JP4530202B2 - 改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機 - Google Patents

改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信機能を備えたICカードからなるカード状の非接触券を用いた改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機に関する。
近年、利用者(旅客)の利便向上を図るために、定期券を非接触券とし、この非接触券を非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにかざして、又はそのアンテナに軽くタッチして(以下、タッチで説明する。)非接触券と非接触式自動改札機の本体との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理(入場処理又は出場処理を意味している。)できる改札システムが運用されている。
ところで、上記非接触券は、無線通信機能を備えたICカードからなるので、従来の磁気券からなる媒体に比べてコストが高く、したがって、1回の使用で廃券とされる普通乗車券や数回の使用で廃券とされる回数券のような短期使用券に不向きであるという性質を有している。このため、非接触式の改札処理システムが採用されても、短期使用券としての磁気券を廃止することができず、非接触券と磁気券とが混在した改札処理システムで運用されている。
上述のような非接触券と磁気券とが混在した改札処理システムでは、改札処理システムを実現するための自動改札機等の処理機器に非接触券処理機構と磁気券処理機構とを組込む必要があり、処理機器が複雑化するだけでなく、コスト高になるという欠点がある。
そこで、本出願人は、普通乗車券のような短期使用券を繰返し使用することによりその短期使用券も非接触式媒体とし、磁気券を必要としない改札処理システムを提供している(特許文献1参照)。
上記提案に係る改札処理システムは、普通乗車券のような短期使用券を無線機能を備えたICチップを内蔵したコイン状(硬貨状)の非接触式トークンとしたことを特徴としている。すなわち、この提案に係る改札処理システムは、トークン発行機で発行された非接触式トークンを非接触式自動改札機の本体のアンテナにかざして、又は軽くタッチして入場するとともに、出場時には、非接触式自動改札機の本体に設けられているトークン投入口に非接触式トークンを投入して出場が行われる。そして、非接触式自動改札機の本体に回収された非接触式トークンは、再びトークン発行機にセットされて再使用される。
特開2002−334360号公報
上記提案に係る改札処理システムは、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体とすることができるので、非接触式媒体のみを用いて改札処理システムを構築することができるという特長を有している。しかし、上記提案に係る改札処理システムで用いられる非接触式媒体は、コイン状の非接触式トークンであるので、その媒体の大きさが小さく、利用者がトークン発行機から発行を受けてから出場するまでの間に紛失しやすいという問題点があった。
さらに、普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体で円滑に運用するためには、その非接触式媒体に取扱い等の所定の案内を行うことが望ましいが、非接触式媒体が非接触式トークンの場合は、コイン状を呈した小型の媒体であるので、そのような案内を表示できないという不便があった。
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、利用者の使い勝手に優れたカード状の非接触券を用いて普通乗車券のような短期使用券も非接触式媒体とすることのできる改札処理システムに好適な非接触式自動改札機を提供することにある。
本発明に係る改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、上記目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、
非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ
又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを基にした所定の
演算処理により出場を許可できると判定された場合、その非接触式自動改札機の本体に設
けられている投入口に投入されたその非接触券をその非接触式自動改札機の本体内に設け
られているカードスタッカまで搬送機構を介して搬送して回収する改札処理システムで用
いられる非接触式自動改札機において、
搬送機構のうちの搬送方向が変更される部分は、
投入口から本体内の下方に向かって傾斜した傾斜搬送路を作る第1無端ベルトによる傾
斜搬送路、および傾斜搬送路に続く水平搬送路を作る第2無端ベルトによる水平搬送路と

第1無端ベルトによる傾斜搬送路と第2無端ベルトによる水平搬送路との間の境界部の
両側の位置に配置される、第1無端ベルトに当接される回転自在な第1押えローラ、およ
び第2無端ベルトに当接される回転自在な第2押えローラと、
から構成され
第1押えローラおよび第2押えローラはそれぞれ第1無端ベルトおよび第2無端ベルト
の側に対応するばねの力で常時付勢され、かつ第1押えローラの回転ローラおよび第2押
えローラの回転ローラは、それぞれ、対応するばねに抗して傾斜搬送路および水平搬送路
から離れるように構成される、
ことを特徴としている。
本発明に係る改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、上記目的を達成す
るために、請求項2に記載の発明は、
非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ
又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを基にした所定の
演算処理により出場を許可できると判定された場合、その非接触式自動改札機の本体に設
けられている投入口に投入されたその非接触券をその非接触式自動改札機の本体内に設け
られているカードスタッカまで搬送機構を介して搬送して回収する改札処理システムで用
いられる非接触式自動改札機において、
搬送機構のうちのカードスタッカに対向する位置に設けられる切換搬送路は、
固定用無端ベルトを備えた固定搬送部と、
カードスタッカに対向する部分が所定の間隔を保って設けられた一対のローラに掛け渡
された2つの搬送用無端ベルトと、保持ローラとを備え、非接触券を搬送するとき、1つ
の搬送用無端ベルトと固定用無端ベルトの間で非接触券の一方の縁を搬送保持し、他の1
つの搬送用無端ベルトと保持ローラで非接触券の他方の縁を搬送保持するようにした可動
搬送部と、
可動搬送部上を搬送する非接触券を停止させることのできるストッパと、
により構成され、
可動搬送部は搬送方向の上流側に位置するローラの回転中心位置と同じ位置を中心に下
方に向けて回動自在に構成され、搬送中の非接触券を前記カードスタッカに回収するとき
、ストッパを動作させて非接触券を停止させかつ可動搬送部を下方に回動させ、搬送用無
端ベルト上の非接触券を保持ローラで搬送保持してカードスタッカ内に搬送する、
ことを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、搬送
機構のうちの搬送方向が変更される部分は、無端ベルトからなる搬送路とその無端ベルト
に当接される回転自在な押えローラとから構成され、その押えローラは、その無端ベルト
側にばねの力で常時付勢されているので、搬送機構の搬送方向が変更される部分を非接触
券を屈曲させることなく搬送でき、非接触券の損傷を未然に防止することができる。
本発明の請求項2に記載の改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機は、搬送
機構のうちのカードスタッカに対向する位置に設けられる切換搬送路は、そのカードスタ
ッカに対向する部分が所定の間隔を保って設けられた一対のローラに掛け渡された無端ベ
ルトで構成された可動搬送部と、その可動搬送部上を搬送する非接触券を停止させること
のできるストッパとにより構成され、その可動搬送部は搬送方向の上流側に位置するロー
ラの回転中心位置と同じ位置を中心に下方に向けて回動自在に構成されているので、ガイ
ド板やウイングを用いずに、すなわち、非接触券を屈曲させることなくカードスタッカに
効果的に導くことができ、非接触券の損傷を未然に防止することができる。
また可動搬送部には、その可動搬送部上の非接触券を保持する回転自在な保持ローラが
設けられているので、無端ベルト上の非接触券をカードスタッカに向けて確実に排出する
ことができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gを構成する一対の筐体G1 ,G2 (筐体G2 は、図示しないが、筐体G1 と改札通路Pを挾んで対向して設けられている。)のうち、後述する制御器の組込まれている主機に当る一方の筐体G1 を改札通路P側から見たときの正面図である。この改札機本体Gの一方の筐体G1 の入口側(図1において右側)の上面50には、上方に少し盛り上がった接客カバー51が設けられていて、この接客カバー51には、この改札機本体Gが出場用として用いられるときに非接触券Cを投入するための投入口52が設けられているとともに、その接客カバー51の内側には、非接触券Cと交信するためのアンテナA1 が設けられている。
上記投入口52の開口している改札機本体Gの内側には、図示しないソレノイドで開閉されるシャッタ53が設けられているとともに、このシャッタ53の内側には、投入口52から投入された非接触券Cを搬送し、その搬送した非接触券CをカードスタッカSに収納するためのカードハンドラHが設けられている。すなわち、このカードハンドラHは、図示しないモータで駆動される搬送機構Lと、改札機本体G内に着脱自在にセットされる複数個(図示の例では4個)のカードスタッカS,S…で構成されていて、投入口52から投入された非接触券Cを搬送機構Lの途中に設けられている切換搬送路L1 を介していずれか一つのカードスタッカSに導いて収納できるように構成されている。また、搬送機構L近くで、かつ、投入口52の近くには、この搬送機構Lで搬送される非接触券Cと交信するためのアンテナA2 が設けられている。さらに、図1中、eは、搬送機構Lで搬送される非接触券Cを含む媒体の搬送位置を検出する検出器であり、光電センサ等の周知のセンサにより構成されている。
図1中、D1 ,D2 はドアであり、このうちドアD1 は改札通路Pの出口側に設けられ、ドアD2 は改札通路Pの入口側に設けられている。これらドアD1 ,D2 は後述する制御器によって開閉制御されて改札通路Pを開閉して利用者の通過を許可したり、または阻止できるように構成されている。そして、改札通路Pの出口側のドアD1 は、非接触券Cを基にして開閉制御され、改札通路Pの入口側のドアD2 は、改札通路Pを利用者が逆進してきたとき、すなわち、改札通路Pを出口側から入口側に進入したときに閉じられるとともに、改札機本体Gが稼働停止中に閉じられるように構成されている。
図1中、55,55…は、光電型センサであって、改札通路Pへの利用者の進入又は改札通路Pからの退出、さらに通過方向を検知するための人間検知器を構成し、改札機本体Gの筐体G1 ,G2 の側面に所定の間隔を保って設けられている。さらに、この人間検知器は、改札機本体Gの筐体G1 ,G2 の上面の改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って設けられたセンサ取付ボックス56a内にそれぞれ設けられている反射型センサ56,56…によっても構成されている。この反射型センサ56,56…は、改札通路P内の大人の利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、人間検知器は、透過型センサ55及び反射型センサ56の両方で検知されたときはその利用者を大人の利用者と判定し、反射型センサ56で検知されることなく透過型センサ55のみで検知されたときはその利用者を子供(小児)の利用者と判定することができる。
改札機本体Gの筐体G1 の側面には、利用者に対して音声により所定の案内を行うためのスピーカ57が取付けられている。また、この改札機本体Gの筐体G1 の上面50の出口側には、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面58が取付けられている。さらに、筐体G1 のセンサ取付ボックス55の上面で改札通路Pの出口側には、係員に対して無効券の発生及び利用者が子供である旨を報知するための報知灯59が設けられている。
図1中、70は、改札機本体Gの動作を司どる筐体G1 内に設けられた制御器であり、図示しないCPUを中心に形成される演算部を有している。この演算部は、メモリに記憶されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて演算処理を行って、改札機本体Gを統括的に制御できるように構成されている。そして、この演算部には、I/O装置を介して上述のカードハンドラHを駆動制御するカードハンドラ駆動ユニットと、シャッタ53のソレノイドを駆動制御するシャッタドライバと、ドアD1 ,D2 を駆動制御するドア駆動ユニットと、表示画面58の表示内容を駆動制御する表示画面駆動ユニットと、スピーカ57を駆動制御する音声ドライバとが接続されている。なお、この演算部には、人間検知器の各センサ55,55…、56,56…の検知信号を入力するためのセンサアンプ等も接続されている。また、この演算部には、図示しないリーダライタも接続されている。このリーダライタには、非接触券Cと交信を行うためのアンテナA1 ,A2 が接続されている。そして、これらアンテナA1 ,A2 は、非接触券Cとデータ授受を行う機能と、非接触券Cに電力を供給するための機能とを有している。
本発明の特徴部分である搬送機構Lの具体的な構成について説明する前に、上記構成からなる改札機本体Gの出場時の制御動作について説明する。
今、利用者が駅に到着し、非接触券Cを用いて改札機本体Gを介してその駅から出場しようとしているものとする。その利用者により非接触券CがアンテナA1 にタッチされると、その非接触券Cと改札機本体Gとの間でデータ授受が行われ、制御器70において出場用の演算処理が行われる。この演算処理の結果、出場できると判定されれば、シャッタ53が開かれて投入口52からの非接触券Cの投入が可能となる。この際、スピーカ57及び表示画面58を介して非接触券Cの投入口52への投入案内が行われる。
投入口52に非接触券Cが投入されると、その投入された非接触券Cは、搬送機構Lにより改札機本体G内に搬送されて取込まれる。この搬送の途中、アンテナA2 に接近してこのアンテナA2 を介してカードデータの読取が行われる。そして、制御器70では、再度、そのアンテナA2 を介して入手したカードデータを基に出場用の演算処理が行われ、出場を許可できるときは、ドアD1 が開かれて(改札機本体G1 がノーマルオープン型のときはそのまま)出場が許可されるとともに、投入口52に投入された非接触券Cは搬送機構L及び切換搬送路L1 を介していずれか一つのカードスタッカSに積層して回収される。
上述の出場用の演算処理において、出場を許可できないと判定されたときは、ドアD1 が閉じられるとともに、スピーカ57及び表示画面58を介して精算案内が行われる。したがって、利用者は、図示しない自動精算機を用いて精算処理を行って出場することとなる。また、このように出場を許可できない利用者が発生したときは、報知灯59が点灯してその旨が係員に報知される。なお、精算処理の対象ともされない無効券と判定されたときは、ドアD1 が閉じられて係員処理がスピーカ57及び表示画面58を介して案内され、また、無札者が改札通路Pの所定位置まで進入したときもドアD1 が閉じられて非接触券Cを用いた処理案内がスピーカ57及び表示画面58を介して行われる。
投入口52に投入された媒体がアンテナA1 と交信された非接触券と異なっているときには、出場を許可できないので、この場合は、ドアD1 が閉となり、スピーカ57及び表示画面58を介してアンテナA1 と交信したと同じ媒体、つまり非接触券Cを投入するようにとの案内が行われるとともに、投入口52に投入された媒体が搬送機構Lの逆搬送(投入口52から投入された媒体を改札機本体G内に取込む方向と反対方向の搬送)により投入口52に排出されて利用者に返却される。このように、アンテナA2 を用いたカードデータの読取は、アンテナA1 と交信された媒体との一致をチェックするためのもので、アンテナA2 で読取られたカードデータの出場用の演算処理は、例えば、両媒体の識別情報(ID)を照合するだけの簡単なものとすることができる。
なお、投入口52に投入された媒体が磁気券のようなアンテナA2 を介して改札機本体G側と交信できないような場合は、出場が許可されないことはもちろんである。このため、搬送機構Lに設けられている検出器eによりアンテナA2 の近くに媒体が搬送されても、アンテナA2 による交信が開始されないときは、投入口52にアンテナA1 と交信された非接触券Cが投入されることなく他の媒体(異物)が投入されたと判定して搬送機構Lを逆搬送して異物を投入口52に排出することとなる。
また、投入口52に非接触券Cを投入することなく利用者が改札通路Pを通過しようとしたときは、その利用者が改札通路Pの所定位置まで進入したことが人間検知器で検知されたとき、ドアD1 が閉じられて(既にドアD1 が閉じられている状態にあるときはそのまま)、スピーカ57及び表示画面58を介して非接触券Cを用いた出場案内が行われる。
改札機本体Gに回収された非接触券Cは、カードスタッカSに積層されて収納される。そして、カードスタッカS内の非接触券Cが図示しない満杯センサにより満杯になったことが検出されると、満杯になったカードスタッカSは、改札機本体Gから外されて駅に設置されている図示しない自動券売機にセットされる。そして、その自動券売機から発券される非接触券とされる
なお、上述の改札機本体Gでは、短期使用券の非接触券Cを用いた出場の際、アンテナA1 と交信後、アンテナA2 と再び交信する二重交信を採用したが、投入口52を常時開とし、アンテナA2 の交信のみで出場処理を行うようにしてもよい。この場合は、アンテナA2 で読取られたカードデータを基にした出場用の演算処理により出場が許可できるときにドアD1 が開かれ、そして、その投入された非接触券CはカードスタッカSに回収される。しかし、上述のように、アンテナA1 の交信により投入口52が開かれるようにしたときは、投入口52への異物の投入を未然に防止することができる。
さて、図2は、改札機本体G内に設けられた搬送機構Lのうち、投入口52近くの詳細図である。この図2中、100は、モータMに駆動される無端ベルト100aからなる搬送路であって、複数(図示の例では4個)のローラ101,101…に無端ベルト100aを掛け渡されて構成されている。すなわち、この搬送路100は、無端ベルト100aのうちの上方に所定の間隔を保って設けられている一対のローラ101,101間に掛け渡されている部分が搬送路100に形成されている。
この搬送路100は、一端側が投入口52側に位置し、他端側がその一端側よりも下方に位置するとともに、水平状の搬送路102側に位置している。すなわち、この搬送路100は、投入口52から投入された非接触券Cを斜め下向きに送るように傾斜した搬送路100を形成している。そして、この搬送路100の他端側に設けられている搬送路102は水平状なので、両搬送路100,102間において非接触券Cの搬送方向が変更されるように構成されている。
上記水平状の搬送路102も上記搬送路101と同様に、無端ベルト102aを所定の間隔を保って設けられた一対のローラ103.103間に掛け渡して形成されている。この搬送路102も、図示しない伝達機構を介して上記モータMにより駆動されるように構成されている。したがって、モータMが正回転したときは、図2に矢印で示されるように、両無端ベルト100a,102aが移動するので、投入口52から投入された非接触券Cを改札機本体G内に取込むように搬送し、そのモータMが逆回転したときは、非接触券Cを改札機本体G内から投入口52に排出するように搬送することができる。
図2中、104,104…は押えローラであって、上記両搬送路100,102上にカード状の非接触券Cの長辺の寸法よりも少し短い間隔を保って設けられている。これら押えローラ104,104…は同一構成であるので、図2の最も左側に位置する押えローラ104を例に説明すると、この押えローラ104は、搬送路102の搬送方向と直交し、かつ、その搬送路102と平行する支軸105に、ほぼ中間部分が回動自在に設けられた所定長さを有する可動片106と、その可動片106の一端側に回動自在に設けられた回転ローラ107と、その可動片106の他端側に設けられ、上記回転ローラ107を、常時、搬送路102に付勢するばね108とから構成されている。
上記構成からなる投入口52部分の搬送機構Lは、モータMが正回転しているときに投入口52から非接触券Cが投入されると、その投入された非接触券Cは、搬送路100,102と各押えローラ104,104…とで挟持されて改札機本体G内に取込まれ、また、モータMが逆回転したときは、搬送路100,102と各押えローラ104,104…とで挟持されて投入口52側に排出される。しかも、搬送路100と搬送路102との間に搬送方向の変更があっても、この変更部分に位置する押えローラ104は、図2に二点鎖線で示されるように回転ローラ107が搬送路100,102の面からばね108に抗して離れることができるので、非接触券Cを屈曲させることなく、つまり、非接触券Cに無理な力を加えることなく、図2に二点鎖線及び鎖線でそれぞれ示される非接触券Cのように、搬送路100の位置から搬送路102の位置へ、又は搬送路102の位置から搬送路100の位置へスムースに搬送させることができる。
図3は、搬送機構LのうちのカードスタッカSに対向した部分に設けられる切換搬送路L1 の詳細図、図4は、図3のA−A線拡大断面図である。なお、この切換搬送路L1 は、搬送機構Lの搬送終端側に位置するカードスタッカに対向した部分には設けられていない。このカードスタッカに対する非接触券の回収については後述する。
切換搬送路L1 は、非接触券Cを水平方向に搬送する部分で、かつ、カードスタッカSの上方に設けられているガイド板110の開口部111に対向して設けられている。このガイド板110の下部は、カードスタッカSの上部開口周囲を囲み、その上部は、搬送機構Lの搬送方向(図3において白抜きの矢印参照)の上流側に向けて、すなわち、斜め上方に向けて開口している。その開口の大きさは、非接触券を余裕をもって受入れることができるように決められている。
この切換搬送路L1 は、上部に位置する固定搬送部120と、下部に位置する可動搬送部130とから構成されている。固定搬送部120は、所定の間隔を保って設けられた一対のローラ121間に無端ベルト122を掛け渡して構成され、この固定搬送部120は、図4に示されるように、側板140側に設けられ、可動搬送部130は、固定搬送部120に対向した側と、非接触券Cの搬送姿勢を一定に保つための基板141側とに一対設けられている。そして、両可動搬送部130間には、図示しないソレノイドで駆動されるストッパ123が設けられていて、後述する図5に示されるように、ストッパ123が下方へ移動したときには、非接触券Cを切換搬送路L1 内に停止させることができるように構成されている。
上記可動搬送部130は、上記固定搬送部120の一対のローラ121,121間と等しい間隔を保って設けられた一対のローラ131,131が一本のフレーム132の両端側に回転自在にそれぞれ設けられ、これらローラ131,131間に無端ベルト133が掛け渡されて構成されている。そして、この可動搬送部130は、上記固定搬送部120よりも少し搬送方向上流側に位置するように設けられている。
上記フレーム132は、可動搬送部130の上流側のローラ131(図3の例では右側のローラ131)の回転中心位置と同じ位置に位置する支軸134を中心にして回動自在に構成されている。図中、135はばねであり、アーム136を介して可動搬送部130を、常時、固定搬送部120側に付勢し、固定搬送部120との間で水平方向の搬送路を形成できるように構成されている。また、支軸134には、図示しないソレノイドで駆動される回転機構が設けられていて、その回転機構が駆動されたときには、後述する図5に示されるように、ばね135に抗してフレーム132を下方へ移動させることができるように構成されている。
図中、137は保持ローラであって、上記フレーム132のほぼ中間位置に設けられている取付片138に回転自在に取付けられていて、可動搬送部130上に位置する非接触券Cを保持できるように構成されている。
上記構成からなる切換搬送路L1 において、搬送されてくる非接触券Cがその切換搬送路L1 に対応したカードスタッカSに回収されるものでないときは、可動搬送部130は、図3に示されるように、上方に位置して固定搬送部120と共働して非接触券Cをさらに下流側に搬送させるように作用する。なお、図示しないが、これら各搬送部120,130の無端ベルト122,133も図示しない伝達機構を介して上記モータM(図2参照)により駆動されるように構成されている。
図5は、搬送されてきた非接触券Cが切換搬送路L1 に対応したカードスタッカSに回収されるときのその切換搬送路L1 の動作状態を示している。このときは、先ず、上記図3の状態(可動搬送部130が上昇している状態)においてストッパ132が下方へ駆動されて切換搬送路L1 に非接触券Cが停止させられる。次いで、モータMが停止された後、可動搬送部130が図5に示されるように支軸134を中心に下方へ移動させられる。
可動搬送部130が下方へ移動した後、モータMの駆動が開始されて可動搬送部130上の非接触券Cは、図5の二点鎖線及び鎖線で示されるように移動してカードスタッカS内に積層するような形態を保ってガイド板110内に放出される。可動搬送部130から非接触券Cが放出された後、その可動搬送部130は、図3に示される水平位置まで上昇し、また、ストッパ123も、図3に示される位置まで上昇させられる。
改札機本体G内に設置されるカードスタッカS,S…のうち、搬送機構Lの搬送方向の最も下流側に位置するカードスタッカS(図1において最も左側に位置するカードスタッカS)には、上述した切換搬送路L1は設けられていない。このカードスタッカSへの非接触券Cの回収は、ガイド板110を工夫して行われている。すなわち、搬送機構Lの搬送方向の最も下流側に位置するカードスタッカSの上方に設けられるガイド板110の下流側に位置するガイド板(図3において左側に位置するガイド板)は、搬送機構Lの搬送位置よりも上まで突出されている。また、このカードスタッカSの上方に位置する搬送機構Lの先端位置は、ガイド板110の開口部11の上流側(図3において右側)までとなるように構成されている。したがって、搬送機構Lを介して搬送されてきた非接触券Cは、その搬送機構Lによる搬送から解放されると、ガイド板110により案内されてカードスタッカSに導かれて回収される。
なお、上述の例では、切換搬送路L1 の可動搬送部130と共働して搬送力を付与する機構として、無端ベルト122を用いた固定搬送部120としたが、これを上記図2に示されるような押えローラ104とすることもできる。
改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体を改札通路側から見たときの一部を断面して示した正面図である。 搬送機構のうちの投入口部分の詳細図である。 搬送機構のうちの切換搬送路部分の詳細図である。 図3のA−A線拡大断面図である。 切換搬送路の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
C 非接触券
G 改札機本体(非接触式自動改札機の本体)
A1 ,A2 アンテナ
S カードスタッカ
52 投入口
53 シャッタ
L 搬送機構
L1 切換搬送路
120 固定搬送部
123 ストッパ
130 可動搬送部
131 ローラ
132 フレーム
134 支軸
135 ばね
137 保持ローラ

Claims (2)

  1. 非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ
    又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを基にした所定の
    演算処理により出場を許可できると判定された場合、その非接触式自動改札機の本体に設
    けられている投入口に投入されたその非接触券をその非接触式自動改札機の本体内に設け
    られているカードスタッカまで搬送機構を介して搬送して回収する改札処理システムで用
    いられる非接触式自動改札機において、
    前記搬送機構のうちの搬送方向が変更される部分は、
    前記投入口から前記本体内の下方に向かって傾斜した傾斜搬送路を作る第1無端ベルト
    による前記傾斜搬送路、および前記傾斜搬送路に続く水平搬送路を作る第2無端ベルトに
    よる前記水平搬送路と、
    前記第1無端ベルトによる前記傾斜搬送路と前記第2無端ベルトによる前記水平搬送路
    との間の境界部の両側の位置に配置される、前記第1無端ベルトに当接される回転自在な
    第1押えローラ、および前記第2無端ベルトに当接される回転自在な第2押えローラと、
    から構成され、
    前記第1押えローラおよび前記第2押えローラはそれぞれ前記第1無端ベルトおよび前
    記第2無端ベルトの側に対応するばねの力で常時付勢され、かつ前記第1押えローラの回
    転ローラおよび前記第2押えローラの回転ローラは、それぞれ、前記対応するばねに抗し
    て前記傾斜搬送路および前記水平搬送路から離れるように構成される、
    ことを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
  2. 非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナにカード状の非接触券がかざされ
    又はタッチされたときに、その非接触券に記録されているカードデータを基にした所定の
    演算処理により出場を許可できると判定された場合、その非接触式自動改札機の本体に設
    けられている投入口に投入されたその非接触券をその非接触式自動改札機の本体内に設け
    られているカードスタッカまで搬送機構を介して搬送して回収する改札処理システムで用
    いられる非接触式自動改札機において、
    前記搬送機構のうちの前記カードスタッカに対向する位置に設けられる切換搬送路は、
    固定用無端ベルトを備えた固定搬送部と、
    前記カードスタッカに対向する部分が所定の間隔を保って設けられた一対のローラに掛
    け渡された2つの搬送用無端ベルトと、保持ローラとを備え、前記非接触券を搬送すると
    き、1つの前記搬送用無端ベルトと前記固定用無端ベルトの間で前記非接触券の一方の縁
    を搬送保持し、他の1つの前記搬送用無端ベルトと前記保持ローラで前記非接触券の他方
    の縁を搬送保持するようにした可動搬送部と
    前記可動搬送部上を搬送する前記非接触券を停止させることのできるストッパと
    により構成され、
    前記可動搬送部は搬送方向の上流側に位置するローラの回転中心位置と同じ位置を中心
    に下方に向けて回動自在に構成され、搬送中の前記非接触券を前記カードスタッカに回収
    するとき、前記ストッパを動作させて前記非接触券を停止させかつ前記可動搬送部を下方
    に回動させ、前記搬送用無端ベルト上の前記非接触券を前記保持ローラで搬送保持して前
    記カードスタッカ内に搬送する、
    ことを特徴とする改札処理システムで用いられる非接触式自動改札機。
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