JP4526705B2 - 波長分散等化方法と装置 - Google Patents
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Description
本発明は光通信システムにおける分散量最適化に関するものである。
インターネット、画像通信等の普及に対応するため、光通信の大容量化が望まれている。そのひとつの方法として、伝送速度の高速化がある。現在、10Gb/s光通信システムが実用化されており、40Gb/s光通信システムが研究されている。本発明は、高速光通信システムにおける分散量制御に関するものである。
背景技術
光ファイバ中を通過する光の速度は波長(周波数)により微妙に異なる(波長分散と呼ぶ。)。光パルスには複数の周波数成分が含まれており、波長分散が存在すると、それぞれの周波数成分の伝送速度が異なるため、その分散量(分散×距離)に応じて伝送波形が歪んでくる。そのため、伝送可能な分散量に限界が存在し、その値は1/(伝送速度)2に比例し、伝送速度が上昇するほど小さくなる。波長分散は零分散波長で最小となるが波長分散が大きい波長を使用する場合は、逆の分散特性をもつ分散補償器を挿入し、合計の分散量を低減するシステム構成が採用されている。
システム運用中にも分散量の変化が存在する。ファイバの零分散波長に温度依存性があるため、分散値はファイバの敷設環境条件によって変わり、また、使用する送信器のレーザ波長の経時変動で変わる。
10Gb/sシステムでは許容分散量が大きいため、分散補償器の補償量は初期設定をすれば固定でも問題なかったが、40Gb/sシステムでは分散耐力が30ps/nmと報告されており、非常に小さい(大井他、1997年信学会総大B−10−165)。このため、運用中でも分散量を調整する必要がある。
たとえば、送信波長の経年変動を±1nm(幅2nm)、SMF(シングルモードファイバ)の零分散波長の温度依存性を0.03nm/℃、ファイバ伝送路の周囲温度変化を50℃、伝送距離100km、分散スロープ0.07ps/nm2/kmとすると、(2+0.03×50)×0.07×100=25ps/nm分散量が変動する。
A.Sano et al.,ECOC’96 Technical Digests Tud.3.5では、運用中でも分散量が最適になるように、クロック成分の大きさをモニタする方法が提案されている。
クロック成分の大きさをモニタすることによって分散量が最適かどうかを判断する手法は信号波形の形状に依存するため、SPM等の非線形現象により波形が歪んだ場合や送信波形形状のばらつきにより、対応できない可能性がある。
発明の開示
したがって本発明の目的は、運用中に伝送路の分散値を最適に設定するための方法と装置を提供することにある。
本発明によれば、信号を伝送路符号としての誤り訂正符号で符号化し、符号化された信号を伝送路上に送出し、該伝送路の波長分散に対して摂動を与え、該伝送路上で伝送された信号を受信し、受信された信号を復号することによって誤りを検出しかつ訂正し、誤りの発生がないか少ない方向に摂動の中心を変更する各ステップを具備する波長分散等化方法が提供される。
本発明によれば、信号を伝送路符号としての誤り訂正符号で符号化する符号化器と、符号化された信号を伝送路上に送出する送信器と、該伝送路の波長分散に対して摂動を与える手段と、該伝送路上で伝送された信号を受信する受信器と、受信された信号を復号することによって誤りを検出しかつ訂正する復号器と、誤りの発生がないか少ない方向に摂動の中心を変更する制御器とを具備する波長分散等化装置もまた提供される。
発明を実施するための最良の形態
図1は本発明の一実施例を示すブロック図である。送信側において、送信すべきデータが符号化器10により伝送路符号化される。本発明において、例えばITU−T勧告G.975に記述される、リード・ソロモン符号のような誤り検出および訂正能力を持つ符号が伝送路符号として採用される。特願平4−231067号に開示された、伝送速度の上昇を伴わない誤り訂正符号も適用可能である。符号化器10の出力は光送信器12において光信号に変換され、伝送路14へ送出される。伝送路14に直列に可変分散補償器16が挿入される。可変分散補償器としては、特願平9−224056号の図19〜図22に示されるものが使用できる。
光受信器18は受信した光信号を電気信号に変換する。復号器20は受信信号中の誤りを検出しかつ訂正する。
制御回路22は、可変分散補償器16の補償分散量を図2に示すように矩形波状に変化させて、分散量に増加させる方向の摂動と減少させる方向の摂動とを交互に与える。そして、誤りが発生したらそのときの摂動の方向とは逆の方向へ摂動の中心を移動させる。例えば図2に示すように分散量を減少させる方向の摂動が与えられている時刻(a)において誤りが発生したら、摂動の中心を(c)から(d)に移動させる。逆に分散量を増加させる方向の摂動が与えられている時刻(b)において誤りが発生したら、摂動の中心を(c)から(e)へと移動させる。
長時間でみると、図3に示すように誤り率は分散量の最適値で最小となり、それをはさんで誤り率が増加するから、上記のような制御をすることにより、分散量を最適値に制御することができる。なお発生した誤りは復号器20において正しく訂正される。
誤りが発生するごとに摂動の中心を移動させる代わりに、それぞれの方向の摂動が与えられているときに発生する誤りをそれぞれカウントし、誤りの発生回数が少ない方向へ摂動の中心を移動させるようにしても良い。
図4は後者の場合の制御回路22の詳細な構成を示す。図1と同一の構成要素には同一の参照番号を付してその説明を省略する。
スイッチ30は発振器32が出力する矩形波によって制御され、復号器20において検出された誤りをカウンタ34または36へ交互に通知する。カウンタ34,36は通知された誤りの回数をカウントする。比較器38はカウンタ34,36のカウント値を比較し結果を中心値設定部40に通知する。中心値設定部40は比較器38の比較結果に応じて摂動の中心値を変更する。加算部42は中心値設定部40の出力に発振器32が出力する矩形波を加算して分散量制御信号として可変分散補償器16に与える。
図5に示すように、可変分散補償器16に代えて分散量が固定の分散補償器44を使用し、信号光の波長を変えて分散量を変えるようにしても良い。
図6は本発明の第2の実施例を示す。本実施例においては、伝送路の波長分散の最適化に加えて、それと同様な制御により光受信器18における識別位相と識別電圧が時分割で最適化される。図4と同一の構成要素には同一の参照番号を付してその説明を省略する。
セレクタ46は比較器38における比較結果を中心値設定部40だけでなく中心値設定部48および50にも時分割で通知する。中心値設定部48,50および加算部52,54はそれぞれ中心値設定部40および加算部52と同一の構成を有しているが、加算部52の出力は識別位相の制御電圧として光受信器18へ与えられ、加算部54の出力は識別電圧として光受信器18へ与えられる。
セレクタ56はセレクタ46と同期して制御される。すなわち、中心値設定部40へ比較器38の識別結果が与えられているときは加算部42へ発振器32からの矩形波電圧が供給されて分散補償量に対して摂動が与えられる。中心値設定部48へ比較器38の識別結果が与えられるようにセレクタ46が切り換わるとそれに同期してセレクタ56も切り換わって加算部52へ矩形波電圧が供給されて識別位相に対して摂動が与えられる。このとき加算部42へは矩形波電圧が供給されないので加算部42からは摂動の中心値が出力される。比較器38の識別結果が中心値設定部50へ与えられるようにセレクタ46が切り換わるとそれに同期してセレクタ56も切り換わって加算部54へ矩形波電圧が供給されて識別電圧に対して摂動が与えられる。このとき加算部52からは摂動の中心値が出力される。
図7に図6の光受信器18の構成の詳細を示す。受信した光信号は光検出器58で電気信号に変換され増幅器60で増幅される。増幅器60の2つの出力の一方は識別回路62へ入力されて識別される。非線形抽出回路64は増幅器60の出力の他方から非線形抽出によりクロック成分を発生させる。非線形抽出回路64で抽出したクロック成分は帯域通過フィルタ66を経て可変移相器68で位相が調節されて識別回路62へ識別のタイミングを与えるクロック信号として供給される。
可変移相器68へは移相量を制御するための信号として加算器52(図6)の出力が供給される。識別回路62へは識別の閾値として加算器54(図6)の出力が供給される。
図8は図4の制御回路22をコンピュータ及びそのためのソフトウェアで実現したときの動作を示すフローチャートである。
図8において、まず、以下の(1)〜(3)のいずれかの方法により初期設定が実施される(ステップ1000)。
(1)可変分散補償器16の分散量を所定のステップ幅(たとえば40Gb/sで5〜10ps程度)で全可変範囲を掃引し、各ステップ毎に誤り率を測定し(測定時間はたとえば1秒間)、符号誤り率が最小であった分散量に可変分散補償器16の分散量を設定する。
(2)(1)で符号誤り率を測定する代わりに、光受信器18において光信号から抽出されるクロック成分を測定し、その量が最大となる分散量に可変分散補償器16の分散量を設定する。
(3)システム立ち上げ者が光通信、符号誤り率またはクロック成分を監視しながら、良好な光通信、符号誤り率特性、または最大クロック成分が得られる分散量に可変分散補償器16の分散量を設定する。
次に、可変分散補償器16の分散量DBをΔDだけ増加して(ステップ1002)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしN1とする(ステップ1004)。さらに、DBをΔDだけ減少して(ステップ1006)、Δt秒間誤り数をカウントしN2とする(ステップ1008)。N1とN2を比較し(ステップ1010)、N1がN2より大であればDBをDB−D1に変更して(ステップ1012)ステップ1002へ戻る。N1がN2より小さければDBをDB+D1に変更して(ステップ1014)、ステップ1002へ戻る。N1とN2が実質的に等しければ、DBは変更せずにステップ1002へ戻る。
ここで、Δtは例えば10msec〜1secであり、1secよりも長くても良いが最適値が変化したときに安定状態に達するまでの時間が長くなる。D1は目標とする誤り率における分散トレランスよりも小さい値である。たとえば、40Gb/sでBER(誤り率)=10−5以下を想定した場合に0.5〜2ps/nmが適切である。ΔDはD1とほぼ同程度の値とする。
上記では、D1,ΔDの値は一定であったが、誤り数の測定値に応じてD1またはD1とΔDを変えるようにしても良い。誤り数が多い場合、D1,ΔDを大きくし、誤り数が小さい場合は小さくする。これにより、最適値への収束速度が改善される。一例として、E=誤り数/時間とするとき、103<E≦107でD1=5ps/nm(40Gb/s)、80ps/nm(10Gb/s)程度とし、1<E≦103でD1=2ps/nm(40Gb/s)、30ps/nm(10Gb/s)程度とし、E≦1でD1=0.5ps/nm(40Gb/s)、10ps/nm(10Gb/s)程度とする。
また、単位時間当たりの誤り数(誤り率)が小さい場合にΔtを増加させるといったように誤り率に応じてΔtを変化させても良い。この場合にΔtに上限を設けることが好ましい。例えば、10−5≦BERでΔt=10msec、10−9≦BER<10−5でΔt=100msecとし、10−12≦BER<10−9でΔt=1secとし、BER<10−12でt=10secとする。さらに前記のD1,ΔDの値を変化させる手法と組み合わせることもできる。
図9は図1−3を参照して説明した制御回路22をコンピュータおよびそのためのソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。誤りの発生頻度が小さい場合にこの手法を適用することができる。
図9において、ステップ1100の初期設定は図8のステップ1000の初期設定と同じである。ステップ1102において、可変分散補償器16の分散量DBをΔDだけ増加し、Δt秒間誤りを監理する(ステップ1104)。Δt秒間に誤りが発生したら(ステップ1106)、DBをDB−D1に変更してステップ1102へ戻る。次に、DBをΔDだけ減少して(ステップ1110)Δt秒間誤りを監視し(ステップ1112)、誤りが発生したら(ステップ1114)、DBをDB+D1に変更してステップ1102へ戻る。
この場合にも、誤り率に応じてΔtを変化させΔtに上限を設けても良い。例えば、10−10≦BER<10−7でΔt=1μsec、10−11≦BER<10−10でΔt=10msec、10−12≦BER<10−11でΔt=100msec、BER≦10−12でΔt=1secとする。なおBER≧10−7のときはこの手法は適用できない。
図10は図5の制御回路22をコンピュータおよびそのためのソフトウェアで実現したときの動作を示すフローチャートである。DBが波長λBに、ΔDがΔλに、D1がΔλ1に置き換わっただけで、本質的に図8の処理と同一である。Δλ1としては、たとえば、40Gb/sで80km伝送、二次分散係数を0.05ps/nm2/km、BER=10−15以下を想定したとき、分散量0.5〜2ps/nmに対応する値として、0.1〜0.5nmである。
誤り数が高いとΔλ1,Δλを大きくし、誤り数が小さいとき小さくするというように、誤り数に応じてΔλ1またはΔλ1とΔλを変えるようにすれば最適値への収束速度が改善される。例えば、上記の条件下で、103<E≦107のときΔλ1=1.25nm(40Gb/s)、20nm(10Gb/s)、1<E≦103でΔλ1=0.5nm(40Gb/s)、7.5nm(10Gb/s)、E≦1でΔλ1=0.13nm(40Gb/s)、2.5nm(10Gb/s)とする。
誤り率が小さいときΔtを大きくするといったように、誤り率に応じてΔtを変化させ、また、それに上限を設けても良い。例えば、10−5≦BERでΔt=10msec、10−9≦BER<10−5でΔt=100msec、10−12≦BER<10−9でt=1sec、BER<10−12でt=10secとする。さらに、前記のΔλ1,Δλを変える手法と組み合わせても良い。
図11は図6の制御をコンピュータおよびそのためのソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。
ステップ1300の初期設定において、前述の初期設定方法(1)〜(3)のいずれかに従って分散量が設定される。識別位相および識別電圧については、例えば、識別位相は1シンボルの期間の中央になるように、識別電圧は波形振幅の中心に設定される。
次に、図12にその詳細が示される分散量DBの調整(ステップ1302)、図13にその詳細が示される識別位相φの調整(ステップ1304)、および図14にその詳細が示される識別電圧Vthの調整(ステップ1306)が繰り返し実行される。
図12はDBの調整の詳細を示す。図12において、パラメータkを用いて、以下の処理がx回繰り返される。DBをΔDだけ増加して(ステップ1402)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN1とする(ステップ1404)。さらに、DBをΔDだけ減少して(ステップ1406)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN2とする(ステップ1408)、N1とN2を比較し(ステップ1410)、N1がN2より大であればDBをDB−D1に変更する(ステップ1412)。N1がN2より小さければDBをDB+D1に変更する(ステップ1414)。N1とN2が実質的に等しければDBは変更されない。
図13はφの調整の詳細を示す。図13において、パラメータkを用いて、以下の処理がy回繰り返される。φとをΔφだけ増加して(ステップ1502)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN1とする(ステップ1504)。さらに、φをΔφだけ減少して(ステップ1506)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN2とする(ステップ1508)。N1とN2を比較し(ステップ1510)、N1がN2より大であればφをφ−φ1に変更する(ステップ1512)。N1がN2より小さければφをφ+φ1に変更する(ステップ1514)。N1とN2が実質的に等しければφは変更されない。
図14はVthの調整の詳細を示す。図14において、パラメータkを用いて、以下の処理がz回繰り返される。VthをΔVだけ増加して(ステップ1602)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN1とする(ステップ1604)。さらに、VthをΔVだけ減少して(ステップ1606)、Δt秒間だけ誤り数をカウントしてN2とする(ステップ1608)。N1とN2を比較し(ステップ1610)、N1がN2より大であればVthをVth−V1に変更する(ステップ1612)。N1がN2より小さければVthをVth+V1に変更する(ステップ1614)。N1とN2が実質的に等しければVthは変更されない。 Δtは10msec〜1secであり1sec以上でも問題ないが安定するまでに時間がかかる。D1は目標とする誤り率での分散トレランスよりも小さい値であり、例えば、40Gb/sでBER=10−5以下を想定した場合、0.5〜2ps/nmである。ΔDはD1とほぼ同程度の値である。φ1は1.8〜3.6度が望ましく、Δφはφ1と同程度とする。V1は振幅電圧/100〜振幅電圧/200が望ましく、ΔVはV1と同程度とする。x,y,zは1以上の整数である。
誤り数が多いときD1,ΔD,φ1,Δφ,ΔV,V1を大きくし、小さいとき小さくするというように、、誤り数に応じてD1またはD1とΔD、φ1またはφ1とΔφ、V1またはV1とΔVを変えるようにしてもよい。これにより収束速度が改善される。例えば、103<E≦107においてD1=5ps/nm(40Gb/s)、80ps/nm(10Gb/s)程度、φ1=20度、V1=振幅/50とし、1<E≦103においてD1=2ps/nm(40Gb/s)、30ps/nm(10Gb/s)程度、φ1=10度、V1=振幅/10とし、E≦1において、D1=0.5ps/nm(40Gb/s)、10ps/nm(10Gb/s)程度、φ1=3度、V1=振幅/200とする。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の第1の実施例を示すブロック図である。
図2は図1のシステムの動作を示す波形図である。
図3は符号誤り率と分散補償量の関係を示すグラフである。
図4は図1の制御回路22の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図5は図4のシステムの一変形を示すブロック図である。
図6は本発明の第2の実施例を示すブロック図である。
図7は図6の光受信器18の詳細な構成を示す回路ブロック図である。
図8は図4の制御をソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。
図9は図1の制御をソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。
図10は図5の制御をソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。
図11は図6の制御をソフトウェアで実現したときの動作のフローチャートである。
図12は図11のDBの調整のフローチャートである。
図13は図11のφの調整のフローチャートである。
図14は図11のVthの調整のフローチャートである。
Claims (10)
- 運用中の光伝送路の波長分散を補償する方法であって、
(a)信号を伝送路符号としての誤り訂正符号で符号化し、
(b)符号化された信号を伝送路上に送出し、
(c)該伝送路の波長分散に対して分散量を増加させる方向の摂動と減少させる方向の摂動であって、前記誤り訂正符号による訂正が可能な程度の誤りを生ずる摂動を交互に与え、
(d)該伝送路上で伝送された信号を受信し、
(e)受信された信号を復号することによって誤りを検出しかつ訂正し、
(f)誤りの発生がないか少ない方向に摂動の中心を変更する各ステップを具備する波長分散等化方法。 - ステップ(c)において、伝送路に挿入された可変分散補償器の分散量を変更することによって伝送路の波長分散に対して摂動が与えられる請求項1記載の方法。
- ステップ(c)において、信号波長を変更することによって伝送路の波長分散に対して摂動が与えられる請求項1記載の方法。
- ステップ(c)において、受信信号の識別位相に対してさらに摂動が与えられる請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- ステップ(c)において、受信信号の識別レベルに対してさらに摂動が与えられる請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 運用中の光伝送路の波長分散を補償する装置であって、
信号を伝送路符号としての誤り訂正符号で符号化する符号化器と、
符号化された信号を伝送路上に送出する送信器と、
該伝送路の波長分散に対して分散量を増加させる方向の摂動と減少させる方向の摂動であって、前記誤り訂正符号による訂正が可能な程度の誤りを生ずる摂動を交互に与える手段と、
該伝送路上で伝送された信号を受信する受信器と、
受信された信号を復号することによって誤りを検出しかつ訂正する復号器と、
誤りの発生がないか少ない方向に摂動の中心を変更する制御器とを具備する波長分散等化装置。 - 前記摂動を与える手段は、伝送路に挿入された可変分散補償器の分散量を変更することによって伝送路の波長分散に対して摂動を与える請求項6記載の装置。
- 前記摂動を与える手段は信号波長を変更することによって伝送路の波長分散に対して摂動を与える請求項6記載の装置。
- 前記摂動を与える手段は、受信信号の識別位相に対してさらに摂動を与える請求項6〜8のいずれかに記載の装置。
- 前記摂動を与える手段は、受信信号の識別レベルに対してさらに摂動を与える請求項6〜9のいずれかに記載の装置。
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