JP4527274B2

JP4527274B2 - Plastics processing apparatus and processing method

Info

Publication number: JP4527274B2
Application number: JP2000384973A
Authority: JP
Inventors: 昭造山口
Original assignee: 昭造山口
Priority date: 2000-12-19
Filing date: 2000-12-19
Publication date: 2010-08-18
Anticipated expiration: 2020-12-19
Also published as: JP2002187974A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる廃プラスチックスを、高炉還元剤や油化中間原料としての資源に再生することができるプラスチックス処理装置と処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
本出願人は先の特願平１０−１９６６７１号（特開２０００−７８２０号）の出願によって、処理するプラスチックスよりも比重が軽く、引火点及び発火点がプラスチックスの溶融点よりも高い性質を持つ植物油を使用し、加熱したこの植物油の中にプラスチックスを入れて溶融して液相化した後、冷却して固相プラスチックスとして回収するように構成した合成樹脂製品の処理方法を開発した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の処理方法を実施するに当っては、植物油の加熱、加熱した植物油へのプラスチックスの仕込み、液相化したプラスチックスの排出と植物油との分離等の入出管理が非常に面倒で、高度な熟練と緻密な観察が必須と成り、運転操作を難しいものにしていた。
【０００４】
また、大量の廃プラスチックスを連続的に処理する場合は、廃プラスチックスと植物油、並びに、加熱電力量の供給バランスに加えて、溶融処理槽（タンク）からの排出量のマスバランスや熱バランスの調整が必要で、操作者に熟練が求められていた。
【０００５】
更に、細心の注意を払って作業しても、溶融プラスチックスを植物油の中から回収する時に、溶融プラスチックスに植物油が混入することを避けることは難しく、製品としての再生プラスチックスの品質を低下する問題があった。
【０００６】
加えて、長寸の廃プラスチックスには養殖漁業用のフロートや魚箱（ケース）等が存在するが、これ等には蠣殻や鱗、或は、ゴミ等が多数付着しているため、これ等が付着している廃プラスチックスをそのまま植物油に入れて溶融した場合には、再生プラスチックスの品質低下を招くばかりでなく、溶融処理槽の排出口をこれ等のゴミ等が塞いで、液相化したプラスチックスの排出に支障を来たす場合があり、処理作業に影響を及ぼす問題があった。
【０００７】
従チて本発明の技術的課題は、加熱した植物油にプラスチックスを入れて液相化する処理作業を、極めて簡単な操作によって確実に行うことができると共に、低コストにて植物油の混入率が低くて高品質な固相プラスチックスを得ることができるように工夫したプラスチックス処理装置と処理方法を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
（１）上記の技術的課題を解決するために、本発明では前記請求項１に記載の如く、プラスチックスを加熱した植物油によって溶融して液相化した後、冷却して固相プラスチックスとして回収するように構成したプラスチックス処理装置であって、電気加熱による植物油の加熱制御手段を備えたプラスチックス用の溶融処理槽を少くとも２槽以上設けて、これ等各溶融処理槽の間に必要に応じて植物油を相互に移動することができる連通手段を設けるように構成している。
【０００９】
（２）また、本発明では前記請求項２に記載の如く、溶融処理槽の周囲に、全体を略つる巻状に形成した誘導加熱用コイルを高さ方向に複数段設け、上記溶融処理槽内の液面の位置に応じて、その位置に対応する段の誘導加熱用コイルを加熱するように構成している。
【００１０】
（３）また、本発明では前記請求項３に記載の如く、溶融処理槽の周囲に、全体を略つる巻状に形成した誘導加熱用コイルを高さ方向に移動自在に取付け、溶融処理槽の液面の位置に応じて、上記誘導加熱用コイルの高さ位置を上下に移動調節して加熱するように構成している。
【００１１】
（４）また、本発明では前記請求項４に記載の如く、各溶融処理槽の間を、植物油を流通することができる連通弁付きの連通管を用いて接続し、この連通管には植物油の面が一定のレベルに達した時に、上記の連通弁を開くことによって植物油を一方の溶融処理槽から他方の溶融処理槽へ流通することができる連通手段を設けるように構成している。
【００１２】
（５）また、本発明では前記請求項５に記載の如く、各溶融処理槽を上方開口型に構成し、この溶融処理槽の内部には筒状の容器体を嵌込み自在に構成する一方、容器体の内部には、外部より開閉作動することができる開閉弁を備えた内向きに突出する流入口と、容器体の嵌込みと開閉弁の開放によって溶融処理槽から容器体の内部に流入した植物油を、容器体と溶融処理槽との間に形成された内外の間隔内に汲み出すことができる汲出しポンプを設けると共に、開口した溶融処理槽の上端口には、溶融処理槽内に嵌込んだ容器体を上から押えて保持するフアスナーを取付自在に構成している。
【００１３】
（６）また、本発明では前記請求項６に記載の如く、１槽又は複数槽の溶融処理槽を、発電機とプラスチックス用押込み装置と共に自動車の荷台に搭載するように構成している。
【００１４】
（７）また、本発明では前記請求項７に記載の如く、各溶融処理槽の上側部を天蓋で覆い、この天蓋に油フイルターと臭気吸着装置と排風機と排気ダクトから成る脱臭排気装置を設けるように構成している。
【００１５】
（８）また、本発明では前記請求項８に記載の如く、溶融処理槽の内部に有孔板又は網で造った篭体を嵌込み自在に構成し、この篭体の内部にプラスチックスを投入することにより、加熱した植物油によって溶融するように構成している。
【００１６】
（９）また、本発明では前記請求項９に記載の如く、溶融処理槽の内部にプラスチックスを空気輸送装置やスクリューコンベヤ等の輸送装置を用いて投入することにより、加熱した植物油によって溶融するように構成している。
【００１７】
（１０）更に本発明では前記請求項１０に記載の如く、プラスチックスを加熱した植物油を収容した溶融処理槽に入れることによって溶融して液相化した後、冷却して固相プラスチックスとして回収するプラスチックス処理方法であって、一方の溶融処理槽で使用を終えた加熱植物油を、他方の溶融処理槽に移して未加熱植物油に吸熱させることにより、他方の溶融処理槽に於いて排熱回収と加熱昇温時間の短縮を図ると同時に、一方の溶融処理槽に於いて溶融して液相化したプラスチックスと使用済み植物油との分離を図るように構成している。
【００１８】
（１１）更に、本発明では、前記請求項１１に記載の如く、溶融処理槽内の植物油を加熱する場合に、溶融処理槽の内部に容器体を嵌込んで沈降させることにより、植物油を沈降させた容器体と溶融処理槽との間の内外の環状の間隔内に流入させて加熱し、プラスチックスの溶融時には、溶融処理槽内より上記の容器体を抜き出して溶融を行うように構成している。
【００１９】
上記（１）で述べた手段によれば、熱媒として用いた植物油と、溶融して液相化したプラスチックスとが存在する溶融処理槽内から、液相化したプラスチックスのみを容易に取出すことを可能にする。即ち、加熱された植物油によって溶融処理槽内で液相化したプラスチックスは、溶融処理槽の底に層状に堆積するため、プラスチックスの投入量を増すと液相プラスチックスの層の厚みが増して油面を押し上げ、その結果、油面が一定レベルに達すると、連通手段によって溶融処理槽内の植物油を他の溶融処理槽に移動することができるから、液相プラスチックスと植物油を確実に分離して、液相プラスチックスのみを取出すことを可能にする。
【００２０】
上記（２）で述べた手段によれば、液相プラスチックス層の増厚による油面の押し上げに従って、その押し上げ位置に対応する段の誘導加熱用コイルを通電によって加熱するため、植物油の部分のみを集中的に加熱して、既に溶融された液相プラスチックス層は加熱しないから、植物油を少い電力量で効果的に加熱することを可能にする。
【００２１】
上記（３）で述べた手段によれば、液相プラスチックス層の増厚による油面の押し上げに従って、誘導加熱用コイルを上昇させて植物油のみを集中的に加熱して、既に溶融されている液相プラスチックス層は加熱しないため、植物油を少い電力量で効果的に加熱することを可能にする。
【００２２】
上記（４）で述べた手段によれば、液相プラスチックス層の増厚によって植物油の面が一定のレベルに達した時点で、連通弁を開くと押し上げられた植物油が連通管を通って他方の溶融処理槽に流通するため、液相プラスチックスと植物油を分離して、液相プラスチックスのみを取出して回収することを可能にすると共に、使用済みとなった加熱植物油を他方の溶融処理槽に送って未加熱植物油に混入することにより、排熱回収を行うことができるため、エネルギーロスを少くして処理コストの低減化を図ることを可能にする。
【００２３】
上記（５）で述べた手段によれば、溶融処理槽内の植物油を誘導加熱コイルによって槽壁を加熱することによって伝導加熱する場合に、溶融処理槽内に容器体を沈降させることによって、植物油をこれ等容器体と溶融処理槽の内外の間隔（隙間）に汲出して、全体を薄い環状の油柱状態にすることができる他、内筒をも誘導加熱されて出来る二重の高温部を有するため、前記（４）で述べた加熱植物油の混入と相俟って、植物油を少いエネルギーによって可及的速やかに溶融温度に加熱することを可能にする。
【００２４】
上記（６）で述べた手段によれば、プラスチックス処理装置の一式を自動車の荷台に搭載したため、如何なる場所にでも出向いてプラスチックスを溶融処理することができる機動性を発揮することができる。
【００２５】
上記（７）で述べた手段によれば、溶融処理中に発生するオイルミストやモノマー臭等を、天蓋で集めて脱臭排気装置で脱臭してから排気するため、環境汚染の問題を解消することができる。
【００２６】
上記（８）で述べた手段によれば、プラスチックスに付着している紙片類や魚介類の殻や鱗等の異物を、篭体の内部に捕集して、溶融された液相プラスチックスにこれ等の異物が混入することを防止するため、非融解物質の分離を行って、高品質な固形プラスチックスを得ることを可能にする。
【００２７】
上記（９）で述べた手段によれば、プラスチックスを各種の輸送装置を用いて溶融処理槽内へ省力的に、且つ、非飛散的に投入することを可能とする。
【００２８】
上記（１０）で述べた処理方法によれば、使用済みの植物油を他の溶融処理槽に移して未加熱植物油に吸熱させることによって、排熱回収と加熱昇温時間の短縮を図って、エネルギーロスを少くし、処理コストを低減化することができると共に、溶融した液相プラスチックスと使用済み植物油の分離によって、液相プラスチックスのみを取出して高品質な固形プラスチックスを得ることを可能にする。
【００２９】
上記（１１）で述べた処理方法によれば、溶融処理槽内に容器体を沈降させることによって、これ等容器体と溶融処理槽の内外の間隔内に植物油を流入させ、植物油の全体を環状の油柱状態にして加熱するため、植物油を比較的短時間で溶融温度に加熱できるものであって、少いエネルギーによって可及的速やかにプラスチックスを溶融処理することを可能にする。
【００３０】
以上の如くであるから、上記（１）〜（１１）の各手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るプラスチックス処理装置及び処理方法の実施の形態を図面と共に説明すると、図１は２槽タイプに構成した本発明に係るプラスチックス処理装置の構成図で、図中、１と２は廃プラスチックス用の溶融処理槽、１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂはこれ等各溶融処理槽１，２の周囲に複数段に設けた誘導加熱用コイルで、これ等各コイル１１ａ〜１２ｂは各処理槽１，２の周面を囲むように略つる巻状に形成されていて、例えば２２０Ｖ，２００Ｈｚの交流電流を通電することによって２３０±５℃に加熱され、また、各段毎にＯＮ／ＯＦＦできる仕組に成っている。
【００３２】
１３は上記溶融処理槽１及び２内に吊下げたステンレス製保護管入りの熱電対型温度計で、この温度計１３はリンクさせた高周波インバーターにより設定温度に対して−５℃で上記の誘導加熱用コイル１１ａ〜１２ｂをＯＮし、＋５℃で同じくＯＦＦする仕組に成っていて、これ等の２点制御によって各溶融処理槽１，２の加熱状態を保持して、内部に収容した植物油Ａを溶融する廃プラスチックスＣの融解点よりも高い温度（例えば２００℃前後）に加熱するように構成されている。
【００３３】
植物油Ａとしては、例えば、天ぷら料理の廃食油で、且つ、水分と残滓を濾過・除去した食用油が使用されるが、実際には、処理する廃プラスチックスＣの液相のものよりも比重が軽く、且つ、その引火点及び発火点が廃プラスチックスＣの融解点よりも高い性質を持つ植物油（オリーブ油、落花生油、ナタネ油等）であれば、上記以外のものであっても勿論よく、その選択は任意とする。因みに、不乾性油であるオリーブ油は、比重０．９１、引火点２２５℃、発火点３４３℃であり、一方、ポリスチロールの融解点は１６０〜１８０℃、比重は１．０〜１．３であって、いずれも上記の要件を満たしている。
【００３４】
更に図中、Ｂは上記加熱された植物油Ａによって溶融されて、溶融処理槽１の底に層状に堆積した液相化したプラスチックスで、上記廃プラスチックスＣの投入量が増すと、この液相プラスチックスＢの厚みも増し、その分加熱された植物油Ａの油面も上昇するため、上記複数段に形成された誘導加熱用コイル１１ａ〜１２ｂは、この植物油Ａのみを加熱するようにそのＯＮ状態が１１ａ＋１１ｂ→１１ｂ＋１２ａ→１２ａ＋１２ｂと、次第に上段に向けて順番に切替わる仕組に成っている。また、２０は開閉バルブ１９を備えた排出口で、液相化したプラスチックスＢは開閉バルブ１９を開くことによってこの排出口２０から流下し、その後冷却されて固化するように構成されている。
【００３５】
上記各誘導加熱用コイル１１ａ〜１２ｂの切替えは、各溶融処理槽１，２の内部に液面計（油面計）を設け、この液面計による油面レベルの検知に従って上記各コイル１１ａ〜１２ｂのＯＮ状態を段階的に自動切替えする場合と、油面のレベルを目視確認して作業員によるＯＮ／ＯＦＦスイッチの操作によって切替える場合とが存在するが、この選択も任意とする。
【００３６】
更に、１組の誘導加熱用コイル１１ａ，１１ｂを溶融処理槽１，２に対して上下作動自在に取付けて、このコイル１１ａ，１１ｂを油面レベルの上昇に合せて指導又は手動で上昇させて、植物油Ａのみを加熱するようにしてもよく、このようにして液相プラスチックス１３の加熱を防止する。
【００３７】
また、１８と１８′は上記２槽の溶融処理槽１，２の間を連通する上下２段式の連通管、１７と１７′は各連通管１８，１８′に設けた開閉作動自在な連通弁、１６，１６′は各連通管１８，１８′の口を塞ぐネジ込み栓で、上記プラスチックスＣの溶融が進んで、最終的に植物油Ａの上面の油面レベルが上段の連通管１８′のレベル１４に達し、下面のレベルが下段の連通管１８のレベル１５に達した時点で、下段の連通管１８の連通弁１７を開いてネジ込み栓１６を外すと、一方の溶融処理槽１内の上層にある加熱使用済みの植物油Ａが、連通管１８を通って他方の溶融処理槽２に全て流入して、一方の溶融処理槽１の内部には下層にある液相プラスチックスＢのみが残ることになるため、植物油Ａが含まれていない高品質な液相プラスチックスＢを排出口２０から取出すことができる。
【００３８】
次いで、連通弁１７を開くことによって加熱済み植物油Ａを受け入れた他方の溶融処理槽２では、別に用意した未加熱植物油Ａ′が所定量に成るように補充されるが、この未加熱植物油Ａ′は加熱済み植物油Ａの混入によって熱が与えられて、所要熱量を８０％にしてエネルギーのロスを少くすることができる。
【００３９】
また、上記混合した植物油Ａ′の加熱に先行して、この他方の溶融処理槽２の内部に対して、全体が有底の円筒状を成し、内部に脱着型の長柄のハンドル２５によって外部より開閉作動できる開閉弁２１を備えた内向きに突出する流入口２１′を有する円筒状の容器体２３を、上記の開閉弁２１を開いた状態で沈降して、この沈降状態を溶融処理槽２の上端口に取付けたフアスナー２４で上から押えて保持することによって、溶融処理槽２内の植物油Ａ′を図示の如く流入口２１′を通して容器体２３内に流入させる。
【００４０】
次いで、上記の開閉弁２１を閉じた後、吸込管２２Ａを容器体２３内に垂下し、吐出管２３Ｂを容器体２３と溶融処理槽２との内外の間隔２Ｈに垂下した汲出しポンプ２２によって、容器体２３内の植物油Ａ′を上記間隔２Ｈに汲出すことにより、溶融処理槽２の内周部に環状の油柱を構成し、この平均９０ｍｍの薄い環状の油柱（植物油Ａ′）を、前述した誘導加熱用コイル１１ａ〜１２ｂで効率良く加熱する。
【００４１】
従って、植物油Ａ′は短時間で溶融可能な温度に加熱され、その後は、フアスナー２４を外して容器体２３を汲出しポンプ２２と共に溶融処理槽２の外に取出せば、以後は、前記一方の溶融処理槽１で行っていたのと同じ手順で、投入した廃プラスチックスＣを順次溶融して液相化することができ、この様にして他方の溶融処理槽２での処理が終わったら、前記と同じ手順を両方の溶融処理槽１と２で繰返して、再び一方の溶融処理槽１での処理に移行し、この移行を幾度か繰返すことによって、必要量の廃プラスチックスＣを液相プラスチックスＢに造り替えることができる。
【００４２】
尚、溶融処理槽１又２への廃プラスチックスＣの投入に際しては、図３に示す如く例えばステンレス製の有孔板又は網材で造った篭体２６を溶融処理槽１又は２の内部にセットすることによって、発泡プラスチックの如き廃プラスチックスＣに付着している紙片や魚貝類の殻と言った異物Ｄ…をこの篭体２６で捕集して、液相プラスチックスＢへの混入を防止することができる。
【００４３】
また、溶融処理槽１，２内へ廃プラスチックスＣを投入する際に、図２に示すように左右一対のベルトコンベヤ３′，３′で構成され、且つ、両者の間隔が下に向かって次第に狭まる様に弾力性を持って取付けた押込み装置３を用いて、廃プラスチックスＣを送り込んだところ、ベルトコンベヤ３′，３′の回転によって廃プラスチックスＣが順次連続的に送り込まれて、円滑に溶融することができた。
【００４４】
上記の押込み装置３を車輪付きの架台（図示せず）に取り付けて、これを２つの溶融処理槽１，２間に設けたレール（図示せず）に沿って往復移動するように構成すれば、槽内の点検や清掃時、或は、長寸のプラスチックスＣを手作業で投入する時等に、溶融処理槽１又は２の上面部を広く開けることができるため、各作業を支障無く行うことができる。
【００４５】
更に、廃プラスチックスＣが発泡プラスチックス製のトレー状のものであったり、長寸物や過大な形状で不定形なものである場合は、図３に示す様にこれ等のプラスチックスＣを先ず圧潰破砕機２７で小片に破砕しながら、これをフレキシブルシャフト式のスクリューコンベヤ２８で溶融処理槽１又は２内に投入し、次いで、間欠駆動する早戻構造の一軸押込装置２９で溶融処理槽１又は２の内部に押込むことにより、スムーズな溶融を可能にした。
【００４６】
尚、一軸押込装置２９の使用に当っては、溶融処理槽１又は２の上端口に上蓋３０を被せ、これに一軸押込装置２９を取付けることによって、溶融処理槽１又は２の内部を準密閉構造に創り得るため、特に、溶融時に有害なガスを発生する発泡プラスチックス用として好適であり、また、小片や長寸のプラスチックスの処理にも有効である。
【００４７】
図２は、本発明に係る２槽式のプラスチックス処理装置を、自動車４の荷台４′に発電機５と共に搭載した場合の実施例を示したものであって、図中、１０′は各溶融処理槽１，２の上側を覆う天蓋、６はセラミックス製のグリースフイルター、７は同じくセラミックス製のブロック型臭気吸着器、８は排風機、９は排気用ダクトで、これ等の各部材によって構成された脱臭排気装置１０によって、溶融時に発生するオイルミストやモノマー臭等を取除いて、環境汚染の問題を解決することができると共に、自動車４に装置一式を搭載することによって、如何なる場所にも出向いて廃プラスチックスＣを溶融処理することができる機動性を発揮することができる。
【００４８】
尚、図面には２台の溶融処理槽１，２を並べた２槽式の装置のみが記載されているが、これは実施の一例であって、２台以上複数台の溶融処理槽１，２…を連結して使用すれば、更に大量の廃プラスチックスＣを処理することができる。
【００４９】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係るプラスチックス処理装置及び処理方法によれば、加熱溶融された液相プラスチックスの取出作業がフールプール化され、また、廃プラスチックスや植物油の仕込みや液相プラスチックスの排出等の入出管理が極めて容易になったため、細かな観察や管理が不要になって、熟練した作業員でなくても容易に廃プラスチックスを液相化し、これを冷却固化することによって、高炉還元剤や油化中間原料としての資源再生できるものであって、植物油が混入していない高品質の液相プラスチックスを得ることができる点、少いエネルギーロスによって短時間で溶融用の植物油を加熱できる経済性を備える点、溶融時に発生するオイルミストやモノマー臭等を除去して、環境汚染を防止できる点、並びに、自動車を用いて機動性を発揮できる点と相俟って、各種廃プラスチックスの処理に用いて洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るプラスチックス処理装置の一例を示した構成図である。
【図２】本発明の装置を自動車に搭載した状態を示した構成図である。
【図３】本発明に係るプラスチックス処理装置の使用例を説明した構成図である。
【符号の説明】
１，２溶融処理槽
２Ｈ内外の間隔
３押込み装置
４自動車
４′ 荷台
５発電機
６フイルター
７臭気吸着装置
８排風機
９ダクト
１０′ 天蓋
１０脱臭排気装置
１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ誘導加熱用コイル
１７，１７′ 連通弁
１８，１８′ 連通管
１９開閉バルブ
２０排出口
２１′ 流入口
２１開閉弁
２２汲出しポンプ
２３容器体
２４フアスナー
２６篭体
２８スクリューコンベヤ
Ａ植物油（食用油）
Ｂ液相プラスチックス
Ｃ廃プラスチックス[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plastics processing apparatus and a processing method that can recycle so-called waste plastics into resources as a blast furnace reducing agent or an oily intermediate raw material.
[0002]
[Prior art]
The present applicant, based on the application of Japanese Patent Application No. 10-196671 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-7820), has a property that the specific gravity is lighter than the plastics to be processed and the flash point and ignition point are higher than the melting point of the plastics. Developed a processing method for synthetic resin products, which uses a vegetable oil that has a heat treatment, puts plastics in this heated vegetable oil, melts it into a liquid phase, cools it, and collects it as solid phase plastics did.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in carrying out the above-mentioned treatment method, it is very troublesome to control the input / output of heating of vegetable oil, charging of plastics into heated vegetable oil, discharge of liquefied plastics and separation of vegetable oil, etc. Advanced skills and close observation became essential, making operation difficult.
[0004]
When a large amount of waste plastics is processed continuously, in addition to the supply balance of waste plastics and vegetable oil and the amount of heating power, the mass balance and heat balance of the discharge amount from the melting treatment tank (tank) Adjustment was required, and the operator was required to be skilled.
[0005]
In addition, even when working with great care, when recovering molten plastic from vegetable oil, it is difficult to avoid mixing vegetable oil into the molten plastic, reducing the quality of recycled plastics as a product. There was a problem to do.
[0006]
In addition, there are floats and fish boxes (cases) for aquaculture and fishery in long waste plastics, but because there are many rice husks, scales, or garbage attached to them, When waste plastics to which these are attached are put into vegetable oil as they are and melted, not only will the quality of recycled plastics be degraded, but the wastes etc. of the melting treatment tank will be blocked by these wastes, There are cases where the liquid phase plastics may be discharged, and there is a problem that affects the processing work.
[0007]
Therefore, the technical problem of the present invention is that the processing operation of putting plastics into a heated vegetable oil to make it into a liquid phase can be reliably performed by an extremely simple operation, and the mixing rate of vegetable oil is low. It is an object of the present invention to provide a plastics processing apparatus and a processing method devised so that low-quality and high-quality solid phase plastics can be obtained.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to solve the above technical problem, in the present invention, as described in claim 1, the plastics are melted with a heated vegetable oil to form a liquid phase, and then cooled to obtain solid phase plastics. A plastics processing apparatus configured to collect, wherein at least two melting processing tanks for plastics equipped with a heating control means for vegetable oil by electric heating are provided, and between these melting processing tanks It is comprised so that the communication means which can move a vegetable oil mutually will be provided as needed.
[0009]
(2) Further, in the present invention, as described in claim 2, a plurality of induction heating coils formed in a substantially spiral shape are provided around the melting treatment tank in the height direction, and the melting treatment tank is provided. In accordance with the position of the liquid level inside, the induction heating coil of the stage corresponding to that position is heated.
[0010]
(3) Further, in the present invention, as described in the third aspect of the present invention, an induction heating coil formed in a substantially spiral shape is attached around the melting treatment tank so as to be movable in the height direction. Depending on the position of the liquid level, the height position of the induction heating coil is adjusted by moving up and down to heat.
[0011]
(4) Further, in the present invention, as described in the fourth aspect of the present invention, the melt treatment tanks are connected using a communication pipe with a communication valve capable of circulating the vegetable oil, and the vegetable oil is connected to the communication pipe. When the surface reaches a certain level, a communication means is provided that can circulate vegetable oil from one melting treatment tank to the other melting treatment tank by opening the communication valve.
[0012]
(5) Further, in the present invention, as described in the fifth aspect, each melting treatment tank is configured as an upper opening type, and a cylindrical container body is configured to be freely fitted in the melting processing tank. The inside of the container body has an inwardly projecting inlet provided with an opening / closing valve that can be opened and closed from the outside, and the container body is inserted into the container body from the melt treatment tank by opening and closing the opening / closing valve. A pump for pumping inflow of vegetable oil into the inner and outer gaps formed between the container body and the melting treatment tank is provided, and the upper end of the opened melting treatment tank is provided in the melting treatment tank. A fastener that holds and holds the container body that is fitted in is configured to be freely attachable.
[0013]
(6) Further, according to the present invention, as described in the sixth aspect, one or a plurality of tanks are mounted on a loading platform of an automobile together with a generator and a pushing device for plastics.
[0014]
(7) Further, in the present invention, as described in the seventh aspect, the upper part of each melting treatment tank is covered with a canopy, and a deodorizing exhaust device comprising an oil filter, an odor adsorbing device, an exhaust fan, and an exhaust duct is provided on the canopy. It is configured to provide.
[0015]
(8) Further, in the present invention, as described in claim 8, a housing made of a perforated plate or a net is freely inserted into the melting treatment tank, and plastics are placed inside the housing. By charging, it is configured to melt with heated vegetable oil.
[0016]
(9) Further, in the present invention, as described in claim 9, the plastics is melted by the heated vegetable oil by introducing the plastics into the melting treatment tank using a transportation device such as an air transportation device or a screw conveyor. It is configured as follows.
[0017]
(10) Further, in the present invention, as described in claim 10, the plastics are melted by being put into a melting tank containing heated vegetable oil to be liquid phase, and then cooled and recovered as solid phase plastics. The heated vegetable oil that has been used in one melting treatment tank is transferred to the other melting treatment tank, and the unheated vegetable oil absorbs heat, thereby exhausting heat in the other melting treatment tank. At the same time as recovery and shortening of the heating temperature increase time, the plastics melted and liquidized in one melting treatment tank are separated from the used vegetable oil.
[0018]
(11) Further, according to the present invention, when the vegetable oil in the melt treatment tank is heated, the container oil is settled by fitting the container body into the melt treatment tank and allowing it to settle. The container body is heated by flowing into an annular space between the inside and outside of the melting treatment tank, and when the plastics are melted, the container body is extracted from the melting treatment tank and melted. ing.
[0019]
According to the means described in the above (1), only the liquid phase plastics can be easily taken out from the melt processing tank in which the vegetable oil used as the heating medium and the plastics melted and liquid phase are present. Make it possible. In other words, plastics that have been liquid-phased in the melt processing tank by the heated vegetable oil are deposited in layers on the bottom of the melt processing tank. Therefore, increasing the amount of plastic input increases the layer thickness of the liquid-phase plastics. As a result, when the oil level reaches a certain level, the vegetable oil in the melt treatment tank can be moved to another melt treatment tank by the communication means, so that the liquid phase plastics and the vegetable oil can be reliably transferred. Separate and allow only liquid plastics to be removed.
[0020]
According to the means described in the above (2), the induction heating coil corresponding to the push-up position is heated by energization according to the push-up of the oil level by increasing the thickness of the liquid-phase plastics layer. Since the liquid phase plastics layer that has already been melted is not heated by intensively heating the vegetable oil, it is possible to effectively heat the vegetable oil with a small amount of electric power.
[0021]
According to the means described in (3) above, as the oil level is increased by increasing the thickness of the liquid phase plastics layer, the induction heating coil is raised and only the vegetable oil is intensively heated to have already been melted. Since the liquid plastic layer is not heated, the vegetable oil can be heated effectively with a small amount of electric power.
[0022]
According to the means described in (4) above, when the surface of the vegetable oil reaches a certain level due to the increase in the thickness of the liquid phase plastics layer, the vegetable oil pushed up when the communication valve is opened passes through the communication pipe to the other side. Since the liquid phase plastics and the vegetable oil are separated, only the liquid phase plastics can be taken out and collected, and the used heated vegetable oil can be recovered from the other melting processing tank. Since waste heat can be recovered by mixing it in unheated vegetable oil, it is possible to reduce the energy loss and reduce the processing cost.
[0023]
According to the means described in the above (5), when the vegetable oil in the melt treatment tank is conductively heated by heating the tank wall with an induction heating coil, the vegetable oil is settling in the melt treatment tank. In addition to being able to draw out the space between these container bodies and the inside and outside of the melt treatment tank (gap), the whole can be made into a thin annular oil column, and the inner cylinder is also heated by induction heating. Therefore, in combination with the mixing of the heated vegetable oil described in the above (4), the vegetable oil can be heated to the melting temperature as quickly as possible with a small amount of energy.
[0024]
According to the means described in the above (6), since the set of the plastics processing apparatus is mounted on the loading platform of the automobile, it is possible to exhibit mobility that allows the plastics to be melted by visiting any place.
[0025]
According to the means described in (7) above, oil mist, monomer odor, etc. generated during the melting process are collected by the canopy, deodorized by the deodorizing exhaust device, and then exhausted, thus eliminating the problem of environmental pollution. Can do.
[0026]
According to the means described in (8) above, foreign materials such as paper pieces and seafood shells and scales adhering to the plastics are collected in the inside of the housing and melted liquid phase plastics. In order to prevent these foreign substances from being mixed in, it is possible to obtain a high-quality solid plastic by separating non-melting substances.
[0027]
According to the means described in (9) above, the plastics can be introduced into the melting treatment tank in a labor-saving and non-scattering manner by using various kinds of transportation devices.
[0028]
According to the treatment method described in the above (10), the used vegetable oil is transferred to another melting treatment tank and absorbed by unheated vegetable oil, thereby reducing waste heat recovery and heating temperature raising time. Reduces losses and reduces processing costs, and enables separation of molten liquid phase plastics and used vegetable oil to extract only liquid phase plastics and obtain high-quality solid plastics To do.
[0029]
According to the processing method described in the above (11), by allowing the container body to settle in the melt treatment tank, the vegetable oil is caused to flow into the space between the inside and outside of the container body and the melt treatment tank, and the whole vegetable oil is annularly formed. Therefore, the vegetable oil can be heated to the melting temperature in a relatively short time, and the plastics can be melted as quickly as possible with a small amount of energy.
[0030]
As described above, the technical problems described above can be solved by the means (1) to (11), and the problems of the conventional techniques can be solved.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a plastics processing apparatus and a processing method according to the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a configuration diagram of a plastics processing apparatus according to the present invention configured as a two-tank type. And 2 are melting treatment tanks for waste plastics, and 11a, 11b, 12a, 12b are induction heating coils provided in a plurality of stages around these melting treatment tanks 1, 2, and these coils 11a-12b. Is formed in a substantially spiral shape so as to surround the peripheral surfaces of the treatment tanks 1 and 2, and is heated to 230 ± 5 ° C. by passing an alternating current of 220 V and 200 Hz, for example. It has a structure that can be turned ON / OFF.
[0032]
Reference numeral 13 denotes a thermocouple thermometer with a stainless steel protective tube suspended in the melting treatment tanks 1 and 2, and this thermometer 13 is guided at a temperature of -5 ° C with respect to a set temperature by a linked high-frequency inverter. The heating oil 11a to 12b is turned on, and the mechanism is also turned off at + 5 ° C. The vegetable oil A is stored inside by holding the heating state of each of the melting treatment tanks 1 and 2 by these two-point controls. Is heated to a temperature higher than the melting point of the waste plastic C (for example, around 200 ° C.).
[0033]
The vegetable oil A is, for example, edible oil from tempura cooking, and edible oil from which moisture and residue have been filtered and removed. Actually, the specific gravity is higher than that of the liquid phase of the waste plastic C to be treated. Of course, oils other than the above may be used as long as the oil is light and has a flash point and a flash point higher than the melting point of the waste plastics C (eg olive oil, peanut oil, rapeseed oil). The selection is arbitrary. Incidentally, olive oil, which is a non-drying oil, has a specific gravity of 0.91, a flash point of 225 ° C., and an ignition point of 343 ° C., while the polystyrene melting point is 160 to 180 ° C. and the specific gravity is 1.0 to 1.3. Both meet the above requirements.
[0034]
Further, in the figure, B is a liquid phased plastic melted by the heated vegetable oil A and deposited in a layered manner on the bottom of the melt treatment tank 1, and when the amount of waste plastic C added is increased, Since the thickness of the phase plastics B is increased and the oil level of the heated vegetable oil A is increased accordingly, the induction heating coils 11a to 12b formed in the plurality of stages are heated so that only the vegetable oil A is heated. The ON state is 11a + 11b → 11b + 12a → 12a + 12b. Reference numeral 20 denotes a discharge port provided with an opening / closing valve 19, and the liquid phase plastics B flows from the discharge port 20 by opening the opening / closing valve 19 and is then cooled and solidified.
[0035]
The induction heating coils 11a to 12b are switched by providing a liquid level gauge (oil level gauge) in each of the melting treatment tanks 1 and 2, and according to the detection of the oil level by the liquid level gauge. There are a case where the ON state of 12b is automatically switched stepwise and a case where the oil level is visually checked and switched by the operation of the ON / OFF switch by an operator. This selection is also optional.
[0036]
Further, a set of induction heating coils 11a and 11b is attached to the melting treatment tanks 1 and 2 so as to be movable up and down, and the coils 11a and 11b are raised or guided manually according to the rise in the oil level. Only the vegetable oil A may be heated, and thus the liquid phase plastics 13 are prevented from being heated.
[0037]
Further, 18 and 18 'are upper and lower two-stage communication pipes communicating between the two melting treatment tanks 1 and 2, and 17 and 17' are openable and closable communication provided in the respective communication pipes 18 and 18 '. The valves 16 and 16 'are screwed plugs that close the mouths of the respective communication pipes 18 and 18'. The plastics C are melted and finally the communication pipe 18 with the upper oil level of the vegetable oil A being the upper stage. ′ Level 14 and when the lower surface level reaches level 15 of the lower communication pipe 18, when the communication valve 17 of the lower communication pipe 18 is opened and the screw cap 16 is removed, one melting treatment tank Heated and used vegetable oil A in the upper layer in 1 flows into the other melt treatment tank 2 through the communication pipe 18, and the liquid phase plastics B in the lower layer is in one melt treatment tank 1. High quality liquid phase plus no vegetable oil A It can be taken out box B from the discharge port 20.
[0038]
Next, in the other melt treatment tank 2 that has received the heated vegetable oil A by opening the communication valve 17, the unheated vegetable oil A ′ prepared separately is replenished to a predetermined amount. Is heated by the mixing of the heated vegetable oil A, the required heat amount can be reduced to 80%, and the energy loss can be reduced.
[0039]
Prior to the heating of the mixed vegetable oil A ', the inside of the other melting treatment tank 2 forms a bottomed cylinder as a whole, and is attached to the outside by a detachable long handle 25 inside. A cylindrical container body 23 having an inwardly projecting inlet 21 ′ provided with an opening / closing valve 21 that can be opened and closed is settled with the opening / closing valve 21 opened, and this settling state is melted. 2, the vegetable oil A ′ in the melting tank 2 is caused to flow into the container body 23 through the inlet 21 ′ as shown in the figure.
[0040]
Next, after closing the on-off valve 21, the suction pipe 22 </ b> A is suspended in the container body 23, and the discharge pipe 23 </ b> B is suspended by a space 2 </ b> H between the container body 23 and the melting treatment tank 2. Then, by pumping out the vegetable oil A ′ in the container body 23 at the interval 2H, an annular oil column is formed on the inner peripheral portion of the melting treatment tank 2, and this thin annular oil column having an average of 90 mm (vegetable oil A ′) Is efficiently heated by the above-described induction heating coils 11a to 12b.
[0041]
Accordingly, the vegetable oil A ′ is heated to a temperature at which it can be melted in a short time. Thereafter, the fastener 24 is removed, and the container body 23 is taken out of the melt treatment tank 2 together with the pump 22. In the same procedure as that performed in the melt processing tank 1, the waste plastics C introduced can be sequentially melted into a liquid phase, and when the processing in the other melt processing tank 2 is completed in this way, The same procedure as described above is repeated in both the melt treatment tanks 1 and 2, and the process proceeds to the process in one melt treatment tank 1 again. By repeating this transition several times, the required amount of waste plastics C is liquid-phased. Plastics B can be rebuilt.
[0042]
In addition, when putting the waste plastics C into the melting treatment tank 1 or 2, as shown in FIG. 3, a housing 26 made of, for example, a stainless steel perforated plate or a net is placed inside the melting treatment tank 1 or 2. By setting, this casing 26 collects foreign matter D such as paper pieces and shellfish shells adhering to waste plastics C such as foamed plastic, and mixing them into the liquid phase plastics B. Can be prevented.
[0043]
In addition, when the waste plastics C are put into the melt processing tanks 1 and 2, as shown in FIG. 2, it is composed of a pair of left and right belt conveyors 3 ′ and 3 ′, and the distance therebetween is directed downward. When the waste plastics C is sent in by using the pushing device 3 attached with elasticity so as to gradually narrow, the waste plastics C are successively sent in by the rotation of the belt conveyors 3 'and 3'. It was able to melt smoothly.
[0044]
If the above pushing device 3 is attached to a gantry with wheels (not shown) and is configured to reciprocate along a rail (not shown) provided between the two melting treatment tanks 1 and 2 Since the upper surface of the melting treatment tank 1 or 2 can be opened widely when checking or cleaning the inside of the tank or when manually introducing the long plastics C, each work can be performed without any problem. It can be carried out.
[0045]
Further, if the waste plastics C is in the form of a tray made of foamed plastics, or is an indefinite shape with a long or excessive shape, these plastics C are used as shown in FIG. First, while crushing into small pieces with a crushing crusher 27, this is put into the melting treatment tank 1 or 2 with a flexible shaft type screw conveyor 28, and then melted with a uniaxial pushing device 29 of a fast-return structure that is intermittently driven. By pushing into 1 or 2, smooth melting was possible.
[0046]
In using the uniaxial pushing device 29, the upper lid 30 is put on the upper end opening of the melting treatment tank 1 or 2, and the uniaxial pushing device 29 is attached to the upper cover 30 so that the inside of the melting treatment tank 1 or 2 is semi-sealed. Since it can be made into a structure, it is particularly suitable for foamed plastics that generate harmful gases when melted, and is also effective for processing small pieces and long plastics.
[0047]
FIG. 2 shows an embodiment in which the two-tank plastics processing apparatus according to the present invention is mounted on a loading platform 4 ′ of an automobile 4 together with a generator 5. Canopy covering the upper sides of the melting treatment tanks 1 and 2, 6 is a ceramic grease filter, 7 is a ceramic block odor adsorber, 8 is a ventilator, 9 is an exhaust duct, The configured deodorization exhaust device 10 can remove the oil mist and monomer odor generated at the time of melting, solve the problem of environmental pollution, and can be installed in any location by mounting the device set on the automobile 4. It is possible to exhibit mobility that allows the waste plastics C to be melted.
[0048]
In the drawing, only a two-tank type apparatus in which two melting treatment tanks 1 and 2 are arranged is described, but this is an example of implementation, and two or more melting treatment tanks 1 and 2 are arranged. If two ... are connected and used, a larger amount of waste plastics C can be processed.
[0049]
【The invention's effect】
As described above, according to the plastics processing apparatus and the processing method of the present invention, the operation of taking out the heated and melted liquid phase plastics is made into a full pool, and the waste plastics and vegetable oil are charged and the liquid phase is extracted. Since the entry and exit management of plastic discharge, etc. has become extremely easy, detailed observation and management are no longer necessary, and waste plastics can be easily liquidified and cooled and solidified even by skilled workers. Can recycle resources as a blast furnace reductant and oily intermediate raw material, and can produce high-quality liquid-phase plastics that are not mixed with vegetable oil. It is economical to heat vegetable oils, can remove oil mist and monomer odor generated during melting, prevents environmental pollution, and uses automobiles I coupled with a point which can exhibit the mobility Te, it is suitable for Makoto used in various types of waste plastics processing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing an example of a plastics processing apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram showing a state in which the apparatus of the present invention is mounted on an automobile.
FIG. 3 is a configuration diagram illustrating an example of use of a plastics processing apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 2 Melting tank 2H Internal / external spacing 3 Pushing device 4 Car 4 'Car bed 5 Generator 6 Filter 7 Odor adsorbing device 8 Ventilator 9 Duct 10' Canopy 10 Deodorizing exhaust device 11a, 11b, 12a, 12b Coil for induction heating 17, 17 'communication valve 18, 18' communication pipe 19 on-off valve 20 outlet 21 'inflow port 21 on-off valve 22 pumping pump 23 container body 24 fastener 26 housing 28 screw conveyor A vegetable oil (edible oil)
B Liquid phase plastics C Waste plastics

Claims

プラスチックスを加熱した植物油によって溶融して液相化した後、冷却して固相プラスチックスとして回収するように構成したプラスチックス処理装置であって、
電気加熱による植物油の加熱制御手段を備えたプラスチックス用の溶融処理槽を少くとも２槽以上設けて、これ等各溶融処理槽の間に必要に応じて植物油を相互に移動することができる連通手段を設けたことを特徴とするプラスチックス処理装置。A plastics processing apparatus configured to melt plastics with a heated vegetable oil to form a liquid phase, and then cool and recover the plastics as solid phase plastics,
Communication that enables at least two or more plastic processing tanks for plastics equipped with electric heating control means for vegetable oil to move between the respective processing tanks as needed. A plastics processing apparatus characterized by comprising means.

溶融処理槽の周囲に、全体を略つる巻状に形成した誘導加熱用コイルを高さ方向に複数段設け、上記溶融処理槽内の液面の位置に応じて、その位置に対応する段の誘導加熱用コイルを加熱するように構成したことを特徴とする請求項１記載のプラスチックス処理装置。Around the melting treatment tank, a plurality of induction heating coils formed in a substantially spiral shape are provided in the height direction, and depending on the position of the liquid level in the melting treatment tank, the step corresponding to that position 2. The plastic processing apparatus according to claim 1, wherein the induction heating coil is configured to be heated.

溶融処理槽の周囲に、全体を略つる巻状に形成した誘導加熱用コイルを高さ方向に移動自在に取付け、溶融処理槽の液面の位置に応じて、上記誘導加熱用コイルの高さ位置を上下に移動調節して加熱するように構成したことを特徴とする請求項１記載のプラスチックス処理装置。Around the melting treatment tank, an induction heating coil formed in a substantially spiral shape is attached so as to be movable in the height direction, and the height of the induction heating coil depends on the position of the liquid level in the melting treatment tank. 2. The plastics processing apparatus according to claim 1, wherein the plastic processing apparatus is configured to heat by adjusting the position up and down.

各溶融処理槽の間を、植物油を流通することができる連通弁付きの連通管を用いて接続し、この連通管には植物油の面が一定のレベルに達した時に、上記の連通弁を開くことによって植物油を一方の溶融処理槽から他方の溶融処理槽へ流通することができる連通手段を設けたことを特徴とする請求項１記載のプラスチックス処理装置。Each melt treatment tank is connected using a communication pipe with a communication valve through which vegetable oil can be circulated, and when the surface of the vegetable oil reaches a certain level, the communication valve is opened. The plastics processing apparatus according to claim 1, further comprising a communication means capable of distributing the vegetable oil from one melting treatment tank to the other melting treatment tank.

各溶融処理槽を上方開口型に構成し、この溶融処理槽の内部には筒状の容器体を嵌込み自在に構成する一方、容器体の内部には、外部より開閉作動することができる開閉弁を備えた内向きに突出する流入口と、容器体の嵌込みと開閉弁の開放によって溶融処理槽から容器体の内部に流入した植物油を、容器体と溶融処理槽との間に形成された内外の間隔内に汲み出すことができる汲出しポンプを設けると共に、開口した溶融処理槽の上端口には、溶融処理槽内に嵌込んだ容器体を上から押えて保持するフアスナーを取付自在に構成したことを特徴とする請求項１、２、３又は４記載のプラスチックス処理装置。Each melting treatment tank is configured as an upper opening type, and a cylindrical container body can be freely fitted inside the melting treatment tank, while the container body can be opened and closed from the outside. An inwardly projecting inlet provided with a valve, and vegetable oil that has flowed into the container body from the melting treatment tank by fitting the container body and opening the on-off valve is formed between the container body and the melting treatment tank. In addition, a pump that can pump out inside and outside the space is provided, and a fastener that holds and holds the container body fitted in the melt treatment tank from the top can be attached to the open top end of the melt treatment tank. 5. The plastic processing apparatus according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the plastic processing apparatus is configured as follows.

１槽又は複数槽の溶融処理槽を、発電機とプラスチックス用押込み装置と共に自動車の荷台に搭載したことを特徴とする請求項１、２、３、４又は５記載のプラスチックス処理装置。6. The plastics processing apparatus according to claim 1, wherein one or a plurality of molten processing tanks are mounted on an automobile carrier together with a generator and a pushing device for plastics.

各溶融処理槽の上側部を天蓋で覆い、この天蓋に油フイルターと臭気吸着装置と排風機と排気ダクトから成る脱臭排気装置を設けたことを特徴とする請求項１、２、３、４、５又は６記載のプラスチックス処理装置。The upper part of each melting treatment tank is covered with a canopy, and a deodorizing exhaust device comprising an oil filter, an odor adsorbing device, an exhaust fan and an exhaust duct is provided on the canopy. The plastics processing apparatus of 5 or 6.

溶融処理槽の内部に有孔板又は網で造った篭体を嵌込み自在に構成し、この篭体の内部にプラスチックスを投入することにより、加熱した植物油によって溶融するように構成したことを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６又は７記載のプラスチックス処理装置。A casing made of a perforated plate or a net can be freely inserted into the melting treatment tank, and plastics are put into the casing to be melted by heated vegetable oil. 8. The plastic processing apparatus according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6 or 7.

溶融処理槽の内部にプラスチックスを空気輸送装置やスクリューコンベヤ等の輸送装置を用いて投入することにより、加熱した植物油によって溶融するように構成したことを特徴とする請求項１、２、３、４、５、６又は７記載のプラスチックス処理装置。The plastics is introduced into the melting treatment tank using a transportation device such as an air transportation device or a screw conveyor, so that the plastics are melted by the heated vegetable oil. The plastic processing apparatus according to 4, 5, 6 or 7.

プラスチックスを加熱した植物油を収容した溶融処理槽に入れることによって溶融して液相化した後、冷却して固相プラスチックスとして回収するプラスチックス処理方法であって、
一方の溶融処理槽で使用を終えた加熱植物油を、他方の溶融処理槽に移して未加熱植物油に吸熱させることにより、他方の溶融処理槽に於いて排熱回収と加熱昇温時間の短縮を図ると同時に、一方の溶融処理槽に於いて溶融して液相化したプラスチックスと使用済み植物油との分離を図ることを特徴とするプラスチックス処理方法。It is a plastics processing method in which plastics are melted and put into a liquid phase by placing them in a melting processing tank containing heated vegetable oil, and then cooled and recovered as solid phase plastics
Heated vegetable oil, which has been used in one melt treatment tank, is transferred to the other melt treatment tank and absorbed by unheated vegetable oil, so that exhaust heat recovery and heating temperature increase time can be reduced in the other melt treatment tank. At the same time, the plastics processing method is characterized in that the plastics melted and liquidized in one melting processing tank are separated from the used vegetable oil.

溶融処理槽内の植物油を加熱する場合に、溶融処理槽の内部に容器体を嵌込んで沈降させることにより、植物油を沈降させた容器体と溶融処理槽との間の内外の環状の間隔内に流入させて加熱し、プラスチックスの溶融時には、溶融処理槽内より上記の容器体を抜き出して溶融を行うことを特徴とする請求項１０記載のプラスチックス処理方法。When heating the vegetable oil in the melt treatment tank, the container body is fitted into the melt treatment tank and allowed to settle, so that the inside and outside of the annular space between the container body in which the vegetable oil has settled and the melt treatment tank are set. The plastics processing method according to claim 10, wherein the container body is extracted from the melting treatment tank and melted when the plastics are melted by being introduced and heated.