JP4549782B2 - マルチキャスト制御方法、マルチキャスト制御装置、及びプログラム - Google Patents

マルチキャスト制御方法、マルチキャスト制御装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明はマルチキャスト配信技術に関し、特に、マルチキャストコンテンツを無線アクセスにより受信中のクライアントが、受信中のエリアから移動した場合でも継続してコンテンツ受信を可能とするマルチキャスト配信技術に関する。
図1に、従来技術を用いたマルチキャスト配信システムを示す。図1に示すマルチキャスト配信システムは、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ、マルチキャスト対応ルータ、及びマルチキャスト配信されたコンテンツを受信するクライアントを有している。図1の例では、各クライアントは無線アクセスポイントを介してインターネットと通信可能である。無線アクセスポイントはレイヤ2スイッチを介してマルチキャスト対応ルータ1、3に接続されている。
各クライアントはIGMP等のマルチキャストに係る機能を有している。マルチキャスト対応ルータ1、3配下にあるクライアントが特定のマルチキャストアドレスに対応するコンテンツのマルチキャスト配信を受けるには、まず、いずれかのクライアント(例えばクライアント5)がコンテンツ配信サーバに対してマルチキャストアドレスを含む配信要求を送信する。配信要求を受信したコンテンツ配信サーバはコンテンツを送信し、コンテンツはマルチキャスト対応ルータ1に伝送され、マルチキャスト対応ルータ1はクライアント5が存在するネットワークエリアにある全クライアントに対してコンテンツをマルチキャスト配信し、当該コンテンツに対応するマルチキャストグループへの参加をしているクライアントのみがコンテンツを受信する。
なお、マルチキャストに関連する従来技術として、例えば特許文献1に開示された技術がある。また、マルチキャストに関連する参考文献として非特許文献1〜3がある。
特開2002−026903号公報 Internet STD5, RFC1112「Internet Group Management Protocol (IGMP)」IETF Network Working Group, August, 1989 Internet RFC2876「Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6」IETF Network Working Group, October, 1999 Internet Draft「Explicit Multicast (Xcast) Basic Specification」R. Boivie (IBM) et al., January, 2003
上記のように従来のマルチキャスト配信技術は、特定のエリア内のクライアントからの配信要求に基づき、その特定のエリア内にコンテンツがマルチキャスト配信されるものであるため、クライアントが、マルチキャスト配信のなされていないエリアに移動した場合には、そのクライアントのマルチキャスト受信は中断する。例えば、図1において、VLAN2により形成されるネットワークエリアでコンテンツのマルチキャスト配信がなされていないとすると、VLAN1により形成されるネットワークエリアに存在し、マルチキャスト受信中のクライアント5が、VLAN2により形成されるネットワークエリアに移動するとマルチキャスト受信は中断する。
マルチキャスト受信を再開するためには、再度配信要求のための操作を行う必要があり、無線アクセス等によりマルチキャスト受信を行うモバイル端末ユーザにとっての利便性には問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、マルチキャストコンテンツ受信中のクライアントが、受信中のエリアから他のエリアに移動した場合でも、コンテンツの再要求操作を行うことなく、移動先エリアでコンテンツを継続して受信可能とする技術を提供することを目的とする。
上記の課題は、コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャスト制御方法であって、前記コンテンツ配信装置から送信されたコンテンツを受信する前記マルチキャスト制御装置が、第1のエリアに対して当該コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるためのクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、前記応答メッセージの返信がない場合に、前記マルチキャスト制御装置は、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信し、当該クエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始するマルチキャスト制御方法により解決できる。
上記の方法において、前記マルチキャスト制御装置が、第1のエリアに対して当該コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるためのクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、更に、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信し、当該クエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始するようにしてもよい。
なお、上記の方法において、前記マルチキャスト配信システムはコンテンツ属性情報管理装置を更に有し、当該コンテンツ属性情報管理装置は、コンテンツ毎に、少なくともコンテンツ識別情報及びコンテンツ配信可能エリア情報を対応付けて管理するデータベースを保持し、前記マルチキャスト制御装置は、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する前に、前記コンテンツ属性情報管理装置に対して前記コンテンツのコンテンツ識別情報と前記第2のエリアに対応するエリア情報とを前記コンテンツ属性情報管理装置に送信し、前記マルチキャスト制御装置は、前記コンテンツ属性情報管理装置から、前記第2のエリアへの前記コンテンツの配信が可能である旨を示すメッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する構成をとることもできる。
上記のマルチキャスト制御装置は、第1のエリアに対して、前記コンテンツ配信装置から送信されたコンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるためのクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信する手段と、前記応答メッセージの返信がない場合に、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段と、前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段とを備えて構成できる。
また、上記マルチキャスト制御装置は、第1のエリアに対して、前記コンテンツ配信装置から送信されたコンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるためのクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、更に第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段と、前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段とを備えて構成することもできる。
本発明によれば、あるエリアでコンテンツをマルチキャスト配信中に、コンテンツ受信中クライアントの有無をクエリーメッセージで確認し、コンテンツ受信中クライアントが存在しない場合に、別のエリアでコンテンツ受信中クライアントの有無をクエリーメッセージで確認し、コンテンツ受信中クライアントが存在すれば、そのエリアでコンテンツ配信を開始することとしたので、クライアントは、コンテンツ受信中のエリアから他のエリアに移動した場合でも、コンテンツの再要求操作を行うことなく、移動先エリアでコンテンツを継続して受信することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態であるマルチキャスト配信システムを図2に示す。図2に示すように、このマルチキャスト配信システムは、コンテンツ配信サーバ(CDS:Contents Delivery Server)、アドレスマッピングサーバ(AMS:Address Mapping Server)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG:Multicast Gateway Server)、スプリッタ(SP: Splitter)がIPネットワークに接続された構成を有している。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)には、レイヤ2スイッチを介して無線アクセスポイント(AP: Access Point)が接続され、その配下にクライアントが存在する。
コンテンツ配信サーバ(CDS)は、本システムを利用してコンテンツをストリーム配信するサーバであり、各クライアントは、ストリーム配信されたコンテンツを利用するユーザの端末である。クライアントは、無線アクセスポイント(AP)を経由してマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に接続し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からマルチキャストされるコンテンツを受信する。以下、本実施の形態のマルチキャスト配信システムを構成する各装置の機能を説明する。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ毎に、コンテンツに対応するマルチキャストアドレス(これを、マルチキャストチャネル、マルチキャストグループと称する場合もある)と、当該コンテンツの属性(コンテンツの配信元サーバのアドレス、コンテンツの配信可能エリア、ストリーム帯域、暗号化方法等)を保持している。例えばコンテンツ提供者がこれらの属性の値を設定する。
なお、本実施の形態における“エリア”は、IPアドレスのネットワーク部で識別されるネットワークエリアであるが、これに限定されるものではなく、種々の定義が可能である。ネットワークエリアを“ホテル”、“飲食店”、“学校”等と対応付けることにより、“エリア”としてこれらを用いることもできる。また、本実施の形態における“マルチキャスト”はIETF RFC1112やRFC2710等にて定義されているIPマルチキャストであるが、本発明が適用されるマルチキャストはこれに限定されるものではない。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、クライアントからのコンテンツ配信要求を受信し、アドレスマッピングサーバ(AMS)からコンテンツ属性を取得して、コンテンツ要求元クライアントの存在するエリアに対して配信可能であれば、スプリッタ(SP)及びコンテンツ配信サーバ(CDS)に対してコンテンツ配信ツリーの作成とコンテンツ配信を要求する。その後、コンテンツ配信ツリーに沿って配信されたコンテンツを、コンテンツ要求元クライアントに対してマルチキャスト配信する。また、MCGは、VLAN単位(VLANのネットワークアドレス単位)でマルチキャスト配信可否を制御することが可能である。
スプリッタ(SP)は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各MCGにコンテンツを効率的に配送するための配信ツリーを構成し、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に向けて、コンテンツストリームを中継して分岐配送する。
図2に示す例では、各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下ではレイヤ2スイッチを用いることによりVLAN(バーチャルLAN)が構築され、VLANで形成される1つのエリアが1つの無線アクセスポイント(AP)に対応付けられている。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)にはアドレスマッピングサーバ(AMS)の所在(アドレスや通信ポート)が予め設定されており、アドレスマッピングサーバ(AMS)と各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)間は直接通信可能である。
また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下は、IPマルチキャストを利用可能であるが、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)より上流の広域ネットワークでは、ユニキャスト配信のみ可能であるように構成されている。すなわち、コンテンツ配信サーバ(CDS)から各マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)までのコンテンツストリーム転送においては、IPマルチキャストパケットをユニキャストパケットにカプセル化して配信する。このように構成されたシステムの動作概要は次の通りである。
あるクライアントがコンテンツ配信要求をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対して送信すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、当該クライアントが属しているエリア識別情報と要求するコンテンツ識別情報(マルチキャストアドレス)とをアドレスマッピングサーバ(AMS)に送信し、AMSは、受信した情報から当該エリアで当該コンテンツを受信可能か否かを判断し、可能であればコンテンツ配信サーバ(CDS)のアドレスを含む情報をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に返し、MCGはそのアドレスのコンテンツ配信サーバ(CDS)あてにスプリッタ(SP)を介してコンテンツの配信要求を送信する。配信要求を受信したコンテンツ配信サーバ(CDS)は、要求されたコンテンツを送信する。コンテンツは、配信要求が通過した経路に沿って要求送信元のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)まで転送され、MCGから、要求に係るエリアのクライアントにマルチキャスト配信される。また、マルチキャスト受信中のクライアントが、あるマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下のVLANのエリアから、当該マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下の他のVLANに移動した場合、その移動を検知し、移動先のエリアで上記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する。
なお、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は特許請求の範囲におけるマルチキャスト制御装置の一例であり、アドレスマッピングサーバ(AMS)は特許請求の範囲におけるコンテンツ属性情報管理装置の一例であり、コンテンツ配信サーバ(CDS)は特許請求の範囲におけるコンテンツ配信装置の一例である。
次に、各装置の構成を説明する。まず、図3にマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)の機能ブロック図を示す。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、ストリーム配信部11、ストリーム受信部12、ストリーム配信要求部13、コンテンツ属性要求部14、コンテンツ受信クライアント検出部16、及び制御部15を有している。また、制御部15は、セション管理部151、エリア情報管理部152、及びユニキャスト/マルチキャスト変換部153を有している。
コンテンツ受信クライアント検出部16は、クライアントから、コンテンツのマルチキャスト配信を要求するためのコンテンツ配信要求メッセージを受信する。このメッセージは、例えばIGMPのJoinメッセージである。また、コンテンツ受信中クライアントの存在を検知するためのクエリーメッセージを発信し、その応答を受信する。
ストリーム配信部11は、クライアントに対して、要求されたコンテンツをマルチキャスト配信する。ストリーム配信要求部14は、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)に対して、コンテンツ配信要求メッセージを送信する。ストリーム受信部12は、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)からストリーム配信されるコンテンツを受信する。コンテンツ属性要求部13は、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対して、コンテンツの属性を要求するメッセージを送信し、その応答を受信する。
また、制御部15のセション管理部151は、クライアントとのセション及び、コンテンツ配信サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)とのストリーム送受信セションを管理する。また、制御部15のエリア情報管理部152は、ゲートウェイ配下のVLAN毎のエリア情報を管理する機能を有し、制御部15のユニキャスト/マルチキャスト変換部153は、クライアント群にコンテンツをマルチキャスト配信するために、コンテンツ配信元サーバ(CDS)又はスプリッタ(SP)から受信したユニキャストストリームをマルチキャストストリームに変換する。
図4にスプリッタ(SP)の機能ブロック図を示す。同図に示すように、スプリッタ(SP)は、コンテンツ要求受信部21、ストリーム配信部22、ストリーム配信要求部23、ストリーム受信部24、及び制御部25を有している。また、制御部25は、セション管理部251及びマルチキャスト/ユニキャスト変換部252を有している。
コンテンツ要求受信部21は、下流のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)やスプリッタ(SP)から、コンテンツ配信要求メッセージを受信し、ストリーム配信部22は、下流のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)やスプリッタ(SP)に対して、要求されたコンテンツをストリーム配信する機能を有している。また、ストリーム配信要求部23は、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)に対して、コンテンツ配信要求メッセージを送信し、ストリーム受信部24は、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)からストリーム配信されるコンテンツを受信する機能を有している。
制御部25のセション管理部251は、下流のスプリッタ(SP)やマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)、および、上流のスプリッタ(SP)やコンテンツ配信サーバ(CDS)とのストリーム送受信セションを管理し、マルチキャスト/ユニキャスト変換部252は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から受信したIPマルチキャストパケットを、ユニキャスト網で転送するため、ユニキャストパケットに変換する機能を有している。
図5にアドレスマッピングサーバ(AMS)の機能ブロック図を示す。同図に示すように、アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ属性要求受信部31、コンテンツ属性送信部32、コンテンツ属性管理データベース33、属性操作用ユーザインタフェース部34、及び制御部35を有する。また、制御部35は、データベースアクセス部351とコンテンツ配信可否制御部352を有している。
コンテンツ属性要求受信部31は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)から、コンテンツ属性要求メッセージを受信する。コンテンツ属性送信部32は、コンテンツ属性要求元MCGに対して、コンテンツ属性要求に対する応答メッセージを送信する。配信可能なエリアのMCGに対しては、応答メッセージとしてコンテンツ属性を含む。コンテンツ属性管理データベース33は、コンテンツ毎に、マルチキャストアドレス、配信元サーバアドレス、配信可能エリア情報等が対応付けられた属性情報を管理する。属性操作用ユーザインタフェース部34は、コンテンツ属性を操作するための画面を表示し、ユーザからの属性操作入力を受信する。
制御部35のデータベースアクセス部351は、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からのコンテンツ属性要求受信時、及び、ユーザからの属性操作時、データベース33にアクセスし、属性値の読み出し/書き込みを行う。コンテンツ配信可否制御部352は、データベース33の情報とコンテンツ属性要求元のエリア情報とを照合し、その照合結果に基づいて、要求に係るコンテンツを当該エリアに配信許可するか否かを決定する。
上記の各装置における機能部は、コンピュータに、本実施の形態において説明した処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現されるものである。また、上記の各装置は、通信処理機能を有するコンピュータにより実現できる。また、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)及びスプリッタ(SP)はルータにより実現することもできる。
(マルチキャスト配信システムの基本的な処理内容)
クライアントのエリア間移動に関する処理内容を説明する前に、その前提となる本マルチキャスト配信システムの基本的な処理内容を図6〜図14を用いて説明する。
図6は、クライアントによるコンテンツの配信要求から、コンテンツのマルチキャスト配信開始までのシーケンスを示す図である。
本実施の形態におけるマルチキャスト配信システムにおける処理シーケンスは、コンテンツ配信エリアチェックの段階、コンテンツ配信ツリー作成の段階、及び、コンテンツ中継とマルチキャスト配信の段階の3つに大きく分けることができる。各段階におけるシーケンスについて図6を参照して説明する。なお、図6では2つのスプリッタ(SP1、SP2)を経由する例を示している。
(1) コンテンツ配信エリアチェックの段階
前述したように、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、配下のLAN(もしくはVLAN)に関するエリア情報(ネットワークプレフィクス)を管理している。配下のエリアのクライアントが、あるコンテンツの配信要求を発信すると(ステップ1)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこの配信要求を受信する。この配信要求は上記コンテンツの識別情報(マルチキャストアドレス)とエリア情報とを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)は、次に、クライアントから配信要求されたコンテンツの属性を要求するため、コンテンツ属性要求部13からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対して、コンテンツ属性要求メッセージを発信する(ステップ2)。なお、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)には、アドレスマッピングサーバ(AMS)のアドレスおよびポート番号等がコンフィグファイル等に予め設定してあるものとする。前記コンテンツ属性要求メッセージには、マルチキャストアドレスとコンテンツ配信先のエリア情報(ネットワークプレフィクス、すなわちネットワークアドレス等)が含まれる。
アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、前記コンテンツ属性要求メッセージを受信すると、そのメッセージの内容を制御部35へ通知する。アドレスマッピングサーバ(AMS)の制御部35は、アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性管理データベース33を参照し、要求されたコンテンツに対する配信可能エリア情報と、前記メッセージに含まれる配信先エリア情報とを照合する。この照合の結果、クライアントの存在するエリアに対してコンテンツ配信が可能であるならば、アドレスマッピングサーバ(AMS)は、コンテンツ属性送信部32から、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対してコンテンツ属性を通知する(ステップ3)。コンテンツ属性は、要求に係るコンテンツを配信するコンテンツ配信元サーバ(CDS)のアドレスを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ属性要求部13は、前記コンテンツ属性を受信すると、制御部15に通知し、制御部15は、配信先エリアとマルチキャストアドレスのペアをセション情報として管理する。そして、ストリーム配信要求部14から、コンテンツ配信元サーバ(CDS)のアドレスに向けてコンテンツ配信要求メッセージを発信する(ステップ4)。このコンテンツ配信要求メッセージには、前記CDSのアドレス、要求するコンテンツに対応するマルチキャストアドレス、要求元MCGのアドレスが含まれる。
(2)コンテンツ配信ツリー作成の段階
本実施の形態では、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)とコンテンツ配信元サーバ(CDS)間の通信経路途中に中継装置となるスプリッタ(SP)が存在する。図6に示した例では、SP1とSP2の2つのスプリッタ(SP)となるノードが存在し、SP1がMCGに近く、SP2はSP1とCDSの間に存在する。このとき、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)からコンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信されたコンテンツ配信要求メッセージは、まずスプリッタ(SP1)のコンテンツ要求受信部21により受信される。スプリッタ(SP1)のコンテンツ要求受信部21は、前記コンテンツ配信要求メッセージを受信すると、そのメッセージを制御部25へ通知する。スプリッタ(SP1)の制御部25は、この要求メッセージを以下のように処理する。
(2.1.1) 発信元MCGのアドレスと、要求するコンテンツの識別情報(マルチキャストアドレス)とのペアをセション情報(配信先テーブルともいう)として記憶装置に保持する。
(2.1.2)続いて、前記コンテンツ配信要求メッセージの要求元のアドレスを、発信元MCGのアドレスではなく、自身(SP1)のアドレスに変更する。そして、書き換えたコンテンツ配信要求メッセージを、ストリーム配信要求部23からコンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信する(ステップ5)。
このコンテンツ配信要求メッセージは、スプリッタ(SP2)を中継してコンテンツ配信サーバ(CDS)に向かっていくように予めルーティングの設定がなされている。従って、このコンテンツ配信要求メッセージは、スプリッタ(SP2)のコンテンツ要求受信部21により受信される。スプリッタ(SP2)のコンテンツ要求受信部21は、前記コンテンツ要求メッセージを受信すると、制御部25へ通知する。スプリッタ(SP2)の制御部25は、この要求メッセージを以下のように処理する。
(2.2.1) 発信元SP1のアドレスと、要求するコンテンツの識別情報とのペアをセション情報として記憶装置に保持する。
(2.2.2)続いて、前記コンテンツ配信要求メッセージの要求元アドレスを、発信元SP1のアドレスではなく、自身(SP2)のアドレスに変更する。それから、書き換えたコンテンツ要求メッセージを、コンテンツ配信サーバ(CDS)に向けて発信する(ステップ6)。
本実施の形態では、このコンテンツ配信要求メッセージは、その他のSPにおいて中継されずに、コンテンツ配信サーバ(CDS)に向かっていき、コンテンツ配信サーバ(CDS)が、この配信要求メッセージを受信する。コンテンツ配信サーバ(CDS)は、発信元SP2のアドレスと、要求されたコンテンツのマルチキャストアドレスとのペアをセション情報として記憶装置に保持する。
(3) コンテンツ中継とマルチキャスト配信の段階
コンテンツ配信サーバ(CDS)は、保持しているセション情報をもとに、要求されたコンテンツを配信する(ステップ7)。上記過程で、要求されたコンテンツ配信先としてSP2が登録されているため、当該コンテンツをユニキャストでスプリッタ(SP2)に対してストリーム配信する。
SP2のストリーム受信部24は、コンテンツ配信サーバ(CDS)から受信したコンテンツを、制御部25において管理しているセション情報をもとに配信する。ここではスプリッタ(SP1)に対するセション情報が管理されているため、ストリーム配信部22から、スプリッタ(SP1)に対してコンテンツをストリーム配信する(ステップ8)。
スプリッタ(SP1)のストリーム受信部24は、スプリッタ(SP2)から受信したコンテンツストリームを、制御部25において管理しているセション情報をもとに配信する。ここではマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対するセション情報が管理されているため、ストリーム配信部22から、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)に対してコンテンツをストリーム配信する(ステップ9)。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のストリーム受信部12は、スプリッタ(SP1)から受信したコンテンツストリームを、制御部15において管理しているセション情報をもとに配信する。ここでは、前記クライアントが存在するエリアに対するセションが管理されているため、ストリーム配信部11から、当該エリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信する(ステップ10)。
(具体例)
次に、図7に示すネットワーク構成を用いて、本発明の実施例をより具体的に説明する。図7では、2つのマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1、MCG2)、2つのコンテンツ配信サーバ(CDS1、CDS2)を有する構成を示している。
図7に示すマルチキャスト配信システムでは、ネットワークを構成する各装置がIPv6を用いて通信するものとし、図7に示すとおりのIPv6アドレスが付与されているものとする。
クライアントの無線アクセス可能なエリアとして、プレフィクス2001:0:0:1::/64に対応するエリア1と、2001:0:0:2::/64に対応するエリア2の2つのネットワークエリアが存在する。エリア1がMCG1の配下にあり、エリア2がMCG2の配下にあるものとする。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のアクセスポイント側インタフェースアドレスは2001:0:0:1::2であり、ユニキャスト網側(インターネット側)インタフェースアドレスは2001:0:1:1::2である。一方、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、アクセスポイント側インタフェースアドレスが2001:0:0:2::2であり、ユニキャスト網側(インターネット側)インタフェースアドレスが2001:0:1:2::2である。
2つのコンテンツ配信サーバ(CDS1、CDS2)のうちのコンテンツ配信サーバ(CDS1)のアドレスは2001:0:4:1::2であり、コンテンツ配信サーバ(CDS2)のアドレスは2001:0:5:1::2である。
また、アドレスマッピングサーバ(AMS)のアドレスは2001:9:9:9::2であり、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)及びマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、AMSが2001:9:9:9::2に存在することをコンフィグファイルより読み取り、認知しているものとする。
アドレスマッピングサーバ(AMS)は図8に示すコンテンツ属性情報をデータベースに保持している。このコンテンツ属性情報は、コンテンツ配信サーバ(CDS1)がマルチキャストアドレスff08::1:1とff08::1:2に対応する2本のコンテンツを配信し、マルチキャストアドレスff08::1:1のコンテンツは、プレフィクス2001:0:0:1::/64のネットワークエリアへの配信のみが許可され、マルチキャストアドレスff08::1:2のコンテンツは、プレフィクス2001:0:0:1::/64及びプレフィクス2001:0:0:2::/64のどちらのネットワークにも配信が許可されていることを示している。また、コンテンツ配信サーバ(CDS2)はマルチキャストアドレスff08::2:1のコンテンツを配信し、マルチキャストアドレスff08::2:1のコンテンツはプレフィクス2001:0:0:2::/64のネットワークのみに配信可能であることを示している。
次に図7の構成におけるコンテンツ要求開始からマルチキャスト配信開始までの動作について説明する。
まず、クライアント1が、マルチキャストアドレスff08::1:1に対応するコンテンツを要求するための要求メッセージ(IGMP/MLD Report等、Joinメッセージともいう)をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)に対して送信する。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこの要求メッセージを受信すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)は、要求されたマルチキャストチャネルの属性を取得するため、コンテンツ要求部からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを発信する。
図9にコンテンツ属性要求メッセージの内容の一例を示す。図9に示すように、コンテンツ属性要求メッセージは、配信先のネットワークプレフィクス(この場合は、2001:0:0:1::/64)とマルチキャストアドレスを含む。これを受信したアドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、これをAMSの制御部35へ通知する。制御部35は図8に示したコンテンツ属性情報を参照し、要求されたマルチキャストアドレスのコンテンツが、要求元のネットワークエリア1に配信可能であるか否かを判定する。
本実施例の場合、図8に示すように、マルチキャストアドレスff08::1:1に対応するコンテンツは2001:0:0:1::/64のネットワークエリアで受信可能であり、そのコンテンツはコンテンツ配信サーバ(CDS1)から送信されるので、アドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性送信部32は、図10に示す内容のコンテンツ属性をマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)へ送信する。図10に示すように、コンテンツ属性は、要求されたマルチキャストアドレスとそのマルチキャストアドレスに対応するコンテンツを送信する配信元サーバのアドレスを含む。
続いて、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のストリーム配信要求部14は、前記コンテンツ属性を用いて、コンテンツ配信サーバ(CDS1)(2001:0:4:1::2)に向けて、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)のコンテンツのストリームを要求するストリーム配信要求メッセージを発信する。図11にストリーム配信要求メッセージの内容例を示す。図11に示すように、ストリーム配信要求メッセージには、マルチキャストアドレスと配信元サーバのアドレスを含む。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)とコンテンツ配信サーバ(CDS1)間の経路にはスプリッタ(SP2)とスプリッタ(SP1)が存在し、まずスプリッタ(SP2)が前記ストリーム配信要求メッセージを受信する。スプリッタ(SP2)は、このメッセージを受信すると、SP2の制御部25において、マルチキャストアドレスと要求発信元のマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)のアドレスとを有するセション情報を保持し、上流(CDS1)に向けて、要求元アドレスをスプリッタ(SP2)としたストリーム配信要求メッセージを発信する。
また、スプリッタ(SP1)とコンテンツ配信サーバ(CDS1)間の経路にはスプリッタ(SP1)が存在するため、当該メッセージをスプリッタ(SP1)が受信する。スプリッタ(SP1)は、SP1の制御部25において、マルチキャストアドレスと要求発信元のスプリッタ(SP2)のアドレスとを有するセション情報を保持し、上流(CDS1)に向けて、要求元アドレスをSP2としたストリーム配信要求メッセージを発信する。コンテンツ配信サーバ(CDS1)は、スプリッタ(SP1)からストリーム配信要求メッセージを受信すると、SP1に対するストリーム配信セションを確立する。これにより、コンテンツ配信サーバ(CDS1)からスプリッタ(SP1)へ、スプリッタ(SP1)からスプリッタ(SP2)へ、スプリッタ(SP2)からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)へ、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)からクライアント1へ配信するツリーが構築されたことになる。なお、“ツリーが構築された”とは、上記の各ノードにおいて特定のコンテンツ(マルチキャストアドレス)に対応したセッション情報が保持された状態のことをいう。
この後、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツがコンテンツ配信サーバ(CDS1)からスプリッタ(SP1)に送信される。スプリッタ(SP1)はセッション情報を参照して当該コンテンツはスプリッタ(SP2)に送信するものであると判断してSP2に送信する。スプリッタ(SP2)もそれが保持するセッション情報を参照することにより、コンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)に送信し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG1)は、当該コンテンツをエリア1のクライアントにマルチキャスト配信する。
一方、プレフィクス2001:0:0:2::/64のエリア2に存在するクライアント2が、前記マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に対して要求すると、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)のコンテンツ受信クライアント検出部16がこのクライアントからの要求メッセージ(IGMP/MLD Report)を受信する。マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)は、要求されたコンテンツの属性を取得するため、コンテンツ属性要求部13からアドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージを発信する。このコンテンツ属性要求メッセージを受信したアドレスマッピングサーバ(AMS)のコンテンツ属性要求受信部31は、これをAMSの制御部35へ通知する。制御部35は、図8に示すコンテンツ属性情報を参照することにより、要求されたマルチキャストアドレス(ff08::1:1)のコンテンツが、要求元のプレフィクス(2001:0:0:2::/64)のエリア2に配信可能ではないと判定し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に対してコンテンツ属性を通知せず、エラーメッセージを通知する。この結果、当該コンテンツをマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG2)に配信するツリーは構築されず、クライアント2は要求したコンテンツの受信を拒否される結果となる。
以上の手順により、マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーは図12に示す経路として構築される。
図7の構成において、クライアント1およびクライアント2が共にマルチキャストアドレス(ff08::1:2)のコンテンツを要求した場合、図8のコンテンツ属性情報によれば、マルチキャストアドレス(ff08::1:2)のコンテンツはコンテンツ配信サーバ(CDS1)から両方のネットワークエリアに配信可能なので、図13に示すようなストリーム配信ツリーが構築される。また、クライアント1およびクライアント2が共にマルチキャスアドレス(ff08::2:1)のコンテンツを要求した場合、図8のコンテンツ属性情報によれば、マルチキャストアドレス(ff08::2:1)のコンテンツは、コンテンツ配信サーバ(CDS2)からエリア2に対してのみ配信可能なので、図14に示すストリーム配信ツリーが構築される。
(クライアントのエリア間移動に対する処理内容)
次に、マルチキャスト配信されているコンテンツを受信中のクライアントが、受信中のエリアから他のエリアに移動した際に、他のエリアで受信を継続する処理について説明する。
図15は、コンテンツ受信中のクライアントが移動してから、移動先でコンテンツ受信を継続するためのシーケンスの一例である。このクライアントは、マルチキャストを用いてコンテンツを受信中に、同一マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下のVLAN1のエリアからVLAN2のエリアに移動を行うものとする。
このシーケンスは、クライアント不在検出の段階、クライアント存在検出の段階、マルチキャスト配信先切り替え処理の段階の大きく3つの段階に分けることができる。各段階の処理について図15を参照しながら説明する。
(1)クライアント不在検出の段階
まず、クライアントは、図6に示したシーケンスを経て、VLAN1配下の無線アクセスエリアにおいて、あるコンテンツを受信中であるものとする(ステップ11)。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、上記のコンテンツを受信中のクライアントが存在しているかどうかをチェックするためのクエリーメッセージ(IGMP/MLD Query等)を、上記コンテンツの配信先エリアのクライアントを対象に定期的に配信する(ステップ12)。なお、クエリーメッセージは、特定のクライアントに対してではなく、エリア内の全クライアントに対して送られる。また、クエリーメッセージには、コンテンツに対応するマルチキャストアドレスが含まれる。
上記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントは、このクエリーメッセージに対してある時間内に応答を返すことがRFC1112やRFC2710において規定されているため、この応答があれば(ステップ13)、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、当該クライアントがVLAN1配下のエリア内に存在していると判断し、ある回数このメッセージを発信しても応答が無ければ、当該コンテンツを受信中のクライアントが不在であると判断する。なお、クエリーメッセージは、RFC1112やRFC2710において規定されているものに限らず、マルチキャストコンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるものであればよい。
クライアントが特定のマルチキャストアドレスのコンテンツを受信中の状態とは、そのマルチキャストアドレス宛のコンテンツが当該クライアントに届いたときにそれを受け取る状態のことである。一般に、クライアントにおいて特定のマルチキャストアドレスを指定して参加(Join)の処理を行えば、そのマルチキャストアドレス宛のコンテンツが届けばそれを取り込むように設定がなされ、参加の後、離脱(Leave)の処理を行えば、そのマルチキャストアドレス宛のコンテンツが届いてもそれを破棄するよう設定がなされる。
クエリーメッセージに対して応答がなければ(ステップ14、15の場合)、VLAN1で上記コンテンツを受信するクライアントが存在しないことが判明するので、クライアント検出部16は、制御部15にクライアントが不在であることを通知し(ステップ16)、ストリーム配信部11はVLAN1のエリアへのマルチキャスト配信を停止する(ステップ17)。停止は、例えば、セッション情報における配信先エリア情報を別の値に変えることにより行うことができる。
(2)クライアント存在検出の段階
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、前記の段階において、コンテンツ受信中クライアントが、VLAN1下の無線アクセスエリアから不在になったことを検知すると、配下のその他のVLAN下の無線アクセスエリア(VLAN2のエリア)に対して、上記コンテンツを受信中クライアントが存在しているかどうかをチェックするためのクエリーメッセージ(IGMP/MLD Query等)を、ある一定間隔で配信する(ステップ18、19)。
VLAN2下において、クエリーメッセージに対する応答があったときは(ステップ20)、コンテンツ受信クライアント検出部16は、当該エリア(VLAN)においてコンテンツ受信中クライアントが存在することを検知する。
(3)マルチキャスト配信先切り替え処理の段階
VLAN2下において、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)のコンテンツ受信クライアント検出部16がコンテンツ受信中クライアントが存在することを検知した場合、コンテンツ受信クライアント検出部16からエリア情報とマルチキャストアドレスがMCGの制御部15に通知され(ステップ21),制御部15はセション情報を更新する。すなわち、配信先エリアとマルチキャスアドレスのペアからなるセッション情報における配信先エリアをVLAN2のエリアに更新する。この更新されたセション情報に基づいて、MCGのストリーム配信部11は、VLAN2のエリアに当該コンテンツの配信を行う(ステップ22、23)。
なお、VLAN2のエリアへのコンテンツ配信が許可されているか否かを確認するために、アドレスマッピングサーバ(AMS)に問い合わせ、許可されている場合にのみ、VLAN2のエリアへのコンテンツ配信を行うようにしてもよい。
また、あるエリアにおいて特定のコンテンツを受信するクライアントが存在しないことが確認されてから、他のエリアにクエリーメッセージを送信するという上記の処理に代え、あるエリアにおいて特定のコンテンツを受信するクライアントが存在するしないにかかわらず他のエリアに対してクエリーメッセージを送信する処理としてもよい。この場合、あるエリアにおいて特定のコンテンツを受信するクライアントが複数存在するときに、その中の一部が他のエリアに移動した場合にも対応できる。
(具体例)
次に、図16に示すネットワーク構成を例にとって処理の具体例を説明する。本ネットワークでも図7の場合と同様に各装置がIPv6を用いて通信するものとし、図16に示すとおりのIPv6アドレスが付与されているものとする。
図16の構成において、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)配下に2つのVLAN(VLAN1とVLAN2)が存在し、それぞれのネットワークプレフィクスが2001:0:0:1::/64および2001:0:0:2::/64である。また、アドレスが2001:0:3:1::2であるコンテンツ配信サーバ(CDS)がマルチキャストアドレス(ff08::3:3)に対応するコンテンツを配信するものとする。また、アドレスマッピングサーバ(AMS)は、図17に示すコンテンツ属性情報を保持している。このコンテンツ属性情報は、コンテンツ配信サーバ(CDS)が提供するコンテンツはVLAN1およびVLAN2のどちらにも配信可能であることを示している。
図16において、コンテンツ配信サーバ(CDS)から送信されたコンテンツをVLAN1のエリア1で受信するクライアントはクライアントAのみであるとし、そのクライアントAが、エリア1でコンテンツを受信中に、VLAN2のエリア2へ移動するものとする。
クライアントAがVLAN1のエリア1でコンテンツを受信中であるとき、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、VLAN1においてマルチキャストアドレス(ff08::3:3)に対応するコンテンツを配信中であるため、当該コンテンツ受信中のクライアント群を対象に、クエリーメッセージを送信する。
クエリーメッセージの内容例を図18に示す。図18に示すように、クエリーメッセージは、対象のコンテンツに対応するマルチキャストアドレスとマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)がクライアントからの応答を受信するために待つ制限時間を含む。すなわち、ff08::3:3のマルチキャストアドレスに対応するコンテンツを受信中のクライアントは、制限時間内に応答を返さなければならないことが示されている。
ここで、図16に示すクライアントAが、VLAN1のエリア1からVLAN2のエリア2へ移動したとすると、このクエリーメッセージがエリア1で発信されてから、制限時間(図18の例では2秒)経過しても、クライアントAからの応答は無い。このとき、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、クエリーメッセージに対して制限時間内に応答が無い状況が数回続くと、VLAN1におけるマルチキャストアドレス(ff08::3:3)に対応するコンテンツを受信中のクライアントの不在を検知する。
マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ受信クライアント検出部16は、VLAN1においてマルチキャストアドレス(ff08::3:3)に対応するコンテンツを受信中のクライアントが不在になったことを検知すると、その他の管理下のVLAN(ここではVLAN2)において、当該コンテンツを受信中のクライアントを検出するため、図18に示したクエリーメッセージをエリア2に送信する。ここで、クライアントAはVLAN2に存在し、また、マルチキャストアドレス(ff08::3:3)のコンテンツを受信中の状態にあるため、前記クエリーメッセージを受信するとマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対して応答メッセージを返信する。MCG3のコンテンツ受信クライアント検出部16は、前記メッセージを受信することにより、VLAN2下にマルチキャストアドレス(ff08::3:3)に対応するコンテンツを受信するクライアントが存在することを検知する。
そして、この例では、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のコンテンツ属性要求部13は、移動先エリア(プレフィクス2001:0:0:2::/64)においてff08::3:3のコンテンツを配信するため、アドレスマッピングサーバ(AMS)に対してコンテンツ属性要求メッセージ(図19)を送信する。図17に示したように当該移動先エリアにおいて当該コンテンツ配信が可能であるため、アドレスマッピングサーバ(AMS)からマルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)に対してコンテンツ属性が返信され、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)は移動先エリアに対して配信可能であることを認識する。MCG3の制御部15はff08::3:3に対応するコンテンツの配信先VLAN2に関するセションを更新し、マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG3)のストリーム配信部11は、VLAN1におけるff08::3:3のコンテンツ配信を停止し、VLAN2のエリア2において当該コンテンツのストリーム配信を開始する。
上記のように本実施の形態で説明したマルチキャスト配信システムによれば、無線LANを用いてマルチキャストコンテンツ受信中のクライアントが、同一マルチキャスト制御ゲートウェイ(MCG)配下のVLAN(無線LANアクセスエリア)間を移動した際に、移動元VLANおよび移動先VLANにおいて、当該クライアントの移動を検知できる。また、この移動検知と同期して、当該クライアント以外に受信中クライアントが存在しなければ配信を停止し、移動先エリアにおいて、前記クライアントが受信していたコンテンツをマルチキャスト配信することが可能となる。この機能を有することにより、マルチキャストコンテンツ利用中のアプリケーション等から、再度配信要求(マルチキャストチャネル再Join等)を実行しなくても、マルチキャストコンテンツを受信しながらの端末の移動環境を提供できる。
本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
従来技術におけるマルチキャスト配信システムの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムを示す図である。 マルチキャスト制御ゲートウェイの機能ブロック図である。 スプリッタの機能ブロック図である。 アドレスマッピングサーバの機能ブロック図である。 クライアントによるコンテンツの配信要求から、コンテンツのマルチキャスト配信開始までのシーケンスを示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムを詳細に示す図である。 アドレスマッピングサーバが保持するコンテンツ属性情報の例である。 コンテンツ属性要求メッセージの内容の一例を示す図である。 アドレスマッピングサーバから送信されるコンテンツ属性メッセージの内容の一例を示す図である。 ストリーム配信要求メッセージの内容の一例を示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::1:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::1:2)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 マルチキャストアドレス(ff08::2:1)に対応するコンテンツのストリーム配信ツリーを示す図である。 コンテンツ受信中のクライアントが移動してから、移動先でコンテンツ受信を継続するためのシーケンスの一例である。 本発明の実施の形態におけるマルチキャスト配信システムを詳細に示す図である。 アドレスマッピングサーバが保持するコンテンツ属性情報の例を示す図である。 クエリーメッセージの内容例を示す図である。 コンテンツ属性要求メッセージの例を示す図である。
符号の説明
1、3 マルチキャスト対応ルータ
5 クライアント
AMS アドレスマッピングサーバ
CDS コンテンツ配信サーバ
SP スプリッタ
MCG マルチキャスト制御ゲートウェイ
11 ストリーム配信部
12 ストリーム受信部
13 ストリーム配信要求部
14 コンテンツ属性要求部
15 制御部
16 コンテンツ受信クライアント検出部
21 コンテンツ要求受信部
22 ストリーム配信部
23 ストリーム配信要求部
24 ストリーム受信部
25 制御部
31 コンテンツ属性要求受信部
32 コンテンツ属性送信部
33 コンテンツ属性管理データベース
34 属性操作用ユーザインタフェース部
35 制御部

Claims (7)

  1. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャスト制御方法であって、
    前記コンテンツ配信装置から送信されたコンテンツを受信する前記マルチキャスト制御装置が、当該コンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき前記第1のエリアに対して当該コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、
    前記応答メッセージの返信がない場合に、前記マルチキャスト制御装置は、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信し、当該クエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始するマルチキャスト制御方法。
  2. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおけるマルチキャスト制御方法であって、
    前記コンテンツ配信装置から送信されたコンテンツを受信する前記マルチキャスト制御装置が、当該コンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき前記第1のエリアに対して当該コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、
    前記マルチキャスト制御装置は更に、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信し、当該クエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始するマルチキャスト制御方法。
  3. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置であって、
    前記コンテンツ配信装置から受信するコンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第1のエリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信する手段と、
    前記応答メッセージの返信がない場合に、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段と、
    前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段と
    を有することを特徴とするマルチキャスト制御装置。
  4. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置であって、
    前記コンテンツ配信装置から受信するコンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第1のエリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、更に第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段と、
    前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段と
    を有することを特徴とするマルチキャスト制御装置。
  5. 前記マルチキャスト配信システムはコンテンツ属性情報管理装置を更に有し、当該コンテンツ属性情報管理装置は、コンテンツ毎に、少なくともコンテンツ識別情報及びコンテンツ配信可能エリア識別情報を対応付けて管理するデータベースを保持しており、
    前記マルチキャスト制御装置は、
    前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する前に、前記コンテンツ属性情報管理装置に対して前記コンテンツのコンテンツ識別情報と前記第2のエリアに対応するエリア識別情報とを前記コンテンツ属性情報管理装置に送信する手段と、
    前記コンテンツ属性情報管理装置から、前記第2のエリアへの前記コンテンツの配信が可能である旨を示すメッセージを受信した場合に、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段とを更に有する請求項3又は4に記載のマルチキャスト制御装置。
  6. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、
    前記コンテンツ配信装置から受信するコンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第1のエリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信する手段、
    前記応答メッセージの返信がない場合に、第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段、
    前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段、
    として機能させるプログラム。
  7. コンテンツの送信元となるコンテンツ配信装置と、コンテンツを複数エリアの各々にマルチキャスト配信する機能を持つマルチキャスト制御装置とが通信ネットワークに接続されて構成されたマルチキャスト配信システムにおいて使用されるマルチキャスト制御装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、
    前記コンテンツ配信装置から受信するコンテンツの識別情報と第1のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第1のエリアに対して、前記コンテンツをマルチキャスト配信しているときに、前記コンテンツを受信中の状態にあるクライアントに応答メッセージを返信させるための、前記コンテンツの識別情報を含むクエリーメッセージを前記第1のエリアに対して送信し、更に第2のエリアに前記クエリーメッセージを送信する手段、
    前記第2のエリアに送信したクエリーメッセージに対する応答メッセージを受信した場合に、前記コンテンツの識別情報と前記第2のエリアの識別情報とのペアをセッション情報として保持し、当該セッション情報に基づき、前記第2のエリアへの前記コンテンツのマルチキャスト配信を開始する手段
    として機能させるプログラム。
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