JP4556345B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関から排出される排気中の有害成分をその空燃比に応じて異なる浄化率で浄化する機能と、排気中のHCを再離脱可能に吸着し、再離脱したHCを酸化させる機能とを併せ備えた排気浄化触媒を有する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の排気通路には一般に、排気中の有害成分を浄化するための排気浄化触媒が設けられている。
【0003】
排気浄化触媒として代表的なものに三元触媒がある。三元触媒は、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属をアルミナやセラミックス等の担体に担持させて構成される。この三元触媒は、排気の空燃比が理論空燃比近傍にある条件下で、その排気中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NOx)といった有害成分を、高い転化効率で窒素(N2)、水(H2O)及び二酸化炭素(CO2)といった無害成分に転化(浄化)する。
【0004】
ところで、三元触媒が十分な浄化機能を発揮するためには、排気中の空燃比が理論空燃比近傍にあるといった条件の他、三元触媒の温度が所定の温度領域(以下、活性温度領域という)内にあるといった条件が満たされる必要がある。このため、例えば機関始動直後等、三元触媒の温度が比較的低い場合、同触媒はその浄化機能を十分に発揮できない。一方、機関始動時には、機関運転に供される燃料の供給量が通常運転時よりも増量されるのが一般的である。この結果、三元触媒下流で観測される排気中のHC成分濃度は、機関始動時において特に高くなる傾向があった。
【0005】
そこで、温度条件の変化に応じて排気中のHC成分を吸着及び再脱離させる特性を備えたHC吸着材を、三元触媒に付加した構成からなる触媒(いわゆるHC吸着浄化型触媒)も知られている。HC吸着浄化型触媒の構成要素であるHC吸着材は、機関始動時等、自身の温度が低い条件下では排気中のHC成分を吸着し、温度が上昇すると再離脱させる。
【0006】
HC吸着材からHC成分が離脱すると周囲の排気の空燃比が濃くなるため(リッチ側に移行するため)、三元触媒によるHCやCOの浄化効率は低下する傾向がある。
【0007】
そこで、例えば特開2000−2133号公報に記載された内燃機関の排気浄化装置は、2個のHC吸着浄化型触媒を排気通路に沿って直列に配設するとともに、何れか一方の触媒でHC成分が離脱している場合、離脱しているHC成分の濃度を検出する(離脱したHC成分の量を見積もる)。そして、当該内燃機関から排出される排気の空燃比を、検出されたHC成分の濃度に基づいてリーン側(理論空燃比より高い比率)に制御することにより、HC成分の離脱が生じている触媒下流での排気の空燃比が、結果的に理論空燃比となるよう排気性状の調整を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載の装置によるように、HC吸着材から離脱するHC成分の量を見積もり、その見積もり量に基づいて排気中の空燃比を調整するといった制御を行えば、三元触媒による排気の浄化効率の低下抑制と、HC吸着材から脱離するHC成分浄化促進とを両立させることが可能ではある。
【0009】
しかしながら、三元触媒の浄化効率が排気中の各有害成分に対して最適化される空燃比は理論空燃比近傍のごく限られた範囲に限定されるため、排気中の空燃比をリーン側に調整することで、離脱したHC成分に起因する空燃比のリッチ側へのずれを正確に修正し、排気の空燃比を理論空燃比近傍のごく限られた範囲内に調整することは、実際のところ極めて困難であった。
【0010】
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関から排出される排気中の有害成分をその空燃比に応じて異なる浄化率で浄化する機能と、排気中のHCを再離脱可能に吸着し、再離脱したHCを酸化させる機能とを併せ備えた排気浄化触媒を有する内燃機関の排気浄化装置において、三元触媒による排気の浄化効率を低下させることなく、HC吸着材から脱離するHC成分を効率的に浄化させることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気の空燃比が理論空燃比近傍にある条件下で該排気中の有害成分を浄化する触媒機能と、前記有害成分のうちHCを再離脱可能に吸着する吸着離脱機能とを併せ備えた排気浄化触媒を有し、前記HCが再離脱する際、前記排気中のNOxを増量させるとともに、前記排気中の空燃比は前記理論空燃比近傍に保持することを要旨とする。
【0012】
また、前記理論空燃比近傍に理論空燃比を含むことが好ましい。
【0013】
また、他の発明は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気の空燃比が理論空燃比である場合に該排気中の有害成分を浄化する触媒機能と、前記有害成分のうちHCを再離脱可能に吸着する吸着離脱機能とを併せ備えた排気浄化触媒を有し、前記HCが再離脱する際、前記排気中のNOxを増量させるとともに、前記排気中の空燃比は理論空燃比に制御することを要旨とする。
【0014】
なお、上記「排気の空燃比が理論空燃比近傍にある条件下で該排気中の有害成分を浄化する」とは、排気の空燃比が理論空燃比近傍(例えば理論空燃比)にある場合、当該理論空燃比近傍外にある場合に比べ、該排気中の有害成分をより高い効率で浄化することを意味する。従って、排気の空燃比が当該理論空燃比近傍外にある場合に上記有害成分を浄化しないことを意味するものではない。
【0015】
また、前記排気浄化触媒は、触媒機能として、排気中の有害成分のうち少なくとも炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)を該排気中の空燃比に応じて異なる浄化効率(転化効率)で浄化する(無害成分に転化する)機能を備えるのが好ましい。
【0016】
同構成によれば、排気の空燃比が理論空燃比である場合のように、排気浄化触媒の触媒機能が高められた条件下で、同触媒から再離脱したHC成分と、排気中において増量したNOx成分とが効率的に反応して、無害成分である窒素(N2)、水(H2O)及び二酸化炭素(CO2)に転化されることになる。
【0017】
このような触媒機能を有する要素としては、例えば排気中に含まれるHC、NOx及びCO(一酸化炭素)の三成分を、当該排気の空燃比が理論空燃比(近傍)にある条件下で最も効率的に浄化する三元触媒を好適に適用することができる。
【0018】
また、前記有害成分のうちHCを再離脱可能に吸着する吸着離脱機能を有する要素としては、前記三元触媒が有効に機能する温度領域よりも、低い温度領域においてHC成分を吸着し、同三元触媒が有効に機能する温度領域の中では、吸着したHC成分を再離脱させる特性を有するHC吸着材を好適に適用することができる。
【0019】
上記のような三元触媒とHC吸着材とを併用した構成では、例えば当該内燃機関の始動直後のように、前記排気浄化触媒の温度が比較的低く、前記三元触媒が有効に機能する温度領域の外にあるときには、排気中のHC成分はHC吸着材によって吸着されることになる。そして、前記排気浄化触媒の温度が上昇し、前記三元触媒が有効に機能する温度領域の中に移行した後、HC吸着材に吸着されたHC成分が再離脱を開始する。このとき同構成によれば、排気中のNOxの増量といった操作を通じて、再離脱したHC成分の量に見合う量のNOx成分排気浄化触媒に供給されるとともに、排気の空燃比を理論空燃比にするといった操作を通じて、排気浄化触媒の触媒機能が活性化されることとなる。結果として三元触媒は、NOxその他の有害成分に対する浄化性能が最適化された状態で、言い換えれば、NOxその他の有害成分に対する浄化性能を損なうことなく、HC吸着材から再脱離したHC成分を効率的に浄化することができる。
【0020】
また、当該内燃機関の運転状態に関するパラメータ制御することによって、前記排気中のNOxを増量させるのがよい。
【0021】
また、当該内燃機関の運転状態に関するパラメータには、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の動作特性、排気再循環量、点火時期、燃焼室に導入される混合気流の動態、及び圧縮比のうち少なくとも1つが含まれるのがよい。
【0022】
上記各構成によれば、前記排気浄化触媒(三元触媒)による効率的な排気浄化作用、すなわち、NOxその他の有害成分に対する浄化性能を損なうことなく、HC吸着材から再脱離したHC成分を効率的に浄化するといった作用が、装置構成の複雑化を伴うことなくしかも簡易な制御構造によって得られるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態について説明する。本実施の形態の装置は、車載用エンジンに設けられる排気浄化装置である。
【0024】
図1において、内燃機関としての車載用エンジン(以下、エンジンという)1は、複数のシリンダ11を備えて構成される。
【0025】
各シリンダ11内に往復動可能に設けられたピストン12は、コネクティングロッド13を介して、エンジン1の出力軸であるクランクシャフト14に接続されている。シリンダ11内においてピストン12の上側には燃焼室15が形成されている。イグナイタ16は、適宜のタイミングで高電圧を誘起し、点火プラグ17に電気火花を発生させる。燃焼室15に導入された混合気は、点火プラグ17の発生する電気火花によって点火される。燃焼室15は、吸気ポート30を通じて吸気通路31に、また、排気ポート40を通じて排気通路41に連通している。
【0026】
また、吸気ポート30に噴孔を臨ませるように燃料噴射弁18が設けられている。燃料噴射弁18は、加圧ポンプ(図示略)を介し燃料タンク(図示略)から移送された燃料(ガソリン)を、吸気ポート30内(燃焼室へ向かう方向)に噴射供給する。吸気通路31の通路途中には、吸気の脈動を抑制するためのサージタンク32や、吸気中の塵や埃等を取り除くためのエアクリーナボックス33が設けられている他、同通路31内を流れる新気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を出力するエアフローメータ51が取り付けられている。吸気通路31においてエアフローメータ51より下流の部位には、同吸気通路31内を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ34が設けられている。
【0027】
スロットルバルブ34には、同バルブ34を開閉駆動するスロットル用アクチュエータ34aや、スロットルバルブ34の開度に対応した電気信号を電子制御装置(ECU)50に出力するスロットルポジションセンサ52の他、アクセルペダル35に機械的に接続され同アクセルペダル35の操作量に対応した電気信号をECU50に出力するアクセルポジションセンサ53が取り付けられている。
【0028】
また、クランクシャフト14の端部に取り付けられたタイミングロータ55aと、タイミングロータ55a近傍に取り付けられた電磁ピックアップ55bとを備えて構成されるクランク角センサ55は、クランクシャフト14の回転位相に応じた電気信号をECU50に出力する。また、シリンダ11の外郭をなすシリンダブロック1aや、吸気ポート30や排気ポート40の外郭をなすシリンダッド1bの内部には、冷却水通路1cが形成されている。冷却水通路1cの所定部位には水温センサ56が設けられており、同冷却水通路1c内を流れる冷却水の温度(冷却水温)に応じた電気信号をECU50に出力する。
【0029】
燃焼室15に臨む吸気ポート30の開口端は、シリンダヘッド1bに進退自在に支持された吸気バルブ36によって開閉される。また、燃焼室に臨む排気ポート40の開口端は、同じくシリンダヘッド1bに進退自在に支持された排気バルブ46によって開閉される。これらバルブ36,46は、それぞれ吸気カムシャフト37および排気カムシャフト47の回転動作に連動するまた、吸気カムシャフト37及び排気カムシャフト47各々の先端部に取り付けられたカムスプロケット(図示略)は、タイミングチェーン(図示略)を介してクランクシャフト14につながっている。
【0030】
エンジン1の運転時には、クランクシャフト14の回転力がタイミングチェーンおよび各カムスプロケットを介して各カムシャフト37,47に伝達される。この結果、各カムシャフト37,47がクランクシャフト14の回転に同期して回転し、ピストン12の往復動に対応する所定のタイミングで各バルブ36,46を開閉する。すなわち、各バルブ36,46は、ピストン12の上下動に応じたエンジン1の吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程に同期して、所定のタイミングで作動可能となっている。
【0031】
また、吸気カムスプロケットが取り付けられる吸気カムシャフト37の先端部は、吸気カムスプロケットおよび吸気カムシャフト37間の相対的な回転位相、言い換えるとクランクシャフト14および吸気カムシャフト37間の相対的な回転位相(吸気バルブ36のバルブタイミング)を可変調整するためのバルブタイミング可変機構100を構成する。なお、バルブタイミング可変機構100は、ECU50の指令信号に基づく油圧制御によって作動する。また、吸気カムシャフト37の端部に取り付けられたタイミングロータ(図示略)と、同タイミングロータの近傍に取り付けられた電磁ピックアップ57bとを備えて構成されるカム角センサ57は、吸気カムシャフト37の回転位相に応じた電気信号をECU50に出力する。
【0032】
また、シリンダブロック1aの外壁には、ノックセンサ58が取り付けられている。ノックセンサ58は、エンジン1の各気筒から発せられる所定範囲の周波数の振動を検出し、その振動の大きさに応じた信号を出力する。
【0033】
また本実施の形態では、一気筒(一燃焼室15)に2本の吸気ポート30が連通している。各吸気ポート30には、吸気通路31の下流側端部が分岐することによって形成された分岐通路が連結されている。各燃焼室15に2本ずつ連通する吸気通路31(分岐通路)のうち、一方の分岐通路には気流制御弁38が設けられている。気流制御弁38は、ECU50の指令信号に基づいて動作するバタフライ弁であり、各燃焼室15に連通する2本の吸気ポート30のうち、一方の吸気ポート内の吸気流量を調整することによって他方の吸気ポート内の吸気の流速を変化させることができる。気流制御弁38は、燃焼室15内の混合気に適宜乱流(スワール)を発生させ、燃焼室15内における混合気の燃焼状態を好適化する機能を有する。気流制御弁38近傍に取り付けられた気流制御弁開度センサ59は、気流制御弁38の動作状態(開度)に応じた電気信号をECU50に出力する。
【0034】
一方、エンジン1には、燃焼室15の上流(吸気通路31)及び下流(排気通路41)をバイパスする排気還流通路(EGR通路)60が形成されている。このEGR通路60は、排気の一部を適宜吸気通路31に戻す機能を有する。EGR通路60には、電子制御によって無段階に開閉され、同通路を流れるガス流量を自在に調整することができるEGR弁61が設けられている。
【0035】
また、排気通路41において、同排気通路41及びEGR通路60の連絡部位の下流には、排気中の空燃比に対応した電気信号をECU50に出力する空燃比センサ54が取り付けられている。排気通路41において、空燃比センサ54が取り付けられている部位のさらに下流には上流触媒ケーシング42及び下流触媒ケーシング43が順次配設されている。
【0036】
上流触媒ケーシング42は、同ケーシング42に流入する排気に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)といった各種有害成分を浄化する三元触媒を収容している。三元触媒は、排気中の空燃比が理論空燃比近傍の所定の空燃比である場合に、排気中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を最も高い効率で浄化する特性を有する。
【0037】
また、下流触媒ケーシング43は、上流触媒ケーシング42内のものと同等の特性を有する三元触媒と、HC吸着材とが積層構造をなして構成されるHC吸着浄化型触媒を収容している。HC吸着材は、自身の温度が所定値以下である場合には下流触媒ケーシング43に流入する排気に含まれるHCを吸着し、当該温度が所定値を上回った場合に再離脱させる特性を有する。
【0038】
ECU50は、周知のマイクロコンピュータである。ECU50の内部では、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、タイマーカウンタ、A/D変換器を含む外部入力回路、外部出力回路等が相互に接続され、論理演算回路を構成している。
【0039】
このように構成されたECU50は、上記スロットルポジションセンサ52、アクセルポジションセンサ53、空燃比センサ54、クランク角センサ55、水温センサ56、カム角センサ57およびノックセンサ58の他、エンジン1の各部位に取り付けられた各種センサの出力する検出信号を外部入力回路を介して入力し、エンジン1の運転状態に関連する各種情報を把握する。そして、これら各種情報に基づき、イグナイタ16、燃料噴射弁18、スロットルバルブ34やバルブタイミング可変機構100等、エンジン1の各構成部材を駆動する。すなわち、ECU50は、燃料噴射弁18を通じて行う吸気ポート30への燃料噴射の制御(燃料噴射制御)、燃焼室15に導入された混合気の点火時期(イグナイタ16に電流を付与するタイミング)を決定する制御(点火時期制御)、バルブタイミング可変機構100の駆動制御(バルブタイミング制御)、或いはEGR弁61の開度調整を通じて行うEGR通路60内のガス流量制御(EGR制御)等、エンジン1の運転に関する各種制御を併せて実行する。
【0040】
次に、上流触媒ケーシング42に収容された三元触媒の機能と、下流触媒ケーシング43に備えられたHC吸着浄化型触媒の機能とについて詳しく説明する。
【0041】
図2(a)及び図2(b)には、上流触媒ケーシング42の内部構造を概略的に示す。
【0042】
図2(a)に示すように、上流触媒ケーシング42の内部には、格子断面を有する柱状のセラミック担体42aにより、通路空間の束が形成されている。図2(b)に拡大して示すように、セラミック担体42aによって形成された各通路の内壁には、三元触媒42bがコーティングされている。上流触媒ケーシング42に流入した排気は矢指方向αに向かって各通路内を進行しつつ、同通路の内壁にコーティングされた三元触媒42bと接触し、浄化されることになる。
【0043】
図3は、排気に晒された三元触媒42bが、その排気に含まれる有害成分(HC,CO,NOx)を無害成分(H2O,CO2)に転化する場合の転化効率と、当該排気の空燃比(A/F)との関係を示すグラフである。
【0044】
同図3に示すように、三元触媒は一般に、排気中の空燃比A/Fが理論空燃比(14.7)近傍の特定範囲にある場合に限り、全ての有害成分(HC,CO,NOx)を高い転化効率(例えば90%以上)で無害成分に転化する特性を有する。なお、排気中の有害成分に対し三元触媒がこのような浄化能力を発揮するためには、同触媒の温度が所定温度(例えば200〜300℃)を上回ることが必要になる。
【0045】
次に、図4(a)及び図4(b)には、下流触媒ケーシング43の内部構造を概略的に示す。
【0046】
図4(a)に示すように、下流触媒ケーシング43の内部にも、上流触媒ケーシング42と同様、格子断面を有する柱状のセラミック担体43aにより、通路空間の束が形成されている。また、図4(b)に拡大して示すように、下流触媒ケーシング43内においてセラミック担体43aにより形成された各通路の内壁には、三元触媒43cHC吸着材43bとが、三元触媒43cを上層、HC吸着材43bを下層とし積層状態でコーティングされ、HC吸着浄化型触媒44を構成する。HC吸着材43bは例えばゼオライトを主成分とし、周囲の温度が所定値以下である場合にはHCを吸着し、周囲の温度が所定値を上回った場合にはHCを脱離するといった特性を有する。下流触媒ケーシング43に流入し、矢指方向βに向かって各通路内を進行する排気中では、三元触媒43cの作用に基づくHC,CO,NOxの転化反応の他、HC吸着材43bの作用に基づくHCの吸着・脱離反応が生じることになる。
【0047】
図5は、三元触媒42b,43cによる排気の浄化率(例えば、HC,CO,NOxの転化率の平均値)と同触媒の温度との関係、及びHC吸着材43bによるHCの吸着率と同吸着材の温度との関係を併せ示すグラフである。なお、同グラフ上に示された浄化率や吸着率は、両触媒を取り巻く排気の空燃比が理論空燃比である場合のものであるとする。また、HCの吸着率が「0%」を下回る場合、その絶対値はHCの離脱率に相当することになる。
【0048】
同図5に示すように、所定値T1を境界とし、HC吸着材43bは、同境界(T1)よりも低温の領域では排気中のHCを吸着し、高温の領域では吸着したHCを再離脱することになる。一方、三元触媒42b,43cは、所定値T1を上回る値T2を境界とし、同境界(T2)よりも低温の領域ではその浄化機能をほとんど発揮せず、同境界(T2)より高温の領域でのみその浄化機能を発揮するようになる。
【0049】
図6(a)及び図6(b)には、下流触媒ケーシング43内のHC吸着浄化型触媒44が、同下流触媒ケーシング43に流入する排気に対し、異なる温度条件下でどのように作用するかを模式的に示す。
【0050】
図6(a)に示すように、HC吸着浄化型触媒44の温度が所定値T1以下である低温条件下(図4及び図5を併せ参照)では、排気に含まれるHC成分がHC吸着浄化型触媒の上層部をなす三元触媒(多孔質)透過し、下層部のHC吸着材に吸着される。
【0051】
図6(b)に示すように、HC吸着浄化型触媒44の温度が所定値T2を上回る高温条件下(図4及び図5を併せ参照)では、HC吸着材43bからHCが離脱する。このとき、三元触媒43cが十分な浄化能力を発揮するようになっているため、排気中のHC,CO,NOxの浄化とHC吸着材から離脱したHCの浄化とが、併せて行われるようになる。なお、三元触媒は一般に、酸素(O)を吸蔵する特性を有するため、三元触媒によって促されるHC,CO,NOxからH2O,CO2への転化(反応)には、同触媒に吸蔵されたOも参加することになる。
【0052】
ところで、HC吸着材43bから脱離したHCの全てをH2OやCO2に転化するためには、脱離したHCに対して化学量論的に見合った量の酸素(O)の供給が必要になる。
【0053】
本実施の形態にかかる排気浄化装置では、HC吸着材43bからのHCの脱離に同期して、下流触媒ケーシング43に流入する排気中のNOxの量を積極的に増量させ、NOx起源の酸素(O)とHC吸着材43bから脱離したHCとの反応を促す制御(以下、脱離HC処理制御という)を実施する。
【0054】
以下、本実施の形態のエンジン1が行う脱離HC処理制御に関し、その基本的な制御手順についてフローチャートを参照して説明する。
【0055】
図7には、脱離HC処理制御を実施するための制御ルーチンを示す。本ルーチンは、ECU50を通じてエンジン1の運転中、所定時間毎に実行される。
【0056】
同ルーチンに処理が移行すると、ECU50は先ずステップS101において、下流触媒ケーシング43に収容されたHC吸着浄化型触媒44の温度(以下、単に触媒温度という)を推定する。触媒温度は、冷却水温及び吸気温等といった各種パラメータの履歴に基づいて演算する。
【0057】
ステップS102においてECU50は、下流触媒ケーシング43内のHC吸着浄化型触媒(HC吸着材)に吸着されているHCの量(以下、HC吸着量という)を推定する。HC吸着量は、エンジン1の始動時以来計測された冷間燃料増量比、冷却水温、吸気温等、運転状態に関する各種パラメータの履歴に基づき、予め設定されたマップを参照して求める。なお、冷間燃料増量比とは、冷間時において機関燃焼の安定化を図るべく多量に供給した燃料の量に対し、機関燃焼に供されなかったと推定される燃料の量の比率に相当する。この冷間燃料増量比の履歴としては、例えばエンジン1始動時から現時点までの積算値を採用する。この積算値は、エンジン1の始動から現時点に至るまで、機関燃焼に供されることなく余分に供給された燃料の量を反映するパラメータであるといえる。
【0058】
図8には、上記ステップS102でHC吸着量を推定するために採用するマップ上における冷間燃料増量比とHC吸着量との関係を概略的に示す。同図8に示すように、冷間燃料増量比が増大するほどHC吸着量も増大する傾向にある。
【0059】
ステップS103においてECU50は、これまでHC吸着材に吸着されていたHCのうち、今から脱離すると推定されるHCの量(以下、HC脱離量という)を演算する。HC脱離量は、HC吸着量及び触媒温度に基づき、予め設定されたマップを参照して求める。
【0060】
図9には、上記ステップS103でHC離脱量を推定するために採用するマップ上における触媒温度、HC吸着材によるHC吸着量、及びHC吸着材からのHC脱離量の関係を概略的に示す。同図9に示すように、HC吸着量が一定である場合、HC離脱量は、触媒温度が所定値Tm近傍にあるとき最大となり、触媒温度が所定値Tmより低くなるにつれ、また高くなるにつれ、徐々に減少する傾向にある。また、触媒温度が一定である場合、HC吸着量が高くなるほどHC脱離量も高くなる傾向にある。
【0061】
ステップS104においてECU50は、触媒温度が所定範囲内(例えば先の図5において示した所定値T2を上回る領域)にあるか否かを判断する。そしてその判断が肯定であれば処理をステップS105に移行し、その判断が否定であれば本ルーチンを一旦抜ける。
【0062】
ステップS105においてECU50は、HC脱離量に基づき、下流触媒ケーシング43に流入する排気中のNOx量を増量させ、脱離したHCに対し、化学量論的に見合う量の酸素(NOx起源の酸素)を供給する制御を行う。このとき、排気中のNOx量の増量は、エンジン1の燃焼に伴うNOx排出量の制御を通じて行う。以下、その具体的な制御内容を例示する。
(1)吸気バルブ36のバルブタイミングの進角ステップS105においてECU50は、バルブタイミング可変機構100の駆動制御を通じて吸気バルブ36のバルブタイミングを進角させ、バルブオーバーラップ期間(吸気バルブ36及び排気バルブ46が共に開弁状態となる期間)を短くする(若しくはなくす)。この結果、排気行程における排気ポート40から燃焼室15への排気の吹き返し量(いわゆる内部EGR量)が低減され、排気中のNOx成分量が一時的に増大するようになる。
【0063】
なお、バルブタイミングの目標値は、例えば要求されるNOxの排出量に基づき予め設定されたマップを参照して求める。当該マップ上におけるNOx排出量とバルブタイミングとの概略的な関係は、図10に示す通りである。
(2)気流制御弁38の閉弁
ステップS105においてECU50は、気流制御弁38を閉弁することによって燃焼室15内に発生する混合気の乱流(スワール)を強化する。この結果、混合気の燃焼速度が高められ、排気中のNOx成分量が一時的に増大するようになる。
【0064】
なお、気流制御弁38の開度の目標値は、例えば要求されるNOxの排出量に基づき予め設定されたマップを参照して求める。当該マップ上におけるNOx排出量と気流制御弁の開度との概略的な関係は、図11に示す通りである。
(3)EGR弁61の閉弁ステップS105においてECU50は、EGR弁61の開度を小さくし(或いは閉弁状態とし)、EGR通路60を通じて吸気通路31内に還流する排気の流量(EGR量)を低減する(若しくはなくす)。この結果、排気中のNOx成分量が一時的に増大するようになる。
【0065】
なお、EGR量の目標値は、例えば要求されるNOxの排出量に基づき予め設定されたマップを参照して求める。当該マップ上におけるNOx排出量とEGR量との概略的な関係は、図12に示す通りである。
(4)点火時期の進角
ステップS105においてECU50は、燃焼室15に導入された混合気の点火時期を早める(進角させる)。この結果、排気中のNOx成分量が一時的に増大するようになる。
【0066】
なお、点火時期の目標値は、例えば要求されるNOxの排出量に基づき予め設定されたマップを参照して求める。当該マップ上におけるNOx排出量と点火時期との概略的な関係は、図13に示す通りである。
(5)圧縮比の増大
例えば、燃焼室15に連通する空間であって、その容量を変更することのできる副室、或いはピストン12の往復動方向の厚みを変化させることのできる機構等を備え、エンジン1の圧縮比を自在に変更する周知の可変圧縮比装置を採用することもできる。すなわち、ステップS105においてECU50は、このような可変圧縮比装置(図示略)を駆動制御することにより、エンジン1の圧縮比を増大させる。この結果、排気中のNOx成分量が一時的に増大するようになる。
【0067】
なお、エンジン1の圧縮比の目標値は、例えば要求されるNOxの排出量に基づき予め設定されたマップを参照して求める。当該マップ上におけるNOx排出量とエンジン1の圧縮比との概略的な関係は、図14に示す通りである。
上記ステップS105を経た後、ECU50は本ルーチンを一旦抜ける。
【0068】
なお、上記脱離HC処理制御にかかるルーチンの実施中であるか否かに係わらず、ECU50は別途のルーチンに従い、空燃比センサ54の検出信号に基づいてエンジン1への燃料噴射量を調整することで、排気中の空燃比を理論空燃比に収束・保持する周知の空燃比フィードバック制御を実施する。
【0069】
このように、本実施の形態の排気浄化装置では、例えば冷間始動直後、HC吸着浄化型触媒(HC吸着材)に一時吸着されたHCについて、その吸着量及び触媒温度から決定づけられる離脱態様の特性に基づいて離脱量を推定する。さらに、この離脱量に対し、化学量論的に見合った量のNOxを排気中成分として積極的に供給する制御を行う。このような制御を実施することで、HC吸着材から離脱したHC(還元剤)と供給されたNOx(酸化剤)とが互いに反応しあう。この結果、エンジン1の始動後、HC吸着浄化型触媒(HC吸着材)に一旦吸着され、再離脱したHCが簡易な制御構造を適用し、しかも確実に行われるようになる。
【0070】
さらにこのとき、空燃比フィードバック制御の実施を通じ、排気中の空燃比は理論空燃比近傍に保持されているため、言い換えると、空燃比を理論空燃比に保持しておいても差し支えがないため、NOx成分等、他の有害成分に対する三元触媒の浄化性能も十分に確保される。すなわち、三元触媒によるNOx、CO及びHCの浄化機能を好適に保持して、且つ、HC吸着材から離脱したHCの浄化を効率的に行うことができる。
【0071】
なお、本実施の形態で適用することとしたHC吸着浄化型触媒は、HC吸着材と三元触媒とが二層構造を有するものであるが、これに替え、HC吸着材と三元触媒とを混合して形成したものをHC吸着浄化型触媒として適用することもできる。さらに、排気流路の上流側(HC吸着材)と、下流側(三元触媒)とに分離して配設しても、本実施の形態にかかるHC吸着浄化型触媒と、同等若しくはこれに準ずる機能を発揮させることはできる。
【0072】
また、本実施の形態で用いた三元触媒に替え、排気中の空燃比が特定範囲(好適には理論空燃比を含む範囲、さらに好適には理論空燃比)にある条件下において、排気中の各種有害成分を高い転化効率で無害成分に転化する機能を有するものであれば、他のタイプの排気浄化触媒を適用しても、本実施の形態と同等若しくはこれに準ずる効果を奏することはできる。
【0073】
また、排気中のNOx成分量を検出する機能を有するNOxセンサを排気通路41に設けて排気中のNOx成分量を実測することにより、上記制御ルーチン(図7)のステップS105におけるバルブタイミング、気流制御弁38の開度、EGR量、点火時期、或いは圧縮比の変更に際し、実測された排気中のNOx成分量をフィードバックすることによりNOx排出量を目標値に収束させる制御を行うこととしてもよい。
【0074】
また、本実施の形態では、排気通路41において上流触媒ケーシング42の上流部位のみに空燃比センサ54を備えることとしたが、これと同等の機能を有する空燃比センサ54を、例えば上流触媒ケーシング42の下流にも備える構成を適用してもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記排気浄化触媒(三元触媒)による効率的な排気浄化作用、すなわち、NOxその他の有害成分に対する浄化性能を損なうことなく、HC吸着材から再脱離したHC成分を効率的に浄化するといった作用が、装置構成の複雑化を伴うことなくしかも簡易な制御構造によって得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる排気浄化装置が設けられたエンジンの概要を示す略図。
【図2】同実施の形態にかかる上流触媒ケーシングの内部構造を示す略図。
【図3】排気に晒された三元触媒がその排気に含まれる有害成分を無害成分に転化する場合の転化効率と、当該排気の空燃比との関係を示すグラフ。
【図4】同実施の形態にかかる下流触媒ケーシングの内部構造を示す略図。
【図5】三元触媒による排気の浄化率と同触媒の温度との関係、及びHC吸着材によるHCの吸着率と同吸着材の温度との関係を併せ示すグラフ。
【図6】下流触媒ケーシング内のHC吸着浄化型触媒が、同下流触媒ケーシンに流入する排気に対し、異なる温度条件下でどのように作用するのかを説明する模式図。
【図7】同実施の形態にかかる脱離HC処理制御の手順を示すフローチャート。
【図8】冷間燃料増量比とHC吸着材へのHC吸着量との関係を示すグラフ。
【図9】触媒温度、HC吸着材によるHC吸着量、及びHC吸着材からのHC脱離量のマップ上での関係を例示するグラフ。
【図10】脱離HC処理制御に適用されるマップ上でのNOx排出量とバルブタイミングとの関係を例示するグラフ。
【図11】脱離HC処理制御に適用されるマップ上でのNOx排出量と気流制御弁開度との関係を例示するグラフ。
【図12】脱離HC処理制御に適用されるマップ上でのNOx排出量とEGR量との関係を例示するグラフ。
【図13】脱離HC処理制御に適用されるマップ上でのNOx排出量と点火時期進角量との関係を例示するグラフ。
【図14】脱離HC処理制御に適用されるマップ上でのNOx排出量と圧縮比との関係を例示するグラフ。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
1a シリンダブロック
1b シリンダヘッド
1c 冷却水通路
11 シリンダ
12 ピストン
13 コネクティングロッド
14 クランクシャフト
15 燃焼室
16 イグナイタ
17 点火プラグ
18 燃料噴射弁
30 吸気ポート
31 吸気通路
32 サージタンク
33 エアクリーナボックス
34 スロットルバルブ
34a スロットル用アクチュエータ
35 アクセルペダル
36 吸気バルブ
37 吸気カムシャフト
38 気流制御弁
40 排気ポート
41 排気通路
42 上流触媒ケーシング
42a セラミック担体
42b 三元触媒
43 下流触媒ケーシング
43a セラミック担体
43b HC吸着材
43c 三元触媒
44 HC吸着浄化型触媒
46 排気バルブ
47 排気カムシャフト
50 電子制御装置(ECU)
51 エアフローメータ
52 スロットルポジションセンサ
53 アクセルポジションセンサ
54 空燃比センサ
55 クランク角センサ
55a タイミングロータ
55b 電磁ピックアップ
56 水温センサ
57 カム角センサ
57b 電磁ピックアップ
58 ノックセンサ
59 気流制御弁開度センサ
60 EGR通路
61 EGR弁
100 バルブタイミング可変機構

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気の空燃比が理論空燃比近傍にある条件下で該排気中の有害成分を浄化する触媒機能と、前記有害成分のうちHCを再離脱可能に吸着する吸着離脱機能とを併せ備えた排気浄化触媒を有し、
    前記HCが再離脱する際、
    前記再離脱するHCの量に見合う量のNOxが前記排気浄化触媒に供給されるように前記排気中のNOxを増量させるとともに、
    前記排気中の空燃比は前記理論空燃比近傍に保持することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1において、
    前記排気浄化触媒の触媒機能は、排気の空燃比が理論空燃比で該排気中の有害成分を浄化するものであり、
    前記HCが再離脱する際、
    前記再離脱するHCの量に見合う量のNOxが前記排気浄化触媒に供給されるように前記排気中のNOxを増量させるとともに、
    前記排気中の空燃比は理論空燃比に制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 当該内燃機関の運転状態に関するパラメータを制御することによって、前記排気中のNOxを増量させることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 当該内燃機関の運転状態に関するパラメータには、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の動作特性、排気再循環量、点火時期、燃焼室に導入される混合気流の動態、及び圧縮比のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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