JP4539336B2 - カラーフィルタ基板の現像方法及び現像装置 - Google Patents
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Description
このカラーフィルタ基板は通常赤色、緑色、青色の着色画素を複数個、透明基板上に配列したものである。そして、コントラストの良好な画面を得るために、カラーフィルタ基板のこれら着色画素間に黒色のブラックマトリックスを形成している。
2色目以降も同様にして、緑色、青色の着色樹脂層(4)、(5)を着色画素として形成し(図2(c)、(d))、カラーフィルタ基板とするものである。
現像槽(20)内にはスプレー機構(21)、リンス槽(30)内には低圧スプレー機構(31)、残渣除去槽(40)内にはノズルスプレー機構(41)が設けられている。尚、図1において、符号(11)は現像前の基板を示している。
図3及び図4に示すように、スプレー機構(21)は、スプレー機構(21)の下方にて進行する基板に現像液を噴射するノズル(23)と、内部に配管の役目をする流路が形成されており、外部の下方に複数のノズルを取り付ける接続口を備えたマニホールド(集合管)(24)で構成されている。
また、マニホールド(24)の上部には、外部から現像液を供給する配管(図示せず)を接続する取り入れ口(25)が設けられている。
現像槽(20)内部でのスプレー機構(21)の配置は、白太矢印で示す基板の進行方向
とスプレー機構(21)の長手方向を平行且つ水平にして、基板の進行方向と直角な横幅方向に複数個が一定間隔(L4)で平行に設けられている。
従って、ノズル(23)の配列は、基板の進行方向及び横幅方向で、各々一定間隔(L3、L4)を有した配列となっている。
このようなスプレー機構を有する現像槽(20)での基板の有効幅(規定寸法)は、符号(L1)で示すスプレー機構(21)の配置の両端間の距離に略等しい。従って、有効幅(規定寸法)以下のサイズを有する基板を用いた現像処理においては、未露光部の着色感光性樹脂組成物は均一に除去され、基板の全面で良好な現像が行われる。
カラーフィルタ基板の製造上の事情から、例えば、規定寸法として基板サイズ680mm×880mm用の現像装置に、上記余裕幅(L2)内のサイズである、例えば、730mm×920mm程度の基板を投入し現像処理を行うと、当然のことながら基板の両端部においては、未露光部の着色感光性樹脂組成物を充分に除去することが出来ず、一部が残存し、良好な現像が出来ていないといったことになる。
また、基板横幅の両端部において良好な現像を行うことのできる現像装置を提供することを課題とする。
、現像液を噴射するノズルが可撓管によりマニホールドと接続され、基板の横幅の変動に応じてノズル位置を対応させるので、基板横幅が規定寸法より大きな基板を用いても、基板横幅が現像装置の余裕幅内であれば、基板横幅の両端部において良好な現像を行うことのできるカラーフィルタ基板の現像方法となる。
図5は、本発明によるカラーフィルタ基板の現像方法において用いられる現像装置における現像槽の一例の断面図である。
図5に示すように、この現像装置の現像槽は、基板の横幅両端部の現像を行う前段現像槽(70)と通常の全面現像を行う後段現像槽(20’)とで構成され、前段現像槽(70)の横幅方向の両端部には、基板の横幅両端部に現像液を噴射するノズルが可撓管によりマニホールドと接続された、本発明における前段スプレー機構(71)が設けられている。
後段現像槽(20’)は、前記図1に示す現像槽(20)と同一の現像槽である。
また、マニホールド(24)の上部には、外部から現像液を供給する配管(図示せず)を接続する取り入れ口(25)が設けられている。
前段現像槽(70)内部での前段スプレー機構(71)の配置は、白太矢印で示す基板の進行方向と前段スプレー機構(71)の長手方向とを平行且つ水平にして、基板の進行方向と直角な横幅方向の両端部に各1個が平行に設けられている。
また、例えば、基板サイズ680mm×880mm用の現像槽においては、1個の前段スプレー機構(71)に約10個のノズル(23)が設けられている。
。図8に示すように、ノズル(23)はソケット(28)を介して可撓管(26)に接続され、可撓管(26)はコネクタ(27)を介してマニホールド(24)に接続されている。
マニホールド(24)とノズル(23)との間には、自由自在に撓ませることのできる可撓管(26)が設けられているので、マニホールド(24)の接続口(29)とノズル(23)との間の距離(L5)は、自在に変動させることができる。また、ノズル(23)から現像液を噴射させる角度(θ)も自在に変動させることができる。
(b)に示すようにノズル(23)の位置を調節することによって、現像液は余裕幅(L2)の箇所にも噴射されるので、規定寸法(L1)より多少大きな基板であっても、基板の両端部においては、未露光部の着色感光性樹脂組成物を充分に除去することが出来、着色感光性樹脂組成物が残存しない、良好な現像が出来ることになる。
図10(a)に示すように、前段現像槽(70)内では前段スプレー機構(71)によって、主に符号(L1)〜(L2)間の基板部分が現像され、引き続き後段現像槽(20’)内ではスプレー機構(21)によって、主に符号(L1)の範囲内の基板部分が現像される。
尚、図10(c)から明らかなように、仮に前段現像槽(70)において、符号(L1)の範囲内にも前段スプレー機構(71)を設けると、符号(L1)の範囲内では現像は過剰となってしまう。すなわち、前段現像槽(70)においては横幅方向の両端部のみに前段スプレー機構(71)を設けることにより、基板の全面が均一に現像される。
また、前段スプレー機構(71)では、マニホールドとノズルとの間に自由自在に撓ませ
ることのできる可撓管(26)が設けられており、ノズル(23)から現像液を噴射させる角度(θ)は自在に変動させることができるので、基板上の現像液を両端部外へ排水するなどの調整ができ、現像液の滞留による現像ムラを解消することができる。
2・・・ブラックマトリックス
3・・・赤色の着色樹脂層
4・・・緑色の着色樹脂層
5・・・青色の着色樹脂層
10・・・搬入装置
11・・・現像前の基板
20・・・現像槽
20’・・・後段現像槽
21・・・スプレー機構
23・・・ノズル
24・・・マニホールド
25・・・取り入れ口
26・・・可撓管
27・・・コネクタ
28・・・ソケット
30・・・リンス槽
31・・・低圧スプレー機構
40・・・残渣除去槽
41・・・ノズルスプレー機構
42・・・エアーナイフ
50・・・搬出装置
60・・・コンベア装置
70・・・前段現像槽
71・・・前段スプレー機構
L1・・・基板の規定寸法(スプレー機構の両端部の距離)
L2・・・現像装置の余裕幅
L3・・・ノズルの一定間隔
L4・・・スプレー機構の一定間隔
L5・・・接続口とノズルとの間の距離
θ・・・現像液の噴射角度
Claims (2)
- 前段現像槽で基板の横幅両端部の現像を行い、しかるのち通常の全面現像を行うカラーフィルタ基板の現像方法であって、前段現像槽での横幅両端部の現像に際して、現像液を噴射するノズルが可撓管によりマニホールドと接続され、基板の横幅の変動に応じてノズル位置を対応させることを特徴とするカラーフィルタ基板の現像方法。
- カラーフィルタ基板の現像装置において、現像槽は、基板の横幅両端部の現像を行う前段現像槽と通常の全面現像を行う後段現像槽とで構成され、前段現像槽の横幅方向の両端部には、基板の横幅両端部に現像液を噴射するノズルが可撓管によりマニホールドと接続された前段スプレー機構が設けられていることを特徴とする現像装置。
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