様である。
短縮版CM再生中に「このCMを見る」ボタンが押された場合、プレイリスト79の該当するエントリから、ストリーム名即ち録画データIDと、CMIDを取得することが出来る。 該録画データIDとCMIDに基づき、CMデータベース129を検索すれば該CMの全編の始点(フレーム番号)と終点(フレーム番号)を取得できる。
その後、該ストリームの該始点から該終点までのストリームを読み出し、該CMの全編を再生することが可能である。
上述の機能を実現する手段について図25、図26を用いて説明する。図25の再生部180は、図1の再生部21に相当する。ハードディスク装置6は図1と同じである。再生部180は、ランキングデータ取得部23及びプレイリスト作成及び保持部24、閾値入力部26、ストリーム指定及び読み出し部181、CM操作コマンド入力部182からなる。ランキングデータ取得部23、プレイリスト作成及び保持部24、閾値入力部26の機能は図2と同じである。ストリーム指定及び読み出し部181、CM操作コマンド入力部182が異なる部分である。ストリーム指定及び読み出し部181については図26を用いて後述する。CM操作コマンド入力部182は、上述の「このCMを見る」ボタン等が視聴者によって操作された場合にリモコンインターフェイス装置27から出力されるイベントを受け付け、ストリーム指定及び読み出し部181へコマンドとして与える。
図26を用いてストリーム指定及び読み出し部181の内部の構成と処理を説明する。ストリーム指定及び読み出し部181は、フレーム読み出し部183及び録画データIDとCMID保持部184、コマンドデコーダ185、次の再生区間保持部186、CMデータベース129からなる。
コマンドデコーダ185はCM操作コマンド入力部182からのコマンドを受け付け、ストリーム指定及び読み出し部181内部のコマンド形式にデコードする。フレーム読み出し部183に対してデコードしたコマンドを発行する。
フレーム読み出し部183は、通常の要約再生の場合プレイリスト作成及び保持部24内のプレイリスト79のエントリを順に読み出し、再生すべきストリーム名即ち録画データIDと再生区間の始点のフレーム番号と終点のフレーム番号を得る。プレイリスト79のCM以外の再生区間のエントリから録画データIDを取得し保持しておく。CM区間を再生する場合、プレイリスト79のエントリのストリーム名カラム80からCMIDを得ることが出来る。こうしてフレーム読み出し部183は、録画データID、CMID(CM再生中の場合)、始点、終点の4つの情報を保持する。
フレーム読み出し部183は、録画データIDで指定されるストリームの中から、始点のフレーム番号から順に終点のフレーム番号までのフレームデータをハードディスク装置6から取得する。そしてフレームデータを出力用デマルチプレクサ139へ出力する。
コマンドデコーダ185からフレーム読み出し部183に対して「このCMを見る」コマンドが発行された時にCM区間を再生中の場合、フレーム読み出し部183は次のように動作する。フレーム読み出し部183は、プレイリスト作成及び保持部24内のプレイリスト79のエントリのうち、現在再生中のエントリ以降のエントリであり、かつCM以外の再生区間のエントリの情報を取得する。このエントリのデータ(ストリーム名即ち録画データID、始点フレーム番号、終点フレーム番号)を、次の再生区間保持部186へ出力する。次の再生区間保持部186はこれら3つの情報を保持する。保持されている情報は、現在再生中のCM再生が終了した後に再生すべきCM以外の再生区間を特定する。
フレーム読み出し部183は、録画データID、再生中のCM区間のCMID、始点、終点の4つの情報を保持している。このうち録画データIDとCMIDとを、録画データIDとCMID保持部184へ出力する。録画データIDとCMID保持部184はこれら2つの情報を保持する。フレーム読み出し部183は、この2つの情報をキーとしてCMデータベース129を検索する。CMデータベース129の該当するエントリから、録画データIDの示すストリームデータにおける該当CMの始点フレーム番号と終点フレーム番号を取得する。
次にフレーム読み出し部183は、取得した該当CMの始点フレーム番号と終点フレーム番号によってハードディスク装置6から該当CMを構成する全てのフレームを順次読み出し、出力用デマルチプレクサ139へ出力する。
該当CMのすべてのフレームデータを出力したら、フレーム読み出し部183は最後のフレームのフレームデータを繰り返して出力用デマルチプレクサ139へ出力する。この動作により、視聴者が「このCMを見る」ボタンで指定したCMの再生後に、ストリームの再生が一時停止したように見せることが出来る。
この「一時停止」状態では、フレーム読み出し部183はコマンドデコーダ185からのコマンドを待ち受ける状態になる。視聴者が元の番組内容の要約再生に戻ることを希望する場合、リモコンの「番組に戻る」ボタンを押下することにより、番組再生を再開することを指示するコマンドがフレーム読み出し部183へ発行される。フレーム読み出し部183はこのコマンドを受け付け、次のように動作する。フレーム読み出し部183は、次の再生区間保持部186に保持されている録画データID、始点フレーム番号、終点フレーム番号の3つの情報を用いて指定されるストリームの再生区間の再生を開始する(フレームデータを順次ハードディスク装置6から読み出し出力用デマルチプレクサ139へ与える)。この再生区間の再生が終了したら、通常の要約再生時と同じくプレイリスト作成及び保持部24から次の再生区間の情報を読み取って通常の要約再生を続ける。
また、この仕組みを応用すれば、CMの全編再生を行った該CMを反復再生させることもできる。上記の「このCMを見る」ボタンによってCM全編を再生した後、ストリームの再生を一時停止する。この際、画面には一番最近表示されたフレームを表示し続け、また操作の指示待ち中である旨のメッセージを表示する。そして、リモコンに設けた「CMを反復する」ボタンの押下等の操作により、CMの反復表示が指示された場合には該CM全編を反復して再生する。フレーム読み出し部183は、該当CMの始点フレーム番号と終点フレーム番号を保持しているので、再度ハードディスク装置6から該当CMを構成する全てのフレームを順次読み出し、出力用デマルチプレクサ139へ出力する。この動作を繰り返すことにより該CM全編の反復再生が行われる。反復再生中には、リモコンの「番組に戻る」ボタン等の操作によりCM反復再生状態から抜け出し、元の要約再生に戻ることが出来る。
CMデータベース129を用いれば、視聴者が気に入ったCMを、元のストリームとは別の独立したCMストリームとしてハードディスク装置6などに格納することも可能である。上述の「このCMを見る」機能が行われたあと、ストリームの再生が一時停止されているときに「このCMを保存する」ボタン押下等の操作がなされた場合には、該CM全編を別ストリームとしてファイル保存(コピー)を行う。
実施例1では、CMに対して受信側で評価関数を適用するなどの手段で要約を行い、要約再生時にCMは短縮されるもののカットはされない方法について説明した。一方受信側でのCM要約(短縮)は、CM作成者の意図を反映しているとは言いがたい。CM作成者にはこのシーンは必ず見て欲しい、といった要求があるはずである。
そこで、本実施例では、ディジタルテレビ放送等のデータ放送を使用し、該データ放送と共にCMに付随する情報を放送する態様について説明する。CMに付随する情報にはこのCMを短縮する場合の指示等がある。
受信側装置では、該CMを短縮する場合の指示に基づき、CM用ランキングデータを生成する。
あるいは、データ放送を使用して、短縮版のCMそのものを放送することも可能である。例えば15秒のCMに対して、10秒版や5秒版、3秒版の短縮CMを放送する。受信側では、これら短縮版CMを蓄積保存しておき、番組内容を要約再生する際CM再生時間を短くする必要が生じたときに、本来のCMと差し替えて再生する。
また、短縮版ばかりでなく、字幕版CMや、番組内容画面にオーバレイして表示するロゴマークCMなどをデータ放送で送ることも可能である。短縮版CMを番組内容のシーン(再生区間)とシーンとの間に挿入するのではなく、再生中の番組内容の画面上に重ね合わせることによってCMを挿入することも可能になる。この方法では要約再生を視聴中の視聴者に対してより自然にCMを提示することが出来る。
字幕版も含むオーバレイ形態のCMを、番組内容を表示している画面に表示するには、番組内容用プレイリストとCM用プレイリストを用意する。番組内容の進行とオーバレイCMの進行は互いに独立であるためである。
また、番組内容用プレイリストによる再生の終了時刻よりもCM用プレイリストによる再生の終了時刻の方が後になる場合に、CMを最後まで提示するべく、番組内容の最後のフレームを表示し続け、オーバレイCMを最後まで再生する。このとき、視聴者から入力された番組再生停止命令が入力された場合、確実にCMを提示するため、該再生停止要求の入力を受け付けないよう制御する。
また、要約再生が始まる前に、プレイリストを編集することも可能である。プレイリストのエントリは、複数の再生区間と複数のCM再生区間からなる。再生区間には番組内容を要約した内容が入っているため、再生区間同士は時系列に並べる必要がある。一方CM再生区間はCMIDが同じCM再生区間同士は時系列である必要があるが、CMの単位で見ると再生順序を入れ替えても構わない。
また、番組内容の再生区間ごとにランキング値の平均値を求め比較することによりランキング評価の高い再生区間を割り出すことが可能である。ランキング評価の高い再生区間はいわゆる「盛り上がる」シーンであると考えてよい。この「盛り上がる」シーンの手前にCM再生区間を移動することも可能である。このようなプレイリストの編集により、要約再生において視聴者はCM再生が続く場合にそろそろ「盛り上がる」シーンが始まることを知ることが出来る。
以上の機能を備えた、データ放送を利用する録画再生装置について図を用いて以下に示す。図27に録画再生装置の構成を示す。アンテナ1は実施例1と同じである。チューナ復調部187はディジタルテレビ放送を受信可能である。
チューナ復調部187から得られる番組ストリームをハードディスク装置6で記録する。番組を録画し終えた後で、録画した番組のランキングデータを作成する。
デマルチプレクサ189は対象とする録画データを取得する。
デマルチプレクサ189からの画像フレームストリームは画像デコーダ190へ、音声フレームストリームは音声デコーダ191へ、またデータストリームはデータデコーダ192へ与えられる。
画像特徴抽出部15、音声特徴抽出部16、ランキングデータ生成及び保持部18は実施例1と同じ機能を備える。
データデコーダ192からは、データ放送で送られてくるデータが出力される。ここでは、データ放送を使用して、CMスケジュール情報が送られてくるとする。CMスケジュール情報は図31を用いて後述する。CMスケジュール情報とは、ある番組の中で挿入されているCMの時間的な位置及びランキング情報や後述する「差し替え」を行うかどうかといった情報である。
CM用ランキングデータ生成及び保持部193では、CMスケジュール情報からCM用ランキングデータを生成し、保持する。CM用ランキングデータについては図32を用いて後述する。
短縮版またはオーバレイ版CM抽出部194はデータデコーダから出力されるデータストリームの中から、短縮版CMやオーバレイ版CMのフレームデータやそれらに関する情報を収集する。収集された短縮版CMやオーバレイ版CMのフレームデータはファイルとしてハードディスク装置6に格納される。このファイルはCMストリームIDを用いて一意に特定することが出来る。また短縮版またはオーバレイ版CM抽出部194は格納したCMに関する情報を短縮版/オーバレイ版CMデータベースのエントリとして格納する。短縮版/オーバレイ版CMデータベースは図33を用いて後述する。
図28を用いて再生部188の内部を説明する。短縮版/オーバレイ版CMデータベースアクセス部200は、ハードディスク装置6内の短縮版/オーバレイ版CMデータベース197にアクセスし、情報を読み出す。ランキングデータ取得部201はハードディスク装置6内のランキングデータ198からランキングデータを読み出す。プレイリスト作成及び保持部202は短縮版/オーバレイ版CMデータベースアクセス部200、ランキングデータ取得部201を経由してプレイリスト作成に必要な情報を収集する。ストリーム指定及び読み出し部203はプレイリスト作成及び保持部202内に保持されるプレイリスト219、オーバレイCM用プレイリスト220から再生すべき区間の情報を読み取り、ハードディスク装置6内の録画データ199から再生すべきフレームのデータを読み出す。フレームのデータ、オーバレイCM用のフレームデータ、及びオーバレイするかどうかを指定する信号を映像出力部205に出力する。プレイリスト作成及び保持部202にてプレイリストを作成するために必要となる閾値は閾値入力部204から得られる。リモコンインターフェース装置27は実施例1のそれと同じ機能を持つ。
図29を用いて映像出力部205の内部を説明する。ストリーム指定及び読み出し部203から出力されるフレームのデータは出力用デマルチプレクサ206に入力される。出力用デマルチプレクサ206は画像音声ストリームから画像ストリームと音声ストリームを抽出する。音声ストリームは出力用音声デコーダ207に与えられる。出力用音声デコーダ207は音声出力を出力する。また、画像ストリームを出力用画像デコーダ208に与える。
ストリーム指定及び読み出し部203から出力されるオーバレイCM用のフレームデータはオーバレイCM用フレーム保持部209に与えられる。オーバレイCM用フレーム保持部209は、オーバレイCMのフレームデータを保持する。ストリーム指定及び読み出し部203からのオーバレイCM表示を指示する信号は、経路218を通してオーバレイCM用画像デコーダ212及びスイッチ210へ与えられる。オーバレイCM用画像デコーダ212は、該信号が与えられると、オーバレイCM用フレーム保持部209にて保持されているオーバレイCMのフレームデータを繰り返し読み出し、デコードしてスイッチ210へ出力する。
オーバレイCM用フレーム保持部209は、複数枚のフレームを保持することが可能で、オーバレイCM用画像デコーダ212はそれらフレームを順次、繰り返し読み出す。この機能を使用することで、オーバレイ版CMとしてアニメーションを使うことが可能になる。
スイッチ210はストリーム指定及び読み出し部203から出力される信号に基づきオーバレイCMの画像を出力画像合成部211へ出力する。出力画像合成部211は、出力用画像デコーダ208から得られる番組や通常のCMの画像に、オーバレイCMの画像をブレンディングして画像出力する。
図30を用いてストリーム指定及び読み出し部203の内部を説明する。プレイリスト再生部214は、プレイリスト作成保持部に保持されているプレイリスト219からプレイリストのエントリを読み出し、必要な画像音声フレームデータをハードディスク装置6から読み出すようにフレーム読み出し部213に指示する。フレーム読み出し部213は画像音声フレームデータを経路216で映像出力部205へ与える。
プレイリストエントリのオーバレイカラムの値がオーバレイすることを指示する値である場合、プレイリスト再生部214からオーバレイCM用プレイリスト再生部215へオーバレイCMの表示開始を指示する信号が発行される。
オーバレイCM用プレイリスト再生部215はオーバレイCM用プレイリスト220からプレイリストエントリを読み出し、オーバレイCMに必要なフレームデータをハードディスク装置6から読み出すようにフレーム読み出し部213に指示する。フレーム読み出し部213はCMの画像フレームデータを経路217で映像出力部205へ与える。オーバレイCM用プレイリスト再生部215は図29のスイッチ210を制御するオーバレイCM出力指示信号を経路218を使って出力する。オーバレイCM出力指示信号が出力されるとスイッチ210が閉じ、また、オーバレイCM用画像デコーダ212が動作を開始し、その出力が出力画像合成部211へ出力される。
図31を用いてデータ放送ストリームから得られるCMスケジュール情報について説明する。221はCMスケジュール情報を表形式で表現したものである。CMスケジュール情報221はCMIDカラム222、相対時刻カラム223、ランキング率カラム224からなる。相対時刻は、番組の開始時点を0とする時刻で、録画したストリームのフレーム番号へ変換することが出来る。ランキング率は、この録画再生装置におけるランキング値の最大値と乗ずることにより、この録画再生装置におけるランキングデータへと変換することが出来る。
エントリ225は、CM1の相対時刻がt1であるフレームのランキング率が100%であることを示している。同様にエントリ226は、CM1の相対時刻がt2であるフレームのランキング率が10%であることを示している。相対時刻t1からt2までの区間に相当する全てのフレームに対して、エントリ225、226と同様にランキング値率が定められているものとする。エントリ225からエントリ226までの情報を用いて、CMIDがCM1であるCMについて、実施例1におけるCM用ランキングデータに相当するランキングデータを得ることが出来る。
エントリ227、276、228、277はCM1に対するランキングデータによる形式とは異なる形式のCMスケジュール情報である。エントリ227は、相対時刻t3に相当するフレーム番号においてCM2を短縮版あるいはオーバレイ版CMと差し替えて表示可能であることを示している。エントリ276は、元のCM2が終了する相対時刻t4を表している。同様にエントリ228は、相対時刻t5に相当するフレーム番号においてCM3を短縮版あるいはオーバレイ版CMと差し替えて表示可能であることを示している。エントリ277は、元のCM3が終了する相対時刻t6を表している。エントリ227とエントリ276で定義されるCM2及びエントリ228とエントリ277で定義されるCM3に対するスケジュール情報は、データ放送ストリームから得られるCMフレームデータを利用することを前提としている。
図31のCMスケジュール情報を変換して、CM用ランキングデータを得る。CM用ランキングデータを表形式で表現したものが図32のCM用ランキングデータ229である。CM用ランキングデータ229はフレーム番号カラム230、ランキング値カラム231、CMIDカラム232からなる。CMスケジュール情報221のエントリ225を変換して得られるのが、CM用ランキングデータエントリ233である。フレーム番号はエントリ225の相対時刻を、録画したストリームにおけるフレーム数に変換して得られる。ランキング値はエントリ225のランキング率にこの録画再生装置におけるランキング値の最大値を乗ずることで得られる。この例ではランキング率が100%になっているので、ランキング値は最大値を取る。CMIDはエントリ225のCMIDの値そのものである。同様にエントリ226を変換してCM用ランキングデータエントリ234が得られる。
エントリ227を変換して得られるのがCM用ランキングデータエントリ235である。相対時刻t3を上記同様に変換してフレーム番号34350を得る。ランキング値に付いては、エントリ227においてランキング率カラムに「CMを差し替える」ことを指定するデータが入っている。CM用ランキングデータエントリ235のランキング値カラムにおいても、同様に「CMを差し替える」ことを指定するデータを入れる。CMIDは変換せずそのまま入れる。
エントリ227の次のエントリ276を変換して得られるのがCM用ランキングデータエントリ278である。エントリ276は(差し替える前の)CM2が終了する相対時刻t4を保持している。エントリ278は、t4を上記と同様に変換して得られるフレーム番号、即ち(差し替える前の)CM2が終了するフレーム番号を示しており、その値は35249である。
エントリ228を変換して得られるのがCM用ランキングデータエントリ236である。相対時刻t5を上記同様に変換してフレーム番号46820を得る。ランキング値に付いては、エントリ235同様に「CMを差し替える」ことを指定するデータを入れる。CMIDは変換せずそのまま入れる。エントリ228の次のエントリ277を変換して得られるのがCM用ランキングデータエントリ279である。エントリ277は(差し替える前の)CM3が終了する相対時刻t6を保持している。エントリ279は、t6を上記と同様に変換して得られるフレーム番号、即ち(差し替える前の)CM3が終了するフレーム番号を示しており、その値は47719である。
図33を用いて短縮版/オーバレイ版CMデータベース197を説明する。短縮版またはオーバレイ版CM抽出部194によって抽出され、ファイルとしてハードディスク装置6に格納されたCMに関する情報を保持するデータベースである。短縮版/オーバレイ版CMデータベース197は、ストリーム名カラム238、CMIDカラム239、要約率カラム240、CMストリームIDカラム241、フレーム数カラム242、タイプカラム243、表示フレーム数カウントカラム244からなる。これら各情報と短縮版/オーバレイ版CMの映像フレームデータは、録画データに付随するデータストリームから抽出される。
本実施例では、録画したストリームデータは「番組A」を録画したものとする。番組Aの録画データのデータストリームから抽出されたCMは番組AのCMである。エントリ245のストリーム名カラムは「番組A」という値を持つ。ストリーム名は録画データIDとしても使用され、ハードディスク装置6内の番組Aを録画した録画データを一意に特定できる。
エントリ245のCMIDカラムの値は「CM2」である。以上からエントリ245は番組AのCM2に関するエントリであることが分かる。
要約率について次のように定義する。要約率は、視聴者が要約再生に際して指定する閾値をランキング値の最大値で割った値とする。本実施例では、パーセント表示で表す。エントリ245の要約率カラムの値は「0%〜40%」である。これは、要約率が0%から40%の間の値をとる場合には、エントリ245の情報を用いてCM2を表示することを表している。同様にエントリ246の要約率は「41%〜70%」となっており、要約率が41%から70%の間の値をとる場合には、エントリ246の情報を用いてCM2を表示することを表している。エントリ245、246以外にCMIDの値が「CM2」になるエントリはが無ければ、要約率の残り即ち「71%〜100%」の場合にCM2を置き換えることが出来ない。この場合には、CM2を置き換えることなく、番組Aの録画ストリームデータ中のCM2を再生する。
エントリ245のCMストリームIDカラムの値は「A2T1」である。これは、短縮版またはオーバレイ版CM抽出部194が抽出し、ハードディスク装置6内に保存したファイルを特定するID即ちファイル名である。エントリ246のCMストリームIDカラムの値は「A2T2」である。視聴者が閾値を指定することによって算出される要約率が0%から40%の範囲にある場合のCM2として置き換えられるCMフレームデータはファイル名「A2T1」であることを、また要約率が41%から70%の範囲にある場合のCM2として置き換えられるCMフレームデータはファイル名「A2T2」であることを示している。
エントリ245のフレーム数カラムの値は「300」、エントリ246のフレーム数カラムの値は「450」である。
エントリ245のタイプカラムの値は「短縮版」であり、エントリ246のタイプカラムの値は「短縮版」である。本実施例において、このカラムの値は「短縮版」か「オーバレイ版」かのいずれかである。
「短縮版」の場合、表示フレーム数カウントカラムの値はフレーム数カラムの値と同じになる。例えばCM2がエントリ245の「A2T1」で置き換えられて表示される場合、「A2T1」のフレーム数300フレームを再生すればCM2は終了するため、表示フレーム数カウントも300となる。
エントリ247、248はオーバレイ版CMのエントリである。エントリ247は、要約率が0%から50%の範囲にある場合、番組AのCM3は、ストリームIDが「A3O1」であるファイルの中の30フレームをオーバレイ形式で表示することを表している。オーバレイ表示する期間は、表示フレーム数カウントカラム244の値が示している。エントリ247の場合は1800フレームである。CM3のオーバレイ版CMの表示を始めてから1800フレーム目のフレーム表示までの間、30フレーム毎に繰り返すアニメーションを60回オーバレイ表示し、次のフレームからオーバレイ表示を停止する。
同様にエントリ248は、要約率が51%から80%の範囲にある場合、番組AのCM3は、ストリームIDが「A3O2」であるファイルの中の1フレームをオーバレイ形式で3600フレーム分表示することを表している。
図27のランキングデータ合成部195の動作を説明する。ランキングデータ合成部195は、デマルチプレクサ189から録画データ終了を示す信号を受け取るとランキングデータの合成を始める。ランキングデータ生成及び保持部18は実施例1と同様に録画データのランキングデータ144を保持している(図20参照)。CM用ランキングデータ生成及び保持部193はCM用ランキングデータ229(図32)を保持している。
ランキングデータ144、CM用ランキングデータ229はそれぞれフレーム番号の昇順にソートされているとする。エントリポインタ(以下EPと略記する)によってランキングデータ144から取り出すエントリを指定する。EPの値は取り出すべきエントリのフレーム番号である。フレーム番号をキーにして、その値がEPの値と同じになるエントリをランキングデータ144から検索する。
図37を用いて、ランキングデータの合成手段を説明する。ステップ282で合成処理が開始される。ステップ283でEPの初期値を設定する。初期値はランキングデータ144のフレーム番号カラムの最小値とする。ステップ284でランキングデータ144からフレーム番号の値がEPの値に一致するエントリを検索する。説明のため該当エントリをエントリAと表す。次にステップ285で、エントリAのフレーム番号と同じフレーム番号のエントリをCM用ランキングデータ229から検索する。ステップ286で検索がヒットしたかどうかを判定し、ヒットしなかった場合にはステップ287へ分岐する。ステップ287では合成したランキングデータ249(図34)に新しくエントリを追加する。追加するエントリのフレーム番号、ランキング値はエントリAと同じデータを設定する。追加するエントリのCMIDには、該エントリに対応するフレームがCMのフレームでない事を表す値としてnullを設定する。次いでステップ288でEPの値を1増加させ、ステップ293へ進む。
ステップ286でヒットした場合はステップ289へ進む。ヒットしたエントリを説明のためエントリBと表す。ステップ289では、合成したランキングデータ249に新しくエントリを追加する。追加するエントリにはエントリBと同じデータを設定する。ステップ290でエントリBのランキング値の値が「差し替える」であるかどうかを調べ、そうでない場合にはステップ288へ分岐し、そうである場合にはステップ291へ進む。ステップ291では合成したランキングデータ249に新しくエントリを追加する。CM用ランキングデータ229のエントリBの次のエントリをエントリCとする。追加するエントリにはエントリCのデータを設定する。次にステップ292にて、EPの値としてエントリCのフレーム番号に1を足した値を設定する。
ステップ293で、ランキングデータ144の全エントリを処理したかどうかを調べ、未処理のエントリがある場合にはステップ284へ分岐し繰り返し処理を行う。未処理のエントリが無い場合にはランキング値合成を終了する。合成終了後、合成したランキングデータ249はフレーム番号の昇順にソートされる。完成したランキングデータ249はハードディスク装置6に格納する。ランキングデータ249の作成は、録画終了後、要約再生を始めるまでに行わなくてはならない。
視聴者から要約再生実行を指示されると、プレイリスト作成及び保持部202はプレイリストの作成を始める(図28参照)。図35に示すプレイリスト258に加えて、図36に示すオーバレイ用プレイリスト270を作成する点が実施例1とは異なる。まずプレイリスト258の作成について説明する。要約再生実行時には視聴者から指定される閾値が定まっている。実施例1同様、合成したランキングデータ249の各エントリのランキング値と閾値とを比較して、ランキング値が閾値より大きいエントリをグループ化して行く。最初にランキング値が閾値を越えたエントリのフレーム番号をFSとする。その後、エントリをフレーム番号順に調べて行き、ランキング値が閾値を下回ったフレーム番号から1を減じた値をFEとする。またはランキング値が閾値を下回るエントリが現れる前にCMIDの値が変化した場合には、CMIDの変化するエントリのフレーム番号から1を減じた値をFEとする。
FSとFEが定まったら、1つの再生区間が定まり、プレイリスト258のエントリ263(FS=10000、FE=18000)の例のようにプレイリスト258にエントリが挿入される。エントリ263の再生区間は番組Aの録画データに適用される。
1つの再生区間が定まったら、次のランキングエントリから上記操作を繰り返す。ここで「次のランキングエントリ」はFEの決め方によって定義が異なる。ランキング値が閾値を下回るフレーム番号のエントリに基づいてFEを決めた場合には、「次のランキングエントリ」とはフレーム番号がFE+1のランキングデータエントリのことである。あるいはCMIDの変化したランキングデータエントリに基づいてFEを決めた場合には、「次のランキングエントリ」とはCMIDの変化したランキングデータエントリのことである。
CM1の再生区間も同じ方法で定められる。CM1の再生区間に対応するのがプレイリストエントリ264である。CM1の映像ストリームは番組Aの録画データに含まれるので、ストリーム名は番組Aとなり、FS=19830、FE=20280であることを示している。エントリ265,267,269もエントリ263と同様に定められる。以上の方法は実施例1の場合と同じである。
次にランキングデータ249のエントリ256に関する処理を説明する。このエントリはランキング値カラムがCMを差し替えることを意味する値になっている。この場合、プレイリスト作成及び保持部202は短縮版/オーバレイ版CMデータベース197を、ストリーム名及びCMID、要約率をキーとして検索する。この例における要約率を60%とすると、ストリーム名の値=「番組A」、CMID=「CM2」、要約率=「60%」として検索することになる。短縮版/オーバレイ版CMデータベース197のうち、エントリ246がこの条件に適合する。エントリ246から、再生すべきCMのフレームデータはファイル名=「A2T2」で、フレーム数が450の短縮版のCMを再生しなければならないことが分かる。これらの情報を用いて、プレイリスト258のエントリ266の値を決める。ストリーム名は「A2T2」、始点フレーム番号は「0」、終点フレーム番号は始点フレーム番号にフレーム数450を足して1減じた値になる。オーバレイカラムの値は、オーバレイ版CMではないことを表す値「null」を入れる。
上記の短縮版/オーバレイ版CMデータベース197の検索の結果、適合するエントリが無い場合を説明する。この場合は、CM2を置き換えることなく、番組Aの録画データの中にある本来のCM2を再生することになる。録画データ中のCM2の始点フレーム番号は、エントリ256のフレーム番号から34350と分かる。終点フレーム番号は、エントリ256の次のエントリ280から得ることが出来る。エントリ280のフレーム番号35249がCM2の終点フレーム番号になる。このようにして、置き換えが起こらない場合にもプレイリストエントリを生成して再生区間を定めることが出来る。その後、上記同様に次のランキングエントリから操作を繰り返す。ここで「次のランキングエントリ」とは、終点フレーム番号を取得したエントリの次のエントリである。
次にランキングデータ249のエントリ257に関する処理を説明する。このエントリはランキング値カラムがCMを差し替えることを意味する値になっている。したがって上記と同様に、ストリーム名の値=「番組A」、CMID=「CM3」、要約率=「60%」として短縮版/オーバレイ版CMデータベース197を検索する。短縮版/オーバレイ版CMデータベース197のエントリ248がこの条件に適合する。エントリ248から再生すべきCMのフレームデータはファイル名=「A3O2」で、フレーム数が1、表示フレーム数が3600のオーバレイ版のCMを再生しなければならないことが分かる。これらの情報を用いて、プレイリスト258のエントリ268の値を決める。
ストリーム名は「A3O2」、オーバレイ版CMなので始点フレーム番号、終点フレーム番号ともに「null」を入れる。オーバレイカラムの値は、オーバレイ版CMであることを表す値を入れる。以上のようにプレイリスト258が作成される。
上記において、プレイリスト258のエントリ268作成時にオーバレイ版CMの再生が必要になることが分かる。この場合、オーバレイ版CMの再生を管理するためのオーバレイ用プレイリスト270(図36)のエントリもあわせて挿入する必要がある。挿入されるエントリ275の始点フレーム番号、終点フレーム番号、CMストリームID、表示フレーム数を定める必要がある。始点フレーム番号は0である。エントリ248のフレーム数が1なので、終点フレーム番号も0となる。CMストリームIDの値は「A3O2」である。表示フレーム数は、エントリ248の表示フレーム数カウントの値から3600となる。エントリ275をオーバレイ用プレイリスト270に挿入する。
以上のように作成されたプレイリスト258、オーバレイ用プレイリスト270を用いて、図29及び図30で説明した方法により、短縮版またはオーバレイ版CM表示が可能となる。
次に、上記例に加えて要約再生に際して視聴を補助するようにCM挿入位置を編集する例について説明する。具体的に「視聴を補助する」とは、ランキング値の高いシーン(いわゆる盛り上がるシーン)の直前にCMを多く挿入すること、また要約再生中に一定の時間間隔でCMを挿入することである。前者によれば、視聴者はCMが連続して再生されるとランキング評価の高い部分であると知ることが出来る。後者によれば、CM再生のタイミングで再生の経過時間を知ることが出来る。
CM挿入位置を編集する場合には、ランキングデータ合成部195(図27)において、ランキングデータ144(図20)とCM用ランキングデータ229(図32)の合成を行わず、各々独立にハードディスク装置6へファイルとして格納する。視聴者から閾値と共に要約再生開始が指示されると、プレイリスト作成及び保持部202においてプレイリストとCM用プレイリスト作成が始まる。
図38のプレイリスト295は、番組本編(CM以外)のストリームに対するプレイリストである。プレイリスト295は、ハードディスク装置6にファイルとして格納されているランキングデータ144に対して視聴者が指定した閾値を適用して得られる。プレイリスト295の作成手段は、上述の合成したランキングデータ249からプレイリスト258のCM以外の再生区間に対するエントリを作成する手段と同じであるが、加えて各再生区間に含まれるフレームのランキング値の平均値を算出する。プレイリスト295は、ストリーム名カラム296、始点フレーム番号297、終点フレーム番号298、平均ランキング値カラム299、オーバレイカラム300からなる。ストリーム名カラム296、始点フレーム番号297、終点フレーム番号298、オーバレイカラム300はプレイリスト258(図35)と同じ意味を持つ。平均ランキング値カラム299には、その再生区間内のフレームのランキング値の平均値を設定する。オーバレイカラム300は後で行う編集によってCMのエントリが入ってくる場合に必要となるが、番組本編のストリームに対するプレイリスト295では、「オーバレイを行わない」ことを意味するnullのみが設定される。
図38に挙げた例では、番組Aにある閾値を適用した場合に得られるエントリ301、302、303、304を示す。
エントリ301は、番組Aのストリーム中、フレーム番号10000からフレーム番号13999の再生区間を表しており、平均ランキング値が70であることが分かる。このエントリ301に対応する再生区間を再生区間Aとする。
同様にエントリ302は、番組Aのフレーム番号21000からフレーム番号22999の再生区間を表しており、平均ランキング値は80である。このエントリ302に対応する再生区間を再生区間Bとする。
同様にエントリ303は、番組Aのフレーム番号36000からフレーム番号38999の再生区間を表しており、平均ランキング値は200である。このエントリ303に対応する再生区間を再生区間Cとする。
同様にエントリ304は、番組Aのフレーム番号47000からフレーム番号52399の再生区間を表しており、平均ランキング値は80である。このエントリ304に対応する再生区間を再生区間Dとする。
この例において、番組本編の再生区間は以上の4件とする。
図39のプレイリスト305は、CMに対するCM用プレイリストである。CM用プレイリスト305は、ハードディスク装置6にファイルとして格納されているCM用ランキングデータ229に対して視聴者が指定した閾値を適用して得られる。CM用プレイリスト305の作成手段は、上述の合成したランキングデータ249からプレイリスト258のCMの再生区間に対するエントリを作成する手段と同じである。
CM用プレイリスト305は、ストリーム名カラム306、始点フレーム番号307、終点フレーム番号308、オーバレイカラム309からなる。いずれのカラムもプレイリスト258(図35)のそれらと同じ意味を持つ。図39の例では、エントリ310、311、312がある。
エントリ310は、番組Aのストリーム中にある、1つのCMの再生区間に対応している。その始点フレーム番号は11000、終点フレーム番号は11453であり、オーバレイ版ではないことを示す。このエントリ310に対応する再生区間をCM再生区間アとする。
エントリ311はCM用ランキングデータ229(図32)のエントリ235とエントリ278に基づくものとする。エントリ311は短縮版のCMに対応しており、短縮版/オーバレイ版CMデータベース197のエントリ246に該当する。ストリーム名がA2T2であるストリームの0フレームから449フレームまで(A2T2の全フレーム)が再生区間となる。このエントリ311に対応する再生区間をCM再生区間イとする。
エントリ312はCM用ランキングデータ229(図32)のエントリ236とエントリ279に基づくものとする。エントリ312はオーバレイ版のCMに対応しており、短縮版/オーバレイ版CMデータベース197のエントリ248に該当する。ストリーム名A3O2のストリームをオーバレイ表示する再生区間となる。このエントリ312に対応する再生区間をCM再生区間ウとする。エントリ312はオーバレイ版CMなので、上述の手段と同じくオーバレイ版プレイリストにもエントリを追加する必要がある。図40に示すオーバレイ版プレイリスト313は、始点フレーム番号カラム314、終点フレーム番号カラム315、CMストリームIDカラム316、表示フレーム数カラム317からなる。いずれのカラムもオーバレイ用プレイリスト270(図36)のそれらと同じ意味を持つ。CMストリームIDはストリーム名と同義である。エントリ312に対応するエントリがエントリ318である。短縮版/オーバレイ版CMデータベース197のエントリ248から、ストリームA3O2に含まれる1フレームを3600フレーム分繰り返してオーバレイ表示することがわかる。よってエントリ318は、始点フレーム番号、終点フレーム番号共に0(1フレームのみだから)、CMストリームIDはA3O2、表示フレーム数は3600となる。
次に図41を用いてプレイリスト編集の一例を示す。この例では、ランキング値の高いシーンの前にCMを集中させるように編集する。ここでは、平均ランキング値が最高である再生区間(シーン)の前に全CMの70%を挿入し、平均ランキング値が2番目の再生区間の前に全CMの30%を挿入するものとする。
プレイリスト295において平均ランキング値が一番高いのは、エントリ303に対応する再生区間Cであり、2番目に高いのはエントリ304に対応する再生区間Dである。CM用プレイリスト305のエントリ数は3なので、CM再生区間は全部で3件である。このうち70%に当たるのは2件で、30%に当たるのは1件となる。CM用プレイリストの順番でCMを挿入していくとすると、再生区間Cの前に、CM再生区間アとCM再生区間イを挿入することになる。また、再生区間Dの前に、CM再生区間ウを挿入することになる。よって再生の順序は、再生区間A→再生区間B→CM再生区間ア→CM再生区間イ→再生区間C→CM再生区間ウ→再生区間Dとなる。
以上のようにプレイリストを編集して得られるのがプレイリスト319である。プレイリスト319は、ストリーム名カラム320、始点フレーム番号カラム321、終点フレーム番号322、オーバレイカラム323からなる。各カラムは、プレイリスト258(図35)のそれらと同じ意味を持つ。
上記の再生の順序に従ってプレイリスト319にエントリを加えて行く。プレイリスト295のエントリ301(再生区間A)のデータから、エントリ324のデータが定まる。プレイリスト295のエントリ302(再生区間B)のデータから、エントリ325のデータが定まる。CM用プレイリスト305のエントリ310(CM再生区間ア)のデータから、エントリ326のデータが定まる。CM用プレイリスト305のエントリ311(CM再生区間イ)のデータから、エントリ327のデータが定まる。プレイリスト295のエントリ303(再生区間C)のデータから、エントリ328のデータが定まる。CM用プレイリスト305のエントリ312(CM再生区間ウ)のデータから、エントリ329のデータが定まる。プレイリスト295のエントリ304(再生区間D)のデータから、エントリ330のデータが定まる。
以上のようにして定めたプレイリスト319と、オーバレイ版プレイリスト313を用い、図30を用いて説明した上述の手段にて要約再生を実行することが出来る。
次に図42を用いてプレイリスト編集の他の例を示す。この例では、要約再生開始から一定の時間間隔でCMを挿入するように編集する。ここでは、要約再生開始から2分毎にCMを挿入するものとする。また、フレームレートは30フレーム毎秒とする。2分毎にCMを挿入するということは、3600フレーム毎にCMを挿入するということになる。
始めの3600フレーム目は、プレイリスト295のエントリ301に相当する再生区間Aの中にある。よって、再生区間Aを始めの3600フレームとその残りの2区間に分ける。分けた再生区間を再生区間A1と再生区間A2とする。再生区間A1と再生区間A2との間にCM用プレイリスト305のエントリ310(CM再生区間ア)を挿入する。
このように、必要に応じてCMを挿入すべきフレーム数で再生区間を分割しつつ得られるのがプレイリスト331である。プレイリスト331は、ストリーム名カラム332、始点フレーム番号カラム333、終点フレーム番号334、オーバレイカラム335からなる。各カラムは、プレイリスト258(図35)のそれらと同じ意味を持つ。
上記のように再生区間Aは、再生区間A1と再生区間A2に分けられる。再生区間A1は、始点フレーム番号10000から3600フレーム分の区間となる。よって、終点フレーム番号は13599となる。この再生区間A1に対応するのがエントリ336である。エントリ336のオーバレイカラムの値はエントリ301のそれと同じである。
エントリ337は挿入するCMの再生区間となる。CM用プレイリスト305のエントリ310のデータから、始点フレーム番号は11000、終点フレーム番号は11453、オーバレイカラムの値はnullとなる。
エントリ338は、上記の再生区間A2に対応する。エントリ336(再生区間A1)の終点フレーム番号13599の次のフレームから始まるので、始点フレーム番号は13600となる。終点フレーム番号は、分割前の再生区間Aの終点フレーム番号と同じで、13999となる。オーバレイカラムの値はnullである。
次のCM挿入位置は、再生区間Cの中にある。よって、再生区間Bに対応するプレイリスト295のエントリ302は分割されない。よってエントリ339はエントリ302のデータを用いて、始点フレーム番号は21000、終点フレーム番号は22999となる。
再生区間Cは、始めから1200フレーム目までとそれ以降とに分割される。2番目のCM挿入位置はプレイリストの先頭から7200フレームになる。再生区間Aのフレーム数はその終点フレーム番号から始点フレーム番号を引いて1加算した値であり、4000フレームとなる。次の再生区間Bのフレーム数は同様に2000フレームとなる。再生区間Cのフレーム数は3000フレームである。よって、先頭から7200フレーム目は再生区間Cの1200フレーム目である。再生区間Cは始めの1200フレーム目までの再生区間C1とそれ以降の再生区間C2に分割される。エントリ340は再生区間C1に対応する。その始点フレーム番号はプレイリスト295のエントリ303の始点フレーム番号から36000である。終点フレーム番号は始めの1200フレーム目までなので、37199になる。オーバレイカラムの値はnullである。
エントリ341は挿入するCMの再生区間となる。CM用プレイリスト305のエントリ311のデータから、始点フレーム番号は0、終点フレーム番号は449、オーバレイカラムの値はnullとなる。
エントリ342は、上記の再生区間C2に対応する。エントリ340(再生区間C1)の終点フレーム番号37199の次のフレームから始まるので、始点フレーム番号は37200となる。終点フレーム番号は、分割前の再生区間Cの終点フレーム番号と同じで38999となる。オーバレイカラムの値はnullである。
3番目のCM挿入位置は、始めから10800フレーム目である。再生区間Dは、始めから1800フレーム目までとそれ以降とに分割される。再生区間A、再生区間B、再生区間Cの各フレーム数の合計は9000であるから、再生区間Dは、始めから1800フレームまでの再生区間D1と残りの再生区間D2に分割される。
エントリ343は再生区間D1に対応する。その始点フレーム番号はプレイリスト295のエントリ304の始点フレーム番号から47000である。終点フレーム番号は始めの1800フレーム目までなので、48799になる。オーバレイカラムの値はnullである。
エントリ344は挿入するCMの再生区間となる。CM用プレイリスト305のエントリ312のデータから、始点フレーム番号はnull、終点フレーム番号はnull、オーバレイカラムの値はオーバレイ表示することを示す値となる。(このエントリを再生する場合は、オーバレイ版CMプレイリスト313を使用し、図30を用いて上述した手段を用いる。)
エントリ345は上記の再生区間D2に対応する。エントリ343(再生区間D1)の終点フレーム番号48799の次のフレームから始まるので、始点フレーム番号は48800となる。終点フレーム番号は、分割前の再生区間Dの終点フレーム番号と同じで52399となる。オーバレイカラムの値はnullである。
以上のようにして定めたプレイリスト331と、オーバレイ版プレイリスト313を用い、図30を用いて説明した上述の手段にて要約再生を実行することが出来る。
以上より、上記実施例によれば、録画したテレビ放送を要約視聴する場合でも、CMがカットされることを防止する。これにより、番組提供者が視聴者にCMを提示する機会を確保可能となる。また短時間で要約内容のみを視聴することを欲する視聴者のためにCMの短縮版を提示する。これにより、要約視聴の利点(短時間での視聴)を確保しつつ、番組提供者がCMを提示する機会も確保することが出来る。
要約視聴する場合にも録画されたCMを全て提示することが可能になる。
要約の度合いが大きい場合でも各CMの所定のフレーム数だけは提示することが可能となる。
要約再生の際、CMをディジタルテレビ放送のデータ放送によって放送される短縮版CMに差し替えることが可能となる。
要約再生の際、特にランキング評価の高いシーンの前にCMを提示することが可能となり、視聴者はCMの再生頻度の高い範囲がランキング評価の高い部分であると知ることが出来る。
要約再生中に一定の時間間隔でCMを挿入することが可能となる。視聴者はCM再生のタイミングで経過時間を知ることが出来る。
ディジタルテレビ放送のデータ放送で放送される字幕版CMをもって、通常のCM再生を置き換え、CMを再生する代わりに番組内容を表示するテレビ画面に重ね合わせることが可能となる。
CMごとに過去の再生回数を記録することにより、一定の再生回数に達したCMは再生しないことにしたり、再生回数に応じて短縮版CMなどに差し替えたりすることが可能となる。
短縮版CMを再生中に、視聴者がリモコンなどを使用してこの短縮版CMの元のCMを見たいと指示すれば、元のCMの再生に切り替えることが可能となる。あるいは、提示されているCMを繰り返し視聴したいと指示すればCMを反復して再生することが可能となる。また、提示されているCMを保存したいと指示すればCMを記憶装置の保存用領域に保存することが可能となる。
なお、本明細書では、4つの実施例を用いて説明しているが、共通の構成については、それぞれの実施例で相互に援用可能である。
アナログテレビ放送用録画再生装置の構成図。
アナログテレビ放送用録画再生装置(図1)の再生部の構成図。
ランキングデータグラフと再生スケジュールの説明図。
プレイリスト説明図。
全てのCMを再生するCM用ランキングデータの説明図。
合成したランキングデータグラフと再生スケジュールの説明図。
CMの一部を必ず提示するCM用ランキングデータの説明図。
合成したランキンググラフと再生スケジュールの説明図。
CMの要約を行う映像評価部の構成図。
CM評価関数によるCMの要約を行う場合のランキングデータグラフと再生スケジュールの説明図。
合成したランキングデータグラフと再生スケジュールの説明図。
アナログテレビ放送用録画再生装置の再生部構成図。
CM再生履歴を記録する場合のプレイリストとランキングデータグラフ及び再生スケジュールの説明図。
CM再生履歴リストの説明図。
CM再生履歴記録を伴う要約再生のフローチャート。
CM再生履歴リスト更新部の処理のフローチャート。
CM再生履歴リスト更新部の処理のフローチャート。
CMデータベースの説明図。
ランキングデータ合成部の内部の構成図。
ランキングデータフォーマット。
CM用ランキングデータフォーマット。
合成したランキングデータフォーマット。
ランキングデータ合成部の内部の構成図。
合成したランキングデータフォーマット。
CM再生・保存機能を持つ再生部の構成図。
ストリーム指定及び読み出し部の内部の構成図。
データ放送を利用する録画再生装置の構成図。
データ放送を利用する録画再生装置の再生部の構成図。
画像合成部を持つ映像出力部の構成図。
ストリーム指定及び読み出し部の内部の構成図。
データ放送から得られるCMスケジュールの説明図。
CM用ランキングデータフォーマット。
短縮版/オーバレイ版CMデータベースの説明図。
合成したランキングデータフォーマット。
プレイリストフォーマット。
オーバレイ版CM用プレイリストフォーマット。
ランキング値合成方法のフローチャート
プレイリストフォーマット
CM用プレイリスト
オーバレイ版CM用プレイリスト
編集したプレイリスト
編集したプレイリスト
符号の説明
2…アナログTV放送対応チューナ及び復調装置、3…画像エンコーダ、4…音声エンコーダ、5…マルチプレクサ、6…ハードディスク装置、7…ハードディスクドライブ、8…ハードディスク記録部、9…ハードディスク読み出し部、10…録画データ、11…ランキングデータ、12…デマルチプレクサ、13…画像デコーダ、14…音声デコーダ、15…画像特徴抽出部、16…音声特徴抽出部、17…CM検出部、18…ランキングデータ生成及び保持部、19…CM用ランキングデータ及び保持生成部、20…ランキングデータ合成部、21…再生部、22…映像評価部、23…ランキングデータ取得部、24…プレイリスト作成及び保持部、25…ストリーム指定及び読み出し部、26…閾値入力部、27…リモコンインターフェイス装置、28…ランキング値グラフ、29…再生スケジュール(閾値A)、30…再生スケジュール(閾値B)、31…CM1の区間、32…CM2の区間、40…プレイリスト、41…ストリーム名カラム、42…始点カラム、43…終点カラム、47…終了エントリ、48…CMランキング値データ、49…再生スケジュール、52…合成したランキング値データ、53…CMランキング値データ、54…合成したランキング値データ、55…再生スケジュール、58…再生スケジュール、65…CMダイジェストをサポートする映像評価部、69…CMランキング値データ、70…合成したランキング値データ、71…再生スケジュール、76…CM再生履歴リストを有する再生部、77…CM再生履歴リスト更新部、78…CM再生履歴リスト保持部、79…プレイリスト、80…ストリーム名カラム、81…始点カラム、82…終点カラム、90…ランキング値データ、93…再生スケジュール、100…CM再生履歴リスト、101…録画データIDカラム、102…CMIDカラム、103…再生回数カラム、104…カウント履歴カラム、129…CMデータベース、130…録画データIDカラム、131…CMIDカラム、132…始点カラム、133…終点カラム、137…ハードディスク装置内のデータバス、138…ハードディスク装置内のコマンドバス、139…出力用デマルチプレクサ、140…出力用画像デコーダ、141…出力用音声デコーダ、142…スイッチ、143…比較器、144…ランキングデータフォーマット、145…フレーム番号カラム、146…ランキング値カラム、151…CM用ランキングデータフォーマット、152…フレーム番号カラム、153…ランキング値カラム、158…合成したランキング値データフォーマット、159…フレーム番号カラム、160…ランキング値カラム、166…ランキングデータ生成及び保持部、167…ランキングデータ読み出し部、168…ランキングデータ合成部、169…データ合成部、170…CMID生成部、171…合成したランキングデータフォーマット、172…フレーム番号カラム、173…ランキング値カラム、174…CMIDカラム、180…CM再生・保存機能を持つ再生部、181…ストリーム指定及び読み出し部、182…CM操作コマンド入力部、183…フレーム読み出し部、184…録画データIDとCMID保持部、185…コマンドデコーダ、186…次の再生区間保持部、187…チューナ復調部、188…再生部、189…デマルチプレクサ、190…画像デコーダ、191…音声デコーダ、192…データデコーダ、193…CM用ランキングデータ生成及び保持部、194…短縮版またはオーバレイ版CM抽出部、195…ランキングデータ合成部、196…映像評価部、197…短縮版/オーバレイ版CMデータベース、198…ランキングデータ、199…録画データ、201…ランキングデータ取得部、202…プレイリスト作成及び保持部、203…ストリーム指定及び読み出し部、204…閾値入力部、205…映像出力部、206…出力用デマルチプレクサ、207…出力用音声デコーダ、208…出力用画像デコーダ、209…オーバレイCM用フレーム保持部、210…スイッチ、211…出力画像合成部、212…オーバレイCM用画像デコーダ、213…フレーム読み出し部、214…プレイリスト再生部、215…オーバレイCM用プレイリスト再生部、216…画像音声フレーム、217…オーバレイCM用フレーム、218…オーバレイCM出力指示信号、219…プレイリスト、220…オーバレイCM用プレイリスト、221…CMスケジュール、222…CMIDカラム、223…相対時刻カラム、224…ランキング率カラム、229…CM用ランキングデータ、230…フレーム番号カラム、231…ランキング値カラム、232…CMIDカラム、238…ストリーム名カラム、239…CMIDカラム、240…要約率カラム、241…CMストリームIDカラム、242…フレーム数カラム、243…タイプカラム、244…表示フレーム数カウント、249…合成したランキングデータ、250…フレーム番号カラム、251…ランキング値カラム、252…CMIDカラム、258…プレイリスト、259…ストリーム名カラム、260…始点フレーム番号カラム、261…終点フレーム番号カラム、262…オーバレイカラム、270…オーバレイ版CM用プレイリスト、271…始点フレーム番号カラム、272…終点フレーム番号カラム、273…CMストリームIDカラム、274…フレーム数カラム、295…プレイリスト、296…ストリーム名カラム、297…始点フレーム番号カラム、298…終点フレーム番号カラム、299…平均ランキング値カラム、300…オーバレイカラム、305…CM用プレイリスト、306…ストリーム名カラム、307…始点フレーム番号カラム、308…終点フレーム番号カラム、309…オーバレイカラム、313…オーバレイ版CM用プレイリスト、314…始点フレーム番号カラム、315…終点フレーム番号カラム、316…CMストリームIDカラム、317…表示フレーム数カラム、319…編集したプレイリスト、320…ストリーム名カラム、321…始点フレーム番号カラム、322…終点フレーム番号カラム、323…オーバレイカラム、331…編集したプレイリスト、332…ストリーム名カラム、333…始点フレーム番号カラム、334…終点フレーム番号カラム、335…オーバレイカラム