JP4536296B2 - カーテンウォール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルのカーテンウォールに係り、特にカーテンウォールユニットの方形枠と、それに嵌め込まれるガラス板のようなパネルとの気密、水密性の向上を図ったカーテンウォールに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、カーテンウォールは、多数のパネル状カーテンウォールユニットを、ビルの躯体の外側に上下、左右に隣接状に配置し固定することによってビルの外側を覆う非強度壁である。カーテンウォールユニットとしては、主面がガラス板からなるものや、全体が不透明パネルで構成されるものがある。
【0003】
カーテンウォールユニットは通常四角形状をなし、その外周枠は、1対の両側の縦枠と、両側の縦枠の上端同士を連結する上横枠と、両側の縦枠の下端同士を連結する下横枠とにより構成されている。このような外周枠は方形枠であって、この方形枠を強度部材として、それにガラスサッシ、ガラス板、外壁パネル等が装着される。
【0004】
外周枠と、ガラス板、外壁パネル等のパネルとの接合部には、気密性および水密性を得るためにシール手段が設けられる。すなわち、パネルの外辺は、方形枠の内辺に形成されるパネル嵌め込み溝に嵌め込まれ、パネル嵌め込み溝の内外側壁とパネル周辺部との間には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが、また、パネル嵌め込み溝の外側当接部とパネルの外面辺部との間に介在するガスケット等のシール手段がそれぞれ設けられて気密性および水密性が保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パネル嵌め込み溝の内外側壁とパネル周辺部との間には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが設けられるが、内側ガスケットをパネルの四辺に緊密に押圧されるように装着しても、内側ガスケットの直線部に比べ四隅のコーナー部についてはシールが十分でなく、漏気が生じてしまい、全体としての気密、水密性が低下してしまうという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、内側ガスケットの直線部と同様に四隅のコーナー部においても十分なシールを行うことができ、全体的に気密、水密性が優れたカーテンウォールを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によるカーテンウォールは、1対の両側の縦枠と、両側の縦枠の上端同士を連結する上横枠と、両側の縦枠の下端同士を連結する下横枠とにより構成される方形枠を有する多数のカーテンウォールユニットが、上下、左右に隣接状に配置され、各カーテンウォールユニットの方形枠によって囲まれる方形空間内に、内外を仕切るパネルが嵌め込まれ、パネルの外辺は、方形枠の内辺に形成されるパネル嵌め込み溝に嵌め込まれ、パネル嵌め込み溝とパネル周辺部との間には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが、また、パネル嵌め込み溝の外側当接部とパネルの外面辺部との間に介在するシール手段がそれぞれ設けられて気密性および水密性が保持されている、ビルのカーテンウォールにおいて、前記方形状内側ガスケットの四隅のコーナー部の各々に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シール材が、パネル内面の辺部と方形状内側ガスケットとの間に挟圧された状態で設けられていることを特徴とする。
【0008】
前記アングル形弾性シール材は、内側ガスケットの面に接合されているのが適であり、典型的にはスポンジゴムにより形成される。また、前記パネルは典型的にはガラス板である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態につき説明する。
【0010】
図1はビルのカーテンウォールCWを立面図で示している。周知のように、カーテンウォールCWは、多数のカーテンウォールユニットCUを縦横に隣接状に配置したものにより構成されている。各カーテンウォールユニットCUは交差する斜線を施した部分に相当する。単一のカーテンウォールユニットCUは図2に示すとおりであって、1対の両側の縦枠2、2と、両側の縦枠2、2の上端同士を連結する上横枠3aと、両側の縦枠2、2の下端同士を連結する下横枠3bとからなる外周枠を有している。この外周枠は方形枠である。
【0011】
図示の実施の形態では、カーテンウォールユニットCUは上側のシングルガラス部分4aと下側のダブルガラス部分4bとを有しているが、カーテンウォールユニットの構成はこれに限定されるものではない。外周枠の内側は適当なパネルによって構成することもできるし、一部のみガラス板部で構成することもできる。
【0012】
縦断面図である図3において、各カーテンウォールユニットの範囲はCUにより示してあり、そのシングルガラス部分4aがコンクリート床5と天井6の部分の高さに対応し、かつダブルガラス部分4bが居住空間の開口部の高さに対応するように、各カーテンウォールユニットCUがビルの躯体に取り付けられている。
【0013】
図4は、図3の4A−4A線断面を右半分に、同じく4B−4B線断面を左半分に示した平面断面図である。図4において、各カーテンウォールユニットの範囲は符号CUの範囲である。カーテンウォールユニットCUの両側には前記した縦枠2、2が縦(上下)方向に設けられている。そして、各縦枠2のカーテンウォールの内外方向に関しての内側には、取付金具10が取り付けられ、この取付金具10を介して各縦枠2がビルの躯体のコンクリート床5の縁部に取り付けられている。なお、図4の左側に示す縦枠2はコンクリート床5より下位の断面で示されているので取付金具10は図示されない。図4の右側はシングルガラス部分4aに対応する高さの部分であって、シングルガラス部分4aが左右の縦枠2、2の間に装着されている。また、シングルガラス部分4aの内側において左右の縦枠2、2間には耐火ボード11が装着されている。また、下位にあるダブルガラス部分4bも左右の縦枠2、2間に装着されている。
【0014】
図5は、図4の右側に示す縦枠2の部分を拡大して示している。図5に示すように、左右に隣接する2枚のカーテンウォールユニットCUの縦枠2同士は左右方向に向き合って配置されている。各縦枠2の主体は、例えばアルミニウム製の型材13からなり、この型材13には、左右方向に関しての外側に開放された第1の縦溝14a、第2の縦溝14b,および第3の縦溝14cが縦枠2の長手方向に沿って形成されている。第1の縦溝14aはカーテンウォールの内外方向に関して最も外側に位置し、第2の縦溝14bはカーテンウォールの内外方向に関して最も内側に位置し、第3の縦溝14cは第1の縦溝14aと第2の縦溝14bの間に位置している。これらの3つの縦溝は、型材13の底板部から縦方向隔壁15、16、17、18を平行に張り出させることにより形成される。
【0015】
第1の縦溝14aは、互いに向き合う1対の縦枠2、2の間の隙間20を外部に対して塞ぐレインバリアガスケット21を装着するのに用いられる。また、第2の縦溝14bは、互いに向き合っている1対の縦枠2、2の間の隙間20を外部に対して塞ぐウインドバリアガスケット22を装着するのに用いられる。レインバリアガスケット21は雨水が隙間20から内部に浸入するのを防ぎ、またウインドバリアガスケット22は,風等により戸外の空気が隙間20から内部に侵入するのを防ぐ。第3の縦溝14cは互いに向き合っている1対の縦枠2、2の間に隔離空間25を形成する。隔離空間25は、レインバリアガスケット21を通過して雨水が内部に浸入した場合、それをウインドバリアガスケット22へ到達させないで流下させる空間を与える。
【0016】
前記レインバリアガスケット21は、左右1対のガスケットにより構成される。図5およびその一部の拡大図である図6において、左側の第1の縦溝14aに装着されるレインバリアガスケット21は、第1の縦溝14aの入口部に固定的に嵌められる縦方向に長い基端部26をもち、この基端部26から前記隙間20を横切るように縦方向に長いU字形断面溝状先端部27が延びている。先端部27は比較的硬い弾性材料からなる。また、図5および図6において右側の第1の縦溝14aに装着されるレインバリアガスケット21は、当該縦溝14aの入口部に固定的に嵌められる縦方向に長い基端部26をもち、この基端部26から前記隙間20を横切るように縦方向に1枚の板状先端部28が延びている。板状先端部28も比較的硬い弾性材料で形成される。板状先端部28は、U字形断面溝状先端部27の内部に突出している。そして、板状先端部28と、U字形断面溝状先端部27との間には隙間29が形成されている。U字形断面溝状先端部27の両側壁と板状先端部28とはジグザグ状に入り組んでいるから、両者の間に隙間29があってもその隙間に外部から入り込んだ雨水は入り組んだ形状により実際上侵入を阻止される。よって、レインバリアガスケット21の部分で外部からの雨水に対する封止作用がなされる。
【0017】
前記ウインドバリアガスケット22は、1対の均等なガスケットにより構成されている。各ガスケット22は、第2の縦溝14b,14bのうちの一方の縦溝内に縦方向に長い基端部30が差し込まれて固定され、この基端部30と一体をなして縦方向の偏平断面チューブ状体31が設けられている。この偏平断面チューブ状体31は変形可能な弾性材からなり、各偏平断面チューブ状体31は他方のガスケット22の偏平断面チューブ状体31に反発力をもって当接するように構成されている。このように偏平断面チューブ状体31が互いに当接することによって風に対する封止作用が得られる。
【0018】
以上に説明した縦枠2の カーテンウォール内外方向に関して外側には、縦枠延長部分2Bと、カーテンウォール内外方向に関して内側に延びる縦枠延長部分2Cとが一体的に形成されている。この実施の形態では、前記延長部分2Bは前記隔壁15の先端部から外方に向かって延出する縦方向平板部から構成されている。一方、前記延長部分2Cは隔壁18の基部から内方へ向かって延出する横断面がL字状をなす縦方向板部により構成されている。外側の延長部分2Bはその内側で、ガスケット33、34を介して前記シングルガラス部分4aを固定している。一方、内側の延長部分2Cは前記取付金具10を介して縦枠2をビル躯体の床5に固定する役割を果たしている。なお、前記耐火ボード11の端部は、例えば鋼製の固定金具35、36によって前記型材13に固定される。
【0019】
床5の縁部に沿って固定した固定台(図示されない)に対し前記取付金具10が貫通ボルト42により固定される。取付金具10は前記ボルト42を挿通する上下方向に長い孔(図示されない)を有する。取付金具10から前記固定台の上方へ向い突出する突部45に上下方向にねじ込んで前記固定台の上面に当接させた上下位置調整ボルト46を回転することにより、取付金具10の上下方向位置を調節することができ、これによって縦枠2、すなわちカーテンウォールユニットCUの上下方向位置を微調整することができる。上下方向位置の調節後、ボルト42を締め付けると、縦枠2、すなわちカーテンウォールユニットCUの上下方向位置が固定される。
【0020】
カーテンウォールユニットCUの一方の側の縦枠2について以上に詳細を説明したが、他方の側の縦枠2についてもその構成は同様であるから説明は省略する。なお、図4に示すカーテンウォールユニットCUの左側の縦枠2の外側延長部分2Bは、カーテンウォールユニットCUの下の部位に設けられるダブルガラス部分4bの端部を取り付ける役を果たしている。
【0021】
図5に示すように、各カーテンウォールユニットCUの左右に対向する1対の縦枠2の延長部分2Bは、カーテンウォール内外方向の最も外側の部分で、前記外側ガスケット33、内側ガスケット34によって、シングルガラス板4aの側辺を押さえて固定している。外側ガスケット33および内側ガスケット34は、ガラス板4aの内外方向の移動を押さえるとともに、気密、水密状態を得るためにシールしている。外側ガスケット33、内側ガスケット34によるガラス板の保持は、図4の左半分におけるダブルガラス板4bの場合でも同様で、基本的に同じ構成が採られている。
【0022】
図9は、縦断面図である図3の一部の拡大図である。この図9において、CUは各カーテンウォールユニットの上下方向の範囲を示している。前述のように、カーテンウォールユニットCUは、シングルガラス部分4aとダブルガラス部分4bとを上側および下側にそれぞれ備えている。シングルガラス部分4aとダブルガラス部分4bの間には、無目材60が設けられている。各カーテンウォールユニットCUはすでに述べた下横枠3bおよび上横枠3aを備えている。上横枠3aとして、図9では、下方に隣接するカーテンウォールユニットCUの上横枠3aが示されている。上側のカーテンウォールユニットCUの下横枠3bと、下側のカーテンウォールユニットCUの上横枠3aとは上下方向に対向する。そして、下横枠3bと上横枠3aとの間には、隣接する縦枠2、2の間と同様に隙間61が残される。
【0023】
図10は図9の要部の拡大図である。この図10において、下横枠3bは、既に説明した縦枠2の場合とほぼ同様に構成されている。下横枠3bの主体は、例えばアルミニウム製の型材からなり、この型材には、下側に開放された第1の横溝71a、第2の横溝71b,および第3の横溝71cが下横枠3bの長手方向に沿って形成されている。第1の横溝71aはカーテンウォールの内外方向に関して最も外側に位置し、第2の横溝71bはカーテンウォールの内外方向に関して最も内側に位置し、第3の横溝71cは第1の横溝71aと第2の横溝71bの間に位置している。これらの3つの横溝は、型材の底板部から横方向隔壁72、73、74、75を平行に張り出させることにより形成される。
【0024】
第1の横溝71aは、上下に向き合っている下横枠3bおよび上横枠3aの間の隙間61を外部に対して塞ぐレインバリアガスケット77を装着するのに用いられる。また、第2の横溝71bは、上下に対向する下横枠3bおよび上横枠3aの間の隙間61を外部に対して塞ぐウインドバリアガスケット80を装着するのに用いられる。レインバリアガスケット77は雨水が隙間61から内部に浸入するのを防ぎ、またウインドバリアガスケット80は空気が隙間61から内部に侵入するのを防ぐ。これらのレインバリアガスケット77およびウインドバリアガスケット80は、縦枠の場合について説明したレインバリアガスケット21およびウインドバリアガスケット22の場合と同様な構成を有している。
【0025】
第3の横溝71cは上下に向き合っている下横枠3bおよび上横枠3aの間に隔離空間81を形成する。隔離空間81は、レインバリアガスケット77を通過して雨水が内部に浸入した場合、それをウインドバリアガスケット80へ到達させないで流下させる空間を与える。
【0026】
前記レインバリアガスケット77は、下横枠3bの第1の横溝71aの入口部に嵌められる横方向に長い基部78をもち、この基部78から前記隙間61を横切って横方向に長い封止片79が延びている。この封止片79は、下側のカーテンウォールユニットCUの上横枠3aの内外方向の中程から上方に一体的に突出させた横方向リブ84の外面に図示のように重なり合って外部からの雨水に対し封止作用を果たす。
【0027】
また、前記ウインドバリアガスケット80は、第2の横溝71b内に水平方向に長い基端部86が差し込まれて固定され、その基端部86から突出する水平方向の偏平断面のチューブ状体からなる先端部88を備えている。また、その下にある上横枠3aに嵌め込んだ同様なウインドバリアガスケット90もウインドバリアガスケット80と同じ構成を有していて、ウインドバリアガスケット80の先端部88に圧接状態で当接する先端部を有している。これら1対の対向するウインドバリアガスケット80、90は、横方向に設置されている点を除けば、さきに述べたウインドバリアガスケットの21、22と基本的に同じ構成を有している。よって、同様にして、常時強い圧接力を与えなくても風に対する確実な封止作用が得られる。
【0028】
上述の下横枠3bには、カーテンウォール内外方向に関して外側に延びる下枠延長部分70Bと、カーテンウォール内外方向に関して内側に延びる下枠延長部分70Cとが一体的に形成されている。この実施の形態では、前記延長部分70Bは隔壁72の先端部から外方に向かって延出する溝型材で構成されている。この溝型延長部分70Bはその溝93の内部に受け材94およびガラスライナー95を介して前記シングルガラス部分4bを支持している。96、97はガラス押えガスケットを示す。一方、前記内側の延長部分70Cは隔壁75の基部から内方へ向かって延出する縦断面がL字状をなす横方向板部により構成されている。
【0029】
上横枠3aについても、以上に述べた下横枠3bと同じ原理に基づき3本の横溝をもつ構成をとることができるが、図9、10に示す実施の形態では、上横枠3aは、下横枠3bとはやや異なる構成をもつようにしてある。図10に示すように、上横枠3aでは、下横枠3bのように3つの横溝71a、71b、71cを形成する代りに、横溝71a、71cに対応する1つの上向き横溝98と、横溝71bに対応する1つの上向き横溝99のみが形成されている。下横枠3bの2つの横溝71a、71cに対応するものとして1つのみの横溝98を設けるだけでよい理由は、下横枠3b横溝71a内に嵌め込むレインバリアガスケット77に対応するものを上横枠3aでは使用せず、代りに一体的なリブ84を立ち上げたことにある。すなわち、上横枠3aにはレインバリアガスケットを嵌め込む必要がないから、レインバリアガスケット嵌合用横溝と隔離空間形成用の横溝を1つに纏めたことになる。上横枠3aの横溝99には、前記ウインドバリアガスケット90の基部100が嵌め込まれている。上横枠3aの前記横溝98は、レインバリアガスケット77を通過して内部に入り込んだ雨水等を流す樋の作用を果たす。
【0030】
既に説明したように、縦枠2に関係する外側ガスケット33および内側ガスケット34は、ガラス板4a、4bの側辺に当接して気密、水密状態の維持をはかるものであるが、この点は上下の横枠3a、3bについても同様であって、横方向の外側ガスケット96および内側ガスケット97がシングルガラス板4aおよびダブルガラス板4bの上下の辺に当接してそれらを保持し、かつ気密、水密状態を維持する。
【0031】
ガラス板の辺部に当接して辺部を押さえる外側ガスケットおよび内側ガスケット、特に内側ガスケットに関係する構成が本発明の特徴をなすものであり、以下その詳細について説明する。縦方向および横方向の外側ガスケット33、96ならびに縦方向および横方向の内側ガスケット34、97は、公知のように、縦方向ガスケットと横方向ガスケットが方形枠形状に一体化されている。
【0032】
図6は、ダブルガラス板4bの周辺の押さえとシールを行うガスケットの詳細を示している。図6に示すように、縦枠2と横枠3a、3b(上横枠3aは図に示されていない)は連結されて方形枠を形成し、この方形枠の内辺に沿って、ガラス板の周辺を嵌入する縦方向パネル嵌め込み溝51aおよび横方向パネル嵌め込み溝51bが形成されている。よって、両パネル嵌め込み溝51a、51bは全体として方形のパネル嵌め込み溝を形成する。そして、方形枠の左右両側の縦方向パネル嵌め込み溝51aには、溝内部へ向かって内方に突出する縦方向外側当接部52a、および溝内部へ向かって外方へ突出する縦方向内側当接部53aが形成される。また、方形枠の上下にあるパネル嵌め込み溝51bには、溝内部へ向かって内方に突出する横方向外側当接部52b、および溝内部へ向かって外方へ突出する横方向内側当接部53bが形成されている。
【0033】
そして、両外側当接部52a、52bは相互に連結されて一体的な方形外側当接部を構成し、両内側当接部53a、53bも相互に連結されて一体的な方形内側当接部を構成する。方形外側当接部52a、52bの内側には、縦方向外側ガスケット33および横方向外側ガスケット96が嵌め込みにより装着され、また方形内側当接部53a、53bの外側には、それぞれ、縦方向内側ガスケット34および横方向内側ガスケット97が嵌め込みにより装着される。縦方向外側ガスケット33および横方向外側ガスケット96は、相互に連結されて方形の外側ガスケットを形成し、縦方向内側ガスケット34および横方向内側ガスケット97も、相互に連結されて方形の内側ガスケットを形成する。
【0034】
そして、これら方形外側ガスケットおよび方形内側ガスケットの間には、前記ガラス板4bの周辺部が挟まれるように挿入されて保持される。ガラス板4bの周辺部外面は方形外側ガスケット33、96に押さえられるように当接してシール部が形成される。また、ガラス板4bの周辺部内面は方形内側ガスケット34、97に押さえられるように当接してシール部が形成される。
【0035】
冒頭で述べたように、従来の技術では、パネル、すなわちガラス板押さえ用の方形内側ガスケットをガラス板の四辺に緊密に押圧されるように装着しても、内側ガスケットの直線部に比べ四隅のコーナー部についてはシールが十分でなく、漏気が生じてしまい、全体としての気密、水密性が低下してしまうという問題があった。本発明によれば、かかる問題を解消して、内側ガスケットの直線部と同様に四隅のコーナー部においても十分なシールを行うことができるようにするために次の構成が採られる。
【0036】
すなわち、図6に示すように、方形内側ガスケット34、97の四隅のコーナー部の各々に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シール材55が、ガラス板4bの内面の辺部と方形内側ガスケット34、97との間に挟圧された状態で設けられる。アングル形弾性シール材55は、互いに直角をなす帯状アーム55a、55bにより構成されており、その断面は典型的には四角形をなしている。また、この弾性シール材55は好適にはスポンジゴムにより形成されるが、他の弾性材を用いることもできる。
【0037】
内側ガスケット34(97)は、圧縮を受けない自由状態で、図7に一例を示すような断面形状をもつように構成されている。図7の状態では、内側ガスケット34(97)は内側当接部53a(53b)に係合する側では、内側当接部53aの突条56に嵌まる溝を有し、ガラス板4bに面する側では例えば3本の突条57a、57b、57cを一体的に備えている。突条57aは最も長く突出している。また、突条57a、57cは互いに離反する方向の成分をもって突出している。そして、内側ガスケット34(97)がガラス板4bに対し相互に圧接された状態では、3本の突条57a、57b、57cはガラス板4bに押し付けられて変形する。
【0038】
図7および図8に示すように、弾性シール材55は、内側ガスケット34、97の最も外側の、突条57a、57b、57cが無い平面状縁部に沿って内側ガスケットのコーナー部にその外側にはみ出さないように接着等により接合される。そして、内側ガスケット34(97)がガラス板4bに押し付けられると、突条57a、57b、57cの圧縮変形に伴って、弾性シール材55は、ガラス板4bの内面と内側ガスケット34(97)の外面との間で挟圧されて、両者に密着し、コーナー部分におけるシールを確実なものとする。なお、図8に示すように、内側ガスケット34、97はそれらを直接接合しないで、コーナー部のみについて設ける別のアングル状弾性部材58を介して接合するようにするのが好ましい。この場合、弾性シール材55は、アングル状弾性部材58の領域に接合されることになる。
【0039】
なお、カーテンウォールユニットの内側に装着するガラス板に対するシールを行うものとして以上に説明したが、カーテンウォールユニットの内側に装着するのはガラス板以外の任意のパネルであってもよい。したがって、ガラス板をも含めてそれらをパネルと総称する。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明では、カーテンウォールユニットの方形状内側ガスケットの四隅のコーナー部の各々に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シール材を、パネル内面の辺部と方形状内側ガスケットとの間に挟圧された状態で設けることによって、内側ガスケットの直線部と同様に四隅のコーナー部においても十分なシールを行うことができ、全体的に気密、水密性が優れたカーテンウォールを得ることができる。
【0041】
また、請求項2の発明ように、アングル形弾性シール材を内側ガスケットの面に接合することによって、内側ガスケットをアングル形弾性シール材と一体的な部材として施工を容易に行うことができる。
【0042】
請求項3の発明では、アングル形弾性シール材をスポンジゴムにより形成することによって、アングル形弾性シール材のパネル面に対するなじみがよく、優れたシールを得ることができる。
【0043】
また、請求項4の発明によれば、ガラス板の内側ガスケットによるシールが好適に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォールを示す立面図。
【図2】カーテンウォールを構成するカーテンウォールユニットの立面図。
【図3】カーテンウォールとビルの躯体の関係を示す縦断面図。
【図4】図3の4A−4A線断面を右半分に、4B−4B線断面を左半分に示す断面図。
【図5】図4の右半部の拡大図。
【図6】本発明の要部を示し、方形状ガスケットによるガラス板の押さえおよびシールを行う部分の斜視図。
【図7】図6に示す方形状ガスケットによるガラス板の押さえシール装置の自由状態を示す横断面図。
【図8】方形状ガスケットの隅部の拡大正面図。
【図9】図3の一部の拡大縦断面図。
【図10】図9の一部拡大図。
【符号の説明】
CW カーテンウォール
CU カーテンウォールユニット
2 縦枠
3a 上横枠
3b 下横枠
4a、4b ガラス板
5 床
13 型材
21 レインバリアガスケット
22 ウインドバリアガスケット
25 隔離空間
33、96 方形外側ガスケット
34、97 方形内側ガスケット
51a、51b パネル嵌め込み溝
52a、52b パネル嵌め込み溝の外側当接部
53a、53b パネル嵌め込み溝の内側当接部
55 アングル形弾性シール材
71a 第1の横溝
71b 第2の横溝
71c 第3の横溝
77 レインバリアガスケット
80、90 ウインドバリアガスケット
81 隔離空間

Claims (4)

  1. 1対の両側の縦枠と、両側の縦枠の上端同士を連結する上横枠と、両側の縦枠の下端同士を連結する下横枠とにより構成される方形枠を有する多数のカーテンウォールユニットが、上下、左右に隣接状に配置され、各カーテンウォールユニットの方形枠によって囲まれる方形空間内に、内外を仕切るパネルが嵌め込まれ、パネルの外辺は、方形枠の内辺に形成されるパネル嵌め込み溝に嵌め込まれ、パネル嵌め込み溝とパネル周辺部との間には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが、また、パネル嵌め込み溝の外側当接部とパネルの外面辺部との間に介在するシール手段がそれぞれ設けられて気密性および水密性が保持されている、ビルのカーテンウォールにおいて、
    前記方形状内側ガスケットの四隅のコーナー部の各々に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シール材が、パネル内面の辺部と方形状内側ガスケットとの間に挟圧された状態で設けられていることを特徴とするカーテンウォール。
  2. 前記アングル形弾性シール材は内側ガスケットの面に接合されていることを特徴とする請求項1記載のカーテンウォール。
  3. 前記アングル形弾性シール材はスポンジゴムにより形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のカーテンウォール。
  4. 前記パネルはガラス板であることを特徴とする請求項1、2または3記載のカーテンウォール
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