JP4552800B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、最下段の貯蔵室内容積を増大するとともに、最上段の貯蔵室の収納容積、収納性を向上した冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使用性や収納性の向上が求められている。
従来のこの種の冷蔵庫は、外形寸法を大きくすることなく有効的に使用できる庫内の容積を大きくすることを目的に、天板と断熱壁の上壁とによって形成される空間に凝縮器を配置し、この空間と連通して天板と断熱壁の後方上部外面と背板とによって形成される空間に圧縮機を配置する方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
図6および図7は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
図6、7に示すように、冷蔵庫本体1は、上から下へ順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、右端側または左端側を冷蔵庫本体1の前面開口形状の縦長箱形に対して回動可能に支持した開閉扉6を設ける。冷凍室3は使用性と収納性を考慮して、その前面開口は扉3aにて閉塞され、扉3aの裏側には上面開口の容器7が取り付けられ前後方向のレール(図示せず)にて前後方向へ移動可能に支持されている。野菜室4は使用性と収納性を考慮して、その前面開口は扉4aにて閉塞され、扉4aの裏側には上面開口形状の容器9が取り付けられ、この容器9は前後方向のレール(図示せず)にて前後方向へ移動可能に支持されている。このため扉3a、4aが冷蔵庫本体1の前方へ引き出すことによって、容器7、9が冷蔵庫本体1の前方へ引き出され、この容器7、9に対し食品などの収納、取り出しが行える引出し室を構成している。
11は冷却ユニットを構成する一つの冷却器であり、ここで冷却された空気は送風機13によってダクト(図示せず)を通って冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4へそれぞれ循環される。
15は冷蔵庫本体1の上壁16と背壁17に渡る上壁後隅部を最上部の貯蔵室である冷蔵室2の上壁後部が下がるように窪ませた凹所である。凹所15はその左右が冷蔵庫本体1の左右壁にて塞がれ上方及び背方に開放しており、この凹所15の開放部は上板18aとこれにほぼ直角な背板18bとからなるカバー18にて覆われている。カバー18はネジなどにて冷蔵庫本体1に取り外し可能に固定される。
圧縮機19と凝縮器20は、それぞれ前記冷凍ユニットの構成品の一つであり、凝縮器20は送風機21によって放熱される。圧縮機19、凝縮器20は前記冷凍ユニットの高圧機器22であり、送風機21とともに凹所15内に配置され、カバー18にて覆われる。高圧機器22の上端は凹所15から突出しないように、冷蔵庫本体1の上面、すなわち上壁16の上面以下である。カバー18の上板18aと背板18bには、高圧機器22の放熱のために複数の通風孔23が設けられる。このように、高圧機器22が本体5の上部にあるため、その放熱による冷蔵庫本体1の温度上昇は低減できる。
特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機19と凝縮器20を冷蔵庫本体1の天面部の凹所15内に配置することで凹所15の必要容積が増大し、また高圧機器22の上端を凹所15から突出しないよう構成しているため、最上部の貯蔵室である冷蔵室2への突出容積が更に大きくなる。
以上のように上記従来の構成では、圧縮機20を最下部の貯蔵室の領域から除いて収納容積や収納性を高めても、依然として圧縮機19や凝縮器20の配置構成に工夫がなされていないため、冷蔵庫本体1の天面に設けた凹所15が圧縮機19と凝縮器20を設置するための大きな容積が必要となり、最上部の貯蔵室である冷蔵室2の上段周辺の収納性が悪くなる。さらに冷蔵室2への突出代が大きくなれば、使用者にとって扉6を開いたときの圧迫感を与えるとともにデザイン性も悪くなるものであった。
また、冷蔵庫天面に荷物等を置いた場合、または背面に設置する際の壁に押し付けられた場合には、排気口がふさがれるので漏洩した可燃性冷媒が拡散せず滞留してさらに危険性が高まるとともに、機械室内の空気の流れが阻害されるので圧縮機の冷却が損なわれ、消費電力量が増大するといった課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、最下段の貯蔵室の内容積を大きくするとともに、最上段の貯蔵室の収納容積、収納性を劣化させることなく冷蔵庫の無効スペースをうまく活用するものである。
また、可燃性冷媒を使用した場合の安全性を向上し、圧縮機の効率向上により消費電力量を低減した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けられた機械室とを有し、前記機械室は、前記冷蔵庫本体の第一の天面部及び前記第一の天面部より低い位置に設けた第二の天面部をその底面とした段差状に形成され、前記冷蔵庫本体の前記第二の天面部に圧縮機を配設し、前記機械室を覆う区画の上端は前記冷蔵庫本体の第一の天面部より上方に位置するものである。
これによって、冷蔵庫本体の天面後方という使用者が手の届かない、いわば無効スペースに圧縮機を収容し、その設置した圧縮機を極力上方へ配置構成することができ、最上段の貯蔵室への突出代を小さくすることができる。
本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の天面後方という使用者が手の届かない、いわば無効スペースに圧縮機を収容し、最下段の貯蔵室の収納容積を増大し収納性を高めるとともに、その設置した圧縮機を機械室カバーとともに上方へ配置構成することができ、最上段の貯蔵室への突出代を小さくすることができるので、最上段の貯蔵室の収納容積、収納性を劣化させることなく、また見た目の圧迫感を感じることなく冷蔵庫の無効スペースをうまく活用できる。
請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けられた機械室と、前記機械室の区画を覆う機械室カバーとを有し、前記機械室は、前記冷蔵庫本体の第一の天面部及び前記第一の天面部より低い位置に設けた第二の天面部をその底面とした段差
状に形成され、前記冷蔵庫本体の前記第二の天面部に圧縮機を配設し、更に前記圧縮機を含む冷凍サイクルには冷媒として可燃性冷媒が封入されており、前記機械室を覆う区画の上端は前記冷蔵庫本体の第一の天面部より上方に位置することにより前記第一の天面部と前記機械室を覆う区画との間にできた段差部に開口部を設け、且つ前記段差部は前記冷蔵庫本体の後方から前方に向かって低くなるよう傾斜する、と共に前記機械室カバーの背面部は左右両側に傾斜部を形成して前記傾斜部の前記圧縮機の電装部より下方位置に開口部を設けるものであり、冷蔵庫本体の天面後方という使用者が手の届かない、いわば無効スペースに圧縮機を収容し、最下段の貯蔵室の収納容積を増大し収納性を高めるとともに、その設置した圧縮機を機械室カバーとともに上方へ配置構成することができ、最上段の貯蔵室への突出代を小さくすることができるので、最上段の貯蔵室の収納容積、収納性を劣化させることなく、また見た目の圧迫感を感じることなく冷蔵庫の無効スペースをうまく活用できる。また、機械室の容積を増加することができるので、他の必要機能部品である制御基板などの収納にも利用できる。また、本体背面方向に向かって機械室による段差を設けることができるので、本体天面に荷物等を設置され背面側にスライドされても前記段差で荷物を止めるストッパーとしての機能を付加することができ、機械室内の排熱を外的要因により阻害される可能性が少なくなる。
また、圧縮機等により放熱された空気を自然排熱するための開口部としても利用でき、圧縮機の冷却効率の低下は生じず、冷蔵庫の消費電力量の増大を抑制できる。
また、空気との比重差により機械室内の下方に流入する冷媒を滞留させることなく、開口部より速やかに大気中に放出拡散でき、安全性を向上することができる。
また、仮に冷蔵庫本体を設置した背壁に押し付けられても開口部を完全に塞ぐことなく維持できる。
また、圧縮機の修理等のメンテナンス時に機械室カバーのみを外してメンテナンスできるので作業性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記圧縮機を設置する上部の貯蔵室内に形成された段差部は、前記貯蔵室内に設置された複数の収納棚のうち最上段に設置された収納棚の高さ位置と略面一か、高い位置にあり、最上段の収納棚までに段差部の窪みを抑えることで、収納無効容積が減少することはもちろんのこと、見た目の圧迫感もなくスッキリしたデザインに仕上げることができる。また、庫内最上段の収納棚を段差部よりも下方に位置させ、庫内の背面まで伸ばすことによって、最上段の収納棚よりも下方の収納棚との奥行き寸法を同じにすることができ、部品の共用化でコストメリットもでてくる可能性がある。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記機械室カバーの背面部を脱着可能な別部品とし、前記機械室カバーを2部品構成としたものであり、圧縮機の修理等のメンテナンス時に比較的小さい部品である機械室カバーの背面部のみを外してメンテナンスできるので作業性が向上する。また、機械室カバーを2つの小部品に分けることにより、冷蔵庫本体の製造ラインへ機械室カバーを供給する際に、機械室カバーを搬送するコンテナ等への収納効率を上げることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記機械室内に前記圧縮機を冷却する放熱ファンを備えたものであり、機械室ファンの作用により、可燃性冷媒の漏洩時に漏洩した可燃性冷媒をさらに速やかに開口部より大気中に、安全性を向上することができる。また、圧縮機を冷却することで、圧縮機の冷却効率向上により圧縮機の成績係数(COP)が向上し冷蔵庫の消費電力量を低減できる。また天面に収納している圧縮機の能力向上分を小型化して、機械室の容積をさらに減少させることも可能である。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図、図2は同実施の形態における冷蔵庫の要部断面図、図3は同実施の形態における冷蔵庫の要部後方斜視図、図4は同実施の形態における冷蔵庫の要部前方斜視図、図5は同実施の形態における冷蔵庫の機械室カバーの分解斜視図である。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図1から図5に示すように、冷蔵庫本体1には比較的高温の区画である冷蔵室30が上方部に、比較的低温の区画である冷凍室31が下方部に配設されており、冷蔵室30および冷凍室31は例えばウレタンのような断熱材で周囲と断熱して構成されている仕切壁28にて区画配置されている。また、食品等の収納物の出し入れはそれぞれの断熱扉である冷蔵室扉30a、冷凍室扉31aを介して行われる。
冷蔵室30は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
冷凍室31は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30℃程度で設定されることもある。
冷蔵庫本体1の天面に上方と背方が開放された凹状に窪んだ機械室32が構成されており、機械室32は第一の天面部33と、冷蔵庫外箱背板17側の第一の天面部33より低い位置に設けた第二の天面部34とで段差状に構成されている。圧縮機19と放熱ファン29は第二の天面部34の上方空間部に配設されており、段差状に形成された機械室32の上方及び背方を塞ぎ圧縮機19と放熱ファン29を覆うための樹脂製のカバーである機械室カバー35がビス等(図示せず)で冷蔵庫本体1に固定されている。なお、機械室カバー35は金属製のものであっても構わない。
また、機械室32を覆う区画は第一の天面部33と第二の天面部34と機械室カバー35とで覆うことで構成されている。
機械室カバー35は、一般的に2部品で上方開口を覆う上カバー36と背方開口を覆う下カバー37にて構成される。上カバー36は、上カバー前面部36aと上カバー側面部36bとからなり、下カバー37は上カバー36と背板17との間の開口を覆っている。例えば下カバー37の第一の天面部33よりも下方に位置する箇所に開口部38を設けている。また第一の天面部33と上カバー36との段差部である上カバー前面部36aに開口部39を設ける場合もある。さらに上カバー側面部にも開口部を設けることもあるが、その場合は側面から見え難くするために、冷蔵庫本体1の外側に向かって低くするよう傾斜を設けると良い。
冷蔵室30は、庫内天井付近には前方の第一の天井面40と庫内奥側に圧縮機19を載置することにより一段下がった第二の天井面41を設けて両者の間に段差部45を形成している。また食品を収納するための複数の収納棚42を設けていて、その内庫内最上段に位置する収納棚42は第二の天井面41とほぼ同じ高さ位置に配置されている。基本的に各収納棚42の高さ間隔は350MLの缶ビールが入る高さに調整されているが、一部上下に可動できるよう構成されている。
なお、通常最上段の収納棚42は第二の天井面41の段差部までの奥行きしかないが、第二の天井面41の直下を庫内の奥まで延びている場合もある。その場合は最上段の下方の収納棚と兼用することもできる。
また、冷蔵室30の奥には冷蔵室ダクト43が第二の天井面41下方で設けられ、各収納棚42へ冷気を供給するための吐出孔(図示せず)を配置している。なお冷蔵室ダクト43は庫内最上段スペースへ冷気を供給するために第一の天井面40と第二の天井面41とにできる段差部45まで構成される場合もある。
冷凍室31は、奥側に庫内を冷却するための蒸発器50とその上方空間に冷気を循環するための冷却ファン51を配置構成している。庫内側は引出し式の冷凍室扉31aを設け、前方に引き出した際に上方が開口された複数の収納容器52が一緒に引き出されて食品を収納できるよう構成されている。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作、作用を説明する。
冷蔵庫本体1の第一の天面部33と第二の天面部34との間にできた凹状に窪んだ機械室35を設け、圧縮機19などの冷凍サイクル部品を収納することで、従来通常であった最下段の貯蔵室である冷凍室31の後方に圧縮機19は存在しないことから、冷凍室31の収納容積を飛躍的に増大することができる。さらに冷凍室31を引出し貯蔵室として構成しているため引出しの奥行きを大きくでき収納容器52の収納量も増加する。また、使用者の手の届かない、いわば無効スペースである箇所に圧縮機19などを収容することで、全体的な収納性や収納効率を高めたレイアウト構成を実現できる。
しかしながら、最上段の貯蔵室である冷蔵室31の上部後方は無効スペースといっても、極力その突出寸法を抑えることが必要である。
ここで、機械室35は冷蔵庫本体1の天面後方に配置し機械室カバー35の上端を第一の天面部33よりも突出させることで、機械室35を構成する第二の天面部34や載置する圧縮機19を高い位置に構成できる。そうすることで冷蔵室31に突出する寸法も小さくすることが可能となり、冷蔵室31の収納容積を増大できるとともに、使用者に対しての見た目の圧迫感も少なくすることができる。また機械室カバー35の第一の天面部33からの突出は冷蔵庫本体1の後方に位置しているため、前方から使用者が見ても気が付き難くいという利点も有する。なお、上カバー前面部36aを冷蔵庫本体1の後方から前方に向かって低くする傾斜をつけることでさらに見た目にも突出していることが分かり難くデザイン的にも良化する。
一方冷蔵室30は、機械室32によってできた段差部45とほぼ同じ高さに最上段の収納棚42を配置構成することで、手の届かない最上段の収納奥行きは小さく、その直下の収納棚42より下方は冷蔵室ダクト43までの奥行きをしっかり確保できる。さらに収納棚42によって段差部45の頂点が隠れるため違和感なく収納性を高めることが可能となる。
また、第一の天井面40から最上段の収納棚42までの高さを、350ml缶の高さ程度に抑えることで、最上段の収納性を損なわずにその下方の収納高さを確保でき収納性を劣化させることはない。
なお、最上段の収納棚42を第二の天井面41の直下に配置し冷蔵室ダクト43まで延長することで、冷蔵室30の下方向から見たときの第二の天井面41を収納棚42により隠しスッキリ感を与えることができるとともに、その下方の収納棚42と部品を兼用化することもできコストメリットにも繋がる。
また、機械室35内の空気を循環するための放熱ファン29を設け、圧縮機19の放熱を促進させることで、効率及び能力を高めることができ、冷蔵庫本体1の負荷量とのバランスにはなるが、圧縮機19の能力を落とし小型化して機械室35の容積を減少させることで冷蔵室31の内容積をさらに増加できる可能性がある。
次に、冷凍サイクル動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行なわれる。圧縮機19の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器60にて放熱して凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器50に至る。
冷却ファン51の動作により、各貯蔵室内の空気と熱交換されて蒸発器50内の冷媒は蒸発気化し、低温の冷気をダンパ装置などで供給制御することで、各貯蔵室の設定された所定の温度を維持できるよう冷却を行う。蒸発器50を出た冷媒は吸入管を経て圧縮機19へと吸い込まれる。
冷却ファン51の作用により、蒸発器50内の冷媒の蒸発作用により比較的低温となった冷気は冷蔵室ダクト43を介して冷蔵室30と、冷凍室31に流入し、それぞれの部屋の冷却が行われる。蒸発器50内で、庫内の空気と熱交換した冷媒はその後サクションライン(図示せず)を通り圧縮機19へと吸い込まれる。
上述した冷凍サイクルの冷媒としては、地球環境保全の観点から地球温暖化係数が小さい可燃性冷媒であるイソブタンが使用されている。この、炭化水素であるイソブタンは空気と比較して常温、大気圧下で約2倍の比重である。
仮に、圧縮機19の運転時に高圧となる圧縮機19もしくは周辺の配管(図示せず)から可燃性冷媒が漏洩した場合には、第ニの天面部34の直上、すなわち下カバー37の下方に複数の開口部38を設けているので、空気との比重差により機械室32内の下方に流入する冷媒を滞留させることなく、速やかに大気中に放出拡散でき、安全性を向上することができる。
また、高圧機器である圧縮機19を冷蔵庫上部に配置することにより、可燃性冷媒が圧縮機19もしくは周辺の配管から漏洩した場合でも、空気との比重差で台所等の床面方向へ冷媒が移動する過程で拡散するので、冷蔵庫底面に圧縮機19を配設する冷蔵庫と比較すると安全性を向上することができる。
また、可燃性冷媒の着火源となりうる圧縮機19へ駆動電源を供給する図示しないコネクタ部を収納する電装部61より下方に開口部38を設けると、空気との比重差により機械室35内の下方に流入する冷媒を電装部61付近に滞留させることなく、速やかに大気中に放出拡散でき、さらに安全性を向上することができる。
なお、三方弁や切替弁などの冷凍サイクル部品が機械室35内に配設されている場合は、それぞれの部品と制御基板へ繋がる配線とを接続するコネクタ部より下方に位置する箇所に開口部38を設けるとさらに安全性を向上することができる。
また、上カバー前面部36a、上カバー側面部36bに適宜開口部を設けると、機械室35内の風路抵抗が減少し放熱ファン29から圧縮機19への冷却風量が増加するので、圧縮機19の冷却効率向上により圧縮機19の成績係数(COP)が向上することにより冷蔵庫の消費電力量を低減できる。
また、機械室35内に圧縮機19を冷却する放熱ファン29を備え、圧縮機19を強制空冷することにより、開口部39から外気を吸込み可燃性冷媒の漏洩時に漏洩した可燃性冷媒を瞬時に開口部38より大気中に放出拡散でき、安全性を飛躍的に向上することができる。さらに上カバー前面部36aを冷蔵庫本体1の前方に向かって低くなるよう傾斜させることで、仮に第一の天面部33に荷物を置かれて奥へ押し付けられても開口部39を塞ぐことなく維持できる。
また、上カバー前面部36aに脱着可能なフィルター状の吸い込み口を有する別部品を構成することにより、上カバー前面部36aに埃等を付着させるができるとともに冷蔵庫本体1の側面から取り外して清掃することが可能となり、埃等の付着による機械室35内の風路抵抗の増大を防止できるので、可燃性冷媒が漏洩した場合に、その放出拡散に十分な風量を確保することができる。さらに、埃等の多い環境下で冷蔵庫が使用された場合でも圧縮機19の放熱能力低下を最小限に留めることができるので、消費電力量の増大を抑制できる。また下カバー37の左右両側を傾斜部65を形成して複数の開口部38を設けると、仮に冷蔵庫本体1を設置した背壁に押し付けられても開口部38を完全に塞ぐことなく維持できる。さらに開口部38を放熱ファン29の吐出側であって圧縮機19に対して放熱ファン29の反対側に位置させることで、仮に圧縮機19から漏れた可燃性冷媒を放熱ファン29によって、より速やかに機械室32外へ放出、拡散させることができる。
また、下カバー37を脱着可能な別部品とし、機械室カバー35を2部品構成とすることにより、圧縮機19やその周辺配管(図示せず)の修理等のメンテナンス時に、比較的小さい部品である下カバー37のみを外してメンテナンスができるので作業性が向上する。また、2つの部品に分けることにより、冷蔵庫本体1の製造ラインへ機械室カバー35を供給する際に、機械室カバー35を搬送するコンテナ等への収納効率を上げることができる。
なお本実施の形態では、機械室カバー35の全体面を第一の天面部33より高い位置にすることで示したが、圧縮機19の設置部分のみ上カバー36を膨らませても同様の効果が得られる。
また、最下段の貯蔵室を庫内が2段の収納容器52になった冷凍室31で示したが、冷凍室扉31aを分割しそれぞれの収納容器52を配置させたり、分割した庫内の一部を野菜室などの他の温度帯の貯蔵室として設定しても構わない。
以上のように、本発明に係る冷蔵庫は、上部後方に圧縮機を載置することによる冷蔵室庫内の段差部を極力小さくすることで庫内の収納容積を増大でき、使用者への圧迫感を感じさせなくできるとともに、可燃性冷媒が機械室内に漏洩した場合に滞留させることなく速やかに大気中に放出拡散できるため、可燃性冷媒を使用した場合の安全性を向上することができ、家庭用冷蔵庫のみならず業務用冷蔵庫、その他の冷却機器を備えた貯蔵庫の機械室構成として有用である。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部後方斜視図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部前方斜視図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の機械室カバーの分解斜視図 従来の冷蔵庫の断面図 従来の冷蔵庫の要部斜視図
符号の説明
1 冷蔵庫本体
19 圧縮機
29 放熱ファン
30 冷蔵室
32 機械室
33 第一の天面部
34 第二の天面部
35 機械室カバー
36 上カバー
37 下カバー
38 開口部
39 開口部
42 収納棚
45 段差部
61 電装部

Claims (4)

  1. 冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けられた機械室と、前記機械室の区画を覆う機械室カバーとを有し、前記機械室は、前記冷蔵庫本体の第一の天面部及び前記第一の天面部より低い位置に設けた第二の天面部をその底面とした段差状に形成され、前記冷蔵庫本体の前記第二の天面部に圧縮機を配設し、更に前記圧縮機を含む冷凍サイクルには冷媒として可燃性冷媒が封入されており、前記機械室を覆う区画の上端は前記冷蔵庫本体の第一の天面部より上方に位置することにより前記第一の天面部と前記機械室を覆う区画との間にできた段差部に開口部を設け、且つ前記段差部は前記冷蔵庫本体の後方から前方に向かって低くなるよう傾斜する、と共に前記機械室カバーの背面部は左右両側に傾斜部を形成して前記傾斜部の前記圧縮機の電装部より下方位置に開口部を設けることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記圧縮機を設置する上部の貯蔵室内に形成された段差部は、前記貯蔵室内に設置された複数の収納棚のうち最上段に設置された収納棚の高さ位置と略面一か、高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記機械室カバーの背面部を脱着可能な別部品とし、前記機械室カバーを2部品構成とした請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記機械室内に前記圧縮機を冷却する放熱ファンを備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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