JP4535181B2 - 液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、メンテナンス時における液体吐出装置の制御方法、及び液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例として、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、インクを吐出する多数の吐出口とインクタンク等のインク供給源から供給されるインクを受容する供給口と供給口から吐出口に至る内部流路とが形成されたインクジェットヘッドを有する。
このようなプリンタにおいては、ヘッドからのインク吐出を良好に維持するため、パージ等のメンテナンスが行われる。例えば特許文献1には、吐出口からインクを強制的に排出させるパージや吐出口からインク等を加圧注入して排出口から排出する逆パージを行うことによりヘッドのメンテナンスを行い、ヘッド内に存在する粉塵や気泡等の異物を除去するという技術が開示されている。
特開2006−168339号公報
メンテナンス時に、供給口を介してヘッド内にインクを注入し、吐出口を介さず排出口からインクを排出することが考えられる。このようなメンテナンスを行う場合には、吐出口のメニスカスが破壊されないことが望ましい。吐出口のメニスカスが破壊されると、吐出口からインクが漏出し、ヘッドにおける吐出口が形成された吐出面にインクが付着して、記録媒体、プリンタ内部等が汚れるという問題が生じ得る。さらに、メニスカスの破壊によって異物が吐出口側に移動すると、メンテナンス後におけるインク吐出動作が不安定になり、吐出不良の問題も生じ得る。
また、上記文献1のように内部流路内に上流側流路と下流側流路とに分けるフィルタが設けられたヘッドにおいて、上記のようなメンテナンス方法を採用する場合には、フィルタを介して下流側流路に異物が入り込まないことが望ましい。異物が下流側流路に入り込むと、不吐出や吐出不安定等の吐出不良の問題が生じ得る。
本発明の目的は、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、及び、前記内部流路の途中部から分岐する分岐流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口を有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、前記供給口から供給された液体を前記吐出口を介さず前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(1)(2)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法が提供される。
式(1):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
式(2):P−P>Q(R+R
(ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記内部流路の途中部までの流路抵抗、R:前記内部流路の途中部から前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記供給口から前記途中部を経て前記排出口に至る流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
上記第1観点によると、メンテナンス時に上記各式を満足させることにより、吐出口のメニスカスが破壊されるという事態を確実に回避することができる。したがって、吐出口からの液体漏出、メンテナンス後における吐出動作の不安定化等が防止され、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。さらに、メンテナンスに係る液体を吐出口から漏出させることなく排出口から回収することで、液体の再利用を有効に行うこともできる。
本発明の第2観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(3)(4)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法が提供される。
式(3):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
式(4):P−P>Q(R+R
(ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
上記第2観点は、液体吐出ヘッドの内部流路にフィルタが設けられた場合についての制御方法である。本観点では、上記第1観点と同様に吐出口のメニスカス耐圧を基準としており、メンテナンス時に上記各式を満足させることにより、上記第1観点と同様に吐出口のメニスカスが破壊されるという事態を確実に回避することができる。さらに、フィルタのメニスカス耐圧は一般に吐出口のメニスカス耐圧より大きいことから、上記各式を満足させると必然的に、フィルタのメニスカス破壊が防止されることになる。そのため、上流側流路に存在する気泡等の異物がフィルタを介して下流側流路に入り込むことがない。これにより、メンテナンス後における吐出不良の問題をより一層効果的に軽減することができる。
本発明の第3観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(5)(6)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法が提供される。
式(5):P+P<P(R+R
式(6):P−P>Q(R+R
(ここで、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、P:前記フィルタのメニスカス耐圧、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
上記第3観点は、液体吐出ヘッドの内部流路にフィルタが設けられた場合についての制御方法である。本観点では、上記第1及び第2観点とは異なり、フィルタのメニスカス耐圧を基準としている。したがって、メンテナンス時に上記各式を満足させることにより、フィルタのメニスカス破壊が防止されるため、上流側流路に存在する気泡等の異物がフィルタを介して下流側流路に入り込むことがない。これにより、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。さらに本観点では、吐出口のメニスカス耐圧を基準とする場合に比べ、P及びPの差についての許容範囲が大きくなる。そのため、圧力制御を行う場合には当該制御が容易になり、簡便且つ安価な構成となる。
本発明の第4観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、及び、前記内部流路の途中部から分岐する分岐流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口を有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、前記供給口から供給された液体を前記吐出口を介さず前記排出口から排出させるメンテナンス時において上記式(1)(2)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置が提供される。
本発明の第5観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において上記式(3)(4)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置が提供される。
本発明の第6観点によると、外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において上記式(5)(6)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置が提供される。
上記第4、第5、及び第6観点は、それぞれ上記第1、第2、及び第3観点に対応し、上記第1〜3に係る各効果と同様の効果を奏するものである。
上記第1〜第3観点に係る方法において、前記メンテナンス時に、前記圧力印加手段を用いて前記供給口及び前記排出口のそれぞれに圧力を印加してよい。また、上記第4〜第6観点に係る装置において、前記圧力印加手段が、前記メンテナンス時に、前記液体吐出ヘッドの前記供給口及び前記排出口のそれぞれに圧力を印加してよい。この場合、圧力印加手段により印加された圧力によって、より効率よく上記各式を満足させることができる。
上記第1〜第6観点において、前記圧力印加手段がポンプであってよい。この場合、簡便な手段であることから、装置構成や制御の簡略化及び低コスト化を実現可能である。
上記第1〜第3観点に係る方法において、前記メンテナンス時に前記各式を満足させるように前記圧力印加手段の駆動を制御してよい。また、上記第4〜第6観点に係る装置において、前記メンテナンス時に前記各式を満足させるように前記圧力印加手段の駆動を制御する制御手段をさらに備えてよい。この場合、圧力印加手段の駆動を制御することによって、より一層確実に上記各式を満足させることができる。
前記液体吐出ヘッドが一方向に沿って長尺であり、前記供給口及び前記排出口が前記液体吐出ヘッドにおける前記一方向に関する両端にそれぞれ形成されていてよい。このように長尺なヘッドにおいてヘッドの長手方向両端に離隔配置された供給口から排出口に向けて吐出口を介さずに液体を流すというメンテナンス方法は、内部流路内の異物除去等の点から有効である。
本発明に係る液体吐出装置の制御方法及び液体吐出装置によると、メンテナンス時に上記各式を満足させることにより、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明に係る液体吐出装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタ1の構成について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色インクを吐出する4つのインクジェットヘッド10がプリンタ1本体に固定されたライン式のカラーインクジェットプリンタであり、図1中右方の給紙部51から図1中左方の排紙部52に向けて用紙搬送経路が形成されている。給紙部51にある用紙Pは、ニップローラ対5a,5bに挟持されつつ搬送ユニット53へと送られる。
搬送ユニット53は、2つのベルトローラ56,57、両ローラ56,57に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト58、及び、搬送ベルト58によって囲まれた領域内におけるヘッド10と対向する位置において搬送ベルト58が下方に撓まないように搬送ベルト58を支持するプラテン55を含む。搬送ベルト58を挟んでローラ57と対向する位置に押えローラ54が配置されており、給紙部51から送り出された用紙Pは、押えローラ54により搬送ベルト58における上側ループの外周面上に押さえ付けられ、搬送ベルト58の外周面の保持力により当該外周面上に保持されつつ排紙部52に向けて搬送される。搬送ベルト58の外周面には、弱粘着性のシリコン樹脂層が設けられている。
用紙搬送経路に沿って搬送ベルト58のすぐ下流側に、剥離板59が設けられている。剥離板59は、搬送ベルト58の外周面上に保持されている用紙Pを外周面から剥離し、排紙部52へと送るものである。
4つのヘッド10はそれぞれ、主走査方向に長尺であって、下端にヘッド本体1aを有する。後述のようにヘッド本体1aにおける流路ユニット31の下面には多数の吐出口8(図4参照)が形成されており、搬送ベルト58によって搬送される用紙Pが4つのヘッド10の直ぐ下方を順に通過する際に、吐出口8から用紙Pの表面に向けて各色のインクが吐出されることで、用紙Pの表面に所望のカラー画像が形成される。
次に、図2、図3、及び図4を参照し、ヘッド10の構成についてより詳細に説明する。
図2に示すように、ヘッド10は、下から順に、インクを吐出する吐出口8(図4参照)が下面に多数形成された流路ユニット31と当該流路ユニット31の上面に接着された4つのアクチュエータユニット21(図3参照)とを含むヘッド本体1a、及び、インクを一時的に貯溜し且つ流路ユニット31に供給するリザーバユニット70を有する。
リザーバユニット70は、流路ユニット31とでアクチュエータユニット21を挟むように流路ユニット31の上面に積層されている。リザーバユニット70は、流路ユニット31上面において、アクチュエータユニット21を避けるように、且つ、その積層方向に関して僅かな隙間を介してアクチュエータユニット21と対向するように、配置されている。アクチュエータユニット21の表面には、フレキシブルプリント基板(FPC)80の一端が接続されている。FPC80は、ヘッド本体1aの流路ユニット31とリザーバユニット70との間から上方に引き出され、他端において制御基板(図示せず)と接続されている。また、FPC80の表面におけるアクチュエータユニット21から制御基板に至る途中に、ドライバIC81が実装されている。つまり、FPC80は、制御基板及びドライバIC81と電気的に接続されており、制御基板から出力された画像信号をドライバIC81に伝達し、ドライバIC81から出力された駆動信号をアクチュエータユニット21に供給する。当該アクチュエータユニット21の駆動により、流路ユニット31下面の吐出口8からインクが吐出される。
ここで、図3及び図4を参照し、流路ユニット31の構成について説明する。流路ユニット31は、図4に示すように、それぞれ貫通孔が多数形成された9枚の金属プレート22,23,24,25,26,27,28,29,30を位置合わせしつつ互いに積層・固定することにより形成されている。
流路ユニット31の下面において、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域には、図4に示す吐出口8がマトリクス状に多数形成されている。また、流路ユニット31の上面において、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する領域、即ち、アクチュエータユニット21により覆われる領域には、各吐出口8に対応した圧力室11が吐出口8と同様マトリクス状に多数開口している。図3に示すように、流路ユニット31の上面には、さらに、後述するリザーバユニット70の円孔76a(図6参照)に対応する開口105bが形成されている。流路ユニット31の内部には、開口105bに連通したマニホールド流路105、マニホールド流路105から主走査方向に沿って延在するよう分岐した副マニホールド流路105a、及び、副マニホールド流路105aから分岐した、吐出口8毎に個別の多数の個別のインク流路32が形成されている。リザーバユニット70は、円孔76aがそれぞれ対応する開口105bに接続するよう、流路ユニット31に積層されている。
リザーバユニット70から流路ユニット31内に供給されたインクは、マニホールド流路105を通り、当該マニホールド流路105から副マニホールド流路105aへと流れる。そして図4に示すように、副マニホールド流路105aからアパーチャ12及び圧力室11を経て、吐出口8から吐出される。なお、流路ユニット31の内部において、個別インク流路32は、上述のように、副マニホールド流路105aの出口からアパーチャ12、圧力室11、及び吐出口8に至る、吐出口8毎に個別の流路である。
次に、図5及び図6を参照し、プリンタ1におけるインク給排機構、及び、リザーバユニット70の構成について説明する。
図5に示すように、リザーバユニット70上面における主走査方向両端近傍には、外部から供給されるインクを受容する供給口71a及び供給されたインクを外部に排出する排出口71bが形成されている。そして、供給口71a及び排出口71b(図6参照)にそれぞれ対応するように、ジョイント91,92が設けられている。当該ジョイント91,92には、それぞれチューブ110,111が接続されている。プリンタ1は、ヘッド10に供給されるインクを貯留したインクタンク101、後述のメンテナンス時においてヘッド10から排出されたインクを受容する廃液タンク103、インクタンク101とヘッド10との間に設けられた加圧ポンプ121、及び、廃液タンク103とヘッド10との間に設けられた吸引ポンプ122を有する。ヘッド10は、インクタンク101及び廃液タンク103と、それぞれチューブ110,111を介して接続されている。
図6に示すように、リザーバユニット70は、主走査方向に長尺な矩形状平面を有する6つのプレート71,72,73,74,75,76を位置合わせしつつ互いに積層・固定することにより形成されている。
最上層の第1プレート71における主走査方向両端近傍にはそれぞれ円孔が形成され、当該プレート71上面に当該円孔に対応する供給口71a及び排出口71bが開口している。ジョイント91,92はそれぞれプレート71上面における供給口71a及び排出口71bの形成位置に固定されている。ジョイント91,92は共に、外径が一回り大きな基端91b,92bを有すると共に基端から先端に向けて円筒形空間91a,92aが貫通した部材であって、それぞれ基端91b,92bの下面における円筒形空間91a,92aの開口が供給口71a及び排出口71bの開口と一致するように第1プレート71上面に配置されている。
上から二番目の第2プレート72は、第1プレート71の供給口71aを形成する円孔部分から排出口71bを形成する円孔部分まで延在する貫通穴を有する。当該貫通穴により、上流側インクリザーバ72aが形成されている。
上から三番目の第3プレート73は、略中央に形成された貫通穴73b、及び、貫通穴73bの周縁上部に形成された段部73aを有する。段部73aには、フィルタ73fが固定されている。
上から四番目の第4プレート74には、下流側インクリザーバ74aを構成する貫通穴が形成されている。下流側インクリザーバ74aは、詳細には、主走査方向に延在する主流路と、主流路から分岐した支流路とを含む。
上から五番目の第5プレート75には、下流側インクリザーバ74aの各支流路の先端部分に対応する位置に、2つで一対となった円孔75aが形成されている。
最下層の第6プレート76は、第5プレート75の円孔75aに対応する円孔76aを有する。図6には説明の都合上示されていないが、第6プレート76の下面は、ハーフエッチング等により、2つで一対となった円孔76aの周縁部分のみが下方に突出するように形成されている。この突出部分のみが流路ユニット31上面に固定され、突出部分以外は流路ユニット31から離隔している。
インクジェットプリンタ1においては、ヘッド10からのインク吐出を良好に維持するため、メンテナンスが行われる。メンテナンスは、例えばプリンタ1の最初使用の際にインクタンク101からヘッド1にインクを導入する前、プリンタ1を長期間使用せずその後使用を再開するとき等に行われる。
メンテナンス時には、加圧ポンプ121及び吸引ポンプ122を駆動することにより、図5に黒塗り矢印で示すように、インクがインクタンク101からヘッド10内に供給され、ヘッド10から廃液タンク103へと排出される。
ヘッド10内においては、図6に黒塗り矢印で示すように、供給用ジョイント91の円筒形空間91aを通り、供給口71aを介して上流側インクリザーバ72bに流入したインクは、フィルタ73fを通過することなく水平方向に沿って移動し、排出口71bを介して、排出用ジョイント92の円筒形空間92aを通って排出される。このとき、流路内の気泡、フィルタ73f上に溜まった粉塵等の異物がインクと共に排出されることとなる。
なお、図6に白抜き矢印で示しているのは、通常印刷時におけるインクの流れである。つまり、通常印刷時においては、供給口71aを介して上流側インクリザーバ72bに流入したインクは、フィルタ73fを通過して下流側インクリザーバ74aに流入し、その後各支流路を経て円孔75a,76aを介して流路ユニット31内に流入する。流路ユニット31内に流入したインクは、アクチュエータユニット21の駆動に応じて、上述した個別のインク流路32を介して各吐出口8から吐出される。なお、供給口71aへのインクの流入は、吐出口8からのインクの吐出より生じる負圧によって、自然に生じる。
本実施形態では、メンテナンス時において、プリンタ1のコントローラ100(図5参照)により加圧ポンプ121及び吸引ポンプ122の駆動を制御することで、下記式(3)(4)を満足させる。ここで、内部流路とは、リザーバユニット70及び流路ユニット31に形成された流路、上流側流路とは、図6においてフィルタ73fより上側の流路、下流側流路とは、図6においてフィルタ73fより下側の流路をそれぞれ意味する。
式(3):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
式(4):P−P>Q(R+R
(ここで、P:吐出口8のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:吐出口8のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:メンテナンス時における供給口71aの圧力、P:メンテナンス時における排出口71bの圧力、R:供給口71aからフィルタ73fまでの流路抵抗、R:フィルタ73fから排出口71bまでの流路抵抗、Q:メンテナンスにおいて上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、供給口71aから供給され排出口71bから排出されるインクの流量)
上記式(3)(4)の導出方法について説明する。
本実施形態のようにヘッド10の内部流路にフィルタ73fが設けられている場合、メンテナンス時にフィルタ73fを介して下流側流路に異物が入り込まないことが望ましい。したがって、フィルタ73fを介して下流側流路にインクが流れ込まないことを条件とする。メンテナンス時にインクがフィルタ73fを通過しないようにするには、フィルタ73f上面に作用する圧力をPとしたとき、上記P及びP’とPとの間に下記式(A)が満足される必要がある。
式(A):−P’<P<P
ここで、圧力Pは、ヘッド側から大気側に向かって作用するものを正として表わす。メニスカス耐圧は、力(耐圧力)の大きさのみに関わる物性値であるが、力の作用する方向を含む大小関係を示すときには、正負で表し、例えば力が大気側からヘッド側に向けて作用する場合、負として表す。
メンテナンス時に供給口71aから供給され上流側流路を経て排出口71bから排出されるインクの流量qは、下記式(B)で表される。また、フィルタ73f上面に作用する圧力Pは、下記式(C)で表される。
式(B):q=(P−P)/(R+R
式(C):P=P+qR
さらに、上流側流路に存在する異物を排出口71bから排出するには、上記qを上記Qより大きくする必要があることから、式(D)が導き出される。
式(D):q>Q
上記式(A)(B)(C)より式(3)、上記式(B)(D)より式(4)がそれぞれ導出される。
以上に述べたように、本実施形態によると、メンテナンス時に上記各式(3)(4)を満足させることにより、吐出口8のメニスカスが破壊されるという事態を確実に回避することができる。したがって、吐出口8からのインク漏出、メンテナンス後における吐出動作の不安定化等が防止され、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。
さらに、メンテナンスに係るインクを吐出口8から漏出させることなく排出口71bから回収することで、インクの再利用を有効に行うこともできる。
また、本実施形態によると、フィルタ73fのメニスカス耐圧は一般に吐出口8のメニスカス耐圧より大きいことから、上記各式(3)(4)を満足させると必然的に、フィルタ73fのメニスカス破壊が防止されることになる。そのため、上流側流路に存在する異物がフィルタ73fを介して下流側流路に入り込むことがない。これにより、メンテナンス後における吐出不良の問題をより一層効果的に軽減することができる。
加圧ポンプ121及び吸引ポンプ122により、メンテナンス時に、ヘッド10の供給口71a及び排出口71bのそれぞれに圧力を印加することで、より効率よく上記各式(3)(4)を満足させることができる。
また、圧力印加手段としてポンプ121,122を用いており、簡便な手段であることから、装置構成や制御の簡略化及び低コスト化を実現可能である。
本実施形態では、メンテナンス時に上記各式(3)(4)を満足させるため、圧力印加手段としてのポンプ121,122の駆動を制御する。この場合、より一層確実に上記各式(3)(4)を満足させることができる。具体的には、例えば、ポンプ121,122の起動時から定常状態に変化するまでの出力を各式(3)(4)が常に満足されるように調整すること等により、上述した効果を確実に得ることが可能である。
ヘッド10が主走査方向に沿って長尺であり、供給口71a及び排出口71bがヘッド10における主走査方向に関する両端にそれぞれ形成されている。このように長尺なヘッド10において、ヘッド10の長手方向両端に離隔配置された供給口71aから排出口71bに向けて吐出口8を介さずにインクを流すというメンテナンス方法は、内部流路内の異物除去等の点から有効である。
変形例として、式(3)(4)において吐出口8のメニスカス耐圧P及びP’をフィルタ73fのメニスカス耐圧Pと読み替えた下記式(5)(6)を満足させるように、加圧ポンプ121及び吸引ポンプ122の駆動を制御してよい。式(5)(6)についても上記式(A)〜(D)から上述した理論と同様にして導出される。なお、本構成では、フィルタ73f上面に作用する圧力Pが正の場合のみが想定されるため、式(A)の左辺が省略され、式(5)では式(3)における左辺に対応する部分が省略されている。
式(5):P+P<P(R+R
式(6):P−P>Q(R+R
本変形例では、上述の実施形態とは異なり、フィルタ73fのメニスカス耐圧を基準としている。したがって、メンテナンス時に上記各式(5)(6)を満足させることにより、フィルタ73fのメニスカス破壊が防止されるため、上流側流路に存在する異物(特に、気泡)がフィルタ73fを介して下流側流路に入り込むことがない。これにより、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。さらに本変形例では、吐出口8のメニスカス耐圧を基準とする場合(即ち、上述の実施形態の場合)に比べ、P及びPの差についての許容範囲が大きくなる。そのため、圧力制御を行う場合には当該制御が容易になり、簡便且つ安価な構成となる。
別の変形例として、ヘッド10の内部流路にフィルタ73fが設けられていない場合には、メンテナンス時に吐出口8のメニスカスが破壊されないことを条件とし、下記式(1)(2)を満足させるように、加圧ポンプ121及び吸引ポンプ122の駆動を制御する。ここで、内部流路の途中部とは、供給口71a、排出口71b、吐出口8等のような内部流路の端部に該当する部分を除いた、内部流路における任意の部分を意味する。上述の実施形態では、供給口71aから排出口71bに至る流路と供給口71aから吐出口8に至る流路との分岐部(例えば、上述の実施形態に係るヘッド10の上流側インクリザーバ72aと下流側インクリザーバ74aとの境界部等)が「途中部」に該当する。
式(1):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
式(2):P−P>Q(R+R
(ここで、R:供給口71aから内部流路の途中部までの流路抵抗、R:内部流路の途中部から排出口71bまでの流路抵抗、Q:メンテナンスにおいて供給口71aから途中部を経て排出口71fに至る流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、供給口71aから供給され排出口71bから排出されるインクの流量)
上記式(1)(2)の導出方法について説明する。
メンテナンス時における吐出口8のメニスカス破壊を防止するには、吐出口8に作用する圧力をP’、吐出口8のメニスカス耐圧をP及びP’としたとき、下記式(A’)を満たす必要がある。式(A’)は、上記式(A)においてPをP’に置換したものである。
式(A’):−P’<P’<P
ここで、圧力P’は、ヘッド側から大気側に向かって作用するものを正として表わす。メニスカス耐圧は、力(耐圧力)の大きさのみに関わる物性値であるが、力の作用する方向を含む大小関係を示すときには、正負で表し、例えば力が大気側からヘッド側に向けて作用する場合、負として表す。
メンテナンス時に供給口71aから供給され途中部を経て排出口71bから排出されるインクの流量q’は、下記(B’)で表される。また、吐出口8に作用する圧力P’は、下記(C’)で表される。
式(B’):q’=(P−P)/(R+R
式(C’):P’=P+q’R
さらに、供給口71aから途中部を経て排出口71bに至る流路に存在する異物を排出口71bから排出するには、上記q’を上記Qより大きくする必要があることから、式(D’)が導き出される。
式(D’):q’>Q
上記式(A’)(B’)(C’)より式(1)、上記式(B’)(D’)より式(2)がそれぞれ導出される。
本変形例のように、ヘッド10の内部流路にフィルタ73fが設けられていない場合に、メンテナンス時に上記各式(1)(2)を満足させることにより、上述した実施形態と同様、吐出口8のメニスカスが破壊されるという事態を確実に回避することができる。したがって、吐出口8からのインク漏出、メンテナンス後における吐出動作の不安定化等が防止され、メンテナンス後における吐出不良の問題を軽減することができる。
式(1)〜(6)において、P、P’、P、R、R、R、R、Q、Q、は、流路の設計、実測等により求まるものである。例えば、P、P’及びPはそれぞれ吐出口及びフィルタ73fの開口サイズ等に依存し、R、R、R、Rは、内部流路の構成や形態、流路の壁面の材質等に依存し、Q、Q、は、内部流路の流路構成、液体の組成、排出すべき異物の種類や大きさ等に依存する。
以上、本発明の好適な実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、ポンプ121,122がそれぞれチューブ110,111を介して供給口71a及び排出口71bに接続されているが、これに限定されず、チューブ以外の部材を介して供給口71a及び排出口71bにポンプ121,122が接続されてもよいし、チューブ等を介さずに供給口71a及び排出口71bに直接ポンプ121,122が接続されてもよい。また、圧力印加手段としては、ポンプ121,122以外にも、様々な装置・方法を採用してよい。
また、上述の実施形態では、2つのポンプ121,122によってヘッド10の供給口71a及び排出口71bのそれぞれに圧力を印加しているが、これに限定されず、供給口71a及び排出口71bのいずれか一方にのみポンプを設けるか、或いはポンプ以外の圧力印加手段によって、当該一方の開口のみに圧力を印加してもよい。このような加圧手段としては、インクタンク101を可撓性の袋体とし、バネやソレノイド等の押圧手段で当該袋体を押圧するという構成がある。この場合、例えば他方の開口の圧力を大気圧、インクタンク101内背圧等として、上述の実施形態や変形例による式(1)(2);(3)(4);(5)(6)を満足させればよい。
上述の実施形態では、圧力印加手段としてのポンプ121,122の駆動を制御することにより、上記各式(1)(2);(3)(4);(5)(6)を満足させるようにしているが、これに限定されない。例えば、ポンプ等の圧力印加手段の性能自体や流路構成の設計により、上記各式を満足させてよい。
ヘッド10の構成は上述の実施形態のものに限定されない。例えば、一方向に長尺なヘッド以外にも、本発明を適用可能である。また、内部流路の構成(供給口71a、排出口71b、フィルタ73f等の位置、フィルタの追加・削除等)についても任意に変更可能である。
メンテナンスに用いる液体としては、インク以外にも専用の洗浄液等、適宜の液体を使用してよい。
本発明に係る液体吐出装置は、インクジェット式に限定されず、サーマル式にも適用可能であり、また、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能である。また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
本発明に係る液体吐出装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタを示す概略側面図である。 図1のインクジェットプリンタに含まれるヘッドの1つを示す斜視図である。 ヘッド本体を示す平面図である。 ヘッド本体の部分断面図である。 図1のインクジェットプリンタにおけるインク給排機構を示す概略構成図である。 ヘッドに含まれるリザーバユニットの縦断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
71a 供給口
71b 排出口
73f フィルタ
100 コントローラ(制御手段)
101 インクタンク
103 廃液タンク
121 加圧ポンプ(圧力印加手段)
122 吸引ポンプ(圧力印加手段)

Claims (14)

  1. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、及び、前記内部流路の途中部から分岐する分岐流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口を有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、
    前記供給口から供給された液体を前記吐出口を介さず前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(1)(2)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法。
    式(1):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
    式(2):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記内部流路の途中部までの流路抵抗、R:前記内部流路の途中部から前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記供給口から前記途中部を経て前記排出口に至る流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  2. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、
    前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(3)(4)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法。
    式(3):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
    式(4):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  3. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備えた液体吐出装置の制御方法において、
    前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(5)(6)を満足させることを特徴とする、液体吐出装置の制御方法。
    式(5):P+P<P(R+R
    式(6):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、P:前記フィルタのメニスカス耐圧、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  4. 前記メンテナンス時に、前記圧力印加手段を用いて前記供給口及び前記排出口のそれぞれに圧力を印加することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御方法。
  5. 前記圧力印加手段がポンプであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御方法。
  6. 前記メンテナンス時に前記各式を満足させるように前記圧力印加手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御方法。
  7. 前記液体吐出ヘッドが一方向に沿って長尺であり、前記供給口及び前記排出口が前記液体吐出ヘッドにおける前記一方向に関する両端にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の制御方法。
  8. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、及び、前記内部流路の途中部から分岐する分岐流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口を有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、
    前記供給口から供給された液体を前記吐出口を介さず前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(1)(2)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
    式(1):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
    式(2):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記内部流路の途中部までの流路抵抗、R:前記内部流路の途中部から前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記供給口から前記途中部を経て前記排出口に至る流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  9. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、
    前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(3)(4)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
    式(3):−P’(R+R)<P+P<P(R+R
    式(4):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記吐出口のメニスカスを挟んで液体側から大気側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P’:前記吐出口のメニスカスを挟んで大気側から液体側に向かう圧力に対するメニスカス耐圧、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  10. 外部から供給される液体を受容する供給口、前記供給口から液体を吐出する吐出口に至る内部流路、前記内部流路の一端に形成されると共に前記供給口から供給された液体を外部に排出する排出口、及び、前記内部流路に設けられると共に前記内部流路を前記供給口及び前記排出口が形成された上流側流路と前記吐出口が形成された下流側流路とに分けるフィルタを有する液体吐出ヘッドと、前記供給口及び前記排出口の少なくともいずれか一方に圧力を印加する圧力印加手段と、を備え、
    前記供給口から供給された液体を前記上流側流路を介して前記排出口から排出させるメンテナンス時において下記式(5)(6)を満足するように構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
    式(5):P+P<P(R+R
    式(6):P−P>Q(R+R
    (ここで、P:前記メンテナンス時における前記供給口の圧力、P:前記メンテナンス時における前記排出口の圧力、P:前記フィルタのメニスカス耐圧、R:前記供給口から前記フィルタまでの流路抵抗、R:前記フィルタから前記排出口までの流路抵抗、Q:前記メンテナンスにおいて前記上流側流路に存在する異物を排出するために最低限必要となる、前記供給口から供給され前記排出口から排出される液体の流量)
  11. 前記圧力印加手段が、前記メンテナンス時に、前記液体吐出ヘッドの前記供給口及び前記排出口のそれぞれに圧力を印加することを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記圧力印加手段がポンプであることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  13. 前記メンテナンス時に前記各式を満足させるように前記圧力印加手段の駆動を制御する制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  14. 前記液体吐出ヘッドが一方向に沿って長尺であり、
    前記供給口及び前記排出口が前記液体吐出ヘッドにおける前記一方向に関する両端にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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