JP4553097B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圃場内を自動制御で走行する水田作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃場内で農作業機を自動走行させるための技術として、特開平7−281743号公報には誘導用ビーム光を投射するビーム光投射手段を圃場の適所に設け、このビーム光投射手段が投射するビーム光を作業車に搭載した光センサで受光しながら、作業車を誘導用ビーム光に沿って誘導するように制御する方法が開示されている。しかし、この方法は誘導用ビーム光を投射するビーム光投射手段を圃場の適所に設ける必要があることから、本出願人はこのような設備を設けること無く圃場内で農作業機を自動走行させる農作業機として、次のような自動走行農作業機を開発して特許出願した。
【0003】
すなわち、作業を行う圃場内で予め直進走行した条件に従って、その走行の軌跡と同じ方向で同じ距離だけ走行させる直進制御と、作業を行う圃場内で予め旋回した条件に従って、その旋回の軌跡と同じ半径で同じ位相だけ旋回させる旋回制御とを行う制御装置を備えた農作業機の発明である(特願2002−215604号)。
【0004】
【特許文献1】
特願2002−215604号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平7−281743号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記本出願人の発明になる農作業機を用いて、水田での農作業などを容易に行うことができるようになった。しかし、旋回制御において、予め旋回した条件に従って作業を行う圃場内で、その旋回の軌跡と同じ半径で同じ位相だけ旋回させる旋回制御では走行する圃場内の状態が硬軟とり混ぜて種々あり、実際の圃場での農作業を経験していないと農作業機の圃場内での旋回開始タイミングがとれないことが多かった。
また、圃場に水が多くて水田作業機の走行速度が大きすぎて苗が倒れている場合、又は、泥によって苗が倒れている泥押し状態である場合は、良好な作業あるいは栽培が行えない。
【0007】
そこで、本発明の課題は、作業条件が悪くても、自動旋回が容易に行える旋回制御装置を備えた水田作業機を提供することである。更に、本発明の課題は、過剰な苗の泥押しや既作業域への走行による悪影響を防止して、整地性を保ちながら良好な作業あるいは栽培が行えるようにすることができる水田作業機を提供することである。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は次の構成とした。
すなわち、請求項1記載の発明は、左右一対の前輪(10)及び後輪(11)を備えた走行車体(2)と、該走行車体(2)の後側に昇降可能に設けられた苗植付部(4)と、前記走行車体(2)に設けられ、隣接条の苗を映像として写し出して感知する苗センサ(S8)と、前記走行車体(2)の前進方向に向かって、該走行車体(2)の側方に設けられ、畦までの距離を測定する畦検出センサ(S9)と、前記走行車体(2)の前方に設けられ、該走行車体(2)から前方の畦までの距離を測定する前方畦検出手段(S10)と、前記苗センサ(S8)により苗が倒れているのを感知すると、前記走行車体(2)の走行速度を減速させる減速制御機能を有する制御装置(81)とを設け、更に、前記走行車体(2)にエンジン(13)と、前記前輪(10)を操向操作する操向ハンドル(16)と、前記前輪(10)を操向する操向装置の油圧回路(A)と、該油圧回路(A)に設けられ、前記制御装置(81)により制御される自動操向バルブ(76)と、前記エンジン(13)の回転動力を変速する油圧式無段変速装置(14)と、該油圧式無段変速装置(14)を操作する変速レバー(17)と、前記エンジン(13)のエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ(S2)と、前記変速レバー(17)の操作位置を検出する変速レバーセンサ(S3)と、前記走行車体(2)の進行方向を検出する磁気方位センサ(S4)と、前記操向ハンドル(16)の操作量を検出するハンドル切れ角センサ(S5)とを設け、前記制御装置(81)は、予め作業一行程分を前記操向ハンドル(16)や変速レバー(17)の手動操作により直線走行及び旋回させた場合の直線走行時の前記エンジン回転数センサ(S2)と変速レバーセンサ(S3)の検出値に基づく直線走行距離と磁気方位センサ(S4)の検出値からの演算に基づく直線走行方位、及びハンドル切れ角センサ(S5)の検出値から演算される旋回時の操向量と前記エンジン回転数センサ(S2)と変速レバーセンサ(S3)から演算される旋回時の変速値を記憶させる第1の手段と、前記第1の手段により記憶された直線走行距離及び直線走行方位で走行するように前記自動操向バルブ(76)に出力して直線走行させると共に、該直線走行時でも前記畦検出センサ(S9)により測定される畦までの距離である残りの作業域幅(W2)が前記走行車体(2)の条数に基づく作業一行程の作業域幅(W1)の2倍未満であれば前記自動操向バルブ(76)に出力して畦に追従させる第2の手段と、前記前方畦検出手段(S10)により測定される距離が所定値以下であって、前記磁気方位センサ(S4)の測定値が180度未満の所定値の範囲内であると、磁気方位センサ(S4)の測定値に基づいて前記第1の手段により記憶された旋回時の操向量及び旋回時の変速レバー(17)の操作位置である前記旋回時の変速値となるように前記自動操向バルブ(76)と前記油圧式無段変速装置(14)に出力して前記走行車体(2)を旋回させると共に磁気方位センサ(S4)の測定値に基づく旋回角度が180度に近い所定値になると、前記苗センサ(S8)の隣接条の苗の感知に基づいて先に植え付けた苗と所定の間隔を保って新しい条の苗を植え付けることができるように前記自動操向バルブ(76)に出力して前記走行車体(2)を旋回させる第3の手段と、前記第3の手段による旋回が完了すると、前記苗植付部(4)を下降させると共に、前記エンジン回転数センサ(S2)及び変速レバーセンサ(S3)により走行距離を計測し、該走行距離が所定値に達すると、前記苗植付部(4)の植付作動の入り切りを行う植付クラッチを入りにして植え付け作業を再開させて前記第1の手段により記憶された直線走行方位で走行するように前記自動操向バルブ(76)に出力して直線走行させる第4の手段とを有し、更に、前記前方の畦からの旋回する設定距離を変更可能な調節装置(29)を設けた水田作業機である。
【0010】
請求項1記載の発明により、圃場に水が多かったり水田作業機の走行速度が大きすぎたりして苗が倒れている場合、水田作業機の走行速度を減速側に制御する。
また、水田作業機は、制御装置(81)により記憶された旋回時の操向量となるように旋回し、旋回角度が180度に近い所定値になると、苗センサ(S8)の隣接条の苗の感知に基づいて先に植え付けた苗と所定の間隔を保って新しい条の苗を植え付ける。
【0011】
更に、畦検出センサ(S9)の畦検知により畦に沿って自動走行で苗を植え付ける。
そして、水田作業機の旋回が完了すると、苗植付部(4)を下降させて走行距離の計測を開始し、走行距離が所定値に達すると植付作業を再開する。また、圃場内の畦までの距離が所定値になったら水田作業機の自動旋回が可能になり自動操縦性が高まる。更に旋回作動を開始する畦までの設定距離を変更設定可能としている。
【0012】
請求項1記載の発明により、圃場に水が多かったり水田作業機の走行速度が大きすぎたりして苗が倒れている場合、水田作業機の走行速度を減速側に制御して、過剰な泥押しを防止でき、整地性を保ちながら良好な作業あるいは栽培が行えるようにすることができる。また、苗センサ(S8)の隣接条の苗の感知に基づいて先に植え付けた苗と所定の間隔を保って新しい条の苗を植え付けるため、旋回して次の条に苗を植え付ける場合には、旋回の程度を正確にして次条に苗を植え付けることができる。
【0013】
更に、畦検出センサ(S9)の畦検知により畦に沿って自動走行で苗を植え付けることができる。
そして、水田作業機の自動旋回による作業性が向上すると共に、畦までの距離に基づいて自動旋回するので、枕地の幅の適正化が図れる。更に前記旋回開始をするための所定距離を変更することにより、枕地の幅を任意に変更でき、圃場の状況に応じて自動操作性が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1の全体側面図及び図2の全体平面図に示す水田作業機1は乗用施肥田植機であって、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、さらに走行車体2の後部に施肥装置5の肥料タンク60等が設けられている。走行車体2の前部左右両側には、複数段づつの予備苗枠6、…が設けられている。
【0015】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10、10及び後輪11、11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12、その後方にエンジン13が設けられている。該エンジン13の回転動力は、油圧式無段変速装置14を介してミッションケース12へ伝達される。そして、ミッションケース12内の図示しない主変速装置で変速された後、前輪10、10及び後輪11、11と、苗植付部4及び施肥装置5の各駆動部とに伝達される。
【0016】
オペレータが座る座席15は、エンジン13の上側に設置されている。この座席15の下には、オペレータが座っているか否かを検出するシートセンサS1が設けられている。そして、座席15の前方に操向車輪である前輪10、10の操向ハンドル16が設けられ、また、その右側方に油圧式無段変速装置14を操作する変速レバー17が設けられている。18は自動走行時に使用するティーチングスイッチである。なお、エンジン回転数をエンジン回転数センサS2、変速レバー17の操作位置を変速レバーセンサS3、機体の進行方向を磁気方位センサS4でそれぞれ検出するようになっている。
【0017】
また、走行車体2の前部左右両側の線引きマーカ20にはカメラからなる苗センサS8と、音波による畦検出センサS9が設けられ、走行車体2の最前部には前方畦検出センサS10(図1、2、7参照)が設けられている。また、座席15の前進方向右側には植付・昇降レバー37が設けられている。また、該植付・昇降レバー37の作動があると植付・昇降レバーセンサ(図示せず)が作動する。
【0018】
図3は操向装置の機構を示す図である。操向ハンドル16に加えられた操作力は、電磁クラッチ21を介して油圧操向機構22に伝えられ、該油圧操向機構22によってパワステユニット23内のパワステシリンダ24を作動させるようになっている。パワステユニット23の出力軸23aにはピットマンアーム25が前向きに取り付けられ、そのピットマンアーム25の先端部と前輪支持ケース26、26に固着したナックルアーム27、27とがタイロッド28、28によって連結されている。これにより、パワステシリンダ24を作動させると、その作動量に応じて前輪10、10が操向される。操向ハンドル16の操作量はハンドル切れ角センサS5で、前輪10、10の操向量は操向量センサS6でそれぞれ検出する。
【0019】
また、図4及び図5は後輪制動の機構を示す斜視図と平面図である。パワステユニット23の出力軸23aには、前記ピットマンアーム25と一体の連動アーム30が後向きに取り付けられている。この連動アーム30の後端部に連動プレート31が回動自在に支持され、該連動プレート31の左右端部とミッションケース内のサイドクラッチ32、32を操作するシフタアーム34、34とが操作ロッド35、35を介して連結されている。出力軸23aが回動すると、連動アーム30に設けたローラ36に案内させながら連動プレート31が左右に移動し、それにより、出力軸23aの回動方向(旋回内側)の操作ロッド35が引かれて、同じ側のシフタアーム34が回動する。したがって、旋回時には、旋回内側のサイドクラッチ32が自動的に「切」になる。
【0020】
昇降リンク装置3は、前端側で回動自在に支持された互いに平行な1本の上リンク40と左右一対の下リンク41、41の後端部とに連結枠42が連結されており、該連結枠42に苗植付部4がローリング自在に装着されている。昇降シリンダ43を作動させることにより、各リンクが上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。また、ローリングシリンダ44を作動させることにより、走行車体2に対して苗植付部4がローリングする。
【0021】
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、苗を載せて左右往復動し、苗を一株づつ各条の苗取出口51a、…に供給する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56、56がそれぞれ設けられており、植付作業時には、各フロート56、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…が苗を植付ける。
【0022】
施肥装置5は、肥料タンク60内の肥料を肥料繰出部61、…によって一定量づつ下方に繰り出し、その繰り出された肥料を施肥ホース62、…を通して施肥ガイド63、…まで移送し、該施肥ガイド63、…の前側に設けた作溝体64、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むようになっている。
【0023】
この水田作業機1の油圧装置は図6に示す構成となっている。油タンク70の油を送り出す2個の油圧ポンプ71、72を備え、一方の油圧ポンプ71で送り出される圧力油は昇降シリンダ43に供給され、他方の油圧ポンプ72で送り出される圧力油は分流弁73によって2系統に分流され、ローリングシリンダ44とパワステシリンダ24を作動させる操向油圧回路Aとにそれぞれ供給される。
操向油圧回路Aには、手動操向バルブである前記油圧操向機構22、自動操向バルブ76、手動自動切替バルブ77、その他のバルブ等が設けられている。
【0024】
油圧操向機構22は、操向ハンドル16の操作に連動するポンプと方向制御バルブとを組み合わせて構成したもので、操向ハンドル16が中立位置にあるときは、手動自動切替バルブ77を経由して供給される圧力油をそのまま油タンク70に戻し、操向ハンドル16を中立位置よりも右に回すと、その操作量に相当する流量の油をパワステシリンダ24の左シリンダ室24aに供給し、操向ハンドル16を中立位置よりも左に回すとその操作量に相当する流量の圧力油をパワステシリンダ24の右シリンダ室24bに供給するようになっている。
【0025】
自動操向バルブ76は3位置4ポートの比例ソレノイドバルブで、ソレノイド76aが励磁されると、圧力油がパワステシリンダ24の左シリンダ室24aに供給されるとともに、右シリンダ室24bからの戻り油を手動自動切替バルブ77に送るようになり、またソレノイド76bが励磁されると、圧力油がパワステシリンダ24の右シリンダ室24bに供給されるとともに、左シリンダ室24aからの戻り油は手動自動切替バルブ77に送られるようになっている。自動操向バルブ76が中立位置にあるときは、圧力制御バルブ78が開き、圧力油は自動操向バルブ76を経由せず手動自動切替バルブ77に送られる。
【0026】
手動自動切替バルブ77は2位置4ポートの比例ソレノイドバルブで、常態では油圧ポンプ72からの圧力油を油圧操向機構22に供給し、ソレノイド77aが励磁されると油圧ポンプ72からの圧力油もしくはパワステシリンダ24からの戻り油を油タンク70に戻すようになっている。
【0027】
図7は圃場内で自動走行させる自動走行制御装置のブロック図である。ティーチングスイッチ18及び各センサS1〜S9からの信号が入力インターフェース80を介してCPU81に入力され、これらの情報に基づき、CPU81から出力インターフェース82を介して油圧式無段変速装置14を変速作動させる電動モータ14a、電磁クラッチ21のソレノイド21a、自動操向バルブ76のソレノイド76a、76b、手動自動切替バルブ77のソレノイド77a、ブザー83及び植付・昇降モータ84に出力信号が出される。
【0028】
自動走行制御は図8のフローチャートに示す流れで行われる。まず、自動走行スイッチ(ティーチングスイッチ)18をONにして、一行程分を手動操作でティーチング走行する。例えば、圃場の端部で折り返しながら往復作業する場合は、往復の直線走行と圃場端部での左右の旋回とで一行程とする。直線走行では、エンジン回転数センサS2及び変速レバーセンサS3から演算される変速値に基づく走行距離と、磁気方位センサS4による走行方位とを記憶する。また、直線走行距離と共に、旋回準備のための畦までの設定距離を記憶し、さらに、旋回走行では、ハンドル切れ角センサS5の値に相当する操向量と、エンジン回転数センサS2及び変速レバーセンサS3から演算される変速値とを記憶する。図9は、ティーチング時における磁気方位センサ値、操向量、変速値の変化の一例を示すグラフである。
【0029】
次いで、自動走行スイッチ18をOFFにすると、前記ティーチング走行で記憶した直線走行方位に走行するように直進制御をする。この直進制御中にハンドル操作があった場合は、制御を中断してハンドル操作に応じて操向する。ティーチング走行で記憶した前記直線走行距離に到達する前に、旋回準備のため畦までの距離が設定値に達すると、下記の旋回制御に移行する。
【0030】
また、前記畦からの旋回する設定距離は変更可能な調節装置(旋回距離調節ダイアル29)を設けておき、畦までの設定距離の寸法を変更することによって畦際植付条と畦との間の距離(枕地の寸法)の調節を任意に変更することができる。これは、オペレータにより枕地での最後の苗植え付け位置が異なるので、各オペレータで任意に枕地の寸法の調節を行えるようにしたものである。
【0031】
このとき、オペレーターが苗の補給モードをセットしていると、植付・昇降モータが「植付切」を出力し、畦際まで走行して停止し、作業開始のための操作があると、旋回制御に移る。
【0032】
旋回制御では、ティーチング走行で記憶した旋回時操向量及び旋回時変速位置となるように旋回制御する。この旋回制御中においても、ハンドル操作があった場合は、制御を中断してハンドル操作に応じて操向する。そして、180度旋回すると、直進制御に復帰する。
【0033】
本実施例では、図8のステップBに示す直進走行時の変速制御のルーチンを図10のフローチャートに示す。
本実施例の水田作業機には線引きマーカ20の先端に隣接条の苗を感知できる苗センサS8を設けている。該苗センサS8により映像として写し出される苗は、図11(a)に示すように狭い撮影範囲に限定される。そこで隣接条の苗が正常に植え付けられていると苗全部を苗センサS8は写し出すが、図11(b)に示すように苗が大きく傾いているときは、苗センサS8は苗の一部しか写し出さない。図11(b)に示す状態に苗があると、圃場に水が多くて水田作業機の走行速度が大きすぎて苗が倒れている場合、又は、泥によって苗が倒れているといえるので、苗センサS8は泥押しを検知するセンサとしての機能を果たすことになる。
【0034】
苗センサS8で図11(b)に示すように、苗が泥押し状態であると判断されると、本実施例では水田作業機の走行速度を減速側に制御して、泥又は水による苗の押し具合を見ながら、最適な走行速度制御をすることで水田作業機の側方への過剰な泥押しを防止する。こうして、既作業域への水田作業機の走行による悪影響を防止して、整地性を保ちながら良好な作業あるいは栽培が行えるようにすることができる。
【0035】
前述のように、矩形の圃場では直進走行と畦際での旋回走行で自動走行ができるが、図12に示すように変形圃場での苗植え付け時には、条間が平行になるように植え付けできない最後の植え付け条のみは、前記ティーチングの結果と超音波によって畦までの距離を測定する畦検出センサS9の畦検知により畦に沿って自動走行で苗を植え付けることができる。
【0036】
図8のステップAに示すように、自動走行により直進している水田作業機が畦検出センサS9により畦までの距離を測定しながら直進走行距離、方位などがティーチングされているので、機体の条数(6条)に基づく作業一行程の作業幅W1と畦検出センサS9に基づく残りの作業域幅W2との関係から、W2<W1×2となれば畦際の植付作業であるということが判断できる。このとき自動操向バルブ76が作動して畦に追従して旋回する。 そして、予めティーチングしてある最後の条分の走行距離と方位に基づき、直進走行して苗の植えじまいをする。
【0037】
本実施例では、図13の圃場での苗の植え付け状態を示す平面図に示すように、苗センサS8により前の条で植え付けた苗の最端部の条の苗を検知できるので、旋回時操向量と共に前記苗検知により旋回の程度を正確に制御できる。そのため、次のような図14に示すフローにしたがって植え付け苗の各条の間隔を揃えることができる。
【0038】
これは、図8のステップCである「旋回時の操向量、変速値に基づいて旋回制御」のフローである。
直進走行距離がティーチングした値に到達したとき、植付・昇降レバーセンサS7が自動的に「切」になり、同時に植付・昇降モータ84が苗植付部4を自動的に上昇させ、旋回を始める。
【0039】
次いで磁気方位センサS4の測定値が180度未満の所定範囲内であると、方位センサS4の測定値に基づいて自動操向バルブ76とHST変速装置14の電動モータ14aへ所定量の出力がなされ、旋回しながら前進する。そして磁気方位センサS4の測定値が180度未満であるが180度に近い所定値になると、苗センサS8の先に植えた隣接苗の検知により自動操向バルブ76へ出力して、苗センサS8の中央に先に植えた隣接苗の中の一番端の条の苗を検出したかどうかを見る。苗センサS8の中央に苗を検出すると、180度の旋回が完了して、しかも先に植え付けた苗と所定の間隔を保って新しい条の苗を植え付けることができると判断される。そこで植付・昇降モータ84により苗植付部4を下げて走行距離の計測を開始する。走行距離が所定値に達すると水田作業機の苗植付部4が先に植え付けた条の最後の苗の横に位置することになるので、このとき植付・昇降モータ84の作動により植付クラッチ(図示せず)を「入」にして植付作業を再開する。
【0040】
こうして、本実施例では植え付けた苗を検知できる苗センサS8を設けているので、旋回して次の条に苗を植え付ける場合には、旋回の程度を正確にして次条に苗を植え付けることができる。
【0041】
また、走行車体2上に2個以上のGPSレシーバー86a、86bを設け、前記180度旋回後の植え付け条間制御およびさらに直進走行制御を行うこともできる。
【0042】
前工程で走行した位置を記憶させ、次工程で同じ軌跡上をGPSレシーバー86a、86bが通過するように操行装置を制御させて走行する。このとき図15に示すように図13の苗センサS8に代えてGPSレシーバー86a、86bにて前の条の最後の植え付けた苗時の位置を左右のGPSレシーバー86a、86bで検知し、反転後のGPSレシーバー86a、86bの位置が反転前のこれらの位置に対して直進走行線上にあるかどうかを確認しながら、これが左右にずれていると操向装置を用いて操向量を制御することもできる。
【0043】
これにより、前工程の走行経路を基準にGPSレシーバー86a、86bが同じ位置を通過するように次工程で機体を走行させるようにでき、前工程と次工程とで互いに隣接する植付条間隔を適正に維持することができ、植付後の栽培を良好に行える。また、前工程でGPSレシーバー86a、86bが通過した軌跡上を次工程のGPSレシーバー86a、86bが通過するように直進制御をすればよいので、制御部での演算回路(または制御プログラム)を簡素化でき、コストダウンが図れると共に、操行装置を作動させることによる直進制御の応答性も向上し、精度良く直進制御を行える。従来、機体の左右中央にレシーバーを設け、予め設定した圃場内の走行経路を予め設定する必要があり、コントローラ等の制御部が複雑な構成となったり、あるいはこの走行経路の設定の精度が悪いと前工程と次工程との位置関係が不適正になり、植付後の栽培に悪影響を与えるおそれがある。また、機体の左右中央にGPSレシーバーを設け、前工程でGPSレシーバーが走行した経路から所定量未作業側へオフセットした経路を次工程の設定経路とし、次工程でこの設定経路上をGPSレシーバーが走行するように直進制御することが考えられるが、前工程の経路に基づいて制御部にて次工程の設定経路を演算する必要があるので、コントローラ等の制御部が複雑な構成となったり、それに伴って直進制御の応答性が低下したりするおそれがあり、直進制御の精度が悪くなるおそれがある。
【0044】
また、図16(a)、図16(b)に水田作業機1の平面略図に示すように走向直進性を維持するために、苗植付部4と後輪11の車軸との間にシリンダ89を設け、前後方向にローリングする構成にし、植付作業中に走行車体2が直進方向からずれても植付部4の直進性は維持できるようにすることができる。
【0045】
このとき、図17の苗植付部4の要部側面図に示すように、苗植付部4をラジアルボールベアリング(軸受)90により上下方向の軸周りに回動可能に支持して前後方向にローリング可能にする。
【0046】
水田作業機1が植付作業中に走行車体2が直進方向からずれた場合、シリンダ89によって植付部の直進性は維持できるようにする。走行車体2と苗植付部4の直進性の検出は前記GPSレシーバー86a、86bによって行うことができる。
【0047】
これは、走行車体2が直進方向からずれると、苗植付部4も直進方向からずれてしまい植付苗の条が乱れるので、これを防ぎ、走行車体2が直進方向から多少ずれてもできるだけ苗が直線的に植え付けられるようにするためである。
【0048】
図18には、上記苗植付部4の直進制御のフローを示す。このように苗植付部4のローリングによる直進性の制御は走行車体2が旋回などの操向制御中に苗植え付部4が不規則的に左右いずれかの方向にふれることがあるので、GPSレシーバー86a、86bによる位置検出により苗植付部4を前後方向にローリングさせることが望ましい。
【0049】
これらの制御中、オペレータが座席15から離れていることをシートセンサS1が検出すると、変速装置14の電動モータ14aに出力して所定の車速まで減速させるようになっている。このため、苗補給作業を安全に行うことができる。
【0050】
また、ティーチングした直線走行距離に近づく(例えば5m手前)と、ブザー83に出力してオペレータに知らせるようになっている。このため、間もなく旋回が始まることを事前に察知することができ、苗補給作業を行っていても適切に対処でき安全である。
【0051】
さらに、センサの断線等により異常が生じた場合は、ブザー83に出力して警報を発するとともに、油圧式無段変速装置14を最低速まで減速させるように電動モータ14aに出力する。これにより、オペレータが座席15から離れた位置にいたとしても、作業があまり進まないうちに適正な対策をとることができ、植付不良の領域を最小限に抑えられる。油圧式無段変速装置14を最低速まで減速させる代わりに、エンジン13を停止させるようにしてもよい。なお、異常発生時の警報音は直線走行距離に近づいた時の警報音と異ならせておくのが好ましい。
【0052】
走行時、油圧装置は以下のように作動する。
まず、ティーチング走行時(通常の手動走行時も含む)については、ソレノイド77aが励磁しておらず、手動自動切替バルブ77はポンプポートとシリンダポートとが連通している。自動操向バルブ76は中立位置のまま保持される。したがって、油圧ポンプ72からの圧力油は、圧力制御バルブ78及び手動自動切替バルブ77を通って油圧操向機構22に供給される。この状態で操向ハンドル16を操作すると、「入」状態にある電磁クラッチ21を介して油圧操向機構22が駆動され、操向ハンドル16の操作方向及び操作量に応じて前輪10、10が操向される。
【0053】
一方、自動走行時には、ソレノイド77aが励磁し、手動自動切替バルブ77がポンプポートとタンクポートとが連通するように切り替わるとともに、ソレノイド21aが励磁し、電磁クラッチ21が「切」になる。そして、CPU81からの指令に基づき、自動操向バルブ76のソレノイド76a、76bに出力する。このとき、油圧ポンプ72からの圧力油が全量パワステシリンダ24に流れるので、パワステシリンダ24の作動が安定している。また、パワステシリンダ24からの戻り油が全量油タンク70へ戻るので、自動操向バルブ76に背圧がかからず、当該バルブ76の作動負荷を低く抑えられることにより、自動操向制御の精度を良好に維持できる。このとき電磁クラッチ21が「切」になっているので、前輪10、10が地面から受ける力によって操向ハンドル16は動かない。
【0054】
以上説明した自動走行制御では、所定距離だけ直線走行すると自動的に旋回を開始するようになっているが、苗補給作業中に不意に旋回が開始される危険を回避するために、オペレータが行うスイッチ操作により直進制御から旋回制御に移行するように構成してもよい。その場合、直進制御から旋回制御に移行させるスイッチ操作具として、例えば図2に二点鎖線で示すように、操向ハンドル16の近傍に指操作式の旋回レバー19L、19Rを設けるのが好適である。旋回レバー19Lを操作すると左旋回を開始し、旋回レバー19Rを操作すると右旋回を開始する。
【0055】
上記のようなオペレータのスイッチ操作で旋回を開始する構成においては、ティーチングした直線走行距離に近づく(例えば5m手前)と、ブザー83に出力するとともに、電動モータ14aに出力して所定の車速まで減速させるようにするとよい。もっと近づいても(例えば3m手前)旋回レバー19L、19Rいずれの操作もない場合には、エンジン13を停止させるようにしてもよい。
【0056】
また、図19(a)の側断面図で示す補助苗枠90の構成を採用して、補助苗枠90に載っている苗箱91が空になると、補助苗枠90のレバー92を引くと空の一以上の苗箱91が畦方向(前方)に飛び出す構成(図19(b))にすると、補助苗枠から補助者が空の苗箱91を補助苗枠90から取り出す作業をしなくて済む。従来は畦にいる補助者が補助苗枠から空の苗箱を畦へ取り出したり、オペレータが機体から畦へ降りて補助苗枠90にある空の苗箱を畦へ取り出したりする必要がある。補助苗枠90の苗箱載置部の下方にスプリング93付きのレバー92とそのリンク機構95を設けておき、レバー92を図19(b)のように矢印方向に回すと、スプリング93がリンク機構95からはずれて排出ガイド96により苗箱がはじき出される構成になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の水田作業機の側面図である。
【図2】図1の水田作業機の平面図である。
【図3】図1の水田作業機の操向装置の機構を示す側面図である。
【図4】図1の水田作業機の後輪制動の機構を示す斜視図である。
【図5】図1の水田作業機の後輪制動の機構を示す平面図である。
【図6】図1の水田作業機の油圧回路図である。
【図7】図1の水田作業機の自動走行制御装置のブロック図である。
【図8】図1の水田作業機の自動走行制御のフローチャートである。
【図9】図1の水田作業機のティーチング時における磁気方位センサ値、操向量、変速値の変化の一例を示すグラフである。
【図10】図1の水田作業機の直進自動走行制御のフローチャートである。
【図11】図1の水田作業機の泥押しセンサ(苗センサ)の苗の検出範囲を説明する図である。
【図12】図1の水田作業機の自動走行時の圃場内の苗植付状況を説明する図である。
【図13】図1の水田作業機の自動旋回走行制御時の機体と植付苗の関係を説明する図である。
【図14】図1の水田作業機の旋回自動走行制御のフローチャートである。
【図15】図1の水田作業機の自動旋回走行制御時の機体と植付苗の関係を説明する図である。
【図16】図1の水田作業機の平面略図である。
【図17】図1の水田作業機の平面略図である。
【図18】図1の水田作業機の旋回自動走行制御のフローチャートである。
【図19】図1の水田作業機の補助苗枠からの空の苗箱飛び出し機構図である。
【符号の説明】
1 水田作業機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 施肥装置 6 予備苗枠
10 前輪 11 後輪
12 ミッションケース 13 エンジン
14 油圧式無段変速装置 14a 電動モータ
15 座席 16 操向ハンドル
17 変速レバー 18 ティーチングスイッチ(自動走行スイッチ)
19L、19R 旋回レバー
20 線引きマーカ 21 電磁クラッチ
21a ソレノイド 22 油圧操向機構
23 パワステユニット 23a 出力軸
24 パワステシリンダ 24a 左シリンダ室
24b 右シリンダ室 25 ピットマンアーム
26 前輪支持ケース 27 ナックルアーム
28 タイロッド 29 旋回距離調節ダイアル
30 連動アーム 31 連動プレート
32 サイドクラッチ 34 シフタアーム
35 操作ロッド 36 ローラ
37 植付・昇降レバー 40 上リンク
41 下リンク 42 連結枠
43 昇降シリンダ 44 ローリングシリンダ
50 伝動ケース 51 苗載台
51a 苗取出口 52 苗植付装置
55 センターフロート 56 サイドフロート
60 肥料タンク 61 肥料繰出部
62 施肥ホース 63 施肥ガイド
64 作溝体 70 油タンク
71、72 油圧ポンプ 73 分流弁
76 自動操向バルブ 76a、76b ソレノイド
77 手動自動切替バルブ
77a ソレノイド 78 圧力制御バルブ
80 入力インターフェース
81 制御装置(CPU) 82 出力インターフェース
83 ブザー 84 植付・昇降モータ
86a、86b GPSレシーバー
89 シリンダ 90 ラジアルボールベアリング(補助苗枠)
91 苗箱 92 レバー
93 スプリング 95 リンク機構
96 排出ガイド
A 操向油圧回路 S1 シートセンサ
S2 エンジン回転数センサ
S3 変速レバーセンサ
S4 磁気方位センサ S5 ハンドル切れ角センサ
S6 操向量センサ S7 植付・昇降レバーセンサ
S8 泥押しセンサ(苗センサ)
S9 畦検出センサ S10 前方畦検出センサ

Claims (1)

  1. 左右一対の前輪(10)及び後輪(11)を備えた走行車体(2)と、
    該走行車体(2)の後側に昇降可能に設けられた苗植付部(4)と、
    前記走行車体(2)に設けられ、隣接条の苗を映像として写し出して感知する苗センサ(S8)と、
    前記走行車体(2)の前進方向に向かって、該走行車体(2)の側方に設けられ、畦までの距離を測定する畦検出センサ(S9)と、
    前記走行車体(2)の前方に設けられ、該走行車体(2)から前方の畦までの距離を測定する前方畦検出手段(S10)と、
    前記苗センサ(S8)により苗が倒れているのを感知すると、前記走行車体(2)の走行速度を減速させる減速制御機能を有する制御装置(81)とを設け、
    更に、前記走行車体(2)にエンジン(13)と、前記前輪(10)を操向操作する操向ハンドル(16)と、前記前輪(10)を操向する操向装置の油圧回路(A)と、該油圧回路(A)に設けられ、前記制御装置(81)により制御される自動操向バルブ(76)と、前記エンジン(13)の回転動力を変速する油圧式無段変速装置(14)と、該油圧式無段変速装置(14)を操作する変速レバー(17)と、前記エンジン(13)のエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ(S2)と、前記変速レバー(17)の操作位置を検出する変速レバーセンサ(S3)と、前記走行車体(2)の進行方向を検出する磁気方位センサ(S4)と、前記操向ハンドル(16)の操作量を検出するハンドル切れ角センサ(S5)とを設け、
    前記制御装置(81)は、予め作業一行程分を前記操向ハンドル(16)や変速レバー(17)の手動操作により直線走行及び旋回させた場合の直線走行時の前記エンジン回転数センサ(S2)と変速レバーセンサ(S3)の検出値に基づく直線走行距離と磁気方位センサ(S4)の検出値からの演算に基づく直線走行方位、及びハンドル切れ角センサ(S5)の検出値から演算される旋回時の操向量と前記エンジン回転数センサ(S2)と変速レバーセンサ(S3)から演算される旋回時の変速値を記憶させる第1の手段と、
    前記第1の手段により記憶された直線走行距離及び直線走行方位で走行するように前記自動操向バルブ(76)に出力して直線走行させると共に、該直線走行時でも前記畦検出センサ(S9)により測定される畦までの距離である残りの作業域幅(W2)が前記走行車体(2)の条数に基づく作業一行程の作業域幅(W1)の2倍未満であれば前記自動操向バルブ(76)に出力して畦に追従させる第2の手段と、
    前記前方畦検出手段(S10)により測定される距離が所定値以下であって、前記磁気方位センサ(S4)の測定値が180度未満の所定値の範囲内であると、磁気方位センサ(S4)の測定値に基づいて前記第1の手段により記憶された旋回時の操向量及び旋回時の変速レバー(17)の操作位置である前記旋回時の変速値となるように前記自動操向バルブ(76)と前記油圧式無段変速装置(14)に出力して前記走行車体(2)を旋回させると共に磁気方位センサ(S4)の測定値に基づく旋回角度が180度に近い所定値になると、前記苗センサ(S8)の隣接条の苗の感知に基づいて先に植え付けた苗と所定の間隔を保って新しい条の苗を植え付けることができるように前記自動操向バルブ(76)に出力して前記走行車体(2)を旋回させる第3の手段と、
    前記第3の手段による旋回が完了すると、前記苗植付部(4)を下降させると共に、前記エンジン回転数センサ(S2)及び変速レバーセンサ(S3)により走行距離を計測し、該走行距離が所定値に達すると、前記苗植付部(4)の植付作動の入り切りを行う植付クラッチを入りにして植え付け作業を再開させて前記第1の手段により記憶された直線走行方位で走行するように前記自動操向バルブ(76)に出力して直線走行させる第4の手段とを有し、
    更に、前記前方の畦からの旋回する設定距離を変更可能な調節装置(29)を設けたことを特徴とする水田作業機。
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