JP4532201B2 - 自動製氷機の運転方法 - Google Patents

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Description

この発明は、除氷運転に際し、製氷部に配設した蒸発器に供給したホットガスにより氷塊の離脱を図る自動製氷機の運転方法に関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、氷塊を連続的に製造する噴射式の自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設、その他の厨房で好適に使用されている。図5に示すように、前記自動製氷機の製氷機構10は、本体内に水平に配置した製氷室(製氷部)12に、下方に開口する製氷小室12aが碁盤目状に多数画成されると共に、該製氷室12の上面には、圧縮機CM,凝縮器CD,膨張手段EV,ファンモータFM等から構成される冷凍回路24に連通する蒸発器14が密着的に蛇行配置される。また製氷室12の直下には、支軸16aを介して水皿16が傾動可能に枢支されると共に、該水皿16の下部には所定量の製氷水を貯留する製氷水タンク18が一体的に設けられている。
前記製氷機構10では、製氷運転において前記製氷小室12aを下方から閉成する閉成位置に水皿16を保持した状態で、前記蒸発器14に気化冷媒を循環供給して製氷小室12aを強制的に冷却すると共に、製氷水タンク18内の製氷水を、水皿16を介して製氷小室12aに噴射供給することで、該小室12a内に氷塊Mを生成する。そして、氷塊Mの生成を製氷室12に配設した第1温度検知手段TH1が検知すると、製氷運転から除氷運転に移行し、前記蒸発器14にバイパス回路26を介してホットガスを循環供給して製氷室12を加熱すると共に、水皿開閉機構AMにより水皿16を支軸16aを中心として斜め下方の開放位置へ傾動して、製氷小室12aを開放するよう構成される。この除氷運転において、ホットガスの循環供給により製氷小室12aと氷塊Mとの氷結部分が融解し、該氷塊Mは自重により製氷小室12aから離脱落下し、開放位置の水皿16上を滑落してストッカ22に貯蔵される。前記製氷室12からの氷塊Mの離脱の完了を第1温度検知手段TH1で検出することで、除氷運転から製氷運転に移行し、前記水皿開閉機構AMにより水皿16が再び閉成位置に復帰するよう構成されている。
例えば、ホットガスにより除氷を行なう製氷装置としては、蒸発器にホットガスを供給するバイパス回路に並列に一対のホットガス弁を介挿し、除氷運転の開始時には一方のホットガス弁を開き、ホットガスを少量だけ蒸発器に供給して水皿と氷塊の氷結部分を融解させた後、所定時間経過後に他方のホットガス弁を開くことで多量のホットガスを蒸発器に供給し、製氷小室と氷塊との氷結部分を融解するよう構成したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開昭61−8579号公報
ところで除氷運転において、自動製氷機の設置環境によって、前記蒸発器14に供給されるホットガスの温度も変化し、例えば設置環境が35℃程度の高温となった場合、ホットガスは90℃〜100℃程度の高温となる場合がある。すなわち、高温のホットガスが蒸発器14に供給されることで、急激に氷塊Mの融解が進み、製氷小室12aから離脱してストッカ22に貯蔵された氷塊同士が氷結してしまい、ブロック化してしまう虞れがある。また、前記水皿16と氷塊Mとの氷結部分が融解される前に、製氷小室12aと氷塊Mとの氷結部分が融解されることもあり、この場合、氷塊Mが水皿16に氷結したまま該水皿16の傾動に伴って製氷小室12aから離脱することで、異形氷の発生や、完全に除氷されたと誤検出されることから氷塊Mの噛み込み等が発生し、製氷室12、水皿16または水皿開閉機構AM等の破損に繋がる。しかも、氷点下まで冷却された製氷室12は、高温のホットガスの供給に伴い急激に温度上昇するから、該製氷室12の冷熱衝撃による劣化の進行が早い難点も指摘される。また、ホットガスは蒸発器14を流通する過程において、蒸発器14の入口側から製氷室12と熱交換するから、蒸発器14の入口側と出口側とでは流通するホットガスの温度が異なり、高温のホットガスが供給される程、製氷室12における温度分布の偏在が顕著になり、製氷室12を均一に加熱できず氷塊Mの離脱のタイミングが異なって、除氷効率を悪化させる弊害が指摘される。しかし、特許文献1に開示された製氷装置では、高温のホットガスに起因するこれらの弊害に対処できない。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る自動製氷機の運転方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷部を均一に加熱し、効率のよい除氷運転を実施し得る自動製氷機の運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る自動製氷機の運転方法は、
冷凍回路に連通する蒸発器を有する製氷部と、この製氷部を開閉可能に設けられた水皿とを備え、製氷運転時には蒸発器に気化冷媒を循環供給すると共に、前記製氷部を閉じた水皿から該製氷部に製氷水を供給して氷塊を生成し、除氷運転時には冷凍回路のバイパス回路に介挿したホットガス弁を開放してホットガスを蒸発器に供給すると共に前記水皿を傾動することで、開放された前記製氷部から氷塊を離脱させるようにした自動製氷機の運転方法において、
タイマ手段が予め設定されたホットガス弁の閉成時間を除氷運転の開始からカウントしたときに、前記ホットガス弁を閉成することで前記蒸発器へのホットガス供給を停止して気化冷媒を供給する工程と、前記タイマ手段が前記ホットガス弁の閉成から予め設定したホットガス弁の開放時間をカウントすると、該ホットガス弁を再び開放して蒸発器へのホットガス供給を行なう工程とを有し、
前記前記ホットガス弁を閉成して前記蒸発器へ気化冷媒を供給する工程は、前記水皿を傾動開始してから完全に開放するまでの間に少なくとも開始されることを特徴とする。
本発明に係る自動製氷機の運転方法によれば、除氷運転の開始と同時に、ホットガス弁を開放すると共に、タイマ手段による閉成時間のカウントを開始し、タイマ手段が閉成時間をカウントしたときに、ホットガス弁を閉成することで、蒸発器へのホットガス供給を停止して気化冷媒を供給し、タイマ手段がホットガス弁の閉成から開放時間をカウントすると、ホットガス弁を再び開放して蒸発器へのホットガス供給を行なうよう設定することで、製氷の過剰な温度上昇を抑制し得ると共に、製氷全体を均一に温度上昇させ得るから、異形氷の発生を回避して、除氷効率を向上し得る。ホットガス弁の開閉を制御手段により複数回実施するように設定することで、圧縮機に対する負荷を軽減し得る。また、ホットガス弁の閉成に連動してファンモータを駆動することで、製氷を効率的に冷却して該製氷の過剰な温度上昇を効果的に抑制し、より除氷効率を向上させることができる。更に、バイパス回路に温度検知手段を設け、この温度検知手段が設定値以上を検出した場合にのみ、除氷運転中の冷却運転を行なうように構成することで、ホットガスの高温時だけでなく、ホットガスの低温時に該ホットガスの温度を有効に利用して効率のよい除氷運転を実施し得る。
次に、本発明に係る自動製氷機の運転方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図5に示した自動製氷機の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1は、実施例に係る自動製氷機の製氷機構10と該製氷機構10の製氷室(製氷部)12を冷却・加熱する蒸発器14に連通する冷凍回路30とを示す概略図である。実施例に係る製氷機構10は、所謂クローズドセルタイプであって、本体内部に水平に配置し、下方に開口する多数の製氷小室12aを備えた製氷室12と、該製氷小室12aを開閉自在に閉成し、製氷水を貯留する製氷水タンク18を下方に一体的に備えた水皿16とから基本的に構成されている。前記製氷室12の上面には、冷凍回路30に連通する蒸発器14が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に気化冷媒を循環させて前記製氷小室12aを強制冷却すると共に、除氷運転時にはホットガス(高温・高圧の冷媒)が供給されて氷塊Mの離脱を促すようになっている。前記水皿16は、支軸16aにより傾動可能に枢支され、この水皿16および製氷水タンク18は、製氷運転時には水平に位置して前記製氷室12と平行に保持され、除氷運転時には水皿開閉機構AMにより付勢されて、前記支軸16aを中心として下方へ傾動して前記製氷小室12aを開放するようになっている。また前記製氷水タンク18には、給水弁WVが介挿された給水管20から製氷水が供給され、製氷運転に際し、該製氷水タンク18に連通したポンプモータPMを駆動することで、製氷小室12aを閉成する水皿16から製氷水が各製氷小室12aに供給される。
前記冷凍回路30は、図示しない機械室に配設された圧縮機CM、凝縮器CD、ファンモータFMおよび膨張手段EV等と、製氷室12の裏面に配設された蒸発器14とから主回路32が基本的に構成される。前記主回路32は圧縮機CM、凝縮器CD、膨張手段EVおよび蒸発器14の順番で冷媒が循環するよう各機器が配置され、各機器は冷媒配管34で連通接続されている。すなわち、前記圧縮機CMで圧縮された気化冷媒は、冷媒配管34を経て前記凝縮器CDで凝縮液化した後、前記膨張手段EVで減圧され、前記蒸発器14に流入してここで一挙に膨張して蒸発し、前記製氷室12と熱交換を行なって該製氷室12を氷点下にまで強制冷却させるようになっている。そして前記蒸発器14で蒸発し、熱交換した気化冷媒は、冷媒配管34を経て圧縮機CMに帰還するサイクルを反復するようになっている。なお、前記ファンモータFMは、前記凝縮器CDを冷却するべく機能する。
前記冷凍回路30は、前述した主回路32に加えて除氷運転時に前記蒸発器14へホットガスを供給するバイパス回路40を備えている。前記バイパス回路40のバイパス管42は、その始端が前記圧縮機CMの吐出側から凝縮器CDの吸込み側の間で冷媒配管34に接続され、終端は前記蒸発器14の吸込み側の冷媒配管34に接続されている。また、前記バイパス回路40にはホットガス弁HVが介挿されて、該バイパス回路40を開閉し得るよう構成される。このホットガス弁HVは、電磁弁や電動弁等が好適に採用されるが、制御手段C(図2参照)の制御によって任意に動作(バイパス管42の開閉)するものであれば特に限定されず、製氷運転時にはバイパス管42の管路を閉成して冷媒の循環を遮断し、除氷運転時には制御手段Cの制御に基づきバイパス管42の管路を開放するようになっている。また、前記バイパス管42におけるホットガス弁HVの吐出側の近傍には、該バイパス管42の温度を検出する第2温度検知手段(温度検知手段)TH2が設置されている。
前記制御手段Cは、前記製氷室12に配設された第1温度検知手段TH1と、前記ホットガス弁HVの開閉に連動して所定時間(閉成時間および開放時間)を計時するタイマ手段TMと、前記バイパス管42に配設された第2温度検知手段TH2等から所定の情報が入力され、この入力情報および図示しないコントロールパネルから入力された各種設定等に基づいて、圧縮機CM、ファンモータFMおよびホットガス弁HV等の冷凍回路30を構成する機器や、水皿開閉機構AM、ポンプモータPMおよび給水弁WV等の製氷機構10を構成する機器を動作させるよう制御している(図2参照)。すなわち自動製氷機は、製氷完了による製氷運転から除氷運転への切替えや、氷塊Mの離脱完了による除氷運転から製氷運転への切替え等の運転切替えは、前記第1製氷温度検知手段TH1で検出した製氷室12の温度に基づいて、制御手段Cにより行なわれる。
また前記自動製氷機は、除氷運転に際し、前記冷凍回路30の圧縮機CMで圧縮されて該圧縮機CMと凝縮器CDとの間を流通するホットガスを、前記ホットガス弁HVを開放することでバイパス回路40を介して前記蒸発器14に分岐供給し、該蒸発器14の温度上昇によって製氷室12を温度上昇させるよう構成される。このとき、前記第2温度検知手段TH2により前記バイパス管42の温度を検出することで、流通するホットガスの温度が検出され、該ホットガスの温度が設定値より高い場合は、タイマ手段TMの計時を開始してホットガス弁HVを所定回数開閉し、前記蒸発器14に対するホットガスの供給が間欠的になされる高温除氷工程に移行し、またホットガスの温度が設定値より低い場合は、タイマ手段TMを起動せず、除氷運転に全期間に亘ってホットガスが蒸発器14に供給される通常除氷工程に移行するよう構成される。前記高温除氷工程は、前記タイマ手段TMに予め設定したホットガス弁HVの閉成時間を該タイマ手段TMがカウントすると、除氷運転の開始と同時に開放されたホットガス弁HVを閉成して蒸発器14へのホットガスの供給を停止して気化冷媒を蒸発器14に供給すると共に、再びタイマ手段TMが、該タイマ手段TMに予め設定した開放時間のカウントを開始するようになっている。前記ホットガス弁HVの閉成時には、主回路32を介して蒸発器14に気化冷媒を供給して冷却運転が実施される。そして、前記タイマ手段TMが開放時間をカウントすると、前記ホットガス弁HVを開放して、前記蒸発器14へ再びホットガスを供給するようになっている。
除氷運転の高温除氷工程において、前記ホットガス弁HVは、前記タイマ手段TMによる閉成時間および開放時間の計時に連動して制御手段Cにより開放または閉成を所定回数(実施例では2回)だけ繰返すように設定され、前記蒸発器14にはホットガスが間欠的に供給されることになる。実施例の前記ホットガス弁HVの開閉動作は、除氷運転の開始と同時に駆動される水皿開閉機構AMにより水皿16が完全に開放するまでの間(水皿開閉機構AMの下降駆動時)のみ実施するように、前記タイマ手段TMの閉成時間および開放時間や、ホットガス弁HVの開閉の繰返し回数が設定されている。なお、前記ホットガス弁HVの開閉動作を、水皿16の下降傾動時のみに限らず、製氷室12の温度が均一になるまで実施するようにしてもよい。前記閉成時間および開閉時間は、前記製氷室12の大きさや冷凍回路30の能力等を勘案して設定され、冷凍回路30の圧縮機CM等に負荷をかけずに除氷効率が向上する時間(例えば、10秒〜40秒程度)に設定される。
更に自動製氷機は、前記除氷運転の高温除氷工程において、前記タイマ手段TMにより開閉するホットガス弁HVと連動して、ファンモータFMが駆動または停止するよう構成される。すなわち、前記ファンモータFMは、除氷運転の開始と同時に停止されるものの、前記ホットガス弁HVの閉成に連動して駆動した後、該ホットガス弁HVの開放に連動して再び停止するようになっている(図4参照)。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る自動製氷機の運転方法の作用について、図3のフローチャートおよび図4のタイミングチャートを参照して説明する。先ず製氷運転において、前記圧縮機CMおよびファンモータFMを駆動すると、冷媒が冷凍回路30のうち主回路32を循環し、前記製氷室12が前記蒸発器14に供給された気化冷媒により強制冷却される。また、前記ポンプモータPMが駆動されて前記水皿16から製氷水が製氷小室12aに供給されて該製氷小室12aに氷塊Mが生成される(ステップS1)。このとき、前記ホットガス弁HVは閉成され、前記バイパス回路40への冷媒の流通を遮断している。前記製氷運転は、前記第1温度検知手段TH1が予め設定していた温度を検出すると、製氷運転を完了して除氷運転に移行する(ステップS2)。
除氷運転に移行すると、先ず製氷水を製氷小室12aに供給していたポンプモータPMおよび凝縮器CDを冷却していたファンモータFMが停止されると共に、ホットガス弁HVを開放して蒸発器14にバイパス管42を介してホットガスが供給され、また前記水皿開閉機構AMを駆動して水皿16が下方へ向けて付勢される(ステップ3)。前記バイパス管42にホットガスが流通すると、ホットガスによって前記蒸発器14が加熱され、氷点下まで温度低下した前記製氷室12の温度を徐々に上昇させると共に、前記第2温度検知手段TH2によりホットガスの温度が検出され、該ホットガスの温度が設定値n℃(例えばn=50℃程度)より高い場合は、高温除氷工程に移行する(ステップ4)。高温除氷工程に移行すると、前記ファンモータFMの停止状態およびホットガス弁HVの開放状態を維持したまま、前記タイマ手段TMによる閉成時間のカウントが開始される(ステップ5)。そして、前記タイマ手段TMが閉成時間をカウントすると、該ホットガス弁HVを閉成して蒸発器14へのホットガスの供給を停止すると共に、前記ファンモータFMを駆動して凝縮器CDの冷却を開始する(ステップ6)。また、閉成時間をカウントアップしたタイマ手段TMは、前記ホットガス弁HVの開放のタイミングを設定した開放時間のカウントを開始する。
ステップ6において、前記ホットガス弁HVを閉成すると、主回路32に冷媒が循環して該主回路32を構成する各機器CM,CD,EVによる冷却過程が実施され、蒸発器14に気化冷媒を供給して製氷室12が冷却される。このとき、前記ホットガス弁HVの閉成動作と連動させてファンモータFMを駆動することで、前記凝縮器CDが冷却されて蒸発器14による製氷室12の冷却効率を向上し得る。すなわち、前記製氷室12を短時間で冷却し得るので、高温のホットガスの流通による製氷室12の過剰な加熱状態が好適に解除され、製氷室12における温度上昇の均一化を図り得ると共に、ホットガス弁HVの閉成時間を短く設定し得るから、ファンモータFMを駆動しない場合と比較して全体として除氷運転を短縮することができる。しかも、前記ファンモータFMを断続的に運転することで、除氷運転時の圧縮機CMに対する負荷を軽減することができる。
前記タイマ手段TMの開放時間のカウントに基づいて、前記ホットガス弁HVを開放することで、蒸発器14にホットガスが供給されて製氷室12の加熱が再び行なわれると共に、前記ファンモータFMが停止される(ステップ7)。そして、ステップ6およびステップ7は、所定回数だけ繰返されるよう設定され、この繰返し回数が設定値に満たない場合は、タイマ手段TMがリセットされた後(ステップ8)、再びステップ5に移行し、ステップ6およびステップ7が繰返される。なお除氷運転において、前記水皿16には、該水皿16上に付着した氷を融かすため、前記給水弁WVを所定時間開放して給水管20から製氷水が供給される。
除氷運転の高温除氷工程において、前記蒸発器14には、除氷開始と共にホットガス弁HVが開放されてホットガスにより加熱されるものの、タイマ手段TMによる閉成時間のカウントアップに基づいて、該ホットガス弁HVを閉成して主回路32から供給した気化冷媒により冷却し得る。このように、ホットガス弁HVを開閉することで、蒸発器14に対しバイパス回路40からホットガスが常時供給される構成でなく、断続的にホットガスを供給することで、ホットガス弁HVの閉成時に主回路32を介して蒸発器14に供給される気化冷媒により製氷室12を冷却し、高温のホットガスで過剰に加熱された製氷室12の温度上昇を緩和することができる。すなわち、前記製氷室12が過剰に温度上昇されることはなく、氷塊Mの融解が急激に進行しないから、製氷室12から放出されてストッカ22に貯蔵した氷塊M同士のブロック化を抑制し得ると共に、前記水皿16と氷塊Mとの氷結状態が解除される前に、製氷小室12aと氷塊Mとの氷結状態が解除されることはなく、異形氷の発生や、除氷不良に起因する氷塊Mの噛み込み等の発生を回避し得る。また、氷点下まで冷却された製氷室12が急激に温度上昇することを抑制し、該製氷室12の冷熱衝撃による劣化を抑制し、製氷室12の寿命を向上し得る。
前記蒸発器14に対しホットガスの後に気化冷媒を供給する過程を複数回繰返すことで、蒸発器14におけるホットガスの入口側の領域に接する製氷室部分と、出口側の領域に接する製氷室部分との間での温度分布の差を軽減し、局所的な急激な温度上昇を抑制し得る。すなわち前記製氷室12は、除氷運転において、全体として均一に温度上昇するから、各製氷小室12aと各氷塊Mとの氷結部分の融解は略同時に進行し、各氷塊Mの離脱のタイミングは略同一となり、氷塊Mの噛み込み等を防止し得ると共に、除氷時間を短縮して除氷効率を向上し得る。従って、設置環境等の条件によって、前記蒸発器14に供給されるホットガスの温度が高温となったとしても、効率のよい除氷運転を実施することができる。
しかも、前記タイマ手段TMの閉成時間および開放時間を、自動製氷機の設置環境や冷凍回路30の能力等に合わせて任意に設定できるから、各種条件に応じてホットガス弁HVの開閉のタイミングを設定し、効率のよい除氷運転を実施し得る。また、前記ホットガス弁HVにおける開閉の繰返し回数についても、各種条件に応じて圧縮機CM等の機器に負荷がかからず、かつ除氷効率を向上し得るように設定できる。
そして、前記製氷小室12aから氷塊Mが放出され、前記第1温度検知手段TH1が製氷室12が除氷完了温度を検出することで除氷運転は完了し、ホットガス弁HVが閉成され、ファンモータFMが駆動されると共に、前記水皿開閉機構AMが駆動して下方に開放した水皿16を上方へ傾動し、製氷小室12aを閉成する(ステップ11)。また、給水弁WVを開放することで、給水管20を介して製氷水タンク18に製氷水を供給すると共に、ポンプモータPMを駆動して製氷運転を開始する(ステップ12)。
また、前記第2温度検知手段TH2で検出した温度が設定値より低い場合、通常除氷工程に移行する(ステップ10)。この通常除氷工程では、前記第1温度検知手段TH1が除氷完了温度を検出するまで、前記ホットガス弁HVが開放され、除氷運転の間は蒸発器14にホットガス弁HVが連続的に供給されると共に、前記ファンモータFMも除氷運転の全期間に亘って停止状態にある。このように、第2温度検知手段TH2で検出したホットガス(バイパス管42)の温度に応じて、除氷工程を選択して効率のよい除氷運転を行なうことができる。すなわち、前記ホットガスの温度が高い場合(例えば90〜100℃程度)は、製氷室12において均一な温度上昇がなされず、過剰に温度上昇して異形氷の発生等の弊害があるが、ホットガスの温度が低い場合(例えば、50℃以下)は、製氷室12に過剰な温度上昇は発生し難く、ホットガスによる製氷室12の連続的な加熱を実施することが、比較的低いホットガスの有効利用に繋がって除氷時間を短縮し、除氷効率を向上させる上で有利である。また、第2温度検知手段TH2でホットガスの温度を検出することで、冷媒の圧力上昇に伴う温度上昇や設置環境に応じて、冷媒の流通経路(主回路32,バイパス回路40)を決定し得るから、圧縮機CMへの負荷を軽減できる利点がある。更に、前記第2温度検知手段TH2は、前記バイパス管42におけるホットガス弁HVの吐出側近傍に配設してあるから、該バイパス管42を流通するホットガスの温度を確実に検出し得る。
実施例では、除氷運転においてホットガス弁HVの開閉動作に連動してファンモータFMを連動するよう構成したが、除氷運転中にファンモータFMを駆動しない構成であってもよい。また、前記第2温度検知手段TH2についても必須でなく、製氷運転から除氷運転に移行した際に、常にタイマ手段Tの計時を開始して高温除氷工程となる構成も採用し得る。更に、前記ホットガス弁HVの開閉の繰返しを、第1温度検知手段TH1が除氷完了温度または別の設定温度(例えば、除氷完了温度よりも低温で、氷塊が落下する前の所定温度)を検出するまで繰返すことで、確実な除氷を実施し得る。更にまた、前記ガス弁HVの開閉を複数回(2回)繰返すよう設定したが、ホットガス弁HVの開閉は1回であってもよい。
本発明の好適な実施例に係る自動製氷機を示す概略図である。 実施例の自動製氷機の制御ブロック図である。 実施例の自動製氷機の除氷運転を示すフローチャート図である。 実施例の自動製氷機の除氷運転を示すタイミングチャート図である。 従来の自動製氷機を示す概略図である。
符号の説明
12 製氷室(製氷部),14 蒸発器,30 冷凍回路,40 バイパス回路,
M 氷塊,HV ホットガス弁,C 制御手段,TM タイマ手段,CD 凝縮器,
FM ファンモータ,TH2 第2温度検知手段(温度検知手段)

Claims (4)

  1. 冷凍回路(30)に連通する蒸発器(14)を有する製氷部(12)と、この製氷部(12)を開閉可能に設けられた水皿(16)とを備え、製氷運転時には蒸発器(14)に気化冷媒を循環供給すると共に、前記製氷部(12)を閉じた水皿(16)から該製氷部(12)に製氷水を供給して氷塊(M)を生成し、除氷運転時には冷凍回路(30)のバイパス回路(40)に介挿したホットガス弁(HV)を開放してホットガスを蒸発器(14)に供給すると共に前記水皿(16)を傾動することで、開放された前記製氷部(12)から氷塊(M)を離脱させるようにした自動製氷機の運転方法において、
    タイマ手段(TM)が予め設定されたホットガス弁(HV)の閉成時間を除氷運転の開始からカウントしたときに、前記ホットガス弁(HV)を閉成することで前記蒸発器(14)へのホットガス供給を停止して気化冷媒を供給する工程と、前記タイマ手段(TM)が前記ホットガス弁(HV)の閉成から予め設定したホットガス弁(HV)の開放時間をカウントすると、該ホットガス弁(HV)を再び開放して蒸発器(14)へのホットガス供給を行なう工程とを有し、
    前記前記ホットガス弁(HV)を閉成して前記蒸発器(14)へ気化冷媒を供給する工程は、前記水皿(16)を傾動開始してから完全に開放するまでの間に少なくとも開始される
    ことを特徴とする自動製氷機の運転方法。
  2. 前記タイマ手段(TM)によるホットガス弁(HV)の閉成時間および開放時間の計時に連動して、前記ホットガス弁(HV)の開閉を、制御手段(C)により複数回実施するよう設定し
    前記開放時間は、10秒〜40秒の範囲で設定される請求項1記載の自動製氷機の運転方法。
  3. 前記タイマ手段(TM)によるホットガス弁(HV)の閉成時間の計時によって前記ホットガス弁(HV)を閉成することで前記蒸発器(14)へのホットガス供給を停止して気化冷媒を供給する工程と、前記タイマ手段(TM)によるホットガス弁(HV)の開放時間の計時によって該ホットガス弁(HV)を再び開放して蒸発器(14)へのホットガス供給を行なう工程とを、前記水皿(16)を傾動開始してから完全に開放するまでの間に実施し、
    前記除氷運転におけるホットガス弁(HV)の閉成時に、前記冷凍回路(30)を構成する凝縮器(CD)を冷却するファンモータ(FM)を駆動し、該ホットガス弁(HV)の開放時に該ファンモータ(FM)を停止するよう設定した請求項1または2記載の自動製氷機の運転方法。
  4. 前記バイパス回路(40)に温度検知手段(TH2)を設け、除氷運転開始時に該温度検知手段(TH2)の検出した温度が設定値より高い場合にのみ、前記蒸発器(14)に対するホットガスの供給を一時停止する運転を行なわせるよう設定した請求項1〜3の何れか一項に記載の自動製氷機の運転方法。
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