JP4549136B2 - 流体制御装置 - Google Patents

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本発明は流体の制御が必要とされる流体輸送配管に使用される流体制御装置に関するものである。さらに詳しくは、主として半導体製造装置内などへの設置および配管や配線接続が容易であり、流体に腐食性流体を使用しても腐食が起こる心配のない流体制御装置に関するものである。
従来、半導体製造工程の一工程として、フッ酸等の薬液を純水で希釈した洗浄水を用いてウェハ表面をエッチングする湿式エッチングが用いられている。これら湿式エッチングの洗浄水の濃度は高い精度をもって管理する必要があるとされている。近年では、洗浄水の濃度を、純水と薬液の流量比で管理する方法が主流となってきており、そのために、純水や薬液の流量を高い精度をもって管理する流体制御装置が適用されている。
流体制御装置としては、流体制御に必要な各部品が一体的に設けられた流体制御装置が提案されており、この流体制御装置に設けられた制御弁の駆動には、電気的な制御が容易にできる点と制御の応答性が良い点から電動モータなどを使用する電気駆動による制御方法が好適に使用されてきた。
各部品が一体的に設けられた電気駆動による流体制御装置として、図10に示されるような流体を移送する流体回路にインライン接続される流体制御モジュール201があった(例えば、特許文献1参照)。その構成は、化学的に不活性な流路を有するハウジング202と、流路に接続された調節可能な制御弁203と、流路に接続された圧力センサ204と、流路内に位置する絞り部205とを備え、制御弁203と圧力センサ204とがハウジング202内に収容され、さらに制御弁203の駆動を電気的に行なう電動モータを具備するドライバ206と、制御弁203及び圧力センサ204に電気的に接続されるコントローラ207がハウジング202内に収容されているものであった。その効果は、流体回路内で測定された圧力差と絞り部205の直径とから流路内の流量を測定し、測定した流量に基いて制御弁203をフィードバック制御で駆動することで、流路内の流量を高精度に決定することができるものであった。
特開2001−242940号公報
しかしながら、前記従来の流量制御モジュール201は、流体に腐食性流体を使用した場合、腐食性ガスが徐々に透過して流量制御モジュール201内に充満すると、コントローラ207やドライバ206を腐食してしまい、流量計測や流量制御の作動に影響したり、特にドライバ206が腐食すると電動モータが正常に働かなくなり正確な流量制御ができなくなったり、最悪の場合では部品が破損したりする恐れがあった。このとき、モジュールの故障原因がコントローラ207やドライバ206の腐食によるものであっても、各部品が一体となることを前提として設計された流量制御モジュール201は部品ごとに修理や交換するのは困難であるため、モジュール自体を交換することになり破損修理に対するコストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、流体に腐食性流体を使用しても各部品の腐食を防止でき、半導体製造装置内などへの設置および配管や配線接続が容易であり、流入する流体が脈動していても流量の制御が可能な、電気駆動による流体制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の流体制御装置の構成を図1、図2に基づいて説明すると、電気式駆動部11と流量制御部5からなる電動制御弁と、超音波を流体中に発信する超音波振動子18と該超音波振動子18から発信した超音波を受信し信号を流量計アンプ部9に出力する超音波振動子19を有する流量計センサ部4と、流量計センサ部4の信号によって流量を演算する流量計アンプ部9と、流量計アンプ部9で演算された流量値に基づいて電動制御弁の開度を調整しフィードバック制御するための制御部10とを具備し、少なくとも流量計アンプ部9と制御部10と電気式駆動部11とを具備する電装モジュール7が1つの第一のケーシング8内に設置され、少なくとも流量計センサ部4と流量制御部5とを具備するバルブモジュール1が、流体流入口3と流体流出口6を有する1つの第二のケーシング2内に配置されて、電装モジュール7とバルブモジュール1とが空間層12を介して連結され、第一のケーシング8には、外部からの空気が供給される給気口であって空間層12と連通する給気口35が備えられ、該給気口を介して空間層には外部からの空気が供給され、空間層には、外部に連通する排出口であって給気口を介して供給される空気を空間層から外部に排出する排出口49が備えられることを第1の特徴とする。
また、電気式駆動部11は、上部ボンネット37と下部ボンネット36に内包されたモータ部38とを具備し、流量制御部5は、モータ部38の軸に連結されたステム47により上下動される弁体22を有するダイヤフラム21ならびに、ダイヤフラム21によって電気式駆動部11から隔離された弁室23に各々連通する入口流路24及び出口流路25を有する弁本体20とを具備し、ダイヤフラム21の非接液側空間41と連通する吸気孔であって給気口35と連通して外部からの空気が供給される吸気孔42と、ダイヤフラム21の非接液側空間41と連通する排気孔であって空間層12と連通して該外部からの空気を空間層12へ供給する排気孔43とが下部ボンネット36に設けられたことを第2の特徴とする。
また、バルブモジュール1の第二のケーシング2の流体流入口3の内部または外部に圧力調整弁112が設けられたことを第3の特徴とする。
また、圧力調整弁112が、
下部中央に底部まで開放して設けられた第二の空隙122と、第二の空隙122に連通する入口流路124と、上部に上面が開放して設けられ第二の空隙122の径よりも大きい径を有する第一の空隙123と、第一の空隙123に連通する出口流路125と、第一の空隙123と第二の空隙122とを連通し第一の空隙123の径よりも小さい径を有する連通孔126とを有し、第二の空隙122の上面が弁座127とされた本体114と、
側面あるいは上面に設けられた給気孔130と排出孔131とに連通した円筒状の空隙128を内部に有し、下端内周面に段差部129が設けられたボンネット115と、
ボンネット115の段差部129に嵌挿され中央部に貫通孔132を有するバネ受け116と、
下端部にバネ受け116の貫通孔132よりも小径の第一接合部137を有し、上部に鍔部135が設けられボンネット115の空隙128内部に上下動可能に嵌挿されたピストン117と、
ピストン117の鍔部135下端面とバネ受け116の上端面で挟持支承されているバネ118と、
周縁部が本体114とバネ受け116との間で挟持固定され、本体114の第一の空隙123に蓋する形で第一の弁室144を形成する中央部が肉厚とされた第一ダイヤフラム140と、上面中央にピストン117の第一接合部137にバネ受け116の貫通孔132を貫通して接合固定される第二接合部142と、下面中央に本体114の連通孔126と貫通して設けられた第三接合部143とを有する第一弁機構体119と、
本体114の第二の空隙122内部に位置し本体114の連通孔126よりも大径に設けられた弁体145と、弁体145上端面に突出して設けられ第一弁機構体119の第三接合部143と接合固定される第四接合部147と、弁体145下端面より突出して設けられたロッド148と、ロッド148下端面より径方向に延出して設けられた第二ダイヤフラム150とを有する第二弁機構体120と、
本体114の下方に位置し第二弁機構体120の第二ダイヤフラム150周縁部を本体114との間で挟持固定する環状突出部152を上部中央に有し、環状突出部152の上端部に切欠凹部153が設けられると共に切欠凹部153に連通する呼吸孔154が設けられているベースプレート121とを具備し、
ピストン117の上下動に伴って第二弁機構体120の弁体145と本体114の弁座127とによって形成される流体制御部155の開口面積が変化するように配置されたことを第4の特徴とする。
また、流量計センサ部4は、流体流入口3に連通する入口流路13と、入口流路13から垂設された第一立上り流路14と、第一立上り流路14に連通し入口流路13の軸線に略平行に設けられた直線流路15と、直線流路15から垂設された第二立上り流路16と、第二立上り流路16に連通し入口流路13の軸線に略平行に設けられ流量制御部5の入口流路24に連通する出口流路17とが連続して設けられ、第一、第二立上り流路14、16の側壁の直線流路15の軸線と交わる位置に、超音波振動子18、19が互いに対向して配置された流量計センサ部4であり、
流量計アンプ部9は、超音波振動子18、19がケーブルを介して接続される流量計アンプ部9であり、
前記流量センサ部4と前記流量計アンプ部9とが流量計測器を構成し、
前記流量計測器が、超音波振動子18、19の送受信を交互に切り替えて超音波振動子18、19間の超音波伝搬時間差を測定することにより直線流路15を流れる流体の流量を演算するように構成された超音波流量計であることを第5の特徴とする。
また、流量計センサ部156は、流体流入口3に連通する入口流路159と、入口流路159内に垂設されたカルマン渦を発生させる渦発生体160と、出口流路161とを備える直線流路162とが連続して設けられ、直線流路162の渦発生体160の下流側の側壁に、超音波振動子163、164が流路軸線方向に直交する位置に互いに対向して配置された流量計センサ部156であり、
流量計アンプ部165が、超音波振動子163、164がケーブルを介して接続される流量計アンプ部165であり、
前記流量計センサ部156と前記流量計アンプ部165とが流量計測器を構成し、
前記流量計測器が、渦発生体の下流に発生するカルマン渦の発生周波数を超音波振動子163が送信した信号と超音波振動子164が受信した信号との位相差によって流量を演算するように構成された超音波式渦流量計であることを第6の特徴とする。
さらに、電動制御弁が、電動式ピンチバルブであることを第7の特徴とする。また、電動式ピンチバルブの管体の材質がEPDM、フッ素ゴム、シリコンゴム、またはこれらの複合体からなることを第8の特徴とし、電動式ピンチバルブの管体がポリテトラフルオロエチレンとシリコンゴムとの複合体からなることを第9の特徴とする。
本発明において流体制御装置は電装モジュール7の1つのケーシング内に流量計アンプ部9と制御部10と電気式駆動部11とが設けられた構成であるが、電装モジュール7の1つのケーシング内に流量計センサ部4と流量制御部5が設けられた構成でも良く、電装モジュール7に流量計アンプ部9と制御部10と電気式駆動部11が設けられ、隔壁によって電装モジュール7から隔離されたバルブモジュール1に流量計センサ部4と流量制御部5が設けられた構成でも良い。特に電装モジュール7とバルブモジュール1とが設けられた構成のものは、ケーシングによる隔壁が形成されることにより、流体に腐食性流体を使用した場合にバルブモジュールから電装モジュールへの腐食性ガスの透過を抑えることができる。
また、電装モジュール7とバルブモジュール1とが空間層12を介して連結された構造でも良く、電装モジュール7とバルブモジュール1とが空間層12を介して連結された構造であれば、空間層12内を空気が流れて排出されることで、バルブモジュール1から透過した腐食性ガスが電装モジュール7内に入ることなく外部へ排出されて電装モジュール7内の各部品の腐食を効果的に防止することができるため好適である。
また、本発明の電気式駆動部11と流量制御部5からなる電動制御弁は、電気式駆動部11からの動力伝達により流量制御部5で流量を制御できる構成であれば特に限定されるものではない。特に本発明の電動制御弁のような、電気式駆動部11の下部ボンネット36に非接液側空間41に連通する吸気孔42および排気孔43が設けられている構成のものが好ましい。これは腐食性ガスがダイヤフラム21を透過しても空気の流れによって排気孔43から排出され、電気式駆動部11の腐食を防止することができるため好適である。
なお、電気式駆動部11の非接液側空間41は、下部ボンネット36の下部の空間とダイヤフラム21とで形成されているが、二重に設けられたダイヤフラム間に非接液側空間を設けた構造でも良い。また、電気式駆動部11の上部ボンネット37にはモータ部38に空気を供給するための貫通孔やスリットを設けても良く、流体制御装置の構成によっては上部ボンネット37を設けない構成であっても良い。
また、本発明の電動制御弁は電動式ピンチバルブでも良い。この場合、スラリーなどの流路に固着しやすい流体を用いても、スラリーが固まって詰まることなく正確な流量制御ができるため好適である。なお、ピンチバルブの管体88の材質は、流体輸送に好適な弾性体であればEPDM、シリコンゴム、フッ素ゴム及びこれらの複合体などでも良く、特に限定されるものではない。
また、給気口35から供給される圧縮された雰囲気中または腐食性でない外部からの空気または不活性ガス(以下、空気と記す)は、電装モジュール7や空間層12内に連通させて圧縮空気が供給されることが好ましい。これは電装モジュール7や空間層12内に圧縮空気を供給し常に排出されることで、バルブモジュール1から透過した腐食性ガスは電装モジュール7内に留まることなく外部へ排出されるため好適である。また、電気式駆動部11の吸気孔42に直接連通させて非接液側空間41に圧縮空気を供給し、排気孔43から電装モジュール7や空間層12内に圧縮空気を供給することがより好ましい。これは肉厚の薄いダイヤフラム21の薄膜部30から腐食性ガスが透過した場合、非接液側空間41の空気を効率よく常に排出させることができ電気式駆動部11の腐食を効果的に防止できるため好適である。
本発明において圧力調整弁112は、流入する流体の圧力を一定圧に調整して流出させるものであれば特に限定されるものではないが、本発明の圧力調整弁の構成を有しているものが好ましい。これはコンパクトな構造であり、かつ流入した流体が脈動していても安定した流体圧力調整が得られるとともに、圧力調整弁112の部品のうち腐食の可能性があるバネ118が設置されているボンネット115の空隙128内部に圧縮空気が常時供給され、排出孔131から常に排出されているため、流体に腐食性流体を使用して空隙128内部に腐食性ガスが透過したとしても、給気孔130から排出孔131への空気の流れに乗って排出されていくことになり、空隙128内部にたまりにくいので、バネ118に腐食防止用のコーティングなどを行わなくても腐食を防止できるため好適である。なお、圧力調整弁112の設置位置は、流体流入口3の内部すなわちケーシング2の壁の下流側に設けても良く、流体流入口3の外部すなわちケーシング2の壁の上流側に設けてもかまわない。
また、本発明の流量計センサ部4と流量計アンプ部9で構成される流量計測器は、計測した流量を電気信号に変換して制御部10に出力されるものなら特に限定されないが、超音波流量計、超音波式渦流量計であることが好ましく、特に本発明の超音波流量計、超音波式渦流量計の構成を有しているものがより好ましい。本発明の超音波流量計の場合、微小流量に対して精度良く流量測定ができるため、微小流量の流体制御に好適である。また本発明の超音波式渦流量計の場合、大流量に対して精度良く流量測定ができるため、大流量の流体制御に好適である。このように、流体の流量に応じて超音波流量計と超音波式渦流量計を使い分けることで精度の良い流体制御を行うことができる。
また、本発明のケーシング2、8、流体流入口3、超音波振動子18、19を除いた流量計センサ部4、流量制御部5の各部品、流体流出口6、電気式駆動部11の各ボンネット36、37、圧力調整弁112の各部品の材質は、樹脂製であれば塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどいずれでも良いが、特に流体に腐食性流体を用いる場合はポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと記す)、ポリビニリデンフルオロライド(以下、PVDFと記す)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(以下、PFAと記す)などのフッ素樹脂であることが好ましく、フッ素樹脂製であれば腐食性ガスが透過しても各部品の腐食の心配がない。
また、本発明のバルブモジュール1または電装モジュール7は、流体流入口3、流量計センサ部4、流量制御部5、流体流出口6が設置されているが、腐食の恐れのない構成のものであれば圧力調整弁、開閉弁、温度計など他の配管部材を設けてもかまわない。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)電装モジュールに空気を充填し排出させることにより、流体に腐食性流体を使用した場合に腐食性ガスが透過したとしても常に該空気と一緒に排出されるため、電装モジュールの各部品の腐食を防止することができる。
(2)電気式駆動部の非接液側空間に前記空気を充填し排出させることにより、流体に腐食性流体を使用した場合に腐食性ガスがダイヤフラムを透過したとしても常に前記空気と一緒に排出されるため、電気式駆動部のモータ部の腐食を防止することができる。
(3)電装モジュールとバルブモジュールとの各ケーシングの隔壁が形成されることにより、流体に腐食性流体を使用した場合にバルブモジュールから電装モジュールへの腐食性ガスの透過を抑えることができる。
(4)電装モジュールとバルブモジュールとが空間層を介して連結されたことにより、バルブモジュールを透過した腐食性ガスが空間層から外部へ排出されるので電装モジュール内へ入ることがなく電装モジュール内の部品の腐食を防止できる。
(5)電気式駆動部の操作により流量制御部は開閉弁として使用することができるため、別途流体遮断用のバルブを接続する必要がなく、流量制御装置自体をコンパクトに形成することができる。
(6)流体流入口の内部または外部に圧力制御弁を設置することにより、流入した流体が脈動しているときでも安定した流量制御が可能である。
(7)流体制御を行なう各部品が、一体的に設けられているため、半導体製造装置内などへの設置および配管や配線接続が容易で短時間に行なうことができるとともに、脱着が容易である。
(8)本発明の構成の超音波流量計を用いることにより、微小流量の流体が流れているときに正確で安定した流体制御を行なうことができる。
(9)本発明の構成の超音波式渦流量計を用いることにより、大きな流量の流体が流れているときに正確で安定した流体制御を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施形態を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明の第一の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。図2は図1の電動制御弁の要部拡大図である。図3は本発明の第二の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。図4は本発明の第三の実施形態を示す電動制御弁の要部拡大縦断面図である。図5は本発明の第四の実施形態を示す電動制御弁の要部拡大縦断面図である。図6は本発明の第五の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。図7は図6の圧力調整弁の要部拡大図である。図8は本発明の第六の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。図9は図8のA−A断面図である。
以下、図1、図2に基づいて本発明の第一の実施形態である流体制御装置について説明する。
1はバルブモジュールであり、バルブケーシング2と、流体流入口3と、流量計センサ部4と、流量制御部5と、流体流出口6とから形成されている。7は電装モジュールであり、電装ケーシング8と、流量計アンプ部9と、制御部10と、電気式駆動部11とから形成されている。バルブモジュール1と電装モジュール7とは空間層12を介して連結され、一体的に形成されている。その各々の構成は以下の通りである。
2はPVDF製のバルブケーシングである。バルブケーシング2内には、バルブケーシング2の底面に流量計センサ部4と、流量制御部5とがボルト、ナット(図示せず)にて固定されており、流体流入口3、流量計センサ部4、流量制御部5、流体流出口6の順で連続して接続された状態で設置されている。なお、流量計センサ部4と、流量制御部5とは順を逆にしてもかまわなく、さらに流量計センサ部4と流量制御部5とは一体に設けても良い。
3はPTFE製の流体流入口である。流体流入口3は後記流量計センサ部4の入口流路13に連通している。
4は流体の流量を計測する流量計センサ部である。流量計センサ部4は、入口流路13と、入口流路13から垂設された第一立上り流路14と、第一立上り流路14に連通し入口流路13の軸線に略平行に設けられた直線流路15と、直線流路15から垂設された第二立上り流路16と、第二立上り流路16に連通し入口流路13の軸線に略平行に設けられた出口流路17とを有し、第一、第二立上り流路14、16の側壁の直線流路15の軸線と交わる位置に、超音波振動子18、19が互いに対向して配置されている。超音波振動子18、19はフッ素樹脂で覆われており、該振動子18、19から伸びた配線は後記流量計アンプ部9に繋がっている。なお、流量計センサ部4の超音波振動子18、19以外はPFA製である。
5は後記電気式駆動部11からの伝達により弁開度が可変される流量制御部である。流量制御部5は弁本体20と、ダイヤフラム21と、弁体22とで形成される。
20はPTFE製の弁本体であり、上部に略すり鉢形状の弁室23が設けられており、弁室23に各々連通するように入口流路24および出口流路25が設けられ、弁室23の底面には後記弁体22の圧接によって流路を遮断する弁座26が形成され、底部中央には後記弁体22が上下動することにより流量を制御する開口部27が形成されている。入口流路24は前記流量計センサ部4の出口流路17に連通し、出口流路25は後記流体流出口6に連通している。また、弁本体20の上面には後記ダイヤフラム21の環状シール部31が嵌合される環状突出部28が設けられている。
21はPTFE製のダイヤフラムであり、中央に鍔状に設けられた肉厚部29と肉厚部29の外周面から径方向に延出して設けられた円形状の薄膜部30及び薄膜部30の外周縁部には軸線方向に断面L字状の環状シール部31が設けられており、環状シール部31は前記弁本体20の環状突出部28に嵌合される。肉厚部29の下方には後記弁体22に螺着される接合部32が設けられており、肉厚部29上方には後記モータ部38の軸に連結されたステム47と螺着される取付部33が設けられている。
22はPTFE製の弁体であり、前記ダイヤフラム21の接合部32に螺着されている。また、弁体22は下方に向かって縮径するテーパ部34が設けられている。
6はPTFE製の流体流出口である。
8はPVDF製の電装ケーシングである。電装ケーシング8内に流量計アンプ部9と、制御部10と、電気式駆動部11とが設置されている。また、電装ケーシング8は電空変換器などにより外部から空気が供給される給気口35が設けられている。
9は流量計アンプ部である。流量計アンプ部9は前記流量計センサ部4から出力された信号から流量を演算する演算部を有している。演算部には、送信側の超音波振動子18に一定周期の超音波振動を出力する発信回路と、受信側の超音波振動子19からの超音波振動を受信する受信回路と、各超音波振動の伝搬時間を比較する比較回路と、比較回路から出力された伝搬時間差から流量を演算する演算回路とを備えている。
10は制御部である。制御部10は流量計アンプ部9から出力された流量に対して、設定された流量になるようにフィードバック制御して、後記電気式駆動部11を制御する制御回路を有している。また制御部10に外部から電源が供給されている。
11は弁体22を上下動させる電気式駆動部である。電気式駆動部11は下部ボンネット36、上部ボンネット37で形成され、モータ部38及びギア等が設けられている。
36はPVDF製の下部ボンネットであり、上方に開口された凹部39が設けられ、凹部39底部中央には貫通孔40が設けられている。下部ボンネット36の下部には前記ダイヤフラム21とで形成される非接液側空間41が設けられ、側面には非接液側空間41内部に圧縮された空気を供給するために非接液側空間41と外部とを連通する吸気孔42および排気孔43が設けられている。吸気孔42は前記電装モジュール7の電装ケーシング8の給気口35とチューブを介して連通され、排気孔43は後記空間層12内に連通されている。また、下部ボンネット36の下面にはダイヤフラム21の環状シール部31が嵌合される嵌合部44が設けられ、前記弁本体20と下部ボンネット36により前記ダイヤフラム21が挟持固定されている。
37はPVDF製の上部ボンネットであり、下方に開口された凹部45が設けられ、下部ボンネット36と上部ボンネット37を接合して両凹部39、45により格納部46が形成され後記モータ部38が設置されている。
38は格納部46に設置されたモータ部である。モータ部38はステッピングモーターを有し、モータ部38下部にはモータの軸に連結されたステム47が設けられている。ステム47は前記下部ボンネット36の貫通孔40に位置し、ステム47の下部には前記ダイヤフラム21の取付部33と螺合される接続部48が設けられている。
流体制御部5の弁本体20と、電気式駆動部11の下部ボンネット36と上部ボンネット37とは、ボルト・ナット(図示せず)によって接合され、電動制御弁を形成している。
12はバルブモジュール1のバルブケーシング2と電装モジュール7の電装ケーシング8間に形成された空間層である。空間層12は外部に連通する排出口49が設けられており、電気式駆動部11の排気孔43からの圧縮された空気が供給され、排出口49から排気されるように形成されている。
次に、本発明の第一の実施形態である流体制御装置の作動について説明する。
バルブモジュール1の流体流入口3から流入した流体は、まず流量計センサ部4に流入する。流量計センサ部4に流入した流体は、直線流路15で流量が計測される。流体の流れに対して上流側に位置する超音波振動子18から下流側に位置する超音波振動子19に向かって超音波振動を伝搬させる。超音波振動子19で受信された超音波振動は電気信号に変換され、流量計アンプ部9の演算部へ出力される。超音波振動が上流側の超音波振動子18から下流側の超音波振動子19へ伝搬して受信されると、瞬時に演算部内で送受信が切換えられて、下流側に位置する超音波振動子19から上流側に位置する超音波振動子18に向かって超音波振動を伝搬させる。超音波振動子18で受信された超音波振動は、電気信号に変換され、流量計アンプ部9の演算部へ出力される。このとき、超音波振動は直線流路15内の流体の流れに逆らって伝搬していくので、上流側から下流側へ超音波振動を伝搬させるときに比べて流体中での超音波振動の伝搬速度が遅れ、伝搬時間が長くなる。出力された相互の電気信号は流量計アンプ部9の演算部内で伝搬時間が各々計測され、伝搬時間差から流量が演算される。流量計アンプ部9で演算された流量は電気信号に変換されて制御部10に出力される。
次に流量計センサ部4を通過した流体は流量制御部5に流入する。制御部10では任意の設定流量に対して、リアルタイムに計測された流量との偏差から、偏差をゼロにするように信号を電気式駆動部11に出力し、電気式駆動部11はそれに応じて流量制御部5の弁体22を駆動させる。流量制御部5から流出する流体は、流量を設定流量で一定値となるように、つまり設定流量と計測された流量の偏差がゼロに収束されるように流量制御部5で制御される。
ここで、電気式駆動部11からの伝達による流量制御部5の作動について説明する。流量制御部5は、電気式駆動部11のモータ部38がステム47を上下動させると、ステム47とダイヤフラム21を介して弁体22が上下動され、開口部27と開口部27内へ挿入される弁体22のテーパ部34とで開口面積を変化させることにより、流量制御部5を流れる流体の流量を調整することができる。また、電気駆動部11を操作して弁体22を下方向へ駆動させ、弁体22を弁座26に圧接させることにより弁体22は開口部27を閉止し、流体を遮断することができる。
以上の作動により、バルブモジュール1の流体流入口3に流入する流体は、設定流量で一定になるように制御され、流体流出口6から流出される。この流量計センサ部4および流量計アンプ部9からなる超音波流量計は、流体の流れ方向に対する伝搬時間差から流量を計測するため微小流量でも正確に流量を計測でき、また流量制御部5および電気式駆動部11から形成される電動制御弁は上記構成によりコンパクトで安定した流量制御が得られるため、微小流量の流体制御に優れた効果を発揮する。電気式駆動部11は、電気的に駆動するモータ部38を有しており、モータ部38は細かな駆動制御が容易に行なえるため、制御部10からの信号に応じて応答性の良い安定した流量制御を行なうことができる。また、電気式駆動部11の操作により流量制御部5は開閉弁として使用することができるため、別途流体遮断用のバルブを接続する必要がなく、流量制御装置自体をコンパクトに形成することができる。
次に本発明の第一の実施形態である流体制御装置の流体が腐食性流体の場合、バルブモジュール内に腐食性ガスが透過した時の作用を説明する。
第一の実施形態の流体制御装置は、バルブモジュール1と電装モジュール7が空間層12を介して連結されて構成されている。バルブモジュール1内の各部品は、腐食に強いフッ素樹脂製であるため、バルブモジュール1内に腐食性ガスが透過したとしても腐食の心配がなく、超音波振動子18、19もフッ素樹脂で覆われているので腐食を防止することができる。また、バルブモジュール1内に透過した腐食性ガスは、各ケーシング2、8によって形成された二重のケーシングの隔壁により、バルブモジュール1から電装モジュール7への腐食性ガスの透過を抑えることができる。さらに給気口35から供給される圧縮された空気は、チューブを介して電気式駆動部11の下部ボンネット36の吸気孔42から非接液側空間41に供給され、供給された圧縮空気は排気孔43から常に排出される。排気孔43から排出された圧縮空気は空間層12に供給され、供給された圧縮空気は排出口49から常に排出される。このため、ダイヤフラム21を透過した腐食性ガスは空気の流れに乗って留まることなく空間層12へ排出され、空間層12から外部へ排出される。また、空間層12内を空気が流れて排出されることで、バルブモジュール1から透過した腐食性ガスが電装モジュール7内に入ることなく外部へ排出される。よって電装モジュール7に設けられた腐食に弱い流量計アンプ部9、制御部10、電気式駆動部11などの各部品が腐食性ガスによって腐食されるのを防止することができる。
次に、本発明の第一の実施形態である流体制御装置を半導体製造装置内に設置する手順について説明する。
まず本発明の流体制御装置を半導体製造装置内の管路の所定位置に配置し、流体流入口3、流体流出口6を管路の配管と接続させ、流体制御装置を半導体製造装置内に固定する。次に電源を接続し、圧縮空気を供給するエア配管を給気口35に接続する。以上の手順により、本発明の流体制御弁は流体制御に必要な部品が一体的に組みつけられているため、半導体製造装置内への設置が非常に容易にかつ短時間で行なうことができ、また交換作業が容易である。
以下、図3に基づいて本発明の第二の実施形態である流体制御装置について説明する。
50はバルブモジュールであり、バルブケーシング51と、流体流入口52と、流量計センサ部53と、流量制御部54と、流体流出口55とから形成されている。56は電装モジュールであり、電装ケーシング57と、流量計アンプ部58と、制御部59と、電気式駆動部60とから形成されている。バルブモジュール50と電装モジュール56とは隔壁によって隔離された状態で連結され、一体的に形成されている。
51はバルブモジュール50のPVDF製のバルブケーシングであり、バルブケーシング51内には、バルブケーシング51の底面に流量計センサ部53、流量制御部54がボルト、ナット(図示せず)にて固定されており、流体流入口52、流量計センサ部53、流量制御部54、流体流出口55の順で連続して接続された状態で設置されている。なお、流量計センサ部53と、流量制御部54とは順を逆にしてもかまわない。
57は電装モジュール56のPVDF製の電装ケーシングであり、電装ケーシング57内に流量計アンプ部58と、制御部59と、電気式駆動部60とが設置されている。また電装ケーシング57は、電装ケーシング57外に連通する排出口61が設けられ、電空変換器などにより外部から空気が供給される給気口62が設けられている。また、給気口62はチューブを介して電気式駆動部60の吸気孔63に連通され、電気式駆動部60の排気孔64は電装ケーシング57内に連通されている。その他の各々の構成は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第二の実施形態である流体制御装置の流体が腐食性流体の場合、バルブモジュール内に腐食性ガスが透過した時の作用を説明する。
第二の実施形態の流体制御装置は、バルブモジュール50と電装モジュール56が連結されて構成されている。バルブモジュール50内に透過した腐食性ガスは、各ケーシング51、56によって形成されたケーシングの壁により、バルブモジュール50から電装モジュール56への腐食性ガスの透過を抑えることができる。さらに給気口62から供給される圧縮された空気は、チューブを介して電気式駆動部60の吸気孔63から非接液側空間65に供給され、供給された圧縮空気は排気孔64から常に排出される。排気孔64から排出された圧縮空気は電装モジュール56の電装ケーシング57内に供給され、供給された圧縮空気は排出口61から常に排出される。このため、ダイヤフラム66を透過した腐食性ガスは空気の流れに乗って留まることなく電装ケーシング57内へ排出され、電装ケーシング57から外部へ排出される。また、電装ケーシング57内を空気が流れて排出されることで、バルブモジュール50から透過した腐食性ガスが電装モジュール56内に留まることなく外部へ排出される。よって電装モジュール56に設けられた腐食に弱い流量計アンプ部58、制御部59、電気式駆動部60などの各部品が腐食性ガスによって腐食されるのを防止することができる。第二の実施形態の流体制御装置の作動と設置する手順については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、図4に基づいて本発明の第三の実施形態である流体制御装置について説明する。
67は弁体68を上下動させる電気式駆動部であり、69は電気式駆動部67からの動力伝達により弁開度が可変される流量制御部である。
70はPVDF製の連結部であり、下面には第一ダイヤフラム71が嵌合され、上面には第二ダイヤフラム72が嵌合されている。連結部70中央部には貫通孔73が設けられ、第一、第二ダイヤフラム71、72とで非接液側空間74が形成され、側面には非接液側空間74内部に圧縮された空気を供給するために非接液側空間74と外部とを連通する吸気孔75および排気孔76が設けられている。吸気孔75は電装モジュール77の電装ケーシング78の給気口79とチューブを介して連通され、排気孔76は空間層80内に連通されている。第一ダイヤフラム71は連結部70下面に嵌合され、弁本体81と連結部70により挟持固定され、第二ダイヤフラム72は連結部70上面に嵌合され、連結部70と後記下部ボンネット82により挟持固定されている。
82はPVDF製の下部ボンネットであり、上面に開口された凹部83が設けられ、凹部83底部中央には貫通孔が設けられている。下部ボンネット82の下面には第二ダイヤフラム72が嵌合される環状突出部84が設けられ、前記連結部70と下部ボンネット82により第二ダイヤフラム72が挟持固定されている。その他の各々の構成は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
第三の実施形態の流体制御装置の作動、腐食性ガスが透過した時の作用、設置する手順については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、図5に基づいて本発明の第四の実施形態である流体制御装置について説明する。
本実施形態は上述した実施形態の電動制御弁が電動式ピンチバルブの場合の実施形態であるため、電動式ピンチバルブのみ説明する。
85は後記電気式駆動部86からの伝達により弁開度が可変される流量制御部である。流量制御部85は弁本体87、管体88、接続部89で形成される。
87はPTFE製の弁本体であり、流路軸線上には後記管体88を受容する断面矩形状の溝部90が設けられている。
88はPTFEシートとシリコンゴムの複合体からなる管体であり、弁本体87内に流路を形成している。
89はPTFE製の接続部であり、弁本体87の溝部90と後記電気式駆動部86下部ボンネット95の底部に係合して下部ボンネット95と弁本体87の各両側側面に固定される連結体受け91と、連結体受け91と係合し、管体88と接続される連結体92と、連結体92を連結体受け91の外周面に螺合することにより連結体受け91に固定しているキャップナット93とから形成されている。なお、接続部89の構造は、配管ラインのチューブと管体88を接続する構造のものであれば構造は特に限定されるものではない。
86は挟圧子94を上下動させる電気式駆動部である。電気式駆動部86は下部ボンネット95と、上部ボンネット96とで形成され、モータ部97及びギア等が設けられている。
95はPVDF製の下部ボンネットであり、上面に開口された凹部98が設けられ、凹部98底部中央には貫通孔99が設けられている。また下部ボンネット95下端面中央には貫通孔99を中心にして長円状のスリット100が設けられている。下部ボンネット95の下方には前記弁本体87の溝部90と接続部89とで形成される非接液側空間101が設けられ、下面には非接液側空間101内部に圧縮された空気を供給するために非接液側空間101と外部とを連通する吸気孔102および排気孔103が設けられている。吸気孔102は電装モジュール104の電装ケーシング105の給気口106とチューブを介して連通され、排気孔103は空間層107内に連通されている。
96はPVDF製の上部ボンネットであり、下面に開口された凹部108が設けられ、下部ボンネット95と上部ボンネット96を接合して両凹部98、108により格納部109が形成され後記モータ部97が設置されている。
97は格納部109に設置されたモータ部である。モータ部97はステッピングモーターを有し、モータ部97下部にはモータの軸に連結されたステム110が設けられている。ステム110は前記下部ボンネット95の貫通孔99に位置し、ステム110の下部には挟圧子94が接続されていて、モータ部97の駆動によりステム110を上下動させ、挟圧子94が管体88を圧接しまたは管体88から離間する。
94は管体88を押圧する部分が断面かまぼこ状に形成された挟圧子であり、管体88と直交するようにステム110に固定されており、弁全開時には下部ボンネット95下端面に設けられた長円状のスリット100内に収納されるようになっている。
流体制御部85の弁本体87と、電気式駆動部86の下部ボンネット95と上部ボンネット96とは、ボルト・ナット(図示せず)によって接合され、電動制御弁として電動式ピンチバルブを形成している。その他の構成は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第四の実施形態である流体制御装置の作動について説明する。
流量制御部85は、電気式駆動部86のモータ部97がステム110を上下動させると、ステム110下部に設けられた挟圧子94が上下動され、挟圧子94が管体88を変形させ、管体88の流路の開口面積を変化させることにより、流量制御部85を流れる流体の流量を調整することができる。また、ステム110を上方へ駆動させると、ステム110下部に設けられた挟圧子94が上昇し、挟圧子111の上端部が下部ボンネット95の下端部に設けられた長円状のスリットの上端面に到達してステム110および挟圧子94の上昇は止まり全開状態となる。さらに、ステム110を下方へ駆動させると、挟圧子94が下降し管体88を押圧して流路を閉止し全閉状態になる。その他の作動については第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
以上の作動により第四の実施形態は、ピンチバルブの構成であるため、スラリーを輸送するラインに使用しても流体制御装置の動作を妨げることなく、スラリーが各配管内に詰まることもないため、スラリーを長期間使用することが可能である。また、電気式駆動部86の操作により流量制御部85は開閉弁として使用することができるため、別途流体遮断用のバルブを接続する必要がなく、流量制御装置自体をコンパクトに形成することができる。
次に本発明の第四の実施形態である流体制御装置の流体が腐食性流体の場合、バルブモジュール内に腐食性ガスが透過した時の作用を説明する。
給気口106から供給される圧縮された空気は、チューブを介して電気式駆動部86の下部ボンネット95の吸気孔102から非接液側空間101に供給され、供給された圧縮空気は排気孔103から常に排出される。排気孔103から排出された圧縮空気は空間層107に供給され、供給された圧縮空気は排出口(図示せず)から常に排出される。このため、管体88を透過した腐食性ガスは空気の流れに乗って留まることなく空間層107へ排出され、空間層107から外部へ排出される。また、空間層107内を空気が流れて排出されることで、バルブモジュール111から透過した腐食性ガスが電装モジュール104内に入ることなく外部へ排出される。よって電装モジュール104に設けられた腐食に弱い各部品が腐食性ガスによって腐食されるのを防止することができる。その他の作用と流体制御装置を設置する手順については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、図6、図7に基づいて本発明の第五の実施形態である流体制御装置について説明する。
112は流入する流体圧力を一定圧に調整されて流出させる圧力調整弁であり、圧力調整弁112の出口流路125が流体流入口113に連通するように設けられている。圧力調整弁112は本体114と、ボンネット115と、バネ受け116と、ピストン117と、バネ118と、第一弁機構体119と、第二弁機構体120と、ベースプレート121とで形成される。
114はPTFE製の本体であり、下部中央に底部まで開放して設けられた第二の空隙122と、上部に上面開放して設けられた第二の空隙122の径よりも大きい径を持つ第一の空隙123を有し、側面には第二の空隙122と連通している入口流路124と、入口流路124と対向する面に第一の空隙123と連通している出口流路125とを有し、さらに、第一の空隙123と第二の空隙122とを連通し第一の空隙123の径よりも小さい径を有する連通孔126とが設けられている。第二の空隙122の上面部は弁座127とされている。また、出口流路125は流体流入口113に連通している。
115はPVDF製のボンネットであり、内部に円筒状の空隙128と下端内周面に空隙128より拡径された段差部129が設けられ、側面には空隙128内部に圧縮された空気を供給するために空隙128と外部とを連通する給気孔130および給気孔130より導入された空気を微量に排出するための微孔の排出孔131が設けられている。
116はPVDF製で平面円形状のバネ受けであり、中央部に貫通孔132を有し、略上半分がボンネット115の段差部129に嵌挿されている。バネ受け116の側面部には環状溝133が設けられ、O−リング134を装着することにより、ボンネット115の排出孔131からの空気の排出を除く、ボンネット115からの外部への空気の流出を防いでいる。
117はPVDF製のピストンであり、上部に円盤状の鍔部135と、鍔部135の中央下部より円柱状に突出して設けられたピストン軸136と、ピストン軸136の下端に設けられた雌ネジ部からなる第一接合部137とを有する。ピストン軸136はバネ受け116の貫通孔132よりも小径に設けられており、第一接合部137は後記第一弁機構体119の第二接合部142と螺合により接合されている。
118はSUS製のバネであり、ピストン117の鍔部135の下端面とバネ受け116の上端面とで挟持されている。ピストン117の上下動にともなってバネ118も伸縮するが、そのときの荷重の変化が少ないよう、自由長の長いものが好適に使用される。
119はPTFE製の第一弁機構体であり、外周縁部より上方に突出して設けられた筒状部138を有した膜部139と肉厚部を中央部に有する第一ダイヤフラム140と、第一ダイヤフラム140の中央上面より突出して設けられた軸部141の上端部に設けられた小径の雄ネジからなる第二接合部142、および同中央下面より突出して設けられ下端部に形成された雌ネジ部からなる後記第二弁機構体120の第四接合部147と螺合される第三接合部143を有する。第一ダイヤフラム140の筒状部138は、本体114とバネ受け116との間で挟持固定されることで、第一ダイヤフラム140の下面に形成される第一の弁室144は、本体114の入口流路124からの流体が第一の弁室144からボンネット115の空隙128へ流出することがないように形成されている。また、O−リング134によりボンネット115の空隙128に供給される圧縮された空気は第一の弁室144へ流出することはなく、第一ダイヤフラム140の上面、ボンネット115の空隙128は、ボンネット115の給気孔130より供給される圧縮された空気が充満している気室を形成している。
120はPTFE製の第二弁機構体であり、本体114の第二の空隙122内部に配設され連通孔126よりも大径に設けられた弁体145と、弁体145の上端面から突出して設けられた軸部146と、その上端に設けられた第三接合部143と螺合により接合固定される雄ネジ部からなる第四接合部147と、弁体145の下端面より突出して設けられたロッド148と、ロッド148の下端面より径方向に延出して設けられ周縁部より下方に突出して設けられた筒状突部149を有する第二ダイヤフラム150とから構成されている。第二ダイヤフラム150の筒状突部149が後記ベースプレート121の環状突出部152と本体114との間で挟持固定されることにより、本体114の第二の空隙122と第二ダイヤフラム150とで形成される第二弁室151は、本体114の入口流路124からの流体が第二弁室151からベースプレート121の切欠凹部153へ流出することがないように形成されている。
121はPVDF製のベースプレートであり、上部中央に第二弁機構体120の第二ダイヤフラム150の筒状突部149を本体114との間で挟持固定する環状突出部152を有し、環状突出部152の上端部に切欠凹部153が設けられると共に、側面に切欠凹部153に連通する呼吸孔154が設けられており、ボンネット115との間で本体114を通しボルト、ナット(図示せず)にて挟持固定している。第五の実施形態のその他の構成は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第五の実施形態である流体制御装置の作動について説明する。
第二弁機構体120の弁体145は、ピストン117の鍔部135とバネ受け116とに挟持されているバネ118の反発力と、第一弁機構体119の第一ダイヤフラム140下面の流体圧力により上方に付勢する力が働き、第一ダイヤフラム140上面の操作圧の圧力により下方に付勢する力が働いている。さらに厳密には、弁体145下面と第二弁機構体120の第二ダイヤフラム150上面が流体圧力を受けているが、それらの受圧面積はほぼ同等とされているため力はほぼ相殺されている。したがって、第二弁機構体120の弁体145は、前述の3つの力が釣り合う位置にて静止していることとなる。
上流側の流体圧力が増加した場合、瞬間的に第一の弁室144内の圧力も増加する。すると、第一ダイヤフラム140の上面が操作圧による圧縮空気から受ける力より、第一ダイヤフラム140の下面が流体から受ける力のほうが大きくなり、第一ダイヤフラム140は上方へと移動する。それにともなって、弁体145の位置も上方へ移動するため、弁座127との間で形成される流体制御部155の開口面積が減少し、第一の弁室144内の圧力を減少させる。最終的に、弁体145の位置が前記3つの力が釣り合う位置まで移動し静止する。このときバネ118の荷重が大きく変わらなければ、空隙128内部の圧力、つまり、第一ダイヤフラム140上面が受ける力は一定であるため、第一ダイヤフラム140下面が受ける圧力はほぼ一定となる。したがって、第一ダイヤフラム140下面の流体圧力、すなわち、第一の弁室144内の圧力は、上流側の圧力が増加する前とほぼもとの圧力と同じになっている。
上流側の流体圧力が減少した場合、瞬間的に第一の弁室144内の圧力も減少する。すると、第一ダイヤフラム140の上面が操作圧による圧縮空気から受ける力より、第一ダイヤフラム140の下面が流体から受ける力のほうが小さくなり、第一ダイヤフラム140は下方へと移動する。それにともなって、弁体145の位置も下方へ移動するため、弁座127との間で形成される流体制御部155の開口面積が増加し、第一の弁室144の流体圧力を増加させる。最終的に、弁体145の位置が前記3つの力が釣り合う位置まで移動し静止する。したがって、上流側圧力が増加した場合と同様に、第一の弁室144内の流体圧力はほぼもとの圧力と同じになっている。
以上の作動により、圧力調整弁112に流入した流体は圧力が一定に制御された状態で流体流入口113に流入される。また、第一の弁室144内の流体圧力は、空隙128内部の圧縮空気圧力によって調整することができる。そのため、流体流入口113に流入する流体の上流側圧力が変動しても圧力調整弁112の作動により流量は自立的に一定に保たれるためポンプの脈動など瞬間的な圧力変動が発生しても安定して一定圧力の流体を流すことができる。従って流体制御装置に流入する流体が圧力変動周期の速い脈動した流れであった場合に流量制御部がハンチングを起こして流量制御ができなくなることが防止される。また、ボンネット115の空隙128内部の圧縮空気は給気孔130から供給され、排出孔131から常に排気されているため、第一弁機構体119の第一ダイヤフラム140を腐食性流体が腐食性ガスとなって透過したとしても、給気孔130から排出孔131への空気の流れに乗って排出されていくことになり、空隙128内部にたまりにくい。そのため、バネ118が腐食されることがなく、腐食を防ぐためのコーティングなどを行う必要が無く安価に製造することができる。第五の実施形態のその他の流体制御装置の作動と腐食性ガスが透過した時の作用と設置する手順については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、図8、図9に基づいて本発明の第六の実施形態である流体制御装置について説明する。
156はバルブモジュール157のバルブケーシング158内に設置された流量計センサ部である。流量計センサ部156は、入口流路159と、入口流路159内に垂設されたカルマン渦を発生させる渦発生体160と、出口流路161とを備える直線流路162を有し、直線流路162の渦発生体160の下流側の側壁に、超音波振動子163、164が流路軸線方向に直交する位置に互いに対向して配置されている。超音波振動子163、164はフッ素樹脂で覆われており、該振動子163、164から伸びた配線は後記流量計アンプ部165に繋がっている。流量計センサ部156の超音波振動子163、164以外はPTFE製である。
165は電装モジュール167の電装ケーシング168内に配置された流量計アンプ部である。流量計アンプ部165は、カルマン渦の発生周期(周波数)から流路を流れる流体の流速を求め、流体の流量を演算する演算部が設けられている。演算部は、送信側の超音波振動子163に一定周期の超音波振動を出力する発信回路と、受信側の超音波振動子164からの超音波振動を受信する受信回路と、各超音波振動の位相を比較する比較回路と、比較回路から出力されたカルマン渦検出信号を積算して流量を演算する演算回路とを有する。その他の構成は第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第六の実施形態である流体制御装置の作動について説明する。
バルブモジュール157に流入した流体は、まず流量計センサ部156に流入する。流量計センサ部156に流入した流体は、直線流路162で流量が計測される。直線流路162内を流れる流体に対して超音波振動子163から超音波振動子164に向かって超音波振動を伝搬させる。渦発生体160の下流に発生するカルマン渦は、流体の流速に比例した周期で発生し、渦巻き方向が異なるカルマン渦が交互に発生するため、超音波振動はカルマン渦の渦巻き方向によってカルマン渦を通過する際に進行方向に加速、または減速される。そのため、超音波振動子164で受信される超音波振動は、カルマン渦によって周波数(周期)が変動する。超音波振動子163、164で送受信された超音波振動は、電気信号に変換され、流量計アンプ部165の演算部へ出力される。流量計アンプ部165の演算部では、送信側の超音波振動子163から出力された超音波振動と受信側の超音波振動子164から出力された超音波振動との位相差から得られたカルマン渦の周波数に基づいて直線流路162を流れる流体の流量が演算される。流量計アンプ部165で演算された流量は電気信号に変換されて制御部166に出力される。第六の実施形態のその他の部分の作動は、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、第六の実施形態に使用した流体が腐食性流体の場合のバルブモジュール内に腐食性ガスが透過した時の作用と、第六の実施形態の流体制御装置を半導体製造装置内に設置する手順については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。この流量計センサ部156および流量計アンプ部165からなる超音波式渦流量計は、流量が大きいほどカルマン渦は発生するため大流量でも正確に流量を計測でき、大流量の流体制御に優れた効果を発揮する。
本発明の第一の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。 図1の電動制御弁の要部拡大図である。 本発明の第二の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。 本発明の第三の実施形態を示す電動制御弁の要部拡大縦断面図である。 本発明の第四の実施形態を示す電動制御弁の要部拡大縦断面図である。 本発明の第五の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。 図6の圧力調整弁の要部拡大図である。 本発明の第六の実施形態を示す流体制御装置の縦断面図である。 図8のA−A断面図である。 従来の流体制御モジュールを示す部分断面図である。
符号の説明
1 バルブモジュール
2 バルブケーシング
3 流体流入口
4 流量計センサ部
5 流量制御部
6 流体流出口
7 電装モジュール
8 電装ケーシング
9 流量計アンプ部
10 制御部
11 電気式駆動部
12 空間層
13 入口流路
14 第一立上り流路
15 直線流路
16 第二立上り流路
17 出口流路
18 超音波振動子
19 超音波振動子
20 弁本体
21 ダイヤフラム
22 弁体
23 弁室
24 入口流路
25 出口流路
35 給気口
36 下部ボンネット
37 上部ボンネット
38 モータ部
41 非接液側空間
42 吸気孔
43 排気孔
47 ステム
49 排出口
50 バルブモジュール
51 バルブケーシング
53 流量計センサ部
54 流量制御部
56 電装モジュール
57 電装ケーシング
58 流量計アンプ部
59 制御部
60 電気式駆動部
61 排出口
62 給気口
63 吸気孔
64 排気孔
65 非接液側空間
66 ダイヤフラム
67 電気式駆動部
69 流量制御部
70 連結部
71 第一ダイヤフラム
72 第二ダイヤフラム
73 貫通孔
74 非接液側空間
75 吸気孔
76 排気孔
85 流体制御部
86 電気式駆動部
87 弁本体
88 管体
89 接続部
94 挟圧子
95 下部ボンネット
96 上部ボンネット
101 非接液側空間
102 吸気孔
103 排気孔
112 圧力調整弁
114 本体
115 ボンネット
116 バネ受け
117 ピストン
118 バネ
119 第一弁機構体
120 第二弁機構体
121 ベースプレート
156 流量計センサ部
159 入口流路
160 渦発生体
161 出口流路
162 直線流路
163 超音波振動子
164 超音波振動子

Claims (9)

  1. 電気式駆動部(11)と流量制御部(5)とからなる電動制御弁と、超音波を流体中に発信する超音波振動子(18)と該超音波振動子(18)から発信した超音波を受信し信号を流量計アンプ部(9)に出力する超音波振動子(19)を有する流量計センサ部(4)と、流量計センサ部(4)の信号によって流量を演算する流量計アンプ部(9)と、流量計アンプ部(9)で演算された流量値に基づいて電動制御弁の開度を調整しフィードバック制御するための制御部(10)とを具備し、少なくとも流量計アンプ部(9)と制御部(10)と電気式駆動部(11)とを具備する電装モジュール(7)が1つの第一のケーシング(8)内に設置され、
    少なくとも前記流量計センサ部(4)と前記流量制御部(5)とを具備するバルブモジュール(1)が、流体流入口(3)と流体流出口(6)を有する1つの第二のケーシング(2)内に配置されて、前記電装モジュール(7)と前記バルブモジュール(1)とが空間層(12)を介して連結され
    前記第一のケーシング(8)には、外部からの空気が供給される給気口であって前記空間層(12)と連通する給気口(35)が備えられ、該給気口を介して前記空間層には外部からの空気が供給され、前記空間層には、外部に連通する排出口であって前記給気口を介して供給される空気を前記空間層から外部に排出する排出口(49)が備えられる、
    ことを特徴とする流体制御装置。
  2. 前記電気式駆動部(11)は、上部ボンネット(37)と下部ボンネット(36)に内包されたモータ部(38)とを具備し、前記流量制御部(5)は、モータ部(38)の軸に連結されたステム(47)により上下動される弁体(22)を有するダイヤフラム(21)ならびに、ダイヤフラム(21)によって電気式駆動部(11)から隔離された弁室(23)に各々連通する入口流路(24)及び出口流路(25)を有する弁本体(20)とを具備し、
    ダイヤフラム(21)の非接液側空間(41)と連通する吸気孔であって前記給気口(35)と連通して外部からの空気が供給される吸気孔(42)と、
    ダイヤフラム(21)の非接液側空間(41)と連通する排気孔であって前記空間層(12)と連通して該外部からの空気を前記空間層(12)へ供給する排気孔(43)とが下部ボンネット(36)に設けられた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 前記バルブモジュール(1)の第二のケーシング(2)の流体流入口(3)の内部または外部に圧力調整弁(112)が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体制御装置。
  4. 前記圧力調整弁(112)は、
    下部中央に底部まで開放して設けられた第二の空隙(122)と、第二の空隙(122)に連通する入口流路(124)と、上部に上面が開放して設けられ第二の空隙(122)の径よりも大きい径を有する第一の空隙(123)と、第一の空隙(123)に連通する出口流路(125)と、第一の空隙(123)と第二の空隙(122)とを連通し第一の空隙(123)の径よりも小さい径を有する連通孔(126)とを有し、第二の空隙(122)の上面が弁座(127)とされた本体(114)と、
    側面あるいは上面に設けられた給気孔(130)と排出孔(131)とに連通した円筒状の空隙(128)を内部に有し、下端内周面に段差部(129)が設けられたボンネット(115)と、
    ボンネット(115)の段差部(129)に嵌挿され中央部に貫通孔(132)を有するバネ受け(116)と、
    下端部にバネ受け(116)の貫通孔(132)よりも小径の第一接合部(137)を有し、上部に鍔部(135)が設けられボンネット(115)の空隙(128)内部に上下動可能に嵌挿されたピストン(117)と、
    ピストン(117)の鍔部(135)の下端面とバネ受け(116)の上端面で挟持支承されているバネ(118)と、
    周縁部が本体(114)とバネ受け(116)との間で挟持固定され、本体(114)の第一の空隙(123)に蓋する形で第一の弁室(144)を形成する中央部が肉厚とされた第一ダイヤフラム(140)と、上面中央にピストン(117)の第一接合部(137)にバネ受け(116)の貫通孔(132)を貫通して接合固定される第二接合部(142)と、下面中央に本体(114)の連通孔(126)と貫通して設けられた第三接合部(143)とを有する第一弁機構体(119)と、
    本体(114)の第二の空隙(122)内部に位置し本体(114)の連通孔(126)よりも大径に設けられた弁体(145)と、弁体(145)上端面に突出して設けられ第一弁機構体(119)の第三接合部(143)と接合固定される第四接合部(147)と、弁体(145)下端面より突出して設けられたロッド(148)と、ロッド(148)下端面より径方向に延出して設けられた第二ダイヤフラム(150)とを有する第二弁機構体(120)と、
    本体(114)の下方に位置し、第二弁機構体(120)の第二ダイヤフラム(150)周縁部を本体(114)との間で挟持固定する環状突出部(152)を上部中央に有し、環状突出部(152)の上端部に切欠凹部(153)が設けられると共に切欠凹部(153)に連通する呼吸孔(154)が設けられているベースプレート(121)とを具備し、
    ピストン(117)の上下動に伴って第二弁機構体(120)の弁体(145)と本体(114)の弁座(127)とによって形成される流体制御部(155)の開口面積が変化するように配置された、
    ことを特徴とする請求項3に記載の流体制御装置。
  5. 前記流量計センサ部(4)は、前記流体流入口(3)に連通する入口流路(13)と、入口流路(13)から垂設された第一立上り流路(14)と、第一立上り流路(14)に連通し入口流路(13)の軸線に略平行に設けられた直線流路(15)と、直線流路(15)から垂設された第二立上り流路(16)と、第二立上り流路(16)に連通し入口流路(13)の軸線に略平行に設けられ流量制御部(5)の入口流路(24)に連通する出口流路(17)とが連続して設けられ、第一、第二立上り流路(14、16)の側壁の直線流路(15)の軸線と交わる位置に、超音波振動子(18、19)が互いに対向して配置された流量計センサ部(4)であり、
    前記流量計アンプ部(9)は、超音波振動子(18、19)がケーブルを介して接続される流量計アンプ部(9)であり、
    前記流量計センサ部(4)と前記流量計アンプ部(9)とが、超音波振動子(18、19)の送受信を交互に切り替えて超音波振動子(18、19)間の超音波伝搬時間差を測定することにより直線流路(15)を流れる流体の流量を演算する超音波流量計を構成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つの請求項に記載の流体制御装置。
  6. 前記流量計センサ部(156)は、前記流体流入口(3)に連通する入口流路(159)と、入口流路(159)内に垂設されたカルマン渦を発生させる渦発生体(160)と、出口流路(161)とを備える直線流路(162)とが連続して設けられ、直線流路(162)の渦発生体(160)の下流側の側壁に、超音波振動子(163、164)が流路軸線方向に直交する位置に互いに対向して配置された流量計センサ部(156)であり、 前記流量計アンプ(165)は、超音波振動子(163、164)がケーブルを介して接続される流量計アンプ部(165)であり、
    前記流量計センサ部(156)と前記流量計アンプ部(165)とが、渦発生体の下流に発生するカルマン渦の発生周波数を超音波振動子(163)が送信した信号と超音波振動子(164)が受信した信号との位相差によって流量を演算する超音波式渦流量計を構成する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つの請求項に記載の流体制御装置。
  7. 前記電動制御弁が、電動式ピンチバルブである、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つの請求項に記載の流体制御装置。
  8. 前記電動式ピンチバルブの管体の材質がEPDM、フッ素ゴム、シリコンゴム、またはこれらの複合体からなる、ことを特徴とする請求項7に記載の流体制御装置。
  9. 前記電動式ピンチバルブの管体がポリテトラフルオロエチレンとシリコンゴムとの複合体からなる、ことを特徴とする請求項7に記載の流体制御装置。
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