JP4533594B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の画像形成処理を行う画像形成装置に関し、特に原稿台に結露が生じることを抑制することが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成処理における原稿画像の再現性を向上させるためには、原稿が載置される原稿台に曇り等がなく清潔であることが望ましい。このため、外部から原稿台に付着した汚れ等を確実に除去して原稿台を常に清潔にすることが重要であるといえる。
【0003】
ところが、原稿台の外側を清潔にしている場合であっても、画像形成装置内部の雰囲気等により原稿台において結露が生じて原稿台に曇りが発生するときがある。例えば、画像形成装置が低温下で使用される場合において、電源がオンされたときには装置内部に生じる温度差によって気体中の水蒸気が原稿台の表面で水滴になることがあった。
【0004】
そこで、従来技術の中には、結露状態のときに複写動作に先立って露光ランプを点灯して原稿面を走査させることで原稿台のガラスを暖めて結露を除去する電子写真装置や(例えば、特許文献1参照。)、移動式原稿台方式の画像形成装置において結露等の除去のために原稿台ガラスを摺擦するクリーニング部材を設けたものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公平7−95217号公報
【特許文献2】
特開平8−6460号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子写真方式の画像形成装置では、用紙が含有する水分の一部が定着装置において加熱される際に蒸発し、画像形成部内の空気の温度および湿度が上昇して、原稿台に結露が生じることがある。すなわち、使用状況が特段低温下でなくても、画像形成処理の状況によっては原稿台において結露が生じることがある。
【0006】
例えば、ディジタル複写機等では、記憶部に記憶された画像データに基づいて多量の画像形成処理を行うことが可能であるが、この場合には原稿読取部では原稿の読取動作が実行されないのに対し画像形成部では定着装置等が動作していることから、原稿読取部内の空気の温度および湿度に比較して画像形成部内の空気の温度および湿度が上昇する。
【0007】
ここで、ディジタル複写機における画像形成部と原稿読取部とは、板金フレーム等で分離されているが、通常、板金フレームにはディジタル複写機内部の配線の引き回し等のために開口部が形成されている。このため、画像形成部内で発生した湿気が板金フレーム等に形成された開口部を介して原稿読取部内に侵入し、原稿台において結露が生じることがあった。
【0008】
このように、低温下で使用する場合でなくても、画像形成処理の状況によって原稿台に結露が生じる場合があるが、上述の特許文献1および特許文献2に記載の技術では、画像形成処理の状況に起因する原稿台の結露を効果的に防止することができなかった。
【0009】
この発明の目的は、画像形成処理の状況に起因して原稿台において結露が生じることを効果的に抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0011】
(1)原稿面を照射する照射用ランプを有する原稿読取部と、
前記原稿読取部の下方に配置されるとともに、電子写真方式の画像形成処理を実行する画像形成ユニット、および用紙に付着した未定着の現像剤像を用紙に定着させる定着装置を有する画像形成部と、
前記原稿読取部で原稿の読取動作が実行されていない状態において前記画像形成部で画像形成処理が連続して実行されているときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に配置させる制御部と、
前記原稿読取部が読み取った原稿の画像データを記憶する記憶部と、を備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている画像データに基づく画像形成処理が2回以上の所定回数連続して実行されるときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置であって前記定着装置と原稿台との間の位置に配置させ、かつ、
原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置が、前記定着装置の上方であって前記定着装置の上面と対向する位置であり、かつ、
原稿固定方式による原稿読取時における照射ランプのホームポジションが、前記定着装置の上方であって前記定着装置の上面と対向する位置とは別の位置に設定されており、
前記制御部は、前記原稿読取部で原稿の読取動作が実行されていない状態において前記画像形成部で画像形成処理が実行されているときに、前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に前記照射用ランプを移動させることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、原稿読取部において照射ランプがオフの状態であって画像形成処理が実行されるときには、原稿台の温度が冷えないように原稿台における定着装置の上面に対向する位置にて照射ランプがオンの状態で配置される。したがって、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気が原稿読取部に侵入した場合でも、原稿台における定着装置の真上近傍位置が暖められているため、原稿読取部を停止させた状態で連続して画像形成処理を行っても、原稿台上に結露が生じることが効果的に抑制される。
また、原稿読取部で読み取った画像データが一旦記憶部に記憶され、記憶部に記憶された画像データに基づいて連続した画像形成処理が実行されるときに、動作が停止している原稿読取部における照射用ランプがオンの状態で定着装置の略真上に配置される。
したがって、例えば1分以上原稿読取部を動作させない場合であっても、原稿台における定着装置の真上近傍位置が冷えにくくなり、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気によって原稿台における定着装置の真上近傍位置に結露が生じることが抑制される。
さらに、原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置が、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気によって結露し易い位置に配置されている。したがって、原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置に結露が生じることが適正に抑制され、原稿送り方向の全面にわたって原稿読取不良が発生することが効果的に防止される。
さらに、原稿台における定着装置の真上近傍位置に結露が生じ易い状況において、定着装置の略真上とは別の場所に設定されたホームポジシションから照射ランプが定着装置の略真上に移動する。
したがって、適宜照射ランプを用いて定着装置の略真上で原稿台近傍を暖める構成をとる場合であっても、原稿固定方式の原稿読取時に慣例にあわせて原稿台の左側端で原稿先端合わせを行うように画像形成装置が設計され、かつ、固定原稿領域の先端側にホームポジションが設定されているため、小サイズの原稿を読み取る際に無駄な空送りが発生することが防止される。
【0016】
(2)外部機器との通信を行うインタフェース部をさらに備え、
前記制御部は、前記インタフェース部を介して入力される画像データに基づく画像形成処理が連続して実行されるときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に配置させることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、インタフェース部を介してパソコン等の外部機器から入力される画像データについての画像形成処理を連続して実行するときに、停止中の原稿読取部における照射ランプがオンにされて定着装置の略真上に配置される。したがって、照射ランプが点灯することにより原稿台における定着装置の真上近傍位置が暖められ、定着の際に用紙から蒸発した水蒸気が原稿台面で結露することが抑制される。
【0018】
(3)画像形成装置本体の高さ方向における中央部近傍に画像形成処理がされて外部に排出される用紙を収容する排紙部が形成されており、画像形成装置本体の形状が側面視コ字状を呈していることを特徴とする。
【0019】
この構成においては、画像形成装置前面の中央部に画像形成処理がされた用紙を収容する空間が形成されており、装置本体の側面がコの字状をしている。したがって、画像形成装置のキャビネットの中央部がダクトとして作用したり、定着装置と原稿読取位置とが近接する等、原稿台における定着装置の真上近傍位置に特に結露が発生しやすくなるが、本発明によって原稿台面が結露することが防止されるため、原稿台に結露を生じさせることなく画像形成装置の省スペース化が図られる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の画像形成装置の実施形態であるディジタル複写機を説明する。
【0026】
同図に示すように、ディジタル複写機1は、大別すると原稿読取部20および画像形成部10によって構成される。
【0027】
原稿読取部20は、透明ガラスからなる原稿台21と、原稿台21に載置された原稿の画像を読み取るスキャナユニット30と、原稿台21へと自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、RADFという。)22とを備えている。
【0028】
原稿台21は、固定原稿方式の原稿読取時に使用される原稿台21a、およびRADF22を用いた原稿送り方式の原稿読取時に使用される原稿台21bに分けられる。RADF22は、図示しない原稿トレイを備えており、この原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台21b上に搬送する。また、RADF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニット30に読み取らせるために、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群等を備えている。
【0029】
スキャナユニット30は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ33および原稿からの反射光像を光電変換素子(以下、CCDという。)38に導く第1の反射ミラー34を搭載する第1の走査ユニット31と、第1の走査ユニット31からの反射光像をCCD38に導くための第2の反射ミラー35および第3反射ミラー36を搭載する第2の走査ユニット32と、原稿からの反射光像をCCD38上に結像させるための光学レンズ37と、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換するCCD38と、を備えている。本実施形態では、ランプリフレクタアセンブリ33が本発明の照射用ランプを構成する。
【0030】
原稿読取部20は、RADF22とスキャナユニット30の関連した動作により、原稿台21上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿台21の下面に沿ってスキャナユニット30を移動させて原稿画像を読み取る。なお、第1走査ユニット31は原稿台21に沿って図中の左から右へと一定速度Vで移動し、第2走査ユニット32はその速度Vに対してV/2の速度で同一方向に平行に移動するように駆動される。
【0031】
上述の原稿読取部20の構成により、原稿台21上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD44へと結像させて原稿の画像が読み取られる。スキャナユニット30が読み取った画像データは、図示しない画像処理部に送られて各種の画像処理が施された後、ディジタル複写機1に備えられた記憶部に一旦記憶され、出力指示に応じて画像形成部10に転送される。
【0032】
画像形成部10には、画像形成処理される用紙が収容される給紙カセット16から画像形成位置を経由して用紙を外部に排出する排紙ローラ17までの間に用紙搬送路が形成されている。また、画像形成部10は、用紙搬送路に沿って用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット11、および画像を形成するための電子写真プロセス部13が設けられている。なお、本実施形態ではレーザ書き込みユニット11および画像を形成するための電子写真プロセス部13によって本発明の画像形成ユニットが構成される。
【0033】
レーザ書き込みユニット11は、上述の原稿読取部20から供給される画像データ、またはパソコン等の外部機器から転送されてくる画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部13における感光体ドラム上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズなどを備えている。
【0034】
電子写真プロセス部13は、像担持体としての感光体ドラムの周囲に、感光体ドラムを一様に帯電する帯電器、レーザ書き込みユニット11によって感光体ドラム上に形成された静電潜像に現像剤を供給する現像器、感光体ドラム上の現像剤像を用紙に転写する転写器、感光体ドラムから用紙を剥離する剥離器、感光体ドラムに残留した現像剤を除去するクリーニング器、および感光体ドラム表面を除電する除電器を備えている。
【0035】
また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の上流側には、給紙カセット16に収容されている用紙を電子写真プロセス部13における感光体ドラムと転写機との間の転写位置に用紙を搬送する搬送部15が配置されている。また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の下流側には、用紙に付着した未定着の現像剤像を熱と圧力によって用紙に定着させる定着器12が配置されている。さらに、定着器12の下流側には、定着後の用紙の裏面に再度画像を形成するために用紙を再供給するための再供給経路14が配置されている。
【0036】
給紙カセット16から給紙された用紙は、画像形成プロセス部13において画像データに基づいて形成される未定着のトナー像が転写され、定着装置12へと搬送される。ここで、用紙には水分が含まれているため、定着装置12における加熱ローラおよび加圧ローラの間を用紙が通過する際に用紙に含まれる水分が蒸発して水蒸気となる。
【0037】
このため、原稿読取部20における定着装置12の上方には、画像形成装置10と原稿読取部20との間を区切る板フレームに形成された開口部を介して、画像形成部10で発生した水蒸気が侵入する。このとき、原稿固定方式の原稿読取を行っている場合には、スキャナユニット30の動作により原稿読取部20内の空気が十分に暖められていることから、原稿読取部20内部の温度と画像形成部10内部の温度とに温度差が生じることがないため、原稿台21において結露が生じることは少なかった。
【0038】
例えば、アナログ複写機では、原稿を複数毎コピーする場合に複写枚数回だけスキャンを行う必要があるため、原稿読取部20内部の温度と画像形成部10内部の温度とに温度差が生じることは稀であった。
【0039】
ところが、本発明のディジタル複写機1の場合では、記憶部に記憶されている画像データに基づいて画像形成処理を行ったり、外部機器から入力される画像データに基づいて画像形成処理を行うことがあるため、原稿1枚分のスキャンを1回だけ行いその後複数枚の画像形成処理を行なったり、一度も原稿をスキャンすることなく画像形成処理を行うことも可能である。このため、原稿読取部20の動作が停止して原稿読取部20内部の空気が冷却した状態で、画像形成部の空気の温度および湿度が上昇する場合には、原稿台21b表面において結露が生じるという不都合が発生することがあった。
【0040】
図2は、本発明のディジタル複写機1の機能の概略を示すブロック図である。同図に示すように、ディジタル複写機1は原稿読取部20で読み取った原稿の画像データを記憶部3に記憶させた後、記憶された画像データに基づいて画像形成処理を行ったり、インタフェース部4を介して入力される外部機器100からの画像データに基づいて画像形成処理を行うことが可能である。
【0041】
このため、制御部2は、記憶部3に記憶された画像データに基づいて連続して画像形成処理を行う場合には、原稿読取部20内部の空気が冷えることがないように、原稿台21bと定着装置12との間に第1の走査ユニットを移動させてランプリフレクタアセンブリ33をオンにしている。これにより、ランプリフレクタアセンブリ33から供給される熱により原稿台21bが適度に加熱されるため、定着装置12を通過した際に用紙の水分が蒸発し水蒸気として原稿読取部20に侵入した場合でも、原稿台21b表面で結露が生じることを防止できる。
【0042】
図3は、ディジタル複写機1の制御部2を構成を示している。同図に示すように、制御部2は、CPU50、ROM51、RAM52、画像処理部53、ドライバ群54、タイマ55、およびジョブ解析部56を備えている。ROM51は、ディジタル複写機1を適正に動作させるために必要なプログラム等が格納されている。RAM52は、不揮発性のメモリでありディジタル複写機1の動作の際にプログラムが読み込まれたり、一時的に記憶させるべきデータが記憶される。
【0043】
画像処理部53は、入力される画像データに対して所定の形式の画像処理を行う。ドライバ群54は、スキャナユニット30、レーザ書込ユニット11、および電子写真プロセス部13等におけるモータ等を駆動する。タイマ55は、時間の計測を行う。ジョブ解析部56は、入力されるジョブを解析し、実行される画像形成処理が、原稿読取部20の読取画像に基づくものであるか、記憶部3に記憶された画像データに基づくものなのか、または、インタフェース部4を介して入力される画像データに基づくものなのかを解析する。さらに、入力されたジョブによって画像形成処理が何回行われるか、また、そのジョブを完了させるために必要な時間はどの程度なのか等を解析する。そして、CPU50は、ディジタル複写機1の各構成要素の動作を統括的に制御する。
【0044】
上述の構成において、制御部2は、原則として原稿読取部20が動作しない状態で画像形成処理を2回以上連続して行う場合には、第1の走査ユニット31を定着装置12の上方であって定着装置の上面に対向する位置に移動させている。ただし、制御部2がどのような条件の下で第1の走査ユニット31を定着装置12の上方であって定着装置の上面に対向する位置に移動させるかについて、特に画像形成処理を2回以上連続して行う場合に限定されることはなく、ディジタル複写機1の使用環境に応じた所定の回数だけ連続して画像形成装置の行われることを条件としても良く、画像形成処理の時間が所定の時間を超えることを条件にしても良い。
【0045】
図4は、第1の走査ユニット31と定着装置12の位置関係を示す図である。上述した定着装置12の上方であって定着装置の上面に対向する範囲は、同図においてハッチングを用いて示す空間に相当する。このハッチングを用いて示す空間においては、特に定着装置12を通過した用紙から発せられる水蒸気の量が多いため、この位置でランプリフレクタアセンブリ33をオンの状態で配置することが原稿台21b表面で結露が生じることを防止するにあたって最も有効である。
【0046】
さらに、ディジタル複写機1の省スペース化のために前面側の中央部に用紙が排出される空間を形成すると、ディジタル複写機1の形状が同図に示すように側面視コ字状になり、定着装置12が配置される位置がくびれてダクトとして作用するために原稿読取部20へ侵入する水蒸気の量が増加するという不都合があった。ところが、本発明を用いることにより、原稿台21bに結露が生じることを適正に防止できるため、原稿台21bに結露が生じることを防止しつつディジタル複写機1の省スペース化を図ることが可能になる。
【0047】
最後に、同図において、第1の走査ユニット31および第1の走査ユニット32のホームポジシションが、破線で示す第1の走査ユニット31′および第2の走査ユニット32′で示されている。このように、適宜、照射ランプを用いて定着装置の略真上で原稿台近傍を暖める構成をとる場合であっても、原稿固定方式の原稿読取時に慣例にあわせて原稿台の左側端で原稿先端合わせを行うように画像形成装置を設計し、かつ、固定原稿領域の先端側にホームポジションを設定しているため、小サイズの原稿を読み取る際に無駄な空送りが発生することを防止することが可能になっている。
【0048】
本実施形態によれば、側面がコの字型のディジタル複写機1で、記憶部に蓄えられた画像データで多量の連続印字を行うスキャンワンスプリントメニー(Scan Once Print Many)を行う場合のように画像形成部10のキャビネットの上方がダクトとして働き、原稿台21b周辺で結露が顕著に発生して読取不良が起き易い状態でも、適正に原稿台21b周辺で結露が生じることを防止できるため、ディジタル複写機1の省スペース化を図りつつ効果的に原稿台21b表面で結露が生じることを防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0050】
(1)原稿読取部において照射ランプがオフの状態であって画像形成処理が実行されるときには、原稿台の温度が冷えないように原稿台における定着装置の上面に対向する位置にて照射ランプをオンの状態で配置していることにより、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気が原稿読取部に侵入した場合でも、原稿台における定着装置の真上近傍位置が暖められているため、原稿読取部を停止させた状態で連続して画像形成処理を行っても、原稿台上に結露が生じることを効果的に抑制することができる。
【0051】
(2)原稿読取部で読み取った画像データを一旦記憶部に記憶して、記憶部に記憶された画像データに基づいて連続した画像形成処理を実行するときに、動作が停止している原稿読取部における照射用ランプをオンの状態で定着装置の略真上に配置していることにより、しばらく原稿読取部を動作させない場合であっても、原稿台における定着装置の真上近傍位置が冷えにくくなり、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気によって原稿台における定着装置の真上近傍位置に結露が生じることを抑制することができる。
【0052】
(3)インタフェース部を介してパソコン等の外部機器から入力される画像データについての画像形成処理を連続して実行するときに、停止中の原稿読取部における照射ランプをオンにして定着装置の略真上に配置することにより、照射ランプが点灯することにより原稿台における定着装置の真上近傍位置が暖められ、定着の際に用紙から蒸発した水蒸気が原稿台面で結露することを抑制することができる。
【0053】
(4)画像形成装置前面の中央部に画像形成処理がされた用紙を収容する空間を形成しており、装置本体の側面がコの字状になるようにしていることにより、画像形成装置のキャビネットの中央部がダクトとして作用したり、定着装置と原稿読取位置とが近接する等、原稿台における定着装置の真上近傍位置に特に結露が発生しやすくなっても、本発明によって原稿台面が結露することを防止できるため、原稿台に結露を生じさせることなく画像形成装置の省スペース化を図ることができる。
【0054】
(5)原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置が、定着装置を通過した用紙から蒸発した水蒸気によって結露し易い位置に配置されていることにより、原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置に結露が生じることを適正に抑制して、原稿送り方向の全面にわたって原稿読取不良が発生することを効果的に防止することができる。
【0055】
(6)原稿台における定着装置の真上近傍位置に結露が生じ易い状況において、定着装置の略真上とは別の場所に設定されたホームポジシションから照射ランプが定着装置の略真上に移動することにより、適宜照射ランプを用いて定着装置の略真上で原稿台近傍を暖める構成をとる場合であっても、原稿固定方式の原稿読取時に慣例にあわせて原稿台の左側端で原稿先端合わせを行うように画像形成装置を設計し、かつ、固定原稿領域の先端側にホームポジションを設定しているため、小サイズの原稿を読み取る際に無駄な空送りが発生することを防止することができる。
【0056】
よって、画像形成処理の状況に起因して原稿台において結露が生じることを効果的に抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置の概略を示すブロック図である。
【図3】本発明の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明における照射用ランプの位置についての説明図である。
【符号の説明】
1−ディジタル複写機
2−制御部
3−記憶部
4−インタフェース部
10−画像形成部
20−原稿読取部
30−スキャナユニット
33−ランプリフレクタアセンブリ

Claims (3)

  1. 原稿面を照射する照射用ランプを有する原稿読取部と、
    前記原稿読取部の下方に配置されるとともに、電子写真方式の画像形成処理を実行する画像形成ユニット、および用紙に付着した未定着の現像剤像を用紙に定着させる定着装置を有する画像形成部と、
    前記原稿読取部で原稿の読取動作が実行されていない状態において前記画像形成部で画像形成処理が連続して実行されているときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に配置させる制御部と、
    前記原稿読取部が読み取った原稿の画像データを記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている画像データに基づく画像形成処理が2回以上の所定回数連続して実行されるときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置であって前記定着装置と原稿台との間の位置に配置させ、かつ、
    原稿送り方式による原稿読取時の原稿読取位置が、前記定着装置の上方であって前記定着装置の上面と対向する位置であり、かつ、
    原稿固定方式による原稿読取時における照射ランプのホームポジションが、前記定着装置の上方であって前記定着装置の上面と対向する位置とは別の位置に設定されており、
    前記制御部は、前記原稿読取部で原稿の読取動作が実行されていない状態において前記画像形成部で画像形成処理が実行されているときに、前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に前記照射用ランプを移動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 外部機器との通信を行うインタフェース部をさらに備え、
    前記制御部は、前記インタフェース部を介して入力される画像データに基づく画像形成処理が連続して実行されるときに、前記照射用ランプをオンにして前記定着装置の上方における前記定着装置の上面と対向する位置に配置させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置本体の高さ方向における中央部近傍に画像形成処理がされて外部に排出される用紙を収容する排紙部が形成されており、画像形成装置本体の形状が側面視コ字状を呈していることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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