JP4532311B2 - 移動通信制御装置、移動通信制御システム及び方法 - Google Patents

移動通信制御装置、移動通信制御システム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、広くはIPモビリティ環境において通信機能を保持した物体がハンドオーバ(HO; Hand Over)する際に、高速且つシームレスなHOを実現するための移動通信制御装置、移動通信制御システム及び方法に関するものである。
今日、モバイルIPv6における高速HO実現方式として所謂n-castingが着目されている。この方式は、移動端末(MN; Mobile Node)宛のパケットをある地点で複写し、MNの現在地と移動先候補のアクセスルータ(AR; Access Router)に転送するものである。n-castingの実現方式として、非特許文献1,2に開示されているようなFMIP(Fast Handovers for Mobile IPv6)を拡張したn-casting方式も提案されている。
即ち、本方式では、図5に示されるように、MN100が、FBU(Fast Binding Update)をPAR(Previous Access Router)101に通知することで、もうすぐ移動する旨を知らせると(#100)、PAR101は移動先候補のNAR(New Access Router)102とトンネリングのためのメッセージのやり取りを行う。つまり、MN100が次に使うアドレスをFBUに含めてPAR101に通知しているので、PAR101は当該アドレスを含めたHI(Handover Initiate) (移動先気付けアドレス(CoA)通知)をNAR102に通知する(#101)。NAR102は、移動先CoA用のエントリを作成し(#102)、作成が完了した旨を示すHACK(Handover Acknowledgement)(移動先CoAOK)をPAR101に通知する(#103)。PAR101は、このHACKを受信すると、FBACK(Fast Binding Acknowledgement)(移動先CoA確定通知)をMN100に通知する(#104)。これ以降、パケットは、MN100にもPAR101での現CoA宛に送信されるが、PAR101からNAR102にも移動先CoA宛にトンネリングされ(#105)、NAR102は、このトンネリングされたパケットをMN100が移動するまでバッファリングする(#106)。そして、移動後のMN100からの移動した旨を通知するFNA(Fast Neighbor Advertisement)を受信すると(#107)、NAR102は、バッファリングしているパケットと、それ以後に送られてくるパケットをMN100に転送する(#108)。
この例では、PAR101からパケットを複製転送しているが、HA(Home Agent)や階層化モバイルIPにおけるホームエージェント機能を備えたMAP(Mobility Anchor Point)から複製転送させるようにしてもよいとされている。
一方、これと同種の既存技術として、特許文献1では、HAや通信相手が複数のCoAを管理し、複製パケットをMNに転送することで、IPパケットロスを低減すると共にMNの処理負荷を低減する技術が開示されている。更に、特許文献2では、MNが少なくとも2つのエリアに跨って存在している場合に、リアルタイムに動的アドレスMA1,MA2を管理サーバへ通知し、管理サーバがホストからパケットが送信され且つMNに動的アドレスMA1,MA2が付与されている場合に、これらの動的アドレスをヘッダとしてパケットを転送する移動通信システムが開示されている。
EI Malki, Hesham Soliman, "Simultaneous Bindings for Mobile IPv6 Fast Handoffs" , draft-elmalki-mobileip-bicasting-v6-0.5.txt" , Oct 2003. Robert Hsieh, Zhe Guang Zhou, and Seneviratne, "S-MIP:A Seamless Handoff Architecture for Mobile IP." ,In Proceedings of INFOCOM,San Francisco, USA, 2003. 特開2004−228754号公報 特開2002−084562号公報
しかしながら、非特許文献1,2に記載のFMIPを拡張したn-casting方式では、MNが移動後速やかにNARへ接続通知のメッセージを送信しないと高速HOを実現できない。さらに、HAやMAP(Mobility Anchor Point)がn-castingの基点となる場合、単純に移動先CoA候補にパケットを転送するだけでは、HO遅延時間が移動先AR(NAR; New Access Router)でのNeighbor Cache(NC)の生成タイミングに左右されてしまい、高速HOが実現できない。
これと同種の課題が、上記特許文献1,2に開示された技術にもある。即ち、上記特許文献1,2に係る技術についても、単純に移動先候補のアドレスにパケットを複製転送しただけではNCが生成されていない、またはNCの状態がパケットをリンクから送信して可能な状態として確立されていないため、ARでパケットが破棄されてしまう。更に、移動先候補でバッファリングする場合、端末が移動を検知した後、ARにその旨を通知することが必要となる。
ここで、図6及び図7を参照して、単に移動先候補のアドレス(移動先CoA)にパケットを出しただけではMN100に届かない理由を詳細に説明する。
上記従来技術では、n-castingしていても、NAR102でNCのエントリを直ちに作ることはできないため、NAR102で移動先CoA宛のパケットは廃棄されてしまう。しかるに、NAR102でNCを作るためにはNS(Neighbor Solicitation)に対するNA(Neighbor Advertisement)をNAR102が受信して移動先CoAのMACアドレスの解決を図る必要がある。移動先CoA宛のパケットが同報されている間は、NAR102はアドレス解決をするためにNSを出しているが、移動先CoA宛のすべてのパケットに対してNSを出し続けている訳ではなく、所定間隔毎RETRANS_TIMER(デフォルトで1s)に出す。従って、図6に示すように、最初のNSがNAR102から出された後、次のNSが出されるまでの間にMN100が自身の移動を検知した場合、NCのエントリを生成しパケットの転送を開始するまでに遅延が生じてしまうという問題が生じる。つまり、MN100がNSに対するNAが返せるようになるのは移動検知終了後であるため、NSが出されるタイミングおよび移動検知のタイミングによっては移動先CoA宛のパケットが受信可能となる時間に遅延が生じてしまうのである。
この問題は、図7に示されるように、アドレス生成の処理が完了していないと更に複雑になる。IPv6には自動アドレス生成機能がある。RA(Router Advertisement)により新ルータのアドレス、ネットワークプレフィックス等を広告しているが、このRAのネットワークプレフィックスの変更によりMN100が自身の移動を検知すると、NSによりMN100が今後使う移動先CoAが重複していないかを確認する。そして、所定時間(RETRANS_TIMER:デフォルトでは1s)応答が無ければ重複していないと確認できる(アドレス生成完了)。そして、これ以降、NARからのアドレス解決のためのNSに応答することができ、応答後、NCのエントリ作成が完了し、はじめて通信が行えるようになるのである。このように、IPv6では、アドレス自動生成のステップが入り、更に遅延が生じてしまうのである。
本発明の目的とするところは、移動端末が新アクセスルータの配下に移動後、即座に移動先CoA宛パケットが到着し、移動端末がそれを即座に受信できるようにして、移動端末の移動検知精度によらず高速ハンドオーバを実現することにある。また、移動端末の移動のタイミングを考慮することなく移動先CoA宛パケットを受信できるため低遅延なハンドオーバを実現できる。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、移動端末と通信自在な第1及び第2のアクセスルータからなり、上記第1のアクセスルータは新たな気付けアドレスを含む第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信し、当該第2のアクセスルータは当該第1の通知を受信すると上記新たな気付けアドレスに対するキャッシュエントリを生成し、この生成したキャッシュエントリをアクティブにし、第2の通知を上記第1のアクセスルータに送信し、上記第1のアクセスルータは上記第2のアクセスルータからの第2の通知を受信すると移動端末に第3の通知を送信し、上記移動端末は上記第3の通知を受信すると、上記第1のアクセスルータと上記第2のアクセスルータからのn-casting方式のパケットを受信できる状態を確立し、上記第2のアクセスルータとリンクを確立し、上記第2のアクセスルータとパケット通信を開始することを特徴とする移動通信制御システム、である。
本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、上記第1のアクセスルータは周辺のアクセスルータに関する周辺ARテーブルを保持しており、当該周辺ARテーブルを参照して移動端末の移動先候補である第2のアクセスルータを決定することを更に特徴とする移動通信制御システムが提供される。
本発明の第3の態様では、上記第2の態様において、上記第1のアクセスルータは、当該周辺ARテーブルでアクセスルータのインタフェース情報を管理し、移動端末から移動端末の保持するインタフェース情報を受信した場合、上記アクセスルータのインタフェース情報と受信した移動端末の保持するインタフェース情報を照合し、この移動端末の保持するインタフェース情報に合致するアクセスルータに対して利用希望するインタフェース情報を付加した第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信することを更に特徴とする移動通信制御システムが提供される。
本発明の第の態様では、移動端末と通信自在な第1及び第2のアクセスルータによる方法であって、上記第1のアクセスルータは新たな気付けアドレスを含む第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信し、当該第2のアクセスルータは当該第1の通知を受信すると上記新たな気付けアドレスに対するキャッシュエントリを生成し、この生成したキャッシュエントリをアクティブにし、第2の通知を上記第1のアクセスルータに送信し、上記第1のアクセスルータは上記第2のアクセスルータからの第2の通知を受信すると上記移動端末に第3の通知を送信し、上記移動端末は上記第3の通知を受信すると、上記第1のアクセスルータと上記第2のアクセスルータからのn-casting方式のパケットを受信できる状態を確立し、上記第2のアクセスルータとリンクを確立し、上記第2のアクセスルータとパケット通信を開始する、ことを特徴とする移動通信制御方法、である。
従って、本発明によれば、移動端末が新アクセスルータの配下に移動後、即座に移動先CoA宛パケットが到着し、移動端末がそれを即座に受信できるようにして、移動端末の移動検知精度によらず高速ハンドオーバを実現する移動通信制御装置、移動通信制御システム及び方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る移動通信制御システムの基本概念図である。
同図に示されるように、本システムでは、移動前のアクセスルータ(PAR; Previous Access Router)1と、移動先候補のアクセスルータ(NAR; New Access Router)2と、移動端末(MN; Mobile Node)3とが通信自在となっている。そして、n-castingが開始されると、PAR1は現在の転送先である現CoA宛にパケットを転送すると共にMN3の移動先候補のNAR2に移動先CoA宛のパケットを送信する。そして、MN3は、リンク確立後、直ぐに受信を開始する。
より詳細には、n-casting範囲のNAR2が、n-castingの開始前にNC(Neighbor Cache)エントリを生成するようにしているので、新リンクにn-casting方式でパケットを送信できるようになる。さらに、MN3はn-castingの開始前にn-casting範囲内での移動先CoAを保持する。そして、通常MN3は1つのCoA宛のパケットしか受信できないよう設定されており、1つのCoAとは現状使用しているCoAであるため、移動先CoA宛のパケットは受信できない。しかしながら、本方式ではすべての移動先CoA宛のパケットを受信できるように設定するため、(移動先CoAでの受信可能状態を確立しており、移動後、トリガを出さなくても、移動先CoA宛のパケットを受信できるようになる。
以下、図2のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施の形態に係る移動通信制御システムの処理シーケンスを詳細に説明する。
これは、第1の実施の形態に係る移動通信制御方法にも相当する。
さて、この処理シーケンスに入ると、先ずMN3は、RtSolPr(Router Solicitation for Proxy)をPAR1に送信する(#1)。このRtSolPrは、MN3が電波を受信できるアクセスポイント(AP)のリンクアドレスからNAR2のIPアドレスを問い合わせる為のものである。PAR1は、アクセスポイントのリンクアドレスと、そのアクセスポイントを収容するARのIPアドレスの対応付けをテーブルとして保持している。PAR1は、このRtSolPrを受信すると、上記テーブルを参照して、アクセスポイントのリンクアドレスからMN3の移動先候補のNAR2のIPアドレスを特定し、MN3にPrRtAdv(Proxy Router Advertisement)を通知する(#2)。MN3は、このRrRtAdvを受信すると、移動する旨を示すFBU(Fast Binding Update)をPAR1に送信する(#3)。
以上は、移動先候補のNAR2を問い合わせて、当該移動先候補のNAR2でのアドレス(移動先CoA)を生成するFMIPで定められたメッセージシーケンスである。尚、一般的なFMIPでは、FBUを出すタイミングが重要となるが、この第1の実施の形態のようにFBUをHO前に出すことができれば、特にタイミングは重要とはならない。
続いて、PAR1はHI(Handover Initiate)をNAR2へ送信する(#4)。ここで、移動先候補が複数ある場合には、各NAR候補にHIを送信する方法もある。
このHIを受信したNAR2は、移動先CoAに対して“reachable”のNCを生成することになる。本例では、NCには、少なくともユニキャストアドレス(移動先CoA)、リンク層のアドレス(MN3のMACアドレス)、ルータかホストかを示すフラグ(ホスト)、NCの状態(Reachable)、インタフェース(Ethernet(登録商標)等)の情報が含まれる。
NCのユニキャストアドレス(移動先CoA)、MNのリンク層のアドレスは、HIによりPAR1からNAR2に通知される。NAR2はPARよりHIで通知される移動先CoA、MNのリンク層のアドレスを用いて、更にホストを表すフラグを立て、NCの状態をReachableとしてNCエントリを生成する。
このNCの生成と共に、NAR2は、移動先CoA確保を行う。ここで、移動先CoAの確保とは、違う端末がこの移動先CoAを使わないように重複アドレス検出(Duplicate Address Detection)が行われる場合に応答すること(他端末からそのアドレスに対するNSが出されたときにはNA(Neighbor Advertisement)で応答する)である(#5)。
以上の処理を完了すると、NAR2は、Hack(Handover Acknowledge)をPAR1に返信する(#6)。PAR1は、このHAckを受信するとFback(Fast Binding Acknowledgement) をMN3に送信する(#7)。そして、MN3は、このFBackを受信すると、受信可能状態を確立し、これ以後、n-castingがなされ、NAR2とのリンク確立後、移動先CoA宛のパケットを直ちに受信することができるようになる(#8、#9)。MN3の移動後は、NAR2はFNA(Fast Neighbor Advertisement)を受信後、移動先CoAの確保を中止する(#10,#11)。以上で一連の処理シーケンスを終了することになる。
尚、PAR1が周辺ARテーブルを保持している場合には、当該テーブルを参照してNAR2を決定することも可能である。その場合には、前述したPrRtAdv又はFBackで移動先のアドレス(移動先CoA)をMN3に通知する必要がある。PAR1が周辺ARテーブルを参照してNAR2を決定することで、MN3は移動先CoAの候補が複数存在する場合に、候補とされた移動先CoAを管理する全てのNAR2用のFBUメッセージをPAR1に送出する必要はなく、1つのFBUメッセージをPAR1に送信すればよいため、制御トラヒックを軽減できる。また、電波を受信できないアクセスポイントを収容するARも移動先候補とすることができる。
ここで、NCのインタフェースの指示方法について言及する。
上記RtSolPrは、受信できるリンクアドレスからNAR2のアドレスを問い合わせるメッセージであるので、特に指定しなくてもNAR2が保持するインタフェースの種別をNCに登録すればよいことになる。一方、前述したように、PAR1が周辺ARテーブルを保持しており、当該テーブルを参照してNAR2を特定する場合には、FBUにMN3の保持するインタフェース情報を付加し、PAR1がARテーブルにてARのインタフェース情報を併せて管理し、MN3の保持するインタフェース情報に合致するARに対して利用希望するインタフェース情報を付加したHIを送信すればよい。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る移動通信制御システム及び方法では、移動先CoA宛のn-castingパケットを、NAR2でバッファせず、そのまま新リンクへ転送する。MN3はNAR2とのリンク確立後、直ぐに移動先CoA宛のパケットを受信できる。この方式の実現には、既存のn-castingに新たな2つの機能を加える必要がある。第1の機能は、新リンクにn-castingパケットを転送するためには早期にNAR2にMN3用のNCを生成する機能であり、第2の機能はMN3が移動検知によらず移動先CoA宛のパケットを無条件に受信する機能である。この第1の機能は、NAR2がPAR1からHIを受信した後、MN3用のNCを状態“REACHABLE”として生成することで実現できる。そして、この第2の機能は、MN3がPAR1からFBackを受信後、移動先CoA宛パケットを受信する状態を持つことで実現できる。これら機能の実現から、本提案方式はMNが新アクセスルータの配下に移動後、即座に移動先CoA宛パケットが到着し、MNがそれを即座に受信できる為、MNの移動検知精度によらず高速HOを行える。さらに、移動端末の移動のタイミングを考慮することなく移動先CoA宛パケットを受信できるため低遅延なハンドオーバを実現できる。
上記実施の形態ではNAR2が1つとして書かれているが、NAR2が2つ以上の場合にも適用可能である。その場合、MN3がFBUを複数(NAR2の数相当分)送信したり、PARが周辺ARテーブルを参照して複数のNAR2にHIを送信することにより実現される。
また、上記実施の形態ではPAR1からパケットを分岐しているが、PAR1の役割を、HA(Home Agent)や階層化モバイルIPにおけるホームエージェント機能を備えたMAP(Mobility Anchor Point)等が担当しても良い。
(第2の実施の形態)
次に図3は本発明の第2の実施の形態に係る移動通信制御装置、移動通信制御システムの概念図である。なお、本実施の形態においては、移動通信制御装置はモビリティ制御装置に相当するが、詳細については後述する。図3に示されるように、モバイル通信網16には、複数のルーチング装置13a乃至13eが配置されている。これらルーチング装置13a乃至13eのうち特に13b乃至13dは、アクセスルータ(AR)に相当する。MN12は、ルーチング装置13a乃至13eを介して通信相手方端末(CN)と通信自在となっている。以下、ルーチング装置13a乃至13eを総称するときには、符号13を用いる。
これらルーチング装置13a乃至13eのうち、MN3からのパケットを複製転送する機能を有する複製転送装置13aは、複製転送の範囲と共に、管理装置としてのモビリティ制御装置15によりネットワーク的位置情報と地理的位置情報を考慮して動的に定められる。図3では複製転送装置13aは1つであるが、複製転送装置は複数存在する場合もある。この移動通信制御システムは、少なくともモビリティ制御装置15、複製転送装置13aおよびアクセスルータ13b乃至13dで構成されている。
モビリティ制御装置15は、物理的な1つの装置である必要はなく、論理的な1つのモビリティ制御プレーンとして成立すれば、複数の装置群で構成されていてもよい。モビリティ制御装置15をモビリティ制御プレーン内で構成することで、物理的な媒体の配置を意識することなく、1つの機能を全体として効率的に実現することができる。換言すれば、複数の物理的な装置群に分散された場合でも、当該装置群が一体となって作動することで物理的な1つの装置が全てを備える場合と同等の機能を発揮する。
ここで、モビリティ制御装置15の詳細な構成は図4に示されるとおりである。
即ち、この図4に示されるように、モビリティ制御装置15は、収集機能15a、配布機能15b、最適エリア形成機能15c、エリアデータベース(以下、DBと略記する)15d、ネットワーク的位置情報DB15e、地理的位置情報DB15f、MNのインタフェースDB15g、ARのインタフェースDB15hを有している。
このような構成において、収集機能15aは、最適エリア形成機能15cによる最適エリア形成に必要な情報をMN12やルーチング装置13より収集する。即ち、収集機能15aは、例えばMN12からの最適エリア形成要求を受信する。ネットワーク的位置情報DB15eにはネットワークにおけるルーチング装置13やモビリティ制御装置15といったモバイルIPに関する装置のネットワーク的位置関係やネットワークトポロジに係る情報が格納され、地理的位置情報DB15fにはネットワークにおけるルーチング装置13(ARのみの場合もある)の地理的または空間的位置関係に係る情報が格納されている。
そして、MNのインタフェースDB15gには、MN12の識別子(ホームアドレスまたはNAI(Network Address Identifier))、MN12の所持しているインタフェースとそのMACアドレス、オプションとしてインタフェース使用の優先度が対応付けられて格納されている。そして、ARのインタフェースDB15hにはAR識別子(IPアドレス)、所持しているインタフェースとそのMACアドレスとネットワークプレフィックスが対応付けられて格納されている。
これらネットワーク的位置情報DB15e及び地理的位置情報DB15f、MNのインタフェースDB15g、ARのインタフェースDB15hは予め存在するものとする。
最適エリア形成機能15cは、ネットワーク的位置情報DB15e、地理的位置情報DB15fを参照して、どの範囲(ネットワーク)にどの複製転送装置13aを介してn-castingを行うかを決定する。尚、予めMN12の状況(現在の場所、移動特性、通信特性等)に合った複製転送の範囲と複製転送を効率的に行うための複製転送装置13aが求められエリアDB15dに格納されている場合には、当該エリアDB15dを参照することで複製転送範囲と複製転送装置13aとを決定する。この決定された複製転送の範囲と複製転送装置13aとの情報を含む情報を「最適エリア情報」と称する。配布機能16は、この最適エリア情報を通知すべきルーチング装置13に通知する。
また、MNのインタフェースDB15gおよびARのインタフェースDB15hを参照して、NCのインタフェース情報を決定する。
以下、図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る移動通信制御システムによる処理シーケンスを詳細に説明する。尚、この処理シーケンスは、本発明の第2の実施の形態に係る移動通信制御方法にも相当する。
MN12が自身の状態からn-castingが必要と判断すると(#11)、モビリティ制御装置15の収集機能15aに対してn-castingを要求する(#12)。このn-casting要求は、AR13がMN12の高速移動を検知してモビリティ制御装置15に出す場合や、モビリティ制御装置15(例えば、HA)がMN12の状態を併せて管理し、モビリティ制御装置15から要求が出される場合(例えば、MN12のCoAの変更時等)や、CN11(通信相手端末)からの通信の始動を契機にCNから要求が出される場合もある。
モビリティ制御装置15は、このn-casting要求を受けると、最適エリア形成機能15cが、ネットワーク的位置情報DB15e、地理的位置情報DB15fを参照して、どの複製転送範囲(ネットワーク)にどの複製転送装置13aを介してn-castingを行うかを決定する(#13)。次いで、モビリティ制御装置15は、この複製転送範囲14内のAR13に対して、AR13がMN12のNC(Reachable)を作り、移動先CoAを確保するように指示する(#14)。具体的には、モビリティ制御装置15は、MN12のNCをAR13で生成するための情報として、MN12のリンク層のアドレス、AR13での移動先CoA、MN12がホストであること、AR13のインタフェース種別をAR13に通知する。MNのリンク層アドレスはn-casting要求から取得可能であり、移動先CoAは最適エリア形成機能により決定される。また、AR13のインタフェース種別は、MNのインタフェースDB15gおよびARのインタフェースDB15hを参照して決定される。この指示を受信したAR13は、NC生成のための情報に基づきMN12のためのNCを状態(Reachable)で生成し、移動先CoAの確保を行う。
そして、複製転送装置(複製ノード)13aに、MN12のホームアドレス(HoA)宛またはHAに登録されているCoA宛のパケットに対して、複製転送するように指示する(#15)。モビリティ制御装置15はMN12にn-casting設定完了と複製転送範囲14での移動先CoA(複数)を通知する。これ以降は、AR13はMN12のNCを保持し、MN12はこの移動先CoA宛のパケットを受信可能な状態となっているため、複製転送されたパケットは、MN12が新アクセスルータの配下に移動後、即座に移動先CoA宛パケットは到着し、MNがそれを即座に受信できるため、MN12の移動検知精度によらず高速HOを行うことができる(#16、#17)。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、アドレスの自動生成機能を有するIPv6を例に挙げて説明したが、これに限定されることなく、IPv4にも適用可能である。具体的には、請求項に記載の「移動端末の物理アドレスとIPアドレスの対応を管理するテーブル」としてNCを例にあげて説明しているが、IPv4に適用される場合には、上記NCがARP Cacheに代替されることになる。
本発明の第1の実施の形態に係る移動通信制御システムの構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動通信制御システムによる処理シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る移動通信制御装置、移動通信制御システムの構成図である。 モビリティ制御装置15の詳細な構成図である。 従来技術に係るFMIPを拡張したn-casting方式の概念図である。 従来技術の問題点を説明するための概念図である。 従来技術の問題点を説明するための概念図である。
符号の説明
1…PAR、2…NAR、3…MN、11…CN、12…MN、13…ルーチング装置、13a…複製転送装置、14…複製転送範囲、15…モビリティ制御装置、16…モバイル網。

Claims (4)

  1. 移動端末と通信自在な第1及び第2のアクセスルータからなり、
    上記第1のアクセスルータは新たな気付けアドレスを含む第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信し、当該第2のアクセスルータは当該第1の通知を受信すると上記新たな気付けアドレスに対するキャッシュエントリを生成し、この生成したキャッシュエントリをアクティブにし、第2の通知を上記第1のアクセスルータに送信し、上記第1のアクセスルータは上記第2のアクセスルータからの第2の通知を受信すると移動端末に第3の通知を送信し、上記移動端末は上記第3の通知を受信すると、上記第1のアクセスルータと上記第2のアクセスルータからのn-casting方式のパケットを受信できる状態を確立し、上記第2のアクセスルータとリンクを確立し、上記第2のアクセスルータとパケット通信を開始する、ことを特徴とする移動通信制御システム。
  2. 上記第1のアクセスルータは周辺のアクセスルータに関する周辺ARテーブルを保持しており、当該周辺ARテーブルを参照して移動端末の移動先候補である第2のアクセスルータを決定することを更に特徴とする請求項1に記載の移動通信制御システム。
  3. 上記第1のアクセスルータは、当該周辺ARテーブルでアクセスルータのインタフェース情報を管理し、移動端末から移動端末の保持するインタフェース情報を受信した場合、上記アクセスルータのインタフェース情報と受信した移動端末の保持するインタフェース情報を照合し、この移動端末の保持するインタフェース情報に合致するアクセスルータに対して利用希望するインタフェース情報を付加した第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信する、ことを更に特徴とする請求項2に記載の移動通信制御システム。
  4. 移動端末と通信自在な第1及び第2のアクセスルータによる方法であって、
    上記第1のアクセスルータは新たな気付けアドレスを含む第1の通知を上記第2のアクセスルータに送信し、当該第2のアクセスルータは当該第1の通知を受信すると上記新たな気付けアドレスに対するキャッシュエントリを生成し、この生成したキャッシュエントリをアクティブにし、第2の通知を上記第1のアクセスルータに送信し、上記第1のアクセスルータは上記第2のアクセスルータからの第2の通知を受信すると上記移動端末に第3の通知を送信し、上記移動端末は上記第3の通知を受信すると、上記第1のアクセスルータと上記第2のアクセスルータからのn-casting方式のパケットを受信できる状態を確立し、上記第2のアクセスルータとリンクを確立し、上記第2のアクセスルータとパケット通信を開始する、ことを特徴とする移動通信制御方法。
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