JP4528799B2 - 全反射蛍光x線分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料基板に1次X線を照射するX線源と、前記1次X線が照射される前記試料基板より発生する蛍光X線を検出する検出器とを備える全反射蛍光X線分析装置において、簡便で安価な試料設置手段により、正確な試料位置を設定することができる装置に関する。
全反射蛍光X線分析装置においては、試料に照射する1次X線の試料への照射角は全反射角度例えば、0.05°〜0.25°と極めて低い角度であり、試料位置がこのような全反射角度に設定されていないと分析感度が大幅に低下し、分析ができなかったり、分析の正確さや精度が著しく低下したりする。
このような場合に、試料位置を正確に設定するために試料を載置する試料台を水平方向に移動させるXYステージや試料分析面へのX線の入射角を調整するためのスイベルステージを有している全反射蛍光X線分析装置がある(特許文献1参照)。また、試料からの反射X線を検出する第2のX線検出手段の出力に応じて移動テーブルの3次元位置および角度を制御する制御部を備え、試料位置を調整する全反射蛍光X線分析装置がある(特許文献2参照)。
特開平10−185845号公報 特開平10−185846号公報
しかし、このような全反射蛍光X線分析装置では、試料を試料台に載せ、真空吸着、静電吸着などの方法により固定するとともに、試料のたわみなどに起因する分析面の傾斜を除去し、試料台またはX線源を上下方向に移動させたり回転させたりして入射X線が全反射する臨界角度を求め、臨界角度内で試料表面からの蛍光X線を測定する。この従来の方法では、試料ごとおよび測定位置ごとの試料厚さの違いなどによって試料台と分析面の位置関係が異なるため、測定の度に最適入射角度の調整を行わなければならない。また、試料台移動機構、第2のX線検出器およびこれらの制御装置などを有しているので、試料位置調整に長時間を要するとともに高額な装置となる。
そこで本発明では、試料基板の分析面に当接する当接部と前記当接部を保持する保持部とを有する当接手段と、前記試料基板の分析面を前記当接部に押圧する押圧手段とにより、試料基板交換時に、操作が簡単で、短時間に試料基板の分析面を検出器の受光面に対し常に一定の面間距離に精度よく設定し、X線源からの1次X線の試料基板への照射角度を一定に保持することにより、正確で精度の良い分析を行うことができ、かつ安価な全反射蛍光X線分析装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の構成にかかる全反射蛍光X線分析装置は、試料基板に1次X線を照射するX線源と、前記1次X線が照射される前記試料基板より発生する蛍光X線を検出する検出器とを備える全反射蛍光X線分析装置であって、前記試料基板の分析面に当接する当接部と前記当接部を保持する保持部とを有する当接手段と、前記試料基板の分析面を前記当接部に押圧する押圧手段と、前記試料基板の分析面と前記当接手段の保持部の試料対向面との間隙を前記1次X線および前記試料基板で反射する反射X線の通路とするX線通路とを備える。
本発明の構成にかかる装置によれば、押圧手段が試料基板の分析面の裏面を押すことにより試料基板の分析面が当接手段の当接部に押圧されるので、試料基板の分析面が検出器の受光面に対し常に一定の面間距離に設定されるとともに、X線源からの1次X線の試料基板への照射角度を一定に保持することにより、正確で精度の良い分析を行うことができる。
ここで、試料基板とは、特に説明しない場合には溶液試料がマイクロピペットなどで試料基板上に1〜100μl点滴、乾燥された乾燥痕が存在しているものをいう。X線源からの1次X線、試料基板で発生する蛍光X線および試料基板で反射する反射X線などが当接手段の当接部に照射され、その散乱線がX線検出器に入射することがないように、当接手段の当接部が検出器の視野領域外に配置されていることが好ましい。試料基板の分析面が検出器の受光面に対し常に一定の面間距離に設定されるためには、1次X線の照射などによる雰囲気温度の変動による当接部の熱膨張の影響を最小限に抑える必要があり、そのために熱膨張の少ないセラミックス製であることが好ましい。また、試料中に含有する腐食性成分により当接部が腐食し、腐食物が試料基板や全反射蛍光X線分析装置の測定部に付着することを防止するためにも、当接手段の当接部はセラミックス製であることが好ましく、セラミックスボールであることがより好ましい。
以下、本発明の第1実施形態の全反射蛍光X線分析装置について図1にしたがって説明する。図1に示すように、この全反射蛍光X線分析装置はX線源2である銅X線管11および例えば累積多層膜で構成される分光素子13と、測定部3とで構成されており、銅X線管11からのX線12を、分光素子13でCu−Kα線に単色化した一次X線14を試料基板であるガラス基板15上の試料Sに照射し、試料Sから発生する蛍光X線16を、例えば半導体検出器(SSDまたはSDD)である検出器17で検出し、試料Sに含有されている成分を定量・定性分析する。このとき、基板載置台30に載せられたガラス基板15の分析面15aの裏面15bが押圧手段20によって押圧され、分析面15aが、当接手段25の保持部26に保持されている当接部であるアルミナ製のセラミックスボール27に当接し、ガラス基板15が所定の位置に設定される。
ガラス基板15の分析面15aがセラミックスボール27に当接することにより、ガラス基板の分析面15aと当接手段の保持部26の試料対向面との間隙が、1次X線14およびガラス基板15で反射する反射X線18のX線通路19となる。ガラス基板15で反射された反射X線18は図1に示す方向に進む。
試料Sは、例えば、クロムを含有する溶液試料がガラス基板15上に、マイクロピペットで50μl点滴、乾燥され、ガラス基板の表面処理などにより直径2〜5mmの大きさになるように工夫されており、数μmの厚みであり、ガラス基板の分析面15aは試料の有無にかかわらず、ガラス基板の位置設定においては実質的に同様に取り扱うことができる。また、ガラス基板そのものを試料として分析する場合もある。
試料Sに照射する1次X線14の試料への照射角は例えば、0.05°〜0.25°と極めて低い全反射角度であるので、試料基板の分析面15aは鏡面研磨程度の平面度を有し、かつ、当接部であるセラミックスボール27との当接を繰り返すことによって変形や磨耗を起こさない材質であり、また、試料基板上で試料溶液を点滴乾燥するので、試料溶液に含有される酸などによって試料基板が腐食されない材質のものが要求される。このような条件を満足させるものとしてガラス基板やシリコンウエハーが好ましい。
本実施形態では、26mm×76mm×1.5mmの矩形状のガラス基板を用いたが、幅10〜30mm、長さ40〜80mm、厚み0.5〜5mmの矩形状のものや直径20〜50mmの円板状のものであってもよい。図4および図5に示すように、ガラス基板15をセットする基板載置溝31と押圧手段20が通過する押圧手段通過孔32を有する構造の基盤載置台30にガラス基板15は載置される。
押圧手段20は、図1に示すように、押し付けブロック22の上に固定された弾性体である例えば、ゴムリング21と、押し付けブロック22およびピボット23とで構成されており、押し付けブロック22とピボット23とは嵌合している。押圧手段20は、ガラス基板の分析面15aをセラミックスボール27に当接させるために上下に駆動し、ガラス基板の裏面15bを押圧する。押圧手段20の上下駆動は図示しないステッピングモータ、歯車機構、駆動制御部などにより所定の位置に駆動制御される。
ゴムリング21はガラス基板15の裏面15bを押圧するときに、押圧手段20の押圧力を緩和するとともに、ガラス基板15の横すべりを防止し、ガラス基板15を所定の位置に設定できるようにしている。弾性体であるゴムリング21は、板状ゴムや弾力性のある樹脂などで形成されたリング状や板状であってもよい。ピボット23は、ガラス基板に横すべり方向の押圧力の負荷を防止するために押し付けブロック22と嵌合する構成にしているが、このような嵌め合い構造でなくとも、ガラス基板15の横すべりを防止できる構造であればよい。
図2に示すように、当接手段25は、当接部であるセラミックスボール27と、セラミックスボール27をガラス基板の分析面15aに対向する面に保持する保持部26とを有する。ステンレス製の保持部26に、例えばセラミックスボールである直径7mmのアルミナ製ボールが保持部26の試料対向面より2mm出っ張るように接着剤で固定されている。セラミックスボールの直径は2〜10mmが好ましく、保持部26の試料対向面よりの出張寸法は1〜2mmが好ましい。当接部はボール形状に限ったものではなく、円板形状、リング形状、円弧形状、矩形状などであってもよい。
当接部はガラス基板15と当接し、ガラス基板の分析面15aを検出器の受光素子17aの受光面に対し常に一定の平面高さに精度よく設定する必要があるが、アルミナはガラス基板15との当接を繰り返すことによって変形や磨耗を起こさないので、当接部としては好ましい材質である。また、試料Sは試料基板上で溶液試料を点滴乾燥させたものであるので、溶液試料中に含有する酸などが1次X線の照射によって加熱され腐食性ガスを試料Sより発生させる可能性が、アルミナは試料から発生する可能性のある腐食性ガスなどによって腐食されないので、その点からも当接部としては好ましい材質である。当接部のセラミックスはアルミナに限ったものではなく、他のセラミックスであってもよい。
第1実施形態では、当接部にセラミックスボールを用いたが、人工ダイヤモンドなどを用いるなど適宜構成することができる。
検出器17は、受光素子17aの受光面がガラス基板の分析面15aの試料Sに対向するように、当接手段25の中心部を貫通して配置され、当接手段25の保持部26の上部で検出器保持具28により保持されている(図1参照)。当接手段25は図示しない保持機構によって保持されている。本実施形態では、検出器17を当接手段の保持部26で保持しているが、別体の保持具で保持してもよい。
図2に示すように、検出器17は、受光部に入射X線を検知する受光素子17a、X線の入射開口である受光開口17cを有するコリメータ17b、受光素子17aやコリメータ17bを保持する胴部17dおよび受光開口17cに張られたベリリウム窓(図示なし)を備えている。検出器の受光素子17aの構造寸法、受光開口17cなどのコリメータ17bの構造寸法、受光開口17cのガラス基板の分析面対向面とガラス基板の分析面15aとの距離および受光素子17aの受光面とガラス基板の分析面15aとの距離から、図2に示すように、視野線Aおよび視野線Bで囲まれた検出器17の視野領域Rを求めることができ、本実施形態では、受光素子17aの受光面は円板形であり、受光開口17cは円筒形であり、視野領域Rは直径9mmの円形となる。
また、試料基板であるガラス基板の分析面15aと当接手段の保持部26の試料対向面との間隙は銅X線管11からの1次X線およびガラス基板で反射する反射X線のX線通路Lとなり、受光開口17cのガラス基板の分析面の対向面も当接手段の保持部26の試料対向面とほぼ同じ高さにあり、前記X線通路の一部を形成する。本実施形態では、X線通路Lは約2mmの極めて狭い間隙であり、検出器17の視野は分析面15a上の直径9mmの円(視野領域R)を底面とし視野線A、Bを稜線とする高さ約2mmの円錐台内であるので、散乱X線が検出器17に入射することはない。
ガラス基板の分析面15aに照射される1次X線14、分析面15aで反射される反射X線18およびガラス基板上から発生する蛍光X線16などがセラミックスボール27に照射されるとセラミックスボール27からの散乱X線が発生する。このとき、当接部であるセラミックスボール27が視野領域内にあると、この散乱X線が検出器17に入射し、分析誤差を発生させる。そのため、本発明では当接部であるセラミックスボール27は図3(検出器保持具28より下部の平面を図示)に示すように検出器の視野領域Rの外に配置している。
セラミックスボール27はガラス基板15を安定に精度よく当接させるために、図3に示すように入射X線側に2個、反射X線側に1個を二等辺三角形の頂点位置に配置し3点支持している。このようにセラミックスボール27を配置すると入射X線はセラミックスボール27a、27bに当たらないが、反射X線18はセラミックスボール27cに当たる。しかし、セラミックスボール27a、b、cが検出器の視野領域Rの外に配置されているので、反射X線18による散乱X線は検出器に入射することはない。本実施形態では、3個のセラミックスボールを二等辺三角形の頂点位置に配置したが、正三角形の頂点位置に配置してもよい。また、セラミックスボール27a、27b、27cのいずれもが入射X線および反射X線に当たらない配置にしてもよい。
次に、第1実施形態の蛍光X線分析装置の動作について説明する。クロムを含有する溶液試料をガラス基板15上に、マイクロピペットで50μl点滴し、乾燥させ試料Sを作成する。試料Sが点滴乾燥されたガラス基板15を基板載置台30の基板載置溝31にセットする。その後、測定を開始すると、駆動制御部によって駆動された押圧手段20が基板載置台30の押圧手段通過孔32を通過し、基板載置溝31にセットされたガラス基板の裏面15bを押圧しながらガラス基板の分析面15aをセラミックスボール27に当接すると押圧手段20を駆動しているステッピングモータが停止し、ガラス基板が所定の位置に設定され、その位置で保持される。
ガラス基板が所定の位置に保持されるとガラス基板の分析面15a(試料S)が検出器の受光面17aに対し常に一定の平面高さに設定され、X線源2からの1次X線14のガラス基板15への照射角度は一定に保持されているので、1次X線14のガラス基板15への照射角度の設定を行うことなく、ガラス基板15に銅X線管11からのX線12を分光素子13で単色化したCu−Kα線14が照射され、ガラス基板上の点滴乾燥された試料Sから発生した蛍光X線Cr−Kα線を検出器17で検出し、試料中に含有するクロムを定量する。測定が終了すると押圧手段20を駆動しているステッピングモータが回転を始め、押圧手段20が下降し、ガラス基板が基板載置溝31に収容される。順次、同様の操作で分析目的個数の試料の分析を行う。
以上のように、第1実施形態の装置によれば、図1に示す中心線C上の近傍に検出器の受光素子17aの受光面の中心、試料Sの中心および押圧手段のピボット23の軸心が位置するように配置され、ガラス基板15が所定の位置に設定され、また押圧手段20によって押圧されたガラス基板の分析面15aがセラミックスボール27に当接することにより、ガラス基板15が所定の高さに設定される。このようにガラス基板15が所定の位置に設定されるので、直径2〜5mmの大きさに点滴、乾燥された試料Sは検出器17の視野領域R内にセットされ、試料Sを検出器の受光面17aに対し常に一定の平面高さに精度よく設定し、X線源2からの1次X線14のガラス基板15への照射角度を一定に保持することができる。
前記したように第1実施形態である全反射蛍光X線分析装置では、ガラス基板15の交換時に、操作が簡単で、短時間にガラス基板の分析面15aを検出器の受光素子17aの受光面に対し常に一定の面間距離である平面高さに精度よく設定し、X線源2からの1次X線14がガラス基板15への照射角度を一定に保持することにより、正確で精度の良い分析を行うことができ、かつ安価に製作することができる。
なお、X線源としては、分析目的に応じてタングステン、銅、クロム、モリブデン、白金、ロジウム、パラジウムなどのX線管やロータターゲットX線管などを用い、分光素子は、例えば、LiF、ゲルマニウム、グラファイトなどの結晶や累積多層膜などを用いるなど適宜構成することができる。
第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置について説明する。第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置は図1に示す第1実施形態の全反射蛍光X線分析装置の基板載置台30の換わりに、図6および図7に示す試料ターレット4を備えている。図6および図7に示すように、円板状の試料ターレット4は基板載置台30と同様に、基板載置台40に基板載置溝41と押圧手段通過孔42を円周方向に16個有しており、試料基板であるガラス基板15を16個載置でき、図示しない試料ターレット制御部により第1試料の測定が終了すると試料ターレット4が円周方向に回転し、第2試料を測定位置に設定し逐次、載置された試料を測定位置に設定する。
次に、第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置の動作について説明する。第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置は第1実施形態の全反射蛍光X線分析装置の基板載置台30の換わりに、試料ターレット4を備えた装置であるので、試料ターレット4が関連する動作部分についてのみ説明する。試料Sが点滴乾燥されたガラス基板15を、試料ターレット4の基板載置台40に設けられた基板載置溝41に、分析目的個数だけをセットする。その後、測定を開始すると、駆動制御部によって駆動された押圧手段20が試料ターレット4の押圧手段通過孔42を通過する。押圧手段20が基板載置溝41にセットされたガラス基板の裏面15bを押圧しながらガラス基板の分析面15aをセラミックスボール27に当接すると、押圧手段20を駆動しているステッピングモータが停止し、ガラス基板が所定の位置に設定され、その位置で保持される。
ガラス基板15に1次X線14が照射され、ガラス基板15上の点滴乾燥された試料Sから発生した蛍光X線Cr−Kα線16を検出器17で検出する。試料ターレット制御部により第1試料の測定が終了すると押圧手段20が下降し、第1試料のガラス基板15が基板載置溝41に収容され、次に試料ターレット4が円周方向に回転し、第2試料を測定位置に設定し、第1試料と同様に測定する。順次、同様の動作で試料ターレット4の基板載置溝41にセットされた個数のガラス基板15を測定し、試料中に含有するクロムを定量する。
第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置では、自動の試料ターレット4を有し、試料基板15を所定の位置に精度よく設定されるので、第1実施形態の装置の効果に加え、分析目的個数の試料の自動分析を行うことができる。
第1および第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置では、図1に示すようにX線源、分光素子、基板載置台、試料基板、検出器、当接手段、押圧手段などが水平に配置され、押圧手段が上下に駆動して試料基板の裏面を押圧し、試料基板の分析面を当接手段であるセラミックスボールに当接させて試料基板を所定の位置に設定し、試料基板の分析面が検出器の受光面に対し常に一定の平面高さに保持されたが、X線源、分光素子、基板載置台、試料基板、検出器、当接手段、押圧手段などを鉛直に配置して、試料基板を所定の位置に設定し、試料基板の分析面を検出器の受光面に対し常に一定の水平距離に保持してもよい。この場合も試料基板の分析面が検出器の受光面に対し常に一定の面間距離に保持される。
本発明の装置による全反射蛍光X線分析に適している試料としては、土壌抽出液中の重金属、燃料電池排水中の含有物質、化粧水、飲料水、ワイン、自動車用燃料、エアロゾル、ガラスの加工表面、ガラスのコーティング面などがある。
本発明の第1実施形態の全反射蛍光X線分析装置を示す概略図である。 同上の分析装置の測定部の正面断面図である。 同上の分析装置の測定部の検出器保持部より下部の平面図である。 同上の分析装置の基板載置台の平面図である。 図4のV−V線断面図である。 本発明の第2実施形態の全反射蛍光X線分析装置の試料ターレットの平面図である。 図6のVII−VII線断面図である。
符号の説明
2 X線源
14 1次X線
15 試料基板(ガラス基板)
15a 試料基板の分析面(ガラス基板の分析面)
16 蛍光X線
17 検出器
18 反射X線
20 押圧手段
25 当接手段
26 保持部
27 当接部(セラミックスボール)
L X線通路
R 検出器の視野領域

Claims (2)

  1. 溶液試料が点滴、乾燥された乾燥痕が存在している試料基板に1次X線を照射するX線源と、
    前記1次X線が照射される前記試料基板より発生する蛍光X線を検出する検出器とを備える全反射蛍光X線分析装置であって、
    前記試料基板の分析面に当接する当接部と前記当接部を保持する保持部とを有する当接手段と、
    前記試料基板の分析面を前記当接部に押圧する押圧手段と、
    を備え、
    前記当接部が3個の直径2〜10mmのセラミックスボールであって、前記保持部の試料対向面よりの出張寸法が1〜2mmであり、
    前記試料基板の分析面と前記当接手段の保持部の試料対向面との間隙を前記1次X線および前記試料基板で反射する反射X線のX線通路とする全反射蛍光X線分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記当接部が前記検出器の視野領域外に配置されている全反射蛍光X線分析装置。
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