JP4523918B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents

ランフラットタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4523918B2
JP4523918B2 JP2006016710A JP2006016710A JP4523918B2 JP 4523918 B2 JP4523918 B2 JP 4523918B2 JP 2006016710 A JP2006016710 A JP 2006016710A JP 2006016710 A JP2006016710 A JP 2006016710A JP 4523918 B2 JP4523918 B2 JP 4523918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
groove
run
flat
normal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006016710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007196810A (ja
Inventor
孝明 石田
文一 山下
明 神頃
恭彰 國安
由里江 田波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2006016710A priority Critical patent/JP4523918B2/ja
Priority to EP07001330A priority patent/EP1818191B1/en
Priority to DE602007002576T priority patent/DE602007002576D1/de
Priority to US11/657,100 priority patent/US7905264B2/en
Priority to CN2007100003974A priority patent/CN101007494B/zh
Publication of JP2007196810A publication Critical patent/JP2007196810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523918B2 publication Critical patent/JP4523918B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0083Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the curvature of the tyre tread
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • B60C17/0045Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts comprising grooves or ribs, e.g. at the inner side of the insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/10Internal lubrication
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C13/02Arrangement of grooves or ribs
    • B60C2013/026Arrangement of grooves or ribs provided at the interior side only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、パンク時のランフラット走行性能を損ねることなく通常走行時の乗り心地を高めうるランフラットタイヤに関する。
従来、図12に示されるように、パンク時でも比較的高速度で一定の長い距離を継続走行しうるランフラットタイヤbが知られている。該ランフラットタイヤbは、サイドウォール部cに断面略三日月状で一体にのびるサイド補強ゴム層dが設けられる。このようなランフラットタイヤbは、パンク時でも、曲げ剛性が高められたサイドウォール部cによってタイヤの荷重を支持でき、その結果、縦撓みが抑えられ、ひいては継続して数十キロ程度の走行が可能になる。
しかしながら、この種のランフラットタイヤbでは、厚肉の中央部からタイヤ半径方向内外に厚さが漸減する三日月状のサイド補強ゴム層dによってサイドウォール部cの曲げ剛性が常時高められるので、適正な内圧が充填された通常走行時での乗り心地が悪化しやすい。乗り心地を向上させるために、前記サイド補強ゴム層dを軟らかいゴム組成物で形成することや、その厚さを小さくすることも考えられる。しかしながら、これらの方法は、いずれもランフラット走行性能を低下させるという問題がある。関連する技術として、下記特許文献1ないし2がある。
特開2005−67315号公報 特許第2994989号公報
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、サイドウォール領域のタイヤ内腔を向く内面側に、カーカスに向かって凹むとともにタイヤ周方向に連続してのびることによりサイド補強ゴムの厚さを減じる凹溝部を設け、しかも凹溝部の少なくとも一部に潤滑剤を塗布することを基本として、ランフラット走行性能を維持しつつ、前記サイド補強ゴムの剛性を局部的に弱めて通常走行時の乗り心地をも高めうるランフラットタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスと、サイドウォール領域かつ前記カーカスのタイヤ軸方向内側に配されたサイド補強ゴムとを有するランフラットタイヤである。
また、請求項1記載の発明は、前記サイドウォール領域のタイヤ内腔を向く内面側に、カーカスに向かって凹むとともにタイヤ周方向に連続してのびることにより前記サイド補強ゴムの厚さを減じる凹溝部が設けられ、前記凹溝部は、正規リムにリム組みされかつ内圧を0とししかも正規荷重が負荷されたランフラット状態において、タイヤ半径方向の外側の溝壁部と、タイヤ半径方向の内側の溝壁部とが少なくとも一部で接触するとともに、前記凹溝部の少なくとも一部には、前記接触時の摩擦を軽減する潤滑剤が塗布され、前記潤滑剤は、100℃での動粘度が20cSt以上であり、かつ40℃での動粘度が220〜280cStであることを特徴とする。
また請求項記載の発明は、前記凹溝部は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されるとともに正規荷重が負荷された正規負荷状態において、前記外側の溝壁部と内側の溝壁部とが離間する請求項記載のランフラットタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記凹溝部は、溝幅が3.0〜15.0mmであり、かつ、深さが溝幅の1.0〜5.0倍である請求項1又は2記載のランフラットタイヤである。
また請求項記載の発明は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されるとともに無負荷である正規状態のタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、タイヤ外面のプロファイルは、該プロファイルとタイヤ赤道(C)との交点(CP)からタイヤ最大幅(SW)の45%の距離(SP)を隔てるタイヤ外面上の点を(P)とするとき、前記交点(CP)から前記点(P)までの区間においてタイヤ外面の曲率半径(RC)は徐々に減少するとともに、次の関係を満足する請求項1乃至3のいずれかに記載のランフラットタイヤである。
0.05< Y60 /H ≦0.1
0.1< Y75 /H ≦0.2
0.2< Y90 /H ≦0.4
0.4< Y100 /H ≦0.7
(ここで、Y60、Y75、Y90及びY100 は、前記交点(CP)からタイヤ軸方向にタイヤ最大幅の半幅(SW/2)の60%、75%、90%及び100%のタイヤ軸方向距離をそれぞれ隔てるタイヤ外面上の各点P60、P75、P90及びP100 と、前記交点(CP)とのタイヤ半径方向の各距離、Hはタイヤ断面高さである。)
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。
また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には一律に180kPaとする。
さらに、前記「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本発明のランフラットタイヤは、サイドウォール領域の内面側に、サイド補強ゴムの厚さを減じる凹溝部が形成される。従って、通常走行時において、サイドウォール部は前記凹溝部を起点として柔軟に撓むことができ、ひいては良好な乗り心地が得られる。また、ランフラット状態では、凹溝部の外側の溝壁部と内側の溝壁部とが少なくとも一部で接触することができるので、サイド補強ゴム層の剛性を高めてサイドウォール部の縦たわみ量を抑制し、ひいてはランフラット走行を維持できる。さらに、凹溝部の少なくとも一部には、前記溝壁部の接触時の摩擦を軽減する潤滑剤が塗布されているので、ランフラット走行時において、凹溝部近傍での発熱を減じ、ひいては耐久性の著しい低下を抑制できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には本実施形態のランフラットタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規無負荷状態の右半分断面図が、また図2にはそのサイドウォール部の部分拡大図がそれぞれ示される。なお前記「正規無負荷状態」とは、タイヤ1を正規リムJにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態とする。
前記タイヤ1は、本実施形態では乗用車用であって、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7と、サイドウォール領域Yかつ前記カーカス6の内側に配されたサイド補強ゴム9と、その内側に配されたインナーライナゴム12とを含む。ここで、前記サイドウォール領域Yとは、サイドウォール部3のみならず、そのタイヤ半径方向内外に連なるビード部4及びトレッド部の一部を含むタイヤ側方のより広い領域を意味する。
前記カーカス6は、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aを、一対のビードコア5、5間に架け渡すことにより形成される。前記カーカスプライ6Aは、例えば平行に配列されたカーカスコードをトッピングゴムにて被覆して形成される。前記カーカスコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン又は芳香族ポリアミド等の有機繊維が好適であり、本実施形態においてはポリエステルが用いられる。また、カーカスコードは、例えばタイヤ赤道Cに対して75〜90度で傾けられて配置される。
また、前記カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状の本体部6aと、この本体部6aの両端に連なりかつ前記ビードコア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含んで構成される。さらに、前記本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードエーペックス8が配される。
前記ビードエーペックス8は、ビードコア5の外面からタイヤ半径方向外側に先細状でのび、例えばJISA硬さで65〜95度、より好ましくは75〜95度程度の硬質ゴムにより形成される。これにより、ビード部4の曲げ剛性が高められ、旋回走行時の安定性が向上する。
ビードベースラインBLから前記ビードエーペックス8の外端8tまでの高さhaは、特に限定はされないが、小さすぎるとランフラット走行時の耐久性が低下しやすく、逆に大きすぎてもタイヤ重量の過度の増加や著しい乗り心地の悪化を招くおそれがある。このような観点より、前記高さhaは、タイヤ断面高さHの10〜55%、より好ましくは30〜45%程度が望ましい。なお、タイヤ断面高さHは、正規無負荷状態において、ビードベースラインBLからトレッド部2のタイヤ半径方向最外側の位置までのタイヤ半径方向距離とする。
また、カーカスプライ6Aの折返し部6bの外端6beは、ビードエーペックスゴム8の外端8tよりもタイヤ半径方向外側に位置する。このようなハイターンナップ構造により、少ないプライ枚数でサイドウォール部3が効果的に補強される。ただし、カーカスプライ6Aは、このような構成に限定されるものではない。
前記ベルト層7は、スチールからなるベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35゜程度で傾けて配列されたタイヤ半径方向内、外のベルトプライ7A、7Bから構成される。ベルトプライ7A、7Bは、前記ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされる。前記ベルトコードとしては、スチール材料以外にも、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維材料が必要に応じて採用される。
前記サイド補強ゴム9は、本実施形態では、両側のサイドウォール領域Yの各々に設けられる。サイド補強ゴム9は、タイヤ半径方向の外端9oと内端9iとの間を途切れることなく連続してのびている。サイド補強ゴム9の内端9iは、前記ビードエーペックス8の外端8tよりもタイヤ半径方向内側かつビードコア5よりもタイヤ半径方向外側の領域に設けられる。また、サイド補強ゴム9の外端9oは、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端7eよりもタイヤ軸方向内側で終端している。このようなサイド補強ゴム9は、サイドウォール領域Yのより広い範囲に配されることにより、前記領域Yの縦剛性を効果的に高め得る。また、各端部9o及び9iは、走行時に歪が小さい領域に配置されるため、それらの位置を起点とする損傷の発生が効果的に抑えられる。
前記サイド補強ゴム9は、そのゴム硬さが小さすぎると、サイドウォール領域Yを補強する効果が小さく、ひいては十分なランフラット走行距離を得ることができないおそれがあり、逆にゴム硬さが大きすぎると、通常走行時の乗り心地に悪影響を及ぼすおそれがある。このような観点より、サイド補強ゴム9のJISデュロメータA硬さは、好ましくは65度以上、より好ましくは70度以上、さらに好ましくは75度以上が望ましく、かつ上限については、好ましくは99度以下、より好ましくは95度以下が望ましい。
サイド補強ゴム9の動的なゴム硬さを規定するために、サイド補強ゴム9のゴム組成物としては複素弾性率が8MPa以上、より好ましくは10MPa以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは35MPa以下、より好ましくは30MPa以下が望ましい。さらに、サイド補強ゴム9の変形に伴う発熱を抑えてランフラット走行距離を増大させるために、前記ゴム組成物は、損失正接tanδが0.05〜0.07のものが望ましい。なお前記損失正接及び複素弾性率は、いずれも岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータ「VES F−3型」を用いて、測定温度70℃、周波数10Hz、初期伸長歪10%及び片振幅1%で測定された値とする。
前記サイド補強ゴム9に用いられるゴムポリマーとしては、特に限定されないが、例えばジエン系ゴム、より具体的には天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム又はアクリロニトリルブタジエンゴムが望ましく、これらは1種又は2種以上をブレンドして用いられる。
前記インナーライナゴム12は、実質的にタイヤ内腔iの全域に面するように配されており、これにより、非ランフラット状態では、このインナーライナゴム12によってタイヤ内腔面とリムJとで囲まれるタイヤ内腔の空気圧が十分に保持される。該インナーライナゴム12は、実質的にタイヤ剛性に影響を与えない薄い厚さで設けられる。
また、本実施形態のランフラットタイヤ1は、前記サイドウォール領域Yのタイヤ内腔iを向く内面is側に、前記カーカス6に向かって凹むとともにタイヤ周方向に連続してのびることにより、前記サイド補強ゴム9の厚さを減じる環状の凹溝部10が設けられる。本実施形態において、前記凹溝部10は、各々のサイドウォール領域Yに各1本のみが設けられる。
前記凹溝部10は、図2に拡大して示されるように、タイヤ半径方向の外側の溝壁部10aと、これに向き合うタイヤ半径方向の内側の溝壁部10bと、これらの間を滑らかに継ぐ溝底部10cとを含む。各溝壁10a、10bは、鋭角の略V字状をなすように配されるとともに、それらは円弧状をなす溝底部10cによって接続される。これにより、本実施形態の凹溝部10は、溝幅が溝底部10cに向かって徐々に小さくなる溝断面を有する。
前記サイド補強ゴム9は、前記凹溝部10により、該凹溝部10よりもタイヤ半径方向外側に配された外のゴム部9Aと、少なくとも前記凹溝部10よりもタイヤ半径方向内側に配された内のゴム部9Bとを含む。前記外のゴム部9A及び内のゴム部9Bは、各々、タイヤ半径方向外側又は内側に厚さを滑らかに減じながら各端部9o又は9iまでのびている。また、これらは溝底部10cに沿って伸びる厚さの小さい継ぎ部9Cを介して接続される。
また、凹溝部10は、タイヤ1が正規リムJにリム組みされかつ正規内圧が充填されるとともに正規荷重が負荷された正規負荷状態において、前記外側の溝壁部10aと内側の溝壁部10bとが離間する溝幅及び溝深さで形成されるのが望ましい。従って、内圧が適正に保たれた通常走行時では、サイドウォール部3は前記凹溝部10を起点とし、これを閉じる向きに容易に撓むことができる。従って、このようなランフラットタイヤ1は、路面の凹凸に追従してサイドウォール部3を撓ませることにより、良好な乗り心地が得られる。
さらに、図3には、タイヤ1が正規リムJにリム組みされかつ内圧を0とししかも正規荷重が負荷されたランフラット状態での左半分断面図が示される。該ランフラット状態において、タイヤ1は、タイヤ半径方向の外側の溝壁部10aと、タイヤ半径方向の内側の溝壁部10bとが少なくとも一部で接触する。この実施形態では、接地面のすぐ上に存在している凹溝部10は、実質的にその溝幅を閉じている。これにより、サイド補強ゴム9の一部は、凹溝部10を介して外のゴム部9A及び内のゴム部9Bが一体化し実質的に断面三日月状となって高い縦剛性を発揮できる。従って、ランフラット走行時には、タイヤの縦撓みが効果的に抑制され、ひいては長い継続走行距離が得られる。
前記凹溝部10は、前記正規無負荷状態において、その最大溝幅Wが3.0〜15.0mmであるのが望ましい。凹溝部10の最大溝幅Wが3.0mm未満の場合、正規負荷状態において、凹溝部10の溝壁部10a、10bが容易に接触し、ひいては通常走行時の乗り心地を向上させる効果が十分に期待できない。逆に凹溝部10の最大溝幅Wが15.0mmを超える場合、ランフラット走行時のサイドウォール部3の縦剛性を十分に高めることができず、ひいてはランフラット走行距離が低下するおそれがある。このような観点より、凹溝部10の最大溝幅Wは、特に好ましくは4.0mm以上、さらに好ましくは5.0mm以上が望ましく、また上限に関しては、より好ましくは13.0mm以下、さらに好ましくは10.0mm以下が望ましい。なお、凹溝部10の前記溝幅Wは、一定でも良く、また変化しても良い。
凹溝部10の最大溝幅Wは、図4に拡大して示されるように、凹溝部10のタイヤ半径方向の外の溝縁Eaと、内の溝縁Ebとの間のタイヤ半径方向の距離とする。ここで、各溝縁Ea、Ebは、エッジ等によって明りょうであるときには、そのエッジとして定められる。しかし、本実施形態のように溝縁付近が滑らかな曲面で形成されているような場合には、凹溝部10を跨ぐようにサイドウォール領域Yの内面isを滑らかに仮想延長した仮想曲線L1と、各溝壁10a、10bを仮想延長した仮想線L2、L3との各交点P1、P2を、それぞれ外の溝縁Ea及び内の溝縁Ebとして定めることとする。
また、凹溝部10の溝深さGDも特に限定はされないが、小さすぎると通常走行時の乗り心地の向上が十分に期待できないおそれがあり、逆に大きすぎると、凹溝部10付近のカーカス6に大きな歪が集中しやすくなり、ランフラット走行時の耐久性を低下させるおそれがある。このような観点より、凹溝部10の溝深さGDは、好ましくは、前記最大溝幅Wの1.0倍以上、より好ましくは1.5倍以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは5.0倍以下、より好ましくは3.0倍以下が望ましい。なお溝深さGDは、図4に示されるように、凹溝部10の最もタイヤ軸方向外側の最深部P5と、前記仮想曲線L1との間の最短距離とする。
また、前記溝底部10cの円弧の曲率半径Rbは、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは7mm以下、より好ましくは5mm以下が望ましい。このような曲率半径Rbを有する溝底部10cは、例えばランフラット走行時等において両溝壁部10a、10bが接触した場合でも溝壁部10cに作用する歪を緩和でき、クラック等の発生が効果的に抑制される。
また、サイド補強ゴム9は、凹溝部10によってその厚さが減じられるが、該厚さが小さすぎると十分な補強効果が得られ難くランフラット性能が低下する傾向があり、逆に大きすぎると乗り心地が悪化するおそれがある。このような観点より、凹溝部10の最深部5Pでのサイド補強ゴム9の厚さtは、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上が望ましく、また上限に関しては好ましくは8mm以下、より好ましくは6mm以下が望ましい。
また、サイド補強ゴム9は、最大厚さT(図1に示される)が小さすぎると十分な補強効果が得られ難くランフラット性能が低下する傾向があり、逆に大きすぎると乗り心地が悪化するおそれがある。このような観点より、サイド補強ゴム9の最大厚さTは、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上が望ましく、また上限に関しては好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下が望ましい。
さらに、本発明のランフラットタイヤ1は、凹溝部10の少なくとも一部には、潤滑剤11が塗布される。本実施形態では、図2及び図4に示されるように、凹溝部10の溝壁部10a、10b及び溝底部10cのほぼ全域にかつタイヤ周方向に連続して潤滑剤11が塗布されている。このような潤滑剤11は、ランフラット走行時、凹溝部10の溝壁部10a及び10bの接触に伴う摩擦を軽減し、ひいては凹溝部10での発熱や損傷を長期に亘って抑制することができる。
前記潤滑剤11の動粘度は特に限定はされないが、小さすぎると走行時の遠心力等により、凹溝部10の外部に容易に流れ出し易くなる。特にランフラット走行時のように凹溝部10の溝壁部10a、10bが接触及び離間を繰り返すような場合、潤滑剤11の温度が急激に上昇することがあるので、このような高温時での潤滑剤11の動粘度を規制する必要がある。他方、潤滑剤11の動粘度が大きすぎると、凹溝部10へ潤滑剤11を塗布する際の作業性が悪化しやすい。
以上のような観点より、潤滑剤11は、100℃での動粘度が20cSt以上である。より好ましくは25cSt以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは50cSt以下が望ましい。また、潤滑剤11は、40℃での動粘度が220cSt以上280cSt以下である。より好ましくは230cSt以上が望ましく、また上限に関して、より好ましくは260cSt以下が望ましい。なお、潤滑剤11の上記動粘度は、ASTM D−445に準拠して測定されるものとする。
また、潤滑剤11のちょう度も特に限定されないが、小さすぎるとタイヤ内腔面isとの粘着力が悪く、ひいては潤滑剤11がその場に留まり難く、意図しない部位へと流れてしまうおそれがある。このような観点より、潤滑剤11の混和ちょう度(試料を規定混和器で25℃に保ってから、60往復混和した直後のちょう度)は、好ましくは235以上、より好ましくは240以上が望ましい。なお、ちょう度の上限は特に限定されない。即ち、潤滑剤11のちょう度は大きいほどその場に留まり易く、ひいては本来の潤滑効果を長期に亘って発揮できるからである。なお、潤滑剤11の上記ちょう度は、ASTM D−217に準拠して測定されるものとする。
潤滑剤11には、例えばオイル、グリス又はペーストなど種々のものが採用できるが、好ましくはグリセリン系、とりわけポリグリコールを基油としたグリスが好適である。また、増ちょう剤として例えばシリカ等を含むものが好ましい。
本実施形態の凹溝部10は、正規無負荷状態において、略タイヤ最大幅位置Mに形成される。即ち、タイヤ最大幅位置Mを通るタイヤ軸方向線が、凹溝部10のタイヤ半径方向外、内の溝縁Ea、Ebの間にあるか又は溝縁Ea、Eb上を通る。本実施形態のランフラットタイヤ1は、略タイヤ最大巾位置Mにおいて、サイド補強ゴム9は厚さが減じられる。
前記タイヤ最大幅位置Mは、正規無負荷状態において、サイドウォール部3に設けられた文字、模様及びリムプロテクタなどを除外したタイヤ断面輪郭形状から定められ、具体的にはカーカス6の最大幅の位置mと同じ高さにある。
また、図5に示されるように、凹溝部10は、タイヤ最大巾位置Mよりもタイヤ半径方向外側に設けられても良い。即ち、凹溝部10のタイヤ半径方向の内側の溝縁Ebが、タイヤ最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向外側に設けられる。この態様は、図1〜3に示された態様に比べると、凹溝部10がよりトレッド部2に近い位置に設けられるので、トレッド部2に入力された振動がよりスムーズに吸収されるので、通常走行時のタイヤの縦バネがより小さくなる。従って、さらに乗り心地を高めることができる。
図6(A)、(B)には、本実施形態のさらに他の実施形態として、タイヤをタイヤ赤道Cで切断した切り口を示す断面図が示される。この実施形態では、凹溝部10は、タイヤ周方向に屈曲しながらのびており、(A)のものは波状(正弦波状)でタイヤ周方向にのびている。また図6(B)のものは、ジグザグ状でタイヤ周方向にのびている。このような実施形態のタイヤでは、ランフラット状態において、凹溝部10の外側の溝壁10aと内側の溝壁10bが接触した際に各溝壁10a、10bが互いに噛み合い、両者の周方向のスリップが小さく抑えられる。従って、サイド補強ゴム9の発熱を抑え、その熱破壊を長期に亘って遅らせ得るとともに、ランフラット走行時において駆動ないし制動力を効果的に高める。
図7には、凹溝部10のさらに他の実施形態が示される。この実施形態では、凹溝部10の溝壁部10a及び/又は10bには、少なくとも一つの潤滑剤貯留用の細溝14が設けられる。ランフラット走行時における溝壁部10a、10bの接触、離間を繰り返すうちに潤滑剤11は、溝底部10c又は凹溝部10の外部へと押し出され摩擦軽減効果が低下しやすい傾向があるが、このような細溝14を溝壁部10a及び/又は10bに設けておくことにより、細溝14に貯留された潤滑剤11は該細溝14の変形の都度、溝壁部10a又は10bへと少しづつ押し出され、ひいては潤滑剤11をより長期に亘って凹溝部10に提供できる。従って、ランフラット走行時における溝壁部10a、10bの耐久性を向上させ、ランフラット走行距離を増大させることができる。
前記細溝14は、凹溝部10に沿ってタイヤ周方向にのびるものが好ましい。該細溝14は、タイヤ周方向に連続するものが特に好ましいが、適宜途切れさせても良い。また、本実施形態の凹溝部10は、外側の溝壁部10a及び内側の溝壁部10bの両方に、細溝14が設けられている。また、これらは、溝中心線Gcに関して非対称の位置に設けられている。このような細溝14の配置は、より広い範囲で凹溝部10内に潤滑剤11を供給できる。細溝14の溝幅及び溝深さなどは特に限定されいないが、好ましくはいずれも0.5〜2.0mm程度が望ましい。
上記実施形態では明瞭な細溝14が凹溝部10の溝壁部10a又は10bに設けられた例を示したが、例えば凹溝部10の表面を粗面化することやセレーションを設けて潤滑剤11を保持させるようにしても良いのは言うまでもない。
次にこのようなランフラットタイヤ1の製造方法について述べる。
本実施形態のランフラットタイヤ1は、先ず、慣例に従い生タイヤを成型する工程と、これを加硫成形する工程とを含んで製造できる。
前記生タイヤを成形する工程では、図8に示されるように、ビードコア5を有するカーカス6及びベルト層7を含むタイヤ骨格体に、トレッドゴム2G、サイドウォールゴム3G、クリンチゴム(ビードゴム)4G、サイド補強ゴム9G及びインナーライナゴム12Gが貼り付けされた生タイヤ(グリーンタイヤ)1Lが形成される。加硫前のタイヤ生カバー1Lは、凹溝部10が形成されていないサイド補強ゴム9Gを有し、この例ではタイヤ半径方向内外に向かって厚さが漸減する端細状でサイド補強ゴム9Gが形成されている。
次に、加硫成形工程では、図9に示されるように、前記生タイヤ1Lは加硫金型Mに投入されるとともに、例えばタイヤ内腔i側からゴム風船状のブラダーBが押し当てられる。加硫金型Mは、タイヤ外表面を成型しうる成型面Msを具える公知の分割型が用いられる。また、ブラダーBの外表面には、前記凹溝部10を成型するために、タイヤ周方向に連続してのびる凸部Btが設けられている。ブラダーBの凸部Btによって押圧されたサイド補強ゴム9は、該凸部Btの反転模様として凹溝部10が形成される。なお、この実施形態では、加硫成形においてブラダーBを用いた例を示したが、ブラダーBに変えて中子等を用いても良い。この場合、より正確な位置及び形状で凹溝部10を形成できる。
また、本実施形態のランフラットタイヤ1には、トレッド部2を含め路面と接地する可能性があるタイヤ外面の好ましい実施形態のプロファイル(輪郭線)を適用することができる。図10には正規状態のタイヤ外面のプロファイルTLが描かれている。なお前記プロファイルTLは、トレッド部2に設けられた溝を埋めたものとして特定される。前記正規状態において、該プロファイルTLとタイヤ赤道Cとの交点CPからタイヤ最大幅SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、プロファイルTLは、前記交点CPから前記点Pまでの区間においてその曲率半径RCが徐々に減少するとともに、次の関係を満足させることが望ましい。
0.05< Y60 /H ≦0.1
0.1< Y75 /H ≦0.2
0.2< Y90 /H ≦0.4
0.4< Y100 /H ≦0.7
ここで、Y60、Y75、Y90及びY100 は、前記交点CPからタイヤ軸方向にタイヤ最大幅の半幅(SW/2)の60%、75%、90%及び100%のタイヤ軸方向距離をそれぞれ隔てるタイヤ外面上の各点P60、P75、P90及びP100 と、前記交点CPとのタイヤ半径方向の各距離、Hはタイヤ断面高さである。
また、RY60=Y60/H
RY75=Y75/H
RY90=Y90/H
RY100 =Y100 /H
とすると、前記関係を満足する範囲は図11にグラフとして示される。図10及び図11から明らかなように、前記関係を満足するタイヤ外面のプロファイルは非常に丸くなる。このため、そのようなプロファイルを有するタイヤの接地形状は、接地幅が小さく、また接地長さが大きくなる。これは、騒音性能及びハイドロプレーニング性能の向上に役立つ。
また、このようなプロファイルは、サイドウォール部3の領域が短くなるという特徴を有する。このため、該プロファイルをランフラットタイヤ1に採用することにより、本来的に撓み易いタイヤを提供しうる他、サイド補強ゴム9のゴムボリュームを低減でき、ランフラットタイヤにおける質量低下及び乗り心地性の向上が達成される点で特に好ましい。なお、前記曲率半径Rcは段階的に減少する態様でも良いが、好ましくは本実施形態のように連続的に減少するものが望ましい。
以上本発明の実施形態について説明したが、上述の凹溝部10を有する空気入りタイヤは、上記の方法以外にも種々の方法で製造できる。例えば図12に示したようなサイド補強ゴム9が断面略三日月状で形成されランフラットタイヤを加硫成形し、その後に切削加工にて凹溝部10を形成することができる。また上記実施形態では、乗用車用のタイヤを例に挙げて説明したが、本発明はこのような実施態様に限定されるものではなく、他のカテゴリのタイヤについても適用できるのは言うまでもない。
表1の仕様に基づいて245/40R18のランフラットタイヤを試作した。そして、これらのランフラット走行距離、乗り心地及び質量をテストした。各タイヤは、いずれもスチールコードからなる2枚のベルトプライからなるベルト層及びレーヨンコードを用いたカーカスを具えるものとした。また、サイド補強ゴムの最大厚さTは10mm、凹溝部10の最深部でのサイド補強ゴム9の厚さtは3mmとした。さらに実施例6の凹溝部は図7に示した細溝を有するものとし、それ以外のものは図4のように平滑な表面の凹溝部とした。テストの方法は、次の通りである。
<ランフラット走行距離>
各供試タイヤを、バルブコアを取り外したリム(18×8.5−JJ)にリム組し、内圧を0とした組立体を準備した。そして、各組立体を直径1.7mのドラム試験機上で走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。結果は、比較例1の走行距離を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。なお走行条件は、速度80km/h、縦荷重4.31kNとした。
<乗り心地>
各供試タイヤを18×8.5JJのリムに装着して内圧230kPaを充填し、排気量3000ccの国産FR車の4輪装着するとともに、ドライアスファルト路面の段差路、ベルジャン路(石畳の路面)、ビッツマン路(小石を敷き詰めた路面)等において、ゴツゴツ感、突き上げ、ダンピングに関して官能評価を行い、比較例1を100とする評点で表示した。数値が大きいほど良好である。
<タイヤ質量>
タイヤ1本当たり質量を測定し、比較例1の値を100とする指数で表示した。数値が小さいほど軽量であることを示す。
テスト結果などを表1に示す。
Figure 0004523918
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、ランフラット走行性能を損ねることなく、乗り心地を有意に向上していることが確認できた。
本発明の実施形態を示すランフラットタイヤの断面図である。 その部分拡大図である。 ランフラット走行状態の一例を示すタイヤの断面図である。 最大溝幅を説明するサイドウォール部の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示すランフラットタイヤの断面図である。 (A)、(B)は、タイヤ赤道面で切断されたタイヤの切り口を示す断面図である。 凹溝部の他の実施形態を示す拡大断面図である。 生カバーの一例を示す断面図である。 加硫成形工程を説明する断面図である。 タイヤ外面のプロファイルを示す線図である。 タイヤ外面の各位置におけるRYiの範囲を示す線図である。 従来のランフラットタイヤの断面図である。
符号の説明
1 ランフラットタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエーペックス
9 サイド補強ゴム
9A 外のゴム部
9B 内のゴム部
10 凹溝部
10a 外側の溝壁
10b 内側の溝壁
11 潤滑剤

Claims (4)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスと、サイドウォール領域かつ前記カーカスのタイヤ軸方向内側に配されたサイド補強ゴムとを有するランフラットタイヤであって、
    前記サイドウォール領域のタイヤ内腔を向く内面側に、カーカスに向かって凹むとともにタイヤ周方向に連続してのびることにより前記サイド補強ゴムの厚さを減じる凹溝部が設けられ、
    前記凹溝部は、正規リムにリム組みされかつ内圧を0とししかも正規荷重が負荷されたランフラット状態において、タイヤ半径方向の外側の溝壁部と、タイヤ半径方向の内側の溝壁部とが少なくとも一部で接触するとともに、
    前記凹溝部の少なくとも一部には、前記接触時の摩擦を軽減する潤滑剤が塗布され
    前記潤滑剤は、100℃での動粘度が20cSt以上であり、かつ40℃での動粘度が220〜280cStであることを特徴とするランフラットタイヤ。
  2. 前記凹溝部は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されるとともに正規荷重が負荷された正規負荷状態において、前記外側の溝壁部と内側の溝壁部とが離間する請求項記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記凹溝部は、溝幅が3.0〜15.0mmであり、かつ、深さが溝幅の1.0〜5.0倍である請求項1又は2記載のランフラットタイヤ。
  4. 正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されるとともに無負荷である正規無負荷状態のタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    タイヤ外面のプロファイルは、該プロファイルとタイヤ赤道(C)との交点(CP)からタイヤ最大幅(SW)の45%の距離(SP)を隔てるタイヤ外面上の点を(P)とするとき、前記交点(CP)から前記点(P)までの区間においてタイヤ外面の曲率半径(RC)は徐々に減少するとともに、
    次の関係を満足する請求項1乃至3のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
    0.05< Y60 /H ≦0.1
    0.1< Y75 /H ≦0.2
    0.2< Y90 /H ≦0.4
    0.4< Y100 /H ≦0.7
    (ここで、Y60、Y75、Y90及びY100 は、前記交点(CP)からタイヤ軸方向にタイヤ最大幅の半幅(SW/2)の60%、75%、90%及び100%のタイヤ軸方向距離をそれぞれ隔てるタイヤ外面上の各点P60、P75、P90及びP100 と、前記交点(CP)とのタイヤ半径方向の各距離、Hはタイヤ断面高さである。)
JP2006016710A 2006-01-25 2006-01-25 ランフラットタイヤ Expired - Fee Related JP4523918B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016710A JP4523918B2 (ja) 2006-01-25 2006-01-25 ランフラットタイヤ
EP07001330A EP1818191B1 (en) 2006-01-25 2007-01-22 Runflat tire
DE602007002576T DE602007002576D1 (de) 2006-01-25 2007-01-22 Notlaufreifen
US11/657,100 US7905264B2 (en) 2006-01-25 2007-01-24 Runflat tire
CN2007100003974A CN101007494B (zh) 2006-01-25 2007-01-25 泄气保用轮胎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016710A JP4523918B2 (ja) 2006-01-25 2006-01-25 ランフラットタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007196810A JP2007196810A (ja) 2007-08-09
JP4523918B2 true JP4523918B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=37814145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006016710A Expired - Fee Related JP4523918B2 (ja) 2006-01-25 2006-01-25 ランフラットタイヤ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7905264B2 (ja)
EP (1) EP1818191B1 (ja)
JP (1) JP4523918B2 (ja)
CN (1) CN101007494B (ja)
DE (1) DE602007002576D1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007277414A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ランフラットタイヤの安全支持体用潤滑組成物
JP5251320B2 (ja) * 2008-07-11 2013-07-31 横浜ゴム株式会社 空気入りランフラットタイヤ
KR101053914B1 (ko) * 2008-12-24 2011-08-04 한국타이어 주식회사 자동차용 런플랫 타이어
KR200458369Y1 (ko) * 2009-09-28 2012-02-15 금호타이어 주식회사 런플랫 타이어
KR101085084B1 (ko) 2009-10-08 2011-11-21 금호타이어 주식회사 런플렛 타이어
US8573272B2 (en) 2011-09-02 2013-11-05 The Goodyear Tire & Rubber Company Self-supporting pneumatic tire
US8567465B2 (en) 2011-09-02 2013-10-29 The Goodyear Tire & Rubber Company Self-supporting pneumatic tire
US8590586B2 (en) 2011-09-02 2013-11-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Self-supporting pneumatic tire
JP6207906B2 (ja) * 2013-07-11 2017-10-04 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
WO2016118444A1 (en) 2015-01-23 2016-07-28 University Of Florida Research Foundation, Inc. Radiation shielding and mitigating alloys, methods of manufacture thereof and articles comprising the same
US20170087942A1 (en) * 2015-09-30 2017-03-30 The Goodyear Tire & Rubber Company Air maintenance pumping assembly and tire
CN111660731A (zh) * 2019-12-16 2020-09-15 湖北奥莱斯轮胎股份有限公司 一种全钢丝载重子午线轮胎
CN114845890B (zh) * 2020-02-03 2023-06-09 住友橡胶工业株式会社 泄气保用轮胎

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2994989B2 (ja) * 1995-06-13 1999-12-27 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2002029228A (ja) * 2000-07-14 2002-01-29 Hachiro Hattori ランフラットタイヤ
JP2004352038A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入り安全タイヤ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE568360A (ja) * 1957-06-13
JPS5310721B2 (ja) * 1974-02-07 1978-04-15
US4045362A (en) * 1976-03-12 1977-08-30 The General Tire & Rubber Company Deflated tire lubricant
GB1599656A (en) * 1977-08-11 1981-10-07 Dunlop Ltd Water dispersible puncture sealant
JPH02147417A (ja) * 1988-11-30 1990-06-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入り安全タイヤ
JPH03104710A (ja) * 1989-09-18 1991-05-01 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
US6923233B1 (en) * 1999-09-30 2005-08-02 The Goodyear Tire & Rubber Company Runflat tire with sawtooth shaped insert
US7086438B1 (en) * 2000-08-30 2006-08-08 Vossberg Stephen M Pneumatic tire having a stabilizing system for under-inflated conditions
JP2003094912A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ及びその製造方法
US6988522B2 (en) * 2002-12-12 2006-01-24 The Goodyear Tire & Rubber Company Self-supporting pneumatic tire with a partial inner liner
JP4383125B2 (ja) 2003-08-21 2009-12-16 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2994989B2 (ja) * 1995-06-13 1999-12-27 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2002029228A (ja) * 2000-07-14 2002-01-29 Hachiro Hattori ランフラットタイヤ
JP2004352038A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入り安全タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
US7905264B2 (en) 2011-03-15
EP1818191A1 (en) 2007-08-15
US20070169869A1 (en) 2007-07-26
DE602007002576D1 (de) 2009-11-12
EP1818191B1 (en) 2009-09-30
JP2007196810A (ja) 2007-08-09
CN101007494B (zh) 2010-12-08
CN101007494A (zh) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4523918B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4971700B2 (ja) ランフラットタイヤ
EP3130482B1 (en) Pneumatic radial tire for use on passenger vehicle
JP4653651B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5123587B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5249945B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5180562B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP2007069775A (ja) ランフラットタイヤ
JP5006629B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4928107B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4971680B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2005280459A (ja) ランフラットタイヤ
JP4904075B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4971671B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4673496B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5185599B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4445289B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5001609B2 (ja) ランフラットタイヤ
WO2019176445A1 (ja) ランフラットタイヤ
JP2007168540A (ja) ランフラットタイヤ
JP5221945B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP5006628B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4422524B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5080737B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP2020026158A (ja) ランフラットタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees