JP4541808B2 - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

撮像装置及び撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP4541808B2
JP4541808B2 JP2004258099A JP2004258099A JP4541808B2 JP 4541808 B2 JP4541808 B2 JP 4541808B2 JP 2004258099 A JP2004258099 A JP 2004258099A JP 2004258099 A JP2004258099 A JP 2004258099A JP 4541808 B2 JP4541808 B2 JP 4541808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
exposure
lens
calibration
photographing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004258099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005031692A (ja
Inventor
高穂 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004258099A priority Critical patent/JP4541808B2/ja
Publication of JP2005031692A publication Critical patent/JP2005031692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4541808B2 publication Critical patent/JP4541808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮影レンズの着脱交換が可能な撮像装置、例えば、デジタル一眼レフカメラに関するものである。
レンズ交換が可能なデジタル一眼レフカメラでは、従来の銀塩フィルム用の一眼レフカメラと同様に、図8に示されている測光ユニット20により、焦点板17、ペンタプリズム18を介して測光が行われている。
しかしながら、レンズ交換が可能なデジタル一眼レフカメラにおいて、上記測光手段は、図8に示すようにペンタプリズム18の上方であって撮影レンズ1の光軸から離れた位置に配置されており、撮像素子11に到達する光束とは異なる光束を用いて測光を行う。このため、適切な露出を得られない場合がある。
本発明は、最適な露出設定が可能な撮像装置を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明では、撮影レンズの着脱交換が可能で、撮影レンズにより形成される被写体像を受け、これを光電変換する撮像素子を有する撮像装置であって、撮影レンズからの光を用いて測光を行う測光手段と、撮像素子が受ける露光量を検出する露光量検出手段と、撮影レンズが交換される毎に、露出値が互いに異なる複数回の撮影と該撮影ごとの露光量検出手段を用いた露光量の検出とを行い、該撮影ごとに検出された露光量のうち最適露出となる露光量に対する露出値から、測光手段を用いて得られた露出値を補正するための補正情報を求める手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズが交換される毎に、露出値が互いに異なる複数回の撮影と該撮影ごとの露光量検出手段を用いた露光量の検出とを行い、該撮影ごとに検出された露光量のうち最適露出となる露光量に対する露出値から、測光手段を用いて得られた露出値を補正するための補正情報を求める。これにより、装着される撮影レンズに応じた補正情報を求めることができ、撮影レンズ毎に、測光手段を用いた最適な露出設定が可能となる。
まず、本発明の前提技術について説明する。
図1には、本発明の第1の前提技術であるデジタル一眼レフカメラシステムの構成を示している。このカメラシステムは、撮影レンズ1と、この撮影レンズ1の着脱交換が可能なデジタル一眼レフカメラ(撮像装置:以下、カメラ本体という)8とから構成されている。
同図において、撮影レンズ1内には、対物レンズとしての撮影光学系2が収容されて
いる。撮影光学系2は、1又は複数のレンズ群から構成され、その全てもしくは一部を
移動させることで焦点距離を変化させたり、フォーカス調節を行ったりすることができ
る。
3はフォーカス調節のために撮影光学系2内の焦点調節レンズ(2a)を駆動するフォ
ーカス駆動ユニットであり、4は焦点調節レンズ2aの位置を検出するためのフォーカ
ス位置検出器4である。
6はROM等からなる記憶回路であり、5は撮影レンズ1の全体の制御を司るCPU
等からなるレンズ制御回路5である。
なお、図示はしないが、撮影レンズ1内には、変倍のために撮影光学系2内の変倍レ
ンズ(図示せず)を駆動するためのズーム駆動ユニット、絞りユニット(図示せず)、
変倍レンズや絞り位置を検出するための検出器が収容されている。
ここで、フォーカス位置検出器4としては、例えば、焦点調節レンズ2aを光軸方向
に移動させるために回転又は移動する鏡筒に設けられたエンコーダ用の電極と、これに
接触する検出用の電極等を用いて構成され、焦点調節レンズ2aの位置又は基準位置か
らの移動量に対応する信号を出力するものが用いられている。但し、フォーカス位置検
出器4としてはこれに限らず、光学式や磁気式等の各種検出器を用いることができる。
一方、カメラ本体8内には、撮影光路に対して進退可能な主ミラー9と、撮影光路内
に配置された主ミラー9で上方に反射した光により被写体像が形成される焦点板17、
焦点板17に形成された被写体像を反転するペンタプリズム18および接眼レンズ19
からなるファインダ光学系とが収容されている。
さらに、主ミラー9の背面側には、主ミラー9のハーフミラー部を透過した光束を下
方に導くサブミラー10が、主ミラー9とともに撮影光路に対して進退可能に設けられ
ている。
また、カメラ本体8内には、サブミラー10で反射した光束が導かれる焦点検出ユニ
ット12と、カメラ本体8の全ての制御を司るカメラ制御回路13と、撮影光学系2が
形成する被写体像を光電変換するCCD,CMOSセンサ等の撮像素子11とが収容さ
れている。
また、カメラ本体8内には、撮像素子11からの出力信号を用いて光電変換画像(撮
影画像)のコントラスト検出を行い、撮影光学系2内の焦点調節レンズ2aが合焦位置
にあるか否かを判定する合焦判定ユニット16と、この合焦判定ユニット16からの出
力と焦点検出ユニット12からの出力との差分を算出する演算回路14と、この演算回
路14により算出された差分量を補正情報として記憶するEEPROM等の記憶回路1
5とが収容されている。なお、合焦判定ユニット16は、いわゆるコントラスト検出方
式により撮影レンズの自動合焦制御を行う焦点検出装置として知られているものと同様
のものである。
また、カメラ制御回路13および演算回路14により、請求の範囲にいう補正手段が
構成される。
7は撮影レンズ1およびカメラ本体8に備えられた通信接点であり、互いに装着され
た状態で通信接点7を介して各種情報のやり取りやカメラ本体8側から撮影レンズ1側
への電源供給が行われる。また、カメラ本体8には、前述した補正情報を算出および記
憶するためのキャリブレーションモードを設定するためのスイッチ(図示せず)を有し
ている。
図2には、図1に示した焦点検出ユニット12の光学系部分の構成を示している。同
図において、27は撮影光学系2の光軸上の光線であり、撮影光学系2から主ミラー9
を透過して撮像素子11の撮像面11aに至る。21はサブミラー10よる撮像面18
に共役な近軸的結像面、22は反射鏡である。23は赤外カットフィルタである。
24は絞りであり、2つの開口部24−1,24−2を有している。25は2次結像
光学系であり、絞り24の2つの開口部24−1,24−2に対応して配置された2つ
のレンズ25−1,25−2を有している。36は反射鏡であり、26は光電変換素子
(センサ)である。この光電変換素子26は、2つのエリアセンサ26−1,26−2
を有している。
ここで、サブミラー10は曲率を有し、絞り24の2つの開口部24−1,24−2
を撮影光学系2の射出瞳付近に投影する収束性のパワー(屈折力:焦点距離の逆数)を
持っている。
また。サブミラー10は、必要な領域のみが光を反射するように、ガラス基板の表面
にアルミニウムや銀等の金属膜が蒸着されていて、焦点検出を行う範囲を制限する視野
マスクの働きを兼ねている。
また、他の反射鏡22,36においても、光電変換素子26上に入射する迷光を減少
させるため、必要最低限の領域のみにアルミニウムや銀等の金属膜が蒸着されている。
なお、各反射鏡の反射面として機能しない領域には、光吸収性の塗料等を塗布するのが
よい。
図3は、図2に示した絞り24を光入射方向から見た図である。絞り24には、横長
の2つの開口部24−1,24−2を開口幅の狭い方向に並べた構成となっている。図
中に点線で示されているのは、絞り24の開口部24−1,24−2に対応してその光
射出側に配置されている2次結像系25の各レンズ25−1,25−2である。
図4には、図2に示した光電変換素子26を光入射方向から見た図である。2つのエ
リアセンサ26−1,26−2はそれぞれ、この図に示すように2次元的に画素を配列
したセンサであり、これらエリアセンサ26−1,26−2は2つ並べられている。
以上のように構成された焦点検出ユニット12およびこれに光を導く光学系では、図
2に示すように、撮影光学系2からの光束27−1,27−2が主ミラー19のハーフ
ミラー面を透過した後、サブミラー10によりほぼ主ミラー19の傾きに沿った方向に
反射され、反射鏡22によって後方に向きを変えられた後、赤外カットフィルタ23を
通ってそれぞれ絞り24の2つの開口部24−1,24−2を通る。
そして、絞り24の2つの開口部24−1,24−2を通った光束はそれぞれ、2次
結像系25のレンズ25−1,25−2により集光され、反射鏡36で下方に向きを変
えられて光電変換素子26上のエリアセンサ26−1,26−2にそれぞれ到達する。
図2中の光束27−1,27−2は、撮像面11aの中央に結像する光束であるが、
他の位置に結像する光束についても同様の経路を経て、光電変換素子26に達し、全体
として撮像素子11上の所定の2次元領域に対応する被写体像に関する2つの領域の光
量分布が光電変換素子26の各エリアセンサ26−1,26−2上に形成される。
焦点検出ユニット12は、上記のようして得られた2つの被写体像に関する光量分布
に対して、位相差検出方式の検出原理に従って、被写体像の分離方向および分離量、す
なわち図4に示す2つのエリアセンサ26−1,26−2上での上下方向における相対
的位置関係を、エリアセンサ26−1,26−2上の各位置で算出することで、撮影光
学系2の焦点調節状態の検出(以下、焦点検出という)を行い、その結果を焦点外れ量
(デフォーカス量)Dとして出力する。
そして、第1の前提技術では、この焦点外れ量Dに応じて求められる焦点調節レンズの合焦を得るための駆動位置が撮影レンズ1の機種毎にできるだけ精度の高い合焦を得るための値となるように、予めレンズ側の記憶回路6には、該レンズ機種の設計上の補正値が記憶されており、カメラ本体側ではこれを用いて撮影時における最良結像位置と撮像面11aとを一致させるための補正を行う。
但し、レンズ側の記憶回路6に記憶されている補正値は、同一機種であっても撮影レ
ンズごとの個体差や焦点検出ユニット12の個体差を含んでいないため、記憶回路6に
記憶されている設計上の補正値をそのまま用いても、真に正確な合焦状態を得ることが
難しい。
そこで、第1の前提技術では、レンズ側の記憶回路6に記憶されている設計上の補正値を上記個体差を反映したより高精度に合焦を得るための値とするため(つまりは、焦点検出ユニット12により検出された焦点外れ量Dに基づくレンズの合焦駆動位置としてより高精度に合焦を得る値を得るため)、まず、フォーカス駆動ユニット3によって焦点調節レンズ2aを光軸方向に移動させながら、撮像素子11から得られる画像信号のコントラストを検出し、このコントラスト状態から合焦判定ユニット16により合焦位置を判定する。
そして、合焦判定ユニット16により判定(検出)された合焦位置と、焦点検出ユニ
ット12を用いて算出された合焦位置との差分量を演算回路14により算出し、この差
分量を現に装着されている撮影レンズ1の固有の補正情報としてカメラ本体側の記憶回
路15に記憶する。なお、ここでは、この撮影レンズ1の固有の補正情報を得るための
一連の動作をキャリブレーションと称する。
ここで、図5に示すフローチャートを用いて、上記キャリブレーションを行うカメラ
システムの動作について説明する。第1の前提技術では、撮影レンズ1を新たにカメラ本体8に装着したとき又は交換したときに、カメラ本体8に設けられたキャリブレーションスイッチ(図示せず)を撮影者がオンすることによって、カメラ制御回路13がキャリブレーションモードに入り、以下のフローを実行する。
キャリブレーションモードに入った後、自動的若しくは撮影者のシャッタースイッチ
のオンによってキャリブレーション動作がスタートする(ステップ501)。
まず、カメラ制御回路13は、レンズ制御回路5に信号を送り、フォーカス駆動ユニ
ット3を通じて焦点調節レンズ2aを所定位置に移動させる(ステップ502)。次に、
撮像素子11から得られる画像信号のコントラストを合焦判定ユニット16に検出させ
る(ステップ503)。そして、ステップ503が所定回数Nに達するまで、ステップ
502での焦点調節レンズ2aの微小移動(ウォブリング)とステップ503でのコン
トラスト検出とを繰り返し行わせる(ステップ503a)。
合焦判定ユニット16は、N個のコントラスト検出結果のうち最もコントラストの高
い画像信号が得られた焦点調節レンズ2aの位置を合焦位置と判定し、カメラ制御回路
13に信号を送る。カメラ制御回路13はそのときのフォーカス位置検出器4からの位
置情報をレンズ制御回路5を通じて得て、合焦位置情報を作成する(ステップ504)。
続いて、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12に位相差検出方式による焦点
検出を行わせ、そのときの検出結果、すなわち焦点外れ量(デフォーカス量)を焦点調
節レンズ2aの合焦方向への駆動量に換算した値を、フォーカス位置検出器4からの位
置情報に加えて合焦位置情報を作成する(ステップ505)。
カメラ制御回路13は、合焦判定ユニット16により合焦判定されたときの合焦位置
情報と、第1の焦点検出ユニット12による検出結果から得られた合焦位置情報との差
分である合焦位置補正値を演算回路14に算出させる(ステップ506)。
そして、演算回路14に算出された合焦位置補正値を記憶回路15に記憶させる(ス
テップ507)。以上でキャリブレーションが終了する。
ここで、ステップ504とステップ505との間にタイムラグがあると、被写体の移
動等によって誤差が生じることも考えられるため、ステップ504とステップ505は
実質的に同時に行われることがより望ましい。
また、上述したように一般的な被写体を用いてキャリブレーションを行おうとすると、
被写体の移動等により誤差が生じることが考えられるため、カメラ内にキャリブレーシ
ョン用のチャートを内蔵し、このチャートを用いてキャリブレーションを行う方法や、
パーソナルコンピュータとの接続によりPCの画面上にチャートを映し出し、このチャ
ートを用いてキャリブレーションを行う方法を採るようにしてもよい。
また、補助光等によるパターン投光を用いてキャリブレーションを行うといった方法
を用いると、より高精度なキャリブレーションを行うことが可能となる。
また、第1の前提技術では、合焦判定ユニット16として、従来のビデオカメラに用いられているコントラスト検出方式の焦点検出装置と同様のもの用いたが、カメラ本体8に機械的なシャッターが備えられていたり、電子シャッターを行うことができない撮像素子を用いており、従来のコントラスト検出方式の焦点検出を行えない場合には、複数枚の画像を撮影し、これらの画像のコントラストを検出するようにしてもよい。
なお、合焦位置補正値の記憶については、カメラ本体8に設けられた記憶回路14に
この合焦位置補正値のみを記憶させるようにしてもよいし、上記式(1)中の補正値C
の値を含むような数値として記憶してもよい。
また、合焦位置補正値を、撮影レンズ1内に設けられた記憶回路6内の補正値Cを書
き換えて記憶させてもよいし、補正値Cとは別の補正値として記憶させるようにしても
よい。
また、上述したようなキャリブレーション動作を被写体距離ごとに行い、各被写体距
離に対応づけて合焦位置補正値を記憶回路14等に記憶させるようにすれば、被写体距
離にかかわらず高精度な合焦制御を行わせることができる。
また、上述したようなキャリブレーション動作を撮影レンズの機種ごとに行い、レン
ズ機種を識別する識別情報ごとに合焦位置補正値を記憶回路14等に記憶させておくよ
うにしてもよい。
さらに、第1の前提技術のキャリブレーション動作では、合焦判定ユニット16を用いた合焦位置情報の作成後に焦点検出ユニット12による焦点検出を行っているが、合焦判定ユニット16を用いた合焦位置情報の作成前に焦点検出ユニット12による焦点検出を行うことにより、ステップ502で焦点調節レンズ2aを駆動する範囲を位相差検出方式による焦点検出により検出された合焦位置付近に限定することができ、より速くキャリブレーションを完了することが可能となる。
次に、上記キャリブレーションモードで算出記憶された合焦位置補正値を用いて、実
際に撮影を行う場合のカメラの動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、合焦位置補正値は、上記補正値Cとは別にカメラ本体8内の記憶回路15
に記憶されているものとする。
カメラ本体8のシャッターボタンが第1ストローク操作されて半押し状態になると
(ステップ601)、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12により位相差検出
方式での焦点検出を行わせる(ステップ602)。
次に、カメラ制御回路13は、焦点検出ユニット12による焦点検出結果(焦点外れ
量)に基づいて算出した焦点調節レンズ2aの合焦駆動量とフォーカス位置検出器4に
より検出された現在の焦点調節レンズ2aの位置情報とから、焦点調節レンズ2aの合
焦目標位置となる合焦位置情報(合焦制御情報)を作成し、さらにこの合焦位置情報に
対し、撮影レンズ1に固有の設計上の補正値Cおよびキャリブレーションモードで作成
した合焦位置補正値を用いて補正を行う(ステップ603)。
次に、カメラ制御回路13は、補正された合焦位置情報に基づいてレンズ制御回路5
に駆動指令を通信する。レンズ制御回路5は、フォーカス駆動ユニット3を通じて焦点
調節レンズを、補正された合焦位置情報に対応する位置がフォーカス位置検出器4によ
り検出されるまで駆動し、合焦動作を完了する(ステップ604)。
その後、シャッターボタンが第2ストローク操作されて全押し状態となることにより
(ステップ605)、撮影を行う(ステップ606)。
以上のように、第1の前提技術では、キャリブレーションモードにおいて、位相差検出方式で焦点検出を行う焦点検出ユニット12とコントラスト検出方式により合焦判定を行う合焦判定ユニット16のそれぞれから得られる合焦位置の差分(補正情報)を記憶し、この記憶した補正情報によって撮影時に焦点検出ユニット12を用いて得られる合焦制御情報を補正するようにしているので、位相差検出方式による高速性を維持しつつ、高精度での合焦制御が可能となる。
また、前述したように合焦位置補正値を補正値Cを含むような数値としてカメラ本体
8内の記憶回路15に記憶させておくことにより、補正値Cを撮影レンズ1とカメラ本
体8との間で通信する必要がなくなり、さらに高速での合焦制御が可能となる。
次に、本発明の第2の前提技術について説明する。
図7には、本発明の第2の前提技術であるデジタル一眼レフカメラシステムにおける
キャリブレーション動作のフローチャートを示している。なお、カメラシステムの構成
は、第1の前提技術と同様である。このため、第1の前提技術と共通する構成要素には第1の前提技術と同符号を付して説明する。第2の前提技術では、キャリブレーションモードを設定せずに自動的に合焦位置補正値を算出する。
キャリブレーションがスタートすると(ステップ701)、まず、カメラ制御回路1
3は、焦点検出ユニット12に位相差検出方式による焦点検出を行わせ、第1の前提技術と同様に合焦位置情報を作成する(ステップ702)。次に、この合焦位置情報に基づいて、レンズ制御回路5およびフォーカス駆動ユニット3を通じて焦点調節レンズ2aを駆動させ、合焦動作を行わせる(ステップ703)。
次に、カメラ制御回路13は、フォーカス駆動ユニット3により、ステップ703で
駆動された位置にある焦点調節レンズ2aを微小量移動させる(ステップ704)。
この状態で、カメラ制御回路13は、合焦判定ユニット16にコントラスト検出を行
わせ(ステップ705)、ステップ704とステップ705を所定のN回繰り返した後
(ステップ705a)、検出したコントラストのうち最もコントラストの高い画像信号
が得られたときの焦点調節レンズ2aの位置(フォーカス位置検出器4により検出され
た位置)から合焦位置情報を作成する(ステップ706)。
次に、ステップ706で得られた合焦位置情報とステップ702で焦点検出ユニット
12を用いて得られた合焦位置情報との差分である合焦位置補正値を演算回路14にて
算出する(ステップ707)。
そして、算出された合焦位置補正値を記憶回路15に記憶させる(ステップ708)。
以上の動作によりキャリブレーションが終了する。
ここで、キャリブレーションを開始するタイミングについては、撮影者がシャッター
ボタンに触れていない状況で行い、撮影者がシャッターボタンを第1ストローク操作し
たときにはキャリブレーションを中断するといった方法を採ることができる。また、実
際の撮影時に、設定されたシャッタースピードの1/2以下のシャッタースピードで焦
点調節レンズ2aを移動させながら(異なる合焦状態で)複数回撮影を行い、最もジャス
トピントのものを選択し、撮影終了後の画像処理により明るさを補正して、設定された
シャッタースピードでの撮影と同等の撮影画像が得られるようにする方法を用いてもよ
い。
上記キャリブレーションで作成した合焦位置補正値を用いての実際に撮影動作は、上
記第1の前提技術にて説明したのと同様である。
(実施例1)
次に、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
前述した第1および第2の前提技術にて説明した合焦位置に関するキャリブレーションに加えて、露出に関するキャリブレーションを行うようにしてもよい。
図8には、本発明の実施例1であるデジタル一眼レフカメラシステムの構成を示して
いる。なお、第1の前提技術と共通する構成要素には、第1の前提技術と同符号を用いている。但し、第1および第2の前提技術にて説明した合焦位置のキャリブレーションに関する構成要素は、図8において省略している。
本実施例では、測光ユニット20と、撮像素子11の露出制御を行う露出制御回路2
1と、撮像素子11の露光量を検出するための露光量検出回路22と、演算回路を兼ね
るカメラ制御回路13'と、記憶回路24とが第1の前提技術のカメラ本体8に追加されている。
次に、露出に関するキャリブレーションについて図9のフローチャートを用いて説明する。
撮影者のスイッチ操作によりキャリブレーションモードに入ると(ステップ901)、カメラ制御回路13'は、測光ユニット20に測光を行わせる(ステップ902)。その後、測光ユニット12による測光結果に基づいて露出を設定(ステップ903)、設定された露出(露出値)での撮影を行う(ステップ904)。
そして、ステップ903で設定された露出(露出値)を所定値だけ変更し(ステップ905)、この変更後の露出(露出値)での撮影を行う(ステップ906)。こうしてステップ905とステップ906とを所定のN回繰り返した後(ステップ906a)、ステップ904およびステップ906で撮影されたN個の画像の露光量を露光量検出回路22にて検出する(ステップ907)。
次に、検出された露光量のうち、最適な露出が得られている露光量に対する露出値を最適露出値として算出する(ステップ907)。次に、この最適露出値とステップ903で設定した露出(露出値)との差分を演算回路としてのカメラ制御回路13'が算出する(ステップ908)。カメラ制御回路13'は、算出した差分を露出補正値として記憶回路24に記憶させる(ステップ909)。以上で露出のキャリブレーションが終了する。
ここで、露出キャリブレーションは、前述した合焦位置のキャリブレーション時に行
った複数回の画像撮影時に同時に露出変更をしながら撮影を行うことで行ってもよい。
次に、露出キャリブレーションにより算出した露出補正値を用いて撮影を行う動作に
ついて、図10のフローチャートを用いて説明する。
撮影者によりシャッターボタンが第1ストローク操作されて半押し状態になると(ス
テップ1001)、カメラ制御回路13'は、測光ユニット20に測光を行わせる(ステ
ップ1002)。
そして、測光ユニット20による測光結果に基づいて得られる露出値を、記憶回路2
4に記憶された露出補正値を用いて補正する(ステップ1003)。さらに、この補正
された結果に基づいて撮影時の露出設定を行う(ステップ1004)。
その後、シャッターボタンが第2ストローク操作されて全押し状態となると、カメラ
制御回路13'は撮影を行う(ステップ1005)。
以上のように、露出キャリブレーションによって得られた露出補正値を用いて撮影時
の露出補正を行うことで、最適な露出の設定が可能となる。
ここで、第1および第2の前提技術にて説明した合焦位置キャリブレーションと本実
施例にて説明した露出キャリブレーションは、撮影レンズ1が交換されるごとに行われ
ることが望ましいため、新たに装着された撮影レンズ1に対応する合焦位置補正値や露
出補正値がカメラ本体8の記憶回路に記憶されていない場合には、撮影者にその旨を音
や表示によって警告することが望ましい。
また、合焦位置補正値や露出補正値は、上記の第1及び第2の前提技術と、本実施例とでは、カメラ本体8内に設けられた記憶回路に記憶されているが、撮影レンズ1内に設けられている記憶回路に記憶されていた従来の補正値を書き換えるようにしてもよい。
本発明の第1の前提技術であるカメラシステムの構成を示す図である。 上記カメラシステムを構成する焦点検出ユニットの主要部分の構成を示す図である。 図2に示した絞りの平面図である。 図2に示した光電変換素子の平面図である。 上記カメラシステムにおける合焦位置キャリブレーション動作を示すフローチャートである。 上記合焦位置キャリブレーションにより算出した補正値を用いて撮影を行う際のカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の前提技術であるカメラシステムにおける合焦位置キャリブレーション動作のフローチャートである。 本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示す図である。 上記実施例1における露出キャリブレーション動作を示すフローチャートである。 上記露出補正キャリブレーションにより算出した補正値を用いて撮影を行う際のカメラの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮影レンズ
2 撮像光学系
3 フォーカス駆動ユニット
4 フォーカス位置検出器
5 レンズ制御回路
6 記憶回路
7 通信接点
8 カメラ本体
9 主ミラ−
10 サブミラー
11 撮像素子
12 焦点検出ユニット
13,13' カメラ制御回路
14 演算回路
15 記憶回路
16 合焦判定ユニット
17 焦点板
18 ペンタプリズム
19 接眼光学系
20 測光ユニット
21 露出制御回路
22 露光量検出回路
24 記憶回路

Claims (2)

  1. 撮影レンズの着脱交換が可能で、前記撮影レンズにより形成される被写体像を受け、これを光電変換する撮像素子を有する撮像装置であって、
    前記撮影レンズからの光を用いて測光を行う測光手段と、
    前記撮像素子が受ける露光量を検出する露光量検出手段と、
    前記撮影レンズが交換される毎に、露出値が互いに異なる複数回の撮影と該撮影ごとの前記露光量検出手段を用いた前記露光量の検出とを行い、該撮影ごとに検出された前記露光量のうち最適露出となる露光量に対する前記露出値から、前記測光手段を用いて得られた露出値を補正するための補正情報を求める手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項に記載の撮像装置と、前記撮像装置に着脱交換が可能な撮影レンズとを有することを特徴とする撮像システム。
JP2004258099A 2004-09-06 2004-09-06 撮像装置及び撮像システム Expired - Fee Related JP4541808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004258099A JP4541808B2 (ja) 2004-09-06 2004-09-06 撮像装置及び撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004258099A JP4541808B2 (ja) 2004-09-06 2004-09-06 撮像装置及び撮像システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002104403A Division JP2003295047A (ja) 2002-04-05 2002-04-05 撮像装置および撮像システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005031692A JP2005031692A (ja) 2005-02-03
JP4541808B2 true JP4541808B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=34214399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004258099A Expired - Fee Related JP4541808B2 (ja) 2004-09-06 2004-09-06 撮像装置及び撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4541808B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005031692A (ja) 2005-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1507157B1 (en) Image pickup apparatus with a focus adjusting device and an exposure system
US7940323B2 (en) Image-pickup apparatus and control method thereof
JP2007233032A (ja) 焦点調節装置および撮像装置
JP2005107213A (ja) カメラの自動焦点調節装置
JP4560420B2 (ja) 撮像装置
JP2006065080A (ja) 撮像装置
JP2007156304A (ja) カメラ、カメラシステムおよび交換レンズ装置
JP5966299B2 (ja) 焦点検出装置およびそれを備えた撮像装置
JP2006084545A (ja) カメラ及び撮影レンズ及びカメラシステム
JP2004109864A (ja) 撮像装置およびそれを有する撮像システム
JP4865275B2 (ja) 焦点検出装置及び撮像装置
JP2005308960A (ja) 自動焦点調節装置を備えた撮像装置
JP4847352B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4541808B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP6355348B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2012128343A (ja) カメラ
JP4862297B2 (ja) 電子カメラおよびカメラシステム
JP2006003533A (ja) 撮像装置、合焦制御方法、及びプログラム
JP2004120582A (ja) カメラ
JP4928236B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP2007240566A (ja) 焦点検出装置、光学装置、カメラ。
JP2008203407A (ja) 撮像装置、レンズ装置及び撮像システム
JP4646709B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5115324B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP5550448B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081023

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20081201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4541808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees