JP4530756B2 - イチゴの栽培方法 - Google Patents

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Description

本発明は、イチゴの栽培方法に関し、より詳しくは、イチゴ栽培の省力化、効率化を図ることができるイチゴの栽培方法に関する。また、本発明は、特に、一季成り性品種のイチゴを夏季、秋季に収穫するのに適するイチゴの栽培方法に関する。
一般に、一季成り性品種のイチゴ栽培は、3〜4月頃に親株を定植し、6〜7月頃までランナー(子株)を増殖させて採苗し、仮植床に移植して約1ヶ月育苗し、7月下旬から8月にかけて低温短日処理して花芽分化させ、9月上旬頃本圃に定植し、11月中旬〜5月下旬にかけて果実を収穫している。イチゴの生理上、一季成り性品種のイチゴは、6月〜11月の初夏から秋にかけてはほとんど栽培されておらず出荷されていない。この間の需要の多くは、四季成り性品種か、あるいは外国産の輸入に頼っているのが現状であるが、これらのイチゴは味覚に劣るため、一季成り性品種を初夏から秋にかけても収穫する工夫が近年検討されている。
特許文献1及び2では、本圃に定植した苗の根圏付近の地温を13〜25℃に維持すると共に、遮光シートなどにより短日環境を人工的に形成可能とすることにより、花芽分化を本圃において周年に亘って連続的に誘導し、同一圃場における同一苗株から夏季、秋季を含む周年に亘り果実を収穫する技術が開示されている。
特開平4−63519号公報 特開平6−90614号公報
しかしながら、従来行われている通常のイチゴ栽培、あるいは上記特許文献1、特許文献2に開示されたイチゴ栽培のいずれにおいても、本圃に定植する前の段階では、子株を採苗した後、仮植床に移植し、活着するまで所定期間育苗を行っている。また、必要に応じて、育苗期間の後期に花芽分化を誘導するための低温短日処理を行った後に、本圃へ定植している。従って、従来のイチゴ栽培では、本圃のほかに育苗用の仮植床が必要であり、限られた温室内で仮植床の設置スペースを確保しなければならず、また、コスト的にも負担となっている。
一方、特許文献1、特許文献2に開示された技術は、いずれも、本圃における栽培容器に冷却管を埋設し、本圃において周年に亘り花芽分化を維持するため、所定の時期のみに花芽分化のための低温短日処理を行えば済む通常の栽培法と比較して細かな温度制御、日長時間制御が周年に亘り常時必要で、作業が複雑でランニングコストの点でも課題がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、仮植床を用いる必要がなく、育苗に必要なスペースを削減でき、本圃の栽培面積の拡大が可能であると共に、栽培コストの低減を図ることができるイチゴの栽培方法を提供することを課題とする。また、本発明は、仮植床を用いる必要のない簡易な構成でありながら、高温季節における収穫を可能とし、さらに、従来行われている通常の栽培方法とを組み合わせることによって周年に亘る収穫を可能とするイチゴの栽培方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、温室内でイチゴを栽培する方法であって、
所定期間高温長日環境を維持して親株からランナーを発生させる増殖工程と、
前記ランナーに着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離す採苗工程と、
切り離された前記子株をそのまま本圃に定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込む定植工程とを備え、
本圃において前記子株を生育させ、果実を収穫することを特徴とするイチゴの栽培方法を提供する。
請求項2記載の本発明では、温室内でイチゴを栽培する方法であって、
自然条件下における高温季節中期に親株を植え、温室に設置した保温設備及び電照設備を必要に応じて利用し、自然条件下における低温季節前期を経過するまで若しくは低温季節中期前半を経過するまで高温長日環境を維持して、ランナーを発生させる増殖工程と、
前記ランナーに着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離す採苗工程と、
切り離された前記子株をそのまま本圃に定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込む定植工程とを備え、
本圃において前記子株を生育させ、自然条件下における高温季節に果実を収穫することを特徴とするイチゴの栽培方法を提供する。
請求項3記載の本発明では、前記採苗工程においては、子株に10cm以上の長さのランナーを付随させた状態で採苗することを特徴とする請求項1又は2記載のイチゴの栽培方法を提供する。
請求項4記載の本発明では、前記採苗工程において子株に付随させるランナーが、親株に近い前段側のランナーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のイチゴの栽培方法を提供する。
請求項5記載の本発明では、前記増殖工程では、所定の高さに設置される栽培容器に親株を植え付け、ランナーを該栽培容器の外方に突出させて下方に伸長させる手段を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のイチゴの栽培方法を提供する。
請求項6記載の本発明では、本圃へ定植後、所定期間、低温短日環境を維持することを特徴とする請求項1又は2記載のイチゴの栽培方法を提供する。
請求項7記載の本発明では、前記高温季節が6月〜11月であり、低温季節が12月〜翌年5月であり、親株を植える高温季節中期が8月〜9月、高温長日環境を維持する低温季節前期が12月〜翌年1月、低温季節中期が2月〜3月であることを特徴とする請求項2記載のイチゴの栽培方法を提供する。
本発明のイチゴの栽培方法は、所定期間高温長日環境を維持して親株から発生させたランナーに着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離し、本圃にそのまま子株を定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込む工程を備えている。このため、従来のように、仮植床を用いる必要がなく、設備コストの低減を図ることができると共に、より広い本圃面積を確保できる。また、子株を実質的に未発根の状態で定植しているため、新根を本圃の培地に直接繁茂させることができ、仮植床から本圃へ移植する従来の栽培方法と比較し、植え替えによる根のストレスがなく、植物の養水分の吸収機能を良好に保つことができる。一方、実質的に未発根の状態で定植するため、定植直後においては培地から養水分を十分吸収できるだけの根を備えていないが、本発明によれば、所定長のランナーを付随させたまま採苗し、ランナーの先端を培地に差し込むため、ランナーを介して養水分が補給される。このため、実質的に未発根の状態で本圃に直接定植するにも拘わらず、十分な活着率を期待できる。
また、本発明のイチゴの栽培方法は、自然条件下における高温季節中期に親株を植え、温室に設置した保温設備及び電照設備を必要に応じて利用し、自然条件下における低温季節前期又は中期前半を経過するまで高温長日環境を維持して、ランナーを発生させ、その後に上記採苗工程及び定植工程を経る構成とすることにより、上記と同様の効果を奏することができるほか、自然条件下における高温季節に果実を収穫することができる。このため、本発明の栽培方法と、従来の通常時期の栽培方法とを組み合わせることにより、自然条件下における高温季節には本発明の栽培方法により得られた果実を収穫でき、低温季節には従来の通常時期の栽培方法により得られた果実を収穫できるため、果実の周年に亘る収穫、出荷が可能になる。
以下、実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。本実施形態では、高温季節に果実を収穫する方法を例に挙げ説明する。図1は、その栽培工程を示す図である。なお、本明細書でいう「自然条件下における高温季節」とは、日本の6月〜11月、すなわち、夏から秋にかけての季節を指し、「自然条件下における低温季節」とは、12月〜5月、すなわち、冬から春にかけての季節を指す。また、高温季節又は低温季節における「前期」は各季節の最初の2月間を、「中期」は中間の2月間を、後期は最後の2月間を指すものと定義する。
(親株の植え付け)
まず、親株は、自然条件下における高温季節の中期、好ましくは8月上旬から8月下旬に親株床に植える。これは、高温季節での果実の収穫を可能にするに当たって、低温季節の中期から後期にかけて、好ましくは翌年2月から3月にかけて採苗するためであり、上記時期より早く親株を植えた場合には老化苗が多くなり、遅く植えた場合には、十分な苗数を確保できないからである。親株として用いる苗は、ランナーの発生が旺盛で発生する子株数が多く、また、休眠を打破させるための低温処理作業が不要であるメリクロン苗を用いることが省力化の点から好ましい。もちろん、所定の低温処理を行って休眠打破させた他の一季成り性品種の苗を用いることも可能である。
(増殖工程)
親株を植え付けた後は、高温長日環境を維持し、ランナー(子株)を増殖させる。高温長日環境を維持することにより、ランナーの発生が盛んになる。高温長日環境とは、親株を植え付けた付近の温度を、日中、最低20℃以上、好ましくは20〜30℃、夜間、最低5℃以上、好ましくは10〜20℃に保ち、日長時間を最低10時間以上、好ましくは12〜15時間に保った環境であり、これを自然条件下における低温季節前期(12〜1月)を経過するまで保つか、若しくは低温季節中期前半(2月)を経過するまで保つ。なお、長日環境は、必要に応じて夜間に2〜3時間の電照を行うことによる光中断を行って保つこともできる。この際、必要に応じて、例えば、10月〜2月中旬までの間、温室に備え付けの暖房機、あるいは、特開平6−90614号に示されているように培地内や培地上面にパイプを設け、このパイプに所定温度の水(湯)を供給する手段等の保温設備を稼働させて高温環境を維持する。同じく、必要に応じて親株床の上方に配置した電照設備を稼働させ、長日環境を維持する。このようにして所定期間、高温長日環境を保つことにより、低温季節に突入した後も樹勢を維持し、ランナーの発生を盛んにする。
ここで、親株床1としては、本出願人の特開平6−284826号公報に開示されているような所定の高さに設置される栽培容器2を用いることが好ましい(図2参照)。このような高設の栽培容器2に培地22を充填して親株床1として用いることにより、栽培容器2内の培地22に植え付けられた親株10から発生するランナー11を該栽培容器2の外方に突出させて下方に伸長させることができる。これにより、土耕でランナー(子株)を平面的に増殖させる場合と比較し、親株床1の栽培面積を小さくでき、温室内の限られたスペースを有効利用でき、本圃の栽培面積を増加することが可能である。
このような高設の親株床1を用いた場合、伸長するランナー11に着生する子株12は土壌が付着していないため根が活着しにくい。このため、本出願人は、特開平9−23741号公報に開示されているように、子株12を受ける子株用培地(図示せず)を適宜の高さで複数段に設け、着生した子株12を該子株用培地に植え、根の活着率を上げる手段を提案している。しかしながら、本発明では、採苗工程において、後述のように実質的に未発根状態で子株を採苗すればよいため、上記のような子株用培地を設ける必要がなく、図2に示したような簡易な構造のものを有効活用することができる。なお、特開平6−284826号公報では、活着率を上げるため、子株12の根圏付近に透水性シートを配設しているが、本実施形態では、このような透水性シートをも有しない、より簡易な構成のものであってもよい。この結果、本実施形態では、親株床1の設備(増殖用設備)に要するコストも少なくて済む。
(採苗工程)
増殖工程終了後、すなわち、低温季節前期(12〜1月)若しくは中期前半(2月)を過ぎた後、子株を採苗する。この際、図3に示したように、子株12が実質的に未発根の状態で採苗する。「実質的に未発根」とは、子株12から突出する根の原基13が1〜30カ所までの若苗をいう。一方、このような若苗状態の子株12を直接本圃に定植するだけでは生長させることが困難であるため、本発明では、子株12に所定長のランナー11を付随させた状態で採苗し、後述のように、このランナー11の先端を、切り口を含めて本圃の培地に差し込む手段を採用している。
図3に示したように、付随させるランナー11の長さは、10cm以上であることが好ましく、さらには、15〜40cmの範囲であることより好ましい。付随させるランナー11の長さを10cm以上と長くすることにより、定植直後においては、子株12がランナー内に残留している養水分を即座に利用でき、原基13の生長、根の伸長が促されると共に、やがては培地中の養水分がランナー11の切り口を介して子株12に吸収されるため、上記のように実質的に未発根の状態で採苗した子株12の生長を可能とする。付随させるランナー11の長さが10cm未満、特に、5cm未満になると、ランナー11に残留している養水分量が少なく、ランナー11を介して培地から円滑に養水分を吸い上げ始めるまでの間に、子株12のしおれが発生し、活着率を低下させる。また、子株12に付随させるランナー11は、当該子株12の前段側、すなわち、より親株に近い側のランナー11とすることが、養水分の移動が通常行われる方向であることから、好ましい。なお、採苗工程において、子株12の展開葉は、1.5〜2枚になるように、古葉を付け根から除去しておくことが好ましい。
(定植工程)
採苗した子株12は、育苗用の仮植床に仮植するのではなく、図4に示したように、本圃100の培地110に直接定植する。この際、付随するランナー11は、採苗時の切り口を含む先端を培地に差し込んで定植する。上記のように、子株12を実質的に未発根の状態で採苗するため、ランナー11を差し込むことにより、ランナー11に残留する養水分及びランナー11を介しての培地110からの養水分の吸収作用が行われ、活着率が上がる。また、子株12を本圃100の培地110に直接定植することにより、子株12から発生した新根が本圃100の培地110に繁茂する。新根は養水分の吸収機能が高いため、子株12の生長を促すことができる。また、仮植床が不要となるなど、育苗に必要な設備コストの低減を図ることができる。なお、子株12の定植直後の2〜7日間は、堪液状態を維持することが好ましい。これにより、活着率がさらに向上する。
また、採苗した子株12を直接本圃100に定植するため、定植時期は、低温季節前期(12〜1月)若しくは低温季節中期前半(2月)を過ぎた低温季節の中期(2月〜3月)となる。好ましくは、2月下旬から3月中旬に上記採苗を実施すると共に定植する。そして、子株12を本圃100に定植した後、低温短日環境下におき、花芽分化を促進する。この際、本実施形態では、低温季節中期に定植するため、室外の気温が低く、特別な冷却手段を用いることなく、花芽分化を促進できる。このことから、本圃100に子株12を直接定植する本発明の手法は、高温季節に収穫するイチゴ栽培に適用すると、採苗時期及び定植時期との関係から、栽培コストの低減に大きく寄与する。もちろん、栽培地によっては、花芽分化を促進するための低温環境を、温室に付設した冷房機、あるいは、培地中や培地上に設けたパイプに水を通水する手段などの冷却設備を稼働して付与することもできる。なお、ここでいう低温短日環境とは、親株を植え付けた付近の温度を、日中、最高30℃以下、好ましくは15〜25℃に、夜間、最高で20℃以下、好ましくは5〜15℃に保ち、日長時間を、最高13時間以下、好ましくは8〜13時間に保った環境である。
その後は、従来行われている通常のイチゴ栽培における定植後の栽培条件と同じ条件で温度管理、日長管理などを行う。これにより、自然条件下における高温季節である6月〜11月、特に、通常時期のイチゴ栽培では収穫できない6月下旬から10月にかけて果実が結実し、収穫が可能となる。
なお、上記実施形態においては、自然条件下における高温季節に果実を収穫する場合を例に挙げ説明しているが、所定期間高温長日環境を維持して親株からランナーを発生させ、着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離し、切り離された子株をそのまま本圃に定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込み、その子株を本圃において生育して果実を得る方法は、11月中旬〜5月下旬にかけて果実を収穫する通常時期のイチゴ栽培に応用することが可能である。この場合でも、仮植床が不要で育苗設備の費用を低減でき、本圃の栽培面積を実質的に増加させることができるという利点がある。
また、上記した高温季節に果実を得る栽培手法と通常時期(主として低温季節)に確実を得る栽培手法とを組み合わせることにより、周年に亘る果実の供給が可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るイチゴの栽培方法の栽培工程を説明するための図である。 図2は、親株床の構成の一例を示す概略斜視図である。 図3は、子株及びランナーを示す図である。 図4は、子株を本圃に定植した状態を示す図である。
符号の説明
1 親株床
2 栽培容器
10 親株
11 ランナー
12 子株
22 親株床の培地
100 本圃
110 本圃の培地

Claims (7)

  1. 温室内でイチゴを栽培する方法であって、
    所定期間高温長日環境を維持して親株からランナーを発生させる増殖工程と、
    前記ランナーに着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離す採苗工程と、
    切り離された前記子株をそのまま本圃に定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込む定植工程とを備え、
    本圃において前記子株を生育させ、果実を収穫することを特徴とするイチゴの栽培方法。
  2. 温室内でイチゴを栽培する方法であって、
    自然条件下における高温季節中期に親株を植え、温室に設置した保温設備及び電照設備を必要に応じて利用し、自然条件下における低温季節前期を経過するまで若しくは低温季節中期前半を経過するまで高温長日環境を維持して、ランナーを発生させる増殖工程と、
    前記ランナーに着生した子株を実質的に未発根の状態で、所定長のランナーを付随させて切り離す採苗工程と、
    切り離された前記子株をそのまま本圃に定植すると共に、子株に付随するランナーの先端を本圃の培地に差し込む定植工程とを備え、
    本圃において前記子株を生育させ、自然条件下における高温季節に果実を収穫することを特徴とするイチゴの栽培方法。
  3. 前記採苗工程においては、子株に10cm以上の長さのランナーを付随させた状態で採苗することを特徴とする請求項1又は2記載のイチゴの栽培方法。
  4. 前記採苗工程において子株に付随させるランナーが、親株に近い前段側のランナーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のイチゴの栽培方法。
  5. 前記増殖工程では、所定の高さに設置される栽培容器に親株を植え付け、ランナーを該栽培容器の外方に突出させて下方に伸長させる手段を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のイチゴの栽培方法。
  6. 本圃へ定植後、所定期間、低温短日環境を維持することを特徴とする請求項1又は2記載のイチゴの栽培方法。
  7. 前記高温季節が6月〜11月であり、低温季節が12月〜翌年5月であり、親株を植える高温季節中期が8月〜9月、高温長日環境を維持する低温季節前期が12月〜翌年1月、低温季節中期が2月〜3月であることを特徴とする請求項2記載のイチゴの栽培方法。
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