JP4542047B2 - 精製緑茶抽出物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は緑茶抽出物から、非重合カテキンを高濃度含有し、更に濁り成分の低減された精製緑茶抽出物を製造する方法に関する。
カテキン類はコレステロール上昇抑制作用やα−アミラーゼ活性阻害作用等を有することが知られている(特許文献1〜2)。カテキン類のこのような生理効果を発現させるには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要である。このため、より簡便に大量のカテキン類を摂取できるよう、飲料にカテキン類を高濃度に配合する技術が望まれている。この方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物(特許文献3)等を利用して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加する方法がある。
緑茶、半発酵又は発酵茶葉から安定した風味を有するカテキン類の抽出方法として、低温水で抽出を行い、昇温して再度抽出する2段抽出法や、強酸性下での抽出方法が知られている(特許文献4〜6)。しかしながら、これらの抽出方法は、茶葉からのカテキン抽出に限定されたものであり、精製物の風味の安定化、良好な風味の維持のみを目的としたものであった。また、カテキン類は一般に有機溶媒に難溶性であり、弱酸性域で抽出を促進できることが知られている。しかし、有機溶媒の割合が高くなるとカテキン類の抽出効率が著しく低下する(特許文献7)等の問題があった。
一方、茶葉中にはカテキン類が約15質量%含まれているが、カフェインも通常2〜4質量%含まれている。カフェインは中枢神経興奮作用を示すことから、眠気抑制に使用されている反面、過剰摂取による神経過敏、吐き気、不眠等の有害作用を引き起こす原因にもなるといわれている。このため、カフェイン含有組成物から、カフェインのみを選択的に除去する方法が検討されてきた。
例えば、120〜250気圧下において、コーヒーを活性炭等のカフェイン吸着剤と接触させるコーヒーの脱カフェイン方法(特許文献8)が知られているが、超臨界抽出技術に関するものであり、プロセス上の設備負荷が過大であり、工業レベルでの実施において簡易性に欠け、また、カフェインのみを選択的に除去するのではなく、有効成分であるカテキン類組成も変化してしまうという問題がある。また、カフェインを含有する水溶液を活性白土又は酸性白土と接触させる選択的なカフェイン除去方法(特許文献9)が知られているが、選択的にカフェインを除去できるが、色相が悪化する場合がある等の問題もあった。
特開昭60−156614号公報 特開平3−133928号公報 特開昭59−219384号公報 特開2003−219799号公報 特開2003−219800号公報 特開2003−225053号公報 特開2004−147508号公報 特開昭53−18772号公報 特開平6−142405号公報
更に、低カフェイン緑茶抽出物を配合した飲料を長期間保存すると、沈殿が徐々に発生する現象が見られることが判明した。これら飲料中で発生する沈殿は視覚的に魅力あるものではなく、商品を上市する上で大きな課題となる。そこで、カテキン類の含有量が多い飲料においても、長時間保存しても沈殿が生じない安定した外観を呈することが求められている。
本発明の目的は、緑茶抽出物中の非重合体カテキン類組成を著しく変化させることなく、緑茶抽出物に含まれる濁り成分を効率的に簡易に除去できる方法を提供することにある。
本発明者らは、緑茶抽出物を配合した飲料に含まれる各成分を除去し、飲料中で発生する沈殿との因果関係を調べ、緑茶抽出物を特定の割合の親水性有機溶媒と水の混合溶液中に分散させた状態で、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と処理し、更に特定の親水性有機溶媒と水の質量比としたときに析出する濁り成分が、飲料保存中に発生する沈殿の主原因であり、それを遠心分離及び/又は溶液にろ過助剤を加え、ろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過することで効率的に除去できることを見出した。
本発明は、緑茶抽出物を親水性有機溶媒と水の質量比が91/9〜97/3の混合溶液に分散させ、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触させて得られた溶液をろ過し、ろ液に加水及び/又は脱有機溶媒して、該溶液中の親水性有機溶媒と水との質量比を70/30〜40/60の範囲とし、次いで遠心分離及び/又は溶液にろ過助剤を加え、ろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過する精製緑茶抽出物の製造方法を提供するものである。
更に、本発明は、上記製造方法で製造した固形分当たりで非重合体カテキン類を40〜90質量%含有し、非重合体カテキン類/カフェイン質量比が25〜200である精製緑茶抽出物及びそれを配合した容器詰飲料を提供するものである。
本発明の精製緑茶抽出物は、簡易な製造工程で製造され、得られた精製緑茶抽出物は、カフェイン濃度が低く、濁り成分が低減されているにもかかわらず、高い非重合体カテキン類濃度を維持しており、かつ色相がよく、更に緑茶の風味がほとんどない。これを含有する容器詰飲料は、長時間保存しても緑茶抽出物に含まれる濁り成分に由来する沈殿が発生せず、澄明で安定した外観を呈する。
本発明で用いる緑茶抽出物は、非重合体カテキン類を1種以上含有するものである。本発明において非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称である。
本発明におけるガレート体率とは、カテキンガレートとガロカテキンガレートとエピカテキンガレートとエピガロカテキンガレート4種の質量和が8種からなる非重合体カテキン類の質量和に対する100分率の値である。
本発明で用いる緑茶抽出物としては、緑茶、紅茶、烏龍茶等の茶葉から得られた抽出液が挙げられる。その他のカフェイン含有植物由来、例えばコーヒー等のカフェインと茶抽出液の混合物等も用いることができる。使用する茶葉としては、より具体的には、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica及びやぶきた種又はそれらの雑種等から得られる茶葉から製茶された茶葉が挙げられる。製茶された茶葉には、煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜炒り茶等の緑茶類がある。このような非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物としては、緑茶の茶葉から得られた抽出液を乾燥又は濃縮したもの等が好ましい。
茶葉からの抽出は、抽出溶媒として水を使用し、攪拌抽出等により行われる。抽出の際、水にあらかじめアスコルビン酸ナトリウム等の有機酸塩類又は有機酸を添加してもよい。また、煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。このようにして得られた抽出液は、乾燥、濃縮して本発明に使用する緑茶抽出物を得る。緑茶抽出物の形態としては、液体、スラリー、半固体、固体の状態が挙げられる。エタノール等の有機溶媒中での分散性の観点から、スラリー、半固体、固体の状態が好ましい。
本発明に使用する緑茶抽出物には茶葉から抽出した抽出液を乾燥、濃縮して使用する代わりに、緑茶抽出物の濃縮物を水に溶解又は希釈して用いても、茶葉からの抽出液と緑茶抽出物の濃縮物とを併用してもよい。
ここで、緑茶抽出物の濃縮物とは、茶葉から熱水又は水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものであり、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に記載されている方法により調製したものをいう。具体的には、緑茶抽出物として、市販の東京フードテクノ社製「ポリフェノン」、伊藤園社製「テアフラン」、太陽化学社製「サンフェノン」等の粗カテキン製剤を、固体の粗カテキン製剤として用いることもできる。
緑茶抽出物としては、超臨界状態の二酸化炭素接触処理を施した茶葉を用いて抽出した抽出物を用いてもよい。臨界抽出に用いる茶葉は、Camellia属に属していればよく、生茶でも製茶された茶葉でもよい。当該製茶された茶葉としては不発酵茶が特に好ましい。例えば、蒸し製茶葉では普通煎茶、深蒸し煎茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶などが好ましい。また釜炒り製では玉緑茶や中国緑茶がある。製茶された茶葉は蒸し製茶葉或いは湯通し(ディッピング)の方が釜入りで発生する茶葉由来の新たな香味が発生するのを抑える意味で好ましい。
緑茶抽出物として、緑茶抽出物をタンナーゼ処理した抽出物を用いると苦みや渋みが顕著に低減された精製緑茶抽出物が得られることから、特に好ましい。ここで使用されるタンナーゼは、非重合体カテキン類を分解する活性を有するものであればよい。具体的には、アスペルギルス属、ペニシリウム属、リゾプス属などのタンナーゼ生産菌を培養して得られるタンナーゼが使用できる。このうち、アスペルギルス オリーゼ由来のものが特に好ましい。緑茶抽出液に粉末状又は溶液状のタンナーゼを、25Unit/L〜500Unit/L、好ましくは50Unit/L〜150Unit/Lの濃度になるように添加する。かかるタンナーゼの添加量は、固形分1mgに換算すると、0.1Unit以上、好ましくは0.2Unit以上である。ここで1Unitは、30℃の水中においてタンニン酸に含まれるエステル結合を1マイクロモル加水分解する酵素量で定義される。その後、5℃〜50℃、望ましくは10℃〜40℃に10〜70質量%のガレート体率に達するまでの間保持する。
その後、できるだけ速やかに45℃〜95℃、好ましくは75℃〜95℃まで昇温し、タンナーゼを失活させることにより反応を停止する。当該タンナーゼの失活処理により、その後のガレート体率の低下が防止でき、目的とするガレート体率の緑茶抽出物が得られる。
本発明のタンナーゼ処理においては、得られる緑茶抽出物の非重合体カテキン類中のガレート体率は苦味低減及び外観の面から10〜70質量%、好ましくは30〜60質量%の範囲に制御される。すなわち、本発明で実施されるタンナーゼ処理は、従来の重合体カテキン類に含まれるすべてのガレート体を加水分解する処理方法とは異なり、タンナーゼ処理時のガレート体率を制御する。タンナーゼ処理によるガレート体率の制御は処理時の緑茶抽出液のpH挙動によって反応の終点を決定することが好ましい。当該pHは3〜6、特に3.5〜5.5が好ましい。これにより緑茶抽出液中のガレート体量を任意の範囲で維持するタンナーゼ処理した緑茶抽出物を得ることができる。また、タンナーゼ処理後のタンナーゼ失活処理により、その後のガレート体率の低下が防止できる。
本発明の精製緑茶抽出物は、非重合体カテキン類を固形分当たりで25〜90質量%含有する溶液を遠心分離及び/又は溶液にろ過助剤を加えろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過して分離することにより製造される。
また、本発明の精製緑茶抽出物は、前記の緑茶抽出物を有機溶媒と水の質量比が91/9〜97/3の混合溶液に分散させ、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理した溶液に加水及び/又は脱有機溶媒して、該溶液中の有機溶媒と水の質量比を70/30〜40/60の範囲とし、次いで析出した濁り成分を遠心分離及び/又は溶液にろ過助剤を加え、ろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過して製造される。緑茶抽出物は、乾燥重量で非重合体カテキン類を25〜90質量%、更に30〜90質量%含有する緑茶抽出物の濃縮物を用いるのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造に用いる有機溶媒としては、エタノール、メタノール、アセトン、酢酸エチル等が挙げられる。これらのうち、メタノール、エタノール、アセトンの親水性有機溶媒が好ましく、特に食品への使用を考慮するとエタノールが好ましい。水としては、イオン交換水、水道水、天然水等が挙げられる。この有機溶媒と水は、混合して又はそれぞれ別々に緑茶抽出物と混合してもよいが、混合溶液としてから緑茶抽出物と混合するのが好ましい。
本発明においては、緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶液に分散させる時の有機溶媒と水の質量比を91/9〜97/3、好ましくは91/9〜95/5、より好ましくは92/8〜95/5の範囲に調整する。有機溶媒の割合が97/3を超えるとカテキン類の抽出効率が落ちてしまい、また91/9未満では、緑茶抽出物の精製度合いが落ち好ましくない。
本発明においては、緑茶抽出物を有機溶媒と水の混合溶液に分散する方法は特に制限されず、カフェイン含有カテキン類組成物を最終的に処理する際の有機溶媒と水の質量比が91/9〜97/3の範囲になっていれば良い。例えば、緑茶抽出物を水に溶解した後に有機溶媒を添加していくことによって有機溶媒と水の質量比を91/9〜97/3の範囲にしても良く、緑茶抽出物を有機溶媒に懸濁させた後、徐々に水を添加して同様の比率としても良い。抽出効率の点から、水に溶解後に有機溶媒を添加していく方法が好ましい。また緑茶抽出物は1回で全量添加しても良いが、2回以上、例えば2〜4回に分割して添加しても良い。
本発明においては、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して、乾燥質量換算の緑茶抽出物を10〜40質量部、特に10〜30質量部添加して処理するのが、緑茶抽出物を効率よく処理できるので好ましい。
水と有機溶媒の混合溶液又はそれぞれの添加時間は、10〜30分程度の時間でゆっくり滴下するのが好ましい。また、カテキン類の抽出効率を上げるために攪拌状態で滴下するのが好ましい。水の滴下終了後は10〜120分程度の熟成時間を設けると更に好ましい。
これらの処理は、10〜60℃で行うことができ、特に10〜50℃、更に10〜40℃で行うのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造に用いる活性炭としては、一般に工業レベルで使用されているものであれば特に制限されず、例えば、ZN−50(北越炭素社製)、クラレコールGLC、クラレコールPK−D、クラレコールPW−D(クラレケミカル社製)、白鷲AW50、白鷲A、白鷲M、白鷲C(武田薬品工業社製)等の市販品を用いることができる。
活性炭の細孔容積は0.01〜0.8mL/g、特に0.1〜0.7mL/gが好ましい。また、比表面積は800〜1300m2/g、特に900〜1200m2/gの範囲のものが好ましい。なお、これらの物性値は窒素吸着法に基づく値である。
活性炭は、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して0.5〜5質量部、特に0.5〜3質量部添加するのが好ましい。活性炭の添加量が少なすぎると、カフェイン除去効率が悪くなり、また多すぎるとろ過工程におけるケーク抵抗が大きくなり好ましくない。
本発明の精製緑茶抽出物の製造に用いる酸性白土又は活性白土は、ともに一般的な化学成分として、SiO2、Al23、Fe23、CaO、MgO等を含有するものであるが、SiO2/Al23比が3〜12、特に4〜9であるのが好ましい。またFe23を2〜5質量%、CaOを0〜1.5質量%、MgOを1〜7質量%含有する組成のものが好ましい。
活性白土は天然に産出する酸性白土(モンモリロナイト系粘土)を硫酸等の鉱酸で処理したものであり、大きい比表面積と吸着能を有する多孔質構造をもった化合物である。酸性白土を更に、酸処理することにより比表面積が変化し、脱色能の改良及び物性が変化することが知られている。
酸性白土又は活性白土の比表面積は、酸処理の程度等により異なるが、50〜350m2/gであるのが好ましく、pH(5質量%サスペンジョン)は2.5〜8、特に3.6〜7のものが好ましい。例えば、酸性白土としては、ミズカエース#600(水澤化学社製)等の市販品を用いることができる。
酸性白土又は活性白土は、有機溶媒と水の混合溶液100質量部に対して2.5〜25質量部、特に2.5〜15質量部添加するのが好ましい。酸性白土又は活性白土の添加量が少なすぎると、カフェイン除去効率が悪くなり、また多すぎるとろ過工程におけるケーク抵抗が大きくなり好ましくない。
また、活性炭と酸性白土又は活性白土を併用する場合の割合は、質量比で活性炭1に対して1〜10がよく、特に活性炭:酸性白土又は活性白土=1:1〜1:6であるのが好ましい。
本発明の精製緑茶抽出物の製造における、緑茶抽出物、有機溶媒と水の混合溶液並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土との接触順序は特に限定されない。例えば(1)有機溶媒と水の混合溶液に緑茶抽出物を添加し、活性炭接触、次いで酸性白土又は活性白土接触する方法、(2)有機溶媒と水の混合溶液に緑茶抽出物を添加し、酸性白土又は活性白土接触、次いで活性炭接触する方法、(3)有機溶媒と水との混合溶液に活性炭を添加し、これに緑茶抽出物を添加し、次いで酸性白土又は活性白土を添加する方法等が挙げられるが、(4)有機溶媒と水の混合溶液に酸性白土又は活性白土を添加し、これに緑茶抽出物を添加し、次いで活性炭を添加する方法が好ましい。
これらの各成分添加と次の成分添加との間にはろ過を行うのが好ましい。また緑茶抽出物を2回以上に分割して添加した場合、その間にろ過を行ってもよい。
更に、本発明において、緑茶抽出物を酸性白土又は活性白土と有機溶媒と水の混合溶液との分散液と接触混合する場合、接触するときのpHを4〜6の範囲に調整して行うことが、非重合体カテキン類を効率よく抽出した精製緑茶抽出物を得るために好ましい。接触の際、クエン酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸等の有機酸を、有機酸と非重合体カテキン類の質量比率(有機酸/非重合体カテキン類)が0.02〜0.20の範囲で添加するのが好ましい。
また、本発明において、緑茶抽出物を酸性白土又は活性白土と有機溶媒と水の混合溶液との分散液と接触混合する場合、接触するときの液の温度は始めに10〜30℃とし、その後20〜60℃に昇温すると、緑茶抽出物の溶解が促進されるという点及び分散液へのカテキン抽出効率が促進されるという点で好ましい。
本発明において、まず緑茶抽出物を有機溶媒と水の質量比が91/9〜97/3の混合溶液に分散させ、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理し、次いでろ過し、ろ液部分に加水及び/又は脱有機溶媒を行うのが好ましい。
また、活性炭との接触は次の工程の加水及び/又は脱有機溶媒を行う前に行っても良いし、加水及び/又は脱有機溶媒を行い、析出した濁り成分を分離した後に活性炭と接触させても良い。
緑茶抽出物と活性炭及び酸性白土又は活性白土との接触処理は、バッチ式、カラムによる連続処理等のいずれの方法で行ってもよい。また、緑茶抽出物と活性炭との接触方法は、活性炭カラムによる連続処理等の方法で行うのがよい。一般には、粉末状の活性炭等を添加、撹拌し、カフェインを選択的に吸着後、ろ過操作によりカフェインを除去したろ液を得る方法又は顆粒状の活性炭等を充填したカラムを用いて連続処理によりカフェインを選択的に吸着する方法等が採用される。
緑茶抽出物を、有機溶媒と水の混合液並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触処理し、必要により活性炭、酸性白土、活性白土をろ過等の公知の方法で除去した後、次いでこれらの混合溶液中の有機溶媒と水の質量比が70/30〜40/60、好ましくは60/40〜45/55となるように、混合溶液に加水及び/又は混合溶液から脱有機溶媒する。混合溶液から有機溶媒の含有量を減ずるには、減圧蒸留等の方法で有機溶媒を留去することにより行われる。また、接触処理後の混合溶液に加水する場合は、イオン交換水、水道水、天然水等の水を加えることにより行われる。
加水及び/又は脱有機溶媒をした後、濁り成分を析出させる熟成時間は、特に限定されない。例えば、2分〜50時間、更に2分〜24時間、特に5分〜6時間であるのが好ましい。また、濁り成分の析出温度は、−15〜78℃、更に−5〜40℃、特に5〜25℃であるのが好ましい。
濁り成分を析出させた後、混合溶液から濁り成分を分離するときの温度は、−15〜78℃、更に−5〜40℃、特に5〜25℃であるのが好ましい。この温度の範囲外であると、分離性が劣り、また溶液の性状に変化が見られるような場合がある。
本発明において、析出した濁り成分は、遠心分離又は/及び混合溶液にろ過助剤を加えて、ろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過して分離される。
析出した濁り成分を遠心分離する場合の遠心分離機としては、デカンター型又は分離板型等の連続型遠心分離機が挙げられる。遠心分離機としては、回転体内に分離板を積層した分離板群を装着し、大きい沈降面積を利用して分離する分離板型遠心分離機が好ましい。分離板型遠心分離機を使用する場合、沈降面積(Σm2)と処理流量(Qm3/h)の比(Q/Σ)が、2.5×10-6〜5.0×10-5m/h、更に7.5×10-6〜4.0×10-5m/h、特に1.0×10-5〜3.0×10-5m/hであるのが好ましい。
析出した濁り成分をろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過する場合は、混合溶液にろ過助剤を添加して行う。プレコート及び添加のために使用されるろ過助剤としては珪藻土、セルロース及びこれらを組み合わせたものが挙げられる。ろ過機としてはろ布、ろ紙等が挙げられる。プレコート層の厚さは、3〜50mm、更に10〜40mm、特に15〜30mmであるのが好ましい。添加するろ過助剤の量は、混合溶液100質量部に対し、1〜30質量部、更に2〜15質量部、特に2〜5質量部であるのが好ましい。ろ過速度は、500〜7,000L/m2・h、更に1,000〜4,500L/m2・hであるのが好ましい。ろ過方法は加圧ろ過法、吸引ろ過法、遠心ろ過法等が挙げられる。
緑茶抽出物を、有機溶媒と水の混合液並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性炭と接触処理溶液させる方法によって得られた溶液に、加水及び/又は混合溶液から脱有機溶媒し、析出した濁り成分を分離し、必要に応じて更に活性炭と接触させた後の緑茶抽出物の溶液は、系中から有機溶媒を取り除くべく減圧蒸留などの方法を用いて留去される。また、処理後の緑茶抽出物は液状でも固体状でもいずれでも良いが、固体状態を調製する場合には凍結乾燥やスプレードライなどの方法によって粉末化しても良い。
本発明によって得られる精製緑茶抽出物は、その固形分中に、非重合体カテキン類を40〜90質量%、更に50〜90質量%、特に60〜90質量%含有するのが好ましい。更に、精製緑茶抽出物の固形分中で、遊離アミノ酸とタンパク質を合計量で0〜5.0質量%含有するのが好ましく、非重合体カテキン類と遊離アミノ酸及びタンパク質の合計量との質量比率(非重合体カテキン類/(遊離アミノ酸+タンパク質))が15〜25であるのが好ましい。
本発明により製造された精製緑茶抽出物は、含有する非重合体カテキン類の組成が処理前と本質的に変化していないのが好ましい。処理前後の有機溶媒と水の混合溶液中の非重合体カテキン類の収率は60質量%以上、更に65質量%以上、更に70質量%以上、特に80質量%以上が好ましい。
また、本発明により得られる精製緑茶抽出物中のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなるガレート体の全非重合体カテキン類中での割合は、10〜70質量%、特に30〜60質量%であるのが、非重合体カテキン類の生理効果の有効性及び苦味低減の点で好ましい。
本発明による処理によって得られる精製緑茶抽出物中のカフェイン濃度は、非重合体カテキン類に対して、非重合体カテキン類/カフェイン(質量比)=25〜200、更に30〜150、特に30〜100であるのが好ましい。
得られた精製緑茶抽出物は、カフェイン濃度が低く、濁り成分が低減されているにもかかわらず、高い非重合体カテキン類濃度を維持しており、かつ色相がよく、更に緑茶の風味がほとんどない。従って、得られた濁り成分の低減された精製緑茶抽出物は容器詰飲料として有用であり、特に緑茶、烏龍茶、ブレンド茶、紅茶、麦茶等の茶系飲料、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、ニアウォーター等の非茶系飲料として有用である。
本発明の容器詰飲料中には、水に溶解状態にある非重合体カテキン類を、0.03〜1.0質量%含有するが、好ましくは0.04〜0.5質量%、より好ましくは0.06〜0.4質量%、更に好ましくは0.07〜0.4質量%、特に好ましくは0.08〜0.3質量%、殊更好ましくは0.09〜0.3質量%、もっとも好ましくは0.1〜0.3質量%含有する。非重合体カテキン類含量がこの範囲にあると、多量の非重合カテキン類を容易に取り易く、飲料調製直後の色調の点からも好ましい。当該非重合体カテキン類の濃度は、濁り成分の低減された緑茶抽出物の精製物の配合量によって調整することができる。
本発明の容器詰飲料における非重合体カテキン類とカフェインとの含有質量比は25〜200、更に30〜150、特に30〜100が好ましい。
本発明の容器詰飲料には、ナトリウムイオン及び/又はカリウムイオンを含有させてもよい。これらのイオンを含有させた本発明飲料は、スポーツドリンク、アイソトニック飲料等の飲料形態として有用である。スポーツドリンクとは、身体運動後に汗として失われる水分、ミネラルを速やかに補給できる飲料であると一般的に規定される。
主な生理電解質の中にはナトリウム及びカリウムがある。これらのイオン成分はそれらに対応する水溶性成分ないし、無機塩を添加することで含有させることができる。それらは果汁及び茶抽出物中にも存在する。本発明飲料中における電解質又はイオン成分の量は最終の飲用しうる容器詰飲料中の含有量である。電解質濃度はイオン濃度で示される。カリウムイオン成分は、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のような塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として本発明飲料に配合できる。カリウムイオンは、0.001〜0.2質量%、更に0.002〜0.15質量%、更に0.003〜0.12質量%本発明の容器詰飲料中に含有することが好ましい。同様に、ナトリウムイオン成分は、ナトリウム塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。ナトリウム濃度は浸透圧による水の吸収を容易にさせる上で低い方望ましいが、体から腸に水を浸透圧吸引しない程度であることが、好ましい。これを行うために必要なナトリウムの濃度は、血漿ナトリウムの場合よりも低いことが好ましい。ナトリウムイオンは、0.001〜0.5質量%、更に0.002〜0.4質量%、更に0.003〜0.2質量%本発明の容器詰飲料中に含有するのが好ましい。カリウム及びナトリウムイオンに加えて、本発明容器詰飲料には0.001〜0.5質量%、好ましくは0.002〜0.4質量%、最も好ましくは0.003〜0.3質量%の塩化物イオンを更に含有させることができる。塩化物イオン成分は塩化ナトリウム又は塩化カリウムのような塩の形態で配合できる。カルシウム及びマグネシウム、亜鉛、鉄のような他の微量イオンも配合してよい。これらのイオンも塩として配合してよい。飲料中に存在するイオンの合計量には、添加されたイオン量と共に、飲料中に天然で存在するイオン量を含む。例えば、塩化ナトリウムが添加された場合、その量のナトリウムイオン及びその量の塩化物イオンも、それに応じて各イオンの合計量に含まれる。
ここで、ナトリウムイオンやカリウムイオン濃度が低すぎると、飲む場面によっては味的に物足りなく感じ、効果的なミネラル補給ができなくて好ましくない。一方、多すぎると、塩類自体の味が強くなり長期間の飲用に好ましくない。
本発明の容器詰飲料には、味を改善する目的で、甘味料が用いられる。甘味料としては人工甘味料類、炭水化物類、グリセロール類(例えばグリセリン)が用いられる。これらの甘味料は、本発明容器詰飲料中に0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、最も好ましくは0.001〜10質量%含有する。前記下限未満であると、甘みがほとんどなく、酸味、塩味とのバランスがとれない。一方上限を超えると、甘すぎて喉にひっかかる感覚が強く、喉越しが低下する。
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、人工甘味料を使用することが好ましい。本発明で使用できる人工甘味料の例にはサッカリン及びサッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセサルフェーム−K、スクラロース、ネオテームなどの高甘度甘味料、ソルビトール、エリスリトール、キシリトールなどの糖アルコールを使用できる。商品としては、アスパルテームからなるスリムアップシュガー、エリスリトールを含んだラカントS,エリスリトールとアスパルテームからなるパルスイートなどを使用できる。
目的とする容器詰飲料がエネルギー補給を兼ね備える場合には、炭水化物類の甘味料を使用する方が好ましい。
本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられる。可溶性炭水化物には、甘味料とエネルギー源との役割がある。本発明飲料に使用する炭水化物を選択するにあたっては、十分な胃排出及び腸吸収速度を考慮することが好ましい。
炭水化物はグルコース及びフルクトースの混合物でも、あるいは消化管で加水分解するか又はグルコース及びフルクトースを形成する炭水化物であってもよい。本明細書で用いられる「炭水化物」という用語は、単糖、ニ糖、オリゴ糖、複合多糖及びそれらの混合物を含む。
ここで使用できる単糖にはテトロース、ペントース、ヘキソース及びケトヘキソースがある。ヘキソースの例は、ブドウ糖として知られるグルコースのようなアルドヘキソースである。本発明容器詰飲料中のグルコースの量は、0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、更に0.001〜10質量%であるのが好ましい。果糖として知られるフルクトースはケトヘキソースである。本発明容器詰飲料中のフルクトースの量は0.0001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、特に0.001〜10質量%であるのが好ましい。
本発明飲料中においては、人工甘味料単独系、人工甘味料とグルコース系化合物、もしくは人工甘味料とフルクトース系化合物の組み合わせが好ましい。
本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられるが、オリゴ糖としては、これら2種の単糖を体内で生成する炭水化物(即ち、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ)が挙げられる。この糖の重要なタイプは二糖である。二糖の例は、ショ糖又はテンサイ糖として知られるスクロースである。本発明容器詰飲料中のスクロースの量は、0.001〜20質量%、更に0.001〜15質量%、特に0.001〜10質量%であるのが好ましい。
本発明の容器詰飲料のpHは2〜6、好ましくは2〜5、より好ましくは3〜4.5がカテキンの安定性上良い。pHが低すぎると飲料の酸味、刺激臭が強くなる。また、pHが高すぎると風味の調和が取れなくなり、嗜好性が低下するので好ましくない。
本発明の容器詰飲料は、苦渋味抑制剤を配合すると飲用しやすくなり好ましい。用いる苦渋味抑制剤は特に限定はないが、サイクロデキストリンが好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは飲料中に0.005〜0.5質量%、更に0.01〜0.3質量%含有するのが好ましい。本発明の容器詰飲料には、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、ガム、乳化剤、油、ビタミン、アミノ酸、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独、あるいは併用して配合できる。
香料や果汁は嗜好性を高めるために本発明の飲料に配合されるのが好ましい。一般に果汁のことをフルーツジュース、香料のことをフレーバーと呼んでいる。天然又は合成香料や果汁が本発明で使用できる。これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は黒茶フレーバーの組み合わせが魅力的な味を有している。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーである。シトラスジュース、好ましくはグレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリンと、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が最も好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。果汁は本発明飲料中に0.001〜20質量%、更に0.002〜10質量%含有するのが好ましい。フルーツフレーバー、植物フレーバー、茶フレーバー及びそれらの混合物も果汁として使用できる。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。シトラスフレーバー以外にも、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等のような様々な他のフルーツフレーバーが使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然源から誘導しても、又は合成してもよい。香味料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス等を含めることができる。このような香味料は本発明飲料に0.0001〜5質量%、更に0.001〜3質量%を配合されるのが好ましい。
更に必要により、本発明飲料は酸味料を含有していてもよい。酸味料としては、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸等のような食用酸が挙げられる。酸味料は本発明飲料のpHを調整するために用いてもよい。本発明飲料のpHは2〜7であるのが好ましい。pH調整剤としては、有機及び無機の食用酸を用いることができる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらの各塩、例えばリン酸水素カリウム又はナトリウム、リン酸二水素カリウム又はナトリウム塩のような形態で用いてもよい。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用有機酸である。最も好ましい酸はクエン酸及びリンゴ酸である。酸味料は飲料成分を安定化させる酸化防止剤としても役立つ。また常用される酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びそれらの塩、植物抽出エキス等が配合できる。
本発明飲料には、ビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンC及びビタミンEが加えられる。ビタミンD及びビタミンBのような他のビタミンを加えてもよい。ミネラルも本発明の飲料に用いることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。
本発明の容器詰飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造されるが、PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
非重合体カテキン類の測定
非重合体カテキン類組成物を蒸留水で希釈し、フィルター(0.8μm)でろ過後、島津製作所社製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃で、A液及びB液を用いたグラジエント法によって行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
カフェインの測定
(分析機器)
HPLC(日立製作所社製)装置を使用。
プロッター:D−2500,ディティクター:L−4200
ポンプ:L−7100,オートサンプラー:L−7200
カラム:lnertsil ODS−2、内径2.1mm×長さ250mm
(分析条件)
サンプル注入量:10μL,流量:1.0mL/min
紫外線吸光光度計検出波長:280nm
溶離液A:0.1mol/L酢酸水溶液,溶離液B:0.1mol/L酢酸アセトニトリル溶液
濃度勾配条件(体積%)
時間(分) 溶離液A 溶離液B
0 97 3
5 97 3
37 80 20
43 80 20
43.5 0 100
48.5 0 100
49 97 3
62 97 3
(カフェインのリテンションタイム)
カフェイン:27.2分
ここで求めたエリア%から標準物質により質量%を求めた。
色相評価
(分析機器)
精製緑茶抽出物を非重合体カテキン濃度180mg/100mLになるようにイオン交換水で希釈し、そのサンプルを用い外観の評価を目視で行った。
安定性の目視評価
精製緑茶抽出物を非重合体カテキン濃度100mg/100mLになるようにイオン交換水で希釈し、50mLバイアル瓶に入っている評価サンプルをイルミネーター上で内容物の状態を観察し、目視判定した。
タンパク質及び遊離アミノ酸の測定
(タンパク質+遊離アミノ酸量)の計算式:
(精製緑茶抽出物中の全窒素−カフェイン態窒素)×換算係数
全窒素の定量法:
栄養表示基準(平成8年5月厚生省告示第146号)における栄養成分等の分析方法等(栄養表示基準別表第1の第3欄に掲げる方法)に準ずる窒素定量換算法(マクロ改良ケルダール法)によりもとめる。
カフェイン態窒素:
前記カフェイン量の測定で求めたカフェイン量を、カフェイン分子量(Mw=194)中の窒素分子量(Mw=54)に換算することにより求める。
換算係数:
栄養表示基準(平成8年5月厚生省告示第146号)における栄養成分等の分析方法等(栄養表示基準別表第1の第3欄に掲げる方法)に準ずる換算係数(6.25)を用いる。
濁度測定
(分析機器)
濁度計(Turbidimeter/TN−100 EUTECH INSTRUMENTS社製)
波長範囲:850nm
方式:90°透過散乱比較方式
緑茶抽出物を、有機溶媒と水の混合液並びに活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性炭と接触処理溶液させる方法によって得られた溶液に、加水及び/又は混合溶液から脱有機溶媒し、析出した濁り成分を分離した溶液は非重合体カテキン濃度4質量%になるようにイオン交換水で希釈し、そのサンプルを用い測定を行った。
精製緑茶抽出物は非重合体カテキン濃度15質量%になるようにイオン交換水で希釈し、そのサンプルを用い測定を行った。
実施例1 精製緑茶抽出物A
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)1,000gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液8,000g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)2,000gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.0)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液にイオン交換水を4,170g添加し、室温、100r/min攪拌条件下で約5分間攪拌を行った。その混合溶液を分離板型遠心分離機(ADS250AS、斎藤遠心機工業社製、沈降面積1,440m2)に、15℃、Q/Σ=2.1×10-5m/hの条件下で通液し、析出した濁り成分を分離した。分離した溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)300gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水2,000gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=21
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=50.0
処理後のガレート体率=53.0質量%
実施例2 精製緑茶抽出物B
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)100gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)200gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.1)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液にイオン交換水を417g添加し、室温、100r/min攪拌条件下で約5分間攪拌を行った。その混合溶液に珪藻土(ラヂオライト800S、昭和化学工業社製)を25.6g添加し、室温のまま約5分間攪拌を続けた。その混合液を2号ろ紙上に20mmの厚みに珪藻土(ラヂオライト800S、昭和化学工業社製)でプレコートを形成したろ過機(0.00385m2)に通液し、0.18Mpa加圧、通液速度3,000L/m2・hrでろ過を行い、析出した濁り成分を分離した(分離温度25℃)。分離した溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=7
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=52.6
処理後のガレート体率=53.2質量%
実施例3 精製緑茶抽出物C
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)1,000gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液8,000g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)2,000gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.0)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液から40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを3,255g留去した後、イオン交換水を2,000g添加し、室温、100r/min攪拌条件下で約5分間攪拌を行った。その混合溶液を分離板型遠心分離機(ADS250AS、斎藤遠心機工業社製、沈降面積1,440m2)に、室温、Q/Σ=2.1×10-5m/hの条件下で通液し、析出した濁り成分を分離した。分離した溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)300gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水2,000gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=32
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=47.6
処理後のガレート体率=52.6質量%
比較例1
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)100gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)200gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.3)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=314
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=52.2
処理後のガレート体率=52.6質量%
比較例2
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)100gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)200gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.1)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液にイオン交換水を417g添加し、室温、100r/min攪拌条件下で約5分間攪拌を行った。その溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=178
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=49.8
処理後のガレート体率=52.9質量%
比較例3
酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)100gを常温、250r/min攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(ポリフェノンHG、東京フードテクノ製)200gを投入し、室温のまま約3時間の攪拌を続けた(pH4.3)。その後、2号ろ紙でろ過した。その溶液にイオン交換水を417g添加し、室温、100r/min攪拌条件下で約5分間攪拌を行った。混合液を2号ろ紙上に20mmの厚みに珪藻土(ラヂオライト800S、昭和化学工業社製)でプレコートを形成したろ過機(0.00385m2)に通液し、0.18Mpa加圧、通液速度700L/m2・hでろ過を行い、析出した濁り成分を分離した(分離温度25℃)。分離した溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加して、40℃、0.0272kg/cm2でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して製品を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量は15質量%であった。
処理後の濁度=120
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=48.5
処理後のガレート体率=52.9質量%
実施例1〜3の製造条件及び得られた緑茶抽出物の分析結果を表1に、比較例1〜3の製造条件及び得られた緑茶抽出物の分析結果を表2に示す。
(注)1)ポリフェノンHG、東京フードテクノ製
2)クラレコールGLC、クラレケミカル製
3)ミズカエース#600、水澤化学製
4)ラヂオライト#800S、昭和化学工業製
5)ポリフェノンHG製剤の非重合体カテキン類組成
GC(ガロカテキン)6.39質量%、EGC(エピガロカテキン)29.42質量%、C(カテキン)2.16質量%、EC(エピカテキン)10.3質量%、EGCg(エピガロカテキンガレート)37.13質量%、GCg(ガロカテキンガレート)1.93質量%、ECg(エピカテキンガレート)11.89質量%、Cg(カテキンガレート)0.79質量%、ガレート体率51.73質量%、ガロ体率74.88質量%。
(注)1)ポリフェノンHG、東京フードテクノ製
2)クラレコールGLC、クラレケミカル製
3)ミズカエース#600、水澤化学製
4)ラヂオライト#800S、昭和化学工業製
5)ポリフェノンHG製剤の非重合体カテキン類組成
GC(ガロカテキン)6.39質量%、EGC(エピガロカテキン)29.42質量%、C(カテキン)2.16質量%、EC(エピカテキン)10.3質量%、EGCg(エピガロカテキンガレート)37.13質量%、GCg(ガロカテキンガレート)1.93質量%、ECg(エピカテキンガレート)11.89質量%、Cg(カテキンガレート)0.79質量%、ガレート体率51.73質量%、ガロ体率74.88質量%。
表1及び表2に示すように、本発明の製造方法は、非重合体カテキン類のガレート体率やガロ体率を変化させることなく、カフェインを低減し、濁り成分が低減された精製緑茶抽出物を製造できる。
実施例4 容器詰飲料
表1及び表2に示した精製緑茶抽出物及び表3に記載の容器詰飲料成分を加えた後、イオン交換水をバランス量加えて飲料を調製した。食品衛生法に基づく殺菌処理及びホットパック充填を行って容器詰飲料とした。
5名の男性モニターが、製造した容器詰飲料を37℃で30日間保存した後に、製造直後の非茶系容器詰飲料と共に、それぞれ500mLを単回摂取し、製造直後を基準として、雑味(長期保存時における濁りに由来する雑味)の変化を、以下の基準で評点をつけ評価した。飲用時の品温はいずれも室温付近に合わせた。保存飲料の外観も目視により評価した。結果を表3に示す。
外観における変化:
A 沈殿を含め外観に変化がない
B 沈殿を含め外観にやや変化がある
C 沈殿を含め外観に変化がある
D 沈殿を含め外観に大きく変化がある
雑味における変化:
A 感じにくい
B やや感じにくい
C やや感じる
D 感じる
表3の結果から明らかなように、本発明により緑茶抽出物を処理した精製緑茶抽出物を使用した容器詰飲料は、長期に保存しても、何れも外観の変化がなく澄明であって、雑味の変化も認められなかった。
実施例5
(1)緑茶葉6000gに84℃の熱水90kgを添加し、60分間抽出したのち、2号濾紙による濾過を行い、「緑茶抽出液」66kg(pH5.4)を得た。(緑茶抽出液の非重合体カテキン類濃度=0.9質量%、緑茶抽出液のガレート体率=52.2質量%)
この緑茶抽出液を温度25℃に設定し、タンナーゼ(キッコーマン社製タンナーゼKTFH)を緑茶抽出液に対して200ppmとなる濃度で添加し、130分間保持し、ガレート体率40.2質量%になったところで、90℃に溶液を加熱して、酵素を失活させ、反応を止めた(pH4.9)。この反応液を逆浸透膜(日東電工製NTR−759HR)を用いてBrix濃度25まで濃縮処理を行い、液体の「タンナーゼ処理した緑茶抽出物の濃縮物」8kgを得た。得られた緑茶抽出物は非重合体カテキン類含有量6.9質量%、ガレート体率40.1質量%、固形分濃度2質量%に溶解した水溶液のpH=5.0であった。
(2)また、得られた濃縮液4.5kgを噴霧乾燥して粉末状の「タンナーゼ処理した緑茶抽出物」400gを得た。得られた緑茶抽出物は非重合体カテキン類含有量33.2質量%、ガレート体率40.1質量%、固形分濃度2質量%に溶解した時の水溶液のpH=5.0であった。
(3)得られた緑茶抽出物を用いて、実施例2と同様の精製処理を行い、濁りが全く見られず、色相もよく、かつ苦味の低減された精製緑茶抽出物を得た。
処理後の非重合体カテキン類の含有量=15質量%
処理後の固形分中における非重合体カテキン類濃度=65質量%
処理後の濁度=9
処理後の非重合体カテキン類/カフェイン質量比=37.1
処理後のガレート体率=40.4質量%
(4)得られた精製緑茶抽出物を用いて、実施例4、本発明品1と同様にして容器詰飲料を得た。この飲料は、長期に保存しても外観の変化がなく、かつ苦味が低減されていた。

Claims (11)

  1. 緑茶抽出物を親水性有機溶媒と水の質量比が91/9〜97/3の混合溶液に分散させ、活性炭及び/又は酸性白土若しくは活性白土と接触させて得られた溶液をろ過し、ろ液に加水及び/又は脱有機溶媒して、該溶液中の親水性有機溶媒と水との質量比を70/30〜40/60の範囲とし、次いで遠心分離及び/又は溶液にろ過助剤を加え、ろ過助剤でプレコートされたろ過機でろ過する精製緑茶抽出物の製造方法。
  2. 遠心分離機が、連続遠心分離機である請求項記載の製造方法。
  3. 遠心分離機に流入する速度が流量Q(m3/h)と遠心分離機沈降面積Σ(m2)の比Q/Σが、2.5×10-6〜5.0×10-5m/hである請求項1又は2記載の製造方法。
  4. ろ過助剤が、セルロース、珪藻土又はこれらの組み合わせである請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. プレコートに用いるろ過助剤が、セルロース、珪藻土又はこれらの組み合わせである請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法。
  6. 分離するときの温度が、−15〜78℃の範囲である請求項1〜のいずれか1項記載の製造方法。
  7. 緑茶抽出物を酸性白土又は活性白土と接触するときのPHが、4〜6である請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法。
  8. 親水性有機溶媒が、エタノールである請求項1〜のいずれか1項記載の製造方法。
  9. 緑茶抽出物が、緑茶抽出液をタンナーゼ処理して得られるものである請求項1〜8のいずれか1項記載の製造方法。
  10. 請求項1〜のいずれか1項記載の製造方法で製造された精製緑茶抽出物であって、固形分当たりで非重合体カテキン類を40〜90質量%含有し、非重合体カテキン類/カフェイン質量比が25〜200である精製緑茶抽出物。
  11. 請求項10記載の精製緑茶抽出物を配合した容器詰飲料。
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